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2つ目です。

数年前に、夫と別れました。離婚後は、息子を養うため、他の男と恋愛する機会も訪れず、現在に至っています。

もう、自分を相手にしてくれる男とは出会わないだろう。

そんな諦めと寂しさが大きくなるにつれて、欲求不満が膨らみ、こうして毎日御難に浮けてしまいます。

お帰りなさい。いつものより早かったのね。

うん。在庫が届かなくて、続きはまた明日んと朝って言われた。だから、明日はちょっと早い。

そうなんだ。じゃあ、今からお夕飯作るわね。

分かった。

そんな息子はもう、社会人になってしまった。

誠を生んだのは、私が16歳の時、不真面目で遊びにいの夫、かっこいいと本気で思ってた。

そんな年頃でした。

元夫は働きもせず、毎日麻雀三昧。負けた夜は酒をあおって帰り、まだ小さな誠に安当たりする日々。

私は、怯えるあの子を守るために覚悟を決めて、別れて欲しいと、夫に頭を下げました。

誠?何?

今日、買い物してたら、偶然植田君に会ったわ。

元気だった?

うん。大学とおバイトで忙しいって。楽しそうにしてたわ。

ねえ、母さんを思うんだけど、ま、子供を今からでも大学目指してもいいんじゃない?

いいよ、別に。

お金のことは大丈夫よ。母さんの翻訳の仕事だって順調だし。

あなたには、もっと好きなことしてほしいの。やりがいのない仕事なんて、するべきじゃないわ。

ねえ、まことは私に気を使って、自分の夢なんて一言も口にしませんでした。

進学も諦めて、高校出たらすぐに工場へ就職。

毎月のお給料も、全部私に預けて家計を支えてくれている。本当に優しくて、真面目でまっすぐな子です。

だからこそあの子には、もっと自由に生きてほしい。心からそう思うんです。

あの子を見ていると、時々不安になる時がある。今まで自分を押し殺しながら生きてきた。

遊びも、恋愛も、勉強も、何かに夢中になっている姿を一度も見たことがなかった。

ただ、工場で働いて、給料を私に渡すだけ。それで本当にいいのだろうか。もっと彼に自由を与えなきゃ。

ここの文章なんですが、書き方で意味合いがかなり変わってくるんですよ。

例えば、この商品はあなたにとってより良い未来を約束しますという感じになるんですけど、

この商品はあなたに多くの子を運んできますという雰囲気になりますね。

工房部さんから見て、この場合、どちらのニュアンスがいいですかね?

ええ、分かりました。

では、今回は、この商品はあなたにとってより良い未来を約束しますね。

分かりました。あとは大丈夫です。お忙しいところありがとうございました。

失礼します。

はい。

人気だったか?顔が見たくなってさ。

どうぞ。

なんだよ。ビール売れねえの?

ないわよ。誰も飲まないんだから。

つまんねえな。

それに、あなたにあげるお金もないから。

は?

どうせまたお金をせびりに来たんでしょ。

こっちだって厳しいんだから。

お前さ、そんなつれないこと言うなよ。

真面目に働きなさいよ。

だってよ、俺は別れたくなかったんだぜ。

お前が離婚してくれって言うから別れてやったんだぞ。

俺の傷ついた気持ち分かるだろ?

ぐれたくなるのも分かるだろ?

いい年越えてくれるって。

医者料もらいきたいなもんだよ。

よくそんなヘリクスが言えるわね。

ありがて。

そうだ、お前、退勤してねえんだろ?

たまってんだろ?俺がやってやるか?

絶対あんたとしないわよ。

なんでだよ?

男いんのか?

そこそこいるわよ。

誰で教えろよ。

絶対あんたに教えない。

男に頼るほど寂しくないわよ。

何言ってんだよ。脳で手ぬれてるんだろ?

チンプ入れたろか?

早く帰りなさいよ、バカ。

何言ってんだお前。

あんた好きっぽいよね。

ねえ、森永くん。

今日もお母さん弁当?

ほんと毎日リチギだよね。

時間もぴったり。

シージンも完璧。

まさか、家でも言われた通りにしか動かないの?

どうだろう。

じゃあさ、これもらってくれる?

間違えて買ったの?

そういうの、断らないタイプでしょ?

じゃあ、お礼にその卵焼き1個もらってもいい?

どうぞ。

ありがとう。

甘い。

もう、こっちもダメ。

ねえ、後でLINE交換しよ?

どうせ予定ないでしょ?

実は、ずっとあなたに興味あったの。

まあ、同性っぽいけど。

女の子してる、してる、してる。

お前、おっぱい見てた?

そこまでは見てないけど、簡単に沼らせたりはできるかも。

沼らせると、お前、その自分自身じゃない。

それから、数日後のことでした。

誠。

お弁当。

あのさ、週末、女の子が家来たいって言ってるんだけど、連れてきてもいい?

女の子って誰?

会社の事務員の子。

その子だけ?

もしかして、付き合ってるの?

そういうこと思ったけど。

いいよね。

もちろん、いいに決まってるじゃない。何か美味しいケーキでも買っておくわ。

じゃあ、行ってきます。

行ってらっしゃい。

どうやら私の不安は、ただの思い過ごしだったようです。

彼は仮なりに、ちゃんと自分の世界を歩いていた。

子供は親の知らないところで、いつの間にか育っていく。

そして、その週末。

本当に素敵なお家ですね。

なんだか落ち着きます。

まぁ、いいえだけど、ゆっくりしていってね。

こうやって、お家に呼んでいただけるだけで、すごく嬉しいです。

まことさんって、プライベートあまり見せない人だから。

昔から、人見知りなのよね。

なんとなく、わかります。会社でも、自分から話しかけたりはしないですし。

だから、この間つい聞いちゃったんです。彼女、行ったことあるの?って。

で、なんて?

もう、いいだろう、その話。

何人かと付き合ったことあるって、そう言ってました。

え?まこと、本当に?

まぁ、適当。

あ、じゃあ、ここには何人か来たことあるってことですよね?

いえいえ、うちに来たのは、ようこさんが初めてよ。

ねえ、まこと、本当にいたの?

もう、やめろって。

ごめん。でも、つい気になっちゃって。

あ、そういえば、毎日のお弁当って、お母さんの手作りなんですよね?

ええ、そうよ。毎日作ってます。

外食とかさせないんですか?

うん。

たまには食堂でも行ったらって言うんだけど、私のお弁当の方が美味しいって言うから。

そんなにお母さんのお弁当が好きなんだ。

その辺でいいだろう。

羨ましいな、まことさん。

あ、お母さん、ちょっとお手洗いお借りしてもいいですか?

うん、あの、そこの扉出てすぐ左よ。

あ、失礼します。

余計なこと言うなよ。

ごめん。でも、嬉しそうだったわよ。

あのさ、彼女、もうすぐ誕生日なんだけど、プレゼント買いたいんだ。

プレゼント?

うん。ネックレス、50万くらいするの。

えっ、そんなにするの?

でも、俺の給料あるだろう?

そうね、分かった。銀行からおろしとく。

元夫にお金を持って行かれてしまったことを言えなかった。

どうだったよ、久々のセックスは。

別に普通よ。

嘘つけよ。

あんまり、グッと溜まってたんだろ。

やらせてあげたからって、すぐに乗る。

なんだよ、その言い方。

珍しく誠がいないから、やってやったのによ。

そういえば、誠どこ行ってんだ?

彼女を送ってったわ。

彼女?できたのか?

今日、家に遊びに来てたの。

彼女見たかったなぁ。

あんたになんか、絶対合わせないし。

帰ってきたな。

うん。

誠、女ができたんだって?

おまんこ、やったのか?

やってない。

穴の位置、間違えんなぁ。

ねぇ、

男って、童貞の頃と、経験した後じゃ、

やっぱり、なんか変わるもんなの?

そりゃ変わるよ。

一度、女と寝るとよ。

男は、顔付きが変わるって言うかさ。

男になったぞ、っていう感じかな。

じゃあ、誠どうだった?

何を?

顔付きを、童貞っぽかった?

あれ、ダメダメ、ダメだよ。

あの子のせいよ。

なんで、早くやらせてあげないのかしら。

なんだったらよ、

お前側の貸してやったらどうだ?

何、馬鹿なこと言ってんだよ。

信じらんない。

穴の位置くらい、教えてやらないとよ。

女に、馬鹿にされんの?

なんで、私なのよ。

そんなのよ、関係ねえんだよ。

男にとっちゃよ、穴は穴だから。

俺なんかよ、

黙ってるときどうしてもしょうがなくて、

母ちゃん、レープしそうになったくらいだからよ。

何それ、そんなこと初めて知ったわよ。

本当なの?

黙ってたけどな。

本当あんたって、何でもありのクズ男ね。

死ね。

いいじゃねえかよ。

もう一回やろう。

嫌よ、変態野郎。

そして、誠は彼女へのプレゼントを買いました。

いや、絶対、持ってるよね。

本当だって。

で、何?

なんか、お母さんを言うには、

家に来たのが私が初めて思って。

じゃあ、絶対完全に確定じゃん。

まあ、そうだね、同定確定だね。

うわ、俺にはさ、あいつ何人か付き合ったことあるのか言ってたよ。

まあ、私にも言ってたけどね。

薬より、ママのお弁当の方が好きなんだって。

それも、お母さんがバクロしたわよ。

いや、まあ、まじ、まじ、ガチのマザコンじゃん、それ。

ということで、私の勝ちだからね。

焼き肉をごって。

しょうねえな。

ホテルタイムだからね、マリカンオイスター出したよ。

ああ、分かったよ。

あ、なんなら、彼氏ちゃん呼んで散筆する?

彼氏って誰?

森永くん決まってんじゃんよ。

やめてよ、キモとかはない。

キモとか言っちゃって。

彼氏じゃないの。

その日から、誠は会社を休むようになりました。

本当に申し訳ありません。

今朝も体調が優れないようで。

はい、ご迷惑を掛けして本当に申し訳ありません。

はい、何卒をよろしくお願いします。

はい、失礼いたします。

誠が引きこもってから数日経ちましたが、理由は何も話してくれませんでした。

でも、誰かに傷つけられたことだけは、母親にはわかるんです。

振られたのか、それとも、裏切られたのか。

どちらにせよ、あの子の心が深く沈んでいるのが見てとれて、ただただ不便でなりませんでした。

そして、責任を感じたのか、彼女が呼びに来てくれました。

しかし、誠はそれに応じず、家に引きこもったまま。

もう、関係は戻らないの?

申し訳ありません。

そう、それで?

会社から、このまま出社できないなら、カエコもやめなしと。

その通達を、私に伝えるよう、言われまして。

そう、どうしてあなたが来たの?

原因は、私にあると思ったので、それを会社に説明しました。

ならば、最後まで責任を待てと。

わかりました。

ヨコさん、帰ったわ。

全部、聞いたわ。

最低な女の子をね、殴ってやろうかと思った。

もう、忘れなさい。

いつまでも怒っていても、あなたの時間を無駄にするだけだから。

あんな会社、行かなくていいわよ。

あなたの気持ちも知らない人ばかりじゃない。

お母さん、許せないわ。

ね、大丈夫。

お前が貸してあげたらどうだ?

男になりなさい。

女を抱いて、男になるのよ。

母さん...

30分経ったら、母さんの寝室に来なさい。

お母さん、ずっと眠ったふりをするから、あなたの好きなようにやってみるのよ。

いいわね。

母さんは、あの女と違って、あなたのことを、馬鹿にしたりしないから。

これしか、思い浮かばなかった。

息子、可愛さのあまりに、彼を男にするために、私は何だってやれる。

不道徳なことだと言われようが、息子のためなら何だってできる。

そんな私の愛情を神様が否定するなら、この世なんかなくなってしまえばいい。

あぁ...

あぁ...

馬鹿との好きにしなさい。

もっと馬鹿との好きにしていいのよ。

馬鹿と、大丈夫よ。

あなたには、もっといい女が待ってる。

あぁ...

ふみ込んではいけない領域に、自分から足を踏み入れてしまいました。

母と息子が抱き合うというモラルに反する行為。

それでも息子を救いたい。私にしかできない。そう思ったのです。

最低な親だと後から押し寄せてくる後悔。

それと同時に理性を吹き飛ばすほどの強烈だった若い男婚。

不思議なことに、まことは自分から工場に戻りたいと言い出しました。

あれほど傷つけられたのに、逃げるどころか正面から向き合いたいと。

彼女ときちんと話して、自分の口で真実を確かめ、

解雇されたことも含めて、すべてを自分の手で整理したい。

そう、私に静かに言ったのです。

はい、おめでとう。

行ってきます。

行ってらっしゃい。

首に鳴らずに済んだのね。

あのさ、言っておきたいことあるんだけど。

何?

人を見下して生きるのって楽しい?

自分の価値のなさを隠すにはちょうどいいんだろうけどさ。

俺のことはもうどうでもいい。

これ以上、他人を傷つけるようなことは言わないほうがいいよ。

そうだね。

はい、これで勘禁して。

俺に勘禁させるの?

そもそも医者料なんて存在しないし。

これももう必要なくなったから、あんたにくれてやるわ。

まあいいや、とりあえずちょっと喋ってくれよ。

あんたも、もう必要ない。

私は別でこと足りてるから心配しないで。

さっそと要が済んだら帰って。

なんだよ、男ができたのか?

ノーコメント。

ただいま。

おまこと、女と上手くいってんのか?

そろそろ働けば、うちも家計厳しいんだけど。

なんだあいつ。

俺にまで偉そうなこと言うようになったじゃねえか。

男になったのよ。

あ?

同じ大人として、あなたはまだまだ子供ね。

なんだ、どこの野郎。

じゃあな、ありがとう。

あの日から、息子は私の体を求めるようになりました。

不道徳な関係を持ってしまい、

良くないことだと思いながらも、

息子の姉が私の中に入ってくると、

どうでも良くなってしまって、

この世のものとは思えない快楽に酔いしれてしまうのです。

ああ。

ああ。

ああ。

ああ。

ああ。

ああ。

私たちは1年間求め合いました。

そして彼は大学に挑戦してみたいと言い出しました。

誠は死に物狂いの勉強をして合格。

地方の寮で生活することになったのです。

いよいよ明日ね。

最後だし、頑張って作ったから、たくさん食べてね。

いただきます。

明日、誠は大学の寮に旅立ちます。

今夜は2人で食べる最後の夕食です。

母さん、今までありがとう。

困ったことがあったら、いつでも連絡してね。

俺さ、大学入ったら彼女作るよ。

そう。

彼女が出来たら、紹介してね。

今度は人として尊敬できるような彼女作るんだ。

母さんみたいな。

きっと、すぐに出来るわよ。

じゃあ、いただきましょう。

その夜、女として捨てられるかもしれない予感と、寂しさに押しつぶされそうになりました。

母さん、寂しい。

母さんを一人にしないで。

母さん。

母さん、寂しいの。

まことのこれがないと、生きていけないの。

また母さんとして。

もっと、もっと、ことを忘れるなくして。

まことの打ち込んで。

もっと、ついて。もっと、つけなくて。

もっと、母さんを無茶苦茶にして。

地獄に落ちてもいい。

母さん、また。

まことが旅立ち、3ヶ月が経ちました。

もしもし、まこと、どうしたの?

初めての場合、頂いてたからさ、何か買って送ろうかと思ったんだけど、何か欲しいものある?

そんなの、気にしなくてもいいわよ。

それより、何か困ったことない?

何もかも順調だよ。

そう、よかった。

それとさ、彼女、出来たよ。

そう、きっと素敵な彼女ね。

うん、すごく気があって、一緒にいて、すごい楽しい人なんだ。

そうなんだね。

よかった。おめでとう。

ありがとう。じゃあ、また連絡。

まことも、体に気をつけてね。

息子が自立することの嬉しさは、もちろんあります。

しかし、まこととはもう出来ないのではないか。

もう誰も私を抱いてくれないのではないか。

そんな寂しさが欲情となり、私の体を襲い出しているのです。

まことにとって、もう私には女として用はないのかもしれません。

息子の幸せを願うと同時に、また息子が失恋した時、

私に戻ってきてくれるのではないかという淡い期待をしてしまうのでした。