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うん。あ、でも可愛い。

どうしたの。そんなに心配しなくて大丈夫だから。

そうは言ってもさ、不安だよ。

まぁ、ちょっと堅物だけど悪い人間じゃないよ。

多分。てさ。

あとさ、死んだ父さんと母さんにも挨拶したいし。
一応さ、ほら、兄貴にも紹介したいじゃん。まぁ、変な人だけど、俺にとってのさ、ゆいの家族だからさ。
よろしく頼みます。この通り。大丈夫、大丈夫だから。

うーん。うん、そうだよね。

切り替えてこ。ほらほら。はい。お、だいじょぶだいじょぶ。
俺がついて。

うん。まぁ田舎だからね。でもこんな家に兄貴一人ってのもね。

兄貴、久しぶり。嫁のあさみです。

アサミと言います。よろしくお願いします。

お邪魔します。

いや、ほんとうちの駅も変わったよね。いつも。
ほら、切符入れてさ。ほら、入ってたじゃん。
今。ほらピだよ。電子でピ。超便利だったよね。
こんなど田舎なの。でも父さんと母さんにも紹介できたらよかったな。
あれからもう5年経つんだ。早いね。

兄さんは体調とかどう。変わりないならよかった。
まぁ歳もね、歳だから体調管理とか気をつけてよ。
俺の唯一の家族だからさ。頼むよ。でも安心するな。
帰ってくるとありがとう。

グラス勝手に借りちゃいました。

すいません。サンキュロー。乾いてた。

あ、座って座ってね

兄貴。改めて嫁のアサミです。アサミ。まぁ3日間だけだけど実家泊まろうと思ってます。
兄貴よろしくお願いします。

2日ものですが、よろしくお願いします。

どう。広い。広いね。広いでしょ。いいお家だね。

兄貴1人だからね。なんでもしたい放題、

話したい放題して。

まあまあ、そんな緊張しないでね。大丈夫だ。
落ち着いたらお茶飲んで。ほと、

疲れた。

お疲れ様。でも長距離移動はやっぱ疲れるね。

そうじゃなくてさ、お兄さん。

あー、まあ。ま、無口だけどさ。それに無愛想だし。
けど、悪気はないんだよ。だから気にしないでね。

そう言われてもさ。

ごめんね、気使わしちゃって。でもたまんないよね。
ほんとよく来てくれたよね。ここが俺の生まれた場所です。
ここが俺の実家です。

今、無茶ぶりがした。

なに

それ。大丈夫。幸せすぎて

幸せなんだけど。

起きた。そっか。よかったね。いや、寝る。もうちょっと。
ちょっとしようよ。

幸せだから。絶頂だから。

幸せだから。

でもさ。え。ここじゃまずいじゃん。

大丈夫大丈夫。でも兄を寝てるよ。

ほんとに

いつものして。

もう

我慢できない。い。ありがとう。おとちゃ。

もうないじゃん。

あ、さあ、おいで。

ちょっと待ってよ。いいの。いい。

そうそうそう。アサミ。どうしたの。

い、いや、なんでもない。

じゃあ

続けて。

それがい。

ああ、そうそうそうそうそうそうそれそれそうそうそうそうそうそうそれそれ。

お兄さんいつも私のこと見てますよね。

ごめん、こんなとこ帰ってくるんじゃなかった。
あの毛玉。アサミ。ほんとにごめん。

違うの。

何が違うんだよ。

違うわ。違うんだって。何が違うんだ。私、私がお兄さんのこと好きになっちゃったかもしれない。

何言ってんだよ。意味わかんねーよ。犯されてんだぞ。

俺が悪かった。俺が。俺が

悪かった。ほんとごめん。

それに謝ることじゃない。やめて。

なに。

難しくない。これやって

もういいの。やば、懐かしいと思ってついつい続けちゃった。
いや、でも色々思い出さない。なんか思い出すでしょ。
これやったら。な、

何思い出したの。

あれだよ、あれ。初デートの時じゃなくて。初デートの時、動物園だったでしょう。
大事件があったじゃないですか。あの大事件が。

なんだっけ。

覚えてない。いやいや、ゴリラがさ、へ。脱走したじゃん。

は。ニュースにな。

そうそうそう、まさかの現場に立ち会うと思われた

いらの名前なんだっけ。

ゴリラ。確かね、ぴーちゃん。

そう、ぴーちゃんだった気がする。ピーちゃんって呼んでたの。
知り合いの人。そうそう、そうだったか。忘れちゃった。
しいわ。

でもさ。うん。ちゃんと俺さ、アサミのこと愛してるから。

ありがとう。

ごめん

ごめんね。

もう大丈夫。許してるから。

あのさ、ピーちゃんじゃなくてまさおだよ。

覚えてんじゃん。

もうやってるよ。

ありがとう。

今日どうし

の。今でささみのこと全然考えなくて。一人よりしてたっていうかさ、それじゃいけないなって思ったから。

いっぱい触ってくれるのは

そんなところで。

ちょっとしょっぱいか。

うん。

痛くなってきちゃった。

乗っかる。いや、

動くって言ったのに。

兄さん

何してんだよおい。ちょ、ちょちょ、ちょっと、何してんだよ。
おい。何してんだ。おいおい。

ごめん。あたこはできない。

いや、我慢できない。いや、でも

あさみ、俺のこと嫌いなのかな。好きなのか。
じゃ、なんでだよ。なんでもいい。

やっぱそれが、そういうのがいいのかな。答えられるか。
そんなされてんだも

いいか。

ことも愛してくれるだ。愛してるぞ。わさび

つつ。え、これいっちゃ

あナス美味しいね。うんうん、美味しいちゃくちゃ美味しい。

そういえばさ、昨日さ、3軒隣の学あったの。
うん、話してて、それでさ、あの、あいつ、あいつすごいクズなのよ、昔から。
それでさ、もう給料日まで金ないから金貸してくれ金貸してくれってスロットなんだよ。
スロットで。すっちゃん、もう最悪だよ。あいつ。
そんな最悪なことも忘れるぐらいうまいわ。

お兄さん、おかわり入れますか。

都会の暮らしも良かったけどさ、なんだかんだ実家の暮らしも悪くないっていうかさ。
こっちの仕事にも慣れてきたし。

兄貴、俺たちを受け入れてくれてありがとう。

あ、でもさ、お前の嫁って最高にいい女だな。
そうだよね。なんか改めて言われると恥ずかしいな。

お兄さん。

なんか珍しいね。2人してどうしたの。

なんでもないよ。まぁ、あさみが最高にいい女だって2人で話してたところ。

もうやめてやって。

最高だよ。最高。