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~
(玄)いらっしゃいませ。
こんにちは。
君が…。
(千尋)カミシモくん?
《亮:今日で 告白し合った日から6日目。
1週間過ぎれば きっと
麻衣さんから 告白の返事が聞ける》
~
《麻衣:その頃の私はというと》
わぁ~! (桃子)お待たせ。
新作だよ。
いただきます!
《幸せいっぱいの時間を 過ごしていて…》
う~ん!
《亮くんが ピンチに 陥ってることなど
知る由もなかった》
ごちそうさまでした!
あれ 亮くんは?
あぁ なんか さっき来た客と 出てったけど。
ふ~ん。
仕事中なんで 手短にお願いします。
ふ~ん なるほどね。
年は? いくつ?
はっ?
あぁ 年下なんだっけ?
まっ 別に年齢はいいや。
で 君は どこまで本気なの?
本気?
麻衣ちゃんのこと。
麻衣さんの ご友人ですか? まぁね。
それで? 麻衣ちゃんの 優しさに つけ込んで
利用する気? それとも
反応を おもしろがってるだけ?
遊びだったら あの子に ちょっかい出さないでよね。
君みたいに 見るからに めちゃくちゃ遊んでそうな男に
汚されたくないの。
偏見にも ほどがあるでしょう。
へぇ~。
その見た目で 女 たぶらかしたことが
ないっていうの? もしかして
無自覚タイプ?
だから ないって。
見かけは どうであれ 俺は本気ですよ。
へぇ~ 本気。
はい。
で 今 何人とつきあってんの?
三股? 五股?
一人もいないですって。
ねぇ なんであの子なの?
他にいくらでもいたでしょ?
失礼だな。
いないよ。 どこにもいない。
俺にとっては奇跡なんだ。
あの人の存在は。
本日の日替わりは こちらになります。
これまで出会えなかったように
これから先も 絶対 出会えない。
ブッハッハッ!
くっそ生意気!
いいじゃ~ん! そういうの嫌いじゃないよ!
あっ 好きでもないけど。
ハハッ アッハッ…。
今日も また ゲームするの?
まぁまぁ…。
いらっしゃいませ。 (ドアの開く音)
千尋? 麻衣ちゃ~ん。
千尋 なんで日本いるの?
仕事が ひと段落したから 顔 見に来たんだよ。
ホント? うれしい!
あっ ホテル 取っちゃった? うち 泊まる?
行く行く そのつもり~! やった~!
今日 何時に終わる? 麻衣ちゃんの友達か。 今日は…。
先 フロア 戻るわ。
~
(なな)さすが不思議さん また 推しポイント 増えちゃった。
えっ?
すてきな人には すてきな人が集まる。
不思議さんのお友達 かっこいい人だな~。
上下も そう思うでしょ?
嫌いじゃないけど 好きじゃない。
えっ?
当店のご利用 ありがとうございました。
コーヒー おいしかったよ。
お待たせ 千尋。 お疲れ。
また来るね 上下くん。
行こっか。 うん。
大丈夫?
よいしょ。 大丈夫。
ねぇ 千尋。 んっ?
さっき 亮くんと2人で 何話してたの?
えっ? ってか亮くん…。
ちょっと待って。 もう名前で呼び合う仲なの?
聞いてないんだけど。 いや 名前呼び 最近だし。
ふ~ん へぇ~ そう。
で 君は どこまでついてくるんだい?
玄関まで。
はぁ? ストーカーじゃん。
玄くん お隣さんなの。
ヤバ!
あとで遊び行くわ。 お断りするわ。
拓也に会った? うん。
で まだ 独り身は ヤバいぞって言われた。
拓也のやつ なんで そんなふうになっちゃったんだ?
で 大丈夫だったの?
うん。
嫌な思いしたけど
この年になって ちゃんと向き合ったことで
過去を吹っ切れた。
結果オーライ?
でも なんか あんなやつの おかげっていうのが
腑に落ちないな。
元はといえば あいつが元凶なんだし。
いやいやいや 引きずっちゃったのは
私が弱かったせいだから。
麻衣ちゃん。
たくましくなったね。
でしょ?
で どうなのよ あの彼 上下くんとは。
んっ?
実は… もう両思いで。
えっ そうなの! じゃあ…。
でも おつきあいするのは 待ってもらってて。
それって 1週間のジンクス?
うん…。
拓也:麻衣 なんか… 違ったわ。
別れよう
あっ… でも 私の勝手で ひどいかな?
いいんじゃない? それで過去を吹っ切れて
今を思う存分 楽しめるようになるんだったら
1週間なんて短いもんよ。
奇跡なんだ。 あの人の存在は
《千尋:上下亮… 正直 あの顔で
花をしょって言われても 全部 うさんくさい。
でも 生意気な分 性格は素直そう。
あの ルックスがゆえの 苦労もあっただろうけど
悪い色に染まってない。
ちゃんと 自分を持ってるタイプね。
クールに見えて 根は熱い人間なのかも》
ねぇ 麻衣ちゃん。 んっ?
彼 ちゃんと 愛情表現してくれてる?
今のところ どんな感じなのよ? 体感的に。
体感的?
私の心をコップに 亮くんの愛情を水に例えると…。
おお 麻衣ちゃんの心が 満たされてる。
彼 いっぱい愛情表現 してくれてるんだ。
このくらい… と思ってたんだけど。
えっ?
こんな 感じ?
このお風呂いっぱいが 彼の愛情表現?
すごい 上下くん。
それで 1週間後っていつなの?
明日…。
~
プッ… ハァ ハァ…。
溺れるとこだった。
明日か…。
おやすみ。 おやすみ。
不思議さん 俺は あなたのことが好きです。
不思議麻衣さんが 好きです
《明日で 1週間》
フゥ~。 ん~…。
休日の朝って いいなぁ。
ねぇ 麻衣ちゃん なんで 上下くんのこと好きになったの?
えっ いや… 朝からする話?
今 聞きたくなったの~。 教えてよ。
う~ん それは…。
不思議さん… ですね?
気持ちよさそうにしてたんで
声かけるのもあれかなと思って
初対面で いきなり 至近距離で驚いたけど
過去の恋愛で傷ついてるのが 私と同じだなって。
でも くじけずに また 恋愛を頑張ろうとしてるのが
かっこいいなって思って。
亮くんといると 居心地がよくて
呼吸がしやすくて。
亮くんのこと 観察していくうちに…。
観察?
あっ いや…。
一緒に過ごしてるうちに だんだんと好きになってた。
へぇ~。
これ以上は 勘弁して。
はいはい。
なんか 無性に腹立ってきたな。
ぽっと出の男に 麻衣ちゃんを取られるのが
悔しくてたまらないわ。
んっ? 何か言った?
ううん 本当は麻衣ちゃんの気持ち
直接 上下くんに 言えたらいいんだけどね。
え~ いやいやいや! 恥ずかしすぎて爆発しちゃう!
大丈夫だって。
でも 返事するんでしょ? 今日。
うん。
それじゃ 目いっぱい かわいくしてかなきゃね~。
ありがとうね 千尋。
ううん これで少しは 恩返しになるかな?
恩返し? 何のこと?
私が アメリカで 出版社やるって決めたとき
みんな 無理だって言ったのに
麻衣ちゃんだけは 千尋ならできるって言ってくれた。
千尋…。
あれが 私の勇気になった。
今度は 麻衣ちゃんが 勇気を出す番だよ。
うん。
~
好きな相手と 長続きするために
いちばん 必要なのは
ときめきや すてきな 未来像なんかじゃなくて
安心できるかどうかに かかってる。
安心?
そう。 その安心っていうのはね
傷つけてこないか だと思うのよ。
だからね 上下くん。
私たちを 敵に回したくなかったら
麻衣ちゃんを大切にしてくれる 姿勢を見せてちょうだい
《俺が 麻衣さんのことを 好きな気持ちは
唯一で 一番で…。
それは 揺るぎない気持ちだし 絶対だ。
大好きな麻衣さんを 傷つけたくない。
なのに…》
~
《麻衣さんを目の前にすると 自分を抑えられずに
今まで 何度も暴走してきた》
《1週間たつとはいえ 焦ってはいけない。
麻衣さんの返事を 静かに待たないと》
いらっしゃいませ…。 (ドアの開く音)
ヤバッ… いつにも増して かわいすぎる!
ありがとう ななちゃん。
今 亮くんって フロアにいるかな?
ああ… うん。
そっか じゃあ ホットコーヒー お願いします。
はい。
じゃあ これ。 ありがとう。
じゃあ 行ってくる。
グッドラック。
~
《ここで頑張らないで いつ勇気を出すのよ。
不思議麻衣》
《勇気を出したおかげで 一歩 踏み出せた》
~
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