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(♪~)
>> “心電図の音”
(♪~)
(榊原の声) 今 我が社では→
熾烈な 後継者争いが 始まろうとしている。
小野寺くん。
キミは 救世主だ。
>> “心電図の音”
(副島) 入院された社長だが 命に別条は ない。
>> が まだ目も覚まさない。
>> 相当 疲労が たまっていたようだ。
>> とにかく このまま しばらく入院となりそうだ。
>> 従って その間 取締役会が 社長の代わりを務める。
>> 我々も 取締役会のサポートだ。
(宇佐美・池田) えっ。 (副島) 大丈夫!ハハハ…。
落ち着いて!冷静に!クールに!
(宇佐美) ちょっと 何してるんですか?
(池田) 焦ってるのは 副島さんのほうですよ!
(新庄) 取締役会に 何か問題でも?
(副島) 実は ここだけの話なんだが
(♪~) >> 取締役会の役員たちは 全員。
(♪~) >> むちゃくちゃ 怖いんだ!
(♪~) >> “扉の開く音”
(♪~) (古郡) おはよう 秘書課の諸君。
(♪~)
(♪~) (副島) あなたは 営業担当役員 古郡さん!
(♪~) (古郡) お前らの根性 たたき直してやる。
(♪~)
(♪~) ⟨あなたは 知っているだろうか⟩
(♪~) ⟨日本全国には 各地の ご当地名物を裏切る→
(♪~) 絶品グルメが あることを⟩
(♪~) ⟨これは 予想を裏切り→
(♪~) 期待に応える 飯の物語⟩
(♪~)
(古郡) 聞いてるとは思うが 今 この会社は→
我々 取締役会に託されてる。
社長秘書である お前らも 俺の部下に なったってわけだ。
(池田) そ…そんなこと 急に言われましても。
(副島) よろしくお願いします! (池田) はやっ!
(真理子) おはようございます…。
(真理子) どういう状況でしょうか?
(♪~) (古郡) キミか ウワサの出張係は。
(♪~) (真理子) 小野寺 真理子と申します。
(♪~) (古郡) よろしく。
(♪~) (副島) 古郡さま それで ご用件は?
(♪~) (古郡) あした 取引先の お偉いさんを→
(♪~) >> 接待することに なってね。
(♪~) >> 豊洲辺りで海鮮攻め作戦だ。
(♪~) >> ハイヤーの用意を頼むよ。 (副島) それぐらい お安いご用です
(♪~) (真理子) あの。 その接待 私にも行かせてください
(♪~) (副島) なっ…。 (古郡) 秘書課のキミが なぜ?
(♪~) (真理子) 社会勉強です。 古郡さまの営業を拝見したく。
(♪~)
(♪~) (古郡) まぁ いいだろう。
(♪~) >> 女が いれば 華にもなる。 (新庄) あっ それ セクハラ。
(♪~) (古郡) よろしく頼んだよ 小野寺くん。
(♪~)
(副島) ご苦労さまです!
(副島) 小野寺くん 余計なことを!
(古郡) 古郡でございます。
(副島の声) 古郡さんは 営業部からの たたき上げで→
役員まで上り詰めた 超やり手営業マン!
営業成績は 常にトップで→
人呼んで「接待の鬼」!
(古郡) ぜひ決めましょう!もう。
(副島の声) 昭和気質の 強引な営業手法で→
どんな取引先も NOとは 言えないって 有名なんだよ!
(古郡) いや~っ うれしい! ハハハ…“笑”
(副島) キミが同行したら かえって 邪魔になる!
古郡さんを怒らせたら もう この課は どうなるか。
あぁ あ~っ!
吐きそうだ!
(新庄) ご存じのとおり 豊洲市場は→
かつての築地市場に代わり 設立された→
卸売市場で→
(♪~) (新庄) 2018年に開場以来→
(♪~) (新庄) 都内の鮮魚流通の 中心地と なっています。
(♪~) (新庄) ですから まぁ 相場は。
(♪~)
(♪~) (新庄) おすしか。
(♪~)
(♪~) (新庄) 海鮮丼。
(♪~)
(♪~) (新庄) 天ぷら。
(♪~)
(♪~) (新庄) このあたりでしょうか。
まぁ 接待なんて 無意味だと思いますが。
僕 間違ってますか?
(♪~)
(♪~) (新庄) うん?小野寺さん?何を?
(♪~) (真理子) これは 全国の おいしい お店を まとめた→
(♪~) (真理子) 大事なノートです。
(♪~) (真理子) その中から 豊洲市場の お店を 調べています。
(♪~) (新庄) ふ~ん。えっ?
(♪~) (新庄) でも 店は すでに 古郡さんが用意しているのでは?
(♪~) (真理子) 念のためです。
(♪~)
(古郡) ハハハ…“笑”
さぁ 社長!もっと飲んで 飲んで。
(清水) あぁ すみません。 (古郡) はいはいはい。
(新庄) いつの時代だよ。
(古郡) あっ 聞きましたよ!
先代の お父さまを引き継いだ 社長の おかげで→
業績も うなぎ登り らしいじゃないですか!“笑”
(清水) いえ そんな…。 (古郡) いや~っ。
“背中を たたく音” (古郡) やはりね→
私の目に 狂いは ない。
あまたの社長を見てきましたが→
あなたほどの器は ほかには いない うん。
正直 うちの社長と 代わってほしいぐらいです。
ハハハ! (清水) よしてください そんな。
(古郡) これからも ごひいきに お願いしますよ。
(古郡) おい 小野寺! (真理子) はい。
(古郡) お前 女なんだからさ もっと盛り上げなさいよ!
(新庄) あっ また それセクハラ。
(古郡) 何か できないのか? 踊りとか えぇ?
まぁ できねぇか こいつは ハハハ…“笑”
(真理子) かしこまりました。
(古郡) えっ?
(♪~)
(真理子) お粗末さまでした。
(古郡) ほかに 何か できるのか?
(♪~)
(♪~) (真理子) 手品 腹踊り 南京玉すだれを 習得済みです。
(♪~) (古郡) 何なんだ?お前。 (真理子) 小野寺 真理子です。
(♪~)
(♪~) (古郡) ハハハ…“笑”
(♪~) (清水) すみません 僕は そろそろ これで。
(♪~) (古郡) 何 言ってるんですか 社長!
(♪~) >> 夜は まだ これからじゃないですか!
(♪~) (清水) いや でも。 (古郡) ねぇ。ちなみにね→
(♪~) >> こっちのほうも 用意してますんで“笑”
(♪~) (清水) 古郡さん 困ります。 (古郡) いや 聞きましたよ。
(♪~) >> 最近 お子さんが生まれたとかで。
(♪~) >> たまには 息抜きしないと ねぇ?
(♪~) >> 酒も まだまだ いっちゃいましょう さぁさぁ。
“足を たたく音”
(清水) だから 迷惑って言ってるでしょうが!
(古郡) 社長?
(清水) 帰らせていただきます。 (古郡) いや ちょっと…。
(清水) それと!御社との お話も なかったということで。
(古郡) いや ちょっと待ってください!
(清水) 帰るぞ! (古郡) 社長 ちょっと!
(古郡) いやいや…ちょっと!
(新庄) あ~あ。
自業自得ですね。
接待なんて もう そんな時代じゃないのに。
>> 時代ったって。
これしか 知らねぇんだよ。
(♪~)
(♪~) >> 社長!
(♪~) (真理子) 新庄さん。
(♪~) (真理子) 「念のため」の出番です。
(♪~) (新庄) えっ?
(♪~)
(♪~) >> はぁ…。
(♪~)
(♪~) >> “柵を蹴る音” チクショウッ!
(♪~) (真理子) おはようございます。
>> お前ら。 (真理子) 昨夜の件 どうなりましたか?
>> お前らには 関係ないよ。
(真理子) そうですか。
では 朝食は いかがですか?
>> はぁ?
(真理子) ご安心ください。
豊洲市場でしか味わえない 朝食を ご用意いたしましたので。
(古郡) なんで お前らと 朝飯なんか。
どうせ 豊洲だから すしか? 海鮮丼か?
(真理子) こちらです。
>> 喫茶店?
(真理子) ここが 豊洲市場ならではの 朝食です。
(新庄) 本当に こんな所で大丈夫でしょうか?
(真理子) 大丈夫です。
(新庄) 注文は? (真理子) もう頼んでおきました。
(店員) お待たせしました。
(♪~)
(♪~) (真理子) 豊洲市場「センリ軒」さんでしか 食べられない→
(♪~) (真理子) スペシャルセットです。
(♪~)
(♪~) (古郡) シチュー?
(♪~) (真理子) さぁ 冷めないうちに。
(♪~)
(♪~) >> いただきます。
(♪~)
>> うまい。
うますぎるぞ バカ野郎!
(♪~)
(♪~) >> うま味の詰まった 濃厚シチューが→
(♪~) >> 疲れた体に 染み渡るじゃねぇか。
(♪~)
(真理子) では 私も。
(♪~)
(♪~) (真理子) いただきます。
(♪~)
(真理子) たまらんっちゃけど!
(♪~)
(♪~) (真理子) これだよ これ!優しくて 深い味わいの クリームシチュー!
(♪~) (真理子) あえて肉を使わずに 野菜のダシを ベースに作られた→
(♪~) (真理子) 極上の うま味!
(♪~) (真理子) そして 極めつけは この半熟卵!
(♪~) (真理子) 一度 割れば コクが マシマシ!
(♪~) (真理子) 一日の元気の源 いただきました!
(真理子) あっ 失礼しました。
さぁ いただきましょう。
(♪~)
(♪~) >> う~ん 大したもんだ! うまかったよ。
(♪~) (真理子) 古郡さんこそ すごい方だと お聞きしました。
(♪~) (真理子) 接待の鬼だと。
(♪~)
>> 自慢じゃないが→
俺に 落とせない取引先など なかった。
料亭 キャバクラ ゴルフ。
ありと あらゆる 接待を駆使して→
俺流の やり方で 榊原ホテルを大きくしてきた。
(新庄) 自慢じゃないですか。
>> しかし 最近は どうだ。
酒は飲めない 女遊びは しない。
誰も 俺に ついてこれやしねぇ。
変な時代に なったもんだ。
(真理子) 本当は 気づいて いらっしゃるのでは ないですか?
>> 何?
(真理子) 時代遅れに なっていることに。
>> 言うじゃねぇか。
(真理子) 豊洲市場には 冷たい氷水に触れて働く方が→
大勢 いらっしゃいます。
そんな人たちの かじかむ手を温めてあげたい。
そんな思いやりで生まれたのが このシチューです。
(♪~) (真理子) ここ「センリ軒」さんは→
(♪~) (真理子) 大正3年に 日本橋魚河岸にて 創業されました。
(♪~) (真理子) 時代が変わり→
(♪~) (真理子) 市場が 築地 豊洲と場所を移しても→
(♪~) (真理子) 移転を繰り返し→
(♪~) (真理子) 店構えや メニューを アップデートしながら→
(♪~) (真理子) 歩んできたのです。
(♪~) (真理子) 思いやりという 信念を忘れずに。
(♪~)
(♪~) (真理子) 大事なものを守りながら→
(♪~) (真理子) 時代に合わせて 変えるべきところを 変えてきた。
(♪~) (真理子) それが「センリ軒」さんです。
(♪~)
(♪~) >> 嫌みか?
(♪~) (真理子) 私は「センリ軒」さんの 話をしているだけですので。
(♪~)
(♪~) >> フッ フフフ…“笑”
(♪~) >> ハハハ…“笑”
確かにな。
時代が変わっても 俺は 俺。
意固地になってる場合じゃねぇか。
よし。
(新庄) あっ…あの どちらに?
>> 決まってんだろ 仕事だよ。
(古郡) 社長!
おはようございます!
(清水) 古郡さん だから困るので。
(古郡) 昨晩の無礼 失礼いたしました。
おわびに これを。
スタイでございます!
社長は 育児のために 早く お帰りに なりたかった。
その お気持ちに気づけず 申し訳ありませんでした!
(清水)古郡さん。(古郡) はい!
(清水) うちの子は 女の子ですよ。
(古郡) あぁっ!
すみません!
(清水) ハハハ…“笑”
また連絡ください。
お話は 改めて。
(古郡) はい! ありがとうございます!
(♪~)
(♪~) (古郡) ありがとうございます!
(♪~)
(♪~) (真理子) 古郡さんは すごい方です やり方は古いかもしれませんが→
(♪~) (真理子) 相手を喜ばせたいと 心から願っている。
(♪~) (真理子) あの方なら 新しい時代でも 活躍できるはずです。
以上 ご報告でした 社長。
(♪~)
(♪~)
(♪~) (新庄) ≪でも 味は わりと よかった≫
(♪~)
(♪~) (副島) ねぇ 古郡さまに お贈りするの。
(♪~)
(♪~) (副島) これで いいかな?
(♪~) (山本) もしかして それ 賄賂の つもりですか?
(♪~) (宇佐美) 時代劇じゃないんですから。
(♪~) (池田) ていうか 安い。 (副島) ダメかなぁ?
(♪~) >> 小野寺くん どう思う?
(♪~) (真理子) 何も しなくて いいかと。
(♪~) (真理子) 課長は ずっと課長ですから。
(♪~)
(♪~) (副島) 小野寺くん…あれ? それ 出世できないってこと?
(♪~) (山本) ていうか これ いただいて いいですか?
(♪~) (副島) えっ? (池田) いただきま~す!
(♪~) (副島) ちょっと待って 待って! (宇佐美) いいじゃないですか!
(♪~) >> ちっちゃい男は 出世できませんよ (真理子) いただきます。
(♪~) (副島) 宇佐美ちゃん ひどいこと言うじゃないのよ。
(♪~) >> 味は どうかね?これ。
(♪~)
(小須田) 無駄 無駄 無駄! (真理子) 冷酷な経費削減が→
執行されているようです。
岩手県でしか味わえない お食事を ご用意いたしました。
(小須田) むふぁ~!何?これ!
(真理子) 証明しましょう 裏切り飯のチカラを。
(小須田) お黙り!泥棒猫! (真理子) 泥棒猫?
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