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(翠) ⟨自殺願望のある私に なりすまし→
専業主婦が 夫の前から 姿を消そうとしていた⟩
⟨代わりに妻の座を引き継ぐのは 浮気相手⟩
⟨それが彼女たちによる 幸せのトレード計画だ⟩
⟨だが その計画には 思わぬ展開が待ち受けていた⟩
(上原) そんな…翠じゃなかった?
⟨発見された遺体は 全く別人のものだったのだ⟩
⟨なぜなら 実行日当日…⟩
(神野由香里) 繭美さん!? (繭美) 電話 繋がらないし→
1人で どうしたらいいのか わからなくて…。
⟨予期せぬ事故が 起きてしまったから⟩
(脇谷) これ…。
⟨さらに 主犯格の彼女が 苦しみを増す一方で…⟩
氏名は田岡徹也。 彼女を捜しに来ていたそうです。
(田岡) アイが金を払わないから!
由香里になりすました あの女の 本当の名前…。
⟨妻の座を捨てたがっていた 彼女は→
そもそも 他人の なりすましだったとわかる⟩
(由香里) 由香里は私じゃない…。
死んだ彼女。
私は…→
アイ。
(繭美) どういうこと?
(由香里) 私は本当の私じゃないんです。
もうずっと昔から。
私は…。
(由香里の声) 子どもの頃から 自分の席を 持ったことがありませんでした。→
母親は複数の男と関係を持ち…。
〔ここで待っててね〕
(由香里の声) 誰にも認知されないまま 私を産んだんです。→
やがて母は 老いた祖母に私を預けて→
どこかへ消えてしまいました。→
いつか迎えに来ると約束して。→
祖母は認知症で 私を認識できず 家は荒れ放題。→
学校には一度も 行かせてもらえませんでした。→
ただ母親に 「待ってろ」と言われた場所→
そこだけが 私にとっての 唯一 残された場所でした。
(繭美) 子どもが学校も行かずに1人で?
そんなこと許されるわけ…。
(由香里) 私は存在しないはずの 子どもだったから…。
母が出生届を出さなかったせいで 戸籍がなかったんです。
(繭美) そんな…。
(由香里) それで 5年を過ぎた頃→
私は ようやく 母を待つのをやめました。
仲間ができたんです。
高架下に 同世代が集まる たまり場みたいな場所があって。→
18歳の時に そこで→
由香里という女の子と 知り合いました。
(回想) (ユカリ) 行ってくるわ。 ほんと訳わかんない。
行ってくる。 >> 行ってらっしゃい。
(落ちる音)
(由香里) ユカリ!
これ 落としたよ。
ああ…それ もういらないや。
(由香里) え でも 大事なものじゃないの?
看護の専門学校。 うちを出る口実のために入ったの。
でも もう用なし。 全然 行く気しなくてさ。
(由香里) もったいない。
ん~ でも学費は 母親の男が払ってくれたし。
(由香里) そういうことじゃなくて。
じゃあさ アイ あんたが行けば?
(由香里) え?
あんたが行っても問題ないよ。
ほら わかんないよ。
アタシの席 貸してあげる。
(由香里の声) それが すべての始まりでした。
おはよう…。
(由香里) おはよう。
やっと来たんだ。 遠藤由香里さんだよね?
(由香里) うん…。 \おはよう/
(由香里) おはよう。
こっち。
(由香里の声) 初めてでした。→
みんなと同じように 自分の席があって→
挨拶してもらえて…。
\お弁当だよ 1人/ \いいな/
由香里 自分で お弁当 作ってんだ?
え すごいじゃん。 >> いいな~。
(由香里の声) 次の日も その次の日も→
私はユカリになりすまして 学校へ行きました。→
そしたら彼女は…。
(ユカリ) ん…。
千円ね。 (由香里) 千円?
無料お試し期間は終わり。
今日からは席のレンタル代として 千円もらうから。
嫌だったら アタシの席 返してよ。
(由香里) あ…ちょっと待って。
(由香里の声) 私は 席を守るために→
お金を払い続けました。
バイトをして 毎日毎日…→
卒業するまでの3年間 払い続けたんです。
(現在) (由香里) そして→
無事 卒業が決まった時 彼女は言いました。
「50万ちょうだい。→
そしたら 一生 アタシの席を譲ってあげる」って。
要は 戸籍売買か…。
けど まさか 由香里のふりしたまま→
医者の男と結婚するとはな。
で 君は その秘密を知って→
彼女に金をせびろうと 思ったってわけ?
秘密を知ったのは俺じゃなくて ユカリ本人だよ。→
で 俺に言ってきたんだ。 金づるができたって。
(回想) (ユカリ) ちょっと!
(由香里) 困ります。 いきなり お金欲しいなんて。
久しぶりに会ったのに 冷たすぎない?アイ。
(由香里) その名前で 呼ばないでください!
あ…やっぱり嫌なんだ。
私の戸籍使って 結婚したんだって?
エリート医師と。
その席代 払ってよ 神野由香里さん。
(現在) つまり…本物の由香里が→
なりすましの由香里を脅迫し トラブルに発展したということか。
そうだよ。アイがやったんだよ! あいつがユカリを殺したんだよ!
アイが ユカリの次の なりすましとして→
玉名 翠を選んだとしたら 今頃 彼女は…。
(繭美) 翠さんは もう いないんだよね。
(由香里) ええ…。
岬を出る時に別の方法で 死ぬって言ってましたから。
(由香里) 私は なんで ここにいるんですかね。
由香里になりすまして 結婚してダメになって…→
今度は翠さんになろうと思って 失敗して…→
今更 本当の自分に 戻ることもできないし…。
(由香里) そもそも 本当の自分って何なのか→
私には わからないんです。 だから もう…。
(繭美) 勝手に終わらせないでください。
これはもう あなただけの 問題じゃないんです。
♪~
♪~
(上原) おはよう。
出歩いてて 大丈夫なのか?
(熊沢理子) ご迷惑おかけして すみません。
伊東の事件 まだ捜査中なのに。
熊沢さん次第で 早く終わる 可能性もあるんじゃないの?
さっき 伊東北署の脇谷さんが来てね。
神野由香里が宿泊していた ホテルの防犯カメラに→
由香里以外の2人の女性の姿が 映っていたそうだ。
ひとりは おそらく日村繭美。 もうひとりは…→
熊沢さん あなたじゃないかと。
(理子) あのホテルのラウンジ たまに1人で行くんです。
だったら どうして 今まで言わなかった?
ちなみにだけど 由香里は ホテルの部屋を借りる時→
玉名 翠と名乗っていたそうだ。
玉名 翠本人は今 どこにいるんだろうね。
(理子) さあ…私には。
熊沢さん まだ間に合う。 今 自分から話せば…。
あっ…熊沢さん?
(理子) すいません…。
大丈夫か?
(理子) 今日はこれで… 体調が悪いので→
これから病院に行ってきます。
♪~
(脇谷) お時間 大丈夫ですか?→
わたくし こういう者なんですけれども。→
人を捜してまして…。
(熊沢大輔) お姉ちゃん 僕ら捕まるの?
(翠) 大丈夫だよ。大輔君は→
お母さんと どこかで待ち合わせして。
でも 携帯 家に置きっぱなしだよ。
え…。
(電話の呼出音)
📱(理子) もしもし。
(繭美) 理子ちゃん どこにいるの?
今 捜査はどうなってるの?
(理子) 連絡できず すみません… 色々と まずい状況で。
(繭美) どこかで会って話せない?
(理子) でも 今は…。
📱(繭美) 見せたいものがあるの。
何かに使えるかもしれない。
(理子) 午後3時 前に会ったカラオケボックスで。
(電話の切れた音)
上原さん 熊沢さんと まだ連絡取れてないんですか?
はい。 >> 熊沢さんの隣人の話では→
息子さんも アパートに 戻ってないみたいですよ。→
まさか 親子で逃亡とか。
バカなこと言わないでくださいよ。 >> でも…。
あのホテルだって たまたま ラウンジで→
お茶してたのかもしれないし。
♪~
(繭美) 由香里さんは ここで待っててください。
(由香里) 大丈夫ですか 理子さんに会って。
(繭美) 大丈夫です。 すぐ戻りますから。
♪~
(スイッチ音)
📺(キャスター) 先日 静岡県伊東市の沖合で→
発見された遺体は DNA型鑑定の結果→
発表されていた 神野由香里さんとは→
別人の可能性が 高いことが分かりました。
📱(キャスター) >> 警察は 何者かが 自殺を偽装した可能性を含め→
行方不明となっている 神野由香里さんの→
行方を捜しています。
(神野智明) 由香里…。 >> どうなってんだ!?
📺(キャスター) >> 神野由香里さんとみられる 女性の姿が確認されましたが→
この女性は 別人の名前で…。 (由香里) ハァ…ダメだ…。
📺(キャスター) 警察は 遺体の身元の 確認をすると共に…。 (由香里) もう逃げられない。
📺(キャスター) 事件の詳しい…。 (由香里) ハァ…ハァ…。
♪~
(携帯のバイブ音)
(携帯のバイブ音)
(ドアが開く音)
(理子) 先輩…。
(理子) ここに来るまでに 誰にも見られてませんよね?
(繭美) うん。 (理子) ハァ…。
(繭美) どうしたの? 随分 顔色悪いけど…。
(理子) 大丈夫です。それより 見せたいものって?
(繭美) ああ…。
(繭美) これ。
(理子) 由香里…さんの?
(繭美) 違うの。 それ あの彼女がしていたの。
これを使って 智明が もう一度 容疑者になるように→
仕向けられないかな。
(理子) できなくはないですね。 警察では→
神野智明の疑いは 晴れていないですから。
(繭美) だったら。 (理子) ただ→
ホテルの 防犯カメラの映像から→
私は上司に 目をつけられているんです。
(繭美) え…それじゃあ 私のことも?
(理子) おそらく。
(繭美) あ…そんな。
(理子) 先輩のことは 私が守ります。
(繭美) そう言って 結局 追い詰められる一方じゃない!
(理子) 先輩…。
(繭美) ねえ理子ちゃん こうなった以上 隠さず教えてほしいの。
何を考えてるの?
本当の目的はなんだったの?
(繭美) 理子ちゃん。
(理子) 子どもがいるんです。
(繭美) え?
(理子) でも今 連絡が取れなくて…→
このままじゃ もう二度と会えないかもしれない。
(繭美) どういうこと?
♪~
(由香里) 交番…。
(由香里) ハァ…ハァ…ハァ…。
(樋口) 何食べたい?
(大輔) オムライスがいい。 (樋口) OK わかった。
じゃあ なるべく早く戻るから。
(由香里) 樋口さん…。
お姉ちゃん 携帯取りに帰っていい?
ダメだよ。 あんたは外 出ないの!
♪~
(由香里) 翠さん!?
え 由香里さん… どうして ここに。
(由香里) 翠さん… 生きてたんですね!
どうして…。
生きてたなら どうして 教えてくれなかったんですか?
ごめん…。
(由香里) どれだけ会いたかったか。
僕 席外した方がいいかな。
(由香里) その子は?
熊沢大輔です。
(由香里) 熊沢?
理子さんの息子さん。
(繭美) 理子ちゃんに 子どもがいたなんて…。
結婚してたことすら 知らなかった。
(理子) 結婚はしてません。
最初から ひとりで産んで ひとりで育てました。
(繭美) でも 父親は?
(理子) ずっと疎遠で…。
でも 探偵に 調べてもらったことがあります。
そしたら エリート医師で 結婚もしていて。
内面的には とても頼れるような 人じゃありませんでした。
(繭美) 父親って…まさか。
(理子) 神野智明です。
(理子) 誤解しないでください。
私が あの男を愛したことは 一度もありませんから。
(繭美) だったら どうして…。
(理子) 大輔は…あの時の子なんです。
(回想) (理子) すいません 繭美先輩の手前 断れなくて…。
でも ちゃんと伝えた方が いいと思いまして。
(理子) 私の気持ちは…あの…。
ごめんなさい やっぱり 何でもないです。
え。
あっちで ゆっくり しゃべろうか。
(理子) え?いや あの…→
ちょっと待ってください 違うんです!
(理子) え!やだ!痛い!
(現在)
(理子) 妊娠したと分かった時→
親にも頼れるような 状況じゃなくて…→
それで ひとりで…。
(繭美) 智明に そのことは…。
(理子) 話してません。
あんな最低な男。
先輩たちと会って さらに確信しました。
あの男は父親に値しないって。
平気な顔して浮気して 由香里さんにバレても→
離婚する気も 慰謝料を払う気もない。
昔と変わらず 女を物として扱ってるし。
(理子) でも ちょうどいい チャンスだと思ったんです。
(繭美) チャンス?
(理子) 最期に あいつを陥れるチャンスだと。
(繭美) それで この計画を?
(理子) 先輩たちの力になりたいと 思ったことに 嘘はありません。
(由香里) でも 翠さんは どういう経緯で 理子さんの家に?
あの夜 理子さんと2人で 由香里さんを待ってる時に…。
(回想) (理子) 最後に確認しますが…→
本当にいいんですね 翠さん。
うん。
この世に何の未練もないから。
なに?
(理子) どうすれば そんな風に 思えるんですか?
逆に生きる理由がないの。
自分のことも含めて 執着するものがない…→
ただ それだけ。
それで十分でしょ。
(現在) あの時 理子さんは→
大輔君のことを 思ったのかもしれない…。
自分がいなくなったあと。
(由香里) いなくなったあと…?
理子さん 末期癌なの。
(由香里) え?
いつ「その時」が来ても おかしくない状態なんだよ。
崖から戻って→
私はそのまま理子さんの家に 連れて行かれたの。→
そこで 彼女の余命が短いって知って。→
大輔君の世話をするうちに バタバタ時間が過ぎちゃって。
皮肉だよね… 自殺したい私が生き延びて→
理子さんの方が弱ってくなんて。
ねえ。
お姉ちゃん お母さんのお友達ですよね?
(由香里) うん。
(理子) 本当に先輩を 裏切るつもりはありません。
(理子) 先輩の言う通り うまくいけば 神野に罪をかぶせられるし→
最悪の場合 全部 私がやったことにすればいい。
そうですか 今日 診察予定は ないということですね…。
ええ 失礼しました。
上に伝えなくていいんですか?
このままじゃ上原さんの立場が…。 >> すいません!
あと少しだけ待ってください。
(携帯の着信音)
(繭美) 知らない番号だ。 (携帯の着信音)
(繭美) もしもし。
📱(由香里) 繭美さん?
(繭美) 由香里さん!
(由香里) 今 翠さんと大輔君と 一緒にいるんです。
📱大輔君が お母さんと 話したいって。
(繭美) 今 翠さんと 大輔君と 一緒だって。
(由香里) 大輔君に代わりますね。
📱(大輔) もしもし お母さん? (理子) 大輔。
体 大丈夫?
📱(理子) うん 大丈夫だよ。
お母さん 明日10時→
キューブ広場で 待ち合わせできる?
(理子) うん できるよ。
よかった。このまま バックレるつもりかと思った。
📱(理子) 何それ。
あの約束 ちゃんと覚えてるよね?
(理子) 約束?
📱(大輔) 動物園だよ。
(理子) ああ…。そうだね 動物園 ちゃんと行かなきゃね。
📱(大輔) やっぱ忘れてたじゃん。
(理子) 今 思い出したでしょ。
じゃあね。
ありがとう。 お母さん 約束守ってくれるって。
(由香里) よかったね。
業務用の携帯 もう1台あった。 使えると思う。
(由香里) ありがとう。
翠 弁当買ってきたけど…。
(由香里) すみません。 私 翠さんの名前を使って→
あの…ご迷惑をおかけして。
(翠) 私が由香里さんに たきつけたの。
私が死ぬから 私の席に座ればいいって。
(樋口) 飲み物 持ってくる。
ごめんね 由香里さん。
ごめんね。→
私 やっぱりここに 来るべきじゃなかったね。
何言ってんだよ。
心配かけといて 今更頼るなんて 虫が良すぎた。
いいんだよ 頼ってくれて…。
でも これで最後だから。
ごめんね。
(ノック)
(繭美) ひさしぶり…。
(智明) 乗って。
(繭美) 私 理子ちゃんと話したの。
(智明) え?
(繭美) 智明の言う通りだった… やっぱり彼女が全部仕組んでたの。
智明を陥れるために。
刑事の立場を利用して 智明を 犯罪者にしようとしてたんだよ。
けど 警察は 相手にしてくれないし…。
(繭美) 2人なら 話 聞いてもらえるんじゃない。
え?
(繭美) 明日 一緒に警察 行こう。
繭美。
(繭美) 大丈夫… 智明の未来 私が守るから。
(智明) ありがとう。
なんか こうしてると 学生のお弁当の時間みたいだね。
(由香里) それが いいんですよ。
(由香里) 母親に会えると分かって 安心したんですね。
迷惑かけたね 由香里さん。
(由香里) いえ。
私ひとりで 勝手に消えればよかったのに→
由香里さん 自由を手に入れるどころか→
逆に身動き取れない 状態になって…。
ほんとに 申し訳ない。 (由香里) 謝らないでください。
私…謝られるような人間じゃ ないんです。
自分の都合ばかりで→
今も 楽になることしか 考えてないんです。
いいんじゃない?
(由香里) え…?
由香里さんは 自分が一番楽になる方法を→
選んでいいと思うよ。
(由香里) 本当に そう思いますか?
うん。
(由香里) 翠さんは これから どうするの?
う~ん…。
とりあえず この子を理子さんに届けるよ。
♪~
(繭美) 待ち合わせ この先の広場で いいんだよね?
(理子) ええ。
(繭美) あと 昨日 智明の車にリングを入れておいた。
(理子) 分かりました。
死んだ女と神野が 一緒にいたと密告して→
車内を捜査するよう仕向けます。
大丈夫です。
約束通り 私が責任を負いますから。
(繭美) ここまでにしよう。 (理子) え?
(繭美) 理子ちゃんが 一番大事なのは 子どもでしょう?だから…。
(理子) でも…私は 先輩を…。
(繭美) 広場まで送る。 そこから先は別々に動こう。
(理子) ここで大丈夫です。
先輩…→
ありがとうございました。
(由香里) 大輔君 ここで待ってたら お母さん来るから。
うん ありがとう。
(由香里) 元気でね。
(大輔) バイバイ。
気をつけてね。
えっ お姉ちゃんも行っちゃうの?
うん。
そっちは どこ行くの?
うん…ちょっと遠く。
でも 動物園は? >> え?
動物園! お姉ちゃんも行くって話だよね。
それは…別に 私はいなくても。
ダメだよ!大人なんだから ちゃんと約束守ってよ。
もう行くね。→
お母さん もうすぐ来るから。じゃあね。
(由香里) 私は反対だったんです…。
偽装自殺なんて嫌だって 言ったんです…。
ユカリが死んだのも 仕方がなかったんです…。
彼女は あの時すでに 致命傷を負っていたんだから…。
(由香里) それに もとはと言えば…→
もとはと言えば 18歳で彼女に会った時から…→
私の中で 少しずつ 私が消えていって…→
もっと言うと 私を捨てた母親が悪いんです…。
私は…何も悪くないんです…。
(翠)〔由香里さんは→
自分が一番楽になる方法を 選んでいいと思うよ〕
♪~
(理子) ハァハァ…。
(由香里) 理子さん…。
本当に ここに 由香里と熊沢さんが?
ええ。樋口さんによると 電話で 待ち合わせしていたそうです。
(翠)〔理子さん 末期癌なの。→
いつ「その時」が来ても おかしくない状態なんだよ〕
(大輔)〔お母さん 約束守ってくれるって〕
♪~
⟨その時→
彼女は初めて 自分の心で動いた⟩
♪~
(由香里) こっち…!
大輔君! (理子) 大輔…。
お母さん!
♪~
すいません…。
こっち!
(理子) ハァハァハァ…。
♪~
くそっ!
由香里が 熊沢理子と?
おそらく 待ち合わせしていたかと。
あと 日村繭美も 関係してる可能性があります。
繭美が? 📱(上原) とにかく→
何かあったら すぐに連絡下さい。 (電話の切れた音)
♪~
(繭美)〔大丈夫… 智明の未来 私が守るから〕
(解錠音)
♪~
いませんでした。
♪~
(理子)〔先輩… ありがとうございました〕
♪~
⟨こうして迎えた 彼女たちの最終章⟩
⟨それは 絶望への幕開けだった⟩
♪~
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