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(純)おかえり
(楓)≪ずっと こんな日が
続くと思ってた≫
(小林)楓ちゃんも あれだろ?
純君と一緒で
身寄り 一人もいないんだろ?
(葉山)お母さまが
お亡くなりになりました
両親がいないって言ったのは ウソ
一緒に お線香あげにいこう
お母さん?
(鈴子)まさか
私が死んだって本気にしたの?
ちゃんと話せば
きっと わかることもある
ちゃんと話せば
きっと わかることもある
家族は いません
(鈴子)ブランフォレストは
来年 世界に進出します
社長は 楓 あなたよ
もう この家にも
会社にも戻りません
(鈴子)あの子は
なんにも わかってない
一ノ瀬純のことを
(千智)一ノ瀬さん
息子さん いらっしゃいましたよ
来てくれたのね
涼介
《あっ…》
《あっ ごめん》
《どこに行ってたの?》
《ちょっと 外 歩いてた》
≪あんなに雨が降っていたのに
純は 全くぬれてなかった≫
≪どうして あんなウソを?
それに…≫
《純も仕事 頑張って》
《うん》
《純も仕事 頑張って》
《うん》
♬〜
(ハサミで切る音)
楓さん?
楓さん?
ん?
これ…
あっ… あっ!
(上司)えっ? ええー? ちょ…
ちょっと 何やってんのよ
(槙野)すいません
やっちゃいました
私です 私がやりました
俺です 俺が切っちゃいました
私です 私がやりました
俺です 俺が切っちゃいました
違います 私です
俺です
(茜)ねえ 涼介 これ見て
えっ?
これ 何? 作ったの?
(茜)そう
すごーい
(千智)昨日 ステンドグラス教室で
涼介さんにって
(茜)涼介 緑が好きだったでしょ?
うん
すっごいきれい ありがとう ママ
ふふっ
大丈夫?
(茜)大丈夫よ たまになっちゃうの
ごめんね 涼介
せっかく来てくれたのに
(千智)一ノ瀬さん お薬 飲んで
少し休みましょうか
ごめんね
大丈夫だよ また来るから
お願いします
♬〜
(鈴子)《ホテルと大型スパのある
レジャーパークを
建てる予定だったんだけど
建てる予定だったんだけど
施工会社にだまされて
結局 頓挫しちゃったの》
《記念品も作っちゃったのに
全部パー》
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
(足音)
お疲れさまです
お疲れさま
お疲れさまです
お疲れさま
あっ あのさ…
はい
さっきみたいなの やめて
えっ?
あっ ああー
いや いいじゃないですか
社員歴でいったら
俺のほうが先輩なんですから
本当に
何?
何?
なんかあったんですか?
具合悪いですか?
別に… 大丈夫 ありがとう
ウソ
楓さんが「別に」と「大丈夫」を
同時に使うときは
あんまり
大丈夫じゃないときですよ
別に 全然 大丈夫
ははっ うわー 「全然」が入った
これは どっちだ?
もういいから
♬〜
(店員)あっ どうも
今日も1本 80円ですよ
あれ?
♬〜
おかえり
あっ ああー
おかえり
あっ ああー
ただいま
ジャーン
今日のメインは
サムギョプサルのせいろ蒸しです
えっ… ちょっと おーい
ん?
このさつまいも
めちゃくちゃ甘いって
えっ 本当? 楽しみ
食べよう
うん
じゃあ いただきます
いただきます
うーん 甘っ!
今日 仕事 忙しかった?
うーん… いや
いつもと同じぐらいかな
そう
えっ なんで?
ああー いや
うち 今日 すごい忙しくて
そうなんだ
うん
はい
えっ いいの?
好きでしょ?
疲れてるときは 甘いの食べて
好きでしょ?
疲れてるときは 甘いの食べて
ありがとう
どう?
おいしい
でしょ?
ああー さつまいも
もっと切っとけばよかったな
ちょっと やっぱ
食べたかったんじゃん
違う 楓に もっと
食べてほしかったって意味
じゃあ…
はい
熱い
ははははっ
熱い
ははははっ
うーん! おいしい
おいしい?
甘い
≪人は ウソをつく≫
どう?
おいしい
おいしい?
肉も食べて 肉も
えっ?
≪でも そのウソの大半は
きっと
大したウソではないはずだ≫
(鈴子)「お前たちのしたことは
わかっている」
(鈴子)「お前たちのしたことは
わかっている」
どのことかしらね
(葉山)封筒も調べさせましたが
鈴子さまの指紋以外は
出ませんでした
表の防犯カメラも確認しましたが
怪しいものは何も…
昨日 ここに泊まったのは…
お嬢さまと…
一ノ瀬純
(葉山)まさか 一ノ瀬純が?
(葉山)まさか 一ノ瀬純が?
面白い
ふふふふっ…
やれるものなら
やってみな
ははははっ あっ 熱っ…
ちょちょ… あっ 危ない
いってらっしゃい
いってきます
今日は 楓の好きなミルフィーユ鍋
やったー! 楽しみ
じゃあね
じゃあね
(タイピング音)
(タイピング音)
♬〜
(上司)い… 幾島さん
あっ おはようございます
(上司)い… 幾島さん
あっ おはようございます
(上司)私がやるから
えっ?
あなたは
そんなことしなくていいから
(槙野)楓さん 聞きましたよ
ははっ
すごいっすね
(上司)ふふふふっ
えっ?
問題ないです
(鈴子)ねえ
(鈴子)ねえ
全部 見えるようになったら
いいのにって思わない?
全部?
うん
体がね 半透明っていうか
スケルトンになって
内臓とか丸見えになったら
悪い所が全部 見えて
楽じゃない?
でも 半透明になっちゃったら
外 歩くの恥ずかしくないですか?
なんのために化粧があるの?
なるほど
なんのために化粧があるの?
なるほど
見られたくない所は
化粧で隠しちゃえばいいのよ
そうすれば また
うちの化粧品部門がもうかる
それは すばらしいですね
(鈴子)本当
全部 見えたらいいのに
体の中も…
心の中もね
そうですね
そうですね
♬〜
⚟(英語)
(リモコンの操作音)
おかえり 早かったのね
おかえり 早かったのね
うちの会社を買収したと
聞きました
ああー あれね
前から考えてたのよ
(ため息)
ウソ
また 私を縛りつけるためでしょ
まあ 自意識が高いこと
まあ いいわ
事実として
あなたが勤めてる会社は
ブランフォレストの傘下に入った
ブランフォレストの傘下に入った
ということは あなたは また
ブランフォレストの社員に
なったってわけ
つまり 私が出す辞令には
従わなければならない
オーケー?
いいかげんにしてください
それは あなたのほうよ
かわいそうに
あなたが逃げ回ってるせいで
世話役の真琴の立場は
どうなってると思う?
世話役の真琴の立場は
どうなってると思う?
どこまで…
どこまで自分勝手なの?
あのときから
なんにも変わってない
自分と
会社のことしか考えてない
(鈴子)あのとき?
はて? どのとき?
(食器が割れる音)
3年前のことです!
(鈴子)ああー あのときね
(鈴子)ああー あのときね
1人で逃げ出した あなたが
言えることかしら
まあ いいわ
人間なんて 結局
自分が一番かわいいものよ
でも 私は それを
おかしいとは思わない
生き物とは そういうものよ
あなたもね
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
(子ども)《これ ママにあげるの》
♬〜
♬〜
♬〜
(真琴)別に私の立場とか
楓は 気にしなくていいから
でも 私のせいで
会社に いづらくなったら…
いや 全然
いづらいなんて感じたことないし
いや 全然
いづらいなんて感じたことないし
タフっていうか
空気 読めないから? 私
いや そんなことは…
だから 楓は そんなの
全く気にしなくていい 本当
ありがとう
全然 全然
あの人は 本当に
自分のことしか考えてない
まあ 確かに それはね
でも 私も同じ…
えっ?
(店員)出来たてのローストポーク
お持ちしました
(店員)出来たてのローストポーク
お持ちしました
(食器が割れる音)
《ウッ ウッ…》
(従業員)《大丈夫ですか?》
(従業員)《どうされました?
大丈夫ですか?》
(女性)《気持ち悪い?
ねえ 大丈夫?》
(男性)《大丈夫?》
《大丈夫ですか!?》
(男性)《どうしたの?》
(救急車のサイレン)
(救急車のサイレン)
《1 2 3!》
(救急車のサイレン)
(葉山)《わかりました
では そのようにいたします》
《真琴さんも
それでお願いします》
《はい》
(扉が開く音)
《納得できません!》
《うちのホテルで
食中毒が出たんです》
《責任は 私たちも負うべきです》
(鈴子)《真琴》
《はい》
(鈴子)《保健所の調査結果を》
(鈴子)《保健所の調査結果を》
《ローストポークから検出された
菌と同じものが
中西精肉店の
店内の ほかの食品からも
多く検出されました》
(葉山)《我々は この事実を公表し
加えて ブランフォレストの信頼を
著しく低下させたとして
中西精肉店に民事訴訟を
起こすことに決めました》
(鈴子)《本当 最低な業者ね》
《待ってください》
《この調査結果にも
疑問があります》
《この調査結果にも
疑問があります》
《店内から
多く検出されたとありますが
そんな ずさんな管理を
中西さんがしていたとは
到底 思えません!》
(鈴子)《もう 結果は出たの》
《もう一度 検査を》
《しつこい!》
《もう 結果は出たの!》
《まさか…》
《調査機関に ウソの報告を
させたんですか?》
《葉山》
《我々も被害者なんです》
《我々も被害者なんです》
《その中で
ブランフォレストのダメージを
最小限に抑えるための
最善の策をとったまでです》
《そんな…》
(葉山)《わずかでも
こちらにも非があったと認めたら
最後
世間は 我々をたたきます》
《ブランフォレストの評判は
地に落ちるでしょう》
《業績は 当然
悪化の一途をたどり
800人の社員の生活が
脅かされることになります》
《ですが…》
《その責任を
楓 あなたは取れるの?》
《その責任を
楓 あなたは取れるの?》
《仲良しこよしで
責任を分かち合って
満たされるのは
あなたのなまぬるい正義感と
道徳心だけでしょ》
《そんなものは
ここには いらない》
《白と黒を はっきりさせんの》
《中西の商品から
食中毒が出たのは確か》
(机をたたく音)
《悪いのは 中西!》
(ノック)
(社員)《社長!》
《中西精肉店の店主が
自殺しました》
《中西精肉店の店主が
自殺しました》
《以上 この件は終わり》
《ああ…》
(泣き声)
(女性)《ご記帳
お願いいたします》
♬〜
(女性)《こちらで
ご記帳ください》
(中西)《品質と安全には
命 懸けてるから ははははっ》
♬〜
♬〜
結局 私は逃げた
あの人が調査機関を買収して
中西精肉店に
全ての責任をかぶせたのを
知ってて
何もできなかった
あっ ごめん
ビュッフェにしちゃって
嫌なこと思い出したよね
こういうとこも
空気 読めないんだよな…
ううん
忘れちゃいけないことだから
それなのに
どこかで忘れようとしてた
このまま 純と2人
幸せに暮らせたらいいとまで
思ってた
最低だよね
そんなことないよ
十分悩んだし 苦しんだんだから
幸せになっていいんだよ
あっ じゃあ ちょっと ここ出て
パンケーキ食べ放題 行こっか
あっ じゃあ ちょっと ここ出て
パンケーキ食べ放題 行こっか
ねっ そうしよ?
あっ それは
食べ放題じゃなくても…
あっ そっか
(葉山)楓さんは まだ
3年前の食中毒の件を
気にかけてらっしゃったんですね
(鈴子)過去を気に病んだところで
一銭の得にも なんないのにね
あれが事故ではない
ということは?
楓は知らない
楓は知らない
《ホテルの
監視カメラの映像です》
(葉山)《ここです》
♬〜
(葉山)いまだ
犯人を突き止められず
申し訳ありません
まあ…
私を恨んでる誰かでしょうね
私を恨んでる誰かでしょうね
いっぱいいるか
出るクギは打たれるのが世の常
「クイ」です
えっ?
クイ?
クイ… はい
今日から「クギ」よ
えっ?
私が正しいの
はい
(三倉)失礼します
(三倉)こちら 鈴子さま宛てに
♬〜
♬〜
(ため息)
決めた
今日 純に3年前のこと全部 話す
決めた
今日 純に3年前のこと全部 話す
えっ どうして?
別に わざわざ話さなくても…
もう ウソは嫌なの
隠し事も もう…
よし 飲もう
うん
♬〜
(通知音)
♬〜
♬〜
(ノック)
はい
♬〜
こないだは
ありがとうございました
知らないふりしてくれて
(塔子)そっちが
「はじめまして」って言うから
驚きました
(塔子)こっちがね
クリーニング屋っていうのは
本当だったんだ
で?
あなたは誰?
あなたは誰?
一ノ瀬涼介? 一ノ瀬純?
♬〜
(塔子)どうして名前を偽って
幾島家に近づいたの?
あなたも幾島家に なんかあるの?
「あなたも」?
♬〜
♬〜
(シャッターが閉まる音)
♬〜
♬〜
《一ノ瀬純です はじめまして》
《一ノ瀬純です はじめまして》
《はじめまして》
♬〜
≪どうして
篠田先生が ここに?≫
あっ…
ん?
(ドアが開く音)
楓?
うん
おかえり どうしたの?
あっ いや あの…
シャツ クリーニング
お願いしようかと思って
シャツ クリーニング
お願いしようかと思って
お店のぞいたら 純いなくて
ははっ 当たり前だよね
もう 営業時間 終わってるし
うん
でも あの… さっき 遠くから
お店に明かり ついてるのが
見えた気がしたから
お客さん?
あっ いや…
レジのお金が合わなくて
計算してたんだ
楓の話って?
えっ?
楓の話って?
えっ?
えっ? 今日 少し話したいって
あっ… はははっ
あれ? えっ なんだったっけ?
えっ?
あっ いや あの…
全然 大したことじゃないの
だから… はははっ 忘れちゃった
はははっ 何? それ
ごめん ごめん
コンビニ行く?
なんか甘いもの 買いにいこっか
そうだね うん
♬〜
手 冷たい
ん? 本当?
うん 何にする?
んー?
さつまいものやつ
出た はははっ
本当 好きだよね
だって 季節じゃん
ははっ
ははっ
≪純を信じたいのに…≫
♬〜
≪どんどんと遠くなっていく≫
えっ? もう来なくていいって
どういうことですか?
えっ? もう来なくていいって
どういうことですか?
📱(上司)本社から辞令が出たのよ
そんな… 受け入れられません
📱そんなこと言わないで
こっちが 目つけられちゃうから
📱無理に来られても困るから
📱ねっ お願いね
あっ ちょ…
(不通音)
(足音)
どうした?
あっ いや…
あの人の指示で 無理やり
今の会社の所属 外されたみたい
えっ?
本社に来いって
えっ?
本社に来いって
行くわけがない
大丈夫?
あっ… うん
心配いらないから
純は 仕事 行って
わかった
今日 配達あるから
家 空けることあるけど
大丈夫 頑張って
うん
いってらっしゃい
いってきます
(物音)
えっ 純?
お昼 できたよ
ねえ 聞いてもいい?
ん? 何?
昨日 篠田先生 来てたよね?
知り合いなの?
あっ…
純?
関係ないでしょ
篠田先生と どういう関係なの?
どうして あのとき
「はじめまして」って
ウソついたの?
「はじめまして」って
ウソついたの?
♬〜
自分は さんざんウソついといて
俺を責める資格あんの?
えっ…
ウソつきは そっちでしょ
ウソつき
ウソつき
⚟📱
篠田先生からだ 行かなきゃ
あっ 待って 純
篠田先生からだ 行かなきゃ
あっ 待って 純
純!
⚟☎
あっ そっか 配達…
⚟☎
はい 小林ランドリーです
☎(千智)お世話になります
はい 小林ランドリーです
☎(千智)お世話になります
☎ケアハウス 緑森苑の
井上と申します
はい
☎一ノ瀬涼介さん
いらっしゃいますでしょうか?
えっ… 涼介?
☎はい
あっ… 涼介は
うちには いませんが…
(千智)あれ?
小林ランドリーさんですよね?
☎そうですが…
☎涼介さんの連絡先に
こちらの番号が
登録されていまして…
こちらの番号が
登録されていまして…
涼介…
☎涼介さんのお母さまのことで
至急連絡がありまして
携帯のほうには
かけさせていただいたのですが…
(鈴子)《ご家族は?》
《家族は いません》
♬〜
☎もしもし?
☎もしもし?
申し訳ありません
☎では また こちらから
涼介さんの携帯のほうに
かけさせていただきますので
待ってください
☎はい
私
一ノ瀬涼介の妻です
♬〜
♬〜
📱(千智)
「ケアハウス 緑森苑の井上です」
📱「何度もご連絡して
すいません 先ほど…」
(電車の警笛)
♬〜
♬〜
(千智)あっ このたびは
大変 申し訳ありません
いっとき お母さまの行方が
わからなかったのですが
外に散歩に
出られていただけでした
ご心配おかけして
すいませんでした
あっ いえ…
あの… 義母に会えますか?
(千智)あちらです
(千智)一ノ瀬さん
(千智)一ノ瀬さん
お客さまが いらっしゃいましたよ
♬〜
(茜)そうなの? 涼介の…
ご挨拶が遅くなって
申し訳ありません
(茜)いいえ あの子 そういうこと
全然 話してくれないから
どこで知り合ったの?
あっ…
どこで知り合ったの?
あっ…
私が涼介さんのお店を
たまたま訪ねて…
クリーニングの?
はい
(茜)そう 式は挙げたの?
あっ いえ…
新婚旅行は?
あっ こないだ
近くですけど 旅行に…
あっ そのときの写真がありまして
見せて
はい
これなんですけど
(茜)あっ…
(茜)涼介は 優しい子なんですよ
ええ
(茜)しょっちゅう ここにも
会いにきてくれててね
私 こんなだけど
何か困ったことがあったりしたら
言ってくださいね
ありがとうございます
じゃあ あの…
一つだけ伺ってもいいですか?
何?
一ノ瀬純という方を
ご存じですか?
一ノ瀬純という方を
ご存じですか?
一ノ瀬純という方を
ご存じですか?
♬〜
♬〜
やめて…
そんな名前なんか聞きたくない
あんな子!
ああー!
やめて!
お義母さま?
母さん!
♬〜
♬〜
ああー!
ママ 僕だよ 涼介だよ
しっかりして ママ
(泣き声)
もう大丈夫だから
(泣き声)
大丈夫だからね
(泣き声)
♬〜
(自動ドアが開く音)
(自動ドアが開く音)
黙ってて ごめん
ずっと
話さなきゃいけないと思ってた
一ノ瀬涼介って?
弟なんだ
どうして お義母さんは
純のこと 涼介って…
どうして お義母さんは
純のこと 涼介って…
涼介は 子どものころに死んだんだ
母さんの誕生日に
花を買いにいったときだった
♬〜
《行くよ 涼介 花 買うんだろ?》
(涼介)《これがいい!
これ ママにあげるの!》
《涼介 もう行くから》
♬〜
俺は 涼介を置いて…
花屋から戻ったら…
♬〜
♬〜
♬〜
《母さん 涼介が…》
♬〜
(泣き声)
(泣き声)
《ただいま》
《ああー おかえり 涼介》
母さんは そのことがショックで
俺のことを涼介だと
思い込むようになったんだ
俺も母さんの前では
涼介として生きるようになった
そんな…
そんな…
母さんの中で死んだのは
俺のほうなんだ
ごめん ウソついて
でも これで もう
俺も隠し事はないから
笑わなくていい
こんなときまで
笑わなくていいから
♬〜
♬〜
♬〜
(携帯電話の振動音)
どうしたの?
あの人から
お義母さん?
出ないの?
出ないの?
(携帯電話の振動音)
はい
📱(鈴子)週末 うちに来なさい
誕生日会をするの
📱誰の?
私のに決まってるでしょう
📱母親の誕生日も忘れたの?
来月でしょ
やっぱり 覚えててくれたのね
📱うれしい
📱3年ぶりに祝ってちょうだい
📱3年ぶりに祝ってちょうだい
一ノ瀬さん そこにいるの?
いない
📱ウソが下手
一ノ瀬さんも一緒に
📱行かない
もう あの家には帰らない
(不通音)
(葉山)一ノ瀬純も呼ぶんですか?
もちろん
(葉山)一ノ瀬純も呼ぶんですか?
もちろん
(鈴子)楓には 断られたけど
でも…
一ノ瀬純は
必ず来る
お義母さん なんて?
あっ いや…
誕生日会を開くから
純と一緒に来いって
行くわけがない
行くわけがない
行こう
えっ?
もし このまま
お義母さんと会わずに別れたら
モヤモヤが残ると思うんだ
きっと お義母さんも もっと
楓と話したいんじゃないかな?
♬〜
♬〜
もう一度
お義母さんに会いにいこう
♬〜
わかった
(高岸)オーケーです オーケーです
こいつの素性と
幾島家とのつながりを
調べればいいんですね?
♬〜
♬〜
(高岸)オーケーです
やってみます
♬〜
♬〜
♬〜
(鈴子)今日 全てが明らかになる
(塔子)どうして 名前を偽って
幾島家に近づいたの?
誰かが
毒を入れたんじゃないかって
事故じゃなかったってこと?
答えてください
それで 楓に近づいたの?
(槙野)ちょっと前に 男が
鍵 開けて 家の中 入って
物色してたんです
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