All language subtitles for Getsuya.Kouro.Kotae.wa.Meisaku.no.Naka.ni.Original.Story.Part.1.1080p.HULU.WEB-DL.AAC2.0.H.264-MagicStar

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Original subtitles

(小湊弘樹) ああっ…

(田村徹矢) じっとしててね

失礼します

<大阪府警の元刑事で――>

<いろいろあって 今は “マーキームーン”の店員 小湊>

<“マーキームーン”を 食堂代わりにする――>

<小湊の元バディで――>

<警視庁捜査一課の田村>

(沢辻篤史) すいません

ああ!

<今回は そんな2人と――>

<涼子の息子 篤史が 初対面!>

<ルナの新刊 「月夜行路」を巡り 不穏な空気が>

<ひと味違う篤史に ご注目ください>

(小湊)<小説 「月夜行路」>

<長年の恋に決着をつけるため 大阪へ旅に出た主人公 ミカが――>

<文学ゆかりの地で 事件に遭遇し――>

<バディの綾乃と共に 解決していく物語だ>

(野宮ルナ)「曽根崎心中」

(ルナ) 昨夜の気温は氷点下

死後硬直まで 時間が かかったはず

あの時点で 恐らく 死後5時間から6時間

ドンピシャだ

日々 小説に接していると つい 何でも推理する癖がついてしまって

(沢辻涼子)「春琴抄」

(涼子) 生原稿 見たら ちょっと読んでみたくなったかも

ちゃんと読んだら 佐助の気持ちも分かるかな

つながりました

(噴射音) (ルナ) キャッ!

(ルナ) 涼子さん!

(男) ンッ!

(ナイフの落ちる音)

(田村) ンッ!

はいはい はいはい じっとしててね

(手錠をかける音)

(涼子) アッ!

(ルナ) 黒蜥蜴は――

なぜ 通天閣を 宝石の受け渡し場所に選んだのか

(小湊) どういうこと? (田村) しっ…

(小湊)<脚色されてはいるが 作中の事件は 現実に起きたものだ>

<そして 事件を解決する バディのモデルは――>

<ルナさんと涼子さんに違いない>

<担当刑事だった俺には 手に取るように分かる>

(ルナ)“彼と どうこう なりたいわけじゃない”

“ちゃんと 終わらせたい”

“このまま 東京に戻っても――”

“また同じことの 繰り返しだ”

(小湊) 今回のご旅行は 文学の名所巡りが目的ですか?

(ルナ) いえ 人捜しをしています

(田村) 人捜し?

涼子さんの知り合いを 捜しているんです

(小湊) 涼子さんに こんな大恋愛があったのか

俺にもあったなぁ

アケミちゃん 何してんのかなぁ

(篤史) すいません

(小湊) はい

何か ご用ですか?

沢辻涼子は来てますか?

涼子さん?

ああ!

涼子さんの息子さんで…

篤史くんだ!

はい

来てないけど どうしたの?

家の鍵忘れちゃって

お母さん 健康診断の帰りに――

鎌倉のお土産 届けに 寄るって言ってたので

ふ~ん これから来るのかなぁ

なに? 家 入れないの?

(篤史) はい

お父さんとお姉ちゃんにも 連絡したんですけど 返事がなくて

うん それなら 連絡つくまで ここにいればいいよ

えっ でも…

あ~ まだ開店前だし 困ったときは頼ってくれ

ありがとうございます

うん どうぞ

(篤史) あっ… (小湊) うん?

(篤史) これ 充電してもいいですか?

はい オレンジジュース

おじさんからのサービス

ありがとうございます

うん

(小湊) 鎌倉って 家族で行ったの?

(篤史) あっ いえ

昔からの友達と行くって 言ってました

長く続く友達がいるって ありがたいよね

そうですね

篤史くんは何年生?

高3です

ああ… 進路は決めてるの?

まだです

将来の夢は?

これからです

興味あることは どんどん やってったほうがいいよ

ハハハッ…

本は? ふだん 読む?

読まないです

(小湊) あっ ここにある本は 全部 読み放題だから

気になるのがあれば 貸し出しもできるよ

いや 大丈夫です

あっ そっか 大丈夫ならいいんだ うん

(冷蔵庫の開閉音)

フゥ…

(スマホの操作音)

(小湊) ンンッ…

(小湊) ああ…

住吉大社に行こうとしてたのか

(篤史) あっ 「月夜行路」

(小湊) 知ってる?

(篤史) 家にあります

(小湊) 読んだ?

(篤史) お姉ちゃんに ゴリ押しされて 読みました

フフフッ…

毎回 事件を担当する刑事 いたでしょう

あれね おじさんがモデルなんだよ

マジっすか?

ああ ここで働く前 大阪で刑事をしてたんだ

小説に出てくる事件は おじさんが担当したんだよ

あれ フィクションじゃないんですか?

う~ん まあ 脚色はしてるけど

作者はね この店のママのルナさんで――

女が大阪旅行で遭遇した事件が 基になってるんだ

(篤史) そうなんだ? (小湊) うん

(ドアの開く音) (田村) お疲れッス

あれ? 小湊さん 早いッスね

お前を待ってたんだよ

えっ?

ほら 忘れ物

あっ ありがとうございます

この時間に お前が取りに来るから 渡してくれって――

ルナさんに頼まれた

あれ? ノッピーは?

(小湊) お母さまの買い物に つきあわされてるそうだ

(田村) あ~ だから 小湊さんが…

すいません この時間しか取りに来れなくて

(スマホの操作音)

ああ…

あ~ 涼子さんの息子さんの 篤史くん

(田村) ああ~

あれ? 小湊さん 未成年に お酒出したんスか?

うん?

あ~ いや これ 違うよ 雰囲気で

ここまで落ちぶれたとは… では 現行犯で

(小湊) いや だから 違うって! 家の鍵がないから――

家族と連絡取れるまで いてもらってるの

ねっ?

あっ オレンジジュースです

(小湊) ほれ

(篤史) ヤベッ! 負ける!

あっ ちょちょ 貸してみ

(ゲーム音声)

(田村) ヘイ (篤史) すげえ! クリアだ!

(小湊) 横取りして 篤史くんの楽しみ 奪うなよ

俺 そういうの気にしないんで

あっ そう?

ありがとうございます

これ 徹夜で やり込んだから

ハハハハッ!

お前 やっぱ ヒマだよな!

えっ?

ハハハハッ…

あっ 篤史くん

このおにいさんも一緒に 事件を担当したんだよ

えっ 小説に出てくるやつですか?

そう なっ?

(田村) 小説の事件って それ 言っていいんスか?

(小湊) えっ? ダメなの?

(田村) いや 普通 ダメでしょ

だって 作者だって 言及してませんよ

(小湊) いや でも 出てくる刑事って 俺だろ?

(田村) はぁ? それ 俺ですよ

(小湊) はぁ?

あの紳士的に描かれてる刑事が お前なわけないだろ

(田村) いやいや 刑事は30代です

(小湊) いや でも 鴨とクレソンのエピソード

あれ 俺が話した会話だし

(田村) だったら いいですよ

そこまで言うなら 小湊さんが刑事で

(小湊) チェッ… なんか トゲのある言い方すんなぁ

あっ ごめんね 見苦しいとこ見せちゃって

あっ いえ

さっきの話だと 本に書かれてるバディって――

ルナさんと うちのお母さんのことですか?

ああ そうだよ

事件解決のヒントに気づく 主人公の役回りは――

実際 涼子さんだったみたい

(篤史) やっぱり

お母さんが大阪に行ったのは 元カレに会いに行ったからなんだ?

うん? どうして そう思うの?

「月夜行路」って 実話を基に 書かれてるんですよね?

主人公が 元カレを捜しに 旅へ出るのも…

そこはフィクションじゃないかな

(篤史) お父さんも おばあちゃんも

お母さんが大阪に行ったのは 取材の同行って言ってたけど

なんか 話 合わせてる感じだったし

だから 今 すげえ納得しました

(田村) ほら 小湊さんが 余計なこと言うから

(小湊) いや よかれと思って

篤史くん

お母さんは 元カレを捜しに 大阪まで行く人かな?

(篤史) 前は思わなかったけど 今は そう思います

(小湊) どうして?

(篤史) 本来のお母さんって 世界が狭い人じゃないから

(田村) もし ホントに 昔の恋人を 捜しに行ってたら イヤじゃない?

(篤史) まあ 帰ってきてくれたんで

決着をつけるために行ったなら――

必要なことだったんだろうなって 思ってます

達観してるなぁ

あっ そろそろ戻らないと

(小湊) えっ? (田村) じゃあ また

(小湊) おい ちょ…

大阪にいる間も お母さん 家族のことを気にしてたよ

なに それ

元カレ捜してるのに 余裕ッスね

母親だもん

何日も帰ってこないで…

そういうの要らないです

まったくだな

一緒に文句言いに行くか

(篤史) えっ? (小湊) 怒ってるだろう

いや 怒ってないです

まだ高校生だ 素直になっていい

いや ホントに怒ってないです

ただ…

“ただ”?

ちょっとショックだった

そうか

大阪に行ったの 俺のせいかもしれないし

どうして?

ご飯のときもスマホ見るし

返事も適当だったから

(涼子) 篤史

スマホ やめなさいって 言ってるでしょう

今 話しかけないで

外に行きたくなっちゃったのかなって

悪いことしました

(小湊) フゥ…

お母さんがいてくれることは 当たり前じゃないよな

(篤史) はい

(小湊) 日ごろの感謝は伝えてるか?

(篤史) 言ってません

そんなもんだよな

俺も してもらうのが当たり前で 感謝なんてしたこともなかった

親が入院したときも――

仕事を理由に 見舞いにも行かなかったし

今になって ようやく 大切にしなきゃって思ってるよ

どうして?

あと何回 会えるか 分かんないからな

(小湊) いつの間にか 体が小さくなって――

歩くのも遅くなった

それなのに 帰れば 俺の好物を作って 待っている

感謝しかない

おばあちゃんが――

子供は いくつになっても 子供だって言ってました

フッ…

だから 最近は 何か してもらう度――

ちゃんと ありがとうって 言うようにしてる

それ レベル高くないですか?

なんでだよ?

(篤史) う~ん

篤史くんは 当たり前に “ありがとう”が言えるじゃないか

ありがとうございます

ありがとうございます

ありがとうございます

なんで お母さんには 言えないんだろう

よし

それなら…

(小湊) これを読め

(篤史) 昔の一万円札の人だ

そんな昔じゃないだろ

“天は人の上に人を作らず 人の下に人を作らず”

聞いたことないか?

あります

それを読むと――

自分で考え 学ぶことが いかに大事か――

福沢諭吉に 叱咤激励されてる気分になるんだ

フフフッ… まあ 読む読まないは自由だ

でもな 文学は 何百年も前から 現実を基に生み出されてきた――

ありとあらゆる知識が 詰まった教科書

解決の糸口が見つかるかもしれない

(携帯電話のバイブレーター)

お母さんだ

病院 混んでて 今 終わったそうです

今日は このまま まっすぐ帰るって

そっか

あっ これ どこに下げれば…

ああ そのままで大丈夫だよ

ごちそうさまでした

(小湊) うん

それ 借りていっても いいですか?

もちろん!

ありがとうございます

お母さんを大切にな

(篤史) ありがとうございました (小湊) うん

(ドアの閉まる音)

あっ…

ハハッ…

(篤史) <“進まざる者は必ず退き――”>

<“退かざる者は必ず進む”>

(ノック)

(沢辻菊雄) どうぞ

(菊雄) どうした?

相談がある

ああ…

(ドアの開く音)

(ルナ) あら 涼子

どうしたの? 怖い顔して

(涼子) 家を追い出された

(ルナ) えっ!?

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