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(穂花(ほのか)) コーヒーカップ 新しくなった?
(翠(みどり))あっ 気づいた?
パリの蚤(のみ)の市で かわいいの見つけたからって
送ってきたの
骨董品(こっとうひん)だけど いいでしょ
(穂花)パリから わざわざ?
(翠)当然
離れて暮らして
さんざん さみしい思い させられてるのに
文句一つ言わない いい妻なんだから
(穂花)ホント すてきな旦那様
真白(ましろ)君は お会いしたことある?
(真白)いえ まだ
会ってみたいな
やめてよ
雅道(まさみち)君みたいなイケメン 見慣れてる穂花からしたら
普通のおっさんにしか見えないから
そんなことないよ
パリが認めた 一流シェフなんでしょ
絶対 すてきな人に決まってる
まあ… じゃあ そういうことにしておくか
(穂花)ねえ 翠さん (翠)うん?
(穂花)ちょっといい?
結婚生活で 不安になることって なかった?
え… 何 どうしたの? 急に
これ 見て
(翠)見ていいの? (穂花)うん
(翠)“あなたの夫の秘密を 知っています”?
(翠)何これ (穂花)シーッ
(翠)あっ ごめんごめん
お店に届いたの
いや… いたずらじゃない?
なら いいけど
(翠)まあ 雅道君 モテそうだから 心配は心配よね
(穂花) やっぱり秘密って そっちかな
夫が妻に隠すことなんて 大体 それでしょ
翠さんは こういう心配なかった?
んー… うちの場合は なかったかな
うん… 結婚したら すぐに指輪はめさせたし
(穂花)指輪 (翠)うん
“この人は もう人のものですよ”って
周りの女に牽制(けんせい)しなきゃ
意外と効果あるのよ
指輪か
今さら つけてなんて言えないな
まあ 誰にだって
人には言えない秘密の 一つや二つ あるもんでしょ
あまり気にしないほうがいいよ
(穂花)うん
とはいえ 手綱だけはしっかりね
男なんて隙さえあれば すぐ浮気する生き物なんだから
でしょ 真白君
僕は 一途(いちず)ですから
(翠)えっ そうなの?
ちょ… そのへん詳しく
いいですよ 僕の話は
(翠)いや 詳しく聞かせてよ (真白)いいですって
(翠)そういう話 したことないじゃん
(翠)だって聞いたことないよ (真白)早く片づけてください
(翠)片づけって… 超きれいじゃん
(穂花) 彼女と うまくいきますように
(雅道)初めて会った時から ずっと好きでした
僕の気持ちを受け止めてほしい
(蘭(らん)の声) その街は とてもきれいな街だった
誰もが笑顔で
まるで春の木漏れ日のような⸺
温かくて平和な街
誰もが その幸せは ずっと続くと信じていた
(土を掘る音)
(蘭の声)だけど 幸せの裏には 不幸がついて回る
(穂花の荒い息)
(電話の着信音)
(穂花)はい (通話が切れる音)
(不通音)
(穂花の荒い息)
(蘭の声)きれいな花に
毒虫がつくように
♪~
~♪
(朱音(あかね)の笑い声)
ただいま
(雅道)おかえり (朱音)おかえりなさい
あ… 何してたの?
(朱音)面白い動画があって
穂花さんも見ます?
(穂花)ううん
(雅道)あ… じゃあ 俺 配達に行ってくる
(穂花)うん
あっ そうだ
ごめん 夜 予定入っちゃって
予定? なんの?
配達先のお客さんに誘われて 絵画教室の体験入学
絵画教室?
うん
ダメかな 無理ならやめるけど
あ… いや ダメじゃないけど
絵なんか描いてたっけ?
学生の時 美術部だったの 言わなかったっけ
ゆくゆくは花の絵とか 描けたらいいなって
いいよ
すてきな絵 描けるようになって
ありがとう じゃあ 配達からそのまま行くね
うん いってらっしゃい
(雅道)うん いってきます
さすが天使の穂花さん 理解ありますね
バカにしてるでしょ
いや してませんよ
ホントに 優しい奥さんだなと思って
あ… 朱音ちゃんさ 今日 夜 うちにご飯食べ来ない?
あー…
すいません 撮影の仕事 入っちゃってて
また誘ってください
あ… うん
(香子(きょうこ))三角形を意識して
ここに1輪挿してあげると ほら バランスが
(生徒たち)わあ~ すごい (香子)取れるでしょ?
はい じゃあ 今日はここまで
あ… 来週は 皆さん 課題を作ってきてください
(生徒たち)はい (香子)お疲れさまでした
あっ ご苦労さま ここに置いてくださる?
はい
ああ きれいね~
(雅道) いつも色ばっかりだったんで
今日は緑も持ってきました
(香子)あっ ホントだ たくさん
(香子)助かる ありがとう (雅道)はい
今日は なんの授業だったんですか?
(香子) 今日は いつもの生徒さんの
(香子)きれいでしょ? (雅道)はい
(香子) じゃあ 取引成立ってことで
これから 教室で 使う花材はもちろん
イベントで使う花材も
全部一式 お宅にお願いします
その代わり⸺
あなたは 私の言うことは なんでも聞く
(蒼太(そうた))雅道が美術部だったとはね
俺も知らなかった
(穂花)蒼太君と雅道君は 何年ぐらいのつきあいなの?
(蒼太)うーん 5年になるかな
行きつけの居酒屋で知り合って
(翠) 2人で悪いことしてたんでしょ
(蒼太)秘密
(3人)フフフ…
私と会う前の雅道君って どんな感じだったの?
(蒼太)うーん… 今と そんな変わんないっすよ
いつも穏やかで
場を盛り上げなきゃいけない時は
思いっきり はっちゃけるんだけど
下品な感じはなくて
なんていうか 王子様キャラ?
そういうところに周りの女性たちは ひかれてったわけですよ
そうなんだ
ああ でも
どこか影がある感じもあって…
影?
たまに めちゃくちゃな飲み方して
(蒼太)おお ハハハ…
おい 大丈夫か?
はい 飲みすぎたな ハハッ
(泣き声)
(蒼太)おっ おっ おっ… おい…
(雅道)ああっ ああ~! (蒼太)おお… おい
(蒼太)急に泣きだしたりして
え… 泣いてた? 雅道君が?
そのギャップに みんな やられてたわけですよ
女友達とかも多かったの?
まあ 普通に
でも ちゃんと つきあってるような 子はいなかったかな
(穂花)当時 仲よかった子と 今でも会ったりしてるのかな?
(蒼太)え?
元カノさんとか
えっ ええ… ええ?
えっ 何?
(蒼太)いや 穂花さんでも そんなこと気にするんだあと思って
そりゃそうよ
なんだかんだ 旦那の女性関係は 気になるもんなの
ねえ?
大丈夫ですよ
雅道に限って 浮気なんかしませんって
雅道が ここまで 誰かにマジになるなんて
今まで見たことなかったから
本当?
(蒼太)うん
心配なら無理せずに
不安なら不安って 言ったほうがいいですよ
あいつ 言われないと 分かんないタイプだから
蒼太君 ありがとう
(蒼太)まあ クリスマスは 2人で しっぽり⸺
すてきな夜を過ごしてくださいよ
俺は邪魔しないんで
あ… 結婚して ちょうど1年でしょ?
うん いいじゃない 結婚記念日も兼ねて
えー 何しよう
翠さんは どうするの?
え?
クリスマス パリに行くの?
あ… 行かないよ この時期 高いし
じゃあ 帰ってくるんですか?
さすがに クリスマスに 嫁ほっとく旦那はヤバいでしょ
一応 帰国する予定
えっ じゃあ 1年ぶりの 再会ってことですか
まあ 何時間一緒にいられるか 分かんないけど
(穂花)ああ そうなんだ (翠)うん
とりあえず 近くのホテルで食事して
(穂花)うん (蒼太)で?
え?
そのあとは?
やめて! 深堀りしないでよ
(蒼太の笑い声)
(蒼太)最高じゃないですか (翠)いいから もう
あ… もう ワイン開けるよ いい? 新しいのもらって
やる やる キッチン借りるよ
(穂花)いいよ いいよ
(翠)あっ でも 待って (穂花)それ それ それ
(翠)あっ これ? (穂花)うん
(雅道) 俺は もう昔の俺じゃないんだよ
全部 バラしてもいいんだよ
(店員)失礼いたします
へえ ご実家 お医者さんなの
(雅道)はい
でも 僕は医者には向いてなくて
いづらくて 家 飛び出しちゃいました
それから? 親御さんとは?
いまだに 捜してるみたいですけどね
僕は人を殺して逃亡してる
穂花ちゃんは そんな僕を かくまってくれてるんだ
いいかげん諦めてくれないかな
だからか
え?
お店のSNS
お花と建物しか載せてないから 変だなと思ってた
親に見つかると面倒なんで
(香子)奥さんだけでも 表に出ればいいのに
おきれいな方なんだから
隠すから
こうやって 暴こうとする人が 出てくるんでしょ
削除要請してるんですけど 請け合ってもらえなくて
親にバレてないこと 祈るばかりですよ
(香子)このあと どうしよっか
すいません 今日 急用入っちゃって
(香子)え?
どうにかなんないの?
どうしても 外せない用事なんですよ
ホント
ごめんなさい
冷たくすると どっか他 行っちゃうよ
私のこと 捨てないで…
花屋は お宅だけじゃないんだから
分かってます
(蒼太)翠さん あと俺がやっとくからいいですよ
本当? 平気?
(蒼太)大丈夫ですよ あとゴミまとめるだけなんで
じゃなくて
二人っきりにして平気かって意味
え? 俺と穂花さんをですか?
大丈夫ですよ
さすがに 親友の嫁に 手を出すようなゲスじゃないっす
(翠)どうだか
え?
何が起こるか分からないのが 男と女じゃない
雅道のこと 裏切らないっすよ 俺は
絶対に
それにしても遅いっすね 雅道
そんなに時間かかるもんなのかな 絵画教室って
熱中すると 時間忘れるタイプだから
集中して描いてるんじゃないかな
(翠)そっか
(雅道)ごめん (朱音)遅いですよ
(翠)穂花のほうこそ 気をつけなさいよ
(穂花) うちは信頼し合ってるから
(蒼太)大丈夫ですよ
雅道に限って 浮気なんかしませんって
よいしょ
(雅道)これ ここでいい? (穂花)うん
もうちょっと こっちかな
(翠)おはよ
(穂花)あっ おはよう
(雅道)あれ 今日なんか雰囲気 違う
(穂花)だから
(雅道)あっ… 今日 ご主人と?
うん 変じゃない?
(穂花)ううん (雅道)きれいですよ
久しぶりのデート 楽しんできてください
ありがとう
(穂花)ちょっと待ってて (翠)え?
これ お二人の再会に
えっ いいの? ありがとう
主人も絶対 喜ぶ
(穂花)いってらっしゃい (翠)いってきます
(真白)翠さん 昨日から 大変だったんですよ
“明日 何着て行こう”とか
鏡 見ながら “私 老けた?”とか
そりゃ1年以上 会ってなかったら そうなるよ
(穂花)ねえ? (雅道)うん
僕なら絶対 耐えられない すぐ帰ってきちゃう
(雅道・穂花)フフフ…
(雅道) どんな人か会ったことあるの?
(穂花)それが誰も
ね?
はい
そうだ
ある日 急に カッコいい バリスタさんが現れたから
穂花ちゃんも俺も 真白君が 翠さんの旦那さんかと思っちゃって
(穂花)そうそう
エチオピア産の ゲイシャコーヒーです
ゲイシャコーヒー? 珍しい
(真白)運よく手に入ったんで ぜひ香りを楽しんでください
うん いい香り
はあ~
うーん…
(雅道)うわ 苦っ!
あっ…
ちょっと もっと大事に飲んでよ
真白君のコーヒーは 香りも風味も一流なんだから
うん おいしい
(雅道)ちょうどよくなった
(穂花)すごいな
旦那さんが パリの三ツ星レストランで
シェフしてるなんて
(翠)お前も日本で修行しとけって
(穂花) ずっと離れてて 心配にならない?
ないないない
だって 向こうが
どうしても 結婚してほしいって 言ってきたんだもん
それで浮気なんかしてたら たまったもんじゃないよ
うちの旦那はね もういないの
浮気されて頭にきたからね
殺して山に埋めちゃった
(真白)80円のお返しです
(穂花)ごちそうさま
(真白)穂花さん (穂花)ん?
(真白)言おうかどうしようか 迷ったんですけど…
(穂花)え… 何?
僕 見たんです おととい
雅道さんが女の子と歩いてるところ
バイトの朱音さんでした
あ… たまたま 一緒になったんじゃないかな
そうは見えませんでしたけど
ごめん 夜 予定入っちゃって
予定?
配達先のお客さんに誘われて 絵画教室の体験入学
(朱音)すいません 撮影の仕事 入っちゃってて
また誘ってください
すみません 余計なこと
あ… ううん 話してくれてありがとう
(真白) 何かあったら言ってください
僕は
穂花さんの味方ですから
うん ありがとう
(女性)SNS見ました (雅道)ありがとうございます
(女性)めっちゃカッコいいですね
(女性)めっちゃイケ… (雅道)ありがとうございます
(女性) いつから始めたんですか?
(雅道)いや ちょっと前に 始めたんですけど…
SNS効果覿面(てきめん)
いきなりお客さん増えましたね
(穂花)うん…
なんか 雅道さん 色気あるし
市民ホールに 打ち合わせに行ってくる
(穂花)えっ 今から? (雅道)うん
ごめん 言ってなかった さっき電話があって
(穂花)あ… 分かった 気をつけて
(雅道)うん
たぶん こっちには 戻らないと思うけど
私も まだまだかかりそうだから 帰り遅くなるかも
そっか じゃあ 家のことやっとく
あ… ありがとう
(雅道)いってきます (穂花)はい
(雅道)穂花ちゃん
アルバイト見つけたよ
(穂花)え?
人手 欲しがってたでしょ?
三枝(さえぐさ)朱音さん カメラマン目指してるんだって
(朱音)よろしくお願いします
よろしくお願いします
これで少しは楽になるね
うん
(穂花)でも… (雅道)ん?
(シャッター音)
あまりにも幸せそうだったんで
(雅道と朱音の笑い声)
(雅道) ちょっと もう すぐ撮らないでよ
エヘッ すいません
(翠)穂花のほうこそ 気をつけなさいよ
年下で イケメンで
私なら 心配でGPSつけちゃう
男なんて隙さえあれば すぐ浮気する生き物なんだから
(朱音)穂花さん
私も お先 失礼していいですか?
ちょっと 写真の編集作業 残っちゃってて
あっ うん お疲れさま
お疲れさまです
おままごとじゃないからね 結婚は
いいなあ
穂花ちゃんには 雅道君がいて
花のことだけ やってればいいんだから
これ お二人の再会に
えっ いいの?
(香子のすすり泣き)
(蘭)お母さん
蘭…
(泣き声)
あなただけは いなくならないで
私のこと 捨てないで…
(蘭)大丈夫 大丈夫だから
(香子の泣き声)
(蘭)薬 持ってくる
僕 見たんです おととい
雅道さんが女の子と歩いてるところ
バイトの朱音さんでした
(穂花)ただいま
(物音)
(雅道)市民ホールに 打ち合わせに行ってくる
(穂花)えっ 今から?
ごめん 言ってなかった さっき電話があって
(朱音)私も お先 失礼していいですか?
ちょっと 写真の編集作業 残っちゃってて
(朱音の笑い声)
(翠)何が起こるか分からないのが 男と女じゃない
(穂花の荒い息)
(翠)男なんて隙さえあれば すぐ浮気する生き物なんだから
(雅道たち)サプライズ!
(朱音)結婚1周年
(朱音・蒼太) おめでとうございます!
焦ったよ 急に帰りが遅くなるって言われて
でも どうしても 今日中にお祝いしたくて
2人に協力してもらったんだ
もう1年だね
まだまだ頼りない 旦那さんだとは思うけど
頑張るから
これからもよろしく
これ
形には こだわらないでいこうって 思ったんだけど
1年のけじめ
コツコツ給料ためて頑張った
俺にも はめてくれる?
あれ? どうした?
ごめん
私 不安で
雅道君のこと 何も知らない気がして
ずっと不安で 怖くて…
(雅道)何が そんなに不安なの
穂花ちゃんの見てる俺が
ホントの俺だよ
初めて会った時と変わらず
愛してる
じゃあ そろそろ シャンパン 開けて…
(雅道)お前… 余韻! (蒼太)だって 腹減っちゃって
ケーキも買ってあるんですよ
もう 穂花さんに
見つからないように準備するの 苦労した
ありがとね いろいろ
今日のこと相談してから ずっと裏で手伝ってくれてたんだよ
え… じゃあ 絵画教室のことも?
あ… やだ 私…
朱音ちゃん ありがとね
フフッ 大好きな2人のためですもん
これからも よろしくお願いします
じゃあ 乾杯ってことで!
(朱音)あ~ 開けちゃうんですか (雅道)お前 気をつけろよ
慣れてないから どのタイミングで 外したらいいか 分かんない
ずっと つけてて
ホントにありがとう うれしかった
もう一度 2人で乾杯しよっか
うん
あのね 10年後 20年後の 私たちを想像してみたの
(雅道)10年後 20年後? (穂花)うん
どんな夫婦になってるかなって
(雅道)うーん
店の経営は誰かに任せて
どこかの田舎でひっそり暮らしたり するのもいいかもしれないね
そばにいるのが 当たり前になってるといいな
あっ ごめん 重かったよね
お互い自由にやってこうって 約束したのに
俺には 穂花ちゃんだけだよ
うん
(雅道) 今の目の前にいる俺だけを信じて
信じる
(雅道)愛してるよ
私も愛してる
ご主人とは会えた?
うん でも 飛行機の到着が遅れて
打ち合わせに間に合わないって
国内線に乗って そのまま行っちゃった
会えたのは ほんの一瞬だけ
1時間も一緒にいられなかったよ
そうなんだ…
積もる話とか 愚痴とか 全然 話せなかった
あっ でも お花は すっごい喜んでたよ
よかった
でも 少し残念だったね
ううん とりあえず 仕事はうまくいってそうだし
フフ… 来年には 日本でお店出せるかもって
えっ すごい!
あっ そうだ
真白君 そこにあるの取って
はい ありがとう
はい これ お土産
ありがとう えっ なんだろう
お菓子かな?
(翠)あれ? ねえ 指輪?
(穂花)あっ…
結婚記念日に買ってくれて
えっ やだ もう 幸せじゃなーい!
(穂花)はい エヘヘ…
(翠)よかった
じゃあ なんか食べよ
もう 安心したら おなか すいちゃったよ
(穂花)真白君 (真白)はい
私 もう大丈夫だから
よかったです
(翠)ん? えっ
何 2人で意味深?
あ… なんでもない なんでもない
えっ これ 何?
(蘭の声)彼女は 夫に対して 不安に思っている気持ちを
心の奥にしまい込むことにした
そうすれば
この幸せが ずっと続くと 信じていたから
(朱音)雅道さんが デザインしたんですよね
すごいきれい
苦労したかいあったよ 穂花ちゃんも気に入ってくれたし
(朱音)でも
指輪のせいで 逆にモテちゃったりして
(雅道)え?
(朱音)気をつけてくださいよ
結婚指輪 見て
逆に燃えるタイプもいますから
(蘭の声)だけど 秘密は
いつまでも不安としてつきまとう
潰しても 潰しても 湧き出てくる毒虫のように
(女性)すいません
(店員)はい (女性)試着してもいいですか?
(店員)かしこまりました こちらのお色でよろしいでしょうか
ご案内いたします
お履き物を脱いで お入りくださいませ
♪~
これで ひと安心ですね
(穂花)何が? (朱音)指輪ですよ
結婚してるって 分かったら
アプローチしてくる 女なんて いませんよ
(雅道)穂花ちゃん (穂花)ああ おかえり
実はね もう1つ サプライズがあって
え?
すごい人が うちと契約 してくれることになって
え… 誰?
(雅道) フラワーアーティストの
水無瀬(みなせ)先生
うちの店のこと すごく 気に入ってくれたんだ
(穂花) どうだった あの子のお母さん
(雅道) 奥さんによろしくって言ってたよ
穂花ちゃんのセンス 気に入ってくれたみたい
穂花さん
お久しぶり
(蘭の声)大事なものを守ろうと
もがけば もがくほど 不安から抜け出せなくなるのだ
どういうことか ちゃんと説明してよ
(穂花)あの人と何かあるの?
(香子)これは あなたにとっても いい話なんだから
(翠)人のことを あれこれ詮索するのはやめたら?
穂花ちゃんらしくないよ
それでも気になるの!
しかたないでしょ
(蒼太)お互いさまなんじゃない? お前だって⸺
ほじくり返されたくない過去 あるでしょ
(真白)彼女が
“別れるくらいなら 死んでやる”って
(翠)誰にだって 他人に 知られたくない秘密はあるでしょ
前に雅道と穂花さんの写真が
SNSにアップされたこと あったじゃない
誰がやったんだろうね
ちょっと 穂花ちゃん
(穂花) お互い 過去には
~♪
~♪
~♪
踏み込まないって 約束でしょ
Can't find what you're looking for?
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