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(うみ) 20日以内に たろーが記憶を→
取り戻さなかったら…。
(カミサマ) 林太郎君が 君を思い出すことはない。
一生。
(林太郎)「たろー」じゃなくて 「林太郎」って呼んでくれない?
俺…。
記憶 思い出さなきゃダメかな?
どうして記憶が戻ってほしいの?
俺のため?
俺が 別に思い出さなくてもいい って言ったら どうする?
(林太郎) そんなに前の俺がいい?
今の俺は どうでもいい?
♪~
(林太郎) あ~あ…。
どうして あんなこと…。
(みのり) 嫉妬してるのね。
(林太郎) 嫉妬?
まぁ いずれ好きになるとは 思ってたけど。
(林太郎) えっ… 好きって?
好きなんでしょ うみちゃんのこと。
だから前の自分に 焼きもち焼いてるのよ。
(林太郎) いや 待ってよ。
まだ知り合って 10日ちょっとなのに。
関係ある?
出会って10日でも 1日でも 1秒でも…。
いつ恋に落ちてもいいでしょ。
(いつき) うみちゃん この前の ケンケンパ作戦は どうだった?
(うみ) あぁ… あ… あんまり うまくいかなかったかな。
(いつき) そっか… じゃあ また作戦会議かな。
(林太郎)〔今の俺は どうでもいい?〕
(うみ) 作戦会議は もう大丈夫。
(いつき) えっ?
(うみ) いつき君も みのりちゃんも→
忙しいのに付き合わせちゃって 申し訳ないし。
(いつき) いや 俺たちは別に。
(うみ) たろーのことは いったん 一人で考えてみようかな。
(うみ) いっぱい心配してくれて ありがと!
♪~
(いつきの声) 諦めようとしてるのかな?
林太郎君が記憶を思い出すこと。
だとしたら ちゃんと話さないと。
タイムリミットは確か…。
(うみ) 明日だよね…。
このままだと林太郎君は→
今まで うみちゃんと 過ごした思い出を→
一生 思い出さなくなるんだよ?
(うみ) うん…。
たろーね 私が記憶を 思い出してもらおうとすると→
どことなく寂しい顔するの…。
思い出してほしいのは きっと 私のわがままなんだよ。
今のたろーは そんなこと少しも望んでない。
だから これでいいんだよ。
(いつき) それって ホントに 林太郎君のためなのかな?
俺にも 後悔があって→
振り返りたくない記憶が いくつもある。
(林太郎)〔うみ~~!!〕
(いつき)〔きっかけをつくったのは 俺だから〕
〔未来が見えたよ〕
〔手術が失敗する未来…〕
(いつきの声) でも そんな記憶があるから→
人に優しくしようって思えるし→
今の自分があると思ってる。
(林太郎)〔いつき君が見た未来は…〕
〔いつき君なら きっと変えられる〕
〔いつき君が うみを救ってあげて〕
(いつき) だから…→
俺は 全部 林太郎君に 思い出してほしい!
(うみ) いつき君…。
(みのり) 今さら こんなこと 言いたくないんだけど…。
私 林太郎君のことが 好きだったでしょ?
(みのりの声) うみちゃんから 奪ってやろうって→
本気で思ってたし。
でも 2人の間には→
私の入る隙間なんて少しもなくて。
気付いたら 林太郎君とうみちゃん→
2人の関係が好きになってた。
あの時の2人に会えなくなるの 私は やだ。
だから 諦めないでほしい。
(みのりの声) もう一度→
運命に逆らってほしい。
心から大好き同士だった2人に→
会いたいから。
♪~
(うみ) いつき君→
みのりちゃん→
ありがとう。
(うみ) 2人とも…。
ありがとう。
(うみ 泣き声)
でも…。
でも もう時間ないよね。
(いつき) まだ試してないことがある。
(うみ) た… たろー。
(林太郎) 神崎さん どうしたの?
(うみ) 一緒に行きたい所があって…。
(林太郎) ハァ ハァ ハァ…。 📱(受信音)
(林太郎) どこ行こうとしてるの?
(うみ) ごめん 時間がないの 急ごう。
(林太郎) えっ… あっ…。
そんなに急いだら転んじゃうよ。
(うみ) 大丈夫 大丈夫! ちょっと前に筋トレしてたから。
わっ! (転ぶ音)
(林太郎) 神崎さん!? 大丈夫?
(うみ) あっ… うん… 大丈夫。
痛っ…。
(林太郎) 足首ひねったのかな?
(うみ) ホントに大丈夫。
(うみ) あっ…。
(林太郎) ばんそうこうじゃ どうにもならないし→
テーピングとか できればいいんだけど…。
(うみ) ごめん。
(林太郎) どうしても 行きたい場所があるんでしょ?
やっぱり 思い出してほしいから。
(うみ) ごめん たろー。
もういいんだ。
(林太郎) えっ?
(うみ) ホントは→
一緒に夕日を見ようと思ってたの。
(林太郎) 夕日…?
(うみ) たろーと初めて会った日に 一緒に見たんだ。
〔すっごいキレイだよ!〕
(うみの声) それを見たら 記憶が戻るかなって。
(林太郎) そうだったんだ…。
(うみ) でも もう大丈夫!
たろーの記憶が戻らなくていい。
(林太郎) 神崎さん…。
ウソついてる?
(うみ) えっ? あぁ…→
また鼻ピクピクしてた?
(林太郎) 何それ?
けど…→
神崎さん 今 無理してるよね?
(林太郎) すごく悲しそう。
ホントに 言いたいことがあるなら→
ちゃんと話してほしい。
〔ウソをつくのはいいよ〕
〔でも→
うみが悲しくなるウソはダメ〕
(うみ) たろーは やっぱり→
たろーだね。
(うみ) ねぇ たろー。
(うみ) 私は今から→
わがままを言います。
(林太郎) えっ?
(うみ) やっぱり…。
(うみ) 記憶…。
(はなをすする音)
思い出してほしい!
(林太郎) やっぱり→
前の俺じゃないと→
ダメってこと?
(うみ) ううん。
違うよ!
前のたろーに戻ってほしいとか そういうんじゃなくて…。
どっちにもいてほしいの!
(林太郎) えっ…。
(うみ) どっちも好きなの!
うみは たろーのことが好きだから→
たろーの全部が大好きだから!
どっちにも いなくなってほしくない!
これは私のわがままだから…。
(泣き声)
たろーは嫌かもしれないけど→
それでも思い出してほしい!
私のために→
思い出してほしい!
(うみ 泣き声)
(林太郎) 分かった。
じゃあ… 諦めるのはやめよう。
(林太郎) 神崎さんのためなら 俺も そうしたいから。
♪~
(林太郎) よいしょ。
これなら痛くない?
(うみ) うん…。
(林太郎) しっかり つかまってて。
(林太郎) ハァ…。 (うみ) ハァ…。
ハァ… 着いた…。
(林太郎) ハァ…。
よいしょ。
(うみ) 大丈夫? ごめんね 重かったよね。
(林太郎) 大丈夫 大丈夫 それより夕日。
(うみ) 出そうにないね…。
(林太郎) もう少し待ってみよう。
(うみ) うん。
(うみ) ありがとね わがまま聞いてくれて。
(林太郎) うん。
(林太郎) 何も思い出せなくて ごめん。
でも…。
これだけは伝えさせて。
(林太郎) 俺…。
神崎さんのことが好きだ。
(うみ) えっ! えっ… 思い出したの?
(林太郎) ううん 思い出してない。
でも…→
好きになったんだ。
(うみ) あっ たろー 見て! 雪!
(林太郎) あっ ホントだ。 (うみ) ハハ… フフフ…。
うわぁ~! あたたた…! (林太郎) 危ない!
(うみ) フフフ… ごめん 足くじいたの忘れてた。
(林太郎) ハハ…。
神崎さんらしいね。
(うみ) たろーが そんなふうに笑うの 久しぶりに見た。
(林太郎) そう?
(うみ) わぁ!
(うみ) ほら見て たろー。
♪~
(うみの声) 私ね 面白いことも→
楽しいことも 変なことも→
ぜ~んぶ たろーに話したい。
それで たろーが どんな顔するのか→
どんなことを言うのかが知りたい。
ずっと そう思って たろーと一緒にいたんだ!
(うみ) キレイだね!
♪~
(うみ) ん? たろー?
どうしたの?
大丈夫?
(林太郎) うん。
心配しないで…。
(林太郎) うみ。
(うみ) 心配だよ。
えっ…。
い… 今 「うみ」って言った?
(林太郎) うん。
(林太郎) ありがとう うみ 思い出させてくれて。
(うみ) ううん。
私が ありがとうだよ。
(うみ) 私ね たろーの記憶が戻ったら→
ずっと言おうと思ってたことが あるの。
(林太郎) 何?
(うみ) 私 神崎うみは…。
津田林太郎君のことが→
だ~い好きです!
(林太郎) うん。
(カミサマ) さ~て 次は誰と遊ぼうかな~?
(女性) 最近 随分と好き勝手 やってるよね?
(ひかり) 私のお願いも聞いてくれる?
お願い?
会って誤解を解きたい人がいてさ。
心配して見にきたけど→
大丈夫だったみたいだね。
(いつき) あの2人見てると思うよ 恋愛もいいなって。
そうね…。
いや… ここがくっつくとか そんな都合いい展開ないからね。
(いつき) 一応 見てみる? 未来。
やだ やだ!
未来は自分でつくりたいし。
(いつき) な~んてね。
ここ最近 見えなくなってるんだよね。
人の未来が。
(うみ) でも どうして急に 思い出せたんだろうね。
今まで いろいろ試してみても ダメだったんだけどな~。
(林太郎) 分からないけど→
特別な出来事や きっかけが 必要だったわけじゃないのかも。
(林太郎) 俺にとっての大切な思い出は→
うみと一緒にいる毎日だから。
何でもない いつも通りの会話が きっかけになったのかも。
(うみ) そっか。
じゃあ これからも→
2人の毎日を 積み重ねていけばいいんだね!
(林太郎) うん。
ずっと一緒に歩いてこ。
うみが死ぬまで。
(うみ) ううん。
死んでも一緒!
(林太郎) うん。
ずっと となりで。
♪~
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