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(父)〔うみ そろそろ帰ろう〕
(うみ) 〔やだ! パパ 先 帰って!〕
(林太郎) メモ帳…。
どこだ?
ない… ない…。
もう…!
(みのり) もしかして 捜してるの これ?
(林太郎) 痛った!
えっ…。
どうして 君が持ってるの?
(みのり) 昨日 拾ったの。
(林太郎) えっ… あ そう…。
ありがとう。
林太郎君…。
(みのり) 人の余命が見えるの?
うみちゃんの余命が見えるって そこに。
(林太郎) 見たの?
私も何か協力できる…。
(林太郎) 見なかったことに してくれないかな。
うみと俺の問題だから→
誰にも言わないで。
あなた一人で どうにかなる問題なの?
(林太郎) 君には関係ない。
俺が助けるって決めたから。
関係あるとかないとか→
俺が助けるとか→
ど~うでもいいでしょうが!
大切な友達が 死んじゃうかもしれないのに→
黙って見過ごせるわけ ないでしょう。
(林太郎) 君は ちょっと事情を知っただけ。
俺は ずっとうみと一緒にいる。
うみを助けられるのは 俺しかいないって!
あなたが そういう態度なら もういい。
私は 私なりの方法で うみちゃんを助けるから。
(林太郎) あっ…。
(林太郎)《俺は幼い頃から→
生きものの余命が見えた》
♪~
(うみ) ねぇ 今日のお弁当さぁ→
タコさんウインナー 入ってると思う?
(みか) いっつも入ってるよね? (うみ) うん たまに不安になるんだよね。
ちゃんと今日は…。
(林太郎) うみ…。 >> うみちゃん!
今日 一緒にお昼食べてもいい? (うみ) うん いいよ!
みかちゃんもいいよね? (みか) いいけど→
いつの間に仲良くなったの?
(林太郎) うみ! >> うみちゃん 一緒に帰ろう?
(うみ) あっ みのりちゃん 帰ろう 帰ろう。
私ね 家でメロンパンを作る 画期的な方法を…。
(林太郎) また…。
(うみ) ごめん 今日の放課後は みのりちゃんと→
パンケーキ食べに行く約束して…。
(林太郎) そっか…。
>> う~みちゃ~ん! おはよう! (うみ) おはよう!
今日はパンケーキ 楽しみだね。
(うみ) うん! パンケーキ~! フゥ~!
(みのり) 待って~!
(林太郎) 何なんだ あの人…。
(林太郎) あ~! もう~…!
しばらく一緒に帰れてない!
うみもちょっと藤井さんを 好き過ぎじゃないか?
もう…。
浮気だ~! もう~! 浮気だ~!
(ノック) (涼子)\林太郎?/
\入るわよ?/ (ドアが開く音)
(林太郎) あぁ~…!
あっ… えっ あっ…。
(涼子) あっ… 今日 うみちゃんと一緒に帰ってきた?
(林太郎) いや 帰ってないけど… 何で?
(涼子) うみちゃん まだ帰ってきてないって→
うみちゃんのママが。
(林太郎) えっ?
どうしたんだろう?
(ドアが閉まる音)
📱(受信音)
(林太郎) ハァ ハァ…。
(駆けてくる音)
あなたも来てたのね。
(林太郎) 何で君が…?
このグループ会話 3人のグループ会話でしょ?
(林太郎) ホントだ…。
うみちゃん 帰ってないの?
(林太郎) まだ帰ってきてないって うみのお母さんが。
えっ… じゃあ うみちゃんは→
こんな時間に まだ学校のどこかに いるってこと?
(林太郎) よし 入ろう。
7時半以降は 生徒 立ち入り禁止だよ?
(林太郎) 藤井さんは来なくてもいいよ。
君が そんなリスクを 冒す必要はない。
ただの… 友達なんだから。
「ただの」って…。
📱(受信音) 📱(受信音)
「校門前の黒いリュック」?
あっ あった。
♪~
「うみクエスト!!」。
謎を解いて うみちゃんを見つける?
謎解き脱出ゲームみたいね。
(林太郎) ゲーム?
懐中電灯が 2つあるってことは→
2人で行けってことよね。
(林太郎) いや 別に頼んでない。
あなたのために行くんじゃ ない。
うみちゃんのために行くの。
(林太郎) 何かあった?
あった。
(林太郎) 英単語? 見たことない綴りだな。
ん?
分かった。
(林太郎) えっ もう?
全部の単語を並べて→
逆から読むの。
(林太郎) えっ?
「two minus one door」.
つまり→
2ー1の教室のドアってこと。
行きましょ。
あっ あった 2問目。
鏡と時計…。
(林太郎) 縦読みとかするのかも…。
>> 分かった。 (林太郎) えっ…。
真ん中に鏡ってことは→
文章を半分に分けて→
それぞれを時計回りと→
反時計回りに読むの。
針は読み始める位置だから…。
「まえからいち→
みぎから→
にれつめのつくえ」。
次は理科室ね。
私がいて よかったでしょ。
一人じゃ解けなかったよね?
(林太郎) ちゃんとやれば解けてたし。
あっ そう。
うみちゃんが言ってたこと 分かる気がする。
(林太郎) うみ 何か言ってたの?
教えない。
うみちゃんだって 秘密にしてることの1つや2つ…。
(林太郎) ないよ!
俺は うみのこと全部知ってるし→
俺が一番 うみのこと理解できるんだ。
じゃあ うみちゃんが今 何を考えてるか分かるの?
何で学校に私たちを 呼び出したのか分かるの?
今のあなたには分からない。
(紙をたたきつける音)
(林太郎)《うみ どうして…》
《どうして俺だけを 頼ってくれないんだよ!》
♪~
(林太郎)「0番目…」。
全然 分かんない… 何だよ 0番目って。
(林太郎)《いつから…》
《いつから こんなに 知らないことが→
増えたんだろう…》
《昔は何でも知ってたのに→
こんなんじゃ→
うみを助けるなんて…》
あっ!
ちょっと!
(林太郎) あぁ~~!!
先生 来ちゃうでしょ!
よいしょ。
ホンットさぁ→
女の子1人置いてくとか どうかしてるから。
そういうところが子供なの。
(林太郎) 俺だって分かってるよ。
俺じゃ力不足で 頼りないことも。
それでも…。
好きだから。
(はなをすする音)
(はなをすする音)
俺が助けたいんだ…。
(はなをすする音)
うみちゃんが どうして最近 私とばっかりいると思う?
あなたのためよ。
(みのり) 〔最近 私とばっかりいるけど→
林太郎君はいいの?〕 (うみ)〔いいの いいの〕
〔ほら たろーって いっつも 私のことばっかりでしょ?〕
〔たろーには もっと 自分を大切にしてほしいし→
もっと いろんな人と 仲良くなってほしい〕
〔その方が楽しいことも 増えるだろうしね!〕
〔やっぱり 好きな人には 幸せでいてもらわないとね!〕
(みのり) 助けたいなら 助ければいいじゃない。
どんな手を使っても。
あなたならできる。
だって あの子が 信じてくれてるんだもん。
♪~
(林太郎) 藤井さん。
これから一緒に→
うみのこと 助けてくれない?
しょうがないわね。
(みのり) ヒントは電話…。
分かった!
「0番」は電話の数字配置。
つまり あそこ!
(林太郎) ちょっと ごめん。
(林太郎) あった。
(うみ) あとちょっとだな。
(いつき) うみちゃん 今 どんな感じ?
(うみ) 3問目が終わったとこぐらい。
ありがとね 協力してくれて。
(いつき) ううん 俺も謎解き考えるの 楽しかったから。
(いつき) うみちゃんはさ→
何で林太郎君のために そこまでするの?
俺は 一緒にいない方がいいって 伝えたよね。
(うみ) うん。
(いつき) もっと自分の心配しなよ。
死んじゃうかもしれないんだよ? 怖くないの?
(うみ) 怖いけど…。
たろーは ほっとけないな。
(うみ) あっ そうだ。
いつき君の未来のやつって どんなふうに見えてるの?
(いつき) 人の未来なんて 見えたくないんだけどね…。
その人に触ると→
未来の映像が 断片的に再生されるんだよね。
(いつきの声) でも 林太郎君だけは→
画面の数が異常だったんだよね。
壊れてたり 早送りだったり スローだったり…。
俺と同じで 人に見えないものが見えてて→
君が近いうちに 死んでしまうこと→
彼が それを 助けようとしてるのも分かった。
最初は 林太郎君のことを 応援してたんだけどね…。
でも…→
うみちゃんの未来の 断片を見た時…。
(林太郎)〔俺のせいだったのか…〕
(うみ) いつき君も たろーも 人より見えてるものが多いから→
考えることも多いんだね。
でも→
未来も運命も きっと変えられるよ。
私は まだ生きてるから!
(いつき) 君たち2人が一緒にいる限り 未来は変わらない。
それでも うみちゃんは→
林太郎君に 俺が見たこと言わないの?
(うみ) うん。
(うみの声) たろーと→
一緒にいたいからね。
♪~
(みのり) これを解けば うみちゃんの居場所が分かるかも。
分かりそうな気がする。
(林太郎) 藤井さんは頼りになるなぁ。
あなたも うみちゃんも変だよね。
みんな 私に 関わろうとしないのに。
(林太郎) 何で?
私みたいな 尻軽女と一緒にいたら→
悪い噂 流されちゃうでしょ?
(林太郎) 別に そんなの気にしないし。
そもそも 何で尻軽って言われてるの?
1年の時→
仲良くしてた子の彼氏に 告白されたの。
(みのり) 〔いやいや あり得ないから〕
〔おはよう!〕 (みのりの声) で→
次の日 学校行ったら…。
(さき) うわっ 尻軽女が来た。
(みのりの声) 私も こんな性格だから→
ムカついて わざと男の子と つるんだりしたのも悪いんだけど。
結局 むなしくなって やめた。
言いたいこと 何でも言っちゃうのは→
あんまりよくないって 分かってるんだけど…。
(林太郎) 何で?
いいじゃん。
人に ちゃんと 言いたいこと言えるのって→
カッコいいよ。
そ… そんなことより 早く謎解きしようよ。
(林太郎) うん。
これは多分 画数の計算式だね。
「四+六=」?
(林太郎) 1・2→
3・4・5。
…3・4。
9。
(2人) 1…。
(林太郎) 7。 >> 暗証番号は…。
(林太郎) 917。
(林太郎) うみ! (うみ) ゴール!
お疲れさま! 頑張ったね!
(林太郎) うみ…。 >> もう 心配したんだから。
何がしたかったの?
(うみ) 何か たろーとみのりちゃん ぎくしゃくして見えたから→
仲直りしてほしくて。
どう? うまくいった?
(林太郎) うん。
(うみ) こうやって2人で帰るの 久々だね。
(林太郎) うん。 (うみ) あっ 今 余命は?
(林太郎) 42。
(うみ) そっか また減ったね。
(林太郎) ねぇ うみ。
最後の暗証番号の数字 「917」って→
俺が うみに告白した日でしょ?
覚えててくれて うれしかった。
俺ばっかり うみのこと好きだと 思ってたけど→
案外 そうでもなかったりして。
♪~
(うみ) 好きだよ。
(うみ) 私も たろーに負けないくらい 好き。
♪~
(林太郎) 来るなら 前から来てよ。
俺もギュってしたい。
♪~
(林太郎) ごめんね うみ。
今度からは→
できないことはできないって 認める。
ちゃんと人にも頼る。
うみは今まで たくさん 大丈夫って言ってくれたよね。
今度は俺に言わせて。
♪~
(林太郎) 大丈夫。
うみは死なない。
うみが死んじゃう未来なんて 間違ってるから。
どんな手段でも使う。
(林太郎) うみを助けるためなら 何だってする。
うみのことが 大好きだから。
♪~
(林太郎) いつき君。
(いつき) あぁ…。
(林太郎) ちょっと聞きたいことが あるんだけど→
いい?
(うみの声) たろー!
お待たせ! わっ…!
(林太郎) うん。
(うみ) あぁ…!
あれ? 眼鏡は?
(林太郎) うみといる時は外すことにした。
なるべく余命を 把握しておきたいから。
(うみ) そっか。
今 いくつ?
(林太郎) 34。
(うみ) 昨日から だいぶ減ったねぇ。
増えた反動かな?
(林太郎) あのね うみ。
(林太郎) 俺たち 一回→
距離を置いてみない?
♪~
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