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おきつぐえぞ(田沼意次)蝦夷?(三浦庄司)はい。➡
蝦夷地を 幕府の領地「天領」となさる お考えはないかと。
蝦夷地を 幕府の領地「天領」となさる お考えはないかと。
蝦夷地というのはざっくり「北海道」と お考えください。
蝦夷地というのはざっくり「北海道」と お考えください。
(意次)また 何故 急に?
(三浦)実は私 先日➡
(三浦)実は私 先日➡
つきじりょうざんぱくうわさ築地の梁山泊と噂されている工藤平助の屋敷を訪ね➡
そこでこちらが回し読みされておりまして。
そこでこちらが回し読みされておりまして。
おきともあかえぞ(田沼意知)「赤蝦夷風説考」?
おきともあかえぞ(田沼意知)「赤蝦夷風説考」?
赤蝦夷というのは➡
ざっくり「ロシア」と お考えください。
私 その一節を読み 驚きまして。
私 その一節を読み 驚きまして。
やからこのオロシャの輩が 蝦夷地近くの島に城を築いておるというのは➡
やからこのオロシャの輩が 蝦夷地近くの島に城を築いておるというのは➡
日の本に攻め込む支度をしておるのでしょうか?
ハハハ! あいや! あいや オロシャは➡
ハハハ! あいや! あいや オロシャは➡
交易をしたいだけのようで。
交易?
交易?
オロシャは 我が国と交易をしたがっておるのか?
(三浦)どうも そのようなことらしく。
(三浦)どうも そのようなことらしく。
蝦夷は確か… 松前家の領地であったな。
工藤殿も 詳しくは分からぬそうですが➡
工藤殿も 詳しくは分からぬそうですが➡
津軽から 海を挟んだ この辺りに➡
津軽から 海を挟んだ この辺りに➡
こぢんまり 松前家の城下➡
隣には 蝦夷の民が住む➡
だだっ広い蝦夷地がございますそうで。
だだっ広い蝦夷地がございますそうで。
そんなに広いのか。
そんなに広いのか。
それは もうどんだけ広いのか分からぬほど広く➡
そこにはあまた数多の金銀銅山が眠っておるそうで。
そこにはあまた数多の金銀銅山が眠っておるそうで。
そういえば源内も そんなことを言っておったな!
そういえば源内も そんなことを言っておったな!
どうでしょう 殿。 ここはひとつ松前より蝦夷地を召し上げ 天領とし➡
どうでしょう 殿。 ここはひとつ松前より蝦夷地を召し上げ 天領とし➡
おおもう長崎のごとく港を開き 交易で大儲け更に 金銀銅山でも大儲けというのは!
おおもう長崎のごとく港を開き 交易で大儲け更に 金銀銅山でも大儲けというのは!
松本を呼べ。はっ!
松本を呼べ。はっ!
お待ちくだされ。
あげち父上 上知をなさるには理由がいるのでは。
あげち父上 上知をなさるには理由がいるのでは。
そんなもん 後から どうにでもなる!
そうやって➡
そうやって➡
急いで上知をした秋田の銅山は苦情が入りはめ返す羽目になったではないですか。➡
急いで上知をした秋田の銅山は苦情が入りはめ返す羽目になったではないですか。➡
急がば回れとも申します。
私が 上知の理由に使えそうなものを➡
私が 上知の理由に使えそうなものを➡
調べてみますので。
(意次)お前が?
しかし 奏者番のお勤めも始まったばかりにございましょう。
しかし 奏者番のお勤めも始まったばかりにございましょう。
いや さほど忙しいお役目でもございませんし。
いや さほど忙しいお役目でもございませんし。
父上は じっとしていてくださいませ。
父上は じっとしていてくださいませ。
蝦夷の話が動き出した そのころ➡
この男もまた 狂歌を広めるべく動き出しておりました。
この男もまた 狂歌を広めるべく動き出しておりました。
つたや じゅうざぶろう(蔦屋重三郎)てめえらの言葉で和歌を詠むってだけのことなんでさ。
つたや じゅうざぶろう(蔦屋重三郎)てめえらの言葉で和歌を詠むってだけのことなんでさ。
はんざえもん(松葉屋半左衛門)え〜 茶柱の…。
堅く考えないでひね昔の誰かの歌を捻ってもいいし➡
堅く考えないでひね昔の誰かの歌を捻ってもいいし➡
おやじ「親父」と「ヤジ」を「掛けことば」なんかにしてもいいし。
おやじ「親父」と「ヤジ」を「掛けことば」なんかにしてもいいし。
茶柱が…。
たがそで(誰袖)できんした。
おいらんじゃあ 誰袖花魁。
おいらんじゃあ 誰袖花魁。
そりゃあ 歌じゃねえな。
どぉだい?
お上手ですけど叱んなくていいんですか?
お上手ですけど叱んなくていいんですか?
親父の遺言だからねぇ。
親父の遺言だからねぇ。
(誰袖)んふふ。
茶柱が…。(猫の鳴き声)
…ったく。お帰り。おう。
…ったく。お帰り。おう。
二代目まで手なずけやがって…。
お帰り。ただいま。
お帰り。ただいま。
あいつ どんな手 使ってやがんだ。
おう ただいま。
うたまろ(喜多川歌麿)お帰り。おう。つたじゅうずひながた蔦重 試し摺り仕上がったぜ 「雛形若葉」。
うたまろ(喜多川歌麿)お帰り。おう。つたじゅうずひながた蔦重 試し摺り仕上がったぜ 「雛形若葉」。
おおっ 出来たか! どんなだ?
おおっ 出来たか! どんなだ?
よいしょ。 どれ?
おおお〜!
おおお〜!
いい仕上がりじゃねえか。
いい仕上がりじゃねえか。
じろべえ(次郎兵衛)おめえ何で また「雛形若菜」作ってんの?
「若菜」じゃねえです。
「若菜」じゃねえです。
「若葉」!「雛形若『葉』」!
(次郎兵衛)…何で こんなもん作ってんの?
(次郎兵衛)…何で こんなもん作ってんの?
そりゃあ 「雛形若菜」に取って代わってよしわら西村屋を吉原から追い出し➡
そりゃあ 「雛形若菜」に取って代わってよしわら西村屋を吉原から追い出し➡
歌の名を売り➡
錦絵でも 耕書堂の名をあげようって寸法でさ。
錦絵でも 耕書堂の名をあげようって寸法でさ。
♬〜
♬〜
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いらっしゃいませ〜!ありがとうございました!
(忠七)こちらが 「雛形若菜」でございます。
(忠七)こちらが 「雛形若菜」でございます。
年が明け 西村屋の「雛形若菜」は売れに売れておりました。
年が明け 西村屋の「雛形若菜」は売れに売れておりました。
一方…。
(丁子屋長十郎)おう!
(丁子屋長十郎)おう!
「雛形若葉」まったく売れてねえらしいじゃねえかよ!
ねえ。 俺も こんなことになるたぁ。
ねえ。 俺も こんなことになるたぁ。
(若木屋与八)しらばっくれんじゃねえ!
ちょきぶね鼻の穴に 猪牙舟 蹴り込むぞ!べらぼうめ!
ちょきぶね鼻の穴に 猪牙舟 蹴り込むぞ!べらぼうめ!
とにかく 呉服屋が おかんむりだよ。もう二度と金出さねえって。
ありゃあ…。 二番煎じはお呼びではなかったってことですかねぇ。
ありゃあ…。 二番煎じはお呼びではなかったってことですかねぇ。
ありゃあ…。 二番煎じはお呼びではなかったってことですかねぇ。
(りつ)これも よく売れてるらしいね。➡
ごぞんじのしょうばいもの「御存商売物」。➡
今年の番付で一等をとって。
今年の番付で一等をとって。
毎年 一等ってなぁ 欲張り過ぎじゃあ…。
毎年 一等ってなぁ 欲張り過ぎじゃあ…。
(りつ)私が言いたいのはまさのぶ何で 政演の大当たりが出んのが➡
鶴屋なんだってことだよ!
鶴屋なんだってことだよ!
(松葉屋)えっ それ 政演だったのかい!?
(りつ)そうだよ!あんた あんだけ べったり抱えといて➡
(りつ)そうだよ!あんた あんだけ べったり抱えといて➡
あいつが 青本書けるって気付かなかったのかい!
あ〜… えっと…。
あ〜… えっと…。
お〜!
へら棒に飯粒二つで べら棒。
へら棒に飯粒二つで べら棒。
いやぁ お上手!
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
(転げ落ちる音)
あっ いってえ!
いってえ! お〜。
どうして そういう時にふざけちまうんだよ。
どうして そういう時にふざけちまうんだよ。
せいいや〜 習い性みてえなもんかねぇ。ヘヘヘ!
ハッ!
ありがとな。うん。
ありがとな。うん。
(北尾重政)蔦重 ちょいと いいかい?おっ 重政先生!
政演。
政演。
(重政)何だか こいつが不義理をしたって聞いてさ。 おい!
(北尾政演)ヘヘヘ! すいやせん。どうも 一等になっちまって。
(北尾政演)ヘヘヘ! すいやせん。どうも 一等になっちまって。
(重政)なんてぇ謝り方だよ!
まぁ どこで何書こうが お前の勝手だ。
まぁ どこで何書こうが お前の勝手だ。
けど 戯作書けること黙ってるってなぁさすがに 水くせえんじゃねえの?
けど 戯作書けること黙ってるってなぁさすがに 水くせえんじゃねえの?
いや 俺も書けるたぁ思ってなかったんですよ。
いや 俺も書けるたぁ思ってなかったんですよ。
けど 鶴屋さんの言うとおりやったら何だか できちまって。➡
ヘヘッ!「できちまって」って 何だ そりゃ。
ヘヘッ!「できちまって」って 何だ そりゃ。
ここ足せ ここに うがちを ここ省けって言われるとおりやったら➡
何となく コツがつかめるようになっちまってよぉ。
何となく コツがつかめるようになっちまってよぉ。
(重政)鶴屋の「指図」がうまいってことかい。
指図?
でも 絵師の仕事はこちらで やりますんで!
でも 絵師の仕事はこちらで やりますんで!
これからも よろしくお願いします!
ハハハハハハ!
ハハハハハハ!
(重政)お… おい!➡
あ〜…。ハハハハ…。
あ〜…。ハハハハ…。
すまねえなぁ。
あいつ 吉原で随分 遊ばしてもらってんだろ。
あいつ 吉原で随分 遊ばしてもらってんだろ。
いや あいつがモテるってのもありますんで➡
しかたなかばし仕方中橋でさ。
あの 重政先生ちょいと お聞きしてえんですが。
あの 重政先生ちょいと お聞きしてえんですが。
おお どうした?
ちげ色の出が 全然 違え…。
ちげ色の出が 全然 違え…。
この色の出の差ってどっから来んです?➡
この色の出の差ってどっから来んです?➡
すりし絵の具や紙ですか? 摺師の腕?
(重政)う〜ん フフ…。
一番は これも「指図」の差かね。
一番は これも「指図」の差かね。
絵師と本屋が 摺師にきちんと指図を出せるかどうかで➡
絵師と本屋が 摺師にきちんと指図を出せるかどうかで➡
仕上がりは まったく変わっちまうんだ。
これが まぁゆえん錦絵の西村屋って言われる所以だね。
これが まぁゆえん錦絵の西村屋って言われる所以だね。
やっぱり すげえんですね 西村屋って。
ヘヘッ!
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
(からすの鳴き声)
(からすの鳴き声)
なんぽ(大田南畝)蔦重〜!
お〜 南畝先生!
かんこう菅江先生も。
かんこう菅江先生も。
あの 今日は?(南畝)土山様の花見の会でな。
はあ… 土山様の。
はあ… 土山様の。
ん? あの方は?
(南畝)はなのくもすけああ 「花雲助」って言ったっけねぇ。➡
(南畝)はなのくもすけああ 「花雲助」って言ったっけねぇ。➡
東作さん 知り合いみてえよ。
へづつあから(平秩東作)赤良殿 参りますぞ。(南畝)おお!➡
へづつあから(平秩東作)赤良殿 参りますぞ。(南畝)おお!➡
んじゃな。へえ 楽しんで。
んじゃな。へえ 楽しんで。
花雲助 どっかで…。
花雲助 どっかで…。
♬〜(三味線)
♬〜(三味線)
♬〜(三味線)
(ふじ)お待たせいたしました。誰袖花魁 参られました。
(ふじ)お待たせいたしました。誰袖花魁 参られました。
おお…。
♬〜(三味線)
♬〜(三味線)
♬〜(三味線)
だいもんじや(大文字屋)大文字屋にございます。➡
ひいき土山様 毎度 ご贔屓にあずかりまして。
ひいき土山様 毎度 ご贔屓にあずかりまして。
♬〜(三味線)
♬〜(三味線)
♬〜(三味線)
誰袖と申しんす。
誰袖と申しんす。
本日は 皆様よろしう お頼みしんす。
本日は 皆様よろしう お頼みしんす。
んふ。
おお…。これは また 桜の化身のような…。
おお…。これは また 桜の化身のような…。
(土山宗次郎)花魁 会いたかったぞ。
(土山宗次郎)花魁 会いたかったぞ。
え!
あいかた花魁は 土山様の敵娼だよ。
あいかた花魁は 土山様の敵娼だよ。
これは 何と大田何と…。
これは 何と大田何と…。
この間やった あれは どうだ。つこ使うておるか?
この間やった あれは どうだ。つこ使うておるか?
けんど 紙入れの中が すっからかんで➡
けんど 紙入れの中が すっからかんで➡
さみ寂しうありんす。
さみ寂しうありんす。
フッ… 欲深なやつめ。
んふ。
んふ。
おお〜!おおっ!
さすが 土山様!
さすが 土山様!
(土山)花魁。
(土山)花魁。
へえ。
今日のお題は 何とするかの。
では 「袖に寄する恋」とでも。
では 「袖に寄する恋」とでも。
では 「袖に寄する恋」とでも。
せっかくですので 皆で。
せっかくですので 皆で。
ぜひ…➡
ぜひ…➡
あの辺りのお方から。
あの辺りのお方から。
(南畝)では まず私から!
見事だ!おお〜!さすが!
見事だ!おお〜!さすが!
いい歌ですねぇ。
あけら(朱楽菅江)では 続けて。➡
あけら(朱楽菅江)では 続けて。➡
いだ口外へ まだ出さねば 三寸の➡
我が舌にのみ 思うくるしさ。
我が舌にのみ 思うくるしさ。
(笑い声)
(笑い声)
(湊 源左衛門)蝦夷の桜にございます。
(ふじ)私も一首。➡
(ふじ)私も一首。➡
地にあらば 君が草履と ならばやと➡
地にあらば 君が草履と ならばやと➡
祈る心の たけの子のかは。
(笑い声)
(笑い声)
蝦夷地を松前より召し上げてくださるのなら➡
いとどのような労も厭いませぬ。
いとどのような労も厭いませぬ。
みちひろ松前道廣は… あの男は北辺にすくう鬼にございます!
みちひろ松前道廣は… あの男は北辺にすくう鬼にございます!
…鬼。はっ。
(銃声と悲鳴)
(銃声と悲鳴)
おお…!お見事じゃ!
おお…!お見事じゃ!
次。
お許しくださいませ! どうか!
どうか 私を妻の代わりに…!
どうか 私を妻の代わりに…!
粗相をしたのは 私にございます!
何でもするゆえと許しを乞うたのは お前ではないか。
何でもするゆえと許しを乞うたのは お前ではないか。
その上 まだ私に望むとはめおと欲深な夫婦であることよ。
その上 まだ私に望むとはめおと欲深な夫婦であることよ。
(泣き声)
(泣き声)
(泣き声)
ふん… 仲のよい夫婦でもあることよ。
ふん… 仲のよい夫婦でもあることよ。
(笑い声)
しげひで(島津重豪)しかし 見事な腕じゃのう 松前殿。
しげひで(島津重豪)しかし 見事な腕じゃのう 松前殿。
(道廣)いやいや ハハハ!
ひとつばし はるさだ(一橋治済)さすが 遅れてきた「もののふ」と言われるだけのことはある。
ひとつばし はるさだ(一橋治済)さすが 遅れてきた「もののふ」と言われるだけのことはある。
(重豪)まことに。(道廣)これは 恐悦至極に存じます。
(重豪)まことに。(道廣)これは 恐悦至極に存じます。
(笑い声)蝦夷錦か…。
(笑い声)蝦夷錦か…。
(治済)田沼。(意次)はあ。
次は そなたも やってみるか?
次は そなたも やってみるか?
おっ!それがしは➡
たしなあそ武芸の嗜みが浅うございますのでご勘弁を。
たしなあそ武芸の嗜みが浅うございますのでご勘弁を。
あや的を殺めてしまうやも。
あや的を殺めてしまうやも。
ご心配なさらずとも➡
的は 当家からいくらでも お出ししますゆえ。
的は 当家からいくらでも お出ししますゆえ。
(笑い声)
(重豪)それは 上々!(笑い声)
(重豪)それは 上々!(笑い声)
(笑い声)
いえはる(徳川家治)一橋が外様と仲がよいのは知れたことではないか。
いえはる(徳川家治)一橋が外様と仲がよいのは知れたことではないか。
(意次)しかしじっこん思った以上に 昵懇と申しますか…。
(家治)機嫌よく遊んでおる分にはよいのではないか?
(家治)機嫌よく遊んでおる分にはよいのではないか?
実は…➡
実は…➡
蝦夷地の上知を考えておりまして。➡
蝦夷地の上知を考えておりまして。➡
そこで 港を開き オロシャとの交易を始めてはいかがかと。
そこで 港を開き オロシャとの交易を始めてはいかがかと。
加えて 蝦夷地では金が採れるという噂も。
加えて 蝦夷地では金が採れるという噂も。
それをあわせて進めれば➡
おかねぐら幕府の御金蔵を 根本から立ち直らせることができるのではと。
おかねぐら幕府の御金蔵を 根本から立ち直らせることができるのではと。
たくらその企みが知れれば➡
たくらその企みが知れれば➡
松前は一橋に頼み一橋は止めに入るということか。
松前は一橋に頼み一橋は止めに入るということか。
一橋様のお考えはつかみどころがありませんが 恐らくは。
一橋様のお考えはつかみどころがありませんが 恐らくは。
(意次)…やはり よしましょう。
豊千代様が 西の丸に入られた今何が起こるやも…。
豊千代様が 西の丸に入られた今何が起こるやも…。
(駒を指す音)
(駒を指す音)
(家治)やるべきであろう。
どんな者が将軍となろうと揺るぎない幕府を作る➡
どんな者が将軍となろうと揺るぎない幕府を作る➡
そのために入り用なことであれば。
♬〜
♬〜
(笑い声)
さんざん昨夜も 散々お飲みになったんじゃねえですか?
さんざん昨夜も 散々お飲みになったんじゃねえですか?
(南畝)そうだったっけ?(菅江)だったっけ?
(笑い声)お待たせしました。 よいしょ。
(笑い声)お待たせしました。 よいしょ。
あっ すいません。
(歌麿)お待たせしました。おう ありがとな。
(歌麿)お待たせしました。おう ありがとな。
(菅江)おお〜 そばだ〜!➡
そばだ そば! 朝そば。➡
そばだ そば! 朝そば。➡
昼か!(笑い声)
(南畝)蔦重〜。へえ。
(南畝)蔦重〜。へえ。
つたのからまる蔦唐丸。
つたのからまる蔦唐丸。
じゃあ 先生狂歌集 お願いできませんか?
じゃあ 先生狂歌集 お願いできませんか?
何で?
以前 やりたいとおっしゃってたじゃねえですか。
言ったっけ?言いました。
言ったっけ?言いました。
んじゃ まぁ 5年後くらいにな。
んじゃ まぁ 5年後くらいにな。
5年後!?
ここんとこ どこの本屋も狂歌集くれくれって うるさくてな。
ここんとこ どこの本屋も狂歌集くれくれって うるさくてな。
次の正月は 伊八んとこだろかずさやそのあとは 上総屋 伏見屋。
次の正月は 伊八んとこだろかずさやそのあとは 上総屋 伏見屋。
え〜 何で 急に一斉に?
え〜 何で 急に一斉に?
もとのもくあみ(元木網)みんな ず〜っと頃合いを見てて「今だ!」って思ったんじゃないの?
はあ… こっちも取り逃したってことか…。
はあ… こっちも取り逃したってことか…。
ん?
ん?
いや ここんとこ老舗の本屋との力の差を感じてて。
おり俺ゃ ちゃんと奉公もしてねえし➡
おり俺ゃ ちゃんと奉公もしてねえし➡
いろいろ足りてねえんじゃねえのかなって。
いろいろ足りてねえんじゃねえのかなって。
(南畝)けど そこが いいとこじゃないか。
え?
だからこそ ずっとやってるやつには出せねえもんを 出せんじゃないか。
だからこそ ずっとやってるやつには出せねえもんを 出せんじゃないか。
細見が せんべえみてえになった時は「そう きたか」って。
細見が せんべえみてえになった時は「そう きたか」って。
そう きたか…。
(菅江)俺ゃ あの祭りの本の時に思ったね。
(菅江)俺ゃ あの祭りの本の時に思ったね。
俺なんて「一目千本」の時に そう思ったよ。
俺なんて「一目千本」の時に そう思ったよ。
(南畝)そうそう。お前さんには「そう きたか」が お似合い。
(南畝)そうそう。お前さんには「そう きたか」が お似合い。
じゃあ…➡
じゃあ…➡
南畝先生うちから 青本 書いてくだせえよ。
えっ!えっ?青本!? 俺が!?
えっ!えっ?青本!? 俺が!?
へえ。 狂歌集が出りゃ➡
来年は 間違いなくよもの四方赤良の年になりまさ。
来年は 間違いなくよもの四方赤良の年になりまさ。
そこに 先生が書いた青本をあえて あてる。
こりゃ 間違いなく「そう きたか!」ってなりません?
こりゃ 間違いなく「そう きたか!」ってなりません?
戯作か…。
戯作か…。
あ! ほかに 狂歌の指南書なんてお願いできませんか?
あ! ほかに 狂歌の指南書なんてお願いできませんか?
指南書!?へえ。
狂歌をやりたがる人が増えりゃ➡
狂歌をやりたがる人が増えりゃ➡
狂歌の指南書を求める向きは必ず ありまさ。
はあ そう きたか!へえ!
はあ そう きたか!へえ!
蔦重 調子 戻ってきたんじゃねえ?
おう!
おう!
…あっ!
(丁子屋)はあ? もっぺん これをやる!?
(丁子屋)はあ? もっぺん これをやる!?
違いまさ。これを 本じゃなく 錦絵でやるんでさ。
(丁子屋)おんなじことだろうがよ!
(丁子屋)おんなじことだろうがよ!
これで どんだけ しくじったのか忘れたのかよ!
(松葉屋)鳥か? お前は。
(松葉屋)鳥か? お前は。
確かにあん時ゃ うまくいきませんでしたが➡
今なら当たると思うんでさ。
今なら当たると思うんでさ。
清長が受けてる理由の一つは➡
清長が受けてる理由の一つは➡
景色の中の美人を描くからなんです。
確かに 言われてみりゃ そうだねぇ。
確かに 言われてみりゃ そうだねぇ。
でしょう!
吉原の景色ん中で 女郎を描けば大当たり間違いなしでさ!
吉原の景色ん中で 女郎を描けば大当たり間違いなしでさ!
やるとしたら 絵師は誰でいくんだい?
やるとしたら 絵師は誰でいくんだい?
誰でって んなの決まってんじゃねえすか。
(七兵衛)はい できましたぜ。
(七兵衛)はい できましたぜ。
(歌麿)おお…!
す… すげえ!
元とは 別もんだ!
元とは 別もんだ!
だろ? ただ濃く摺りゃあいいってもんじゃねえ。➡
絵の具を少なめにして板に むらなく のばし➡
絵の具を少なめにして板に むらなく のばし➡
しっかり摺り込んでって指示すりゃあ➡
そういう仕上がりになんだよ。
そういう仕上がりになんだよ。
ハハハ… すげえなぁ!ハハハ!
ただいま。
あっ 蔦重!おう。
ちょいと ちょいと!何だよ?
ちょいと ちょいと!何だよ?
重政先生 いらっしゃい。おう。
指図をすりゃ こうなるんだって➡
重政先生と七兵衛さんが教えてくれてよ!
重政先生と七兵衛さんが教えてくれてよ!
ああ… そりゃ どうも。
ああ… そりゃ どうも。
おう 何かあったのかい?
あ…。
あ…。
歌麿 すまねえ!
歌麿 すまねえ!
こたび此度は 外れてくれ!
へ?
女郎の錦絵 歌麿じゃ金出せねえってんだ。
女郎の錦絵 歌麿じゃ金出せねえってんだ。
でえじ錦絵は 仕上がりも大事だけど➡
でえじ錦絵は 仕上がりも大事だけど➡
絵師の名が 物言うんじゃねえかって。
ああ…。
ああ…。
そうなのか。
じゃあ 絵は誰に?
いや…。
いや…。
政演でいこうと思ってる。
(重政)政演って…あいつ 錦絵やったことねえぜ!
(重政)政演って…あいつ 錦絵やったことねえぜ!
おかめはちもくけど 「岡目八目」の画工の部で清長に次いで2番目に入ってるし➡
何せ 「御存商売物」の作者だし。
何せ 「御存商売物」の作者だし。
鶴屋があいつを戯作者として売り出すなら➡
鶴屋があいつを戯作者として売り出すなら➡
こっちは 絵師として売り出せぶつけろってな話になって。
あ〜。 まぁ そりゃ「そう きたか」ってなるもんな。
あ〜。 まぁ そりゃ「そう きたか」ってなるもんな。
本当に すまねえ。
本当に すまねえ。
ここまで やってもらったのに…。
(歌麿)蔦重 頭 上げとくれよ。
(歌麿)蔦重 頭 上げとくれよ。
そんなに大仕事 任すってなったら➡
政演さんに今まで頼んでたもんできなくなんじゃねえ?
政演さんに今まで頼んでたもんできなくなんじゃねえ?
俺 それ やるよ。
歌…。
あんがとな 歌…。 あんがと。
何だよ。
何だよ。
今日は お忙しいのに わざわざ。
おう。
先 行ってるぜ。ありがとうございました。
先 行ってるぜ。ありがとうございました。
ありがとうございました。
いや ほんと重政先生にゃ 頭 上がんねえや。
いや ほんと重政先生にゃ 頭 上がんねえや。
世話焼きは 俺の性分だからよ。
それより やるんなら政演 よろしく頼むよ。
それより やるんなら政演 よろしく頼むよ。
そりゃ もう。
…と言いつつ俺ゃ 歌にやってほしかったけどねぇ。
…と言いつつ俺ゃ 歌にやってほしかったけどねぇ。
え?
え?
俺ゃ 駆け出しのやつの絵は山ほど見っけど➡
そいつらが落ち着く先の画風も大体は読めんだよ。
そいつらが落ち着く先の画風も大体は読めんだよ。
けど 歌はからっきし読めねえんだよなぁ。
けど 歌はからっきし読めねえんだよなぁ。
(重政)じゃ また。あ… へえ。
ありがとうございました。(重政)おう。
ありがとうございました。(重政)おう。
♬〜
♬〜
♬〜
歌。(歌麿)ん?
これから お前の名を どんどん売るぞ。
へ?
へ?
ひとまね絵は 今のまま 人真似でいい。人真似上手の歌麿で お前の名を売る。
ひとまね絵は 今のまま 人真似でいい。人真似上手の歌麿で お前の名を売る。
したらよ 世間は思うわけだ「こいつ どんな絵 描きやがんだ」って。
したらよ 世間は思うわけだ「こいつ どんな絵 描きやがんだ」って。
そこに どんと ぶつけんだ。
お前ならではの とんでもねえ画風の絵を。
お前ならではの とんでもねえ画風の絵を。
蔦重。ん?
絵のことなら俺 ほんとに気にしてないから。
俺はさ 実のとこ 名があがるとかほんとに どうでもいいんだよ。
俺はさ 実のとこ 名があがるとかほんとに どうでもいいんだよ。
屋根があって 飯食えて絵 描いて暮らせりゃ もう十分…。
屋根があって 飯食えて絵 描いて暮らせりゃ もう十分…。
俺が そうしてえんだよ!
お前は 蔦屋史上とびきりの「そう きたか」になんだ。
お前は 蔦屋史上とびきりの「そう きたか」になんだ。
俺が そうしてえんだよ。
な?
…まぁ 蔦重が そう言ってくれんなら。
…まぁ 蔦重が そう言ってくれんなら。
おう!
おう!
実はよ 考えてんだよ。
おお?
まだ言わねえけどな!(笑い声)
まだ言わねえけどな!(笑い声)
では 上様は 上知を進めよと。
(意次)上様は ありがたくもそう仰せくださってな。➡
(意次)上様は ありがたくもそう仰せくださってな。➡
で お前の方は どうなってる?
で お前の方は どうなってる?
(意知)源内殿の片腕であった東作➡
その東作より 蝦夷通と紹介された土山。
その東作より 蝦夷通と紹介された土山。
土山… あやつ 蝦夷通でもあったのか。(意知)はい。
その者らの仲立ちにより 「湊」という男にひそ密かに話を聞いてまいりました。
その者らの仲立ちにより 「湊」という男にひそ密かに話を聞いてまいりました。
その者らの仲立ちにより 「湊」という男にひそ密かに話を聞いてまいりました。
蝦夷の桜にございます。
(意次)湊?
故あって 松前家を追われた勘定奉行をしておった者にございます。
故あって 松前家を追われた勘定奉行をしておった者にございます。
(意次)元勘定奉行か。さぞ 松前の事情には詳しかろうな。
(意次)元勘定奉行か。さぞ 松前の事情には詳しかろうな。
(意知)ええ。 その者によりますと➡
松前の当主 道廣は 北辺の地をよいことにやりたい放題のようです。➡
松前の当主 道廣は 北辺の地をよいことにやりたい放題のようです。➡
家中を恐怖にて従わせ蝦夷の民には ひどい仕打ちを行い➡
家中を恐怖にて従わせ蝦夷の民には ひどい仕打ちを行い➡
とどめにはぬけに「抜荷」も行っておるそうにございます。
とどめにはぬけに「抜荷」も行っておるそうにございます。
抜荷!?抜荷とは 密貿易のことです。
抜荷!?抜荷とは 密貿易のことです。
抜荷は 言うまでもなく御法度。
松前は オロシャとの「抜荷」でばくだい莫大な利を得ておるようで➡
松前は オロシャとの「抜荷」でばくだい莫大な利を得ておるようで➡
これを理由に上知を命じるのは いかがでしょう?
これを理由に上知を命じるのは いかがでしょう?
確かな証しを得られるか…。
確かな証し?
確かな証し?
松前は…➡
しろてんぐ殊の外 白天狗と昵懇であるようでな。
しろてんぐ殊の外 白天狗と昵懇であるようでな。
白天狗…。
白天狗…。
一橋様ですか!?
お待ちください。 一橋様ということは…。
お待ちください。 一橋様ということは…。
ああ…上様は それもお覚悟の上 「やれ」と。
ああ…上様は それもお覚悟の上 「やれ」と。
♬〜
♬〜
この件のしくじりは 決して許されぬ。
この件のしくじりは 決して許されぬ。
しかし 晴れて 上知をなすためには➡
白天狗や松前に決して気付かれぬよう 事を進め➡
白天狗や松前に決して気付かれぬよう 事を進め➡
抜荷の確かな証しを やつらの鼻っ先に突きつけてやらねばならん。
抜荷の確かな証しを やつらの鼻っ先に突きつけてやらねばならん。
抜荷の取り引きの場を記した絵図というのは➡
確かな証しとはなりませぬか?絵図?
確かな証しとはなりませぬか?絵図?
湊が まだ 松前におった頃➡
「その絵図が出回ると まずい」と方々 探し回ったことがあったと。
「その絵図が出回ると まずい」と方々 探し回ったことがあったと。
よし。
お前は ここまでだ。➡
お前は ここまでだ。➡
この件には これ以上 関わるな。何故にございます!?
聞いておらんかったのか?
聞いておらんかったのか?
後ろには 白天狗がいる。
父上が関わるなら私が動こうが動くまいが 同じことかと。
父上が関わるなら私が動こうが動くまいが 同じことかと。
ご案じなく。
うまく やりますよ。
(意知)これは?
(土山)誰袖花魁からの文にございます。➡
私が預かりましたが花雲助様宛てのようで。
私が預かりましたが花雲助様宛てのようで。
(誰袖)「是非折り入って お話ししたきことが。➡
(誰袖)「是非折り入って お話ししたきことが。➡
蝦夷の桜につきんして。 んふ」。
蝦夷の桜につきんして。 んふ」。
蝦夷の桜…。
盗み聞きをしておったものかと。
盗み聞きをしておったものかと。
つなこの者 松前と繋がっておるということはありうるか?
つなこの者 松前と繋がっておるということはありうるか?
したたそれはないとは思いますが あれは強か者。
したたそれはないとは思いますが あれは強か者。
事情を嗅ぎつければゆす強請ってくるかもしれませぬ。
(意知)文を読んだぞ。 話とは何だ?
(意知)文を読んだぞ。 話とは何だ?
(誰袖)吉原には 松前のご家中蝦夷地の物産を取り扱う商人など➡
(誰袖)吉原には 松前のご家中蝦夷地の物産を取り扱う商人など➡
さまざまなお方が 出入りいたしんす。
さまざまなお方が 出入りいたしんす。
小耳に挟んだお話では どうも➡
抜荷の証し➡
抜荷の証し➡
…などを探しておられる ご様子。
…などを探しておられる ご様子。
わっちは お力になれるのではと思い立ちんしてなぁ。
わっちは お力になれるのではと思い立ちんしてなぁ。
なるほど。
間者の褒美に 金が欲しいということか。
間者の褒美に 金が欲しいということか。
金より もっと欲しいものがありんす。
金より もっと欲しいものがありんす。
花雲助様。
花雲助様。
わっちを 身請けしておくんなんし。
わっちを 身請けしておくんなんし。
♬〜(三味線)
♬〜(三味線)
蔦重は 後に「うた麿大明神の会」と呼ばれるものを開きました。
蔦重は 後に「うた麿大明神の会」と呼ばれるものを開きました。
すみずりこりゅうさい墨摺から錦絵 春信風 湖龍斎風➡
すみずりこりゅうさい墨摺から錦絵 春信風 湖龍斎風➡
せきえん石燕風 清長風。
せきえん石燕風 清長風。
あらゆる絵を描き分けていけますので➡
ぜひ この歌麿を➡
ぜひ この歌麿を➡
よしなに お願いいたします。
♬〜
♬〜
戯作者や絵師 狂歌師➡
戯作者や絵師 狂歌師➡
もしくは それらを志すなら誰でも どうぞという宴会で➡
それは 歌麿の名を売るためでもあり➡
それは 歌麿の名を売るためでもあり➡
更には こんな目的も。
ちえのないし(智恵内子)狂歌集?へえ。
ちえのないし(智恵内子)狂歌集?へえ。
そこで 歌拾って一冊 作れるじゃねえすか。
なあ?
なあ?
歌麿?
あ〜…。
あ〜…。
ハハハ! いい飲みっぷりだね!
えんじゅうおい 何で 燕十さんと話し込んでんだよ。ヘヘヘヘ!
えんじゅうおい 何で 燕十さんと話し込んでんだよ。ヘヘヘヘ!
やっぱり 気安いし…。
なあ お前の顔売る会だぞ。
ほら あっち行って 話してこい。はいよ。
ほら あっち行って 話してこい。はいよ。
なあ! 蔦重!あ?
俺も義兄弟にしてくれよ! な!
俺も義兄弟にしてくれよ! な!
この人 誰です?
(志水燕十)誰だっけ?
(笑い声)
(笑い声)
誰だっけって!(笑い声)楽しんでくだせえ。
そりゃねえよ!(笑い声)ほうせいどう きさんじ(朋誠堂喜三二)蔦重! 蔦重 蔦重!
そりゃねえよ!(笑い声)ほうせいどう きさんじ(朋誠堂喜三二)蔦重! 蔦重 蔦重!
へえ?(喜三二)ちょいとはるまち春町と話してくんねえか?
(杯を落とす音)
(杯を落とす音)
あ〜…。
春町先生 何かあったんすか?
春町先生 何かあったんすか?
どうも 政演のことが引っ掛かってしょうがねえと思うんだよな。
は?
は?
ごぞんじ今年の一番をとった 政演の「御存」➡
ことばたたかいありゃ 春町の「辞闘戦」を下敷きに使ってんだろ。➡
ことばたたかいありゃ 春町の「辞闘戦」を下敷きに使ってんだろ。➡
ふんどしあいつ てめえの褌で相撲取られた気がしてんじゃねえかって。
ふんどしあいつ てめえの褌で相撲取られた気がしてんじゃねえかって。
んなこと 気にする人います?
さまさまさまお互い様も様様でしょう。
さまさまさまお互い様も様様でしょう。
いや だから あいつも口にしやしないけどさ。
んじゃ んじゃ んじゃみがるのおりすけ狂名 身軽折助ってなぁ どうですかね!
んじゃ んじゃ んじゃみがるのおりすけ狂名 身軽折助ってなぁ どうですかね!
(笑い声)(南畝)いいのではないか!➡
あっちこっち 節操なく出入りしそうで。
あっちこっち 節操なく出入りしそうで。
(笑い声)これで 居続け5日はいけまさぁね!
(笑い声)
(笑い声)
逆だろ。
こいつぁ いけねえ。
こいつぁ いけねえ。
春さ〜ん 蔦重が来たぞ〜!春町先生 お待たせ山〜!
こいかわ(恋川春町)俺に構わずとも構った方がよい相手が大勢いるであろう。
こいかわ(恋川春町)俺に構わずとも構った方がよい相手が大勢いるであろう。
何を おっしゃってんですか。
うちの大看板をほっとけるわけねえでしょう!
うちの大看板をほっとけるわけねえでしょう!
さあさあさあ!(南畝)へえ!➡
蔦重んとこで 女絵やんの?(政演)そうなんですよ!
蔦重んとこで 女絵やんの?(政演)そうなんですよ!
何だか見込まれてやることになっちまって!おお〜!
何だか見込まれてやることになっちまって!おお〜!
あいつ 錦絵 描くのか?
あ〜…。
…まぁ あいつ女好きだからな!そこだよな!
…まぁ あいつ女好きだからな!そこだよな!
ああ 女郎描くには向いてるかなってそんだけで!
(南畝)「御存商売物」も絵も よく出来てたもんなぁ!
(南畝)「御存商売物」も絵も よく出来てたもんなぁ!
しゅんしょう(勝川春章)ありゃあ 描き入れ細かすぎて参ったぜ!
ハハハ! 春章先生にまで褒められちまいましたよ 俺!
ハハハ! 春章先生にまで褒められちまいましたよ 俺!
(重政)つけあがんなよ この野郎 おめえよ。
いやいや ほんとに「御存」は よくできておった!➡
いやいや ほんとに「御存」は よくできておった!➡
「辞闘戦」と似ているが➡
じぐち地口の化け物という趣向を捨てることで➡
じぐち地口の化け物という趣向を捨てることで➡
グッと しまったのだな。ヘヘッ!
春町先生俺ゃ 地口の化け物 好きっすよ!
春町先生俺ゃ 地口の化け物 好きっすよ!
もう帰ろうか。(南畝)下手くそ〜!
下手くそ〜!(笑い声)
下手くそ〜!(笑い声)
(政演)何だよ 下手下手 言いやがって〜!(笑い声)
戯作はいけても 狂歌はダメだな!
戯作はいけても 狂歌はダメだな!
(政演)じゃ 次 次 次! 春町先生!
政演!俺 狂歌が下手だってんですよ〜。
政演!俺 狂歌が下手だってんですよ〜。
ここは ひとつ戯作者も狂歌詠めんだって➡
目に物見せてやってくだせえよ! ねえ?政演! 先生 出来上がってっから!
目に物見せてやってくだせえよ! ねえ?政演! 先生 出来上がってっから!
ねえ?もう帰ろ! な!
あ〜 蔦重 俺たち お先に。へえ へえ。 政演 お前 あっち…。
あ〜 蔦重 俺たち お先に。へえ へえ。 政演 お前 あっち…。
いや 詠む。
おっ! そう こなくっちゃ!
おっ! そう こなくっちゃ!
ん!?
調子に乗ってんじゃねえよ。
ぬすっとてめえは ただの盗人だろうが〜!
ぬすっとてめえは ただの盗人だろうが〜!
(喜三二)春町 帰ろう! 帰ろう ほら!よいしょ!
(喜三二)春町 帰ろう! 帰ろう ほら!よいしょ!
帰りましょう。(春町)うら〜!
帰りましょう。(春町)うら〜!
ああっ!(春町)朝から晩まで ふざけやがって!➡
てめえらなぁ…。
てめえらなぁ…。
てめえら… てめえらなんかなぁ!
てめえら… てめえらなんかなぁ!
へ(屁の音)
へ(屁の音)
す… すいません。 すいません。 ヘヘッ!
(笑い声)
(笑い声)
…俺たちは 屁だぁ〜!(笑い声)
…俺たちは 屁だぁ〜!(笑い声)
それ! へ! へ! へ! へ!(一同)へ! へ! へ! へ! へ!➡
それ! へ! へ! へ! へ!(一同)へ! へ! へ! へ! へ!➡
へ! へ! へ! へ! へ!それ! よっ!
(太鼓の音)
(太鼓の音)
あ そ〜れ!(太鼓の音)
あ そ〜れ!(太鼓の音)
(一同)へ! へ! へ! へ!よっ!
(太鼓の音)
(太鼓の音)
よっ!(太鼓の音)
いいぞ!(一同)へ! へ! へ! へ!
いいぞ!(一同)へ! へ! へ! へ!
(太鼓の音)
(太鼓の音)
よっ!(太鼓の音)
あ それ!(一同)へ! へ! へ! へ!➡
あ それ!(一同)へ! へ! へ! へ!➡
へ! へ! へ! へ!よっ!
へ! へ! へ! へ!よっ!
(南畝)山里に 尻ごみしつつ 入りしより!あの…。
春町先生…。(南畝)浮き世のことは 屁とも思わず!
春町先生…。(南畝)浮き世のことは 屁とも思わず!
(一同)へ! へ! へ!へ! へ! へ! へ!➡
(一同)へ! へ! へ!へ! へ! へ! へ!➡
へ! へ! へ! へ! へ!あ そ〜れ!
へ! へ! へ! へ! へ!あ そ〜れ!
恋川春町➡
恋川春町➡
これにて御免。
えっ?
ああ〜!
ああ〜!
♬〜
♬〜
春町先生!
春町先生!
♬〜
♬〜
♬〜
皮肉屋の恋川春町。
皮肉屋の恋川春町。
こんなに皮肉がうまかったのかって。
調子がよくて ほんといやっ!何 言ってんだよ!
抜荷!?松前のご家老様?
抜荷!?松前のご家老様?
何だ これは。ここは 日々が戦にござりんすよ?
さけのうえのふらち酒上不埒〜!
さけのうえのふらち酒上不埒〜!
何か 寂しいんですよ。
もう一度 うちで書いてくだせえ。
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