All language subtitles for Berabou.Tsutajuu.Eiga.no.Yume.Banashi.EP16.1080p.AMZN.WEB-DL.DDP2.0.H.264-MagicStar

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Original subtitles

こたび(三浦庄司・泣き声で)此度のこと言葉もございませぬ…。➡

こたび(三浦庄司・泣き声で)此度のこと言葉もございませぬ…。➡

あるじ我が主も 悲嘆にくれ…➡

うこんのしょうげん右近将監様の手袋を 形見に頂けぬかと…。

うこんのしょうげん右近将監様の手袋を 形見に頂けぬかと…。

では 少々 お待ちを。

では 少々 お待ちを。

(泣き声)

(泣き声)

おきつぐ(田沼意次)手袋が ない!?

おきつぐ(田沼意次)手袋が ない!?

(三浦)ええ。 引き続き 捜すとは言ってもらえたのですが…。

おきとも(田沼意知)誰かが持ち去ったということはございませんか?➡

おきとも(田沼意知)誰かが持ち去ったということはございませんか?➡

その者が 白眉毛にも毒を。

さよう(意次)然様なことならば➡

さよう(意次)然様なことならば➡

下手人も これ以上探られたくはなかろうし➡

下手人も これ以上探られたくはなかろうし➡

このまま出てこぬやもしれぬな。

いやぁ しかし➡

いやぁ しかし➡

こちらの弱みとなるものがどこにあるやも分からぬというのは…。

こちらの弱みとなるものがどこにあるやも分からぬというのは…。

(酒を注ぐ音)下手に動けば 次は俺➡

(酒を注ぐ音)下手に動けば 次は俺➡

もしくは…➡

上様ということに…。

上様ということに…。

触れた者は必ず死ぬ➡

「死を呼ぶ手袋」といったところにございますか。

「死を呼ぶ手袋」といったところにございますか。

(太鼓の音)

(太鼓の音)

まつだいら(松平輝高)聞いたか右近将監様のお亡くなりになった前夜…。

まつだいら(松平輝高)聞いたか右近将監様のお亡くなりになった前夜…。

やすよし(松平康福)とのものかみ会っておったのであろう。 主殿頭と。

その折…。

その折…。

(知保の方)田沼が毒を… 手袋にも…。

(大崎)ええ。

(大崎)ええ。

田沼様が 一服?仲 お悪かったですものね。

田沼様が 一服?仲 お悪かったですものね。

いえもと家基様 右近将監様の死にまつわるうわさ田沼様の黒い噂は とどまる兆しはなく➡

いえもと家基様 右近将監様の死にまつわるうわさ田沼様の黒い噂は とどまる兆しはなく➡

そして 家基様の手袋の所在は不明のまま。

そして 家基様の手袋の所在は不明のまま。

いえはる(徳川家治)手袋は どうなったのだ!➡

右近将監が 死の前に手袋を請け出していったと➡

右近将監が 死の前に手袋を請け出していったと➡

知保が言っておったが。

それがしは 存じませぬ。

それがしは 存じませぬ。

そんなはずは あるまい!

そなたも また 求めに来たと!それがしは 存じませぬ。

そなたも また 求めに来たと!それがしは 存じませぬ。

偽りを申すな!

偽りは申しませぬ。

されど➡

されど➡

お心に添えなかったのは私の不徳の致すところ。

お心に添えなかったのは私の不徳の致すところ。

お手討ち覚悟にござりまする!

♬〜

♬〜

♬〜

(平賀源内)この件は幕引き?

どのみち公には「病死」とするほかないお調べだ。

どのみち公には「病死」とするほかないお調べだ。

(源内)手袋は… 手袋は きちんとお調べになりましたので!?

(源内)手袋は… 手袋は きちんとお調べになりましたので!?

調べたが 毒は出なんだ。

(源内)私にも調べさせてください!➡

(源内)私にも調べさせてください!➡

うまくやらねば出てこぬ毒もございます!

もう よい。

ちまた(源内)巷では お世継ぎ様も ご老中様も田沼様がという話になってますよ!

ちまた(源内)巷では お世継ぎ様も ご老中様も田沼様がという話になってますよ!

ここで終えられては 田沼様に疑いが かかったままになりましょう!

ここで終えられては 田沼様に疑いが かかったままになりましょう!

まことに よろしいので!この件は もう終わったのだ!

忘れろ。

忘れろ。

それが お前のためでもある。

ご苦労であった。

ご苦労であった。

…そりゃ 口止めでございますか?

…そりゃ 口止めでございますか?

お前には 随分 働いてもらった。

その礼だ。

その礼だ。

じゃあ こんなもんじゃ足りませんよ!➡

じゃあ こんなもんじゃ足りませんよ!➡

俺が今まで どれだけ あなた様に知恵をお授けしてきたことか!

俺が今まで どれだけ あなた様に知恵をお授けしてきたことか!

そのおかげであなた様は覚えもめでたく ご老中。➡

そのおかげであなた様は覚えもめでたく ご老中。➡

俺は山師どころか 今や イカサマ師だ!

俺は山師どころか 今や イカサマ師だ!

そりゃあ あなた様が➡

俺の手柄をぶんどってるからじゃねえですかね!

俺の手柄をぶんどってるからじゃねえですかね!

さまざま しくじったのはお前の力不足だろう!➡

さまざま しくじったのはお前の力不足だろう!➡

俺は 誰よりも お前に賭けてきた。➡

薬草 作物 鉱山 エレキテル!

薬草 作物 鉱山 エレキテル!

金を払い 身銭を切った!

どれだけ お前の後押しをしてきたか!

どれだけ お前の後押しをしてきたか!

ぶんどられたのは 俺の方だ!

ハハハハハハ…。

(意次)源内…。

(意次)源内…。

⚟(せみの声)

⚟(せみの声)

⚟(せみの声)

⚟(せみの声)

こんな はした金で➡

こんな はした金で➡

俺の口に 戸は立てられませんぜ。

俺の口に 戸は立てられませんぜ。

♬〜

♬〜

♬〜

おっ お帰り。お帰り。

おっ お帰り。お帰り。

へづつ(平秩東作)長屋 出てけって言われてんですか。

へづつ(平秩東作)長屋 出てけって言われてんですか。

(源内)今日は何だい。

(東作)吾作のやつ 手袋 色鮮やかだって言ってたじゃねえですか。➡

(東作)吾作のやつ 手袋 色鮮やかだって言ってたじゃねえですか。➡

で そいつは 今 評判の五郎蔵ってやつが作ったんじゃねえかって➡

で そいつは 今 評判の五郎蔵ってやつが作ったんじゃねえかって➡

ちょいと カマかけてみたんですよ。➡

ちょいと カマかけてみたんですよ。➡

そしたら 田沼様から急ぎ 注文を受けたって。

そしたら 田沼様から急ぎ 注文を受けたって。

フッ ハハハハハハ…。

フッ ハハハハハハ…。

へえ 何だい…そういうことかい 田沼様は。

へえ 何だい…そういうことかい 田沼様は。

へえ 何だい…そういうことかい 田沼様は。

(戸が開く音)(久五郎)あの〜…。

(戸が開く音)(久五郎)あの〜…。

平賀源内先生ってなぁあなた様ですかい?

そうだけど。

そうだけど。

♬〜

♬〜

♬〜

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(座元)本日は お天気もよろしい中こんな薄暗い小屋に おいでいただき➡

(座元)本日は お天気もよろしい中こんな薄暗い小屋に おいでいただき➡

まぁ お好きなこって。(笑い声)

そんな お好きな皆様に支えられておりますのが➡

そんな お好きな皆様に支えられておりますのが➡

私どもにございまして。

いや まこと➡

いや まこと➡

ありとおひきはたち蟻が十匹 みみずは二十!

(笑い声)

(笑い声)

(座元)さて 本日ご覧いただきますのはしんうすゆき「新薄雪物語」➡

(座元)さて 本日ご覧いただきますのはしんうすゆき「新薄雪物語」➡

みちゆきうたまくらこいのはつたび道行浄瑠璃は 「歌枕恋初旅」➡

みちゆきうたまくらこいのはつたび道行浄瑠璃は 「歌枕恋初旅」➡

ぶぜん富本豊前太夫 名見崎徳治が➡

相つとめまする!よっ! 待ってました!

相つとめまする!よっ! 待ってました!

つたや じゅうざぶろう(蔦屋重三郎)いやぁ 座元まで面白かったなぁ!

つたや じゅうざぶろう(蔦屋重三郎)いやぁ 座元まで面白かったなぁ!

あの挨拶 何かに使えねえっすかね?

(りつ)ねえ そうだね。

聞いてます? りつさん。

聞いてます? りつさん。

えんばあっ 来た! 焉馬さん こっち こっち!

えんばあっ 来た! 焉馬さん こっち こっち!

(烏亭焉馬)いやぁ りっちゃんちっこいから 分かんなかったよ。

ハハッ お互いさまだろ。(笑い声)

ハハッ お互いさまだろ。(笑い声)

どうも。(焉馬)どうも こんにちは。

どうも。(焉馬)どうも こんにちは。

どちら様で?

(りつ)うちの旦那の知り合いのとうりょう大工の棟梁なんだけどね➡

芝居好きでさ。へえ!

芝居好きでさ。へえ!

今度の芝居 ちょいと手伝わしてもらうことになってね。

よしわらで 吉原が話に出てくるもんでさ➡

よしわらで 吉原が話に出てくるもんでさ➡

おせいろいろと教えてもらいてえことがあるんだけどな。

ええ お安い御用です。

ええ お安い御用です。

…あ。

その話の中に うちの名を出してもらうことって できます?

その話の中に うちの名を出してもらうことって できます?

うん?芝居の筋を邪魔しないように➡

うん?芝居の筋を邪魔しないように➡

サラッとでいいんで。

(名見崎徳治)しかし うまいこと考えたねぇ。➡

そりゃ お前さんの店の名も広まることになるね。

そりゃ お前さんの店の名も広まることになるね。

ええ。 ありがてえ話で。(富本豊前太夫)じゃあ そいつに➡

俺に合いそうな浄瑠璃 書いてって言っといてよ。

俺に合いそうな浄瑠璃 書いてって言っといてよ。

おお いいですね! …あ。

きがいいや 鬼外先生に頼むってなぁどうです?

きがいいや 鬼外先生に頼むってなぁどうです?

ん?

もう 鬼外先生はいかれちまったんじゃないかね。

もう 鬼外先生はいかれちまったんじゃないかね。

近頃じゃ「不吉の家」に住み始めたらしいしな。

不吉の家?

不吉の家?

けんぎょうちょいと前には 検校が住んでたんだけど。

鳥山検校ですか!?いや 違う 鳥じゃねえ 神様の方。

鳥山検校ですか!?いや 違う 鳥じゃねえ 神様の方。

ああ…。神山検校。

そんなとこ 住みだしたんすか…。

そんなとこ 住みだしたんすか…。

きつねつ巷じゃ もう 狐が憑いてんじゃねえかって言われてるよ。

きつねつ巷じゃ もう 狐が憑いてんじゃねえかって言われてるよ。

(嗅ぐ音)

(嗅ぐ音)

ん?

(嗅ぐ音)あ〜 この香りか。

(嗅ぐ音)あ〜 この香りか。

先生 お客さんだよ。

先生 お客さんだよ。

つたじゅう(源内)おお〜! 蔦重じゃねえか!ご無沙汰しております。

じょうえもん(丈右衛門)では 私は。ああ 楽しみにしててくんな。➡

じょうえもん(丈右衛門)では 私は。ああ 楽しみにしててくんな。➡

ヘヘヘヘヘ!

源内先生 今のお方は?

ああ 仕えてる お旗本が屋敷を普請するってんで➡

ああ 仕えてる お旗本が屋敷を普請するってんで➡

俺に図面を引けって言ってきたんだよ。

俺に図面を引けって言ってきたんだよ。

まぁ 恐らく 田沼様の肝煎りでよ。

え? 恐らく 田沼様の…?

え? 恐らく 田沼様の…?

てめえの息のかかったやつの屋敷の普請話を回してきたんだろ。

わりヘヘヘヘヘ… 俺に悪いと思ってさ。

わりヘヘヘヘヘ… 俺に悪いと思ってさ。

ここんとこ いろいろ あったからよ。

ああ…。

ああ…。

ここに移ったのも➡

ここに移ったのも➡

いろいろ あったからですか?

ブッ ハハハハハハハ!おおっ…。

えっ 何が そんなに?

えっ 何が そんなに?

お… お前 こんなとこに住んでる理由なんか 一つしかねえじゃねえかよ。

お… お前 こんなとこに住んでる理由なんか 一つしかねえじゃねえかよ。

タダだからだよ。タダ?

(久五郎)ここの家主に頼まれてたんですよ。

(久五郎)ここの家主に頼まれてたんですよ。

家ってなぁ 住む人がいねえと傷んじまうでしょう?

タダでもいいから 住んでくれる人探してくれって。

で かの源内先生が➡

で かの源内先生が➡

長屋を追い出されそうになってるって聞きまして。

あっ 大工の久五郎って…。たばこ煙草屋な!

(久五郎)大工ですよ〜!

(久五郎)大工ですよ〜!

(源内)お前 煙草持ってくるだけじゃねえかよ!

いや けどね こいつの持ってきてくれる煙草 うまいんだよな〜。

いや けどね こいつの持ってきてくれる煙草 うまいんだよな〜。

へえ。

あっ で お前さんは?ヘヘッ 何の用だい?

あっ で お前さんは?ヘヘッ 何の用だい?

ああ…。

耕書堂に何か書いてもらえねえかと思いまして。

次の正月に 新作をずらっと並べてえってのがあって➡

次の正月に 新作をずらっと並べてえってのがあって➡

そん中に 平賀源内の新作がありゃそりゃ 華やかになりますし。

そん中に 平賀源内の新作がありゃそりゃ 華やかになりますし。

おおお〜!

おお! おお おお!え? どんなのがいいんでえ!

おお! おお おお!え? どんなのがいいんでえ!

例えば…➡

芝居になりそうな話ってな どうです?

芝居になりそうな話ってな どうです?

ああ 芝居! うんうん うんうん!へえ。

うちの本をもとに 芝居が出来上がるとか。

うちの本をもとに 芝居が出来上がるとか。

(東作)源内さん! 手袋ですよ!

(東作)源内さん! 手袋ですよ!

ほら 芝居だって前もって 評判になりやすいだろうし。

ほら 芝居だって前もって 評判になりやすいだろうし。

(源内)そうか… 手袋が…。

(源内)そうか… 手袋が…。

ん? 手袋?

そいつをはめちまったら死んじまう手袋ってのがあるわけよ。➡

そいつをはめちまったら死んじまう手袋ってのがあるわけよ。➡

それを手にしたやつぁ何でか 次々 死んでくのさ。

それを手にしたやつぁ何でか 次々 死んでくのさ。

いわけど その実 謂れに乗っかった悪党が➡

気に食わねえやつを殺して回ってんのよ。

気に食わねえやつを殺して回ってんのよ。

おお…。

ほうせいどう きさんじ(朋誠堂喜三二)いやいやいい出来んなったじゃない! フフフフ!

ほうせいどう きさんじ(朋誠堂喜三二)いやいやいい出来んなったじゃない! フフフフ!

ほんとですか!うん。

恩が恩を呼ぶ めでてえ いい話だよ。

恩が恩を呼ぶ めでてえ いい話だよ。

共に考えてくれてた人もきっと喜んでくれると思うよ。

共に考えてくれてた人もきっと喜んでくれると思うよ。

ああ…。

ああ…。

それも これも まぁさんのおかげ。

それも これも まぁさんのおかげ。

この度は➡

もろはくまこと いたみ諸白。

もろはくまこと いたみ諸白。

けいせい諸白より とびきりの傾城をひとつ。

けいせい諸白より とびきりの傾城をひとつ。

もちろんでさぁ!ハハハハハハ!

けど その前に え〜…➡

けど その前に え〜…➡

まず こちら 直してもらいてえとこが少々ございます。

まず こちら 直してもらいてえとこが少々ございます。

(喜三二)え〜… まだ直すの?へえ。

まさのぶ(喜三二)どこを…?(北尾政演)早くしてよ まぁさん!

まさのぶ(喜三二)どこを…?(北尾政演)早くしてよ まぁさん!

上がらねえとおおもん大門くぐれねえんだからさ!

うう… で? どうしたい!

うう… で? どうしたい!

はい 草稿が出来上がりました〜!(北尾重政)おお。➡

はい 草稿が出来上がりました〜!(北尾重政)おお。➡

おおっ! これ 全部 私がやんのかい?

先生への礼は格別大きく弾みますんで!

先生への礼は格別大きく弾みますんで!

(重政)格別かぁ。へえ。

ええ?格別となると話は変わってくんだよな。

ええ?格別となると話は変わってくんだよな。

おう 格別だ。 うん。➡

おう 格別だ。 うん。➡

ん?➡

これ 何だい?

それは 最後にちと 工夫したいなと思いまして。

それは 最後にちと 工夫したいなと思いまして。

(重政)ほう。

(重政)ほう。

(丈右衛門)まことに源内先生は お飲みにならぬので?

(丈右衛門)まことに源内先生は お飲みにならぬので?

下戸なもんでね。 お気になさらず。

しかし これは参りました。➡

しかし これは参りました。➡

確かに これなら3分の1のかかりで済む。

ヘヘヘヘ…。 こんなものは俺にかかれば お茶の子さいさいよ。

ヘヘヘヘ…。 こんなものは俺にかかれば お茶の子さいさいよ。

いや うちの殿からは➡

いや うちの殿からは➡

源内先生に お頼みせよと言われたのですが➡

実のところ 私は案じておりまして…。

実のところ 私は案じておりまして…。

あ?

近頃 とみにお疲れという話も聞きましたし。

近頃 とみにお疲れという話も聞きましたし。

ハハハハハハハ…。

ハハハハハハハ…。

そりゃ どういう意味ですかい?

そりゃ どういう意味ですかい?

大変でしたでしょう。

エレキテルは効かぬことが分かって…。

エレキテルは効かぬことが分かって…。

エレキテルは効くんですよ!

効かねえのは 弥七の!

効かねえのは 弥七の!

そうなのですか?

いや お医者様たちは 皆 効かぬとそろ口を揃えておられますもので➡

いや お医者様たちは 皆 効かぬとそろ口を揃えておられますもので➡

私は 効かぬということがバレてしまったという話かと てっきり…。

私は 効かぬということがバレてしまったという話かと てっきり…。

おい!

おおおおお… おめえ誰に向かって モノ言ってんだ!

おおおおお… おめえ誰に向かって モノ言ってんだ!

そ… その辺のヤブ医者にゃあ➡

エレキテルの仕組みが分かんねえだけなんだよ!

エレキテルの仕組みが分かんねえだけなんだよ!

やめましょうぜ! そんな やな話。

あいつら 分かんねえから…。

あいつら 分かんねえから…。

ほい。

(せきこみ)

(せきこみ)

ちょいと きつくねえか? これ…。

(久五郎)あれっ? そうですか?

(久五郎)あれっ? そうですか?

♬〜

♬〜

♬〜

では 私は。

図面 最後までよろしくお願いいたします。

図面 最後までよろしくお願いいたします。

あっ 表まで お送りします。

あっ 表まで お送りします。

♬〜

♬〜

♬〜

(子供)エレキテルって イカサマなの?

(子供)エレキテルって イカサマなの?

(女)平賀源内なんてね偉そうなこと言ってるけど➡

(女)平賀源内なんてね偉そうなこと言ってるけど➡

その実何一つ 成し遂げちゃいないんだよ。

(男)しくじりばかりでさ。(女)やることなすこと薄っぺら。

(男)しくじりばかりでさ。(女)やることなすこと薄っぺら。

(男)見るに堪えないよ。(男)イカサマ。(女)イカサマ。

(口々に)イカサマ。 イカサマ。 イカサマ。イカサマ。 イカサマ。 イカサマ。

(口々に)イカサマ。 イカサマ。 イカサマ。イカサマ。 イカサマ。 イカサマ。

(男)イカサマ!

どこだ〜! お前ら〜!

どこだ〜! お前ら〜!

出てきやがれ〜!

ハハハハハハハハハハハ…。

ハハハハハハハハハハハ…。

ハハハハハハ!

ハハハハハハ!

どこだ〜…。

どこだ〜…。

お〜い…。

出てこい…。

出てこい…。

どこだ〜…。

どこだ〜…。

出てこ〜い…。

う…。(紙を踏む音)

う…。(紙を踏む音)

(弥七)エレキテルなんて大したことねえ。➡

誰でも作れんだよ。

誰でも作れんだよ。

あ あ…。

あ あ…。

あ…。

弥七…。

出てこ〜い! 弥七〜!

出てこ〜い! 弥七〜!

や…。

あ… ああ…。

あ… ああ…。

あ… ああ…。

ああ… あ…。

俺の図面。

図面。

おい 弥七!

おい 弥七!

図面!

けえ俺の図面 返せ。

けえ俺の図面 返せ。

あ… あ… あ…。

あああああああああああ〜!

あああああああああああ〜!

あ… ああ…。

あ… ああ…。

あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ…。

あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ…。

⚟(遠ぼえ)

⚟(遠ぼえ)

弥七…。

この野郎…。

けえおおおお… 俺の図面 返しやがれ。

けえおおおお… 俺の図面 返しやがれ。

おおお… 俺の図面 返しやがれ。

ず… 図面なら そこに…。

ず… 図面なら そこに…。

それじゃねえ!

エレキテルの図面だ!

エレキテルの図面だ!

エレキテルだよ! エレキテル!

(刀で打つ音)

(刀で打つ音)

いい具合に効きましたねぇ 話も煙草も。

いい具合に効きましたねぇ 話も煙草も。

(丈右衛門)正気であるとは思えんな。

(丈右衛門)正気であるとは思えんな。

あとは 自害に見せかけるだけにございますねぇ。うむ。

あとは 自害に見せかけるだけにございますねぇ。うむ。

ん?

あ… あ…。

あ… あ…。

すまぬなぁ。

すまぬなぁ。

そろそろ そなたも始末せよとの命でな。

う…。

う…。

うう…。

うう… う…。

うう… う…。

うう… う… ああ…。

うう… う… ああ…。

うう… う…。

うう… う…。

♬〜

♬〜

♬〜

あああああああ…。

あああああああ…。

ああ〜!

ごめん! 殿!➡

奉行所から知らせがありまして➡

奉行所から知らせがありまして➡

源内殿が 人を斬ったと!

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

源内先生に戯作を頼んでいた本屋の蔦屋重三郎と申します。

源内先生に戯作を頼んでいた本屋の蔦屋重三郎と申します。

草稿を捜させてもらいたいのですが。

草稿?へえ。

これか?

これか?

もう少し あると思うんですが…。

これしか見当たらなかったが。

これしか見当たらなかったが。

え?

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

(戸をたたく音)

(戸をたたく音)

すわらや⚟須原屋さん 重三郎です。いちべえ(須原屋市兵衛)おう。

これ…。

(格子をたたく音)(意次)源内。➡

俺だ。 意次だ。➡

俺だ。 意次だ。➡

源内。

田沼様…?

(意次)ああ。

(意次)ああ。

田沼様…。

田沼様…。

(意次)どうして こんなことに…。

(意次)どうして こんなことに…。

(源内)俺にも分かんねえんですよ…。➡

(源内)俺にも分かんねえんですよ…。➡

か丈右衛門に噛みついたところまでは覚えておるのですが…。

か丈右衛門に噛みついたところまでは覚えておるのですが…。

(意次)丈右衛門? 誰だ それは。

(意次)丈右衛門? 誰だ それは。

あ… 田沼様が回してくれた➡

屋敷の普請話を共に進めておった➡

屋敷の普請話を共に進めておった➡

その家の用人で。

(意次)何の話だ?

(意次)何の話だ?

え… ですから➡

え… ですから➡

屋敷の普請話…。

俺には そんなことを頼んだ覚えはないし➡

丈右衛門という男も知らん。

丈右衛門という男も知らん。

その話を 詳しく聞かしてくれ。

その話を 詳しく聞かしてくれ。

いなかったのかもしれません。

いなかったのかもしれません。

そんな男は いなかったのかも。

そんな男は いなかったのかも。

何を言ってる!

お前のことを疑っているわけではない!

お前のことを疑っているわけではない!

けど…。

お… 俺には分かんねえんですよ➡

田沼様…。➡

田沼様…。➡

俺には 声が聞こえるのにそこには 誰もいねえし…➡

俺には 声が聞こえるのにそこには 誰もいねえし…➡

覚えがないのに➡

覚えがないのに➡

人を殺してて…。➡

おり俺ゃ もう 何が夢で➡

おり俺ゃ もう 何が夢で➡

うつつ何が 現だか…。

(意次)夢ではない。➡

(意次)夢ではない。➡

(意次)夢ではない。➡

俺は ここにいる。

源内…。

源内…。

意次は ここにおる。(泣き声)

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

(意次)松本の用人に丈右衛門という者がおるのか。

(意次)松本の用人に丈右衛門という者がおるのか。

(三浦)はい。

(意知)何者かが 丈右衛門を名乗り➡

(意知)何者かが 丈右衛門を名乗り➡

偽りの普請を源内殿に頼んだのだということか。

はい。

はい。

(意次)松本を呼べ。 奉行所に申し出よ。はっ。

父上 然様なことをすれば松本殿を巻き込むことになります。

父上 然様なことをすれば松本殿を巻き込むことになります。

源内の命が かかっておるのだ。

次は 松本殿の命がかかることになりませぬか?

次は 松本殿の命がかかることになりませぬか?

源内を見殺しにせよと申すのか!

ここで手を出せば 再び幕は開いてしまうと申し上げております!

ここで手を出せば 再び幕は開いてしまうと申し上げております!

♬〜

♬〜

♬〜

はあ…。

はあ…。

♬〜

♬〜

あめつちの 手をちぢめたる 氷かな…。

あめつちの 手をちぢめたる 氷かな…。

あめつちの 手をちぢめたる 氷かな…。

ハハ…。

♬〜

♬〜

♬〜

(物音)

(足音)

(足音)

あや殺めたのは 源内先生ではございません。

私が 源内先生に頼んだ本の原稿が➡

私が 源内先生に頼んだ本の原稿が➡

一枚だけを残しあとは持ち去られておりました。

一枚だけを残しあとは持ち去られておりました。

つまり あの場に誰かがいたという証しではないかと。

つまり あの場に誰かがいたという証しではないかと。

(須原屋)その原稿のほかにも不可解なことが 随分とございます。➡

(須原屋)その原稿のほかにも不可解なことが 随分とございます。➡

平賀源内は 刀は とうに売りに出し➡

たけみつ腰の物が竹光であったことは➡

たけみつ腰の物が竹光であったことは➡

巷では知れた話。➡

それと➡

それと➡

酒に酔っての凶行だと言われておりまするが➡

源内は 下戸でございます。➡

源内は 下戸でございます。➡

どうか まことのことをもってのお裁き➡

どうか まことのことをもってのお裁き➡

よろしくお願いを申し上げまする。

よろしくお願いを申し上げまする。

ひとまず 奉行所には回しておく。

だが かようなものが証しとなるかどうか。

だが かようなものが証しとなるかどうか。

だが かようなものが証しとなるかどうか。

田沼様は どう お思いなのですか?

田沼様は どう お思いなのですか?

源内先生が 飲めぬ酒を飲み竹光を刀に持ち替え 人を殺めた➡

源内先生が 飲めぬ酒を飲み竹光を刀に持ち替え 人を殺めた➡

そんなことが あるとお思いですか?

そんなことが あるとお思いですか?

おこの前 源内に会うてきた。

おこの前 源内に会うてきた。

やつは もう我らが知る源内ではなかった。

やつは もう我らが知る源内ではなかった。

今のやつなら やりかねぬ➡

今のやつなら やりかねぬ➡

それが わしの見立てだ。

それは…。

それは…。

⚟(意知)ご無礼いたします。

たった今 知らせが参り➡

たった今 知らせが参り➡

平賀源内が 獄死したと。

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

(意次)この度のこと まこと 無念であった。

(意次)この度のこと まこと 無念であった。

(意次)この度のこと まこと 無念であった。

田沼様は…➡

源内先生に死んでほしかったんじゃねえすか。

源内先生に死んでほしかったんじゃねえすか。

(須原屋)蔦重!

源内先生 言ってましたよ!

源内先生 言ってましたよ!

いろいろあった だから 気 回して普請の話も回してきたって!

無礼者!田沼様は➡

無礼者!田沼様は➡

源内先生に何か まずいこと握られてたんじゃねえすか!

(須原屋)蔦重!無礼者! 控えよ!

(須原屋)蔦重!無礼者! 控えよ!

ありがた山 察しがいいな。

俺と源内との間には漏れてまずい話など山ほどある!

俺と源内との間には漏れてまずい話など山ほどある!

何を口走るか分からぬ狐憑きは➡

何を口走るか分からぬ狐憑きは➡

恐ろしいからな。

ぼうはち忘八…。

この忘八が!

うう…!

うう…!

田沼様!

田沼様!

(三浦)殿。

焼き捨てろ。

「近頃 お江戸に流れしは死を呼ぶ手袋の噂。➡

「近頃 お江戸に流れしは死を呼ぶ手袋の噂。➡

きだいそこに目をつけたるは稀代の悪党。➡

きだいそこに目をつけたるは稀代の悪党。➡

その噂を…」。(源内)「その噂を使い➡

あちらこちらで人殺し。➡

あちらこちらで人殺し。➡

だがその鬼畜の所業に気づいたる男がいた➡

りゅうその名も七ツ星の龍。➡

りゅうその名も七ツ星の龍。➡

しかし 悪党も大したもの➡

なんと その龍こそを人殺しに仕立てあげる。➡

なんと その龍こそを人殺しに仕立てあげる。➡

危うしの七ツ星➡

そこに現れたるは 古き友なる源内軒。➡

そこに現れたるは 古き友なる源内軒。➡

これより幕を開けたるは➡

そんな二人の痛快なる敵討ち」。

そんな二人の痛快なる敵討ち」。

源内… 言うたではないか。

源内… 言うたではないか。

お前のために 忘れよと。

お前のために 忘れよと。

♬〜

♬〜

ひとつばし はるさだ(一橋治済)さつま薩摩の芋は うまいのう。

ひとつばし はるさだ(一橋治済)さつま薩摩の芋は うまいのう。

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

(足音)

けえ(須原屋)まだ帰れねえかい?

けえ(須原屋)まだ帰れねえかい?

俺 信じねえことにします。

俺 信じねえことにします。

源内先生が… 死んだって。

源内先生が… 死んだって。

源内先生が… 死んだって。

なきがら誰も亡骸は見てねえんでしょう?

なきがら誰も亡骸は見てねえんでしょう?

むくろまぁ 罪人の骸は引き渡してもらえねえからな。

むくろまぁ 罪人の骸は引き渡してもらえねえからな。

むくろまぁ 罪人の骸は引き渡してもらえねえからな。

そこを逆手に取るやつがいたってなぁどうです?

そこを逆手に取るやつがいたってなぁどうです?

ろうばん牢番に 源内先生の熱心な読者がいて➡

ろうばん牢番に 源内先生の熱心な読者がいて➡

「ここはもう死んだことにしてトンズラしましょう。➡

「ここはもう死んだことにしてトンズラしましょう。➡

どうせ 骸は引き渡しされない➡

どうせ 骸は引き渡しされない➡

誰も分かりゃしませんよ」って。

んなことだって➡

んなことだって➡

「ねえ」とは言い切れねえっすよね。

分かんねえなら 楽しいこと考える。

分かんねえなら 楽しいこと考える。

それが 俺の流儀なんで。

それが 俺の流儀なんで。

ハハ… そうかい。

ハハ… そうかい。

じゃ 俺はな➡

平賀源内を 生き延びさせるぜ。

平賀源内を 生き延びさせるぜ。

この須原屋が源内先生の本を出し続けることでさ➡

ず〜っと ず〜っと➡

ず〜っと ず〜っと➡

ああ! それこそ 俺が死んでも➡

ああ! それこそ 俺が死んでも➡

源内さんの心を➡

生かし続けることができるだろ?

生かし続けることができるだろ?

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

(須原屋)伝えていかなきゃな。➡

(須原屋)伝えていかなきゃな。➡

どこにも収まらねえ男がいたっていうことをよ!➡

どこにも収まらねえ男がいたっていうことをよ!➡

フッ ハハハハ!

(源内)はんもとおめえさんはさ これから 板元として➡

(源内)はんもとおめえさんはさ これから 板元として➡

書をもって 世を耕し➡

書をもって 世を耕し➡

この日の本を➡

もっと もっと豊かな国にすんだよ。

もっと もっと豊かな国にすんだよ。

♬〜

♬〜

♬〜

俺も伝えてかねえとなぁ。

もらった名と その意味を。

もらった名と その意味を。

♬〜

♬〜

♬〜

これよりは 次の幕を開けますところ➡

これよりは 次の幕を開けますところ➡

なだい正月の新版 名題をご覧に入れたく。

なだい正月の新版 名題をご覧に入れたく。

(歓声)

たんざくげだい現れましたる短尺の外題➡

たんざくげだい現れましたる短尺の外題➡

すなわちねどし即是子年の新版。

すなわちねどし即是子年の新版。

皆様のお求め 御一覧のほど➡

皆様のお求め 御一覧のほど➡

御願い奉りまする〜!

御願い奉りまする〜!

き(柝の音と歓声)

安永九年 正月➡

蔦重は 青本ほか10冊もの新作を一挙刊行いたしました。

蔦重は 青本ほか10冊もの新作を一挙刊行いたしました。

耕書堂の新たなる幕開けにございます。

耕書堂の新たなる幕開けにございます。

吉原耕書堂が 青本 富本本に細見ずらっと 新作をご用意いたしました。

吉原耕書堂が 青本 富本本に細見ずらっと 新作をご用意いたしました。

吉原耕書堂が 青本 富本本に細見ずらっと 新作をご用意いたしました。

是非 吉原耕書堂へ お立ち寄りくだせえ!

是非 吉原耕書堂へ お立ち寄りくだせえ!

旦那! いかがでしょう?

一つ! 勝ち筋を思いついたんでさ。

西の丸の件なのだがの。

西の丸の件なのだがの。

かようなこともあろうかと。何か知っておるのか?

おのこ将軍を継げる男子がおらぬとは!

いつ お目通りできますか?もう返せぬのです!

いつ お目通りできますか?もう返せぬのです!

蔦重。往来物?

てならい手習の往来物ってのもなぁ。

聞きんしたよ 往来物。わしに お任せ?

聞きんしたよ 往来物。わしに お任せ?

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