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・~
(ナレーター)
この世に人間が現れる はるか前>
ドロドロと溶岩のように
漂い流れておりました>
4つの大陸ができました>
とうしょうしんしゅう
東勝神洲の一部に山がありました>
かかざん
何万年たったことでしょう>
不思議な石が生まれました>
まるで霊魂でも
宿っているかのようでした>
・『モンキー・マジック』
・~
・~
せいしん
移り変わって500年>
とう
たいそう
みよ
・~
ごくう
(悟空)誰か来てくれよ おい!
助けてくれー!
チッ… 頭の上のお札さえなけりゃ
こんな岩なんか
もう ぶち壊してやるのによ
・~
とちがみ
(土地神)
静かにせえ 今 食い物をやる
チェッ! 要らねえよ
鉄の球なんて もう食えるか!
(土地神)というても・
しゃかにょらい
釈迦如来さまの
おぼし召しじゃからのぅ
さあ 口開けろ
フフフッ… おいしいだろう?
フフフッ…
(球の当たる音)
ウワッ!
いて
痛えなぁ… よし こうなったらな
(うめき声)
ほら!
(うめき声)
(かみ砕く音)
(うめき声)
(笑い声)
(土地神)喉が渇いたろう?
銅の煮汁じゃ 飲め
(うめき声)
(飲む音)
プハァ!
ねえ 土地神さま
うん?
この上のお札
ちょっと外してもらえないかな
そうは いかん
如来さまのお許しが出なければの
さあ 3年後 また来てやろうぞ
この貧乏神!
かんぜおんぼさつ
観世音菩薩 釈迦如来…
誰でもいいから 助けてくれよ
助けてくれよ! 助けてくれー!
・ お札を剥がしてくれー!
てんじく
らいおんじ
ここは天竺・雷音寺>
ありがた~いお寺>
さんぞうしんぎょう
(釈迦如来)これが三蔵真経です
(如来)「三蔵」とは 「律」「論」「経」
「律」 すなわち天と談じ
「論」 すなわち地を講じ
「経」 すなわち霊鬼を済度します
これこそ 真を修める道であり
善に帰する門です
あの石猿を閉じ込めて500年
猿に替わって 人間たちが
悪逆無道を繰り返しています
なんとかして
せんざんばんすい
人間たちが千山万水を踏み越え
かんなんしんく
艱難辛苦を耐え忍んで
この三蔵真経を・
手にすることができれば
救われるのですが
・(観世音菩薩)私がまいります
(菩薩)私が人間界へ まいって
経を取りに来る善知識を探します
おお… 観世音菩薩
そなたが行ってくれますか
はい ふつつかながら 必ず
・~
天下万民を救うお経を取りに
旅する者が見つかるでしょうか>
・~
えがん
(恵岸)よっ よっ… よっ…
どうしたのですか?
さお
(恵岸)棹が… よっ…
くそ!
ごじょう
(悟浄)よっ!
(恵岸)ウワッ!
(悟浄)ヘヘッ… うまそうやな
けんれんたいしょう
変わり果てた姿>
(読経)
(加速音)
あっ あっ…
(殴る音)
ウワーッ!
(読経)
(悟浄)待て!
ヘヘヘヘッ…
久しぶりの人間の味やな
(力み声)
(恵岸)アアッ!
(悟浄)ヤーッ!
おのれ くそ坊主!
俺に刃向かうとは
なにもん
一体 お前は何者だ?
たくとうてんのう
わしは托塔天王の第2太子 恵岸だ
あれに おわすは 観世音菩薩
(悟浄)なんだと?
菩薩さま
どうか 私の罪が許されるよう・
てんてい
天帝さまに
お願いしてくださいませ
罪といいますと?
(悟浄)私は妖怪ではございません
実は 元天帝に仕えておりました
捲簾大将でございます
それが ふとしたはずみに
さかずき
大事な盃を壊して 罰を受け
そして こんな姿になりました
そちが 如来さまのもとへ
経を取りに行く者を助けたら
罪は消え きっと救われるでしょう
あっ…
助けます 必ず お助けいたします
(山鳴り)
てんぽうげんすい
哀れな末路が ここにあります>
はっかい
(八戒)オリャー! ヤーッ!
よっと!
(叫び声)
(八戒)ヤーッ!
ヤーッ!
(恵岸)ウワーッ!
・~
(八戒)ヤーッ!
(岩の割れる音)
・~
ウリャー!
・~
(八戒)化け物め!
目くらましの花など使いおって
化け物は お前のほうだ!
はす
今 散りかかるは蓮の花
あれに おわすは 観世音菩薩だ!
オリャー!
観世音菩薩だと?
(八戒)火 水 風の三災を払い
八難を救いたもうっていう
観世音菩薩ってのは あの方か?
そのとおりだ!
・(読経)
(読経)
お助けくださいませ 菩薩さま
私は元 天の川に住んでおりました
天蓬元帥という者でございますが
その… 何ていいますか
酒に ちょっと酔っ払いまして
こうが
ほいで その 嫦娥っちゅう女性に
ふざけかかって
ほいで 天帝の怒りに
触れちまったんでございますわ
それでは お前も この山で・
物をかすめたり
人を食ったりしておったのか
お許しください 菩薩さま!
(菩薩)なんてことを…
お助けくださいませ
何でもいたします!
おっしゃることは
何でもいたします!
お助けください お助けください
何でもいたします!
それでは
ちょごのう
お前は 今日から猪悟能と名乗り
私の使いの来るのを
ここで待つがよい
ありがてえ!
ありがてえ!
(雨の音)
もう1人… いや もう1匹>
雨は あの竜の涙だったのですね
(泣き声)
(白竜)
おお あなたさまは観世音菩薩!
お前は何者だ?
さいかいりゅうおう
(白竜)私は西海竜王の子供です
御殿の玉を焼いてしまったために
罰を受けてしまったのです…
あと少しで死刑にされます…
(泣き声)
私は もう救われないのでしょうか
死を目の前にした者を
みすみす見逃すわけには いくまい
(泣き声)
(読経)
(雷鳴)
(白竜)ウワ~ッ!
アア~ッ!
ウワ~ッ!
・(菩薩)そこで待て そして
私の使いの者の乗り物となって・
功徳を積むのですよ
(鳴き声)
・~
菩薩さま ご覧くださいませ
ごぎょうざん
あの光を放ってる山が五行山
ほら 如来の押さえ札が
今でも光っております
お~い!
ここだ ここだ ここだ! ここだよ
ありがてえ
助けに来てくれたのか!
(菩薩)しばらくでしたね 悟空
500年ってのも
「しばらく」のうちに入るのかい?
あっ なあ この上のさ
如来のお札 剥がしてくれよな
なぜだよ?
あんた 大慈大悲の観世音だろう?
第一 ここへ
俺が閉じ込められたってのも・
元はといや 如来に
だま
騙されたようなもんなんだよ
(恵岸)
まだ そんなことを言っておるのか
(金属音)
ウワッ!
ヘヘヘッ… ざまあみろ この野郎
ねえ 観世音さま
早く お札 剥がしてよ
悟空 そなたが天界を騒がした罪
もう消えたと思ってるんですか?
まだだってのかよ?
冗談じゃねえよ
いつになったら 俺は…
もうしばらく待ちなさい
やがて 私の使いの者が・
如来のもとへ
三蔵真経を取りに行くために・
ここを通るでしょう
そなたは
その者の供をして助けるのです
そのとき 本当に
そなたの罪は消えるでしょう
…で そいつは いつ来るんだよ?
分かりません
万民を困苦から救うため 一心に
艱難を背負って旅のできる人…
そんな人を探すのです
ばかばかしい
世のため 人のために
やつ
苦労を1人で背負うような奴が・
どこにいるってんだい
探したって いるわきゃねえよ!
げんじょう
(玄奘)18年の長い間
本当に ありがとうございました
ご恩は 一生 忘れません
ほうみょう
(法明)玄奘 くれぐれも達者でな
はい 恩師もお元気で
・~
大唐帝国の宰相の娘を母とし
こうしゅう
江州長官を父として生まれた>
りゅうこう
劉洪という盗賊に 父は殺され・
そくしょう
母は側妾として拉致された
さだめ
悲しい運命の子でありました>
・(読経)
おんきょう
(温嬌)あれは?
(侍女)ご喜捨といっております
きんざんじ
金山寺の法明和尚の
お弟子とかいう若いお坊さまです
法明和尚のお弟子?
(侍女)はい
(読経)
そなた…
若いお坊さま あなた
出家なされたのは子供のころ?
それとも 大人になられてから?
いいえ 赤子のときからです
赤子のときから?
異なことを聞きます
私は 生まれてすぐ
川に流されていたところを・
法明和尚に
助けていただいたのです
ハッ… なんと! 川に?
こうりゅう
私は幼名を江流
法名を玄奘と申します
なれど そなた 川を流れてきたと
言いやったが どうして それを?
母が血で したためてくれた
書き物がございます
そして
じゅばん
私が くるまっていた襦袢が…
これは
私が指を切って したためた…
どうして これを?
私も18になりました
父母のことが知りたくて
法明和尚から無理に聞き出し
やっと いただいたのです
・~
母さま!
江流!
(泣き声)
お会いしとうございました
今日まで…
今日まで
何も知らず 何も分からず…
江流
立派になって… 大きくなって…
父さまは殺され
私は 憎い劉洪のために…
母さま!
・(馬のいななき)
あれは 劉洪が…
これは私が
おじいさまから いただいた耳飾り
さあ お前は これを持って
おじいさまを訪ねなさい
いん かいざん
おじいさまの名前は殷開山
ちょうあん
長安の帝の御所の中
御殿の左隣が おじいさまのお屋敷
分かりましたか?
・(劉洪)温嬌! どこにいる・
さあ 早くお逃げなさい
母さま
必ず… 必ず お救いにまいります
さあ 早く
(ため息)
江流 無事で…
・(劉洪)温嬌!
(劉洪)どうした? 温嬌
迎えにも出ず 何をしてる・
(殴る音)
江流…
せんせい
シーアン
中華人民共和国・陝西省西安>
(開山)これぞ まさしく
私が娘に遣わした耳飾り
そして この玄奘は
婿どのに生き写しでござります
(太宗)余が即位して3年
国内の乱
ほぼ鎮まったと思うていたのに
いまだ そのような無法が
まかり通る地方があるのか
ぎょりんぐん
御林軍6万にて 江州を攻めさせろ
そして 劉洪を討ち取るのだ
・~
全軍 突撃!
(叫び声)
撃てー!
(矢を射る音)
ええい おのれ!
撃て撃てー!
・~
くそ…
・~
お願いでございます
たとえ盗賊とはいえ人の子
命だけは…
ならん
余の帝国を騒がす不届き者
処刑して衆目にさらし
のちの見せしめにする
やれ!
(太鼓の音)
(刺す音)
(男性)おい 早くしろ
そして 急いで逃げんだ
盗賊の死体から衣類を盗む人々…
地獄だ
まるで地獄だ
僧 玄奘…
父を殺し
母を犯した盗賊のために経を…
菩薩さま あの者こそ・
如来さまのもとへ遣わすのに
ふさわしい者では?
・(菩薩)僧 玄奘
なむ
南無観世音菩薩…
玄奘
そなた 何ゆえに
しょうじょう
小乗の教法のみを唱えるのか?
小乗の教法は 死者を救い
昇天させることはできません
死者を苦難から救い 無量寿の
身を保つことのできるのは・
だいじょう
大乗仏法 三蔵真経のみです
して
そのお経は どこにあるのじゃ?
さいてん
はるか西天 天竺国 大雷音寺
釈迦如来のもとにある
三蔵真経のみでございます
しかし
天竺国とは道程10万8000里
こひょう
加えて 虎豹妖怪のたぐい
あまた ありと聞いている
一体
誰が その経を取りに行くのじゃ?
愚僧がまいります
なに? そちが?
はい 観世音菩薩との盟約により・
けさ
しゃくじょう
その袈裟 錫杖の
一式をいただきました
陛下…
愚僧 不才ではございますが
天下万民のため
真経を求めて まいりたく存じます
玄奘 頼む
行って 必ず三蔵真経を
持ち帰ってくれ
はい
されば
三蔵真経を取りに行くのじゃ
今日より
そちは 号を 「三蔵」と名乗れ
玄奘三蔵…
三蔵法師の長い旅が始まりました>
天竺 すなわちインドまで・
それは 果て知れぬ旅であります>
・~
道中 従者の1人は虎に襲われ・
もう1人も病に倒れ 三蔵1人
孤独の旅となったのであります>
・~
・ おい! おい!
・ あんた
お経を取りに行く人か?
そうですが…
待ってたんだよ!
お前は誰だ? どうして
そのような姿をしている?
く… 詳しい話はさ あとにして
そん
おいら 孫悟空ってんだよ
観世音菩薩に言われて・
あんたが来るのを
ここで ず~っと待ってたんだ
菩薩に?
そうだよ さあ 早く助けてくれよ
助けろと言われても
おの
のみ
私には斧も鑿も ありません
そんな物は要らねえんだよ
頭の上にある金のお札
あれを剥がしてくれりゃいいんだ
如来さまの封紙…
ああー! 早く!
剥がしてくれよ おい!
お前を助けることが
みこころ
菩薩さまの御心ならば…
ハハハッ! やった! やったぞ!
これで俺は自由になれる!
お師匠さん
早く山の麓まで下りてくれ
・(爆発音)
(爆発音)
・ お師匠さん… お師匠さん!
出てきたよ
ハハッ… ご覧のとおりだ!
孫悟空といったな
そのとおり
じゃ ぼちぼち行こうかな
私は玄奘三蔵
これから よろしくお願いします
ハハハッ!
挨拶なんて どうだっていいや
それより急ごうぜ ポウ!
旅を共にすることになりました>
何事もなく済めばいいのですが…>
・(口笛)
・~
(盗賊)そこな坊主!
命が惜しければ 荷物を置いてけ
無法な… 私は天下万民のため
天竺まで経を取りに行く者
そんなこと言って
通じる相手じゃありませんよ!
エイッ!
ハッ! ハッ! ハッ!
くそ…
いくぜ!
アイヤーッ!
くそー! 久しぶりのけんかだ
うれしくて涙が出らぁ!
ヤヤヤヤ ヤヤヤヤ ヤーッ!
ヤヤヤヤ ヤヤヤヤ!
(殴る音)
ヤーッ!
(殴る音)
・~
ヤーッ!
(殴る音)
それ エイエイヤー!
(殴る音)
・~
(殴る音)
ウッ!
(殴る音)
アアッ!
悟空! 悟空!
・ お師匠さん!
ハハハッ… お師匠さん
6人 仲良く 行きましたよ
逃がしてやったのか?
地獄へ ヘヘヘッ…
こりゃ着物は汚くて駄目だな
銭も少ししか持ってないしさ
あっ お師匠さん
これ 朝の体操のとき 使います?
ハァ…
使わねえよな
なんということをするんです
お前は
だって 俺が殺してなかったら
お師匠さん 殺されてたんだよ
私たちは出家の身だ
みほとけ
御仏に仕える身だ
フン!
殺されたら 天竺へ行くどころか
こっから
1歩も前へ進めねえんだ!
悟空!
お前は昔 天界で大暴れをし
500年の
難に遭ったと言ってましたね
既に私の弟子となった今でも・
以前と同じようなことを
繰り返すというのですか
ハァ… そんなことでは真に
許されたことには なりませんよ
本当に許されなくたって
こうして自由になれたんだ
ケッ! 分かったよ! 俺の勝手に
しちゃいけねえってんなら
天竺には行かねえや!
やめた! それでいいんだろう・
(口笛)
悟空!
あばよ!
できれば使いたくはなかったが…
・~
ハハハッ… アッ!
何だ? こりゃ うん?
あいたた!
あいたたた… 何だよ こりゃ!
痛い痛い 痛い痛い!
(うめき声)
ウワッ! 痛い痛い痛い…
痛~い 痛い! 痛~い!
痛い痛い痛い… 痛い 痛え!
アアッ… 助けてくれ!
痛い痛い痛い… ウーッ…
助けてくれ!
ハッ…
どうしたんだ? 止まった!
この輪が取れねえんだよ!
一体 どうなってるんだ・
アーッ! 痛い痛い 痛い痛い…
ハァハァ… 何なんだよ・
一体 何だよ? この輪は
きんこ
それは金の輪で 「緊箍」という物
緊箍?
そして お経を唱えると
金の輪が お前の頭を締めつける
この輪っか取るお経あるのか?
そんなものは ありません
それじゃ 俺は
一生 頭痛持ちの猿かい・ ええ?
アーッ! 痛い痛い 痛い痛い…
痛い痛い痛い…
ハァハァ…
今日かぎり 私の言うことを
聞いてくれますね?
しょうがねえよ
もう無法は しませんね?
分かったよ!
じゃ まいりましょう
ちきしょう このくそ坊主!
…なんて言わないから
痛い痛い痛い やめて やめて
痛いから 助けて 助けて
あいた… あいたた…
アッ… ハァ… まいった!
悪かった 悪かった…
(泣き声)
あんたが1番 おいら2番
プハァ…
遅いなぁ お経を取りに行く人は
うそ
観世音菩薩も嘘をつきますかねえ
・~
本当に 天竺まで行く人なんて
来るんだべか?
ここで じっと待ってろってか?
ええい!
女の匂いだ… たまんねえな!
着物を集めるだけじゃ
もう物足んねえ!
街まで行ってみっか
(笑い声)
こりゃ すげえなぁ
とにかく この谷じゃ なんとか
この岩 たどってくよりほかねえな
まいりましょう
ああ
・(雷鳴)
(雷鳴)
悟空
くそ… 妖怪め!
ヤッ! エイッ! ヤッ!
ウワッ…
(殴る音)
(いななき)
あっ!
悟空 う… 馬が!
言われなくたって分かってるよ
一緒に見てたんだから
お…
落ち着いてる場合ではありません
馬がいなくて これからの長い旅路
い… 一体 どうやって…
分かったよ!
ちょっと捜してくらぁ
ご… 悟空!
(水しぶきの音)
・~
(殴る音)
あいて!
・~
(殴る音)
ウワッ!
ハァ… うん?
ハッ!
(殴る音)
エイッ…
(殴る音)
(うめき声)
ハッ… 野郎!
エーイッ!
ウワッ!
(ぶつかる音)
ウウーッ!
やい 馬を返せ! さもねえと
この目ん玉 突き刺すぞ!
馬は もう俺の腹の中だ
なんてこったい これから
天竺まで行こうってときに
よくも馬食いやがったな
この野郎!
ああ 待て 待て待て
今 「天竺へ行く」と言ったな
それは経を取りにか?
そんなことは
めえ
お前に関係ねえだろう
待っていたんだ その人を
なんだって?
ごめん!
ウワッ!
(水の流れる音)
ハァ… お師匠さん
お前…
ごめん あの馬 ぱっくり…
・(いななき)
オッ?
馬じゃねえか
・~
(白馬)お師匠さま 菩薩さまに
言われて お待ち申しておりました
天竺まで お供させていただきます
しゃべりやがった 妙な馬だね
ハハッ… でも
お前が来てくれたんで 助かったよ
首尾よく 三蔵と巡り会いました>
・~
あっ! ああ 悟空
今夜は あのお寺に
泊めていただきましょうか
大変なごちそうを…
お礼の言葉もございません
(院主)いやぁ なんのなんの
さあさあ さあさあ
それより 中華の国からお越しとか
さぞ珍しい宝をお持ちでしょう?
私は旅をする身
そのような宝など ございません
ああ その籠の中は何ですかのぅ?
いや こんな山里に暮らしてると
つい 都のことが知りたくてな
お許しくだされ
これは お見せするほどの物では
ございません
そう言われると
余計 見たくなるのが人情
いや しかし…
いいじゃねえか お師匠さま
こんな袈裟ぐらいさ
さあ どうってことはねえよ
見たけりゃ じっくりと見な
どうだ? まぶしいだろう?
こ… これは… この袈裟は…
どうなされました?
あっ… 三蔵法師さま
お恥ずかしい話ながら
夕暮れになると
目が よく見えませぬ
よろしかったら これは
お預かりして 明朝 ゆっくりと…
一体
どうしたんですよ? お師匠さま
さっきから何にも言わねえで
(手をたたく音)
悟空
お前が あの袈裟を見せたばかりに
法を修める あのお坊さまに
悪い心が起きぬよう・
祈っているのです
ハハッ… そりゃ考え過ぎだってば
食べます?
・(いななき)
あれ?
馬のやつ なに騒いでるんだ?
(戸を開けようとする音)
ハッ…
閉まってる!
クッ… 閉まってる
閉まってる!
しまった!
悟空
ちょっと待っててくださいよ
ヤッ!
あいて!
悟空 お前ですね?
あたりきよ
ちょっと外の様子 見てくるからね
チュチュチュ…
あっ… ありゃりゃりゃ…
焼き殺せ!
も
どんどん燃せ
ヘヘヘッ… 燃せ! 燃せ!
くそ…
お師匠さまの
言うとおりになったぞ
悟空…
(せきこみ)
悟空! 悟空 どこにいるのだ?
私を助けておくれ!
ご… 悟空
ハハハッ…
慌てなさんな 大丈夫だから
た… 助けておくれ
いや 慌てたら駄目だ
分かってるから安心しなさい
悟空!
ちょっと 慌てんなって…
ハハハッ… でもさ やっぱり…
お師匠さんには おいらが
ついてないと駄目みたいだね
ねっ? そうでしょう?
そうね? そうね? よし
ハイッ! エイッ…
さあ しっかり つかまって
やっぱり おいらがついてないと…
わ… 分かってますから 早く!
あっ そう… フェッ!
ああ もう大丈夫
ねっ? はいはい よいしょ
悟空 お前のせいですよ
お前が あの袈裟を見せるから
あのお坊さまの心を
迷わせてしまった
分かったよ 行ってきますよ!
(院主)宝の袈裟じゃ ヘヘッ…
宝の袈裟じゃ
これが我が物に… ハハハッ…
・(風の音)
なな… 何奴だ・
こくふうだいおう
(黒風大王)袈裟をよこせ
(院主)いや こればっかりは…
よこせ!
エイッ!
(殴る音)
・~
(笑い声)
これは なかなかの代物じゃ
ハハハッ…
やいやい やいやい!
てめえは 一体…
ハッ…
その袈裟 どうするつもりだ・
ええい!
(口笛)
・~
妖怪め!
(黒風大王の笑い声)
ワチャ! ワチャ!
ワチャ… あちちちち!
ハッ!
来たな
やい! 袈裟 返せよ!
取ってみろ
生意気だな この真っ黒けが
この野郎!
ヤーッ!
(ぶつかる音)
ハッ! ハイハイ!
ヤッ!
エーイッ!
ウッ…
(関節の鳴る音)
ヤーッ!
(殴る音)
(力み声)
ウワッ!
ヤーッ!
(切れる音)
・~
(岩の割れる音)
あいたー!
(笑い声)
待てー!
(岩の閉まる音)
開けろ! この野郎 開けろ!
この野郎!
(頭突きの音)
(笑い声)
エイッ! ヤーッ!
(体当たりの音)
アアッ!
何だ? お前は
(男の子)お許しください
私は 黒風大王に
仙薬を届けにまいりました
仙薬?
はい
これをのめば たちまち
千人力となる秘薬でございます
ほう そうか
こいつをのんで 力をつけて
俺と戦おうってわけか
ハハハッ… いただきます
何をなさいます・
ハハッ… まあ いいから いいから
見てろよ エイッ!
ハハハッ… いいか?
そのまま黒風大王へ届けるんだ
ハハハッ…
・(男の子)
黒風大王さま 黒風大王さま
何だ?
・ 仙薬を持ってまいりました
うむ… ハハハッ… そうか
ところで その辺に
妙な猿の化け物は おらんか?
・ おりません
(黒風大王)うむ…
(のみ込む音)
よし 帰れ
ウガッ!
(うめき声)
(突く音)
ぐりぐり ぐりぐり ぐり! ぐり!
アアーッ! いってー!
(うめき声)
アーッ! いたたー!
(うめき声)
ハァ…
まいったか? 黒風大王
はい このとおり
孫悟空>
さ
猪八戒に会うのは いつか>
この先 どんな事件に出くわすか>
・『ガンダーラ』
・ そこに行けば
・ どんな夢も かなうというよ
・ 誰もみな行きたがるが
はる
・ 遥かな世界
・ その国の名は ガンダーラ
どこ
・ 何処かにある ユートピア
・ どうしたら行けるのだろう
・ 教えて欲しい
・ In Gandhara, Gandhara
・ They say it was in India
・ Gandhara, Gandhara
・ 愛の国 Gandhara
・ Gandhara, Gandhara
・ They say it was in India
・ Gandhara, Gandhara
・ 愛の国 Gandhara
不吉な道中の予言>
襲いかかってくる虎の妖怪たち>
立ちはだかる豚の化け物・猪八戒>
沙悟浄と相戦いまする孫悟空>
めでたく 一同 打ちそろう>
ご期待ください>
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