All language subtitles for [MagicStar] Samurai Commando Mission 1549 2005 [WEBDL] [1080p] [Netflix]

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Original subtitles

(ヘリコプターの音)

(無線) WAPC定位置に進入せよ

(無線) MHD電池 回路接続

(無線)AH-1(ワン) 着陸よし

(パイロット)了解 降下する

(無線)全車 配置完了

(無線)司令室 了解

(神崎(かんざき)怜) 状況開始 シールド展開

(無線)緊急事態です

プラズマ量が磁場シールドの 耐久予測値を超えます

(無線) 無理をするな 神崎二尉 見送っていいんだぞ

(神崎)いえ 続行します

出力を最大に

(自衛官)何だ あれは?

(風の音)

(自衛官)うわっ

(雨の音)

(自衛官) 06(まるろく)より報告 緊急事態です

第三特別実験中隊 消滅

消滅しました!

(的場(まとば)毅) 総員 現場で待機 その場を動くな

(隊員) RCV了解 待機する

(紅林(くればやし)) 無線以外 システムダウンしてます

(与田(よだ)) 本部の応答がありません

(的場)交信を続けろ (与田)了解!

紅林 システムの復旧を急げ

(紅林)了解

(無線) こちらAH 電子機器類 ブラックアウト

(無線) こちら90(きゅうまる) 機器に異常を認める

(森田(もりた))ここは いったい…

(秋山) どうなってんですか これは…

うっ… あああ… あ…

森田曹長!

森田曹長!

(与田)敵襲! (的場)何?

(騎馬武者の喚声)

(武将のかけ声)

前へ!

何じゃ!

(馬のいななき)

(武将)臆するな! 前へ!

(喚声)

(隊員)隊長 応戦許可を!

(的場)攻撃は禁ずる!

総員 退避だ

(ラジオの声) 富士山観測所の発表では

夏ごろから 山頂付近に かかった笠雲は 依然とれず

富士山頂が 見えないという状態は…

(女性店員)お疲れさまでした

お先に

(木下)お疲れっす (女性店員)お疲れさまです

先輩

こんな成績じゃ 本社戻るどころか 倉庫番ですよ

(鹿島勇祐(かしま ゆうすけ)) 今より いいかもねえ

(木下) 経費 削るしかないっすねえ

バイト 切りましょう お願いしますよ

(鹿島)俺が?

決まってるでしょ 店長なんだから

(鹿島) 俺 そういうの苦手なんだよ

じゃ俺 先帰ります お疲れっす

(鹿島)お疲れさーん

(引き戸の開く音)

(木下) すいません もう終わったんですけど

(女性)保健所の者ですが

(木下)店長 (鹿島)ん?

(木下)あ…

(女性) 責任者の方ですか?

はい

店長の鹿島です

先ほど 食中毒で 運ばれた患者が―

その前に こちらで…

(鹿島) あ… もういいから 心配すんな

(木下)あ…

(鹿島)お疲れ (木下)お疲れっす

こんな時間に 公務員ってか

(森彰彦(もり あきひこ)) 鹿島勇祐 元二等陸尉だね

陸上自衛隊 東部方面隊 森三佐だ

陸自研究本部 神崎二尉です

確かに公務員だ

それで?

的場一佐のことは 覚えているか?

彼は 演習中の事故で死んだ

2年も前の話だろ

表向きはな

どういう意味だ?

(神崎) ソーラーマキシマム ご存じですか?

(鹿島)何だ それ

(森) 太陽活動が 11年周期で活発化し

その時に発生するプラズマが―

電子機器に 障害を与える現象のことだ

(神崎) 有事の際に それが起これば 命取りにもなりかねません

そこで我々は―

人工磁場のシールドを使って プラズマの方向性を変え―

障害を排除するシステムの 開発に着手しました

的場一佐の 第三特別実験中隊は―

その実験に 参加していたんです

(風の音)

(ノイズ)

おい 何なんだ これは!

見てのとおりだ

だが 的場一佐たちは 死んじゃいない

生きている

どういうことだ

彼らは 飛ばされた

飛ばされた?

(神崎) この場所の植物や地層は 約500年前のものでした

(鹿島)500年前?

(神崎)その3日後…

(リモコンの操作音)

(風の音)

(ノイズ)

元に戻ったのか

よく見てください

(神崎) その後の調査の結果―

彼は過去から来た 人間だということが判明しました

過去から?

(神崎)1547年

時は戦国時代です

第三特別実験中隊は―

演習地ごと 過去の空間と入れ代わった

だから 的場一佐たちは 生きている

恐らく この侍が生きた時代で

(鹿島) オペレーション・ロメオ?

(森) 第三特別実験中隊の 救出オペレーションだ

(鹿島) 救出ったって どうやって そこに行くんだよ

今度は 我々がタイムスリップする

タイムスリップ?

3日前 観測衛星が 太陽活動の異常をキャッチしました

1週間後 事故当日と同程度の プラズマが発生します

それを利用すれば―

理論的には同じ時代に タイムスリップできるはずです

あなたには オブザーバーとして―

オペレーションに 参加していただきたい

本人の都合関係なしの 急な話だな

早くから 上申は していたのですが―

部外者の参加には 上も慎重で…

ここにきて やっと許可が出たんです

どうして 今さら 俺を引っ張り込むんだ?

的場一佐が作成した 演習シナリオプログラム D-3(スリー)

あれを制圧できたのは いまだに あなただけです

現地で 速やかに 的場一佐の所在をつかむには―

あなたの協力が必要なんです

あんたが思ってるほど 俺は優秀な人間じゃない

あなたは 的場一佐が創設した Fユニットのメンバーで―

そのナンバー2(ツー)だった

場合によっては 先制攻撃も辞さない―

特殊部隊 Fユニット

あなたは その解散をきっかけに 自衛隊を辞めた

的場一佐たちは 2年前―

この場所から消えたんです

ずっと待ち続けて 救出する機会がやっと来たんです

このチャンスを 逃すわけにはいきません

仮に成功したとして どうやって帰ってくんだ?

(神崎) 過去と入れ代わったフィールドが 元に戻ったのは―

事故から74時間27分後

それまでに同じ場所に戻れば 現代に帰ってこられるはずです

全部 仮定の話じゃないか

当時 私は あの実験を 中止できる立場にいました

実験を中止していれば あんなことにはならなかった…

私が 的場一佐を 飛ばしてしまったんです

だから…

迎えに行かなくては

お願いします

午後までに帰してくんないか?

(神崎)は?

店を開けなきゃなんないんだ

見ろ

(鹿島)何だ あれ?

虚数空間と呼ぶ人もいますが―

我々は単純に ホールと呼んでいます

ホール?

(神崎) 光も物質も この世界に存在する すべてのものを―

のみ込んでしまう 穴

最初に発見された時は ゴルフボールほどの大きさでした

成長し続けるホールを 世間の目から隠すために―

この偽装基地は造られたんです

ここ富士山だけじゃない

ホールは 日本各地に出現している

虫食いの穴のように

すべては 的場一佐たちが 消えたあとから起こり始めた

過去からの攻撃です

過去からの… 攻撃?

的場一佐たちの 過去での存在で 狂い始めた歴史が―

我々の世界が存在することを 許さなくなっている

生まれる前の過去へ行って 親を殺せば―

今の自分が存在しない理屈だ

(神崎) ほんの少しの傷なら―

取り込んで修復してしまう力が 歴史には あるんだと思います

そうでなければ―

的場一佐たちが 過去に足を踏み入れた時点で―

我々の世界は一瞬にして 消滅していたはずです

それが…

今になって この世界を脅(おびや)かし始めた

的場一佐たちの―

歴史への極端な介入が 原因としか考えられない

このまま放っておけば 日本は…

いや 世界そのものが ホールにのみ込まれ―

消滅する

彼らを連れ戻す以外に 私たちが生き残る道はないんです

どっちなんだよ

的場さん 助けたいから 連れ戻すのか

そうしないと 世界が 消えちまうから連れ戻すのか

どっちなんだって聞いてんだ

あんたら おかしいぜ

俺は 的場さんを 助けてくれっていうから―

ここまで来たんだ

それを 過去からの攻撃だの 何だの…

話をすり替えるな

世界が消滅するかどうかの 瀬戸際だぞ

そんなことを言ってる場合か!

場合なんだよ

消えちまえばいいんだ こんな世界

時間だ 送ってくれ

(隊員たちのかけ声)

(輸送ヘリの音)

(的場) あと20分あるぞ 行け!

行け!

(隊員)敬礼

集合

本日をもって Fユニットは解散となった

我々は このまま 第三特別実験中隊に編入される

なぜ解散なんですか?

上の判断だ 時期尚早ということだ

すまん

我々のFユニットは これでいいんですか!

的場一佐!

(与田)鹿島… (紅林)鹿島!

みんなも これでいいのか

おい どうなんだ!

(木下)店長

はいはい

(女性客) えーと じゃ 久米仙(くめせん)のボトル

(木下) 久米仙 ボトル はい ありがとうございまーす

(鹿島) はい 焼き鳥お待ち

失礼します

えっと おちょうしは?

(飯沼七兵衛利睦(いいぬま しちべえとしちか)) お主 武士が刀を捨てて商いか?

何の用だ?

お初にお目にかかる

それがしは 美濃(みの)の国 斉藤山城守道三(さいとうやましろのかみどうさん)が家臣

飯沼七兵衛利睦じゃ

普通に話せよ

俺は武士じゃないし

そもそも 今の世の中 武士なんて職業はないんだ

お主 この世が 消えてしまえばよいと―

申したそうじゃな

ならば お主はなぜ ここで生きておるのじゃ?

生きておるかぎり 人は何かを守る

わしは殿のためなら 躊躇(ちゅうちょ)することなく 人を殺(あや)めもする

それが戦国の世じゃ

じゃが この平成の世は どうじゃ?

己の覚悟次第で 身分に縛られることなく―

おのの意がままに 生きられる

その平成の世が 消えようとしておる今―

お主には 守るべきものがないのか?

ただ ただ 己の命なのか

そのような腰抜けならば―

お主こそ この世から 消えてしまえばよいのだ

本日をもって退官します

そうか 残念だ

(的場) 鹿島は なんで自衛隊に入った?

(鹿島)しいて言えば―

1人で生きるためです

(的場)生きるためか

時に流され 他人任せで生きている

それが今の日本人だ

生きるとは 覚悟だ

一時の感情で 生き流されることなく―

己の信念に従い―

未来に対する 責任を持って生きろ

Fユニットの解散で すべてが終わったわけじゃない

新たな始まりなんだ

(的場) それを忘れるな 鹿島

(森) 本作戦 オペレーション・ロメオの 目的は―

レスキューと リストレーション

すなわち 第三特別実験中隊の 救出 および 歴史の修復だ

我々がさかのぼれる時間は 456年

つまり 1549年への 到着が推定される

第三特別実験中隊 到着時の 2年後の世界だ

現地人との無用な接触は禁ずる

弾薬は 衝撃弾を使用する

薬莢(やっきょう) 弾頭は 自然分解されるよう―

セルロース製になっている

我々の痕跡を残すことを 極力 避けるためだ

確認は以上

最後になったが 紹介しておく

この作戦に オブザーバーとして参加する―

鹿島勇祐 元二等陸尉だ

鹿島です

森さん 質問があります

(森)何だ?

実弾は?

装備はする

だが 使用できるのは 非常時のみだ

非常時のみですか

何か問題があるのか?

いえ

君はオブザーバーだ 発言には 気をつけてくれ

(技術者) 人工磁場シールド発生器 伸長

(無線) 1~2号機 作動正常

(無線) オールシステム ノーマル

(無線) 司令室 了解

(無線) 全員 速やかに乗車せよ

(無線) 総員 出発準備 装備の最終確認 急げ

(七兵衛)鹿島殿

また会えたのう

おう…

(井川)整備班 退避

ロメオ隊 準備完了

(無線)司令室 了解

(司令官) オペレーション・ロメオ 状況開始

(無線) 磁場シールド発生器 作動

シールド展開しました

プラズマ量が磁場シールドの 耐久予測値を超えます

(無線)出力最大

(無線)レベル120…

132…

145… 157…

霧状の渦が発生

(無線) 耐閃光防御 衝撃に備えよ

(三國(みくに))うっ…

(スパーク音)

(井川) こちら指揮車 各車輌の状況を確認せよ

(森)状況は?

(井川) 無線以外のシステムは すべて停止です

各車輌 ヘリとも同様です

時刻規正 14時

現在13時59分

5… 4… 3… 2… 1

今! 14時

残り時間 74時間26分

各班 装備確認

終了次第 1班2班は 周囲の警戒

3班は指揮所設置

航空科部隊は ランドマーカーの設置にかかれ

(ランドマーカーの作動音)

(有野) ランドマーカー設置完了

(谷口(たにぐち))よし 行こう

はい

ハアッ…

えらい時代に 来ちまったもんだなあ

早いとこセンサーを設置して ベースに戻りましょう

(鹿島)了解

(草の擦れる音)

(松沢) 三國陸曹長 あれ!

(松沢) マズいですよ 現地人との接触は!

(無線) 指揮所内の電力確保 計器 接続よし

(無線)接続よし 了解

(無線)ポスト1(ワン) 配置よし

(無線)ポスト2(ツー) 配置よし

(中西)大丈夫だ

じきに意識は戻ります

ああ…

誰が許可したの?

現地人との接触は禁止のはずよ

(三國)自分が…

こいつは死にかけてたんだ

鹿島さん

ここは 我々の時代じゃないのよ

じゃ あんたなら 見殺しにできたのか

あなたも自衛官だったのなら 命令には従ってください

ああ… どうも

(三國) さっきは かばってくれましたね

ああ いや…

どうぞ

(三國)やめたんです

娘が近寄ってくんないんですよ タバコ臭いって

だったら どうしてライターを?

せがれが 父の日にくれたんです

男のほうが 付き合いやすいっすね

(ヘリコプターの音)

(隊員) 警戒監視システム 作動正常

(鹿島) どうしてヘリを飛ばすんですか

周辺の状況把握だ レーダーシステムも復旧している

昼間に飛ばすのは危険すぎる

我々は 作戦どおりに行動している

判断するのは私だ

オメガ1(ワン)の現在地は?

(隊員) オメガ1の現在地 320(さんにいまる)

(山瀬(やませ)) こちら オメガ1 高度1500を維持

周辺の状況を確認してくれ

(山瀬)了解

ん?

(有野) 1時方向 距離2500に何かあります

(三國)天母山(あんもやま)か

そう遠くはありません

天母山に何があるんだ

(藤介(とうすけ))天母城(あんもじょう)じゃ

(中西) おい まだ寝てろって

(三國) 天母城? 地図にはないが…

貴様ら やつらの 仲間ではないのか?

俺たちと 同じ格好の人間を見たのか

(七兵衛) 早まるな 敵ではない

やつらは織田(おだ)の軍勢と 駿河(するが)に攻めてきおった

わしの家族は やつらに殺されたんじゃ

織田?

織田って まさか… 信長(のぶなが)か?

そうじゃ

山瀬二尉 接近できるか?

(山瀬) こちら オメガ1 接近する

何だ あれ

誘導弾です 急速接近

(山瀬)んんっ…

誘導弾?

オメガ1 ただちに帰投せよ

(山瀬)了解

現場空域より離脱 帰投する

なぜなんだ

(有野)第2波接近!

あっ…

(隊員) オメガ1 レーダーから消滅

オメガ1 応答せよ

応答せよ!

うっ うう…

んっ… うっう…

うおっ お…

やめろ! 撃つぞ!

(銃声)

(隊員) 第3地区からの 連絡が途絶えました

(無線) 第1 第2地区に侵入者

(無線) 第7地区 突破された

(無線) 南西側も囲まれている

(森) どうなってるんだ!

(無線) こちら第6地区 多数の侵入者

(谷口) こちら谷口 ヘリが襲撃を…

ああ… ああーっ!

(警告音)

(鹿島) 森さん みんなを車輌に

総員 車輌に乗れ 指揮所も一時 撤収!

(隊員たち)はい (森)急げ!

(栗林)総員 乗車急げ!

(隊員)乗車!

(隊員)乗車!

(隊員) 一時撤収だ 急げ!

(森)高座山(たかざすやま)に後退だ (三國)了解

ダメじゃ 高座山は敵の砦(とりで)じゃぞ

何?

この辺に詳しいのか?

庭みたいなもんじゃ

森三佐

分かった

全車輌 あとに続け

(鹿島)坊主 案内しろ

坊主じゃない 藤介じゃ

(隊員)急げ 遅れるな (隊員)はい

(無線) WAPC RCVに続け

(無線)WAPC 了解

(喚声)

各車輌 速力を上げ 敵を振り切れ!

(無線)RCV 了解

完全に囲まれてます

突破しろ!

(隊員)しかし…

(隊員)こいつは油だ

(隊員)脱出しろ! (隊員)はい

(緑亀兵の喚声)

(鳥の鳴き声)

(斉藤道三)戦(いくさ)の様子は?

(堀田道空(どうくう)) 敵勢多数を 討ち取ったもようにございまする

(道三) 我がほうは どうじゃ?

鉄砲に 撃たれた者がいるものの―

1人たりとも 死んではおりません

撃たれても 死なぬ?

何じゃ それは…

ハハハハハッ

恐るるに足らんのう

(各務野(かがみの)) 姫様 おやめなされ!

(濃姫(のうひめ))各務野もどうじゃ

憂き世が 違(ちご)うて見えるぞ

このようなところ 殿に見られたら 何とします

何ともせんわ

あのお方には わらわのことなど 見えてはおらぬわ

表に出たいのう

たまには 鹿追いでもしたいわ

姫…

姫は お父上様の血が 濃すぎます

(三國) 残存隊員は 負傷者を含め18名

観測ヘリ 軽装甲機動車1輌

輸送トラック2輌

そして UH-1(ワン)Jを失いました

センサーの設置は すでに完了しています

分かった

遺体を…

弔ってやることも できませんでした

森さん

実弾を使おう

現地の人間を 殺傷してはならない

それが本部の命令だ

何人 やられたと 思ってるんだ!

実弾の使用が 認められているのは―

第三特別実験中隊の 殲滅(せんめつ)のみだ!

殲滅?

知らなかったのは 俺だけか

非常時って そういう意味か

あんた 初めからそのつもりで…

仮説にすぎなかった

第三特別実験中隊が―

意図的に歴史を 変えようとしているとは…

しかし だからといって―

現地人を殺傷していいと いうことにはならない

このままだと 俺たちが全滅するんだ

こっちから攻めることも 考えるべきじゃ…

そんなに人が殺したいのか あんたは!

とにかく 指揮官は私だ

命令には従ってくれ

(三國)お前 いくつだ?

13じゃ

うちのせがれと一緒だ…

あんたのせがれも天下目指して 戦に出ておるのか?

戦?

毎日 サッカーに明け暮れてるよ

さっかあ?

少し休んだほうが いいんじゃないか?

電子機器の点検が すべて終わっていません

ほっ…

メシ食ってないだろ

無理にでも 食っといたほうがいいぞ

もたないから

私は大丈夫です

(鹿島) 実際の戦闘は D-3のようには いかないんだ

あんた

自分の責任を果たすために こっちに来たっていうのは―

ホントなのか?

前に お話ししたとおりです

それだけなのか?

ありがとう

ハアッ…

(七兵衛) 我らと共におるのは危険じゃ

朝になったら故郷(くに)へ帰れ

(藤介)イヤじゃ

天下のにおいがするんじゃ

天下が動く時には えも知れぬ においがするそうな

親父(おやじ)の受け売りじゃがの

(七兵衛) 天下が動くにおいか…

(藤介) 本当の親父じゃないがの わしは拾われたんじゃ

(七兵衛) 面白いことを言う親父殿じゃ

ならば 尾張の織田が 何ゆえ 駿河におるか知っておるか?

(藤介) 天導衆(てんどうしゅう)が信長についたからじゃ

(七兵衛) 天導衆とは平成の民のことか?

(藤介)そうじゃ

“天を導く者たち” それがやつらの呼び名じゃ

美濃の斉藤まで屈して 仲間につきおった

(七兵衛)殿が?

(藤介) それに マムシは信長に 娘を差し出したそうじゃ

(足音)

(隊員)敵襲!

(隊員)敵襲! 前へ!

どうやって センサーを突破したんだ?

報告します

センサーのケーブルが 切られてます

どうする 森さん

(馬の駆ける音)

(武将) 我々は織田軍 天導衆である

織田軍?

与田!

鹿島二尉

(ヘリコプターの音)

全員 武器を捨てろ! 命までは取らん

与田!

どうして俺たちに 攻撃を仕掛けてきた?

与田二尉

私たちは 救出に来たんです

与田 どうしてだ?

答えろ

(七兵衛)あの者たちに従え

(三島軍兵衛)七兵衛

七兵衛 この小童(こわっぱ) どうする?

放免じゃ

あんたは外道じゃ やあっ!

あ…

殿の命令じゃ すまぬ

これが城か…

(森) この時代の物じゃない

何だ あれは!

(神崎) 原油の… 精製設備じゃないでしょうか

燃料補給も完璧か

(ヘリコプターの音)

(道空) 客間のほうに 控えております

(足音)

長(なが)のご無沙汰を!

飯沼七兵衛 ただ今 帰参致しました

天導衆の国へ行っておった というのは誠か? 七兵衛

(七兵衛)はっ

して…

新たに現れた天導衆は何者じゃ

織田殿と共におる 天導衆の仲間にございます

己たちの国に 仲間を連れ戻しに来たとのこと

的場という者が 織田殿の配下に おると思われますが

的場?

いや… そのような者はおらぬが

天導衆の頭(かしら)にござります

ならば 信長のことよ

待ってたぞ 鹿島

来るなら お前だと思ってた

(鹿島) どうしてだ 的場さん

的場一佐 我々は救出に来たんです

なのに これはどういうことだ

2年前 俺たちは 突然 戦場の真っただ中に飛ばされた

(与田)応戦許可を…

攻撃は禁ずる

(的場)総員 退避だ (与田)隊長!

(的場) 部下たちは次々と死んでいった

すべての装備を破壊し 自決しようとも考えた

だが 俺たちが死んでどうなる?

俺たちは 死ぬために ここに飛ばされたのか

違う!

俺は 自衛官であることを 辞める

隊長!

歴史が…

時代が俺たちに 戦いを挑んでいる

俺は戦う!

この時代は―

力のみが認められる 下克上の時代だ!

俺たちは―

ここで生きるんだ!

(攻撃音)

(銃声)

(銃声)

(家臣)殿!

(銃声)

(武将)やあーっ

ハアッ ハアッ

(的場) 俺が斬った若者は

織田信長だった

(道三) 織田は 天導衆を一族に 迎えることで和睦した

それからの織田の勢いは すさまじいものじゃった

わしは ナメてかかっておったが 一戦交えて よう分かった

とても かなう相手ではないと

ゆえに 濃をめとらせたのじゃ

斉藤道三の娘を嫁にもらう

歴史どおりだ

俺は 織田信長にされた

歴史には 強大な復元力がある

異分子である 俺たちをも 取り込んで―

歴史は元に戻ろうとしている

だが その先に待つ 未来は何だ?

己の威光を守るために 国を閉ざした徳川(とくがわ)幕府

力なき過信のもとに 突入した太平洋戦争

そして 無惨な敗北

俺は この時代からやり直し―

平成の日本人が―

日本人であることを誇りにできる 強固な国家をつくってみせる

自分の身を守る術(すべ)すら忘れた 平成人のために―

俺は殉ずるつもりはない!

紅林 見せてやれ

(紅林)はっ

紅林二尉

(壁が動く音)

(的場の部下)立て

神崎二尉 あれは何だ

実験に使用していた 観測衛星の新型電池

MHDです

この電池の心臓部を取り出し 一気に出力させれば―

核兵器並みの 爆弾に転じる

プロテクトも解除した

これを落として噴火を誘発し 富士山を崩落させる

宝永の大噴火の 数十倍の爆発で―

関東一円が ほぼ壊滅状態になる

そして そこに この国を一からつくり直す

一緒にやらないか 鹿島

あんたの言うとおり 歴史を変えたら―

あっちの時代で生きてる 60億の人間は消えちまうんだぞ

代わりに新しい60億が…

新しい歴史が生まれる

(鹿島) これが未来に責任を持って 生きるってことなのか

そうだ

あっちの時代で生きてる 60億の人間を守るのは 誰なんだ

的場さん 教えてくれよ

こんなの ただの殺戮じゃないか

変わらないな お前は!

神崎二尉

君が俺を この世界に送った

君が決着をつけろ

どうした すべて終わるんだぞ

んっ…

んっ

ハッ ハッ…

ハアッ ハアッ…

なぜ撃たなかった!

あんただったら 引き金を引けたっていうのか

鹿島

俺たちに従え

お前の返答次第では―

誰も生きては帰れんぞ

おい 与田

こんなことだったのか?

的場さんのもとで 俺やお前が夢みてた未来は!

それがし 平成の世で あの者どもに世話になりました

義がござります

あの者どもの処分 お目こぼし 相願えませぬか

それは わしが 決めることではない

何とぞ!

くどいぞ 七兵衛!

(柴田勝家(かついえ)) 急げ 日が暮れるぞ!

(兵たち)おーっ

(護衛)ああ…

毎度ながら このにおいは たまらん

不便なものよのう

鉄の車は この油がないと動かん

馬ならば飼い葉で 十分じゃのにのう

(護衛)まったくだ (護衛)ああ

(カラスの鳴き声)

(佐久間信盛(のぶもり))帰ったか 勝家

(勝家) よく務まるもんじゃのう 信盛

精鋭部隊とやらを 作るためとはいえ―

仲間同士 なぜ殺し合わせる?

むしずが走るわ

(信盛) 殿の考えは あながち間違いではない

兵隊は ただ敵を 殺すことのみに 徹すればよい

この国は どんどん強くなる

やがては 殿の思惑どおり 遠く海の向こうまで―

その力を知らしめることと なろうなあ

(勝家)ちっ

(鳶(とび)の声)

七兵衛!

(濃姫)よく帰って参った

七兵衛

(七兵衛)はっ

顔色がすぐれぬのう

共に参った 平成の民のことか

父や わらわの身を おもんばかってのことであろう

じゃが よいのか

あの者どもと過ごした月日を 幻として…

ハッ… しかたありませぬ

満点の空を見渡せば―

そこには 無数の獣が 駆けめぐっておると―

そちは教えてくれたのう

空を駆ける獣たちから見れば―

この地上の出来事など すべて小さきこと

そう言うた お前の心根―

今も忘れてはおらぬぞ

(濃姫)わらわは星じゃ

お前を見下ろしておるぞ

案ずるな 七兵衛

わらわも マムシの娘よ

そちが思うままに生きよ

(小鳥のさえずり)

(物音)

下りてまいれ

(藤介) あんたが奥方様じゃな?

ならば 何とする

義あって―

新たに連れてこられた 天導衆 救い出そうと思ってな

お前 1人でか?

(藤介) わし一人で十分じゃ

しょせん 信長など 天導衆のからくりがなければ―

ただの でくのぼうにすぎぬわ

口が達者な小猿よのう

七兵衛

はっ

これよりの立ち入りは 禁じられておりまする

お控えなされ

新たな天導衆が持参した食料 皆で分けよとの姫様のお言葉ぞ

はっ

鹿島

お前の返事を聞こう

あんたのつくる国など―

くそ食らえだ

ここは戦国の世だ

力を示した者だけが 生存を許される

(的場)勝家! (勝家)はっ!

お前が勝てば 全員 平成の世に帰してやろう

(手をたたく音)

七兵衛

わしと織田殿への忠義 見せてみよ

はっ

鹿島殿…

すまぬ

(各務野)ほどよう のせなされ (侍女たち)はい

(各務野)それも使(つこ)うて (侍女)はい

始め!

やあっ!

くううっ うう…

(神崎)ああっ

よ… よせ 邪魔するな

(濃姫) 己の信じる道を進むのじゃ 七兵衛

臆したか! 七兵衛

殿! 目をお覚ましくだされ

何を申す…

この七兵衛

平成の世で 未来という言葉の意味―

改めて学びました

平成の民は まだ来ぬ世を夢みて―

日々を生きておりまする

そこには 我らが望む 平安の世がございました

しかしながら そこにおわす男は―

時の流れをゆがめ 殺戮を繰り返す―

破滅の世を つくろうとしておりまする!

殿!

未来とは 人の世の望みにござります

何とぞ… 何とぞ!

いま一度 ご再考を

斉藤殿

その者 貴殿の目を覚まさんと 命を投げ出しておる

どう答える?

道空 弓を持て

はっ

父上

(車の走行音)

(鹿島)おい…

(勝家)何事じゃ!

(銃声)

(森) 武器を取れ! 退却だ!

(隊員たち)はい

(高梨(たかなし))銃を回せ (井川)急げー!

三國 他の車輌も奪還しろ 急げ!

(三國)了解!

森さん 指示を

実弾の使用を許可する 生き残るんだ!

(隊員たち)はい

(勝家)出合え!

(銃声)

(与田)隊長

(道三) 出合えーっ! ひるむな!

出合え!

たわけが…

お濃 さあ…

高梨 ヘリを頼む!

(高梨)はい

(銃声)

(森)急げ!

(銃声)

あんたも的場もバカだ 俺たちは自衛官だぞ!

俺がやつらを引きつける 行け!

このミッションを 成功させるんだ 行け!

森三佐!

陸上自衛隊 ロメオ隊が指揮官

三等陸佐 森彰彦

信長の首を頂く かかってこい!

森三佐!

おい 行くぞ

でも…

森三佐の命令に従うんだ

(若侍)やあー! (森)んっ!

あ…

(若侍)うわ… あ…

現地の人間の殺傷…

これを避けろ だったな…

(隊員)急げ!

マズい 弾がない

こっちも

(射撃音)

クソーッ

(兵)うわーっ

(七兵衛)急ぐんじゃ!

(銃声)

(鹿島)行くぞ (神崎)はい

(弓矢隊 隊長)構え!

放て!

うっ…

あっ…

神崎!

神崎!

(鹿島)ヘリを戻せ!

隊長!

道三の軍勢を追撃に回せ

我が隊の兵力と車輌は すべて この城に集めろ!

はっ!

せいやっ

時の揺り戻しまで あと21時間だ

ここにはもう 俺より上の階級の人間はいない

ロメオ隊の指揮権を 委ねられた者として 正直に言う

現存する戦力は当初の半分以下

この数では 任務の遂行は不可能だ

現代に戻って 戦力を立て直すべきだが―

その前に…

俺たちの時代は 消滅してしまうだろう

我々には3つの選択肢がある

この時代に身を潜めて 生き延びるか

元の時代に戻って 残された時間を家族と過ごすか

あるいは…

もう一度 天母城に仕掛ける

俺は行く

神崎二尉が待ってる

(三國) たとえ1%の確率しかなくとも 俺は任務を遂行したい

誰かついてくる者はいるか

(三國)分かった…

各員 持ち場に戻り 装備の点検を

作戦は追って伝える 以上!

(隊員たち)はい!

(三國) みんな あんたと おんなじで―

守りたいものが あるんですよ

(鹿島)守りたいもの?

そんなんじゃない

俺は的場一佐と 決着をつけるために…

ま… 何でもいいです

俺は 最初に会った時の あんたより―

今のあんたのほうが好きです

いやあ…

しかし 確かに 今の戦力では勝ち目がない

どうするか…

(藤介)何を迷っておる

その言葉のままに 行動すればよかろう

(七兵衛)黙っておれ

その はしっこさも また親父仕込みか?

まったく 何もんじゃ お前の親父は?

わしの親父か?

蜂須賀小六正勝(はちすか ころくまさかつ)じゃ

蜂須賀?

おい! お前の親父は 蜂須賀小六なのか?

そう言うたろう

そうか…

歴史の切り札は 俺たちにあったんだ

そうか

俺たちが ルールを 変えればいいんだ

自ら 討たれに参ったか

もとより この首差し出す覚悟

いま一度 殿に言上 つかまつりまする

濃姫様より授かりし このお言葉に誓って

嘘偽りは申しませぬ

(鳥の鳴き声)

(蜂須賀小六) フフフッ おお ご苦労じゃのう

(村人) ありがとうございます

ハハハハハッ ヒヒヒッ ほい ほい ほい

おう

おおっ 大丈夫か おい

(村人)うおっ… お館(やかた)様

(小六) おばば どうじゃ 体の具合は?

(村人) ありがとうございます ありがとう…

(ヘリコプターの音)

何じゃ…

者どもっ!

抜かるな!

(鶏の鳴き声)

驚いたか 親父殿!

おお… 藤介!

ん… 生きておったか!

ハハハハハッ

何じゃ ありゃ…

それに この格好は!

実は頼みがあって参った

あっ?

面白い話か?

そうこなくては

それに わしの名は もう藤介ではない

木下藤吉郎(きのした とうきちろう) それが わしの名じゃ

え?

(足音)

君には感謝している

的場… さん…

君は俺にチャンスをくれた

捨て駒として生きるより ましな人生をな

あなたは捨て駒なんかじゃない

だから私は来たんです

あなたは… 私にとって…

もう… いい

すべて変わったんだ

紅林 脱出の準備をしろ

主力部隊は 高座山の シェルターに避難する

はっ

(小六)ううっ 藤介…

大丈夫じゃ

(小六)ふっ… んっ

(小六と藤介の笑い声)

飯沼七兵衛の首じゃ

ぬけぬけと戻ってきおったので その場で成敗した

鹿島は?

焦りめさるな

(道三) 面白い話を仕入れた

鹿島は 上洛(じょうらく)を 果たそうとしておる

上洛… 京都に?

帝(みかど)を平成のからくりで脅し―

朝敵 信長討伐という名目で 勅令を出させ―

諸国の武将どもを巻き込み この城に攻め込むつもりじゃぞ

今川(いまがわ)も黙っておらんぞ

今川義元(よしもと)が?

そうじゃ

桶狭間(おけはざま)で そなたに 殺される運命(さだめ)にあると―

吹き込んだらしい

それを聞いた義元は 血相を変えて―

嫁御の姉弟 甲斐(かい)の信玄(しんげん)に 加勢を頼み―

この天母城を攻め落とす 準備をしておるそうな

ハハハハハハッ

この城など どうでもいい

ハハハハハハッ

D-3だ 与田

はっ

鹿島がどうやって D-3を制圧したか 分かるか

いえ

事前にプログラムを 書き換えたんだ

インチキ… ですか?

それが正解なんだ

ルールなど壊すためにある

コブラをただちに 京都に差し向けろ

帝(みかど)もろとも 鹿島たちを排除しろ

主力部隊も京都に向かわせろ

はっ!

わしも 我が身の振り方を 考えんといかんのう

鹿島殿

これをしておけ

よし

(三國)頼んだぞ

(松沢・長峰)了解

(三國)行きましょう

行くぞ

(兵)はっ

(足音)

(的場) これ1つで 何十万という人間を 死に至らしめ―

大地をも腐らせ 富士の山さえ 更地にする破壊力がある

ほおーっ

まっこと 人とは 恐ろしいものじゃ

殺し合いには 果てがないのか

(上田)作戦開始時刻です

(村瀬)許せ

(爆発音)

(爆発音)

(紅林) 石油精製所がやられました

主力部隊も 攻撃を受けています

何!

(道空)倒せ! (兵たち)はっ

(銃声)

出合え! 出合え!

三國殿 行くんじゃ!

(銃声)

(銃声)

(三國)おあーっ んっ…

(道空)三國殿!

(鹿島)三國さん!

(鹿島)よし 向こうに運ぶぞ (道空)三國殿…

大丈夫です

ここは 俺たちが死守します

誰一人 通しはしません

行ってくれ 鹿島さん

的場一佐を あんたの手で!

三國さん

これを!

城内にも多数の侵入者!

(銃声)

お濃一人を幸せにできぬ男が―

歴史を変えるだと?

片腹痛いわ

寝返ったか

(縄を切る音)

(神崎)ふっ はっ…

武器を置けい

(刀を床に置く音)

(銃声)

うおっ

(銃声)

(道三)あっ… うあっ

01(まるひと)より 全車に達する 至急 帰還せよ

敵は天母城にあり!

動くな

(鹿島)よせ

歴史は元の流れに戻ろうとしてる

あんたに 歴史を変える権利はない

歴史をつくるのは―

その時代の人間だけなんだ

俺たちが助けた子供は 豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)だった

それに あんたは 信長なんかじゃない

何!

信長も初めから 俺たちのそばにいたのさ

濃姫!

濃姫はいずこじゃ!

これが歴史の修復ってやつだ

自分勝手に歴史を変えようとした あんたは―

歴史から排除されたんだ

行くぞ!

(兵たち)おおーっ!

未来に責任を持って生きろと あんたは言った

だから俺はここにいる

あんたから守ってみせる

俺や仲間たちが生まれた時代を

そして未来を

ならば… 守ってみろ!

やめて!

(鹿島)よせ

(銃声)

(刀が落ちる音)

(鹿島)ああ…

ああ…

(銃が床に落ちる音)

(三國)うやっ!

三國殿!

(勝家)撃て!

(射撃音)

(三國)う… ああっ

ううっ…

うっ…

うあっ

静まれー!

静まれー!

朝廷より 織田討伐のお触れじゃ!

城主の命運 これまでじゃ!

何?

帝(みかど)様の命により―

朝敵 織田信長の首級(みしるし) 頂戴に参った!

りりしいぞ 親父殿

(小六)んっ

三國殿!

(三國)う… あっ

三國殿

(三國)ああ…

うう…

鹿島さんは… 最上階だ

行け!

分かった

しっかり生きて…

天下を取れ!

見てやるんだったなあ

いっぺん… せがれの試合…

三國殿…

(道三)うやーっ!

お濃は!

(道空)殿!

はあ…

ええーいっ…

また命拾いしたわあっ

でやっ!

ふっ…

どうした! もう終わりか

鹿島 見届けるんだ

新しい時代の始まりを

(鹿島)はっ…

(的場)んっ! (鹿島)あ…

(機械の起動音)

20分後の爆発で すべてが変わるんだ

おお…

(爆風の音)

(的場)うっ…

ふっ

(神崎)的場一佐! (鹿島)うっ

(銃声)

(刀が刺さる音)

(鹿島)ああっ…

ううっ…

(鳴動)

的場さん!

守ってみせろ…

鹿島…

お前の信じる世界を

まだ… 手はある

的場一佐!

(上田) コブラが戻ってきました

(砲撃音)

(爆発音)

(勝家)撤退じゃー!

(馬のいななき)

(警告音)

タイムスリップに 間に合うかもしれない

あと18分ある

(警告音)

ダメ! タイマーのロックが 外れない

(神崎)どうするの?

持って帰るんだ

俺たちが この時代に着いた時―

電子機器がシステムダウンした

もしかしたら 止まるかもしれない

(神崎) 手前がメインケーブルのはず

それから外して!

分かった!

(城が崩落する音)

(濃姫)あっ… (七兵衛)さあ!

姫!

(濃姫)はあっ… (七兵衛)あっ

(神崎)あっ!

行け

行けーっ!

おい 与田

与田 一緒に帰ろう!

与田!

俺だけが帰るわけにはいかん…

俺は… うっ…

俺は この世界で十分 生きた

鹿島 お前は生きろーっ!

(梁(はり)が崩れる音) (与田)ううう…

与田さん

与田!

(ヘリコプターの音)

(藤介)鹿島殿!

早く!

急ぐんじゃー!

(鹿島)よし 行こう!

城が… 城が消えてゆく

お濃…

(馬の駆ける音)

おおっ!

ハハハハハハッ ハハハッ…

生きておったぞ!

ハハハハハハッ

大丈夫なのか それ?

なるようになる 気にすんな

七兵衛に伝えてくれ

未来で待ってるってな

了解

(轟音(ごうおん))

(MHDのカウントダウン音)

(高梨) ビーコン捕捉 急降下します!

あああ… ううっ…

あっ

はぁ…

止まった…

はあ…

(隊員たちのため息)

(鹿島) 俺たち 歴史のつじつまを 合わせただけじゃないのか?

多くの犠牲を払って…

それに 七兵衛と藤介に―

信長と秀吉の役を 押しつけちまってさ

歴史の真実なんて 誰にも分からない

名前が変わっても 彼らは きっと―

彼ららしく生きていく

でも…

い… 生きろ

終わりじゃない…

始まりだ

的場一佐は―

そう言ったんです

平成の世は大丈夫かのう

お前が心配せんでもよい

未来とは 人の世の望みじゃ

考えひとつで どうとでもなる

わしら次第かもしれんぞ

そうか わしらがつくるんじゃな

(隊員)迎えに来てるぞ (隊員)みんないる

(隊員)帰ってきたんだ

未来とは―

人の世の望みか…

ハアッ…

(自衛官) MHDを回収します

(隊員)鹿島さん

♪~

~♪

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