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(雷鳴)
(ドラゴン)グルルル…
(ガイアス)ダメだな
俺の紋章には もう 成長の余地はない
ハァー
俺の紋章 第一紋は 生産に特化している
ちなみに 第二紋は威力特化型
第三紋は 連射特化型の紋章だ
俺がこれ以上 強くなるには
魔法戦闘に最も適した 第四紋を手に入れるしかない
紋章は 生まれつき決まって 変更は不可能
だったら…
(馬のひづめの音)
(マティアス)フッ
(行商人) まもなく王都に到着しますよ
いやあ 12歳なのに もう領地から出て入学試験ですか
(マティアス)うん 早く学園に入って強くなりたいんだ
(行商人)焦りは禁物です
いくら故郷で強かったとしても 坊っちゃんの紋章は…
(マティアス)ん?
近くに魔物がいるよ こっちに向かってきてる
(行商人)え?
(マティアス) 結構デカい魔物だと思う
この馬車の 何倍もあるかも
ハハッ 面白いことを言いますね
そんなの 天災級の魔物じゃないですか
そんなの 天災級の魔物じゃないですか
(馬のいななき)
ん?
(ワータイガーの咆哮(ほうこう))
(行商人)ううっ…
(倒れた音)
(マティアス)討伐 完了
(行商人)ん? あ…
(マティアス)この程度の魔物なら
“身体強化”と“斬鉄”で なんとかなるな
“身体強化”と“斬鉄”で なんとかなるな
(行商人)があああ…
(マティアス)さすが王都だな うちの領地とは大違いだ
(アルマ)友達の剣が折れちゃって
どうか 同じ物を 作ってくれませんか?
どうか 同じ物を 作ってくれませんか?
(マティアス)ん?
(店主)そんな大声 出さなくったって 聞こえてるよ
(アルマ)あっ ごめんなさい
実は その子 魔物からボクを守るために⸺
魔剣を折っちゃって
(店主)魔剣だあ? それと同じ物を作れって?
そいつは無理な注文だ
(アルマ)そこを なんとか お願いします!
(店主)んなことを言われてもな… (マティアス)おっ
この武器 質がいいな 魔法の付与は下手だけど
他に剣は…
やっぱ無理なもんは無理だ
(アルマ)お願いします! 入学試験は明日なんだ
このままじゃ 友達が…
(店主)そんなに急いでるなら
他を当たった方が いいんじゃないか?
それに魔剣は 1人で打てるもんじゃねえんだ
(アルマ)ここが最後の店なんだ!
(店主) この店の剣じゃ ダメなのか?
(アルマ)うーん…
このくらいの長さで
女の子が片手で ブンッて触れるようなやつなら
(店主)確かに そんな代物は
魔法を付与してないと 使いものにならないなあ
だが 相当難しい
(マティアス) 魔法の付与ならできるよ
あっ…
君 それホント?
あっ いやいや かっこつけたいのは分かるが⸺
できないことを できると言ってもしかたないぞ
確かに この第四紋は 魔法付与には向いてない
けど ちょっとした魔剣ぐらいなら
なんだ 失格紋じゃないか
だったら なおさら無理な話だ
(アルマ)ボク 剣を注文するよ!
え?
(アルマ) この魔石が入る穴をお願い
(店主)まさか それって…
ボクは 彼に賭けることにするよ
いいのか?
失敗しても剣は使えるが 魔石はパァだぞ
(アルマ) でも できる気がするんだよね
ボクの勘は結構 当たるんだよ
だから少年 付与は任せた
(剣を打つ音)
(アルマ)あっ そういえば 自己紹介が まだだったね
ボクは アルマ アルマ=レプシウス
親に変な所に嫁がされるのがイヤで 領地から出てきました
俺は マティアス マティアス=ヒルデスハイマー
マティとでも呼んでくれ
うん! よろしくね マティ君
うっ…
(アルマ) そうそう! 剣の持ち主で
私と一緒に 領地から出てきた 友達がいるんだけど
(ルリイ)アルマ?
あっ ウワサをすれば
ルリイ!
(ルリイ)アルマ このお店は どうでしたか?
(マティアス)かっ… かわいい
(ルリイ) 私が当たったお店は ダメでした
やっぱり 明日までに魔剣なんて…
あっ この人はマティ君
なんと ボクたちのために 剣に魔法を付与してくれる人です!
ご… ご紹介にあずかりました マティアス=ヒルデスハイマーです
どうして丁寧語になってるの?
(ルリイ)あ…
(マティアス)うっ! 今の自己紹介 気持ち悪がられたか
友達なんて できたことなかったから!
(アルマ)どうしたの? ルリイ
ハッ!
わ… 私は ルリイ=アーベントロートです!
婚約者や彼氏はいません!
できれば ルリイって呼んでいただけると…
え… 彼氏?
あっ! えっと その…
(マティアス)俺が知らないだけで
ここでは 彼氏の有無を 伝えるしきたりがあるのか
(ドアが開く音)
(店主)出来上がったぞ! (マティアス)あっ
(マティアス) じゃあ 付与を始めようか
魔石を貸してくれる?
(ルリイ・店主)あっ… (アルマ)えっ! ここでやるの?
(マティアス) このくらいなら すぐだから
(アルマ)あ… うん
(マティアス)いくよ (ルリイ)お… お願いします
(マティアス)この長さと軽さなら
実用に耐えられるように “強靱(きょうじん)化”と“斬鉄”をかければ…
まあ こんなもんか 試してみてくれ
(ルリイ・店主)なっ! (アルマ)早っ!
ホントに付与したの?
(店主)いくら なんでも こんな短時間で…
(アルマ)そうだよ 普通だったら もっと時間がかかるはず
(店主) しかも 呪文も詠唱してないだろ
実際に試してみましょう
付与が かかっているかどうかは 簡単に分かりま…
(テーブルが倒れる音)
(ルリイ) 付与が… かかっています
何 この切れ味…
たった数秒で… どんな手品を使ったんだ?
普通に付与しただけだぞ
これを普通とは言わないよ!
一体 何者なの? マティ君って…
(店主)さすがに あんな一瞬での付与は無理だ
だが 実際に 剣には魔法が付与されているし
詠唱もしてない
俺が打った剣だから⸺
すり替えられていても すぐに分かる
そこから導かれる結論は…
ゴクリ…
結論は…
(店主)坊主 魔法付与師にならないか?
(マティアス)ならないよ
(試験官) 続いて 実技試験を始める
実技は 剣術と魔法になる (受験生たち)はい!
(ルリイ)マティ君! (マティ)ん?
マティ君も 入学試験 受けてたんですね
う… うん
(アルマ)戦術学が難しすぎだよ~
他の教科は 全部できたのに…
アルマも マティ君も
一緒に合格 目指して 頑張りましょう!
ああ
うん…
(ルカス)隙だらけだ!
(ルリイ)んっ!
(ルカス) なかなか頑張るじゃないか
だが次は かわせるかな?
あ? あっ あっ あれ~? おっ ぐっ…
降参だ…
なんなんだ? その剣は
(ルリイの荒い息)
やりましたよ マティ君!
(アルマ)おめでとう ルリイ!
マティ君の剣のおかげです
いや それは…
(試験官) 次 マティアス=ヒルデスハイマー
(マティアス)やっと俺の番か
頑張ってね マティ君
ああ
って あれ? 試験官は?
(ガイル) マティアス=ヒルデスハイマー
ルリイ=アーベントロートの剣に 魔法を付与したのは
お前だそうだな?
(マティアス)そうですけど 誰?
(ガイル) なら試験官では なまぬるい
俺が相手になってやろう
お前の父 カストルが 仕込んだ実力も確かめたいところだ
えっ 父さんの知り合い?
ああ 俺を相手に善戦すれば
他の結果に関係なく 合格を進言してやる
(マティアス)分かりました
構えが隙だらけだ
明らかに手加減をするつもりだな
先ほどの“善戦すれば”という 言葉もそうだが⸺
少しナメすぎだな
(ガイル)フッ
(マティアス)これは試験だ 正面から実力を認めさせたうえで…
(ガイル)なっ!
何! 俺の剣を その体で?
(試験官たち)あっ…
(ガイル)降参だ…
(試験官) 騎士団長のガイル様が負けた…
すごい! やったね ルリイ!
はい! 何が起きたのか 速すぎて よく見えませんでした
(試験官)続いて 魔法試験を行う
ルリイ=アーベントロート 前へ (ルリイ)はい!
(試験官)では ファイアローで
この5つの的を 全て攻撃してください
(深呼吸)
我が体に満ちる火の魔力よ
一筋の矢となりて 我が前の敵を穿(うが)て!
ルリイ その調子だよ!
詠唱魔法か…
(マティアス)その名のとおり
特定の呪文を詠唱し 発動する魔法
術者の能力と関係なしに使えるが
効果に対しての魔力の変換効率が 非常に悪いし
詠唱中に攻撃されたら終わりだ
戦闘向きじゃない
とっくに廃れていると思ったが…
(アルマ)やったー!
(受験生) さすが栄光紋 エリートだな
(受験生) 俺も栄光紋に生まれたかったぜ
(マティアス)だが この時代では 詠唱魔法と相性がいい第一紋
通称“栄光紋”が 魔法戦闘に 最も適した紋章とされている
そして 俺の持つ第四紋は…
あの ファイアロー以外は 禁止ですか?
(試験官) そういうわけではありませんが
一番 基本的な魔法なので
(試験官)あ… 失格紋でも
他の科目がよければ 合格できるかもしれませんよ
要は 的を壊せばいいんですよね
(試験官)あ… はい
(マティアス)失格紋の魔法は 極端に射程が短い
あの的の3分の1の距離にも 届かないだろう
先生 もう少し 離れた方がいいですよ
え? うわ…
(受験生)えっ 何?
(マティアス) 一応 指向性は持たせますが
(受験生)えっ 何?
(マティアス) 一応 指向性は持たせますが
(マティアス) 一応 指向性は持たせますが
(受験生) 何しようとしてるの?
完全にとは言えないので
な… なんで魔法が… 詠唱してないのに!
もしかして無詠唱魔法?
(マティアス)無詠唱魔法が衰退し 第四紋が失格紋だと蔑まれる
それが この時代の常識だ!
(試験官)あっ ああ…
フゥー あれ?
ちょっと やりすぎたか…
(マティアス) うん サイズはピッタリだな
(アルマ)マティ君!
あ? あっ…
(マティアス) 制服姿も かわいい…
ウヘ~
どうしたの? 2人とも
えっ? あっ いや その…
あっ ほら 急がないと 入学式 始まるぞ
(教師)続いて 本校校長の挨拶となります
(エデュアルト) 私が校長のエデュアルトだ
私は 長い話は嫌いだ
格式高い話は 第一学園に任せておこう
(アルマ) この人が校長先生?
我が第二学園は 実力が全てだ
第一学園とは違い ここでは 家柄も紋章も関係ない!
ひよっこ諸君 力を磨け!
以上だ!
ホントに短かったですね…
(エデュアルト)言い忘れていた
マティアス=ヒルデスハイマー
これが終わったら 校長室に来るように
え…
(マティアス) どうして校長に呼ばれたんだ
試験で校庭を破壊したせい?
まさか入学初日から退学?
でも ちゃんと魔法で修復したし…
(エデュアルト) 早く入れ マティアス
(マティアス)はい…
(マティアス) や… やっぱり これは…
(立ち上がる音) ひっ!
(エデュアルト) マティアス=ヒルデスハイマー
君は 剣術試験で騎士団長を倒し
魔法試験では 無詠唱魔法を 難なく使ってみせた
カストルの息子だとしても⸺
その年で これだけの力を 身に着けているということは
何か特殊な事情があるのだろう
そこを詮索するつもりはない
ただ少し 協力を頼みたくてな
協力ですか?
(エデュアルト)ああ
君は 生徒たちが 詠唱魔法を使うのを見たろ?
はい
どうして あんな非効率なことを?
無詠唱魔法の方が 効率的じゃないですか
(エデュアルト)フッ 非効率か…
残念だが マティアス
無詠唱魔法は 失われた魔法技術なのだ
(マティアス) あっ… やはりそうか
使える人間が この国に存在するのかどうか…
第二学園では⸺
失われた無詠唱魔法の技術を 復活させ
生徒にも教えたいと 思っているのだが
俺も賛成です!
(エデュアルト) そこに邪魔が入ってな
(マティアス)邪魔? (エデュアルト)ああ
王都にある もう1つの学園 王立第一学園だ
実績のある第一学園の教えは 貴族に支持されている
その教えに 今は我々も 従うしかない状況なのだ
実績ですか…
(教師)これは 第一学園の研究成果です
(マティアス)これが実績…
詠唱魔法のことしか 書かれてないのに
(エデュアルト)今の学会では
魔法の研究とは 詠唱魔法のことを指し⸺
無詠唱魔法は 認められていない
(マティアス)認めさせるには?
(エデュアルト) 学園の選抜生徒が戦う対抗戦に出て
無詠唱魔法の力を 見せつけるしかないだろうな
もしかして それが 俺に求める“協力”ですか?
(エデュアルト)ああ
どうか我々に 無詠唱魔法の技術を 伝授してほしいのだ
マティアス お願いできるか?
ハァー
分かりました
(教師たち)おお~!
(教師)これから 授業を始めます
今日 行うのは無詠唱魔法です
(生徒)無詠唱魔法? (生徒)そんな魔法あるんですか?
(教師)疑うのも無理はありません
なので 本日は特別講師である彼に 教えてもらいましょう
(生徒)彼って 確か 今回の試験に首席で合格した…
そう マティ君です!
アルマが自慢しなくても…
(教師)マティアス君 早速ですが
無詠唱魔法を実演してもらっても いいですか?
(マティアス)分かりました
(生徒たち)おっ…
(生徒)これが無詠唱魔法…
(生徒) ホントに詠唱してなかった…
(生徒)あいつ 失格紋だろ 本当は 魔族なんじゃないか?
無詠唱魔法は マティアス君にしか 使えないものではありません
ガイザル先生
(ガイザル)おう!
ふんっ! ぬんっ ぬあ!
魔法が ほとんど使えない俺だが
マティアスの指導の結果
たった一日で ここまで できるようになった
(教師) では各自 実践してみましょう
(生徒たち)はい!
マティ君 できるようになったよ!
本当か?
うん やってみせるね!
ぬん! ぬん!
ぬ~んっ!
どう? ボクの魔法は
(マティアス) かけ声までマネる必要はないぞ…
え?
(マティアス)ルリイ どうだ?
(ルリイ)感覚は なんとなく つかめてきたんですが
詠唱魔法の癖が抜けなくて
あ…
あっ 魔力が 切れちゃったみたいです
みんな 上達してますね
無詠唱のすごさを知ると
どうして詠唱魔法しか 使われなくなってしまったのか
不思議に思います
(マティアス)確かに そうだ
無詠唱魔法が 衰退した原因は一体…
(ルリイ)マティ君?
あっ… そうだ 手 出してもらってもいい?
(ルリイ)はい…
あっ マ… マティ君?
あっ えっと これは…
魔力を渡すには こうする必要があって
(ルリイ) 魔力って 渡せるんですか?
ああ 対象と魔力を 同調させる魔法を使う
本来は 付与魔法に 使うものなんだけど
付与魔法…
やったー! できましたよ マティ君
(マティアス)その調子だ
こうして俺は 無詠唱魔法を 生徒たちに指導していった
そして 1か月が過ぎ…
(生徒)第二学園の底力 見せてやれ!
(生徒)第二学園の底力 見せてやれ!
(アルマ)いよいよだね!
(生徒)第二学園の底力 見せてやれ!
(ルリイ)今年は 魔法の申し子が いないといいんですが
(マティアス)魔法の申し子?
(ルリイ)とてつもなく強い 第一学園のリーダーのことを
そう呼ぶそうです
第二学園が勝てそうな年があっても その度に 魔法の申し子が現れて…
確か 先代の魔法師団長も そうだったはずだよ
(マティアス) どうやら そいつがいるみたいだ
魔力量は 俺の大体10倍ってとこか
10倍? マティ君の?
それって 魔族級の力じゃん!
(マティアス)魔族…
そういえば 魔族って 人類と敵対してるんだよな?
(ルリイ)もちろんです!
人類最大の脅威といえば 魔族です!
(アルマ)宮廷魔導士が 束になって戦っても
倒せないんでしょ?
(ルリイ)けど どうして急に?
いや ちょっと気になっただけだ
(マティアス)魔族か…
この時代にも生きていたのか
(デビリス) おい 見ろ 失格紋が来たぞ
(レイシス)ハッハッハッ… 失格紋が たった1人で来たぜ
(ギアース) おいおい 仲間はどうした?
(ギアース)おじけづいて みんな 逃げちまったのか?
(生徒)失格紋!
魔法の申し子 デビリス様の力に ひれ伏せ!
(教師)校長 第二の方が 勝つことを諦めたようです
(フェイカス) フッ これで65連勝だな
頼んだぞ マティアス君…
(エデュアルト)フッ…
(デビリス)どうした 何も言い返さないのか?
(デビリス)魔法の申し子である 私の栄光紋に おじけづいたか
(マティアス)あっ…
(マティアス)あっ…
(ギアースと レイシスの笑い声)
(ギアースと レイシスの笑い声)
やはり そうだ こいつは 人間じゃない
(ギアースと レイシスの笑い声)
やはり そうだ こいつは 人間じゃない
魔族だ
偽装魔法を使って 姿を偽っているだけだ
紋章も 人類に 潜り込むための小細工
(審判)では これより 第65回 王立学園対抗戦を行う
始め!
(ギアース・レイシス) 我が体に満ちる
火の魔力よ… いーっ!
(審判)レ… レイシス ギアース 共に失格!
フッ…
小癪(こしゃく)な!
あっ… 我が身に満ちる
(マティアス)かかったな
こいつは 詠唱する前に 魔法を発動させた
あれ? 今 詠唱前に魔法が…
さっきの防御魔法といい 彼は一体…
(マティアス)つまり 詠唱のフリをしているだけだ
穿て!
(マティアス)魔族の弱点は首!
おい 詠唱はどうした?
チッ… 炎よ!
(マティアス) これでハッキリしたな
魔法を使える魔族が わざわざ詠唱のフリをする
無詠唱魔法を衰退させたのは⸺
魔族だ!
魔族にとって 人類の魔法は弱い方がいい
だから 以前から 第一学園に身を潜め⸺
第四紋が失格紋と呼ばれるように 細工をしたのだろう
くっ… うあー! 炎よ!
うっ!
♪~
なぜだ… どうして ここまで強いんだ
♪~
お前の戦闘が 下手なんだよ!
(デビリス)くっ!
何が… 起こってるの?
(デビリス) ハァ ハァ…
まさか魔法破壊とはな
(マティアス)ああ
お前に 気づかれないように
魔力隠蔽も 同時に付与しておいた
(魔デビリス)くっ…
(生徒) おい あれって まさか…
(生徒) 魔族 デビリスが…
(生徒)何? 何が起こってるの?
ま… まさか デビリスは魔族?
王宮に連絡を! 生徒は直ちに避難だ!
(生徒たち)キャー! た… 助けてくれ!
(マティアス) さあ どうする?
(魔デビリス)くっ… クソー!
(マティアス) 撤退する魔族は
〝全力飛翔(ひしょう)〞を使う
翼を展開してから 離陸するまでおよそ1秒半
付与に0.8秒 残り0.7秒
(マティアス)楽勝だな (魔デビリス)ぐあっ! なっ!
これで終わりだ
(魔デビリス)ああーっ!
魔族を倒したのか?
たった1人で…
(マティアス)学園の中に 魔族が紛れ込むとは…
魔族は 前世の俺
賢者ガイアスが
絶滅寸前まで 追い込んだはずなのに
どうやら 今の世界の状況は⸺
かなり深刻みたいだな
~♪
(ルリイ)アルマに問題! 魔法付与が得意な紋章は?
(アルマ)はい 栄光紋!
(ルリイ)威力特化型は? (アルマ)常魔紋!
(ルリイ)じゃあ マティ君 全部の紋章を早口で3回!
(マティアス)えっ? 栄光紋 常魔紋 小魔紋 失格紋
栄光紋 常魔紋 小魔紋 失格紋
栄光紋 常魔紋 小こま… あっ 違っ…
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