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Original subtitles

(刑事) 心野紫織はどこにいる?

(心野朱梨) 分かりません。

(刑事) 正直に話せ。→

あの女には 妹のお前以外に 頼る相手なんていないだろう。

(朱梨) 私も連絡がつかないんです。

それより 本当なんですか。 本当に姉が…。

(刑事) 心野紫織が 二見智子を殺したんだ。

(朱梨) 〔二見さんが!?〕

(風早) 〔現場は急な階段で→

二見智子は 誰かに突き落とされたらしい。→

それだけじゃない。→

近くの防犯カメラに 逃走する女の姿が映っていた。→

心野紫織。お前の姉だ〕

(朱梨) 姉を疑う理由は この映像だけですか?

他に物証は?現時点で 姉ひとりに容疑を絞り込むのは→

リスクが高いのでは…。 (刑事) 黙れ。

捜査方針に口出しできる立場だと 思ってるのか?→

実際問題 お前の姉は失踪した。 やってないなら なぜ消えた?

(刑事) お姉さんの行方に 心当たりはありませんか?

(朱梨) ありません。

(刑事) 二見さんを殺害する動機には?

(朱梨) 姉と二見さんの間に トラブルはなかったはずです。

彼女のお陰で 仕事が決まったばかりでしたし…。

(刑事) 心野紫織は精神的に 不安定なところがあった。→

ちょっとしたきっかけで 二見智子への殺意を→

行動に移すことも あるんじゃないのか?

(朱梨) あり得ません。 (刑事) どうして言い切れる?

(朱梨) 姉から 殺意へ繋がる感情を 見たことがありません。

>> ふっ…ふざけてるのか?

(ノック)

(風早) お疲れ。

やり過ぎだよな 任意の聴取だっていうのに。

(朱梨) いえ…。

(風早) 事件の状況は 出来る限り調べて 俺が心野にも伝える。

(風早) それより 本当にいいのか?

しばらく休職してもいいんだぞ。

(朱梨) 大丈夫です。

(風早) さっきの話だけど。

お姉さんの感情が不安定だって。

回復したと思ってたけど 違ったのか…。

♪~

(朱梨) 正直 分からないんです。

姉のような例は 他にはいないので。

生活に支障は なかったんですけど。

(風早) そうか…。

(朱梨) でも もしかしたら 姉の感情には→

何か不具合のようなものが あるのかもしれません。

(風早) 不具合?

(朱梨) 姉の取り戻した感情は 本当に 正しい感情だったんでしょうか。

♪~

(坂東) 大丈夫かな お姉さんが重要参考人ってさ…。

(滝沢美空) 仕事は続けるって 言ってるんですよね。

>> 忙しい方がさ 気が紛れるんだろうね。 (滝沢) うん…。

(今西) でも 本当にいいんですかね。 (滝沢) 何が?

>> いや もし犯人なら 心野さんは 犯罪者の妹ってことですよね?→

刑事 続けてるのが知られたら 今のご時世…。

(滝沢) 勝手なこと言わないで。お姉さんの こと 何も知らないくせに。

>> 滝沢さんだって 知らないじゃないですか! (風早) さっきから なに話してんの?

>> 何でもありません。 >> 何でも…。

(朱梨) おはようございます。 (風早) おはよう。 >> おはようございます。

(滝沢) 心野さん。 今日の取り調べの資料です。

(朱梨) ありがとうございます。

(滝沢) 染谷夏帆さん。

あなたは 2日前の夜9時頃→

都内に住む大学生・ 成田ゆず季さん 21歳を殺害し→

死体遺棄の容疑で逮捕されました。

成田さんは あなたの夫で アプリ開発会社社長→

染谷 迅さんと 不倫関係にあったとされています。

ご主人とは 大学時代のサークルの同期で→

同窓会で再会したのを機に 交際をはじめ→

3年前に籍を入れた。 間違いありませんか?

(染谷夏帆) はい。

(滝沢) 成田さんは ご主人の会社の受付で アルバイトをしていて→

そこで お2人の接点が できたそうですね。

事件当夜 あなたはご主人のことで 話があると成田さん呼び出すと…。

用意していたナイフで殺害。

>> 〔困らせないで!〕 (成田) 〔あっ…!〕 (刺す音)

(滝沢) 帰宅すると ご主人も…。

(染谷 迅) 〔ううっ…→

あっ…ああ…〕

〔ハァ ハァ…!→

ああ!ああ!大丈夫!?〕

(滝沢) しかし あなたはすぐに 救急車を呼んでいます。

どうして救急車を?

不倫したご主人を恨んで 刺したんですよね?

>> 違います。 夫のことは 今でも愛してます。

(朱梨) 夏帆さん。

不倫のことは どうやって知ったんですか?

>> 夫のスマホを見てしまって… ショックでした。

夫が あんな女に騙されるなんて。

(滝沢) だ 騙される?

(朱梨) 周囲の方たちの話では→

ご主人の方から成田さんに 声を掛けたそうですが。

>> あの女が周りに そう言ってたんですよね?

夫はそんなことしていません。

(朱梨) 成田さんの方から誘惑したと?

>> 夫にとっては ちょっとした 気の迷いだったんです。

悪いのは あの女です。

若いだけで 中身は空っぽなくせに…。

(朱梨) だから 今でも ご主人を愛しているんですね。

>> それなのに あの女が 私たちの幸せを奪おうとして…。

夫を刺したのは→

少し反省してもらおうと 思ったからだけです。

これで目を覚ましてくれたと 思います。

(朱梨) では もう許している?

>> じゃなきゃ助けません。

(夏帆) 夫には会えないんですか?

怪我の具合も気になりますし 彼には私が必要なんです。

(滝沢) ああ まあ 幸い 傷が浅かったので もう退院されてます。

ただ ご主人のことを 抜きにしても→

あなたは成田さんを 殺害したんです。

しばらく面会はできません。

>> そんな…。

♪~

(朱梨) 取り調べの間 夏帆さんは→

成田さんへの怒りや苛立ちを 口にしていましたよね。

(滝沢) 悪いのは あの女だとか 嫉妬してる感じでしたけど。

(朱梨) ただ 見えている感情は 違っていました。

(滝沢) え? (朱梨) 代わりに見えていたのが 「恐れ」の感情です。

(滝沢) 人を殺してしまったんですからね。

この先 どんな刑が下るか 恐れてるんじゃありませんか。

あ…ここですね。

さすが勝ち組。 いいとこ住んでますね~。

いきましょ。

(滝沢) あ…手伝います。

>> ああ すいません…。

(朱梨) お身体は いかがですか。

>> だいぶ良くなりました。 まあ 自業自得なんで…。

(朱梨) これはメモみたいなものです。 構いませんか?

>> ええ…。

(朱梨) それで 自業自得というのは?

>> まあ 僕がいけないんです。→

成田さんと すぐに別れられなかったから→

妻があんなことをしてしまって…。

(朱梨) 成田さんとのご関係は→

奥さまがスマホを見たことで 発覚したそうですね。

>> その時は きちんと謝罪をして→

関係を終わらせれば済むだろう って考えていました。

まさか妻が ここまで彼女のことを 恨むとは考えてませんでした。

(朱梨) 事件に責任を感じている?

>> ええ…。

(朱梨) 成田さんの死亡推定時刻は→

オフィスに いらっしゃったんですよね?

(迅) 部下と残業をしてました。→

この前来た刑事さんたちにも これ話したんですけど…。

(滝沢) 確認は取れています。すいません。

アリバイは形式的に調べるので。 (迅) ああ。

(朱梨) 成田さんとの ご関係は どのように始まったんですか?

事前の情報と 奥さまの証言が 食い違ってるんですが。

>> はじめは… 挨拶を交わす程度でした。

ある時 就職活動のことで→

話を聞きたいって彼女の方から…。

(朱梨) 男女としての誘いだと 感じましたか?

>> まさか。 僕が既婚者だってことは→

彼女も知ってました。 (朱梨) それならどうして?

>> 今 思えば 僕の方に下心があったんです。→

ついでだからと言って ランチに誘って→

連絡先 交換した後も→

終業後に 一緒に お酒飲むようになって…→

それで…。

(朱梨) お仕事にも 影響あるんじゃないですか?

マスコミも騒いでますし やりにくくなるんじゃ。

>> 仕方ありません。 妻は それだけの事をしたんです。

それに…→

家族として 僕にも責任があります。

(朱梨) そうですね。

(迅) まあ 味方になってくれる人も いるし→

何とかなると思います。

成田さんのご遺族には しっかり賠償をして→

妻が罪を償って→

出てくるのを待つつもりです。

(朱梨) あの…→

ひとつ お願いがあるんですけど。

>> どうぞ。 (朱梨) 失礼します。 (滝沢) 失礼します。

>> 妻の物は大体ここに。

家宅捜索が入ったんで パソコンなどは押収されましたが。

(朱梨) 失礼します。

(朱梨) 素敵な お洋服たちばかりですね。

夏帆さんは お買い物が 好きだったんですか?

>> 妻は結婚を機に 仕事を辞めたんですが→

まあ 遠慮せずに好きなものを 買っていいって言ってたんです。→

といっても あまり贅沢はしてませんでした。

(朱梨) そうですか。

>> 今更ですけど 本当 いい妻なんです。

仕事を辞めたのも 僕との時間を大切にしたいって→

彼女が言ってくれたからで。

食事や休みの過ごし方も→

まず僕の意見を 聞いてくれてました。

それなのに 僕は…。

(滝沢) そんな素敵な奥さんを 裏切ったんですね。

>> うん…。

(朱梨) ありがとうございました。 今日は これで失礼します。

(滝沢) 失礼します。

(滝沢) ほんと 今更 何言ってるんですかね。

浮気しといて偉そうに。

(朱梨) 滝沢さん かなり苛立ってましたね。

(滝沢) いつの間に見たんですか。

(朱梨) 態度に出てましたよ?

(滝沢) で どうしてクローゼットを 確認したんですか?

何か考えがあったんですよね。

(朱梨) 迅さんから見えた感情が 気になったんです。

これは「怒り」の感情です。

(滝沢) 自分を刺した奥さんへ怒りを?

(朱梨) いえ。これは 不倫相手の成田さんについて→

話した時に見えた色です。

>> 〔まあ 僕がいけないんです。→

成田さんと すぐ別れられなかったから〕

(滝沢) 成田さんは被害者でしょ?

どうして彼女に怒るんですか。

(朱梨) 口では責任を感じてるって 言ってましたよね。

しかも…→

それが夏帆さんについて 話になった時に…。

(滝沢) 紫が混じってます。 (朱梨) はい。

紫は「嫌悪」の色。

「怒り」と混ざると 「軽蔑」の感情になります。

(滝沢) 軽蔑?

>> 〔仕方ありません。妻は それだけの事をしたんです〕

(滝沢) 染谷 迅は 奥さんを軽蔑している?

(朱梨) それが気になって 夏帆さんの物を 見せてもらったんです。

リビングにあった写真では 仲が良さそうだったので→

他に手掛かりがないかと…。

(風早) それで?クローゼットには 何かあったのか?

(朱梨) いえ。特に変わったものは…。

(滝沢) まあ 強いて言えば…→

ビックリするくらい 良い服ばっかりでした。

羨まし。

>> どういうことなんですかね?→

不倫相手には怒りを覚えて→

奥さんのことは軽蔑してるって…。

だから犯罪者になったから 軽蔑してるとかかな?

自分まで刺されたのにですか?

うん。軽蔑どころじゃ 収まらないかも…。

(風早) 仕事が順調な中で 事件を起こされて→

迷惑を掛けられたとでも 思ってるのかもしれない。

>> で 原因になった 成田さんに怒ってる。

(滝沢) いやいや… どこまで自己中なんですか。

(風早) まあ いくら話しても 憶測の域を出ないな。

アリバイは完璧だし 夫の関与を→

どこまで疑うべきなのかも微妙だ。 (滝沢) ですねぇ…。

(風早) あっ 被害者のスマホは? まだ見つかってないのか。

(滝沢) はい。 染谷夏帆は証拠隠滅のために→

現場付近の川へ捨てたと 供述してます。

(風早) 今後は 成田ゆず季さんの 周辺を捜査しよう。

不倫以外に 染谷夫婦との関係が 何か見つかるかもしれない。

>> はい。 (今西・滝沢) はい。

(滝沢) 心野さん!

お疲れ様です。 (朱梨) お疲れ様です。

(滝沢) 心野さんのせいじゃありませんよ。

染谷 迅が 家族について話した時→

心野さん 動揺してましたよね。

>> 〔家族として 僕にも責任があります〕

(朱梨) 〔そうですね〕

(滝沢) お姉さんのこと 思い出してたんですよね?

あ いや…。別に私は→

本当にお姉さんがやったと 思ってるとかじゃ…。

(朱梨) すいません お気を使わせてしまって。 (滝沢) いえ…。

(朱梨) 聴取の間にプライベートのことを 考えるのはいけないですよね。

気を付けます。

(滝沢) あ はい…。

(朱梨) じゃあ お疲れ様でした。

(滝沢) あ お疲れ様でした…。

(滝沢) そういう意味じゃ ないんだけどな…。

(足音)

♪~

(電話の呼出音)

♪~

(滝沢) 脅されてた?

>> 成田ゆず季さんの大学で 聞き込みをしたところ→

彼女が最近 近いうちに金が入ると→

友人に話していることが わかったんです。

通販サイトでブランド品の チェックもしてたみたい。

その友人が気になって 訊ねたところ…。

(滝沢) 染谷 迅を脅していたと?

(坂東) 明言はされなかったけど そう感じたって。

(風早) 染谷 迅は 不倫関係をネタに→

被害者から 金銭を強請られていたわけか。

(滝沢) 染谷夏帆の動機とも 関係あるかもしれませんね。

(滝沢) あなた 本当に→

成田さんが憎くて 殺したんですか?

>> どういう意味ですか?

(滝沢) ご主人を奪われた 嫉妬心からではなく→

脅迫から守るために 殺したのでは?

もちろん その両方の 可能性もありますけど。

どうなんですか?

>> 分かりません。 (滝沢) 分からない?

>> 夫が脅されていたなんて 初耳です。→

夫のことは 夫に聞いてもらわないと。

(滝沢) あくまで 単に憎くて 成田さんを殺したというんですね。

>> だって どうして 夫の話が出てくるんですか?

(朱梨) 夏帆さん。

あなたは 何を恐れているんですか?

あなたの目からは 今も「恐れ」の色が見えています。

何を恐れているんでしょうか。

警察に捕まったことですか?

世間の目ですか?

それとも 将来の心配ですか?

>> 別に… 何も恐れてなんかいません。→

私は邪魔な女を殺したんです。 むしろ満足してます。

(朱梨) 事情があるなら おっしゃってください。

情状によっては 刑期が短くなるかもしれません。

お家にも早く帰れますよ。

>> 家に…。

♪~

(滝沢) その色は? (朱梨) 「恐れ」よりも強い「恐怖」の色です。

(滝沢) 恐怖? >> 怖がってません!

私が何を怖がってるって いうんですか!

勝手に決めつけないでください!

(滝沢) 今 お家に帰れると話したら→

色が濃くなりましたよね? (朱梨) はい。

(滝沢) 何か帰りたくない理由が?

お家が怖いんですか? >> 違います。

(滝沢) じゃあ お家に何が…。

(朱梨) ご主人が怖いんですか? >> だから違います!

(滝沢) まさか…→

ご主人に言われて 成田さんの殺害を?

(滝沢) 金銭を強請られるように なったことで→

ご主人は成田さんを邪魔に思った。

そこで あなたに彼女を殺すよう 命令したんじゃありませんか?

普段から ご主人の言うことを 聞いていたあなたは→

それに従った。

でも あなたも限界だった。

だから帰宅すると ご主人のことも刺したんです。

もう二度と ご主人に 命令されることがないように…。

>> 違う…彼は関係ない!

私は彼を愛してる。 彼には私が必要…愛してる…。→

私が必要 彼には私が必要…。

(風早) DV? (滝沢) はい。

夏帆さんは 普段から ご主人による→

DVを受けていたんだと思います。

>> 逮捕時の身体検査では 体に外傷はなかったよね?

(滝沢) はい。なので たぶん 言葉による精神的DVや→

家計を握られている経済的DVに 遭っていたんだと思います。

(風早) そんな中 旦那は不倫関係をネタに 脅されるようになり→

相手を消すことを考えた。

>> まあ 経営者としての 社会的立場もありますからね。

一生 脅され続けるって 考えたのかもしれませんし。

で 普段から言いなりになってる 奥さんに やらせることにした。

(滝沢) 要するにクズなんです この男。

(風早) 刑事がそんな簡単に要するな。 (滝沢) すいません。

(風早) まあ 俺も滝沢の意見には 賛成だけど。

で 夏帆さん本人は 認めてないんだよな。

(滝沢) あくまで自分の意思で やったと言ってます。

>> 認めてくれれば 彼女には 有利に働くんだけどね。

(風早) それと もう1人 納得いってなさそうな奴が…。

(今西) またですか~。 (滝沢) そもそも心野さんなんですよ?

夏帆さんが何かを怖がってるって 言い出したのは。

(朱梨) 今の取り調べで 恐怖していたのが→

DVによるものだというのは 分かるんです。

でも 最初の時から→

「恐れ」の色が見えていたのは どうしてでしょうか。

(滝沢) ずっとご主人のことを 思い出してたからじゃないですか。

(坂東) ああ それか 夫に命令されたことを→

うまく やり遂げられるか 心配だったのかも。

(朱梨) そうですね。

(風早) いずれにせよ 染谷夏帆と迅の→

夫婦関係を 調べ直す必要はありそうだな。

(今西) 2人は大学の同期でしたよね。

(坂東) 当時の関係者 当たろっか。

(滝沢) 私たちは…。

どうします? もう一度 ご主人を→

聴取するっていう 手もありますけど。

(風早) どうせ何も 聞き出せないだろうけどな。 (滝沢) はい…。

(朱梨) どこか 空いてる部屋は ありますか?

(滝沢) はい?

(滝沢) クローゼットの次は これですか。

所轄の方たちが 一度チェックしてますよ?

♪~

(滝沢) お2人が共用で使用していた パソコンですよね。

(朱梨) はい。

ご夫婦の写真が多いですね。

(滝沢) まさかDVの瞬間が 写ってるわけ…ないですよね。

(朱梨) こう見ると 良いご夫婦なんですけど…。

夏帆さんも本当に幸せそうで。

♪~

(滝沢) みんな昔の恋人ですか。

こんな写真… よく夫婦のパソコンに。

(朱梨) 夏帆さんも 削除しなかったんですね。

(滝沢) できなかったんですよ。 夫に消すなって言われて。

(滝沢) どうしました?

♪~

(滝沢) ちょっと…。

心野さん!?

♪~

(夏帆) 〔夫のことは今でも愛してます。→

彼には私が必要なんです〕

(迅) 〔僕がいけないんです。 >> まさか妻が→

ここまで彼女のことを 恨むとは考えてませんでした〕

(滝沢) 〔自分を刺した 奥さんへ怒りを?〕

(朱梨) 〔ご主人が怖いんですか?〕 >> 〔怖がってません!〕

(朱梨) 〔「恐れ」よりも強い 「恐怖」の色です〕

(迅) 〔家族として 僕にも責任があります〕

(滝沢) 〔奥さんを軽蔑している?〕

(風早) 〔DV?〕 (夏帆) 〔勝手に決めつけないで ください!〕

(今西) 〔2人は大学の同期でしたよね〕 (滝沢) 〔みんな昔の恋人ですか〕

(夏帆) 〔私は彼を愛してる。 >> 彼には私が必要…〕

(朱梨) 〔あなたは 何を恐れているんですか?〕

♪~

(朱梨) 見えました 夏帆さんの色…。

(滝沢) すいません お呼び立てして。

>> いえ…妻に何かありました?

(滝沢) 先ほど 最後の取り調べを 終えたところです。

(滝沢) こちらの写真に見覚えは?

>> 恥ずかしいな こんな昔のもの…。

(朱梨) 押収したパソコンの中に→

ひとつのフォルダとして まとめられていたものです。

事件とは無関係なものだと 見過ごされていましたが→

私には違和感が。

(朱梨) 分かりませんか。この写真には→

あなた達ご夫婦の関係が よく表れてると思います。

>> 夫婦の関係って… 私は写ってませんけど。

(朱梨) はい。でも→

例えば この写真。

ここに写ってる夏帆さんは→

今とは別人のような 派手な服装をしていますよね。

(滝沢) 他のお写真でも→

結婚を機に お洋服の趣味が 変わったようですね。

>> よくあることじゃありませんか?

年も取りましたし 生活環境も変わったので。

(朱梨) だからといって ご主人の昔の恋人と→

似すぎていると私は感じました。

(朱梨) あのフォルダは ご主人が思い出を 振り返るためのものではなく→

あなたがご主人の好みを→

研究するためのものだったのでは ありませんか?

♪~

(迅) 確かに 妻は何かと僕の好みを 聞いて合わせてくれてました。

けど…それが何か。

(朱梨) 取り調べの間 夏帆さんは→

あなたのことを 何度も気にしていました。

>> 〔夫には会えないんですか?〕

〔彼には私が必要なんです〕

(朱梨) DVを疑った時は そうした態度も→

あなたを恐れているための ものだと思いました。

>> DV?

(朱梨) でも彼女は否定し お2人の写真でも こんな笑顔を。

>> 当然ですよ。 僕 DVなんてしてませんよ。

(朱梨) でも 彼女は あなたを恐れていた。

>> まさか 僕も事件に関わってるって 疑ってるんですか?

(滝沢) 違いますか?

>> あり得ない。 僕にはアリバイがあります。

(朱梨) なので あなたは成田さんを 殺害することはできません。

>> だったら…。 (朱梨) あなたが殺すように指示をした→

というより 夏帆さんが そう行動するよう仕向けたんです。

>> 〔脅されてる…?〕

〔ほんと ごめん。→

まさか向こうが 写真まで 撮ってるとは思わなくって〕

〔あの子がいる限り→

君との生活は 続けられないかもしれない〕

〔どうしよう。→

僕には君が必要なのに…〕

妻はそれで決意したと?

彼女がしたのは殺人ですよ? 僕の言葉ひとつで→

そんな簡単に決めれるはず ないじゃないですか。

(朱梨) それが決めるんです。夏帆さんは あなたを恐れていたから。

>> だから 私は 怖がってなんかいません。

私は夫を愛してるんです。

(朱梨) 夏帆さん。それは違います。

あなたが ご主人について話す時→

見えているのは 「愛」の感情ではなく→

「恐れ」や「恐怖」の感情です。

〔お家にも早く帰れますよ〕 >> 〔家に…〕

(朱梨) 人が恐れを抱く時 それは何も→

暴力や暴言といった攻撃を 受ける時だけではありません。

大事な物や 大切な人を失う時にも→

人は恐れを抱きます。

あなたは ご主人を思って 恐れていた。それは→

ご主人を失ってしまうことや 失った状態にいることへの→

強いストレスを 感じているからです。

>> ストレス…?

(朱梨) 禁断症状…と言い換えても いいかもしれません。

あなたは その感情のために 成田さんを殺害した。

そうしなければ→

ご主人を失ってしまうかもと 恐怖したから。

>> 〔どうしよう。 >> 僕には君が必要なのに…〕

〔だったら 私が…〕

〔私が その女を殺す〕 〔え?〕

〔私 できるよ。 >> あなたを愛してるから…〕

〔夏帆…〕

(朱梨) そして 成田さんを呼び出した彼女は…。

>> 〔あなたのこと 迅さんからも聞いてます。→

何でも合わせてくれる 理想的な妻なんだって。→

ハッ 私 信じらんないです。→

いっつも旦那の顔色を窺って→

着たくもない服を着て 生きてくなんて。→

あんな男の どこが そんなに いいんですか?〕

(夏帆) 〔彼…ダメなの 私がいないと〕

〔あなたがいたら 彼が困るの。→

彼を困らせないで!〕 〔あっ…!〕 (刺す音)

〔私たちの邪魔をしないで!〕 (刺す音)

〔夏帆 ありがとう〕

〔愛してるよ…やってくれ〕

(刺す音) (迅) 〔うっ…!→

あ…ああ…ああっ…!〕

(倒れる音)

(朱梨) あなたは 成田さんを 恨んでいたわけでもなく→

ご主人に命令されて 仕方なく従っていたわけでもない。

ご主人のそばにいるために 彼女を殺害したんです。

>> フゥ…。

いけませんか?夫のためじゃ。

夫は いっつも 言ってくれるんです。→

「僕は君を愛してる」→

「僕には君が必要なんだ」って。

彼のような完璧な人が→

私みたいな女を 必要としてくれている。

私は その気持ちに応えたい!

これが愛じゃなくて 何だって言うんですか?

あなたの言う通り 彼のことを考えすぎて→

怖くなる時もあります。

もしも 夫がいなくなってしまったら…→

彼の心が離れてしまったら…→

怖くて怖くてたまりません!

彼に相応しい女でいないとって いつも恐怖しています。

でも この想いが 私にとっての…。

(朱梨) 夏帆さん。

それは愛ではありません。

あなたは ご主人に 依存しているだけです。

そして その満たされる事のない想いを→

ご主人に利用されたんです。

このままでは あなた1人で罪を被って…。

>> うるさい!!

どうして…!?

どうして あなたが 私の気持ちを決めるんですか?

これが私の愛なんです。

彼しか…→

彼しか いないのに…。

(泣き声)

(滝沢) 染谷 迅さん。あなたには 殺人教唆の疑いがあります。

凶器や犯行場所などの詳細は→

あなたが アドバイスしていたんですよね。

夏帆さんが証言してくれました。

>> 僕は 彼女が望むことを させてあげただけですよ。

(朱梨) 夏帆さんから見えた感情の色は 変わっていました。

「後悔」の色です。

あなたのためと信じて→

成田さんの命を 奪ってしまったことを→

後悔してるんです。

私は 彼女に あんな感情を抱かせた あなたを→

絶対に許しません。

(朱梨) ありがとうございました。 (滝沢) はい?

(朱梨) 夏帆さんの感情の正体が わかったのは→

滝沢さんも 協力してくれたお陰です。

(滝沢) 私は何も…。

っていうか そういう堅苦しいの 抜きでいいんで。仕事ですし。

(朱梨) そうですか。

(滝沢) 最近よく食べてますね。

あ そうじゃなくて…。

心野さんも 怖い時は 怖いって言ってくださいね。

あ…家族が 突然いなくなったんです。

私なら めちゃくちゃ怖いです。

♪~

(滝沢) 私にできることがあったら 何でも言ってください。

こっそり調べるなら手伝います。

私 規則とか全然気にしないんで。

(朱梨) ありがとうございます。

♪~

(朱梨) でも バレたらまずいですよ。

(滝沢) 平気ですよ。 怒られるのは風早さんなんで。

♪~

(朱梨) お疲れ様です。

(滝沢) お疲れ様です。

うん。

♪~

(滝沢晴馬) ハァ…ハァ…。

(風早) 悪いな。早くて助かるよ。

>> これ。どうぞ。

(風早) サンキュー。今度メシ奢るよ。

>> あんまり深入りしない方が いいですよ。

(風早) わかってるよ ゴチャゴチャ言うな。

♪~

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