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(時計のアラーム)
・~
・~
・~
・~
・~
・~
・~
・~
(早苗)ねえねえ この由利の写真 かわいいと思わない?
(男性)そうかい?
(早苗)あっ ねえ 早く 由利 早く (由利)おはよう
(男性たち)おはよう (早苗)この前の合宿の写真
ねえ この由利 いいと思わない? 何? これ
誰が撮ったの? (男性)僕ですよ 僕
何? この写真 偏平で 魚眼レンズで撮ったみたい
あのね 写真ってのは “真を写す”って書くんですよ
ねえ? (早苗)正しい
ベーッ
(部員たちのかけ声)
・~
(早苗)由利 何してんのよ どうしたの?
(部員たちのかけ声)
・~
・~
・~
混んでるね (江美子)そうね
何 飲む? う~ん
カルア・ミルク 私も それにしようかな
ボーイが いないんだよね
(少年)ねえ お姉様 (江美子)何? 坊や
踊ってくれない?
・~
・~
・~
人にタバコの火つけられんの 嫌いなの
(正隆)そう
じゃあ これ あげる
・~
ありがと
(正隆)よかったら 話なんかしたいなって思ってさ
駄目? 女の子 引っかけるときに・
「駄目?」なんて聞いちゃ それこそ駄目よ
へ~ そうなの? そう
女の子が知らん顔したって 押しまくるのが男でしょ
じゃあ 改めて押しまくったりして
君って変な子ね
よそで修業してきて
そうする
でも 今度までに 君の顔 忘れるといけないからさ・
電話番号 教えてよ
じゃあ 僕の教えとくよ
書く物 ない?
・~
はい
ついでに返しといてくれる?
じゃあね
・~
(ユミの英語)
(教授)Very good Yumi Sit down (ユミ)Thank you
(教授)Now Miss Nakazima (ナカジマ)Yes sir
(ナカジマの英語)
・~
私 どうも渋谷って好きになれないな
(早苗) あら どうして? 私 大好きよ
すてきなお店は いっぱい あるし 何でも そろってるし
ねえねえ 聞いて 『家庭料理百選』 もう半分いったわよ すご~い
じゃあ 彼としては早苗の手料理を 黙々と食べてるわけね
(早苗)うん
でもね 時々 彼のために 料理を作ってあげたいのか・
料理が作りたいから 彼に いてほしいのか・
分かんなくなっちゃうのよね
・~
(早苗)ねえ 由利 これ どう思う? ちょっとね
早苗には似合わないと思うな (早苗)そうかな?
それよりも う~ん…
こっちのほうが似合うと思うな
あっ よい よい
(早苗)どう? よいと思う
「14000円」か ちょっと高い
よし 買うど (笑い声)
・~
(男性)ねえねえ ねえねえ… ねえ どこ行くの?
あっ 一緒の方向じゃない (男性)俺らさ・
絶対に 滅茶苦茶に面白いからさ 一緒に行こうぜ
どう? バツ
(男性)面白いとこ知ってんだよ (早苗)何だかさ・
フィーリング合わないみたい 悪いけど
(男性)合わないことないじゃない (男性)待てよ 待てよ…
ぴったしだと思うよ
リラックスしていこう しつこいのよ てめえら
ま… 待って 由利 (男性たちの歓声)
たまんねえな (男性)かわいい
でもさ 案外 私なんて・
お見合いして ころっと結婚しちゃうかもよ
あなたが? まさかでしょうね
あら? だって 先のことなんて 分かんないじゃない
結局 今だって おままごとなんだし
由利たちこそ どうすんのよ?
ずっと同棲してるわけにも いかないでしょ
“共棲”って言ってほしいのよね (早苗)フフ… 共棲
いつ帰ってくんだっけ?
4 5 6 7 8…・
9 10 11 12 13…
10日も先か
(早苗) 今頃 何してんだろうね? 彼
“かけひ”じゃないかな? 多分 「かけひ」って 何?
音楽屋さん用語
引っかけ 女漁り
ツアーには つきもの
へえ 随分 進んだ関係なのね
でもさ・
由利のパパやママが そんなこと知ったら・
何て言うかしら? 異国の地ですからね あの人たちは
じゃあさ シドニーに電話して パパに言っちゃおうか?
バカ (笑い声)
・~
・~
・~
・~
・~
・~
・~
・~
・~
あのね タバコの火つけてくれる人 探してるんだけど
ハイ あっ ハイ
学生でしょ どこ行ってんの?
立教 中学のときからなんだよね
楽したかったから そういう感じだな
今日さ 昼間 雨 降ってたじゃない うん
自主休講にしちゃった あっ 右に おんなじ 気が合う
明日 朝からクラブなんだ だから 体力 蓄えておかなくちゃ
ねえねえ ねえねえ “クラブ”って何?
(正隆)うん ヨットを ちょっとね わ~
何だか バカにされてるような気がする
ううん そんなことないわよ カッコイイな ヨットなんて
そうでもないけどさ
でも いいよ 海の上って
二日酔いのときでも けろっとしちゃうんだよね
今度の日曜 レースなんだ
こないだ ドンベだったから 今度は張り切ってんの
ふ~ん あっ しらけ鳥
ごめん 興味ないこと ううん そんなことない
ねえ 続けて (正隆)う~ん
今度のレースでトップ取ったらね うん
あっ 俺 ドジ 何?
考えたら 君の名前 まだ聞いてないや あっ ホントだ
え~ 由利です どんな字 書くの?
ん? 「自由」の“由”に 「利益」の“利”よ
ねえねえ “正隆”ってさ ユーミンの あれ?
(正隆)うん 当たり 平凡
(店員)いらっしゃいませ ご注文…
シーフード・スパゲティ シーフード・スパゲティ
じゃあ スパゲティ・バジリコ
あっ あとね グラスワイン2つ ちょうだい
「グラスワイン」? はい
去年の夏さ 1人で あっち行ってきたんだ
「あっち」って? ヨーロッパ? (正隆)うん
イタリアでしょ あとね フランス ドイツ
へ~ そしたらね・
あちこちで日本人の団体客に 出くわしたんだけど・
びっくりしたよ あのパワーには 「パワー」?
(正隆)うん だってさ・
セリーヌだってグッチだって・
有名ブランドの店は 団体の自由時間になると・
日本人で 満員になっちゃうんだよね
知ってる “日本人の時間” っていうんでしょ?
(正隆)うん だからさ いい品物なんか・
店の人が みんな 隠しちゃうんだってさ ふ~ん
でも 私だって ブランド物 たくさん持ってるしな
おんなじことなのかな?
そりゃ 僕だって そうだよ
だって このバッグだって トラサルディだもん ほら
すいません
でもね いい物は いいんだから しかたないと思わない?
気分のいいほうを選ぶと ブランド物になっちゃうんだから
そうそう
ブランド物の標本みたいなのも ダサいけど・
それで気分がよけきゃ いいと思うんだよね うん
そうです
おいしかったら いいんです
・~
(正隆)でも 何で電話してきたの?
何となく 気まぐれ
(正隆)気まぐれか
じゃあ 女の子 引っかけるときに・
いつも マッチとライター 用意してるのかどうか・
聞きたかったから (正隆)グサッ
きっついな フッ…
(正隆)どうする? これから
今 何時?
(正隆)まだ9時前だよ 早いね
(正隆)どっか行きたいとこ ない?
あなた 決めてよ 隣の太郎君
・~
じゃあ 抱きたい
・~
だって 結局は そこに行き着くわけでしょ?
最終的には
・~
・~
どこまで行くの?
(正隆)この近くで いいかな?
・~
・~
(正隆)さて どれにしますかね?
回転ベッドと・
総ガラス張りのお風呂付きの部屋が いいな
え? 冗談
これだな
始める?
・~
・~
・~
・~
・~
・~
・~
・~
・~
あのさ…
出る? ううん
電話番号
そういうのは 知らないほうが いいと思うな
何で?
男の子と一緒にいるから 私
そっか
そうなの
僕にも ステディーな子がいるんだ
4年生なんだけど
年上の人か
彼女 姉さんの友達でさ・
初めて うちに来たとき会ったんだ
ねえ そういうのって嫌じゃない?
あっ これ ちょっと やって
だから 恋愛感情とか そういうの 全然なかったんだよね
うちに遊びに来たときさ 彼女 ニュートラの格好しててさ
ほら 鎖模様のブラウス全盛の頃でさ・
分かるでしょ?
私ね 高校 神戸だったんだよ 「神戸」?
じゃあ もろニュートラだったんだ 君も
これ 吸う?
「バージニア スリム」
姉貴たちのグループ かなり派手に遊んでてさ その頃
夜中に 僕まで 電話で呼び出されたりしたんだよ
それで いそいそ出かけてくわけでしょ
迷惑だよ どっちかっていうと
だって 男の数が足りない ってだけなんだもん
でも 真紀子は… あっ “真紀子”っていうんだけどさ・
ユニークだったんだよね ずばぬけて
どういうふうに? 何ていうか・
思い込んだら それしかないっていうかさ
例えば 絵の具箱 一つ 抱えて 1週間ぐらい・
ふらっと いなくなっちゃったり するんだよね
へ~ 絵 描く人なの?
だから それが思い込み
だって 帰ってきたら・
「沖縄で ウミヘビの ぶつ切りの入った みそ汁 食べてきちゃった」なんて
笑ってんだもん 絵も描きもしないでさ
ホント ユニークだな
みんなは “真紀子病”って言ってたけどね
でも いいな そういうの 私 好きよ
僕も だから すごく気に入っちゃってね
それから何となく
君の彼は どんな人?
逆襲をしてきたわけね
う~ん
淳一は 大学の5年生なの
フュージョンのバンドで・
ボーカルとバイオリンを やってんの
へ~ 音楽やる人なの? 何ていうバンド?
“NASA”っていうの 知ってる?
あっ 知ってる
レコード出てるよね うん
聴いたことあるよ 結構 売れてるでしょ?
まあね
あのさ 一つ 聞いていいかな?
どうぞ
普通さ 女の子って 誰かを本気で好きになると・
他の男の子とは 付き合わなくなるでしょ?
1対1では そうかしらね?
そうだと思うよ
真紀子だって 最初は・
前の彼と 平行して付き合ってたけど
今は あなただけ
そういうこと
でも 君は違うみたいだね
今 僕と こうして一緒にいるんだから
淳一は認めてるみたいよ 案外 へ~
どこで知り合ったの?
事務所が同じビルの中にあったの 原宿で
「事務所」? あっ
私 バイトでモデルやってるの
・~
(男性)《おう 君か》 (淳一)《おはようございます》
《(淳一と男性の話し声)》
《それ 故障してるよ 朝から》 《あっ そう》
《何階?》
《4階ですけど》 《おんなじ》
《君も うちの事務所に用事かな?》
《持ってあげる》
・~
《何か迷惑そうだね はい》
・~
変わった人だなって 印象だったのね
ガサツじゃなさそうな感じが よかったし
・~
その頃 私 世田谷に住んでたんだけど
《じゃあさ 4時には終わるから・
5時に…》 《分かった》
・~
《おはようございます》 《おはようございます》
何だかバツが悪くてね
彼のバンドも 少しは売れてきたし 都心で手頃な部屋を見つけたわけ
(正隆)一緒に暮らしてて うるさくなるときって ない?
そういうときは・
自主的に 枕 抱えて ソファで1人で寝るの
(正隆)四畳半ソングみたいに・
2人は 肩 寄せ合ってっていうの ヤバい感じじゃない?
あっ 私・
そういうジメッとした生活 パスしたい
・~
くよくよ悩むほどのことも ありゃしないしね
・~
・~
・~
(カメラマン) はい それで よし ん~ OK
(指示)
(カメラマン)ちょっと 手のひら… それで回してみようかな
はい OK
・~
おい 志水 フィルムチェンジだ (志水)はい
・~
(カメラマン)おい 志水! (志水)はい!
・~
・~
・~
・~
やっと おでましだ
(直美)あっ
おはよう (直美)おはよう
遅れてきちゃったみたいね
あれ? ねえ もう撮っちゃったの?
うん 今度ね 次のに着替えるのよ
ホント? 大変
おはようございます
(志水)サラちゃん サラちゃん (サラ)うん… うん…
(志水)スタンバイ スタンバイ
(サラ)OK (志水)OK?
早く ハリアップ OKね?
(2人の英語)
・~
直美ちゃん ちょっと… そう
(カメラマン) 直美ちゃん 今度 右 向いてみよう
あの 私 こっちのほうが好きなんですけど
(カメラマン)う~ん いや 右も いいと思うよ
こうですか?
ほら 直美ちゃん いいじゃない 素晴らしいよ
そう OK うん そう
これ 売り物? (店員)うん
これね 本になってる
この本 全部 切り抜くとね これ出来るんですよ
いくらですか? それは2200円です
じゃあ 買います はい
(江美子)もう踊り疲れちゃってさ 横浜 行ったの 元町
あれから? だって 由利 消えちゃうんだもん
あら 声かけたわよ ちゃんと
江美子ったら あの子と踊り狂ってるんだもん
(江美子)あら そうだった?
彼さ 実に元気少年なのよね
(江美子) ちょっと車はダサいんだけどさ
そんでさ 横浜で ご飯 食べたの
それからさ… ちょっと
あの日にヤッちゃったのよ
ホントに?
山下公園でさ
何となくイチャついてるうちに そうなっちゃったんだよね~
公園で? まさか しっかりホテル行ったわよ
あっそう
明日も会うの ドライブ
彼 かわいいんだ 突っ張っちゃってさ
あら また買ったの? リッチね
嫌ね 前から着てるわ
私 ちょっと買い物があるの
(江美子)何 買うの? 千代紙
(江美子)「千代紙」? じゃあ 一緒に行くよ
千駄木なの (江美子)「千駄木」?
何? それ どこ? 地下鉄に乗ったら すぐよ
(江美子)だって 千代紙だったら そこの伊東屋に売ってるじゃない
銀座なんかで買うとね・
何となく ボール紙みたいな気がするの
・(男性)赤系統のものから よろしいんじゃございませんか
(男性)その永銭がね・
まあ 何年間かかって こんな切れ端になんですよ
それをね まとめて・
それで わたくしがね これを千代紙にして…
(話し声)
・~
・~
・~
おじさん このエビ 一匹いくら? (店主)250円
あっ 5匹 買うから まけてくんないかな?
まかねえな お願い
じゃあ まけちゃおう 1200円だ ありがとう
・~
(男性)おねえさん よく 来んの? こっちのほうは 買い物
初めてです (男性)ああ そう
・~
・~
さてと
・(チャイム)
・(チャイム) は~い
・(チャイム) ちょっと待ってて!
・(チャイム)
今 開けますからね!
キャー! (笑い声)
いや~… お嬢さん こんばんは
びっくりした いや~ 私を待っていらしたのですか?
嫌! バカ バカ バカ バカ バカ… 熱!
ごめん 熱かった? (息を吹きかける音)
ごめん 大丈夫? (息を吹きかける音)
平気だよ
ただいま
おかえりなさい
ちょっと待ってて 今 お料理が最終段階
おお
どうしちゃったの これ まあ あっ 私が作ったの
「作った」? うん
やれば できんじゃない かわゆいと思わない?
やった やった
あ~! やっと帰れたぜ~
この眺め よいね
久々の手料理 おいしいんだから
(悲鳴) ヤダー! もう
シャワー浴びて着替えろって もうすぐ出来るんだから
やっと帰ってきたんだから 少しは触らせろって
嫌 もう 今 駄目よ (うなり声)
もう 控え 控え! はは~
よいしょ
うんまそ
はい サンキュー
おかえりなさいました ただいまでした
ん~
いただきます
何だよ 見られてると食いにくいよ
由利も食えよ
うん 食欲ないのか?
ううん
ただ見てただけ
フッ 変な女
あ~ やっぱり大東京
♪ 花の青山 六本木~ か
我が心のふるさとだもんね~
でもさ 由利
“秋田美人”って ホントだぞ
やったらめったら美人ばっか ムッ 何?
あ~あ 秋田と六本木が隣町だったらな~
(運転手)お客さん 後ろの車 知り合いじゃないの?
さっきから合図してるけど
(クラクション) (佳祐)淳一 淳一
け… 佳祐! お前 何で? どこ行くんだよ 佳祐
(佳祐)行き先は同じだよ スクエアビルだろ?
さすが東京 こんなことが起こんだよな
いつ戻った? 今日 今日 たった今
(佳祐)めでたいな またチーク踊ろうぜ!
それ それ 男の世界
いいな 男同士って 女には分からんもんね
(クラクション)
随分 いい思いしてきたみたいね 六本木の隣町で
フフ すごいというかね 何というか
良平なんか無茶苦茶よ
目なんかさ 毎朝 とろ~んとさしちゃってさ
それは病気ね 一種の
そうね かわいそうというか
淳一も負けずにしたんでしょ? “かけひ”
僕? 僕の場合は ほら 発作程度 「発作」?
その違いについて詳しく述べよ 200字以内に
あ~ ケーキ食べに行こっか 急に食べたくなっちゃった 俺
どうしたんだろ
あっ 何だ? どうした
いいや 明日 一人で食べよ 何を?
今日 午前中 原宿でケーキ買ったの
ローリエ 何だよ~
いいよ 私が太ればいいんだから
駄目だよ そんなの
大体ね 宵越しのケーキなんてな 江戸っ子の恥だぜ
聞いたことないな そんなの
すいません 運転手さん
方向 変えてもらえます? 渋谷に (運転手)はい
帰るの? うん
急に帰りたくなった
コーヒーがいい? 紅茶がいい?
何よ 急に
だって ケーキどうする… 黙れ
・~
・~
・~
・~
・~
ガウ
(犬の物まね)
・~
そういうことするのか?
ガウ ガウ ガウ ガウ ガウ…
・~
ガウ
・~
・~
・~
もう夜だぜ
腹 減ったよ
何か食おう
・(ベル)
おい シドニーホットラインだよ
はい 「はい」じゃない
電話だよ ママだろ? はい もしもし
ほら
・(ベル)
もしもし ママ?
うん 元気で やってるわよ
え~?
そりゃ 夜 出かけてることだって あるわよ
何 言ってんのよ そんなこと心配しないで
うん 私なら大丈夫
真面目に勉強してるって
(笑い声)
あっ パパ?
あんまり お酒 飲みすぎてないでしょうね?
私? 私なら 健康優良児よ
♪~
(ディレクター)はい OK! (AD)休憩にしてください
(スタッフたちの話し声)
やっぱり ムービーだと大がかりなのね
こっちが緊張しちゃった
(直美) ホント 何が何だか分かんないわ
もう舞い上がりっぱなし あら そんなことないわよ
すごい落ち着いてた
すてきだったわよ ありがとう
ついてきてくれて よかった 1人じゃ震えちゃったかもね
・(茂森)直美ちゃん (直美)あっ はい
(茂森)くたびれた?
上がったら 一杯どう? (直美)はい ぜひ
(綾瀬)直美さんと同じ事務所? ええ
じゃあ どう? 一緒に はい
(AD)スタンバイしてください (メイク)直美さん
は~い
じゃあ あとで (茂森)うん
じゃあね
(ディレクター)え~ この酒ね 爽やかな酔いなんだから・
その気分を大事にね
はい 音楽 用意 はい!
♪(演奏)
♪~
♪~
♪ 陽が沈むまで Just wait
♪ まだ しばらく間があるよ
♪ 昨夜の夢は wet dream
♪ 君を抱いて彷徨った
♪ 俺達 まるで漂流者 drink up
♪ 愛のさ中で渇いてる drink up
♪ We're gonna follow the Soutern Cross
♪ 流れて行く先は知らない
♪ 楽しみは後にしようぜ
♪~
ワンパターンでやんの あっ おしんこ おしんこ
これね
いただきます 食います
(従業員)いらっしゃいませ こんにちは
こんにちは (従業員)どうぞ こちらのほう…
♪(演奏)
♪~
お~ お~ お~
♪~
淳一 知ってんの? うん あのピアノ弾きだけ
吉田さんっていうの
ジャズやってた頃の仲間? そう
♪~
ひえ~ カッコイイな あのボーカル
すごいノリ 知らなかった あの子
(従業員)お待ち遠さま
(吉田)淳一
いい いい いい 駄目だって 駄目だって
行ってくれば?
私 淳一のジャズ 久しぶりに聴きたいな~
またまた すぐ乗せて 知らねえぞ 悪ノリしちゃっても
やっちゃおうかな (女性)こんにちは
(淳一と吉田の話し声)
じゃあね 『ミスティ』やろうかな
♪(演奏)
♪~
♪~
♪~
♪~
♪~
♪~
♪~
♪~
・(一同の話し声)
・ よかったよ ・ いや~ やっちゃったよ
・ あんなの 随分やってないもん 俺
・(吉田)行こうよ ・ いいの?
彼女も行くって言うから ねっ ホントに? (女性)一緒に行くわ
行こう
新宿でさ 昔のメンバーが 集まってんだってさ
俺 ちょっと行ってくる どうする? 一緒に来る?
ううん 私 先に帰る
ちょっと疲れてるみたいだから
そっか
じゃあ 悪いけどさ ちょっとだけな
なるべく早く帰る
うん
じゃあ 行きましょうか (一同)行きましょう
(一同の挨拶)
おかえりなさい
おかえり
おかえりなさい
楽しかった?
楽しかったわよね
よかったね
・(ドアの開閉音)
(流水音)
起きてるの?
淳一 “かけひ”したの?
ええ まあ
いつもの発作というかさ
もう やめてね あの子は
何だよ どうしたんだよ
ねえ お願いだから もう あの人と会わないでね
フッ… お前 変だよ
病気? 熱でもあんじゃないの?
ちゃんと聞いて
いいよ 言ってごらん
だって お前 1人で 先 帰ったじゃないかよ
分かってたんだろ?
分かってたけど
でも 違うの 何が違うの?
そういうこと 言ってるんじゃなくて
う~ん 今までの人と違うから
う~ん うまく言えないけど 何か 調子 狂っちゃうな
そういうの ありなの? ねえ あの人 違うから
何だか 私 怖いから あのさ ちょっと 頼むよね
じゃ 何? 俺たち 今まで結婚ごっこしてたわけ?
そうじゃないだろ?
お前だって そういうの 一番 嫌いじゃない
そういうこと言ってんじゃなくて
違うんだって
違うってば
何で 今日にかぎって そんなこと言うのかな?
(すすり泣き)
ヤッバいな…
(すすり泣き)
・(ベル)
もしもし ママ?
もしもし?
・ This is Junichi speaking
あのさ
ごめん
・ もう会わない
う~ん
思わずマジになってしまった
淳一
・ ん?
ごめんなさい
・~
・~
・~
・~
・~
ごめんね 遅くなっちゃって! (直美)待ちくたびれちゃった
よいしょ 遅い 遅い ごめん ごめん
え~っとね 修二さん
あのさ 2組のカップルで・
こういうふうに 車 乗ってるとき・
男同士で座ったり カップル同士で座んのって・
あんまり よくないんだよね ふ~ん
そうなの? うん
お互いのカップルが クロスして座るのが・
アッパーテンふうなの へ~
そういう つまんないことだけ よ~く知ってんのよね バカでしょ
(修二) まあ いいんじゃないっすか? 僕たち アッパーテンじゃないし
ハハハハハ… (一同)ハハハ…
あ~あ…
(一同の叫び声)
♪~
(従業員の解説)
♪~
♪~
出た~ (修二)怖い~
どういうの? あれ
時々 疑わしくなんのよね
♪~
♪~
大丈夫かよ? (修二)だらしがないね 君は
僕なんか こうだよ (力み声)
優しくないぞ
この人はね 強すぎるのよ
(子供たち)全然 大したことないね
(直美)ねえ 大丈夫だった? あ~!
いや どうしたの? 大丈夫?
(直美)ねえ 大丈夫?
さっき 私に意地悪するからよ
♪~
何 食べますか? う~ん 直美ちゃんは?
横浜に来ると中華街ってのもね
由利は? 私もね 中華はパス
フランス料理は? (直美)あっ あそこね
うん 私 乗る いいね フランス料理
淳一は? いいんじゃない
あれ? ねえ
あそこにいるの サラじゃない? ほら
(直美)あっ ホント ねえ ねえ 修二 止めて
サラ サラ!
(2人)サラ!
オー ハーイ
ハイ どうしたの? おそろいで
ドリームランド行ってきてね これからディナー
ホント? ダブルデートで いいね
あなたこそ どうしちゃったのよ?事務所に ちっとも 顔 出さないで
(サラ)うん 私 もう辞めたんだ (直美)辞めちゃったの?
明日 ニューヨーク行くの 「明日」?
結婚するんだ 彼と
(2人)「結婚」?
紹介するね 私のフィアンセ (直美)ホントに本当なの?
そうよ よかったわね
おめでとう あっ Thank you
(直美・由利)おめでとう (男性)Thank you
(直美)おめでとう (修二)おめでとう
(修二)Congratulation おめでとう
で これから 彼の友達に さよなら行くのね
急いでるんだ じゃあ バイバイ
(直美)バイバーイ (サラ)あっ 手紙 書くね バイバイ
(一同)バイバイ
「手紙」って… あの子 住所なんか知らないよ 多分
私のも (直美)うん
あの子 いくつ? 18よ 確か
(修二の口笛) (修二・淳一)「18」?
若~い
・~
サラには びっくりしたね
あの子 不思議が いっぱい少女だからね
でも サラの場合は 一種の才能よね
やっぱり ああいうふうにしか できっこないもんね
結婚なんか
しないの? 直美 彼と (直美)う~ん
するかも でも しないかも
今 すっごく面白いし 仕事 うん
もっと面白くなるかもしれないし そうだね
しないわね やっぱり 一流になるまでは
うまいもんですね 感動的だな ホントに
いや こういう役に立たないことはね
やっぱり あれですか?
曲 作ってるときなんか 英語で考えたりするわけですか?
う~ん そんなに堪能じゃないけど・
何となく ほら 横文字思考っていうか
あ~ あっ 畜生 失敗
あっ ごめんなさい 話しかけて いや いいよ
僕ですか? うん
でも 君だってさ 医学部だったら・
ドイツ語が先に出ちゃうなんてこと あるんじゃないの?
あ~ うん ありますね そういうのって
ああ… あ~ むずい あ~
終わっちゃったよ やられたよ
ほら この間 事務所に来た 週刊誌の記者いるでしょ?
あの 眼鏡かけてる 頭 少し ハゲ上がった人?
そうそう
取材のあとで お酒に誘われたのよね うん
でさ あの人 やったら触るのよ
こうよ こう
ホントに? (直美)うん
それでさ それだけでも鬱陶しいのに・
あの人さ 手が潤んでるのよね
汚~い
ハイ こないだは どうも
こちらこそ
あそこにいるの 彼でしょ?
レコードのジャケット見てたから すぐ分かったよ
うん 今日は? (正隆)うん
ちょっと元町にね
こっちも連れがさ
・~
じゃあね
・~
ねえ ねえ どういう関係?
ミステリー
由利も やるわね 意外に
ホント やるわね
音楽家としては いつも どんな曲を聴いてらっしゃる…?
「音楽家」?
何か 僕 すごく 偉くなったような気がするな
何でも聴きますよ 演歌以外はね あ~ 演歌
僕も あれは駄目 何か こう べた~っとしてんですよね
そうそう もう どの曲も おんなじでさ
全然 オリジナリティーってもんが ないよね
(修二)ちょっと待ってくれって 感じがしますよね
あれはね 本をただせば お経なの
ホントに? ホント
南無阿弥陀仏 (修二の笑い声)
“日本人の心”とか何とか 言ってるけどさ
実はインドや中国の借り物なのね
もう 悲しくなっちゃう そうね~
演歌なんか ありがたがってるから・
リズム感が駄目になっちゃうのかも しれませんね そう
リズム感 最悪だもん (男性)あのさ
あの お兄さんたちさ は?
さっきから聞いてると 随分 言いますね
そうですか?
演歌っちゅうのはね 深~いもんなのよ
日本人の心の歌なんだよ (修二)まあまあまあ
そう深い意味で 言ったんじゃないんですよ
あんたは ちょっと黙ってなさい ね? (修二)はい
ちょっと… あんたさ・
洋モノ音楽で泣ける?
俺なんか 涙 出るよ 演歌でさ
すいませんでした 忘れてください いやいや
そういうこっちゃないのよ そういうこっちゃないの
俺が言ってんのは心のほうさ 日本人のハートの問題
ちょっと お過ごしに なってるんじゃないですか?
「お過ごし」? 俺は 何にも お過ごしになってないよ
僕は ただ 君たちと ディスカッションをしたいだけなんだ なっ
ねえ 由利たちは どうするの? 「どう」って?
結婚 あ~
実感ないな 私
考えてないことないでしょ? うん
でも 今のままが いいな
結婚か… (直美)う~ん まあね
どっと所帯じみちゃう感じよね
淳一さんも 結婚ってタイプじゃないしね
「べた~っとしてる」とかさ 「お経だ」とかさ・
そういう言い方っちゅうのは やっぱり・
日本人全体に対する 侮辱っていうかさ
ごめんなさい あの うち帰って寝ます
いやいや いやいや 謝るとかさ そういう問題じゃないわけだ
俺はさ ただ その 演歌の心について・
話をしたいだけなんだからさ 先を急ぎますんで 失礼します
何だよ 逃げる気? (修二)まあまあ まあまあ…
不思議な人ですね あなたね (男性)「不思議」?
「不思議」ってのは何だ? どういう意味だよ
俺なんか 何にも不思議な人間でも 何でもないぜ 俺なんか
普通の人間だぜ 俺なんか 普通です あなたは普通です
あっ ちょっとさ・
“不思議”っていうことについて 話をしてみようか
ヤダ 何してんのかしら? 恥ずかしい
他人のふりしてよう
(修二の笑い声) はい
ありがとう (修二)すみません
あっ 修二は やめといたほうがいいんじゃない
車だし あ~ そうか
そんな ちょっと… (直美)駄目 駄目 駄目
いいじゃない 車 置いてけば ねっ 置き場所あるしさ
これ なかなか いけるのよね
純ロックってさ 今 一番 ナウい飲み方なんだから
そうそう 車なんか 明日 朝イチで取り来ればいいんだし
うん うん 楽しくやんなきゃ
やっぱり やめといたほうが いいんじゃない?
遅くなると お二人に悪いし
あら 私たちなら構わないわよ どうぞ ごゆっくり
ほら ああ言ってくださってるじゃない
好意は素直に受けなきゃ
あ! どうしたの?
(直美)い… いえ 別に…
大きな声 出すなよ みっともない 心配すんなって
あっ じゃあ…
(修二)う~ん
僕 別に 酒飲み ってわけじゃないんですけど
ええ 気が小さいもんですから・
勧められちゃうと もう つい飲んじゃうんですよね
でも うまいですね これ そうでしょ?
(直美)あ~…
あ~! 一日 我慢してたから 何とも言えません
失礼して もう一杯だけ いただいちゃおうかな
あっ… うん どうぞ どうぞ
(直美)あ~あ また夜明かしだな
ホントに?
(修二)すいません お騒がせして
勝手に いただいてますから どうぞ
おつまみ すぐに持ってきますから (修二)はい
ハッシ!
ん! 軽い 軽い
ふ~んだ
・~
・~
・~
・~
・~
・~
・~
これが 合いそうで入んねえんだよな
何だよ
そんなの合うわけないじゃない 考えてんの?
考えてるわよ
何 考えてんの?
何か あったの?
別に
お前 変だぞ 少し この頃
何か あったんだろ?
言いたくなければ 言わなくても いいけど
何?
シドニーから?
読むの?
帰ってくるのか
もう 日が ないのよね
一緒に暮らしたい か…
私 出ていかなくちゃ
あっ
そんなこと ないんじゃない?
え?
一緒に迎えに行くよ 成田
いいの?
うん
・~
・~
親父のヤツ 「車 貸せ」っつったら 目 白黒させてやがんの
・~
乗れよ
・~
淳一 ん?
ううん 何でもない
うん
はじめまして
僕 長谷川淳一です
・~
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