All language subtitles for Golden.Kamuy.Hokkaido.Shisei.Shuujin.Soudatsu.Hen.EP01.1080p.WOWOW.HDTV.H264.AAC-MagicStar

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Original subtitles

・~

<北海道には アイヌが集めた ばく大な金塊が眠っている>

(砲声)

(爆発音) (兵士)ウワッ!

(杉元)俺は… 不死身の杉元だ!

<日露戦争での死闘を生き延びた 杉元佐一>

(寅次)梅子を… 頼む

北海道に行こう 砂金が採れるんだ

寅次との約束を果たしたい 梅ちゃんの目を治してやりたい

(後藤)面白い話 してやろうか?

砂金にまつわる話だ 刺青だよ

<杉元は 網走監獄を脱獄した 囚人の刺青を集めれば→

金塊の在りかが分かると 聞かされる>

しゃべり過ぎた

ウッ!

あんたが さっき話してた 囚人の一人ってことか

(うなり声)

<囚人の一人だった後藤の 刺青を手に入れた杉元は→

アイヌの少女 アシリパと出会う>

杉元佐一だ

(アシリパ)アシリパ

私は→

なぜ アチャが殺されなければ ならなかったのか→

真相を突き止める

犯人は まだ監獄で生きてるぞ

金塊を見つけることが→

おやじさんの敵討ちに つながるんだよ

<目的が一致した杉元とアシリパは刺青探しの旅に出る>

(白石)刺青は 全部で24人分あると聞いてる

<だが 金塊を探しているのは 杉元たちだけではなかった>

(牛山)北海道で また 蝦夷共和国でも造るつもりか?

<脱獄囚たちを集める→

土方歳三>

(鶴見)我々の戦争は まだ終わっていない

<新たな 軍事政権樹立をもくろむ→

鶴見率いる 第七師団>

(土方)第七師団と やり合う

(鶴見)土方歳三!

<2つの勢力も金塊を狙い 刺青を追って動きだす>

ンッ! (洋平/浩平)ウワッ!

ンンッ

あいつは… どんな状況になっても→

最後まで諦めずに 生き延びる道を見いだす

だから 不死身の杉元なんだ

不死身の杉元だ!

(衝突音)

生きているかぎり 役目がある

私たちで金塊を見つけるぞ

ああ

<北海道に散らばる 刺青を入れた凶悪な囚人たち>

<24枚の刺青を求めて 争奪戦が始まる>

・~

(銃声) (鳴き声)

急所を外した 追うぞ

急がないと そうだな

手負いのまま逃げ回ると 肝臓が駄目になって→

食べられなくなる 肉も味が落ちる

そういうことじゃなくて…

でも 脳みそや目玉は おいしく食べられるから→

そんなに心配するな

足跡が乱れてる 相当 体力が無くなってる

・~

手前の木に隠れてる

あそこから追い出せば 鹿は雪原を走って→

近くの木に逃げ込む

杉元は 風下から大きく う回して あっちの木に潜んでろ

気配を消して 静かに行け 分かった

これ以上 苦しませないように 必ず一発で しとめる

・~

(せき)

・~

・~

ウオーッ!

(銃声)

(谷垣)ハァ…

ハァ ハァ…

(谷垣)その村田銃 マタギのおやじも使ってた

一発ずつしか入らん不便な銃だ

そういうのは こだわりじゃねえ

時代遅れって言うんだ

(二瓶)兵隊さんは 手ぇ出すなよ

よし

リュウ 行け!

(リュウのほえ声)

(ほえ声) (二瓶)一発で決めねば 殺される

(うなり声)

(うなり声) (銃声)

(二瓶)この顔… こいつは いつか人間を襲う顔だ

なぜ そう言い切れる?

(二瓶)子宮に出産痕がない

こういう熊は だんだん凶暴になる

ヒグマってのは 雌のほうが恐ろしい ハハハハ…

人間も同じだな

(谷垣)故郷にいたとき 薬売りから聞いたことがある

北海道一の熊撃ちの名前

二瓶鉄造 あんたの名前だ

(二瓶)マタギの谷垣さんよ まだ ついてくるのか?

お前さんが行き倒れているのを 助けたからって→

恋人が欲しかったわけじゃねえぞ

(谷垣)冗談じゃねえ

あんたも狙ってるんだろう?

白い狼を

(レタラのうなり声)

狼との勝負は 一度もないんだろう?

勝負どころか 手負いの動物は格好の標的だぞ

そういうあんたは 狼を取ったことがあるのか?

ない!

何も知らんからこそ勝負がしたい

家畜を襲う狼は→

人間のわなによって 絶滅されるまでに駆除された

その知恵比べに 負けず生き残った最後の狼

(レタラの遠ぼえ)

ハハハハ… ハハハハハ!

猟師の魂が勃起する!

(銃声)

何やってんだ…

(うなり声)

レタラ そのまま押さえてろ

なぜ撃たなかった?

傷を負いながらも 懸命に生きようとする→

こいつに にらまれたら…

動けなかった

こいつは 俺だ

(刺す音) (鹿の鳴き声)

命に対して 最後まで責任持てないなら→

最初から撃つな

ここに両手を入れてみろ

腹に? ああ

(鹿の腹に手を入れる音)

どうだ?

熱い…

かじかんだ手が ほぐれていく

鹿の体温が お前に移って お前を生かす

私たちや動物たちが肉を食べ→

残りは 木や草や大地の生命に置き換わる

鹿が生き抜いた価値は 消えたりしない

・~

食うか

食おう

杉元 脚 持ってろ

ああ

レタラにも あげよう

何か様子が変だぞ

(鼻を鳴らす音)

危険を察知したんだ 誰か来る (レタラのうなり声)

第七師団の追っ手か…

行っていいぞ レタラ

私たちも 持てるだけ持って 引き揚げよう

残りは レタラが戻って食べてくれる

ああ

・~

ハァ…

さっきの銃声 俺と同じ三十年式小銃だ

(二瓶)見ろ 谷垣

狼の足跡があるぞ

鹿を食い荒らした形跡がない ということは→

狼が取った鹿を 猟師が横取りしたのか?

長靴と鹿革の靴の跡 あのときの2人だ

顔は よく分からんが 1人は兵士の装備をしてる

俺たちの足跡を追ってくる そぶりはない

ただの猟師かもしんねえな

例のアイヌの少女か? お前が襲われたときの

どういう訳か 狼は少女を警戒していない

アア… ハァ ハァ…

残した肉は 狼に 与えるつもりだったんだ

狼は戻ってくるかもしれない

戦いを前に 腹ごしらえといこう

(二瓶)おお~ 焼けた焼けた

ニヘイゴハン! 心臓を焼きました

ハハハハハ…

ん~ うまい!

かめばかむほど 血の味がする

新鮮な心臓は 猟師だけの特権だな

ハハハハハ!

ニヘイゴハン! 血の腸詰め

ん~

あ~

物静かなやつだ ハハッ マタギの習慣が身に付いてるな

お前たちは 山に入ると→

くしゃみや せきも 禁じられてるんだってな

マタギは マタギのことを べらべらしゃべらん

なぜ似合わん軍帽を取らずに ここにいる?

(二瓶)どうして故郷に帰り マタギに戻らんのだ? 谷垣

俺は ある目的があって軍に残った

故郷の 秋田を捨てる覚悟だった

(谷垣) だが 山に入っているうちに→

何か自分の中の毒のようなものが 抜けていくのが分かった

「コレヨリノチノ ヨニウマレテ ヨイオトキケ」

熊を成仏させるために 引導を渡すマタギの唱え言葉だ

あの戦争で殺した相手には→

一度も唱えることはなかった

ハァ ハァ… (銃声)

ハァ…

ハァ ハァ ハァ…

お前にとって 狼狩りは口実なんだ

軍にも故郷にも戻れず→

お前の猟師魂は 北海道の森を さまよっている

谷垣よ 狼を取ったら→

毛皮を手土産に 故郷へ帰れ

・~

(軍帽を投げ入れる音)

(二瓶)ハハハハ… ハハハハハ!

勃起! ハハハハハ

ハッ… (二瓶)アハハハハ

なあ 谷垣

洗いっこしようか?

ん?

・~

おお~! 待ってたぜ

何だ 白石か

ちゃんと 刺青の情報 集めてきたんだろうな?

そう焦りなさんなって

おっ 鹿が取れたのか!

ちょうどいいときに来たようだな

ほらよ! 手土産だ

新鮮な鹿の肉に うまい酒

こよいは うたげだい! ヘヘッ フッ

本当に いいときに来たな 白石

ああ

ああ…

ほら 脳みそ

ヒンナ

白石

鹿のチタタプは セウリといって鹿の気管を使う

気管…

アシリパちゃん 肉は?

白石 いいから たたけ!

ええ~…

違う!

肉が食いたいんだけど…

チタタプって言え!

アシリパさん 酔うの早いって

チタタプ チタタプ チタタプ チタタプ チタタプ チタタプ…

白石が うるさいから 背中の肉を食わせてやる

いちばんいい部分だ

お前らみたいな マチヤオルンペでも食えるように→

塩を振って 少し あぶっておいたぞ

うん!

うまい

(白石/杉元/アシリパの笑い声)

あ~…

おい 杉元 チタタプ残ってるぞ 全部 食え

(唇を鳴らす音)

もう おなかいっぱい

何!? お前…

懸命に走る鹿の姿

内臓の熱さ 肉の味

全て 鹿が生きた証しだ!

全部 食べて 全部 忘れるな!

ん!

もし 俺が死んだら→

アシリパさんだけは 俺を忘れないでいてくれるかい?

ああ? 杉元が死んだら?

ウウ… 死ぬな 杉元!

死ぬな! ウウ…

俺は不死身だ!

不死身だってさ アシリパちゃ~ん! ハハッ

ああ そうだ… そうだ 杉元

俺が つかんだ情報を 教えてやろう!

毛皮商の男から聞いた話だ

数年前 3人殺して捕まったはずの男が→

ひょっこり小樽に現れたってな

脱走した囚人仲間だ

どんなやつなんだ? ハハッ

めっぽう腕の立つ猟師で こう呼ばれていた

冬眠中のヒグマも うなされる→

悪夢の熊撃ち 二瓶鉄造

(谷垣)その刺青…

あんたも囚人だったのか!

谷垣よ 寒さで縮んでるだけだ ハハッ

ふだんは もっと立派だ

屯田兵を殺しておいて よくも俺に冗談が言えたもんだな

金塊なんぞに目がくらんだ 人間どもの殺し合いよ

獣を殺すほうが まだ多少の罪悪感がある

俺を撃って 皮を剥ぎ やっぱり軍に戻るかね?

兵隊の谷垣か マタギの谷垣か…

今のお前は どっちだ?

二瓶鉄造… その名前なら聞いたことがある

何だ 聞いてたのか

昔 猟師から物を奪う 悪いやつらがいた

だが そいつらは→

狙っちゃいけない相手を 選んでしまった

・~

(二瓶)俺の獲物を かすめとろうとした連中を→

追い詰めて 撲殺していった

だが 最後の一人を追い詰めたとき…

(首を折る音) (男性)ウッ!

(二瓶)警察に捕まった

ウアー!

それで 網走監獄に

山で死にたいから脱獄した

勝負の果てに 獣たちが俺の体を食い荒らし→

ふんとなって ばらまかれ 山の一部となる

理想的な最後だ

(二瓶)お前なら分かるだろ?

マタギの谷垣よ

ハァ…

他に何か聞いてないのか?

え? あ~…

ああ そういえば→

「白い狼の毛皮が手に入ったら いくらで買う?」って→

毛皮商に聞いてたらしいぜ

私たちじゃなく レタラが目的だったんだ

放っておけば 鳥やキツネに食い尽くされる

狼が戻ってくるなら今夜中だ

交代で見張ろう

リュウは 狼にビビって 湯たんぽにしかならん

フッ 頼むぞ リュウ

(レタラの遠ぼえ)

なあ 何で俺も 一緒に行かなきゃなんねえの?

二瓶鉄造を確認できるのは お前だけだろ

急ごう 囚人を捕まえてレタラを守る

ああ…

(二瓶)ハハッ やられたな 狼の ふんか

キツネも来ないわけだ

一晩中 ふんの見張りを させられていたというわけか

送り狼といって→

狼は見知らぬ人間を追跡して→

観察すると聞いたことがあるが このことか

最初から 俺たちは 狼に監視されていた

う~ん 勃起が止まらん

(マッチを擦る音)

(二瓶)送り狼について 他に知ってることは?

おやじから聞いた話によると 送り狼に つけられたときは→

身に着けている物を道に落とせば 追ってこなくなるそうだ

(二瓶)ほう (谷垣)好奇心の強い狼が→

落とした物に 気を取られるからだと

(燃やす音)

ウッ… 臭い

何を燃やした?

狼のふんだ

俺たちが いけ好かない侵入者だと→

執着心を植え付けてやる

(二瓶)これがホントの狼煙だな

・~

昨日 鹿を取った辺りだ

・~

・~

狼は谷垣に ついてきてるはずだ

俺の動きには気付いていない

・~

・~

・~

(レタラのうなり声) (二瓶)来た

出てこい もっと頭を出せ

(レタラのうなり声)

(銃声)

(レタラのほえ声)

・~

銃をこっちに投げろ (銃を構える音)

道理で なかなか 狼が出てこなかったわけだ

殺気をまき散らかしおって

こいつで間違いはないか?

間違いねえ そいつが二瓶鉄造だ

白石…

なるほど 目当ては俺の刺青か?

その単発銃に装填する間に→

俺は5発 お前にぶち込める

(二瓶)勝負するかね?

どちらが この山で生き残るか

俺は不死身だぜ

(リュウのうなり声) ウワッ!

でかした 湯たんぽ!

ウワーッ! ウワッ ウワーッ!

(二瓶)フッ! ン… (斬る音)

ウオーッ! ウッ…

獣のクソになる覚悟は 出来てるんだろうな?

ウオーッ!

(リュウのほえ声) アアッ! 痛てて…

このワン公が コラーッ!

ンッ! ウッ…

(谷垣)動くな!

貴様… (二瓶)ウオッ

その子を盾に使うな!

離れろ!

来るな!

ウッ…

ウウ…

ひきょうだぞ!

無関係な子供を 人質にするなんてよ!

うそだな

前に会ったとき この子は刺青を隠し持っていた

全くの無関係とは言わせない

あの男にとって 私は そこまで価値がない

最後には撃ってくる

無駄に殺し合うな!

信じるな 女は恐ろしいぞ 谷垣

この子を挟んで撃ち合っても かまわんぞ 俺は!

・~

白石…

すまん 捨ててくれ

杉元…

ハァ…

だから行きたくねえっつったのに

白石…

その子には見せるな

遠くに連れてってくれ

いいだろう

(二瓶)その子を連れていけ

悲鳴が届かないぐらい遠くへ

やめろ 殺すな!

杉元! 白石!

脱獄王… すっかり忘れておったわい

(二瓶)谷垣! 逃げたぞ!

杉元!

ンッ ンッ…

アア… ンン!

ンッ ンッ ンン!

・~

ンッ ンッ… おとなしくしなさい!

ンッ…

ここは通っちゃ駄目 アマッポがある!

グアッ! ウッ…

鹿が通る沢には アイヌの仕掛け弓が置かれる

ハァ… クッ… アアッ!

駄目だ 毒の付いた矢じりが まだ中に残ってる

早くしないと間に合わない 私の手をほどけ

ウッ… 早く!

アア…

(谷垣)ウッ

ハァ ハァ…

助かるには 傷口の周りの肉ごと えぐり取るしかない

ああ やってくれ

ウウッ! ウワッ ウウ…

(うめき声)

待て待て 待て待て 待て!

待って… 待てよ!

丸腰で 二瓶に勝てるわけがねえだろ

一旦 引くぞ

おい… アシリパちゃんを 殺したりしねえって!

おい もう… ああ!

もう終わりにしよう

私たちは 殺し合いに来たわけじゃない

谷垣は そこで待ってろ

お嬢ちゃんで…

狼を呼び寄せることが できるんだろう?

ハァ ハァ…

放せ! レタラは最後の狼だぞ

誇り高いホロケウカムイを 絶滅させるつもりか?

狼は既に絶滅してる もう数が回復することはない

(二瓶) よし ここなら周囲を見渡せる

ンッ! (二瓶)アッ…

ウッ ウッ…

おっかねえ お嬢ちゃんだ 全く油断も隙もありゃしねえ

ケチな金のために バカなことはするな

金なんて どうでもいい

俺は エゾオオカミが見る→

最後の猟師になりたいんだ

レタラは強くて賢い お前は負ける

私はレタラを ウェンカムイにしたくない

人間を殺したら 悪い神となって 地獄に落ちるというやつか

ハハハハハ

安心しろ 人間なんぞに そこまでの価値はない

これは 獣と獣の殺し合いよ

生き残るのは… 俺一匹

(レタラの遠ぼえ)

ハッ…

・~

・~

なんと ホントに来た

しかも 正面突撃とは!

ハハハハ… すばらしい!

レタラ 来ちゃ駄目!

来い!

(ほえ声) (かみつく音)

ウワーッ!

ンッ! (うなり声)

俺の勝ちだ

(ほえ声)

ウワーッ!

アア…

・~

(うなり声)

(ほえ声)

(鳴き声)

よしよし リュウよ…

湯たんぽにしては頑張ったな ハハハハ…

(鳴き声) (二瓶)つがいだったか

女房にとっちゃ→

男同士の勝負など 知ったことではないか

ハハハハ…

ハァ…

やっぱり… 女は恐ろしい

ハハハ… ハァ

ハァ ハァ… アシリパさ~ん!

杉元!

アシリパさん 大丈夫か?

レタラの奥さんに助けられた 奥さん?

(鳴き声)

(狼の遠ぼえ) 別の遠ぼえ…

子供だ

アシリパさん 子供の狼がいるぞ

レタラ お前 家族が…

・~

(谷垣)ハァ ハァ…

・~

・~

「コレヨリノチノ ヨニウマレテ」…

(谷垣)「ヨイオトキケ」

(鳴き声)

・~

・~

ウドの茎を煎じたもので洗えば 化のう止めになる

(大叔父) 頑張れよ アイヌの友人にも→

第七師団で戦争に行った者が 何人かいる

お前たちの強さは聞いている

きっと良くなる

(大叔父)さて 行こうか

アア… ハァ…

ハァ…

(舌を鳴らす音) (フチ)ンッ…

アシリパちゃん 本当に こいつのこと助けんの?

死にかけてるのに ほっておけない

まあ 俺の相棒が助けたい って言うなら邪魔しねえさ

もし それが裏目に出るなら 今度は俺が相手するまでだ

アア…

サケのルイペだ これは 寒い時期にしか食べられない

ルイペ?

んっ! んん!

半分 凍ってて 不思議な食感だ

口の中で溶けて とろとろになる

うまい ヘヘッ

生の肉や魚を立ち木にぶら下げて 凍らせた物をルイペと呼ぶ

ルイペは 「溶けた食べ物」という意味だ

なるほど 寒い土地で生まれた 食べ方だから→

凍っているのが基本なんだな

ん~! うん

おばあちゃん 何だって?

サケにまつわるウパシクマ 言い伝えだ

昔 男たちが 砂金を掘って水を汚したから→

サケが川を上ってこなくなった

(フチのアイヌ語)

(アイヌ語) 「それが 何年か続いたので→

サケは取れなくなり 生活は苦しくなった」

(フチのアイヌ語) 「同じことが→

静内 十勝 釧路 あちこちで起こった」

(フチのアイヌ語) 「砂金は村の代表者たちによって→

一か所に集められた」

(フチのアイヌ語)

「アイヌは話し合い 砂金を採るのをやめた」

「争いのもととなる砂金は そのまま隠され→

話すことも禁じられた」

(アイヌ語)

「やがて みんな年老いて→

金塊の在りかを知る者は この村の年寄り一人だけになった」

その年寄りも のっぺら坊に殺された

それが例の埋蔵金ってことか

このウパシクマは 私も初めて聞いた

今の ばあちゃんの言い伝えが 本当なら→

俺たちが のっぺら坊に聞かされていた→

200貫の埋蔵金の話の 裏付けになるよな

桁が違う

(谷垣)俺たちを率いている中尉は 情報将校で→

情報を収集 分析し 正確な埋蔵金の量を計算した

鶴見中尉か

のっぺら坊は 金塊は200貫だと→

うその情報を流したんだ

じゃあ 本当は どれくらいなんだよ?

鶴見中尉の推測では その100倍

2万貫はある

2万貫…

2万貫の金塊か

そりゃ 第七師団や土方たちが 死に物狂いで集めるわけだ

相当ヤバいぞ これは

おい のっぺら坊は 最後どこで捕まったんだ?

支笏湖だ

追い詰められて アイヌ漁師の船で逃げようとして転覆した

金塊の一部を 持ち出してはいたが→

その重みで転覆したとも いわれている

お前らが何のために 金塊を探しているのか知らんが…

鶴見中尉の 背負っているものとは→

比べ物にならんだろう

(兵士たちの叫び声)

(機銃音)

(爆発音)

・~

・~

(機銃音) (ロシア兵の声)

(兵士たち)ウワッ…

(兵士)ウッ…

(鶴見)ウッ! ンッ…

(爆発音) (鶴見)ウッ…

進め~!

(谷垣)旅順要塞に てこずっていた大本営は→

早期攻略をせかし→

鶴見中尉たちは死んでいく戦友を 弾よけにしながら→

堡塁の機関銃を破壊し 二百三高地を占領した

(爆発音)

・~

・~

(歓声)

だが 投入された 第七師団1万の将兵は→

二百三高地を 陥落させた頃までには→

半分以下になっていた

政府部内では→

第七師団は格下げ扱いされ 冷遇された

鶴見中尉は→

二百三高地の あの無謀な攻略に 否定的だったが→

命令に従うしかなかった

鶴見中尉は 北海道に 新政府を作るつもりなんだろ?

無能な大本営の命令に従い マキシム機関銃の雨の中→

仲間を盾にして 正面突破させられたのは→

貴様も同じだろう

戦場で 命を懸けて戦ったのに 故郷へ帰れば放浪生活

何か報われたか?

白石 刺青の状況は?

変態中尉が 1つ持っていたのは確認した

土方は 同じ囚人だった牛山と 手を組んだみたいだったから→

2枚

俺たちは 最初に杉元が手に入れたやつと→

撃たれた笠原

それに 二瓶と 俺

合わせて4だよ

今のところ 私たちが勝っているな

でも 暗号を解くには→

第七師団や 土方一派が持っている刺青を→

奪い取らなきゃいけないんだよな

本当に命懸けの金塊探しだ

大丈夫だ

こっちには北海道を知り尽くした アシリパさんがいる

不死身の杉元もな

脱獄王もいるぜ

最後に金塊を手にするのは…

俺たちだ

・~

・~

5枚目の刺青か

(辺見) すご~く すてきな人 運命だ~!

(土方)我々の密偵になれ

俺は絶対に まだ死ねない

(辺見)全力で あらがった末に…

殺されたいんです

杉元さ~ん!

俺は不死身だ~!

・~

・~

・~

・~

・~

・~

・~

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