All language subtitles for Octo.Kanjou.Sousakan.Shinno.Akari.S02EP02.1080p.HULU.WEB-DL.AAC2.0.H.264-MagicStar

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Original subtitles

>> \キャー!/ \逃げろ 逃げろ 逃げろ!→

お前ら逃げろ!早く行け!/

\逃げて!/ \逃げろ 逃げろ 逃げろ~/

♪~

(矢田部 聡) ハァハァハァ…→

ハァッ ハァー。

♪~

(クリット:タイ語)

(涼の声) 事件発生は 10日前。→

被害者は都内に住む エンジニアの男だった。

>> 〔凶器が見つかりました〕

(涼の声) 凶器は現場に残されたままで 指紋も付いていた。→

入管に照会したところ→

入国審査の際に採取した指紋と 一致する人物がいた。→

クリット・ウォンラット 29歳 国籍はタイだ。

タイ本国で飲食店を プロデュースする実業家で→

日本食の買い付けのために 来日したらしい。

取り調べでは しばらく 黙秘していたんだが…。

(風早) 〔他に誰がいるんだ?→

凶器には お前の指紋が付いていたんだぞ〕

(風早) 〔どういう意味だ?〕

(心野朱梨) これは? (風早) 時田里菜のナイフだ。

朝比奈慶太を 刺した時に使った凶器だよ。

(里菜) 〔死ねっ!〕

(風早) この男は 物に残った感情を 読み取ることができるらしい。

(朱梨) 物に残った感情…?

(風早) そのナイフには どんな感情が残ってる?

♪~

(朱梨) 〔朝比奈さんの話をしている間→

彼女からは 「期待」の色が見えていたんです〕

(風早) 同じような実験を何度かしてみた。

ま…初めから心野がいれば 早かったのかもしれないが…。

俺は こいつの話を 信じてもいいと思った。

それに こいつは 自分が捕まった事件には→

別の真犯人がいると言っている。

この事件には 何か裏があるのかもしれない。

(朱梨) だから私を警視庁に…。

(風早) 感情のわかる人間同士を 引き合わせることで→

何か糸口が見つかるかもと 考えたんだ。

(朱梨) クリットさん。

真犯人は誰かを守るために 殺人を犯したと→

あなたは考えてるんですね。

(クリット) うん。 (朱梨) 凶器にはどんな感情が?

あなたは どんな感情を 読み取ったんですか?

(朱梨) 愛?

(風早) クリットは 凶器に触れたのは 故意ではなかったと言ってる。

被害者を発見した時に 触れてしまった。

それで指紋が付いて 感情を読み取ったってな。

一緒に調べてくれるか。

もう身柄は送致されてるから 個人的な捜査になるけど。

(朱梨) 構いませんが…。

あの人の言葉を どこまで信じていいのか…。

どういう意味なんでしょう。 凶器に愛の感情が残っていたって。

(風早) フッ…ハッ。

ハハハ…ハハ…。 (朱梨) え 何ですか。

(風早) いや… やっと分かったかと思ってさ。

いきなり感情が見えるとか 言われる俺たちの気持ち。

(風早) 責めてるわけじゃない。

心野には だいぶ助けられてきた。

(朱梨) それで言うと 気になることが…。 (風早) ん?

(朱梨) 私たちと話してる間 クリットさんからは→

「喜び」の感情が見えていました。

♪~

(風早) 喜び?

(朱梨) 彼は何を喜んでいたんでしょうか。

♪~

(滝沢美空) 矢田部 聡さん。

昨日午後 あなたは 足立区立西塚中学校に侵入し→

約15分間にわたって 刃物を手に暴れ回りました。

死者は出なかったものの 教師3名が刺傷→

そのうち ひとりが 意識不明の重体です。

動機について あなたは→

この男性教師・高橋真人さん 53歳による→

生徒への体罰をあげています。

生徒によるものと思われる SNSの投稿によって→

西塚中学では 高橋先生への 調査が検討されていました。

しかし あなたは それより先に先生を襲った。

間違いありませんか?

>> 何ですか?調査を検討するって。

結局 何もしないで済ませようと してるだけじゃないですか。

(滝沢) だから殺害しようと?

>> 僕が代わりに 処分してあげたんです。

(朱梨) 矢田部さん。

(朱梨) 高橋さんへの個人的な恨みが あったのでは ありませんか?

西塚中学校は あなたの母校でもありますよね。

(朱梨) 高橋さんと 以前から面識があったのでは?

>> いいえ ありません。

(朱梨) SNSの投稿は どのように見つけたんですか?

>> 久しぶりに母校のことを 思い出して検索してみたんです。

それで たまたま。

(朱梨) そうですか…。

(滝沢) だからって 刃物を手に乗り込むなんて。

生徒の皆さんは関係ありませんよ。

>> 生徒は傷つけてません。

他の先生たちは止めようと してきたので自業自得です。

(滝沢) あなたがしたことは 無期懲役や→

最悪の場合 死刑もあり得るんですよ?

>> 僕は 何の後悔もありません。

♪~

(滝沢) 事件前日 西塚中学近くに 設置された→

街頭防犯カメラが捉えた 映像です。

矢田部は30分近く 学校の様子を眺めていました。

(風早) 下見に来てたってことか。 (滝沢) その可能性が高いと思います。

(今西) 体罰してた先生だけが 狙いなら→

どうして昼間の学校を 狙ったんですかね。

人が沢山いるのに。

(坂東) 他に会える場所が 思いつかなかったんじゃない?

(滝沢) ああ それで体罰についての調査が 始まる前に襲ったんですかね。

(風早) 自宅までは知らないとして→

謹慎処分が下ったら 会えなくなると考えたのかもな。

(朱梨) ただ…→

取り調べをしている間→

矢田部さんから 「怒り」の感情は見えませんでした。

見えていたのは 「信頼」の感情です。

(朱梨) 「心配することなく 信じて安心できる気持ち」と→

定義されています。 (滝沢) 安心してるんですか?

あんな事件を 起こしたばっかりなのに?

(朱梨) おかしいと思いますよね。

(風早) いや そうでもないだろう。

動機が体罰教師への制裁なら→

それを やり遂げたことで…うん 安心してんのかもしれない。

>> なるほど。あり得ますね。

でも 重傷ってだけで 一命は取り留めてるんですよね?

これ やり遂げたって言えます? (風早) まあ 確かに微妙か…。

(朱梨) それに 個人的な制裁を やり遂げたのなら→

もっと喜びに近い感情が 見えると思います。

矢田部さんは 一体 何を信頼し→

安心しているんでしょうか…。

(教師) 生徒が被害に遭わなかったのが 不幸中の幸いです。

僕も傷が浅くて助かりました。

(滝沢) 矢田部の身柄は 先生方が→

警察の到着前に 取り押さえたんですよね?

>> はい 案外おとなしかったです。

こっちは人数もいましたから すぐに諦めたのかもしれませんね。

(朱梨) 動機については聞きましたか?

>> 高橋先生の件ですよね?

聞きました。私たちが→

もう少し早く対応できていれば 良かったんですけど。

(朱梨) 体罰の問題については 把握していたんですよね?

>> ええ。生徒たちへの聞き取りなどを 行おうとしていた矢先のことで…。

(滝沢) SNSへ投稿された生徒さんは 分かってるんですか?

>> 告発してくれた子を 特定する必要もないかと。→

こうなってしまっては 余計にですね…。

(滝沢) そうですよね…。

📱(バイブ音) あ すいません。

えっ…。

(モニタ)(高橋) 何がごめんなさいだ。 (モニタ)(生徒) すいません…。

(モニタ)ああ? >> すいませんじゃねぇだろ!!

(滝沢) つい先ほど この動画が→

SNSにアップされ 拡散されていっています。

先生も慌てていましたよ。

あなたが中学校を襲った動機が こうした体罰に対する→

個人的な制裁であることも 広まっています。

適切な対処をしなかった学校を 非難したり→

あなたに同情したりする声も 出てきています。

中には あなたを 称賛するようなものまで…。

(滝沢) 良かったですね。

これも 計画のうちですか?

コメントにある通り 正義のつもりだったとでも?

賛同を得たところで→

刑が軽くなるとでも 思ってるんですか?

>> 僕は世間の代弁者です。

みんなが望んだことを しただけですよ。

(朱梨) 事件を起こしたのは 矢田部さんの母校での経験が→

関係してるってことは ありませんか?

>> 僕も昔 体罰を受けていたとでも?

(朱梨) そうなんですか?

>> 違います。体罰なんて 受けていませんよ 僕は。

(朱梨) そうですか。

>> 同じ体験をしていないと→

怒ったり同情したりしては いけないんですか?

(朱梨) いえ そんなことはありません。

♪~

(滝沢) 心野さん。

この線 前の時と違うみたいでしたけど…。

(朱梨) これは 「不安」の感情を意味しています。

体罰の動画について話した時 矢田部さんから見えた色です。

♪~

(滝沢) 不安の感情…。

動機に対する世間の反応が 心配だったんですかね。

それか 心野さんの言う通り→

矢田部も過去に 体罰を受けていたか。

(朱梨) 動画を見てフラッシュバックした っていうことですよね。

それはないと思います。

あの学校が 母校だったことや→

矢田部さんの 過去について訊くと→

不安の色が増したんです。

矢田部さんには まだ何か 隠していることがある気がします。

(滝沢) じゃ 私はここで。

今日は予定があるんです。 先に失礼します。

(朱梨) そうですか。私も→

姉と食事の約束があるんです。

昨日も今朝も 行き違いで 家では会えなくて。

(滝沢) お姉さんって…。

(朱梨) ずっと入院してたんですけど もう だいぶ回復して。

仕事も決まったので 今日は そのお祝いです。

(滝沢) おめでとうございます。 良かったですね。

(朱梨) ありがとうございます。

(朱梨) なにか?

(滝沢) あ いや… 私の予定も家族なんです。

弟が 珍しく あいつの方から連絡してきて。

じゃあ 失礼します。

(朱梨) お疲れ様でした。 (滝沢) お疲れ様でした。

>> \はい~ 失礼します。 >> お先 生のお客様/ (滝沢晴馬) はい。

\はい ありがとうございます。 >> こちらレモンサワーです/ (滝沢) ありがとうございます。

大学は?ちゃんと行ってんの? (晴馬) うん。

(滝沢) で 今日は どうしたの? なんか大事な話?

>> ちょっと…→

小遣い貸してくんない? (滝沢) はあ?

>> ゼミ合宿とか色々重なっちゃって。 お願い!この通り!

(滝沢) バイトは?してるんでしょ?

>> ちゃんと返すから!ね?俺には 姉ちゃんしか いないんだよ!

(滝沢) こういう時だけ…。

>> 代わりに これあげるよ。

(滝沢) え 何これ?

>> ゼミ合宿の土産。 姉ちゃんに似合うと思って。

(滝沢) あ そう。

(滝沢) ありがと。

(水が流れる音)

♪~

(心野紫織) 〔私は もう大丈夫だから。→

朱梨も できなかった青春を 取り返して〕

(朱梨) お姉ちゃん どこ行きたいかな…。

>> 失礼します。 お食事 ご用意しますか?

(朱梨) あ いえ… もうすぐ来ると思うので…。

>> かしこまりました。

♪~

(滝沢) 心野さん?

どうかしたんですか? (朱梨) すいません。

(滝沢) お祝いしてて寝不足ですか? (朱梨) い いえ…。

(坂東) おはようございま~す! (今西) おはようございます。

(滝沢) おはようございます。 (朱梨) おはようございます。

(坂東) 自宅周辺で 聞き込みをしたところ→

矢田部が半年前まで 母親の介護を していたと判りました。

(今西) いつも母親に付きっきりで→

疲れた顔をしていたと 近所の住人の証言が。

(風早) 区の福祉課は? (坂東) 問い合わせました。→

母親の景子は 脳出血で寝たきりの状態で→

父親を亡くしていた矢田部は→

ひとりで その面倒を 見ていたそうです。

母親は精神的にも不安定で→

ヘルパーとの関わりを 拒んでいたために→

矢田部が 介護をするしかなかったようです。

そんな生活を矢田部は→

30年近く送ってました。 (滝沢) 30年?

>> 僕たちが生まれる前からですよ。 (風早) 30年前というと→

矢田部は まだ中学生か…。

今で言う ヤングケアラーだったのか。

(坂東) 矢田部の学歴は中卒です。→

その後も アルバイトを転々としてますが→

母親の介護があって 定職に 就けなかったからでしょうね。

(滝沢) そのお母さんが 半年前に亡くなった。

で 中学校に侵入して→

体罰を行っていた教師を 殺害しようと…。

介護で溜め込んでいた ストレスを→

一気に爆発させたんじゃ ありませんか?

その矛先を 生徒に暴力を振るう 先生に向けて→

発散させてしまったんですね。

でも だからと言って→

あなたがしたことは 許されることではありません。

犯した罪は 償わないと。

>> 償う?

どうして僕が罪を償わないと いけないんですか?

悪いのは あの教師です。

刑事さんの言う通り→

母の介護には本当に…→

ウンザリしていました。

いつまで こんなこと→

続けなきゃいけないんだ→

どうして僕は→

この人の息子に 生まれてきたんだろうって…。

そんな時に あのSNSを見て…→

気付きました。

悪いのは僕じゃない→

困っている人に耳を傾けない 社会の方だって。

こんな社会は間違ってる。

間違っていることは 誰かが正さなくちゃいけない…→

償わなきゃいけないのは あの教師の方です。

そうでしょう?

♪~

(滝沢) 介護へのストレスじゃない?

(朱梨) それだけが動機なら→

矢田部さんから信頼の色が見えた 理由がわかりません。

お母さんについて 話していた時も…。

矢田部さんから見えていたのは 愛の感情でした。

(滝沢) 愛?

>> 〔母の介護には本当に…→

ウンザリしていました。→

どうして僕は→

この人の息子に 生まれてきたんだろうって…〕

(朱梨) 口では あんなふうに 言っていましたけど→

お母さんへの想いは あるのだと思います。

(滝沢) 愛があっても→

介護してきたことへのストレスは 覚えるんじゃありませんか?

(朱梨) ただ その後の お話の中でも→

見えていたのは 怒りや悲しみの感情ではなく→

信頼の感情でした。

話していた内容と一致しません。

(滝沢) それで 自宅を確認しようと。

(朱梨) 矢田部さんについて知ることで→

手掛かりが 見つかるかもしれません。

♪~

(滝沢) なんか この部屋…。

(朱梨) 中学生のまま 時間が止まってるみたいですね。

家具を買い替えたり→

趣味に時間を 使ったりする余裕も→

必要もなかったんだと思います。

私にも似たような経験があるので 分かります。

介護とは違いますけど→

姉がずっと入院していたので。

(滝沢) ああ…。

(朱梨) 両親の事件があってから 私の時間も止まっていました。

中学校の時は 修学旅行も 行かなかったんです。

何だか 姉を置いていけなくて。

私の場合 支援してくれる人がいたので→

少しずつ 生活を取り戻していきました。

でも 矢田部さんは この部屋で→

30年間ずっと お母さんと 2人っきりだったんです。

(滝沢) 入学式の写真ですね。

こんな時もあったのに どうして…。

ん?

何ですかね これ。

♪~

♪~

(滝沢) またですか?っていうか ここで!?

♪~

(矢田部) 〔僕が代わりに 処分してあげたんです。→

僕は 何の後悔もありません〕

(滝沢) 〔正義のつもりだったとでも?〕

(矢田部) 〔みんなが望んだことを しただけですよ〕

(朱梨) 〔この投稿だけで よく犯行を思いつきましたね〕

(矢田部) 〔僕も昔 体罰を受けていたとでも?〕

(今西) 〔いつも母親に つきっきりで…〕

(矢田部) 〔どうして僕は この人の息子に 生まれてきたんだろうって…〕

(朱梨) 〔矢田部さんから見えていたのは 愛の感情でした〕

〔中学生のまま 時間が 止まってるみたいですね〕

〔30年間ずっと お母さんと 2人っきりだったんです〕

見えました 矢田部さんの色…。

(滝沢) これは あなたの 中学校の入学式の時の写真です。

覚えていますか?

>> 30年も前のことなので…。

(滝沢) 卒業後 あなたは お母さんの介護のために→

進学も就職もできなかった…。

お母さんと2人きりの生活を 30年。

あなたにとって お母さんと あの お家だけが→

世界の全てになっていったのでは ありませんか?

♪~

もちろん お母さんへの愛情は あったでしょう。

でも それは 孤独な瞬間の多い 毎日だったはずです…。

(滝沢) それは とても 立派なことだったと思います。

おっしゃる通り 手を 差し伸べることが出来なかった→

社会の責任もあるかもしれません。

それでも 何か 隠していることがあるのなら→

本当のことを話してください。

このまま凶悪犯として 一生を過ごすなんて→

亡くなったお母さんが悲しみます。

(朱梨) 矢田部さん。

(朱梨) 私の姉も 15年間 寝たきりだったんです。

私も ずっと 姉から離れられませんでした。

そのことに後悔はありません。

ですが それで失ったものも 沢山あると思っています。

たとえば 旅行に行ったり→

たとえば 恋愛をしたり→

たとえば…→

卒業式に出席したり。

お願いします。

体調不良や不登校などで→

卒業式を 欠席した生徒がいた場合→

学校によっては このような はがきを送って→

後日 受け取りに来るよう 通知をしています。

私にも 同じものが届いたのを 覚えています。

>> 〔卒業だ~!〕

〔やった~!〕 〔はあ やっと卒業だよ…〕

(朱梨) お母さんの介護があった あなたも…→

卒業式を欠席し 後日 はがきを受け取った。

すぐには取りに行かず→

そのままになっていたんですね。

事件の前日 学校近くの防犯カメラに→

あなたの姿が映っていました。

あれは学校を襲う下見を していたのではなく→

卒業証書を受け取りに 行っていたのではありませんか?

義務教育の公立校ですから→

経歴上は 卒業したことになっています。

でも あなたの気持ちは そうではない。

あなたは 入学した中学校を きちんと卒業したかった。

♪~

>> 母を亡くしたあと→

しばらくは 何もする気が起きなくて→

ずっと家にいたんです。

そしたら 写真を見つけて…。

♪~

(矢田部の声) そういえば→

卒業式には 行っていなかったって思い出して。

〔ないですよ こんな前のもの〕

〔そう…ですよね〕

♪~

(矢田部の声) それで気付いたんです。→

ああ…→

僕の人生には 本当に→

なんにもないんだなぁって…。

進学も就職も諦めて→

僕は ずっと→

母のためだけに生きてきた。→

なのに その母も…。

(朱梨) お部屋の天井を見ました。 あれは…→

ロープをかけた跡ですね。

>> 死のうとしたんですけど…。

♪~

〔ゴホッ ゴホゴホ…→

ゴホッ ゴホゴホ…→

ゴホッ ゴホッ ハァ ハァ→

ハァ ハァ ハァ…〕

(矢田部の声) それで思ったんです。→

自分で死ねないのなら→

誰か他の人に… 国に殺してもらおうって。

(滝沢) まさか… 死刑になりたくて事件を?

>> はい。

(朱梨) 大きな事件を起こす必要があると 考えたあなたは→

刃物を持って母校へ向かった。

あの先生を狙ったのは 体罰を行うような人なら→

殺害しても構わないと 思ったからですか?

>> 卒業証書のこと思い出して→

西塚中について検索してみたら あの人のことが。

あとから思い出して 使えるかなと思ったんです。

結局 殺せませんでしたけど。

(朱梨) それでも 殺人未遂で 刑務所に入れると思ったんですね。

だから あなたからは 信頼の色が見え…。

>> 〔僕が代わりに 処分してあげたんです〕

(朱梨) 同情や称賛の声が高まると→

刑が軽くなるのではないかと 不安を覚えた。

>> 〔僕は世間の代弁者です。→

みんなが望んだことを しただけですよ〕

巻き込んでしまった先生方には 申し訳なく思います。

けど…。 (滝沢) ふざけないでください!

介護が大変だった? 結局 殺せなかった?

そんなことで自分を 正当化できるとでも→

思ってるんですか? 身体は傷付けられなくても→

生徒の皆さんは 本気で恐怖を覚えたんです。

その傷は 消えないかもしれないんですよ!

>> はぁ~。

もういいんです。 (滝沢) え?

>> 謝ったとこで 許されるとも思ってません。

僕は刑務所の中で 死ぬまで生きるだけです。

他に どうすれば 良かったんですか?

生きてて 何かいいことがありますか?

僕なんか…→

僕は…→

どうせ 死ぬためだけに 生きてるだけなんだ。

(滝沢) だから それが 勝手なことだと言っ…。

(朱梨) 矢田部さん。

この先 裁判で どんな判決が下ったとしても→

責任を感じたり 人生を諦めたりして→

自ら命を絶つような真似は しないでください。

>> そんなの僕の自由です。 (朱梨) 事実が判った以上→

警察は このことを公表します。

全てが報道され→

あなたは自分勝手な犯罪者だと 責められると思います。

でも…思い出してください。

あなたは 誰かのために生きられる人です。

>> ですから 母はもう…。 (朱梨) お母さんのためではありません。

報道を目にする人の中には あなたと同じように→

孤独を感じている人が いるはずです。

もしも あなたが命を絶てば そのことも伝えられます。

あなたが諦めないことが→

どこかの誰かが諦めない理由に なるかもしれないんです。

裁判や報道を通して→

あなたが30年間抱えてた 心のうちを話してください。

あなたと同じような子ども達が そのニュースを見ます。

あなたの言葉が届きます。

その子に ひとりじゃないと 伝えてください。

その子のためにも 反省して 罪を償う姿を見せてください。

生きることを 諦めないでください。

♪~

(滝沢) さっきは すいませんでした。

矢田部が また自殺するかもなんて 考えてませんでした。

それなのに 追い詰めるようなこと 言ってしまって…。

(朱梨) 間違ったことは 言ってなかったと思います。

矢田部さんも もう大丈夫です。

「悲しみ」や「後悔」の感情が 見えていましたから。

命を絶つ心配は ないはずです。

(滝沢) そうですか…。

(朱梨) それに私も→

全部 話さず取り調べ室に 入ってしまったので…。

(滝沢) ほんとですよ!

どうして 前もって 教えてくれなかったんですか!

(朱梨) 考えをまとめるのに必死で…。

(風早) 心野!

(銃声)

♪~

(風早) 落ち着いて聞いてくれ…。

(朱梨) どうしました?

(風早) おとといの夜10時頃 大田区の公民館の近くで→

女性の遺体が発見された。

二見智子。

犯罪被害者の 自助グループの代表だ。

(朱梨) 二見さんが!?

(風早) 現場は急な階段で 二見智子は 誰かに突き落とされたらしい。

殺しだよ。 (朱梨) そんな…どうして…。

(風早) それだけじゃない。

近くの防犯カメラに 逃走する女の姿が映っていた。

捜査本部は その女を容疑者として 行方を追っている。

(風早) その容疑者は…。

(風早) 心野紫織。お前の姉だ。

♪~

♪~

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