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Original subtitles

(冴島香織)あった! よく頑張ったね 遥人!

(遥人)ありがとう。

〈スカイキャッスルの住人を

「人生の勝者」と呼ぶ人がいる〉

(浅見英世)遥人くんの合格を祝って→

乾杯!

(一同)乾杯!

〈だが 勝者の中にも 戦いがあり→

勝者の中にも 悲劇はある〉

(浅見紗英)遥人くんの日記…?

(遥人の声)「成績が落ちると殴る父」

(遥人の声)「成績が落ちると殴る父」

「順位が下がると死ねとまで言われた」

「それを見て見ぬふりで

勉強だけを強要する母」

(キーボードを打つ音)

(遥人の声)「この家は地獄だ」

「死ぬべきは親の方だ」

〈その悲劇は

私たちの現実と繋がっていた〉

まさか…。

(紗英の声)

これをエジプト旅行のお供にと思って。

(遥人)ドジャー・スタジアムの情報を

調べたいから→

そのタブレット 借りてもいい?

どうぞ。

(遥人)ありがとう。

(紗英の声)

旅行中の香織さんに見せるために→

タブレットに この日記を…?

(遥人の声)「苦しむ僕を気遣ってくれたのは

家政婦のさくらさんだけだった」

「彼女がいなければ

僕はどうなっていたか」

遥人…。

(食器の落ちる音)

(香織)さくらさん…!

あなた 何してるの!?

あなた 何してるの!?

(秋川さくら)すいません!

でも お母さん→

遥人くんを

あまり追い詰めないでください!

(たたく音)

(香織)あなたみたいな

学校も ろくに出てない女が→

遥人に近づかないで!

(香織)出て行って!

(ドアの開く音)

(香織)出て行って!

(遥人の声)「学歴のない彼女を

虫けらのように追い出した→

あの女の言葉は許せない」

(遥人の声)「九条講師に相談すると→

(遥人の声)「九条講師に相談すると→

親身になって

様々なアドバイスをくれた」

「そして僕は答えを出した」

「この家を出て自由になる」

「高校へは行かずに

学歴と無縁の世界で→

さくらさんの子供を育て

新しい家族を作る」

ああっ…。

♬〜

運転手さん すいません。

行き先を変更してもらえますか?

運転手さん すいません。

行き先を変更してもらえますか?

♬〜

(たたく音)

遥人!

遥人 いないの!?

♬〜

♬〜

(さくら)フフフ…!

おなかに子供がいるの?

遥人は まだ中学生なのよ!?

遥人の子供だっていう証拠はあるの?

その辺の男に はらまされて

遥人をだましてるんでしょう!?

ねえ! ねえ そうでしょう!?

(たたく音)

お母さんを… たたいた…。

あんたを母親とは思ってない。

私は ずっと

あなたのためだけに生きてきたのに!

小言を並べて 自由を奪うことが

僕のためか?

だから 合格できたんじゃない!

僕は望んでなかった!

遥人の将来のためでしょう!?

遥人の将来のためでしょう!?

入学辞退の手続きは終えてある。

(香織)とにかく 帰ろう。

ねっ! とにかく 家に帰ろう。

帰ろう… 帰ろう!

地獄には 二度と戻らない!

♬〜

(香織)待って! 遥人 待って…。

(遥人)あっち行けよ!

(香織)待って…!

遥人…。

(香織)遥人…。

これを見た香織さんは

旅行には行かず…。

(ノック)

(英世)おっ ここにいたのか。

おかえりなさい。

これは 遥人くんの日記か?

…えっ?

冴島さんから聞いたんだ。

冴島さんから聞いたんだ。

香織を殺したのは…。

遥人だ。

(英世)冴島さんも これを見たそうだ。

♬〜

ああーっ!!

(ガラスの割れる音)

♬〜

遥人に捧げた時間は 無駄だった。

♬〜

(英世)そして

その数時間後に 香織さんは…。

♬〜

(紗英の声)

あんなに幸せそうだったのに…。

どこで間違えたんだ…。

どこで間違えたんだ…。

♬〜

(遥人の声)「九条講師に相談すると→

親身になって

様々なアドバイスをくれた」

(九条彩香の声)受験については

いろいろ話しましたが→

ご家庭の問題については

何も知りませんので。

♬〜

♬〜

これが何か?

あなたは 「家庭の話は何も知らない」と

おっしゃいましたが→

遥人くんの日記には

九条先生に相談したとあります。

遥人くんに 一体 何があったんですか?

娘さんの受験に関すること以外

お答えする義務はありません。

私の役目は 合格させること。

そして 約束どおり 合格させました。

でも 香織さんは自殺したんです。

それは ご家庭の問題であり

私が関知することではありません。

あなたの心は痛まないんですか?

なぜ 私が?

なぜ 私が?

人が一人 死んでるのに…。

まるで 人間の血が通わない機械みたい。

あなたの人間性に触れることができて

よかったです。

あなたにとって 受験生と その親は→

しょせん お金を得るための道具でしかない。

残念ですが あなたとの契約は

解除させていただきます。

残念ですが あなたとの契約は

解除させていただきます。

♬〜

わかりました。

口座番号は メールでお知らせください。

費用は返金いたします。

♬〜

(瑠璃)合格率100パーセントの講師を解雇って

どういうことよ!

人間性に ちょっと問題があってね。

問題なんて ないわよ 何も。

問題なんて ないわよ 何も。

教え方は わかりやすいし

やる気も引き出してくれた。

私は 九条先生がいいの!

でも こっちからクビにしたから

もう 今さら無理よ!

私の受験が どうなってもいいの?

心配しないで。

もっといい講師を探すから…。

もう… ほら そろそろ行かないと。

新学期が始まったばっかりなんだから。

ほら! 真珠も起きて。

中学生になったんだから…

はい しっかりして。

ᗕ(ドアの開く音)

(瑠璃)えっ!? なんで?

(浅見真珠)お姉ちゃん…。

(瑠璃)青葉! もしかして この家に?

(南沢青葉)引っ越してきたんだけど…。

(瑠璃)嘘!? お向かい同士じゃん!

(南沢 泉)学校のお友達?

(青葉)うん。

はい。 浅見瑠璃と申します。

でも よく この家に住もうと思ったわね。

えっ?

(真珠)知らないの? この家で何があったか。

えっ?

(真珠)知らないの? この家で何があったか。

(瑠璃)真珠!

余計なこと 言わなくていいから。

行こう! 青葉。

ああ。 いってきます。

うん。 いってらっしゃい! 気をつけて。

♬〜

(二階堂杏子)この間は どうも。

あの…。

(杏子)はい。

前の住人の話なんですけど…。

何か お聞きになったんですね。

教えてもらえませんか?

何があったのか。

(杏子)奥さんの香織さんが

あの塔から飛び降りて…。

ご主人の前途は洋々。

息子さんは 帝都医大附属に合格。

幸せの絶頂だったはずなのに…。

こんな素敵な住宅街で

そんな悲しいことが…。

でも ここには→

「成功者」と呼ばれる人たちが

集まってくるから…。

この街の人は

幸せを装うことが上手なの。

少しでも自分を良く見せようと

みんな 必死なのかもしれない。

フフ…。

私も そう。

♬〜

♬〜

(ため息)

他に いい人材は いないのかしら?

はあ…。

目指すんじゃなくて 絶対に合格させるの!

その自信もなくて 何が一流講師よ。

(ため息)

(ため息)

(二階堂 亘)緊急入院した蓮池知事の

検査結果が出ました。

開頭手術が必要です。

頭蓋底なので

かなり難しいオペになるかと。

(英世)世間の注目が集まるオペだ。

失敗は許されないな。

(夏目龍太郎)浅見先輩の将来を左右するオペに

なるかもしれませんね。

成功すれば

浅見先輩の評価も高まります。

そうなれば 院長も→

脳外科部長にしないわけには

いかなくなります。

申し訳ありません。

その大切なオペを手伝えなくて…。

心配するな。 絶対に成功させる!

(龍太郎)そうですよ!

帝都病院の技術のすごさを→

よそ者の南沢某に

思い知らせてやってください…。

あっ!

(南沢公平)お疲れさまです。

お疲れさまです!

ついこの間まで この家に住んでた

ご家族の話なのよ。

奥さんが自殺して ご主人と息子さんは

逃げるように出て行った。

だから こんなに素敵な家が

あんなに安く買えたのね。

僕も 今日 院長から聞いたよ。

センター長の内示まで

もらっていた ご主人が→

帝都病院を辞めたから→

その欠員を埋めるために

僕が帝都病院に招かれたらしい。

その欠員を埋めるために

僕が帝都病院に招かれたらしい。

なんだか 心苦しいわね。

その分も 僕らは頑張っていかなきゃな。

私ね この家に越してきたことに

奇妙な運命を感じてるの。

運命?

(チャイム)

(チャイム)

(加藤 玲)どうも!

うらやましいわね 浅見さん。

お嬢さんが優秀で。

いい受験講師がいたら

うちの優馬に紹介してくれないかしら?

うちも苦労してるのよ。

お金で解決できるなら 用意するわ。

あっ… 瑠璃!

(瑠璃)聞いてたわよ!

早く 新しい講師を見つけてよ!

気になって 勉強に集中できないの。

もう少し待っててって

言ってるでしょう。

それは もう 聞き飽きた!

これで成績が悪かったら

ママのせいだからね。

(夏目美咲)あっ! フフフ…。

美咲さん!

(美咲)あっ 紗英さん!

ねえ この間の教育セミナーで見つけた

健作くんの受験講師 どう?

ねえ この間の教育セミナーで見つけた

健作くんの受験講師 どう?

(美咲)それが 大当たりなの〜!

褒め上手で 教え上手で!

あんなに前向きに勉強に取り組む健作

初めて見たわ!

ねえ その先生

瑠璃も引き受ける余裕はあるかしら?

えっ? でも 別の講師と契約したんじゃ…。

遥人くんを指導してた先生だったんだけど→

なんだか 波長が合わなくて

解約しちゃったのよ。

(美咲)わかった。 紗英さんのためなら

なんとか ねじ込んでみせる。

ありがとう!

(美咲)ううん!

ありがとう!

(美咲)ううん!

じゃあ 失礼〜。

またね!

♬〜

この程度の応用問題が

なぜ わからないんですか?

この程度の応用問題が

なぜ わからないんですか?

もう一度 考えてみます…。

(杏子の声)あなたがイライラすると

翔も萎縮するのよ。

成績を伸ばしたいなら→

違うアプローチもあって

いいんじゃないかしら?

勉強部屋の窓の話なら

聞く気はありませんよ。

受験講師の話です。

Bクラスだった遥人くんを合格させた

敏腕受験講師を→

紗英さんは解雇したらしいの。

合格率100パーセントの受験講師をですか?

合格率100パーセントの受験講師をですか?

契約できるチャンスかと。

すぐに連絡を。

でも その方と契約したなら→

あなたは教育に関与しないよう

求められます。

やったよ! ビリから20位まで上がったよ!

(翔)僕は 17位に転落だ。

また怒られるだろうな…。

(健作)ごめん。 ドンマイ。

♬〜

♬〜

(山田未久)すごいね。 青葉 1番だよ。

未久だって 2番じゃないか。

(未久)青葉に言われて 頑張ったから…。

(青葉)僕のおかげってことか?

頑張ったんだから 病院も付き合ってよ。

わかってる。

ありがとう。 行こう。

♬〜

♬〜

(瑠璃)3位なんて 初めての屈辱!

ママのせいよ!

九条先生をクビにしたから。

新しい講師は どうなってるの…?

大丈夫。

健作くんの受験講師が指導してくれるって。

ビリ常連の健作と同じ講師?

とてもいい先生で

健作くんも成績が上がったって。

予想問題は作ってくれるの?

予想問題は作ってくれるの?

学校活動やボランティアの提案は

してくれるの?

(瑠璃)もっといい講師を連れてくる約束と

違うじゃない!

九条先生じゃなきゃ駄目なの!

もう一度 九条先生を連れてきて!

でなきゃ 私

受験も どうなるか わかんない…。

(ため息)

学習方法や 現在の学力から考えると→

翔くんの努力次第で→

帝都医大附属に合格する力は

あると考えます。

ありがとうございます!

ありがとうございます!

(ノック)

(杏子)九条先生。

主人が ごあいさつを…。

翔のことを

何とぞ よろしくお願いいたします。

お父様。

息子さんの教育は 私にご一任いただき→

お父様は 一切 手を引いてくださるという話

本当に大丈夫ですか?

翔の合格のために

全て九条先生にお任せします。

ところで お父様。

この部屋には 窓がありませんね。

勉強に集中させるために

窓は塞ぎました。

塞いだ?

(亘)集中力や学習効率が そがれないように

部屋を改築し→

さらに 外からの雑音も入らないように

防音工事も施しました。

お父様は 教育ではなく

飼育をなさいましたね。

…飼育?

この部屋は 威圧感を与えて

心と脳を萎縮させるだけ。

学習効果は上がりません。

せっかくの防音室なので→

お子様にドラムでも習わせたら

いかがかしら?

(杏子)フフ…。

私を馬鹿にしてるのか?

(杏子)あなた…!

たかが受験講師が 何様のつもりだ!?

たかが?

(美咲)九条先生に

瑠璃ちゃんは そんなに こだわってたんだ。

うん…。

私も 九条先生と比べたら→

他の受験講師が

物足りなく感じてしまって…。

(ため息)

早まったかなあ。

(杏子)九条先生!

考え直してくださいませんか?

お願いします!

しかし 父親が あれでは…。

しかし 父親が あれでは…。

あんな父親だからこそ

九条先生の力が必要なんです。

考える猶予をください。

良いお返事を期待しています。

♬〜

♬〜

九条先生に 手 出すなんて

杏子さん 大した度胸ね!

でも 紗英さんは解雇したんですよね?

だとしても 私に一言あっても

いいんじゃないかしら?

それは 考えが至らなくて ごめんなさい。

3人おそろいで ちょうどよかった!

(杏子)あっ 泉さん!

お近づきのしるしに

我が家にご招待しようと思って。

よかったら 明日のランチ

ごちそうさせてもらえません?

えっ いいんですか?

スカイキャッスルのことも知りたいし→

浅見さんも 「私に聞きたいことがある」と

言っていましたよね。

あっ… 教育について

ぜひ お伺いしたいわ。

(美咲)じゃあ 決まりね。

明日のお昼 楽しみに伺うわ!

(美咲)じゃあ 決まりね。

明日のお昼 楽しみに伺うわ!

ねえ 覚えてないかなあ?

私 若菜園の久保田泉です。

あなた…→

馬場洋子さんじゃない?

幼い頃 一緒に若菜園で過ごした…。

若菜園?

この間も言いましたけど 人違いじゃない?

(美咲)そうよ。

浅見さんの名前は洋子じゃなくて紗英。

ご両親がアメリカで外科医をしていて→

ハーバード大学を卒業した

名家の子女なのよ。

♬〜

フフッ…。

ごめんなさい。 あんまり似てたので。

ごめんなさい。 あんまり似てたので。

では 明日。

(美咲)変な人。

♬〜

(馬場洋子の声)お父さん! 待ってー!

(パトカーのサイレン)

(洋子)あっ!

(転ぶ音)

♬〜

♬〜

洋子ちゃん 大丈夫?

これ 食べよう。

(洋子)ありがとう 泉ちゃん。

この絵本 いつも読んでるよね。

私も いつか ここに住むの。

絵本の世界には住めないよ。

♬〜

♬〜

大丈夫。

私は 浅見紗英。

全て 乗りきれる。

同じスカイキャッスルに住んで→

同じクラスの受験生を持つ親同士→

よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

(美咲)にしても 美味しい このスープ!

野菜もハーブも自分で育ててるの。

(美咲)ええ〜っ!?

すごい…。

ところで 紗英さん。

私に聞きたいことって なんですか?

ああ…。

(九条の声)最大のライバルは

トップを争う 南沢青葉くん。

ご家庭で どのような教育をしているのか

大変興味深いですね。

青葉くんの勉強方法を聞かせてほしくて。

青葉くんの勉強方法を聞かせてほしくて。

(美咲)うん! 私も聞きたいわ!

どうやったら 学年トップになれるの?

何もしてないのよ。

青葉が一人で勝手に勉強してるだけで。

(美咲)ハハハハ…!

それでトップだなんて→

塾に行かせて 受験講師までつけてる私たちが

馬鹿みたいじゃない? ねえ?

でも 青葉は

私が来た時から そうだったから。

「私が来た時から」?

青葉は 亡くなった前妻との子で

9歳の時に私が再婚して…。

(美咲)あら!

スカイキャッスルでは珍しい経歴ね。

(美咲)あら!

スカイキャッスルでは珍しい経歴ね。

ご主人は 何をされてる方なの?

脳神経外科の医師です。

この春 帝都病院に。

(杏子)まあ!

私たちの主人の同僚じゃない!

えっ そうなんですか?

(杏子)ええ。

ああ… じゃあ

外から来た 院長お気に入りの医師って…。

お気に入りかは わからないけど

院長先生にお招きいただいて…。

泉さん 昨日話していた若菜園って?

私は 若菜園という

児童養護施設で育ったんです。

私は 若菜園という

児童養護施設で育ったんです。

(杏子)じゃあ 早くに ご両親を…?

あっ いえ

私の親は施設を運営している側で。

(美咲)ますます珍しい経歴ねえ。

仕事に余裕がある時は

私も手伝いに行ってます。

(美咲)あら!

どんなお仕事をしてらっしゃるの?

ああ… 小説を書いてます。

ええっ!?

(杏子)まあ 小説家? 素敵じゃない!

長いこと 書いてないの。

でも ここに越してきて

刺激を受けたから→

新しい作品に取り組もうと考えていて…。

新しい作品に取り組もうと考えていて…。

刺激?

子供が難関校に合格をした幸福の絶頂で

謎の死を遂げた人の家に 私が越してきた。

何かの運命な気がして。

まさか 香織さんのことを小説に…?

そういう悲劇が繰り返されないためにも

私なりに取り組んでみたくて。

彼女が手に入れたのは

本物の幸福だったのか?

それとも スカイキャッスルという

成功者の街で装い続けた→

それとも スカイキャッスルという

成功者の街で装い続けた→

偽りの幸福だったのか?

♬〜

皆さんにも

話をお聞きしたいと思っています。

あなたみたいな偽善者が 私は一番嫌い。

♬〜

♬〜

結局は 自分の商売のために→

香織さんの死を

利用しようとしてるだけでしょう?

刺激的な題材を小説にしたいだけでしょう?

♬〜

フッ…。

この街に

余計な波風を立てないでくれる?

♬〜

♬〜

(美咲)スキャンダルは

ばらまかないでほしいわ!

(杏子)ごめんなさいね。

今日は 私も ここで…。

ごちそうさまでした。

(紗英の声)

関わらないほうがいいんじゃないかしら。

興味本位の小説に

もっともらしい言い訳をして→

香織さんのことを書くってことは

私たちのことも書かれるかもしれないのよ。

おまけに 私たちの亭主の出世を邪魔する

ライバルだもん。

おまけに 私たちの亭主の出世を邪魔する

ライバルだもん。

付き合い方を考えたほうが身のためね。

杏子さんも賛成してくださるわよね?

ええ。 まあ…。

(ドアの開閉音)

(永峰泳児)失礼します。

♬〜

これは?

(永峰)浅見瑠璃さんのお母様からです。

(永峰)浅見瑠璃さんのお母様からです。

♬〜

(紗英の声)

「先日の失礼な発言をお詫びさせて下さい」

受験生と その親は

しょせん お金を得るための道具でしかない。

(紗英の声)

「友人の自殺に動揺してしまった自分を→

(紗英の声)

「友人の自殺に動揺してしまった自分を→

心から恥じております」

「貴女が仰る通り→

あれは家庭の問題であり

受験指導とは関係ありません」

「失言をお許し頂けるならば→

改めて 娘の受験指導をお願い致します」

♬〜

♬〜

♬〜

(龍太郎)浅見先輩!

大河内院長がお呼びです!

いよいよ

蓮池知事のオペの指示が出るようです!

わかった。

(龍太郎)いってらっしゃいませ!

(亘)以上が 蓮池知事の現在の病状です。

(大河内 隆)脳幹への圧迫が ひどいな。

手術を急ごう。

(亘)はい。

(ノック)

はい どうぞ。

(英世)院長 お呼びでしょうか?

(大河内)うん。

明日にも知事の開頭オペを行う。

準備も万全ゆえ

完璧なオペを期待してください。

(大河内)いや オペは南沢先生にお願いした。

(大河内)いや オペは南沢先生にお願いした。

えっ…?

待ってください!

私と浅見先生が担当してる患者ですよ。

(大河内)これは 知事のご希望だ。

南沢くんの ネパールでの人道支援活動や→

学会での論文賞受賞など→

福祉と教育に取り組む蓮池知事は

いたく気に入ってるらしくてね。

(ノック)

(大河内)どうぞ。

(ドアの開く音)

(公平)失礼します。

(大河内)南沢くん

急なことで悪いが 頼んだぞ。

(公平)はい…。

(大河内)容体に関しては

浅見先生から しっかり引き継ぐように。

浅見さん よろしくお願いします。

♬〜

(杏子の声)この街の人は

幸せを装うことが上手なの。

(杏子の声)この街の人は

幸せを装うことが上手なの。

少しでも自分を良く見せようと

みんな 必死なのかもしれない。

杏子さん この間は 私…。

(女性たちの話し声)

(女性)困っちゃうわよねえ。

美咲さん。

この前は ごめんなさい。

私が怒らせるようなことを

言ってしまったみたいで…。

私が怒らせるようなことを

言ってしまったみたいで…。

行きましょうか。

(車の施錠音)

どういうつもり?

どういうつもり?

(ため息)

なんの話かしら?

みんなが私を無視するの。

住民の不幸を小説に書こうなんて人

誰でも距離を置きたくなるわね。

そうやって 私を遠ざけようとする

本当の理由は何?

過去の秘密を

どうしても知られたくないのね。

いい加減にして。

いい加減にして。

別人だって 言ってるでしょう?

別人か…。

親が犯罪者の場合は

名前を変えられるんだよね。

小6で若菜園を出て

親戚に引き取られる時に→

大倉紗英になったんだよね。

♬〜

♬〜

(女の子)嘘? 洋子ちゃん?

(女の子)ここに住んでるの?

(女の子)ほら 本当だったでしょ?

親がアメリカで医者をしてるって

嘘だったのね〜。

♬〜

(女の子たちの笑い声)

(女の子)嘘つきでも怒るんだ〜。

(女の子)頭 冷やしてあげたら?

(女の子)はーい!

(女の子)頭 冷やしてあげたら?

(女の子)はーい!

(女の子たちの笑い声)

(女の子)冷たいね!

何してるのよ みんな。

(女の子)だって 洋子は

私たちをだましてたんだよ。

仕方ないじゃない。

お父さんが捕まったのに

一人で頑張ってるんだよ。

捕まった…?

まさか 犯罪者の子供?

(女の子)犯罪者?

(女の子)犯罪者…。

洋子ちゃん

今日は もう 私と帰ろう。

洋子ちゃん

今日は もう 私と帰ろう。

あなたみたいな偽善者が 私は一番嫌い。

♬〜

両親がアメリカで医者をしてる。

子供の頃のままの設定なのは

ちょっと笑ったなあ。

ごめん。

でも すごいよね。

でも すごいよね。

本当に

スカイキャッスルに住んでるんだもんなあ。

絵本のような暮らしになった?

アハハッ…!

私が どんな思いで子供時代を過ごしたか→

どんな思いで

このスカイキャッスルにたどり着いたか→

あなたなら わかるはずよね。

だから 私は嬉しいの。

だから 私は嬉しいの。

夢をかなえた洋子ちゃんを

祝福したい気持ちよ。

だったら…。

これ以上 その話には触れないで。

♬〜

私は 浅見紗英。

今度 余計なこと しゃべったら

私 何するか わからないわよ。

♬〜

♬〜

(チャイム)

あっ 九条先生の…!

(操作音)

すぐに開けますので。

すぐに開けますので。

はい。

どうぞ 中へ。

(永峰)いえ。

今日は これをお持ちしただけですので。

失礼します。

♬〜

九条先生 お話があります!

九条先生 お話があります!

私はありません。

♬〜

待ってください!

先日の手紙のお返事を頂いておりません。

お宅との契約は

解除することになったはずです。

今は 別のご家庭との契約を検討中ですので。

二階堂さんなら

私が言えば 辞退しますよ。

ご主人の職場の立場を考えれば

私には逆らえません。

ご主人の職場の立場を考えれば

私には逆らえません。

随分強引ね。

営業妨害ですよ。

欲しいものは

人を押しのけてでも必ず手に入れる。

私が そういう人間だから

選んでくださったんでしたよね?

どんな手を使ってでも

あなたの力が欲しいんです。

瑠璃には あなたが必要なんです。

九条先生じゃなきゃ駄目なんです!

受験生と その親は

お金をせしめるための道具でしかない。

私が本当に そう考えていたとしても

必要ですか?

申し訳ありません。

あの時は言いすぎました。

私のことを「人の血が通わない機械」とも

おっしゃいましたよね。

お許しください…。

あの時は

香織さんのことで動転してたんです。

口先だけの謝罪に

私が納得するとでもお思いですか?

口先だけの謝罪に

私が納得するとでもお思いですか?

♬〜

九条先生じゃなきゃ駄目なの!

もう一度 九条先生を連れてきて!

お願いします!

瑠璃を帝都医大附属に合格させてください!

お願いします!

プライドの高いあなたが

随分頑張るのね。

プライドの高いあなたが

随分頑張るのね。

娘のためなら どんなことでもします!

それが 母親です!

これからは いい関係が築けそうね。

あっ…。

ありがとうございます…!

♬〜

心配していたようだから伝えておきます。

両親からも勉強からも逃げ出したいと

遥人くんに相談された私は→

何か あなたなりの楽しみを見つけてと

アドバイスしただけ。

♬〜

♬〜

でしたら その先は→

九条先生のおっしゃるとおり→

冴島家の問題ですね。

♬〜

本当なの!? ママ!

ええ!

また 九条先生に教われるわ。

遅れを取り戻さなきゃね。

ありがとう ママ!

ああ〜!

ありがとう ママ!

ああ〜!

ママは

瑠璃のためなら なんでもできちゃうみたい。

ありがとう! 大好き!

ママも大好き!

(瑠璃)ありがとう。

〈スカイキャッスルにたどり着いた勝者は→

さらなる高みを目指そうとする〉

♬〜

どうして また 瑠璃さんの指導を?

上昇志向の強い あの親子には

私が必要なの。

成果が楽しみね。

♬〜

(ドアの閉まる音)

遥人くん…。

どうして 電話に出ないんですか?

勘違いしてません?

あなたが合格した時点で

私たちの関係は終わってるのよ。

あなたが合格した時点で

私たちの関係は終わってるのよ。

でも 母が あんなことに…。

僕は どうしたらいいんですか?

今さら 何を言ってるの?

あなたが望んだことじゃない。

あなたが自分で決めて

自分で行動した結果です。

私には関係ありません。

♬〜

♬〜

うわああーーーっ!!

(切りつける音)

痛っ!

♬〜

〈犠牲者を置き去りにして

その戦いは続いていく〉

〈犠牲者を置き去りにして

その戦いは続いていく〉

〈勝ち続けようとする者の戦いに

終わりはなく…〉

〈悲劇の連鎖にも

終わりはない〉

♬〜

♬〜

「誰が彼女を殺したか?」

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