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2014年3月8日
マレーシア航空MH370便が レーダーから消失
同機には 計239人が搭乗していた
信じられません
飛行機が突如 空から消えるなんて
MH370便に関して 様々な説が存在するが
正しい説は1つだけ
ネットで話題の説は...
ハイジャック 故障
隕石(いんせき) 操縦士の自殺
真相は謎です
239人もの罪なき人々に 何が起きたのか
誰かは知っている 〝MH370便に 祈りを〞
確実にね
失踪機には 不可解な点が多すぎます
この貨物は 謎も怪しい点も多く
MH370便に起きた出来事の 核心部分かもしれない
フラッペロンと呼ばれる 翼の一部のようです
それを初めて見た時 私は正直 こう思った
“誰が偽装工作を?”
“誰がそこに置いた?”
人々は私を ロシアのスパイや
中国のスパイだと非難した
本当にバカバカしいよ
我々も皆さんと同様に 困惑しています
新たな情報が入り 仮説の見直しが...
誤った場所を 捜していました
彼らが見つかるまで 平穏は取り戻せない
彼らは最初から 全世界にウソをついてる
意図的な行為だった
ハイジャックされた 可能性はある
分からない
〈マレーシアはクソだ〉
〈ウソをついている〉
私は物的証拠を握っている
その存在は 誰にも否定できない
飛行機は離陸し⸺
着陸する
でも決して⸺
地球上から消えたりはしない
答えは謎のまま
これは航空史上 最も大きな謎の1つです
MH370: マレーシア航空機失踪事件
マレーシア クアラルンプール
MH370便の謎は今も 私たちを苦しめている
〝マレーシア航空〞
MH370便の謎は今も 私たちを苦しめている
しつこいヘビのように
航空ジャーナリストに とって⸺
これは まるで雲に映る バットシグナルだ
ジェフ・ワイズ 航空ジャーナリスト
これは まるで雲に映る バットシグナルだ
私は強く興味を引かれ⸺
調べずにはいられなかった
2014年3月7日 午後11時7分
午後11時8分
MH370便は クアラルンプール発
北京行きの夜便
予定では夜中に出発し
夜間に飛行して 夜明け頃 北京に到着するはずだった
何もかも 普段どおりだったんだ
搭乗した乗客は227人
乗員は12人
私と夫のハズリンは⸺
インタン・オスマン MH370便の乗員の妻 マレーシア航空の 客室乗務員として働いていた
当時 娘が1人いて
私は2人目の出産に控え 休みを取っていたの
夫は北京行きの便に 乗務していた
季節は冬
私は今でも覚えているわ
厚手の上着を用意する 夫の姿を
夫のポール・ウィークスと 私は⸺
息子2人と オーストラリアに住んでいた
ポールは中国での 新しい仕事の準備をしていて
“本当に行ってもいい?”と 私に聞いたわ
ダニカ・ウィークス MH370便の乗客の妻
ジャックもリンカーンも まだ幼かったからね
ダニカ・ウィークス MH370便の乗客の妻
夫は28日勤務し 14日休むという契約だった
私は “もちろんよ”と答えた
〈私は子供たちと 6年近く北京に住んでいた〉
〈春休みにマレーシアへ 行っていた妻と子供たちが〉
ギラン・ワットフルー
〈春休みにマレーシアへ 行っていた妻と子供たちが〉
MH370便の乗客の 夫&父親
〈北京に 帰ってくるはずだった〉
〈休みの2週目を 共に過ごすために〉
〈彼らが消息を絶つ前日 妻は私にこう言った〉
〈“すべて順調よ 再会が楽しみだわ”〉
〈娘も私に メッセージを送ってきた〉
〈“クアラルンプールの 空港にいる”〉
〈“もうすぐパパと 会えるから うれしい”〉
乗客に搭乗を促す アナウンスが流れた時⸺
感情が高ぶり みんな泣いていたわ
息子たちが投げキスして “愛してる”と言った後
夫は扉の向こうへ消えた
まるで昨日のことのように 感じるわ
370便 滑走路32Rから離陸します
おやすみ
滑走路32Rからの離陸を MH370便に許可します
ハズリンは離陸前に 私に電話をくれたわ
最後に⸺
彼から聞いた言葉は “愛してる”
ああ...
3月8日 午前12時40分
午前12時41分
午前12時41分に MH370便が離陸
夜空は澄んでいて 穏やかだった
同機は巡航高度まで上昇し
南シナ海の上空へ向かった
MH370便 高度3万5000フィートを維持
午前1時を過ぎてすぐに⸺
異変が起き始めた
同機がマレーシア領空を 出る直前だ
ベトナムの航空管制官に 移管される前に
マレーシアの管制官は こう伝えた
MH370便 ホーチミンと 120.9メガヘルツで交信せよ
おやすみ
同機がマレーシア領空の端に 近づいた時
機長のザハリ・アフマド・ シャーは こう言った
おやすみ MH370便
3月8日 午前1時19分
午前1時20分
その交信の90秒後⸺
同機からの電子信号が 突然 消えた
レーダーから機影が消失
ここからが謎の始まりだ
マレーシア クアラルンプール
午前2時20分に 電話の音で目が覚めた
その時に聞いたのは MH370便が
ファード・ シャルージ
マレーシア航空 元危機管理責任者
我々のシステムから 消えたということ
これは極めて珍しい現象だ
私は 救急対策本部に 着いた時...
頭が真っ白で とても不安だった
私たちはタイ 香港 そしてベトナムに対して
MH370便に交信するよう 要請した
しかし同機からは 何の応答もなかったんだ
午前4時から6時半の間 私たちは懸命に動いたよ
あらゆる人に電話をして 協力を求めた
同機がベトナムか香港か 中国のどこかに
北京に着く前に 着陸していることを願った
中国 北京
3月8日 午前6時29分 時刻が午前6時30分に 近づくほど⸺
時刻が午前6時30分に 近づくほど⸺
午前6時30分
最後の連絡から5時間
事態の深刻さが 浮き彫りになった
速報です
マレーシア航空機が 消息を絶ち⸺
227人の乗客と...
現在 北京は午前6時半
詳細を確認中ですが...
現時点で我々が...
分かる範囲で お伝えします
消息不明なのは MH370便です
当初の予定では...
ボーイング777型機は 突如 消息を絶ちました
“MH370便は午前6時半に 北京に到着予定だった”
〝遅延中と表示が〞
これは最悪の事態だった
〝#MH370に 祈りを〞
親族に何と伝えるべきなのか
〝掲示板で赤く点滅中〞
何と発表すべきなのか
〝もう中国に 着いていたはず〞
〝交信が途絶えたと 報道されてる〞
既に私に電話が来ていた
CNNなど 複数のメディアからね
電話のお相手は
マレーシア航空の 運用管理センター長です
ご出演に感謝します
失踪機について 最新情報はありますか?
同機は約7時間分の 燃料を積んでいたので
午前8時半までには 燃料が切れたと思われます
今のところ 同機は消息不明の状況です
3月8日 午前7時19分
午前7時20分
最後の交信から6時間
上級職は全員⸺
最悪の事態を想定した訓練を 受けている
危機管理の訓練も 積んでいるよ
でも問題が起きた時⸺
アザルディン・ アブドル・ラーマン
情報がなさすぎて 訓練の成果が出せなかった
元マレーシア 民間航空局長
情報がなさすぎて 訓練の成果が出せなかった
同機の位置すら 不明だったんだ
8日の早朝に 捜索救助活動の開始が決定
標準的な手順は
レーダー画面から機影が 消えた地点へ行くこと
〝捜索範囲〞
何本か電話が来た
南シナ海の 石油掘削リグの作業員が
飛行機が爆発し 海へ 墜落したのを目撃したと
“石油掘削リグの 作業員が⸺”
“失踪当日 燃えている #MH370便を目撃”
同機が消息不明だと 判明した途端⸺
〝親族のことを考えて 昨日は眠れなかった〞
世間は大注目し SNSでも大騒ぎになった
〝爆発したのなら 残骸はどこに?〞
同機の消息を問う声が 多数 投稿された
〝どのニュースも...〞
SNSを通じて 多数の声が寄せられた
〝カンボジアを 捜索した?〞
〝実は上陸したのかも〞
ハイジャック説を唱える人や
〝ハイジャック犯〞
ジャワ島のジャングルに 墜落したと言う人もいた
〝遠く離れた ジャングル〞
ジャワ島のジャングルに 墜落したと言う人もいた
〝ジャワ島〞
当時の我々は どの情報も 真剣に捉えねばならなかった
真偽を 判別できなかったからね
ベトナム空軍機が
ベトナム南部沖で 2本の 大きな油膜を発見しました
それぞれの油膜の幅は 10キロほどに見えます
多くの時間と労力をかけ 我々はこの情報を検証した
キャセイパシフィック航空の 操縦士が
〝MH370便の 残骸?〞
香港とクアラルンプール間の 海上に大きな残骸を目撃
〝操縦士が残骸を目撃〞
乗員乗客の親族は 真相を追求する
彼らの生死は?
それは我々にも分からない
370便と交信した操縦士が もう1人いました
消息を絶つ直前でした
同機の30分先にいた 東京行きの夜便の機長は
緊急用周波数で 同機に通信したのです
彼の証言はこちら
“途切れ途切れだったが ボソボソ話す声が聞こえた”
〈“副操縦士だ”〉
オーストラリア パース
土曜日の朝 空港にいた ポールからメールが届いた
件名は“既に君が恋しい”
本文の最後には
“君と息子たちは 僕のすべてだ”
“3月8日 北京に着いたら すぐ君に電話するよ”
マレーシア クアラルンプール
私は自宅にいた
何もかも普段どおりだったわ
クアラルンプール発 北京行きの便は毎日運航
だからハズリンは同ルートで 何度も乗務していたわ
私たちはメッセージを 送り合うのが習慣だった
飛行機の着陸後は 必ず連絡していたの
乗員として働いていた間 ずっとそうしていた
キッチンにいた時 電話がかかってきたわ
女性からで “ポールは?”と聞かれた
私は言った “夫は今 飛行機に搭乗中なの”
どちらの方か尋ねたら
ニュージーランド・ ヘラルド紙の記者だったわ
中国 北京
〈私は子供たちと会うために 飛行機に乗り⸺〉
〈北京に午後4時に着いた〉
〈飛行機を降りた所で〉
〈航空会社の職員が 私を待っていた〉
〈ついて来るよう指示され 何事かと思ったよ〉
朝早くに目が覚めて
携帯電話を見た
夫からのメッセージは 届いていなかったけど
あまり気にせず 寝ることにした
後で連絡が来ると思ったの
私は思ったわ “なぜ記者が夫に電話を?”
“聞いてない?”と聞かれ
“何を?”と返した
そして 事故があったと聞いたの
また明日の朝に会おう
パパも会いたい 愛してるよ
おやすみ MH370便
私は思わず電話を落とし
悲鳴を上げながら 家の外に出た
私は ひたすら泣いていたわ
受け入れられなかったの
こんなことが 実際に起きたなんてね
〈その瞬間 時が止まった〉
〈“あり得ない”〉
〈“悪夢なら起こして”と 思い⸺〉
〈“本当に?”と聞いた〉
〈その時は 彼らも何も 分からないと言われたんだ〉
現在 私は 第3ターミナルにいます
大勢の方々が 待っているかと思いきや...
北京にいた友人や親族は
市内のホテルに集められ 続報を待っています
〈中国政府に捜索救助隊を 送ってほしい〉
〈ベトナム政府は 頼りにならない〉
現在 我々は捜索救助活動を 命じた当局と協力しながら
乗客乗員の近親者に 連絡を取っています
以上です
〈私は最後に着いた 親族だった〉
〈車から降りた途端〉
〈記者たちに もみくちゃにされたよ〉
〈大勢が集まっていた〉
〈みんなから写真を撮られ マイクを向けられたけど〉
〈友人が彼らを押しのけ 部屋へ誘導してくれた〉
〈マレーシア航空の人が 私に近づき 着席を促した〉
〈ただ待つように 言われたんだ〉
〈親族の大半が 中国人だったから〉
〈誰とも 会話すらできなかった〉
〈だから自宅まで送ってと 友人に頼んだんだ〉
北京では 乗客の親族や 友人ら数百人が
ホテルで待機中
大切な人々の消息が 不明のままなので
不満を募らせています
〈部屋は混雑していて〉
〈みんな泣き叫んでいた〉
〈廊下にも親族がいて 壁に寄りかかる人や〉
ジャン・ホイ
MH370便の 乗客の息子
〈立っている人 床に座りこんでる人もいた〉
〈今思えば あの部屋は 生き地獄のようだった〉
〈これは誇張じゃないよ〉
消息不明者の親族が 彼らの携帯に電話すると⸺
留守電にはならず 呼び出し音が鳴り続きます
〈突然 ある乗客の娘さんが 走り寄ってきた〉
〈彼女の携帯の画面には “着信中” そして〉
〈“パパ”と 表示されていた〉
〈“どうしたらいい?”と 彼女に聞かれ⸺〉
〈私は叫んだ〉
〈“今すぐ電話に出ろ”〉
〈でも彼女が 電話に出ようとした瞬間〉
〈残念ながら 電話は鳴り止んだ〉
〈搭乗していた親族に 大勢が電話をかけてみた〉
〈そのうちの多くはつながり 呼び出し音が鳴ったんだ〉
〈私たちは マレーシア航空と政府に〉
〈通じた電話の調査を要請〉
〈でも返答はいつも同じ〉
〈携帯を追跡するには 技術的に限界があったんだ〉
〈私たち親族には 理解できなかった〉
〈携帯を追跡するのが⸺〉
〈失踪機を最も簡単に 見つける方法だったからだ〉
3月9日
最後の交信から24時間
ベトナム南部では 日の出と共に
MH370便の大規模な捜索が 始まりました
どの空港にも着陸しておらず
限られた燃料で 今も飛行中のわけもない
だから厳しい状況だ
一切 情報がありません 失踪機の位置すら不明です
希望の光が見えました
ベトナム当局が 救命ボートらしき物を発見
しかし ケーブルリールと判明し
最大の手掛かりは 空振りに終わりました
油膜のサンプルも 分析した結果⸺
ジェット燃料ではなく 船舶の燃料でした
捜索したが 何もない
何もないんだ
とても大変だった
我々が想定していた展開とは まったく違ったからね
MH370便について 何かコメントはありますか?
アメリカ合衆国 ニューヨーク
世界中から大きな関心が 集まっている
失踪機は今どこに?
この謎は 調査されるべきだった
だから私は長い時間を費やし
同機に何が起きたのかを 探ることになった
最初に注目した点は⸺
交信がなぜ どのように 途絶えたのか
777型機の上部には...
現代のジェット旅客機は
あらゆる手段で 外界と交信している
そのすべてが同時に途絶えた
なぜ?
優秀な技術者らが...
最も明白な答えとして 考えられるのは⸺
突発的な故障
例えば機体が爆発して 海に墜落したのなら
激しい炎に 包まれていたはずだ
遭難信号を出す前に 機器が一斉に壊れたのかも
しかし同機の残骸は 見つかっていなかった
交信が途絶えた地点には 何もなかったんだ 〝捜索範囲〞
〝捜索範囲〞 突発的な故障じゃ なかったのなら
突発的な故障じゃ なかったのなら
他の可能性は?
現実的な可能性は1つだけ
搭乗者の中の誰かが 意図的に
通信機の電源を切ったんだ
そうだとしたら 一体 誰が?
3月10日
最後の交信から2日
MH370便の失踪に関して 衝撃の新情報です
マレーシア当局によると 同機はレーダーから消失後
航路から何千キロも外れて 飛んでいました
こちらが最新情報です
明らかに逆方向に旋回し マラッカ海峡方面へ
同機はレーダーから消失後 1時間以上 飛行した模様
予想外の事実を突き止めた 軍のレーダーは⸺
航空機からの信号なしに 位置の特定が可能
しかしマレーシア軍は
これがMH370便であるとは 言い切れないと言った
ロイターによると
マレーシア軍の 情報筋が...
この機体が引き返した 可能性はありますが
同じ機体かは分かりません
以上です
軍のレーダーでは機体の 特定ができないのですね
ヘリコプターか 航空機かも特定不可です
表示されるのは 標的の有無だけで
高度や対気速度も 出ません
つまり墜落説とは別に 新たな可能性が出てきた
同機はマレーシアの 民間レーダーから消え
マレーシア半島上空へ 引き返した
それをマレーシア軍の レーダーが捉えたんだ
同機は飛行し続け 軍の レーダー範囲外へ出て
再び消えた?
軍の情報が正しいとしたら MH370便は
なぜ引き返したのか?
なぜ交信をしなかった?
何をしようとしていたんだ?
〈私たちの自宅は 空港から近かった〉
〈私は混乱したまま ひとまずテレビをつけたよ〉
ベトナムとマレーシアと シンガポールは
共同で捜索を...
〈BBCとCNNは〉
〈この話題ばかり 扱っていた〉
〈それを見て〉
〈息子に電話しなきゃと 私は思ったんだ〉
〈彼はフランスで 学生をしていた〉
〈私の人生の中で一番 つらい瞬間だったよ〉
〈私が話し始める前に 息子はこう言った〉
〈“あの便じゃないと 言って”〉
〈事実を聞くと...〉
〈彼は悲鳴を上げた〉
3月11日
最後の交信から3日
370便が失踪してから 72時間が経ちましたが
40隻の船と34機の航空機は 同機を発見できずにいます
この時 アンダマン海だけでなく
南シナ海でも 捜索活動が続いていたんだ
現場は大混乱だった
だってバカげてる
捜索範囲が 絞られていないなんて
どこを中心に捜索を?
同機が引き返した確証は?
東でも西でも 捜索活動をするなんて
大混乱ですね
どうかな
私は圧倒された
シャッターを切る音が 鳴り響き⸺
誤った場所を捜索する理由を 問いただされた
我々も皆さんと同様に 困惑しています
情報は本当にこれだけ?
この時点で何かが 隠蔽(いんぺい)されている可能性は?
日によって報道内容が 変わるような状況で⸺
信じられる人や情報とは?
なぜ この情報を 隠していたのでしょうか
彼らはリアルタイムで 見ていたはずです
〈すぐに私はこう言った〉
〈“私たちは バカにされてる”〉
親族が水のボトルを職員に 投げつけ 答えを求めました
親族への取材を 制する理由は?
なぜ親族への取材を 邪魔するのですか?
親族たちは 情報に振り回されていた
日々 違う情報が 入ってくる感覚だったわ 〝MH370便に 祈りを〞
〝MH370便に 祈りを〞 これこそが拷問よ
これこそが拷問よ
何も分からないことが 最も恐ろしいこと
3月12日
最後の交信から4日
新たな動きがありました
アメリカ合衆国 ニューヨーク
近代では信じ難く 前例もない捜索に関してです
失踪から4日目
ボーイング777型機の消息は 不明なままです
失踪から4日目に入り 明らかに謎は深まるばかり
私は より技術的な面から この事件を考察し
個人ブログで発信している
記事を書くうちに
多くの人からコメントを もらうようになった
みんなと並行して 調査しているような状態さ
“エア・ランド・シー・マン”と 名乗る人物から
大量の詳細情報をもらった
私もすべては 理解できないほど
専門的な内容だったんだ
私は50年以上 飛行機を操縦している
過去には主に⸺
工学と科学に関する 仕事をしていたよ マイク・エクスナー 航空専門家
私を含め大勢が コメント欄で議論し始めた
失踪機の行方について 有力な説を考え出すためにね
メンバーは 操縦士 エンジニア 科学者
法律の専門家 機械技師 電気技師など
ボーイング777型機の 飛行上の特徴や
システムの仕組みに 詳しい人々さ
こんな経験は初めてだった
世界中の人々が 自発的に団結するなんてね
私たちは1日12時間以上 詳細を調べ続けた
隅々まで何度も精査したんだ
急にチームとして 緊密に連携し始め
“独立グループ(IG)”と 名乗るようになった
航空機に精通した人物の 仕業のように思えたから
私たちは操縦士に 焦点を絞っていった
私が調べた結果をまとめ スレート誌に投稿した記事は
〝ジェット旅客機を 消す方法〞
〝故意に飛行...〞
大勢の注目を集めた
〝拉致〞
〝内部犯行?〞
そしてCNNの 生放送番組に呼ばれた
ジェフ・ワイズさん
記事を読みました
あなたの説は 興味深いですね
複数の操縦士が 考え出した仮説は
次のような内容です
この便の操縦士か 副操縦士による⸺
ハイジャック説
そのような行為に 走った動機は謎ですが...
私たちIGは批判を したかったわけじゃない
分かっていた事実を 突き止めたかっただけだ
MH370便に関する情報の 提供を大勢が求めても
マレーシア当局は 応じなかった
でも事実の追求に⸺
“トムノッド”の仲間も 乗り出した
多数の国や乗員たちが
マレーシアの不明機を 捜索中です
私たちも 手持ちのPCを使って
捜索に協力できます
トムノッドというサイトでは
失踪機が墜落したと思われる 海域の高解析画像を公開中
アメリカ合衆国 フロリダ州
空軍の幹部は さらなる時間と労力が
失踪機の発見には 必要だと発言
悲しみに暮れる親族らは
同機の行方を 知りたがっています
苦痛に満ちた親族の顔を 見た時
“何かしなきゃ”と 私は強く感じたの
写真が趣味だから 細かな点にも気付くわ
シンディ・ヘンドリー
衛星画像での失踪機の捜索に 役立てるかもと思った
トムノッドの ボランティア
衛星画像での失踪機の捜索に 役立てるかもと思った
トムノッドの利用者は 自分で捜索場所を選べない
私が任された場所は
南シナ海で最初に機影が 消えた位置の近くだった
〝捜索範囲〞
衛星画像は空っぽで
真っ暗な海だけが映っていた
どの写真も⸺
同じように真っ暗
真っ黒だったわ
そして ついに...
白い物体を見つけた
ボーイング777型機の図面を ネットで検索したわ
その結果 白い物体は ノーズコーンだと特定できた
その瞬間 私は大興奮したわ
〝航空機の残骸が 映ってる!〞と思った
その後も続々と⸺
胴体のような物体や 尾翼のような物体を見つけた
鳥肌が立ったわ
そこで命を落とした人が いると分かり 涙が出た
私が見つけたのは機体の一部
ということは⸺
生存者はいない
そんな答えを親族は 望んでいたわけじゃない
3月15日
最後の交信から7日
とても厳重な警備体制です
首相を警護するためでしょう
首相 米国の報道機関ですが...
記者会見は後ほど
3月15日に⸺
マレーシア航空から 電話を受けた
“マレーシアの首相から 発表がある”と言われたわ
その瞬間 私は恐怖を覚え こう思った
“きっと機体の残骸が 見つかったんだわ”
“夫は本当に 死んでしまったのね”
本日は
新たな衛星通信データに 基づいた情報を伝えます
裏付けが取れました
MH370便は⸺
確かにマレーシア半島上空へ 引き返していたのです
さらに北西へと向かいました
私には 状況が理解できなかった
あんな発表をするなんて 信じられなかったわ
南シナ海での捜索を終了し
捜索チームの再配置について 検討します
私は南シナ海の 写真に写る物体が
失踪機の残骸だと 知っていた
そのまま黙っている気は 一切なかったわ
既にトムノッドに 残骸の発見を伝えていた
なのに誰にも 相手にされなかったわ
何事もなかったように
〝残骸の画像がある〞
だからツイッターで 情報を拡散し⸺
〝フェイスブック(FB)を 見て〞
FBに写真を載せた
メールも送ったわ
私は大勢の人々に 必死に訴えた
残骸がベトナム沖の 南シナ海にあったことを
トムノッドは大炎上
〝なぜ見つけたのに 無視を?〞
〝誰かが動かなきゃ〞
〝答えが要る〞
次に聞いた内容には さらに困惑したわ
この新たなデータに基づき
我々は断定しました
同機が最後に 人工衛星と交信したのは
2つの回廊空域のうちの いずれかだったと
日を追うごとに 妙な話になっていった
失踪機が軍のレーダーの 範囲外へ出た後に
起きたことが判明
インマルサットという 衛星通信事業者は
同機に装置を搭載していた
その装置が通信していた 人工衛星は
インド洋中部の上空にあった
失踪機に関して 驚くべき新情報が...
新たな情報が入り 仮説の見直しが...
誤った場所を 捜していました
これら2つの どこかに...
飛行した可能性のある 地域は広範囲に及びます
370...
航空機が外洋上を飛行する間 唯一の通信手段は
人工衛星に 信号を発信すること
イギリス ロンドン
機体は未発見ですが
イギリス ロンドン
調査すべきデータはあります
インマルサットの 衛星通信サービスは
航空機が地上のレーダーから 外れた時に活用されています
データを確認したら
7回の応答確認 つまりピン信号があった
インマルサットのシステムは 1時間ごとに
マーク・ディッキンソン インマルサット
機内の衛星端末が応答するか 確認していた
マーク・ディッキンソン インマルサット
“まだそこにいる?”と 問いかけたら
衛星端末が “はい”と答える感じさ
このピン信号による 確認作業は
最後の交信後 6時間ほど続いた
衝撃を受けたよ
まさか交信が絶えた後も 同機が飛行していたとはね
だが このデータには
GPS座標のような 位置情報は含まれていない
分かるのは人工衛星から 航空機までの距離だけ
私たちが 次に解析すべきだったのは
同機が北と南のどちらへ 向かったのか
しかし その解析には 長い時間が見込まれた
このように 謎は深まるばかりだった
同機は数時間 飛び続けたと判明
予測されたのは インド洋の 南部まで南下した南ルートと
中央アジア北部まで 北上した北ルート
最も楽観的な予測は
カザフスタンなど 中央アジアに着陸した説
しかし南下したのなら
きっと陸から離れた海に 墜落している
生き残った者はいないだろう
インマルサットが 解析作業を進める一方
マレーシア当局は 認めざるを得なかった
大衆がずっと気付いていた 基本的事実をね
マレーシア当局は今夜
MH370便が 事故に 遭った可能性を否定
同国首相は 公式に認めました
世間の予想どおり 失踪機は
意図的に 航路を外れたのです
家の中で一体 何を?
クアラルンプールでは 370便の件は
犯罪捜査に切り替わりました
この白い警察車両が 捜索していたのは
MH370便の 機長の自宅です
“操縦士”
“家宅捜索”
“ハイジャック”
世間は操縦士の犯行だと 思っていた
これは絶対に 事故ではありません
事故なら 8時間かけて
何千キロも 飛び続けたりしません
〝驚くべき新展開〞
最初から 2人の操縦士のうち⸺
より犯人である可能性が 高いと考えられる人物がいた
副操縦士は かなり経験が浅く
ボーイング777型機の 操縦を許可されたばかり
ずっと 注目されていたのは
機長のザハリ・ アフマド・シャーだった
なぜなら彼は 経験豊富な機長だったし
同機に起きたことは攻撃的で 入念に計画されていたからだ
やあ みんな
これはYouTube用に 私が作った動画だ
フライトシミュレーターが
機長の自宅から 押収されました
370便の異常な飛行ルートを
練習していたかを 探るためです
フライトシミュレーターを 押収しました
ザハリは一流の技術と 豊富な経験を持っていた
こんな複雑な犯行も 実行できたはずだ
それでも失踪機は 見つからないままだった
北ルートか南ルートかも不明
弊社のエンジニアから
解析作業を完了したと 報告を受けた
彼はシステムの仕組みを 隅々まで調べ上げたんだ
そこから方程式を導き出し
失踪機が北上したか 南下したかを解き明かした
MH370便が 飛行したルートを
特定できたんだ
私は週末 キッチンのテーブルに座り
マレーシア当局に 伝える情報を準備した
〈マレーシア航空から 電話が来た〉
〈“明日の朝 重要な 記者会見があるので”〉
〈“テレビを 見てください”〉
〈自分に こう言い聞かせていた〉
ギラン・ワットフルー
〈自分に こう言い聞かせていた〉
MH370便の乗客の 夫&父親
〈“妻も子供も生きてる”〉
MH370便の乗客の 夫&父親
〈“墜落していないなら 無事なはず”〉
〈長い間 妻と子供たちに 連絡し続けていた〉
〈携帯にメッセージを 送り続けていたんだ〉
〈毎晩 寝る前に 全員にメッセージを送った〉
〈“調子はどう?” “君のことを考えてるよ”〉
〈こうして私は 彼らとの会話を続けたんだ〉
3月24日
最後の交信から16日
今夜 私の元に ある報告が入りました
英国の航空事故調査委員会(AAIB) からでした
新たな解析結果が 出たそうです
そこからインマルサットと AAIBは
結論付けました
“MH370便は”
“南ルートを飛行した”と
同機が向かった場所は 陸地から遠く離れており
着陸できる場所も 近くにはありません
ですから 深い悲しみと
遺憾の意と共に 発表いたします
この新たなデータを 見る限り⸺
MH370便は⸺
インド洋南部に 墜落したと思われます
彼らの大切な人たちが 死亡した証拠はない
衛星データはあったが 物的証拠はなかった
つまり彼が 乗客乗員の 親族たちに届けた内容は
“計算の結果 ご親族は死亡しています”
〈マレーシアはクソだ〉
〈ウソをついている〉
人類史上 初めてだよ
239人もの人々が 死亡したと宣言する根拠が
計算結果だけなんて
〈何も見つかっておらず〉
〈失踪機の正確な位置も 不明なまま〉
〈同機の位置が 何らかの方法で計算された〉
〈だが計算結果は未検証だ〉
〈当局が必死に何かを 隠しているように見えた〉
〈我々 MH370便の中国人の 乗客154人の親族は〉
〈マレーシア航空および 同国の政府と軍に対し〉
〈激しく抗議します〉
〈家族を返せ!〉
〈家族を返せ!〉
〈真相を教えろ!〉
〈どんな手段を使ってでも マレーシア航空および〉
〈同国の政府と軍が 犯した罪の責任を取らせる〉
本日 北京各地では 怒りが爆発
マレーシア大使館に向け 親族らがデモ行進をしました
〈家族を返せ!〉
北京では珍しく⸺
市民の抗議活動のため 交通が遮断されました
親族らの不満を思えば 抗議は許されて当然です
〈親族らは大声で抗議した〉
〈真相を教えろ〉
〈“ウソつきだ”〉
〈家族を返せ!〉
〈“人殺しだ”〉
〈我々は ただ納得できなかった〉
〈154人の 大切な人々の運命が〉
〈政府の発表で 決まるなんてね〉
デモ隊は マレーシア大使館の柵の前
各国メディアの 目の届かぬ場所へ
〈感じていたのは 無力さと⸺〉
〈怒りだ〉
マレーシア航空の 最高経営責任者は
本日 初めて 取材に応じました
私たちの本来の責務は 親族をケアすること
通常以上の対応を したと思います
彼らは反対するでしょうね
それは あんまりです 手は尽くしましたから
回答の得られない質問は 濃い霧のようだった
でも私には はっきりと見えていたよ
圧倒的な量の証拠が 私の説を裏付けていたんだ
操縦士は 集団無理心中を思い立った
最終的に 一直線に この最短コースを飛んで
インド洋南部へ
目的は 自らの命を絶ち⸺
200人以上の人々を 殺すこと
これを実行するには 綿密な計画を要したはず
私は航空ジャーナリストだ
あの夜に 起きた出来事の全容を
細部にわたり正確に 世間に伝えるべきだと感じた
1つ目の説 操縦士
3月8日 午前1時19分
午前1時過ぎ ザハリは 南シナ海の上空を飛行中
彼の便に搭乗していたのは 11人の乗員と
227人の乗客たち
通常どおり北京へ向け 夜間飛行中だ
この段階で クアラルンプールの管制官が
同機に伝えた
MH370便 ホーチミンと 120.9メガヘルツで交信せよ
おやすみ
MH370便は⸺
ベトナムの航空管制官に 移管される直前だった
ザハリの応答は...
おやすみ MH370便
そして同機は 2つの航空管制圏の間に突入
誰からも注目されていない
彼は副操縦士に 何か 用事を言いつけたのだろう
副操縦士が退室し⸺
ザハリは扉を施錠
いよいよ 計画を実行に移す時が来た
同機と外界をつないでいる 電子機器をすべて遮断
同機はレーダーから消失
この時 彼以外の 乗員乗客にとっては
何もかもが通常どおり
同機がザハリに 乗っ取られたことを
誰も知らない
彼は操縦かんをつかみ 機体を大きく左へ旋回させる
マレーシア半島上空へ 引き返したんだ
その直後...
操縦室を乗っ取ったことを 副操縦士に気付かれたのかも
ザハリは 同機を操り続けるのは
困難だと悟った
だから...
もしかしたら⸺
客室内の気圧を 下げ始めたのかも
混乱が広がる中⸺
多くの乗客は まだ気付いていない
酸素マスクの酸素発生器は 約15分しか作動しないことを
機長が使うのは
より長時間 酸素が供給されるマスク
すぐに客室全体は静まり返る
彼は航路を南へ変更
そして闇の中へと突き進み
燃料が尽きるのを待つ
6時間 飛び続けた末⸺
エンジンが停止
機首を押し下げ⸺
海をめがけて急降下
急降下中 上昇せよ
急降下中 上昇せよ
以上が 考えられるシナリオだ
ザハリが犯人なら この手順で実行されたはず
少数ではあるが 過去にも同様に
乗客の殺害を企てた操縦士が いたのは確かだ
しかし そのうちの誰も⸺
集団無理心中に 6時間もかけたりしていない
もしかすると犯人は ザハリではなかったのかも
同機の失踪から4ヵ月半後
現実の裂け目が 露見するような事件が起きた
おはようございます
昨日 MH17便は アムステルダムへ向け出発し
ウクライナ東部を飛行中に 撃墜されました
私は衝撃を受けたよ
マレーシア航空は90年代以降 大事故ゼロだった
なのに4ヵ月半で
巨大な777型機を 2機も失ったんだ
偶然とは思えなかったよ
もはやMH370便の事件は
ただの未解決の 大量殺人事件ではない
もしかしたら...
戦争行為かも
日本語字幕 平岡 洋子
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