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(葛木雪乃)帰らないで…。
(青島瑞樹)どうしよう…。
こんなに嬉しいのも 初めてかも。
♬〜
(鳥のさえずり)
ᗕ(鳥のさえずり)
《これは想定外だった》
《まさか 朝まで一緒なんて…》
♬〜
おはようございます。
あっ… おはよう。
あっ… おはよう。
《やばい! か… かわいい…!》
そろそろ 起きないと…。
♬〜
もう少しだけ。
う… うん。
(終了音)
(終了音)
シャワー ありがとうございました。
うん。 朝ご飯 食べていく?
ああ すいません。 僕 朝 食べないんで。
えっ? おなかすくでしょ。
じゃあ おにぎりにしようか?
持っていく?
じゃあ 少しだけ 頂きます。
どうぞ。
いただきます。
いただきます。
…うまっ。
おお〜! ハハハッ… よかった。
おばあちゃんの味がします。
ん?
うん。
あのさ… 青島くんは 気にならない?
何がですか?
あのさ… 青島くんは 気にならない?
何がですか?
私が9歳も上ってこと。
全く。
…そっか。
雪乃さん。
はい…。
もし 何かあったら
ちゃんと言ってくださいね。
じゃあ お先に。 いってきます。
いってらっしゃい…。
はあ…。
《なんだか 幸せすぎて…》
不安だ。
ᗒ僕も たまに…。
ᗒ(社員)若いのにね。
♬〜
体が あちこち たるんできますよ 年取ると。
そうか…。
本当 おいしいです。
そう?
雪乃さんって 料理 上手なんですね。
あっ… ありがとう。
どれ 飲む?
ええ〜…。
迷う?
いや 迷いますね。
迷う?
いや 迷いますね。
これ? ちょっと
あんまり入ってない…。
(携帯電話の振動音)
(青島の声)「今日も行っていいですか?」
♬〜
よし!
(キーボードを打つ音)
ただいま。
♬〜
(チャイム)
はーい。
どうぞ。
おおっ…!
青島くん お疲れさま。
♬〜
♬〜
(携帯電話の振動音)
(青島の声)「今日も会いたいです」
また?
ううっ…。
ただいま…。
(ため息)
(チャイム)
はーい。 よいしょ…。
あっ… どうぞ。 お疲れ。
うっ…。
青島くん お疲れさま。
はあ…。
(鈴木タカコ)雪乃 なんか疲れてる?
正直 ちょっと…。
(タカコ)溺愛されちゃってるんでしょ?
今度は何が問題なの?
青島くん 「雪乃さんと
いつも一緒にいたいです」って…。
こういうの 慣れないから
よくわかんなくて…。
一人の時間も欲しい。
でも こんな私を溺愛してくれてるなんて→
青島くんに申し訳なくて
そんなこと とても言い出せない…!
青島くんに申し訳なくて
そんなこと とても言い出せない…!
…ってところ?
さすが タカコ!
贅沢なことを言ってるのは
自分でも わかってるんだけどさ…。
ᗒ(木村里香)もう 本当にムカつく!
(里香)彼 忙しいからって
全然 連絡くれないし→
ずっと既読スルーでさ。
もう 1週間も
私のこと 放置なんだけど。
こんなに会えないんだったら
付き合ってる意味なくない?
(タカコ)20代は 会えなくて ケンカ。
30代は
「いつも一緒」に困ってる… ってか。
30代は
「いつも一緒」に困ってる… ってか。
フフッ… なんか おもろ〜。
《「一人の時間が欲しい」って言ったら
青島くん どう思うかな?》
(エレベーターの到着音)
うまく伝えられるスキルないよなあ…。
(藤原将也)何がないって?
葛木 久しぶり。
藤原? えっ… なんで こっちに?
来期新発売のブラックストロング→
あれの合同プロジェクトに
入ることになってな。
大阪から 短期で駆り出された。
その会議なら 私も出るよ。
(藤原)おお!
そっか。 藤原もなんだ。
まあ 今日は 挨拶だけ。
あっ よかったら 明日 飲みに行こうや。
鈴木も誘って。
いいね。
タカコもオッケーなら 同期会しよう。
(藤原)ああ いいね。
じゃあ 挨拶回り 行ってくるわ。
うん。
連絡するわ。
おう。
左! 左 左。
(携帯電話の振動音)
(青島の声)
「今日は残業で行けそうにありません」
ごめん 青島くん。
だけど…。
(エレベーターの到着音)
やったあ!
(キーボードを打つ音)
(携帯電話の振動音)
♬〜
♬〜
(雪乃の声)「お疲れさま。 残業がんばって!」
…よし。
(キーボードを打つ音)
ああ〜!
至福の時間…!
♬〜
♬〜
いやいや 決して 青島くんに
会いたくないわけじゃないんだけど→
こういう 一人の時間も
大事なんだよ。 ねっ?
何 見よっかなあ〜。
(チャイム)
ん…? 誰だろう?
よいしょ…。
はい。
「こんばんは。 青島です」
あっ… えっ? 青島くん!?
あっ… えっ? 青島くん!?
いや… ちょっ… ちょっと待ってて。
やばい やばい…!
♬〜
よいしょ…。 オッケー。
髪の毛…。
いっか。
あっ…!
(湿布を剥がす音)
んんっ!
来ちゃいました。
あっ… どうぞ。
あっ… どうぞ。
どうぞ。
なんか 来ちゃ まずかったですか?
あっ… いや そんなことないよ。
ああ… 今日は 一人だと思ったからさ…。
あっ…。
あっ…。
とにかく 上がって。
わかりました。 帰ります。
はい これ お土産のビールです。
一人で楽しく飲んじゃってください。
じゃあ。
いや… いや 青島くん…。
(ドアの閉まる音)
(ドアの閉まる音)
あれ? やっちゃったかな…。
(篠原礼子)彼女んちにサプライズでねえ…。
喜んでもらえると思ったのに…。
(礼子)「ウソ!
会いに来てくれたの? 嬉しい!」→
って思われなかったから
がっかりしてるってことね。
俺は 好きな人には いつでも会いたいけど
普通 そうじゃないの?
そういう人もいれば
そうじゃない人だっている。
そういう人もいれば
そうじゃない人だっている。
そこのすり合わせが
うまくいってないと→
お互い ストレスになって
うまくいかないのよねえ…。
(ため息)
彼女には
瑞樹と付き合う前のペースがあったわけ。
頑張り屋さんだったら あんたに合わせて
無理してるかもしれないしね。
別に 困らせるつもりとかは
ないんだけど…。
♬〜
♬〜
青島くんに ゆうべのこと 謝らないと…。
(携帯電話の振動音)
おはようございます。
(一同)おはようございます。
(雪乃の声)「昨日はごめんね」
「今日は どうする?」
♬〜
♬〜
(携帯電話の振動音)
おっ… 来た。
(青島の声)「当分 家に帰ります」
(ため息)
完全に やっちゃった…。
はあ… 同期会で慰めてもらおう。
はあ… 同期会で慰めてもらおう。
ᗕ(藤原)葛木 お疲れ。
ᗕああ お疲れ。
鈴木は?
もうすぐね 来ると思う。
誰?
ᗕお店 どうしようか? 今日。
久しぶりに
大将の店 行きたいねんけどな。
どう?
ああ いいね。
いいでしょ?
(タカコ)お待たせ!
(藤原)よし 行こう。
えっ どこ行く?
どこでしょう?
(藤原)どこでしょう?
(大将)はいよ! ビールおかわり お待ち!
(藤原)あざっす 大将!
(大将)はい〜!
ありがとう! キンキンやね。 はい。
で? 葛木。
ん?
今 システム部の若い奴と
付き合ってるって?
ちょっ… タカコ!
いいじゃん! だって
社内 みんな 知ってることなんだから。
その青島くんってさ どんな奴?
俺より かわいい?
ハハハハ…!
うん。 かわいい… かわいいよ。
(藤原)ん? かわいい?
イケメンだし 仕事できるし
何より 雪乃のこと 溺愛してる!
イケメンだし 仕事できるし
何より 雪乃のこと 溺愛してる!
マジか! じゃあ 結婚の話とかは?
いや まだ 付き合ったばっかだし。
しかも 昨日 怒って帰っちゃったし…。
(藤原)えっ? なんで 帰ったん?
一人で過ごしたかったって
気づかれちゃってさ…。
うわあ 切なっ!
それ 絶対 傷つくやつやん。
いやいや 悪かったなとは思ってるよ。
でも まだ ちゃんと謝れてなくてさ…。
まあ 私の話はいいから。
ほら 藤原は どうなの? 最近。
まあ 私の話はいいから。
ほら 藤原は どうなの? 最近。
俺 実は 不倫してた。
えっ…?
(タカコ)えっ? はあ!?
嫁にもバレて…。
えっ バカなの?
ええっ…? 奥さんは なんて?
離婚も覚悟した。
俺が悪いし 娘のこととか 金のこととか
全部 嫁の希望どおりにしようと思ったけど→
そしたら…。
そしたら なんて?
めっちゃ冷静に言われた。
「別れないから」。
「ちゃんと
家に お金さえ入れてくれたらいい」。
「よそで子供だけは作らないでね」って…。
「よそで子供だけは作らないでね」って…。
うわっ… 逆に 怖っ!
心のどこかではさ あきれても
怒ってくれるんちゃうかなと思ってたけどさ→
もはや それもないんやなって…。
葛木…。
ん?
謝罪は 鮮度だ。
とにかく 関係は 早いうちに修復しろ。
じゃないと 俺みたいになるぞ。
(タカコ)お前が言うな。
(雪乃の声)藤原も いろいろあるんだね。
まあ 夫婦関係は
今 再構築してるところ。
まあ 夫婦関係は
今 再構築してるところ。
新規プロジェクトの形が見えるまでは
大阪にも 週末しか帰られへんけどな。
そっか…。
でも まあ
あの頃より 葛木が幸せそうで よかったわ。
なんか 楽しそうっていうか。
あの頃は
結婚とか恋愛に 命かけてたからね。
今から また かけてみたら?
えっ?
その青島って奴に。
じゃあ 俺 こっちやから。 お疲れ。
お疲れ。
《藤原と付き合ってた頃の私は
彼を追いかけるのに精いっぱいで…》
《今の青島くんみたいだったのかも…》
ただいま。
(ため息)
《この年まで独身でいると
気楽な生活が染みついて…》
《自分一人なら それでよかった》
《けど 今は…》
おおっ…!
もう少しだけ。
これじゃ いけない。
(キーボードを打つ音)
♬〜
(携帯電話の振動音)
(雪乃の声)
「ちゃんと話したい。 明日来られる?」
「何時でもいいから。 待ってるね」
(青島の声)「わかりました」
まさか… 別れ話?
お疲れさまでした。
(総務部長)えっ?
(里香)えっ? 早っ!
なんとしても 挽回する!
♬〜
♬〜
(チャイム)
「あ… 開いてるから 入って」
ん…?
お邪魔しまーす。
ジャーン!
ハハハハッ…!
ええっ…?
いらっしゃい。 どう?
…どうしたんですか?
ああ… この前のお詫び。
私 年上で 全然かわいげないし→
この前も 青島くんのこと
追い出すみたいになっちゃったじゃない?
だから…。
新しく作ったメニューもあるから
おいしいかどうか わからないけど…。
お酒も 好きなの飲んで。
本当 何やってんですか…。
雪乃さん 僕のお願い 聞いてくれる?
うん。 もちろん。
もっと 力 抜いてて。 僕の隣で。
ねっ?
…うん。
♬〜
♬〜
私 一人の時間を大事にしてて…。
でも それは→
青島くんと
一緒にいたくないわけじゃなくて…。
同じぐらい大切っていうか…。
同じぐらい大切っていうか…。
わかってます。
♬〜
《こんな私でも 青島くんになら…》
♬〜
《甘えられるかもしれないな》
《甘えられるかもしれないな》
♬〜
いつも頑張りすぎです。
本当 困った人ですね。
♬〜
今度の週末 何してます?
週末?
はい。
ああ… 特に何もないけど。
じゃあ 夜 空けといてください。
雪乃さんに会ってほしい人たちがいるんで。
じゃあ 夜 空けといてください。
雪乃さんに会ってほしい人たちがいるんで。
「人たち」?
うん。
♬〜
ここです。
スナック?
(礼子)いらっしゃーい。
こんばんは。
あら…?
こちら 葛木雪乃さん。
(田村珠代)礼子ちゃん もしかして…。
(礼子)もしかしますね 珠代さん。
は… はじめまして…。
ああ 珠代さんと礼子さん。
珠代さんとは中学の時
礼子さんとは高校の時 一緒に暮らしてて。
一緒に…? どういうご関係?
まあ 早い話
おやじの元妻2号と3号っていうか。
えっ…!?
(礼子)雪乃ちゃん はじめまして。 乾杯!
乾杯!
(珠代)乾杯!
お邪魔します。
♬〜
♬〜
瑞樹ね 雪乃ちゃんのことで
ずっと悩んでたのよ。
どうしていいか わかんないって。
(珠代)初めてだもんね
女の子の話 自分からするの。
そうなんですか?
ちょっ… バラさないでくれる?
雪乃ちゃん 瑞樹のことで何かあったら
私たちに なんでも言ってね。
シメるから。
ハハハハ…!
(珠代)モテるのは ただ ルックスのおかげ。
調子にのらせちゃダメだから。
ねえ それ 母親がそろって言うこと?
ふつつかな息子ですが
末永く よろしくね。
やだ〜 もう 礼子ちゃん
花婿の母みたいなこと 言っちゃって!
(礼子)だって 雪乃ちゃんが
私たちの義理の娘になる可能性だって→
なくはないじゃないですか。
いや 俺 結婚とか 全然考えてないんで。
…えっ!?
えっ!?
はあ!?
ん?
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