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♬~
(大久保忠世) のんべえ殿に後れを取るな~!
(徳川家康)吉信~!
(織田信長)よう見ておれ これからの戦を。
(銃声)
♬~
(井伊直政)かかれ~!
(秀吉)家康にゃあ勝たんでも この戦にゃあ勝てる。
この戦は➡
わしと三成 どちらが より多くを味方につけるかで決まる…。
(石田三成)より大きなクモの巣を…➡
もう一つ 張っております。
(本多忠勝)関ヶ原…。
1里の間を置いてにらみ合う 石田三成と 我らが神の君…。
天下分け目の大戦 ついに 決戦の時でございます。
♬~
(豊臣秀頼)毛利。 余は出陣しなくてよいのか?
(毛利輝元)時が至れば➡
ご出陣いただきまする。
(茶々)治部から 矢のような催促が来ておる。➡
私は今ぞ その時だと思うが。
はっ。
我が子 秀頼には いかなる戦場にも赴く覚悟がある。
(毛利)心強いお言葉。
某 しかと 戦の動きを見定めておりますゆえ➡
お任せくださいますよう。
そなたが総大将の器であるか否かが 問われておる。
機を見誤るなよ。
ははっ。
♬~
(阿茶局)私をおかくまいなさって ご迷惑はかかりませぬか?
(寧々)私は別に どちらかの肩を 持っとるわけでもあれせん。
(寧々)この戦は 本を正せば 豊臣家中のけんかだわ。
正直なところ 私は➡
豊臣と徳川が一体となって 天下を治めていくのが➡
最もよいと考えておる。
(阿茶)北政所様。
お願いがございます。
馬を引け~!
(福島正則)内府殿! さっさと取り囲んで 攻めましょう!
(藤堂高虎)だが 大垣は堅牢。 城を崩すには兵が足らん。
殿。 秀忠様のご本軍が来るのを 待つのがよいかと。
(徳川秀忠)急げ 急げ!➡
戦が もう始まってしまうぞ!
(原康政)秀忠様! 馬を休ませねば 死にますぞ!
徳川本軍3万の兵を預かった秀忠公。
しかし 三成の策略にはまり➡
信濃・上田で 足止めを食らわされたのでございます。
(忠勝)本軍が いまだ到着せんのは 敵も同じ。➡
万が一 毛利勢が秀頼様を戴いて 敵 三成側につけば➡
この戦 危ういですぞ。
黒田殿 調略の具合は いかがか。
(黒田長政)既に内応を約束している 吉川広家を通じて➡
小早川秀秋 毛利輝元に 調略を繰り返しております。
されど 最後に蓋を開けてみるまでは…。
直政。 小早川に文を書け。 何枚もな。
そして 各陣所に ばらまき こう言い触らせ。
小早川は既に 家康に内応しておると。
はっ。
(宇喜多秀家)小早川殿は いつ来る!? (小西行長)こよいには。
かの者 家康の誘いを 受けているとのうわさで持ちきりじゃぞ。
我らにつく決意は変わらぬと 申しております。
気弱そうに見えて狡猾なやつじゃ。 油断ならんぞ!
秀頼様と 毛利勢3万が じき お見えになれば➡
誰も寝返ることはできませぬ。➡
いずれにせよ 我が軍は 10万。
どうする… 家康!
♬~
秀忠は諦める。
大垣城を放っていく。 放ってゆく!?
西の関ヶ原は 大谷刑部がいるばかり。
我らが西へ進み 大谷刑部を攻めれば 三成たちは 城を出て追ってくるほかない。
(黒田)なるほど… 野戦に持ち込める。
されど 三成に後ろを塞がれ➡
小早川や大坂からの軍勢が敵に加われば 我らは袋の鼠…。
それが三成のねらいであろう。
だが 大軍勢を率いるとは 思いどおりにはいかぬもの…。
♬~
(雷雨の音)
雨じゃ! 雨が…!
(雷雨の音)
この空もよう 大高城の兵糧入れを思い出すの…。
♬~
(雷鳴)
♬~
決戦の地 関ヶ原へ。
いざ 出陣!
(一同)おう!
♬~
申し上げます! 徳川勢 赤坂の陣を出て 西へと進軍を始めましてございます。
動いたぞ。 先手がゆっくりと西へ。
この城を捨て置いて 刑部を攻め 我らをおびき出す手か。
食いついた。
申し上げます! 小早川勢 松尾山に着陣したとのこと!
松尾山!? 勝手に陣を敷きおったか!
(嶋 左近)どちらにも 転べるようにするには 賢い場所。➡
最後の最後まで見極めるつもりでしょう。
刑部に 小早川殿から目を離すなと伝えよ。 はっ!
我らも出陣する! (一同)おう!
先回りするぞ! (一同)おう!
(小西)治部!
知恵ばかりの戦嫌い。 皆 お主のことを そう言う。
だが これほどまでに燃えたぎる熱き心が お主にもあったとはなあ。➡
ハッハッハッハッ。 紛れもなき乱世の武将ぞ。
デウスのご加護を。
小西行長勢 出るぞ! (小西勢)おう!
石田三成勢 出陣! (一同)お~!
♬~
かくして 両陣営合わせて15万の兵が 対峙した関ヶ原の地。
一夜明けると 雨はあがり 深い霧に包まれておりました。
我らが神の君が布陣されたのは 小さな丘 桃配山。
全軍 殿のご差配どおり 配置につかれました。
それを守るのは 徳川軍最強をうたわれる 本多忠勝。
前線の平野には これまた徳川の赤鬼 井伊直政。
更には 猛将 福島正則 藤堂高虎 黒田長政などなど➡
歴戦の猛者たち。
それを迎え撃つは➡
笹尾山に石田三成 その脇に鬼の島津義弘。
天満山には 小西行長と 五大老の宇喜多秀家。
その南 中山道筋に 大谷刑部。
松尾山には 小早川秀秋。
そして 南宮山に➡
吉川広家率いる毛利勢に 長宗我部。
まさに 徳川勢を ぐるりと取り囲む形で布陣することに➡
成功したのでございます。
(嶋)まんまと かかりましたなあ 大きな狸が。
形の上では 我らが勝ち…➡
と言いたいところだが…。
(嶋)小早川秀秋様…。
はあ…。 秀頼様と毛利本軍がお着きになれば➡
勝利は見えてくるかと。
勝ってみせる…➡
勝たねばならぬ!
(渡辺半蔵守綱)お二人とも 持ち場を離れては困りますぞ。
霧が晴れるまで 双方動けやせぬ。
見事に取り囲まれたようですな。
このままでは…。
ここが我らが果てる地じゃ。 そんな弱気なことを…。
だが➡
不思議と気分は悪くない。
同じく。 不謹慎ながら➡
我は やはり 殿と共に戦うことが好きでござる。
同じく。 殿 ここまで来たら じたばたしても しかたない。
思う存分 楽しみましょうぞ。
そうじゃな。
わしは感じるぞ。
先に逝った者たち…➡
今は 遠くにおる者たち…。
その皆の心が…。
♬~
ここに集まっている。
確かに。
間違いない。
♬~
皆と…➡
共におる。
♬~
お~ 霧が晴れましたな。
では 行くかの 直政。
福島殿が先陣を切ると いきまいておるぞ。
はあ? 先陣は徳川でなければならぬ!
この井伊直政にお任せを。
では直政 先陣を任せる。
思う存分 暴れてまいれ!
はっ!
♬~
殿。
おいらを家臣にして よかったでしょう?
ああ。
おいらもでございます。
取り立ててくださって ありがとうございました。
♬~
我ら 井伊直政勢 この戦の先陣を切る!
放て~!
(銃声)
行け~!
(喚声)
♬~
かかれ~! (喚声)
おのれ 抜け駆けを~!
後れを取るな~! (一同)はっ!
かかれ~!
(喚声)
♬~
放て~! (銃声)
うっ…。
戦いは 地の利を生かした三成勢が 優位のうちに進め➡
三成の思惑どおりに進んでおりました。
その意気じゃ~! かかれ かかれ~!
小早川殿 動かぬな。
我らは 徳川についたと 言い触らされているようで。
(小早川秀秋)気にするな。
戦の成り行きのみを見極めよ。
今のところ…➡
五分と五分…。
≪(銃声と悲鳴)
吉川広家様が敵の背後を突けば 小早川も動きましょう。
殿。 吉川様率いる毛利勢が 背後を突いてきたら どうします?
おしまいよ。
だが…➡
毛利は 吉川広家ら家臣はおろか 小早川秀秋もまとめ切れておらぬ。
調略の成果を祈るのみ。
申し上げます!
吉川様 動きませぬ! 何をしておられる!
腹ごしらえをしておるとか…。 (嶋)何を!?
♬~
(吉川広家)ゆっくり食えよ~。 (一同)はっ!
殿。 長宗我部様が 早く出ろと うるさく申しておりますが。
(吉川)「腹が減っては戦ができぬ」と 言っておけ。
はっ!
吉川様が動かぬゆえ その後ろに陣取る 長宗我部様も動けぬ ご様子!
家康…!
(小声で) 吉川殿 勝手に家康と結んでおります。
(小声で)この戦 勝てば 我らの天下も夢ではないというに…。
(小声で)小早川秀秋殿も➡
家康と手を結んだという うわさ。 どうなさいますか?
う~ん…。
なぜ 毛利は出陣せぬのか! 直ちに秀頼を出す! 毛利を呼べ!
はっ! 茶々様 ご客人でございます。
追い返せ! それが…➡
北政所様のお使いで…。
片桐且元にございます。
北政所様より お話は伺っております。 どうぞ。
お目通りかない 恐悦至極に存じまする。
徳川殿のご側室が このような所に乗り込んでこられるとは➡
なんと豪胆な…。
毛利に見つかったら 捕まってしまいますぞ。
その時は 命を絶つ覚悟であります。
話とは?
要らぬお世話とは存じましたが➡
北政所様も 同じお考えであらせられるもので…。
秀頼様におかれましては➡
この戦に お関わりにならぬがよろしいかと。
徳川の調略は かなり深くまで進んでおり 既に勝負も決する頃合いかと。
毛利殿が いまだ ご出陣なさらぬのが その証し。
我が殿は 信用できるお方。
秀頼様を大切にお守りいたしますので➡
どうぞ 御身を徳川にお預けくださいませ。
♬~
それは… 過ぎたる物言いじゃ。
身の程をわきまえよ!
お控えなされ!
♬~
あ… ハッハッ… なかなか はったりが うまいようじゃ。➡
秀頼を案じてくれて 礼を言うぞ。
どういたしまして。
まことに不愉快なおなごよ。
二度とお見えにならぬがよろしい。
帰り道には 気を付けよ。
ありがとうございます。
♬~
うああっ!
はあ…!
♬~
申し上げます!
小早川様 動きませぬ!
吉川は? 動いてはおりませぬ。
♬~
よし。
前へ出る。
前へ!? 敵に時を与えるな。
今この時 一気に勝負をかける!
行くぞ! (一同)お~!
♬~
ここが勝負どころと見た神の君は➡
2万の主力を 三成の目と鼻の先に 押し出したのでございます。
(嶋)なんというやつ… 目の前に出てきおった!
面白い…。
総掛かりじゃ! (一同)はっ!
家康の首を取れ~!
(喚声)
♬~
(忠勝)総大将が 敵のど真ん中に入ってくるとは。
おかげで敵はひるみ 味方は士気が上がっております。
決断する時ぞ 小早川。
さすが 戦巧者よ。
我ら 小早川勢 山を駆け下り 一気に攻めかかる!
目指す敵は➡
大谷刑部! (一同)はっ!
かかれ~!
(喚声)
♬~
申し上げます! 申し上げます!
小早川勢 こちらに攻めかかってきます! 何!?
♬~
覚悟~!
♬~
(大谷吉継)治部よ!
さらばだ。
♬~
(銃声)
♬~
(守綱)これだけの兵が一斉に逃げ出すと えらいもんですな。
(忠勝)おめでとうございまする。
皆 大儀であった。
申し上げます! 敵 島津勢 我が方に向かってきております。
何じゃと!? 放っておけばよい。
前を蹴散らして逃げるつもりじゃろ。
されど 井伊直政勢 これを討ち取らんとしております!
直政が!? 相変わらず向こう見ずな…!
平八郎殿!
蜻蛉切りを。 行け!
♬~
逃すな~! 目の前を素通りさせれば 徳川の名折れぞ!
ハッ!
直政! 構うな! (銃声)
深追い無用! 戻れ!
待て~! 放て~!
(銃声)
直政!
はあ~。
あ~ おっかないおなごだわ。
はあ~。
終わったみたいだわ。
(毛利)これは 何かの間違いであろう。➡
かように早く決着がつくわけがござらん。
あっ 三成じゃ! やつが しくじりおったのじゃ。
あの能なしめが! はあ~! あ~!
ああ~!
(茶々)そなたを頼った私の過ちよ。
去れ!
は… ははっ。
♬~
上杉景勝 減封の上 移封。
あ… 殿。
気が付いたか。
(直政)ほんのかすり傷。 どうってこと… あ…。➡
ハア ハア… ハア…。
おとなしくしておれ。
本陣の前をただ行かせたら 殿の名に傷がつきますからね。
しっかり 打ちのめしてやりました。
ああ。 ようやった。
ついに…➡
ついに やりましたな!
天下を取りましたな!
♬~
ああ…。
信長にも… 秀吉にもできなかったことを…➡
殿が おやりになる。
これから先が 楽しみだ。
♬~
戦なき世に出会いたかった…。
さすれば➡
無二の友となれたはず。
このようなことになったのは➡
行き違いが生んだ不幸…。
甚だ残念である。
(三成)さにあらず。
これは 豊臣の天下のために なしたること。
その志 今もって微塵も揺らいでおりませぬ!
何が そなたを変えた。
共に星を眺め 語り合ったそなたは➡
確かに わしと同じ夢を見ていた。
これから 共に…➡
戦なき世を作っていくものと 思うておった。
それが なぜ…➡
なぜ このような無益な戦を 引き起こした?
死人は 8, 000を超える。
未曽有の悲惨な戦ぞ!
何が そなたを変えてしまったんじゃ?
わしは➡
その正体が知りたい。
フフフ… フッフッフッ…。
ハハハハハ… ハッハッハッハッ…。
思い上がりも 甚だしい!
私は変わっておりませぬ。
この私の内にも➡
戦乱を求むる心が 確かにあっただけのこと。
一度火がつけば もう止められぬ 恐ろしい火種が。
それは 誰の心にもある。
♬~
ご自分にないとお思いか?
♬~
うぬぼれるな!
この悲惨な戦を引き起こしたのは➡
私であり➡
あなただ。
そして その乱世を生き延びる あなたこそ➡
戦乱を求むる者!
♬~
戦なき世など なせぬ…。
♬~
まやかしの夢を語るな。
♬~
それでも…。
♬~
わしは やらねばならぬ。
♬~
もう 我らの働ける世では ないのかもしれんぞ。
将軍になる… というのは?
全てお前のせいじゃ。
そなたの大事なものを もう捨てるでないぞ。
見届けるまで 死ぬな!
関ヶ原は まだ終わっておらぬ。
時が満ちた。
次回 どうする。
岐阜県関ケ原町。
戦国最大の合戦 関ヶ原の戦いの舞台です。
家康は 桃配山に布陣。
笹尾山にいる石田三成と にらみ合いました。
戦いは 北天満山の周辺で始まりました。
家康は 桃配山から 三成の目の前へ本陣を前進させ➡
味方を鼓舞しました。
そして決戦の末 家康率いる東軍は 勝利を収めます。
家康は 戦火に巻き込まれた神社の復興や➡
戦死者の供養を地元の領主に命じ 支援しました。
近年オープンした記念館には➡
展示室や 古戦場を一望できる展望室があり➡
さまざまな方法で 関ケ原の魅力を発信しています。
関ケ原では 今も武士たちの息遣いが 大切に語り継がれています。
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