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私よりは このコの言葉が - 分かるんじゃないかと思って。
>> いや それは…。 - このコに→
聞いてもらえませんか?
千明さんは - どんな人だったのか…。
彼女との暮らしは - どんなだったか…。
彼女のことを→
どれほど愛していたのか…。
♪~
>> 千明との時間は→
ホントに幸せで - かけがえのないものでした。
これからも - ずっと 一緒にいたい…。
そうなるって信じてました。
そうよね? マコト。
彼女は言ってくれたんです。
両親にカミングアウトして→
私たちのことを - 認めてもらおうって。
〔そんなこと… - 急に言われても…〕
〔いつからなの?〕
- 〔付き合い始めたのは2年前〕
〔でも私の中では→
ずっと前から - こういう気持ちがあった〕
〔いつか - お父さんとお母さんには→
ちゃんと話さないとって…〕
〔私たち ずっと一緒にいたいと - 思ってる〕
〔日本では まだ法的な結婚は - できないけど→
パートナーシップ証明っていう - 制度があって…〕
〔帰れ〕
〔待って 話を聞いて〕
〔すまない〕
〔頭では理解できる〕
〔でも どうしても…〕
〔ここが ついていかないんだ〕
♪~
〔ごめんね 千明〕
〔どうして謝るのよ…〕
〔誰も悪いことなんてしてない〕
〔お母さんも…〕
〔お父さんも〕
〔私たちも…〕
数日後→
ご両親から千明に - 連絡があったそうです。
普通に男性と結婚して→
旅館の跡取りを産んでほしいって。
そりゃそうですよね。
〔もう一度 話してみる〕
〔それでも反対されたら…→
あの人たちとは絶縁する〕
〔ごめんね 古くて頭の固い親で〕
〔本当に それでいいの?〕
〔いいよ - いいに決まってるじゃん〕
〔千明さ 学生の頃→
男の人と - 付き合ってたんでしょ?〕
〔千明なら 男の人と普通に - 結婚できるんじゃない?〕
〔何それ…〕
〔どうして - そういうこと言うの?〕
結局 それがきっかけで→
私たちは - 別れることになりました。
そうだったんですね。
>> 私の家族は みんな→
私のこと理解して - 受け入れてくれました。
だから 千明のご両親も - 大丈夫だろうって→
つい期待してしまって…。
バカですよね - 現実は そんな甘くないのに。
でも うれしかった…。
私のために→
親と縁を切るなんて言ってくれて。
なら どうして。
>> 無理ですよ。
だって千明は - ホントに優しい子だったから。
親と縁を切るなんて→
一生後悔するに決まってるんです。
私 見たんです…。
〔実は最近 - 実家で犬 飼い始めてね〕
〔フフっ… 何の犬種?〕 - 〔ポメラニアン〕
〔ポメラニアン?〕 - 〔しかも3匹〕
〔3匹? すごいね〕
- これでよかったって→
思いました。
千明は ご両親のために→
そういう答えを出したんだなって。
♪~
幸せになってほしかった…。
なのに→
神様は いつも - 私たちに意地悪ばっかりです。
千明さんは 亡くなった時→
左手薬指に 指輪をしていました。
>> あの男性から - プロポーズされていたんですね。
いえ その指輪は→
千明さんが ご自身で購入した - ペアリングでした。
私の仲間が 直接お店まで行って - 調べてくれたので→
間違いありません。
〔うわ~ ステキ〕
〔そ… そうですね - 真さんに よくお似合いかと〕
〔ごめんね 付き合わせて〕
〔あの… 一課の刑事さんが - いてくれた方が→
情報を聞き出せると思って…〕 - 〔いえいえ そんな…〕
〔自分で お役に立てるなら〕
>> 〔お待たせしました〕
〔こちらのペアリングは→
確かに 川崎千明さんが - ご購入されたものですね〕
〔誰にあげるとか - 言ってませんでした?〕
>> 〔そこまでは…〕
〔ただ お持ち歩き用のケースも - お探しになられました〕
〔持ち歩き用?〕
千明さんは - 普段 持ち運べるように→
携帯用のジュエリーケースも - 探していたそうです。
その指輪をあげたい人は→
仕事中はアクセサリーを - 着けられない人だからって。
あなたも そうですよね?
動物たちを傷つけないために→
仕事中は - アクセサリーを禁止されてる。
>> だけど…。
それじゃあ あの男性は? - それも→
私の仲間が聞き出してくれました。
彼とは 別の目的で - 会っていたんです。
〔あなたの履いていた - 靴のひもを見て→
もしかしたらと〕 - 〔6色のレインボーカラーは→
LGBTQの - シンボルでもありますもんね〕
〔はい〕
〔確かに私は同性愛者です〕
〔別に - 隠すつもりもありませんから〕
〔自分のことですから〕
〔ただ→
彼女とのことは言わない方が - いいんじゃないかと→
思ったんです〕
〔あの時→
いきなり - 彼女が亡くなったと聞かされて→
動転してしまって〕
〔話してもらえませんか?〕
〔決して - ご迷惑は おかけしません〕
〔そうですね - そういう事情があるなら〕
〔彼女からは 相談を - 持ちかけられていたんです〕
人工授精?
はい。
同性のカップルが - 子供を持つ方法は→
限られているそうですね。
それでも 千明さんは - その道を諦めなかった。
あなたと子供を育てることで→
ご両親に - 少しでも理解してもらおうと→
していたんじゃないでしょうか。
いつか→
あなたとお子さんと3人で - 旅館を継いで→
あなたとも ご両親とも→
一緒に生きていきたかった…。
だって→
それって 普通ですもんね。
願って - 当たり前のことですもんね。
キミは 飼い主に似て優しいね。
昔 千明から - 言われたことがあるんです。
もし いつか子供を - 育てられるようになったら→
その時は - マコトって名前にしようって。
その子が - 男の子でも女の子でも関係ない。
どっちでも胸を張って名乗れる→
ステキな名前だからって。
そんな夢みたいな話って - 私は笑ったけど…。
でも千明には夢じゃなかった。
それが - 当たり前のことだったんですね。
三田さん 私も一緒に→
千明さんのご両親に - 会わせてください。
はい。
>> 今日は お2人に→
お話ししたいことがあって - 来ました。
申し訳ないが - 聞きたくありません。
お帰りください。
これだけは どうしても - 私の口から伝えたいんです。
何です?
時代錯誤だとでも - 言いたいんですか?
そのせいで - 千明を苦しめたとでも…。
千明さんを産んでいただいて→
ありがとうございます。
彼女と出会えて - 私は本当に幸せでした。
きっと これからも→
彼女のことを思い出して - 強く生きていけます。
だから もう十分です。
私とのことは - 許してもらえなくてもいい。
でも→
千明さんが どれだけ - お2人のことを思っていたか→
それだけは伝えさせてください。
彼女が - ずっと帰りたかった場所は→
ここなんです。
だから どうか→
「おかえり」って - 言ってあげてください。
どうか…。
♪~
よかったですねぇ - ご遺骨 引き取ってもらえて。
本当の意味で - 理解できるまでには→
まだ時間が - かかるんでしょうけどね。
まぁ 上の世代がダメでも - 次の世代は→
軽やかに とび越えて - いくんじゃないですか?
ねぇ 室長。
マコト…。
ペットロスだな 完全に!
本当に ありがとうございました。
千明さんのことを - ご両親が受け入れてくれたのは→
真由美さんのおかげです。
>> お礼を言うのは こっちです。
おかげで これからも→
千明のことを - 好きなままでいられる。
ありがとう。
あっ マコトのこと - よろしくお願いします。
じゃあね もう一人の私。
- おぉ…。
こら!
これ…。
千明さんが着けていた遺留品です。
まこっちゃんが… - あぁ こっちの真ちゃんが→
千明さんのご両親から→
頂いてきてくれたんです。
こうするのが - 彼女も 一番喜ぶと思って。
そして→
こっちが - あなたのペアリングです。
♪~
ぴったりですね。
よくお似合いです。
ありがとね まこっちゃん - 指輪 調べてくれて。
聞いてる?
あっ 今の私? - うん。
はぁ~! - もう ややこしかったなぁ。
お手。 - オン! - ハハハ…!
…って やめなさいよ。 - オン… 何でワンじゃないの。
アハハ…!
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