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（ 基山 ） 交通課の共有データが
おかしくて➡

他の部署も見て回ってるんです 。
（ 杉田 ）ウイルス を仕掛けた犯人っす！

えっ ！？

（ 安達 ） 西条 唯➡

ウイルス供用 および
不正アクセスの 容疑で➡

同行願います 。

はい？

《なぜ…
なぜ こうなっている？》

（ 安達 ） 西条さん あなたには➡

警察内のデータベースに対して➡

コンピ ュ ーターウイルスを仕掛けた
容疑が 掛かっています 。

コンピューターウイルス？ 私が？

内部調査を進めていたんですが➡

先日 実施された 署内調査で➡

西条さんは
重要対象者となりました 。

（ 播磨 ）
《よろしいですか？ 監察官》

（ 安達 ）
そこから調査を進めた結果➡

西条さんが署内で使用している
パソコンから➡

警察内のデータベースに➡

ウイルスを仕掛けるプログラムを
実行した形跡が 見つかり➡

そのウイルスは➡

セキュリティーの脆弱化を
狙うものだと 判明しました 。

知りません 。

警察内の機密データに➡

不正アクセスをした履歴も
残っています 。

本来 西条さんのＩＤでは➡

アクセスすることはできない
レベルのものです 。

アクセスすることはできない
レベルのものです 。

そこにアクセスするため➡

ウイルスを用いて
セキュリティーを突破した 。

違いますか？
違います 。

西条さん➡

あなたの狙いは 何ですか？
何も狙ってません 。

他の所轄でも
同じような事件が起きています 。

それも あなたですか？

安達さん！

私の内偵をするために
隣に引っ越してきたんですか？

それは 違います 。

それは 違います 。

えっ？ 西条さんが？
（ 吉良 ） うん 。

昨日も 夜中まで
事情聴取 受けてたらしいよ 。

（ 一同 ） お疲れさまです 。

あっ ちょちょ… 。

（ 一同 ） お疲れさまです 。

誰ですか？
本庁の管理官じゃない？

何か 大ごとになってきたね 。

⚟ （ 安達 ） ありがとうございます 。

えっ？

あれ 安達さんですよね？

うん 。
安達君 本庁の監察官なんだって 。

監察官 ！？

（ 島根 ） 杉田君 ここは
君んちのベランダじゃないんだよ 。

（ 杉田 ） いいじゃないっすか 。
（ 島根の嗅ぐ音 ）

（ 島根 ） あっ いい匂い 。
（ 杉田 ） でしょ？

（ 島根 ） へ～ 。
（ 杉田 ） いいの使って… 。

（ 島根 ） へ～ 。
（ 杉田 ） いいの使って… 。

内部監察のため
鑑識係は封鎖します 。

はい？
（ 杉田 ） えっ？

（ 係員 ） 退出 願います 。
（ 杉田 ） えっ？ なっ なっ 何すか？

えっ？ えっ？ 何すか？ 何すか？
（ 島根 ） ちょっと 待って 待って… 。

パソコン 見つかりました 。
（ 杉田 ） ちょちょちょ ちょっと！

（ 島根 ） 何ですか 勝手に 。 ち ょっ と 。
（ 杉田 ） 説明してくださいよ 。

⚟はい 。 通りま～す 通りま～す 。

誰が 誰だか 分かんない 。

ちゃんと やってください 。
（ 御手洗 ） あっ… 。

（ 芹沢 ） 強行犯係の芹沢です 。

西条が容疑者って
どういうことですか？

（ 御手洗 ） すみませ～ん！

うちの若いのは 血の気が多くて 。
何でもやりますんで➡

どうぞ ご自由に
お申し付けください 。

これは
小鳥遊署全体の問題でもある 。

君たちに
監察をさせるはずがないだろう 。

ですよね 。 かしこまりました！

小鳥遊署一同
おとなしくしております！

小鳥遊署一同
おとなしくしております！

聞こえた？

ねえ 西条 大丈夫なの？

（ 芹沢 ） 勤務時間中は➡

取調室で待機してろって
言われてるみたいです 。

何ですか？ それ 。
取調室には カメラもあるからな 。

変なことができないように
監視されてんだよ 。 ➡

見張りも立ってるし 。
なるほどね 。

こんなの間違ってます 。
私たちの手で➡

西条さんの冤罪を晴らしましょう 。
シ～ 。

やっぱ それしかないよな 。

♬～

（ スプレー缶を振る音 ）

♬～

なあ
俺たちで 独自に調べてみないか？

所轄は動くなと
言われてますよね？

管理官の指示に
背くつもりですか？

いや 別に そういうわけじゃ… 。

いや 別に そういうわけじゃ… 。

⚟ （ 成田 ） 野村君 来て 。

打ち合わせの時間 早まったから 。

はい！
（ 芹沢 ） おい… 。

えっ？ えっ？ えっ？
どういうことだよ？

お前 所轄の魂 忘れたのか？

俺
ゆくゆくは 本庁に行きたいんで 。

こんなチャンス 逃せません 。

チャンスって… 。

（ 成田 ） 野村君！

（ 野村 ）
すいません！ すぐ行きます！

（ 野村 ） すぐ お茶 入れます 。
あっ 肩 もみましょうか？

（ 成田 ）
買い物 行ってきてくんないかな 。

（ 成田 ）
買い物 行ってきてくんないかな 。

ただのパシリじゃねえか 。

いや～
安達君が警察官だったなんて➡

びっくりしちゃったわよ 。
しかも キャリアでしょ？

隠していたわけではないんですが 。
すみません 。

ねえ どういうつもり？

僕だって➡

皆さんが警察関係者だとは
思っていませんでした 。

じゃあ いつから知ってたの？

内部監察に関係することなので 。

西条と仲良くしてたのは
監察のため？

西条と仲良くしてたのは
監察のため？

失礼します 。

ん～！ 絶妙に 読み取れない表情
してくんじゃ～ん 。

も～ 。

うわ ちょっ… 。
（ 野村 ） お疲れっす 。

署内の監視カメラ映像ですが
１週間分は網羅できました 。

何も見落とすなよ 。
安達監察官に➡

何も見落とすなよ 。
安達監察官に➡

恥をかかせるわけには
いかないからな 。

（ 係員 ） はい 。
⚟ （ 野村 ） お疲れさまです！

買ってきました 。
（ 成田 ） お～ サンキュー 。 ➡

おい 。

（ 係員 ）
安達さんのドライマンゴーは？

（ 野村 ） 忘れました 。
（ 係員 ） それが 一番 大事よ 。

（ 野村 ） すいません 。
今すぐ買ってきます 。

ドライマンゴー 。

ありがとうございます 。

署内で
情報を集めてきたんですけど➡

安達さんって ２６ 歳で警視になった
超エリートらしいですよ 。

フッ 。 あれは 仕事になったら
人が変わるタイプだね 。

あっ… あと ドライマンゴー 。

ドライマンゴー？
ドライマンゴー？

お疲れさまです 。
お疲れ 。

お疲れさまです 。
あれ？ 西条は？

今日 どうしても
外せない用事があるんだって 。

（ 芹沢 ） ハァ…
こんなときに何があるんだよ 。

あっ ウーローハイ 焼酎抜きで 。
（ 店員 ） はい 。 ウーロン茶ね 。

安達さんって 仕事のとき
どんな感じなんですか？

監察官 知り合いなのか？

知り合いも何も
西条んちのお隣さんよ 。

隣？ 何すか？ それ 。

んっ 。 ここで
一緒に飲んだこともあるよね 。

はい 。
西条も➡

結構 気 許してる
感じだったんだけどね 。

結構 気 許してる
感じだったんだけどね 。

信用させるだけさせて
ってことですか… 。

とんでもないやつですね 。

岡留さん 。

お疲れさまです 。
（ 岡留 ） 唯ちゃん 。 ➡

あっ… 。 ➡

何か 色々と大変らしいね 。
大丈夫？

あっ いや 何が何やらでした 。

そんな中 悪いね 。

ことしも 。

当然ですよ 。

あの事故は 私にとっても
とても悲しい出来事でした 。

お花くらいは
供えさせてください 。

もう １４ 年だよ 。

亜弓と過ごした時間より➡

亜弓がいなくなってからの
時間の方が 長くなっちまった 。

１３ 歳のときでしたか… 。

唯ちゃんと会うたんびに
思っちまうんだ 。

唯ちゃんと会うたんびに
思っちまうんだ 。

生きてたら 亜弓も こんな感じに
育ってたのかな… なんて 。

あっ 変なこと言って ごめん 。

いや いや… 。

唯ちゃん
ちゃんと ご飯 食べてる？

えっ？

野菜 食べてる？ 一人暮らしって
生活 乱れるからさ 。

フフ… 心配には及びません 。

私は 栄養バランスを
しっかり 計算 ・ 管理してますから 。

私は 栄養バランスを
しっかり 計算 ・ 管理してますから 。

心配ご無用ってか 。

岡留さんこそ
体に気を付けてくださいね 。

交番勤務って
時間が不規則ですし➡

たくさんの人と関わるから
ストレスが多そうです 。

相変わらずだな 唯ちゃんは 。

俺は 交番が天職だから 平気だよ 。

それでもですよ 。

あっ！ 薬は 決められた時間に
飲めてるんですか？

飲んでるって 。

俺のことも 心配ご無用 。

俺のことも 心配ご無用 。

フフフ… 。
それなら いいんですけど 。

あのさ 唯ちゃん… 。

いや… あっ… 何でもない 。
ヘヘ… 。

それでは➡

西条さんの冤罪を晴らすための
作戦会議を 開始します 。

よろしくお願いします 。
（ 島根 ） はい 。

（ 杉田 ） お願いします 。
（ 島根 ） えっと…➡

これが 頼まれてた
西条さんの勤務履歴です 。

ありがとうございます 。
（ 島根 ） はい 。

うわ さすが 西条さん 。
定時だらけだ 。

（ 杉田 ） やっぱ そうっすよね～ 。
おかしいと思ったんすよ 。

何がですか？
（ 杉田 ） いや➡

鑑識係が封鎖される前に➡

必要そうなデータを
ダウンロードしておいたんで➡

確認してたんすけど… 。
（ タイピング音 ）

（ 杉田 ） 西条先輩のＩＤが➡

深夜とか ２１ 時とかに
動いてるんすよ 。

（ 島根 ） これ もうちょっと
字 大きくならない？

なんないっすね 。
それは つまり？

誰かが 西条先輩に成り済まして➡

不正アクセスをした 。
えっ… 。

もしくは
退勤時間をごまかしてるか 。

いや それは ないです 。
それは ないんじゃないかな 。

ですよね 。 １分の残業でも
しっかり記録しますもんね 。

誰かが 西条さんを
はめようとしてるとか… 。

えっ？

（ 岡留 ） よっしゃ 。 つかまえた 。
ハハ 。 つかまえたぞ 。

はい 。 取れた 。 はい 。

お巡りさん
風船 取ってくれて ありがとう 。

お巡りさん
風船 取ってくれて ありがとう 。

（ 岡留 ） どういたしまして 。
フフフ… 。

よいしょっと 。

(携帯電話) （ 警察官 ） ヨシキリ町２ －１５ の
陸橋付近で ケンカの １１０ 番通報 。 ➡

近い局 ・ 移動は 直ちに現場へ 。

了解です 。
公園前１ 現場に向かいます 。

俺 行ってくるから
在所勤務よろしくね 。

分かりました 。

（ ひろの ） お気を付けて～ 。

♬～

♬～

⚟ （ 走行音 ）

（ 岡留 ）
なっ 何だ？ お前 。 何する… 。

バカ… 。 ふざけんな！
バカ者が！ ふざけんな！

あっ… 。 あっ… 。

（携帯電話） （ 呼び出し音 ）
（ 女性 ） 誘拐！ 誘拐です！

（ 芹沢 ） 所轄には捜査させないんじ ゃ
なかったんですか？

芹沢君 余計なことは言わないの！

（ 播磨 ）
君たちを呼んだのは 別件だ 。

何か あったんですか？
（ 安達 ） 誘拐事件です 。

犯人から
写真が送られてきました 。

（ 芹沢 ） これって うちの署の… 。
（ 野村 ） 岡留さんですよね？

そうなんだよ 。 拳銃を持ったまま
誘拐されてるんだ 。

困るよ これ 。
（ 芹沢 ） 犯人から 何か要求は？

現状
犯人からの接触は これだけだ 。

捜査一課は 別の事件に
人員が割かれていて➡

捜査一課は 別の事件に
人員が割かれていて➡

合流が遅れます 。
誘拐事件は 初動捜査が大切です 。

よろしくお願いします 。

言われなくても やりますよ 。
（ 御手洗 ） 芹沢君！

（ 野村 ） 犯人は 迷わず 警察官に
向かっていったってことですね？

そりゃあ もう 一瞬だったわよ 。
もう➡

バッと来て ビュッとして
ギュイ～ンって！

バッと来て ギュッとして
ビュイ～ン？

バッと来て ビュッとして
ギュイ～ンよ！

岡留さんが 恨みを
買っていたとかは ないですか？

岡留さんが 恨みを
買っていたとかは ないですか？

（ ひろの ） いえ 地域住民とも
うまくやっていたと思いますし➡

私たち後輩でも➡

岡留さんを嫌いだなんて人
いないんじゃないですかね 。

となると たまたま狙われたのが➡

岡留さんだったって可能性も
あるな 。

ネットワーク関連に詳しい人に
聞いてきたんだけど➡

警察のシステムなんて 外部から
そう簡単に侵入できないから➡

内部から セキュリティーを
攻撃してる可能性が➡

内部から セキュリティーを
攻撃してる可能性が➡

あるんじゃないかって 。

（ 杉田 ） やっぱ そうっすよね 。
うん 。

一回 内部から アクセスできる
状態にしちゃえば➡

外部からでも リモートで
どうにかなるかなって思ってて 。

うん… 。
リモートっていうのは➡

リモート会議のこと？
（ 杉田 ） いや➡

外から 西条先輩のパソコンを
操るってことです 。

えっ 外から
長いマウスでパソコンを… 。

島根さん これね 全部
食べていいから 一回 黙ろうか 。

アハハハハ… 。 ねっ？
はい 。

はい どうぞ 。
犯人は 一度だけ署内に侵入して➡

はい どうぞ 。
犯人は 一度だけ署内に侵入して➡

西条さんのパソコンに
何らかの細工をした可能性も？

あるかもしれないっす 。
えっ… 。

西条先輩のパソコンの使用履歴
片っ端からチェックしてみます 。

そんなことできんの？
はい 。

何か 不審な点が
見つかるかもしれません！

⚟早く 。
⚟すいません 。 通ります 。

何か 騒がしくないですか？
⚟何やってんだよ 。

（ 島根 ） どっ… おっ お～ 。
ちょっ えっ？ どうし… 。

えっ？
どうした？ えっ？

あっ あ～ 大道君 何があったの？
（ 大道 ） あっ… 。

あ～ 招集です 。

今すぐ来いって言われて 。
基山も急いで 。

今すぐ来いって言われて 。
基山も急いで 。

えっ？ 私も？
えっ？ 何があったんですか？

⚟ （ 大道 ） 交番の岡留さんが
ほら あれで あれなんだよ！

⚟えっ？ 何？

♬～

そちらの要求は？

☎ （ 犯人 ） われわれの要求は
身代金 ３，０００ 万円である 。

もっ もう一度 確認させてほしい 。

もっ もう一度 確認させてほしい 。

あなたは
岡留 太一巡査部長を 誘拐し➡

その解放のために
身代金を要求している➡

ということで いいんだな？

☎そのとおりだ 。
受け渡しは あしたの正午 。 ➡

小鳥遊中央公園の噴水広場 。 ➡

金を持ってくるのは
御手洗署長 あなただ 。

わっ 私が ！？ なっ なっ なぜだ ！？

わっ 私が ！？ なっ なっ なぜだ ！？

☎受け渡しが失敗した場合➡

人質の命は保証しない 。
☎ （ 通話の切れる音 ）

あっ… もしもし？ もしも～し！
（ 安達 ） 逆探知は？

（ 捜査官 ） ネット回線を
複雑に経由したＩＰ電話で➡

逆探知 不可能です 。

（ 御手洗 ） あの～
身代金って 用意するんですか？

用意しましょう 。 受け渡しは
犯人逮捕につながるチャンスです 。

ちなみに
お金って 本庁から出るんですか？

それは 小鳥遊署の資金から
用意してください 。

えっ！ そんな
もし 返ってこなかったら… 。

何 言ってんですか 。
岡留さんの命と お金➡

どっちが大切なんですか？
（ 御手洗 ） 分かってるよ！

でも ３，０００ 万だぞ ３，０００ 万！

それに 受け渡しって➡

私 行かないと 駄目ですか？
⚟ （ ドアの開く音 ）

そういう意味じゃない… 。
誘拐って➡

どういうことなんですか？

（ 安達 ） 西条さん 無断で
取調室を出られては 困ります 。

公園前交番の岡留さんですよね？

身代金の受け渡しは
私が行います 。

えっ？ 行ってくれるの？

君は無関係だ 。 下がりなさい！
（ 御手洗 ） 下がりなさい！

君は無関係だ 。 下がりなさい！
（ 御手洗 ） 下がりなさい！

服務規程違反だよ 君！
（ 播磨 ） 彼女を 取調室へ 。

はい！ 野村君 。

はい 。 西条さん 行きましょう 。
待ってください 。

何があったのか
詳しく教えてください！

（ 芹沢 ） 西条 行こう 。

ちゃんと説明するから 。

（ ドアの閉まる音 ）

お疲れさまです 。
（ 成田 ） お疲れさまです 。

（ 係員たち ） お疲れさまです 。

何か分かったか？
（ 成田 ） ええ 。

西条巡査の経歴を確認していて➡

気になったことがあります 。
（ 安達 ） 何ですか？

西条巡査の父 西条 真は かつて
鳥居塚署で鑑識官をしていました 。

そこでは 岡留巡査部長と
同僚だったようです 。

岡留さんと？

監察官 このタイミングで➡

岡留巡査部長が誘拐された
ということは➡

何か関連してる可能性は
ありませんか？

西条 真さんは 今も 鳥居塚署に？

いえ １０ 年前に亡くなってます 。

過労死と認定されたようです 。

（ 安達 ） 過労死… 。

《人助けをしても➡

自分が助からないと
意味ないですよ》

《人助けとか社会貢献って言葉
私 大嫌いなんです》

《人助けとか社会貢献って言葉
私 大嫌いなんです》

《そのために身を削るなんて
時代の空気 読めてなさ過ぎます》

♬～

西条 取りあえず 落ち着いたら？
うん 。

落ち着いていられる状況じゃ
ないんです 。

⚟ （ 芹沢 ） 悪い 。 遅くなった 。

何か進展はありましたか？
犯人が乗り捨てたと思われる➡

車を 発見した 。

車に痕跡は？
中古車らしくて➡

指紋や毛髪だらけで 鑑定待ちだ 。

でも 岡留さんの指紋は
見つかったみたいだから➡

間違いないと思う 。
他に物的証拠は？

あとは… アクセルペダル付近に
少量の土が付着していた 。

それも 科捜研に回してる 。

痕跡は… それぐらいだな 。

何か もっと 他に
調べられることないんですか？

落ち着けよ 。 お前らしくないぞ 。

岡留さんは➡

とても
お世話になった方なんですよ 。

父が亡くなったときも
気に掛けてくれて➡

鑑識になると言ったときも
応援してくれました 。

もし 岡留さんの身に何かあれば
私は… 。

西条が 他人のこと
あそこまで言うなんて➡

よっぽどよね 。
はい 。

私が
何かできることがあるならば… 。

今は動かない方がいい 。
はっ？

（ 芹沢 ）
さっきのが良くなかったのかもな 。

（ 芹沢 ）
さっきのが良くなかったのかもな 。

こんな所まで監視されてるんだ 。
動けるわけないだろ 。

まずは
俺たちのことを信じてくれ 。

お前の力が必要になったときは
必ず連絡する 。

お前って呼ばないでください 。

フッ… 。

こんなときでも 西条は西条だな 。

じゃあ 俺 行くから 。

ありがとうございました 。

ねえ あの人 イケメンじゃない？

声 掛けてこようかしら 。
ハァ… 。

吉良さんは
こんなときでも 吉良さんですね 。

ちょっと 吉良さん
ちょっと やめてください 今 。

（ ドアの開く音 ）

（ ドアの閉まる音 ）

（ 芹沢 ） こんな時間までいるとは
思いませんでした 。

（ 安達 ） 事件が ２つも
重なってしまいましたからね 。

（ 安達 ） 事件が ２つも
重なってしまいましたからね 。

（ 芹沢 ） 安達さんって
何 考えてるんですか？

と言いますと？

西条の隣に
住んでるそうじゃないですか 。

単なる偶然です 。

普段のあいつと接していれば➡

そんなことする人間じゃないって
分かりますよね？

プライベートと仕事は
まったく 別の話です 。

西条は 仲間です 。

西条は 仲間です 。

あいつを失望させるようなことは
しないでください 。

♬～

（ 御手洗 ） まずいよ まずいよ 。
よくない よくない 。

あ～ どうしよう どうしよ～ 。

俺たちが ちゃんと張り込むんで
大丈夫ですよ 。

そういう問題じゃないでしょ！
犯人は➡

拳銃を
持ってるかもしれないんだよ 。 ➡

お金 渡した瞬間に
殺されるかもしれないじ ゃ ないか！

可能性 ゼロじゃないなと
思ってる？

いえ まさか 。

（ 御手洗 ） よし よし… 。

こんにちは～ 。
（ 女性 ） 名前 何て… 。

（携帯電話） （ バイブレーターの音 ）
（ 御手洗 ） あっ 御手洗 出ます 。 ➡

もっ もしもし 。

（携帯電話） （ 犯人 ） そこから移動してもらう 。

移動？
（携帯電話）大通りに向かって走れ 。 ➡

周りの警察官に
動かないように指示を出せ 。

周りの警察官に
動かないように指示を出せ 。

あっ いや あの でもですね➡

あの 私 １人になりますと
何かと あの… 。

（携帯電話）それでは 取引は中止だ 。

あ～！ 待って… 待ってください 。
言います 。

みんな！ そこから動かないで～！

伝えました！➡

動いちゃ駄目だよ！
動かないで～！

あ～… 。

あ～… 。

あっ すみません 。 すみ… 。

あっ すみません！

あっ…
おっ おっ 大通りに出ました！

（携帯電話）１人だな？
（ 御手洗 ） はい 。

（携帯電話）そこから 駅に向かって走れ 。 ➡

階段を下りて
裏道を抜けた先のバス停から➡

１２ 時 １０ 分のバスに乗れる 。 ➡

取引は その車内だ 。

まっ まだ走るんですか ！？

（携帯電話）乗り遅れたら 取引は終了だ 。
（携帯電話） （ 通話の切れる音 ）

（携帯電話）乗り遅れたら 取引は終了だ 。
（携帯電話） （ 通話の切れる音 ）

（携帯電話） （ 不通音 ）
（ 御手洗 ） もっ もしもし？ もっ… 。

（携帯電話） （ 不通音 ）
（ 御手洗 ） ハハハハ… 。

ハハ… 行き過ぎた～ 。 ハハ… 。 ➡

あ～！

あ～… 。
（ 男性たち ） ２ ２ ３… 。

（ 御手洗 ） あっ… 。
（ 男性たち ） ３ ２ ３➡

５ ２ ３… 。
（ 御手洗 ） ち ょっ と待 っ て 。 あ っ … 。 ➡

何で… 何で… 。 痛い 痛い… 。

痛い 痛い 痛い… 痛いって… 。
ちょっと 痛い 痛い… 。

バス… バスに並んでますね？

あっ 出てる～！

（携帯電話） （ バイブレーターの音 ）
（ 御手洗 ） あっ… 。

（携帯電話） （ バイブレーターの音 ）

（ タップ音 ）

もしもし！
（携帯電話） （ 犯人 ） 取引は終了だ 。 ➡

あらためて連絡する 。
（ 御手洗 ） あっ まっ… 。

（携帯電話） （ 通話の切れる音 ）
（ 御手洗 ） 待 っ てください！ 待 っ て 。

（携帯電話） （ 不通音 ）
（ 御手洗 ） 待ってってば～！

ハァ… ハァ… ハッ… 。

あっ… あ～ ハハ… 。 あ～… 。

大丈夫？
（ 御手洗 ） えっ… 。

警察 呼びましょうか？
（ 御手洗 ） あっ お願いします～ 。

あの～ 私 悪くないですよね？➡

一生懸命 走りましたよね？

一生懸命 走りましたよね？

（ 鳥飼 ）
で その後 犯人からの接触は？

（ 芹沢 ） ありません 。

（ 安達 ） 誘拐事件の場合➡

人質の生存率は
事件発生から ２４ 時間で ７０ ％ 。 ➡

取引が失敗したことを考えると➡

その数字は
さらに低いものになると➡

言わざるを得ません 。

犯人と人質の発見を
急いでください！

（ 一同 ） はい！

西条さん
お伺いしたいことがあります 。

何でしょう？
岡留さんと親しいと聞きました 。

岡留さんの人間関係などについて
思い当たることは ありませんか？

状況から察するに➡

岡留さんの身代金 受け渡しは
失敗 。

まだ 彼は 解放されていない
ということですね 。

西条さんからの質問に
お答えすることはできません 。

岡留さんに関しての情報提供のみ
お願いします 。

西条さん？

西条さん？

岡留さんは 心臓に持病があり
薬を服用しています 。

その薬は 毎日 決められた時間に
飲まなければならない薬なんです 。

犯人が薬を飲ませてるなんて
思えない 。

このままでは… 。
捜査員に共有します 。

私も 捜査に同行します 。

それは できません 。

お疲れさまです 。
（ 島根 ） あっ お疲れさまです 。

これ 飲んでください 。
あ～っす 。

えっ？ 何か 杉田君
目 ばきばきじゃないですか？

俺 毎日 ９時間は寝ないと
駄目な人なんですけど➡

徹夜で先輩の履歴 調べてたんで
今 マジ ヤバいっす 。 フフ… 。

誘拐事件の方の鑑識作業も
大変だったからね 。

あっ ねえ 何か分かりました？

本庁のサイバー班も
まだ 気付いてないと➡

思うんですけど… 。
はい 。

巧妙に隠された怪しい履歴を
見つけました 。

えっ？
おそらく➡

ウイルスが起動した時間は
そこです 。

じゃあ そこを 詳しく調べれば
犯人が分かるんじゃないですか？

ねっ？
もう少し… 。

えっ？
です… 。

えっ？ 杉田君 大丈夫？

えっ？ 杉田君 大丈夫？
（ 島根 ） お～と っ と っ と… どうした？

（ いびき ）
寝てる 。

（ いびき ）

お～い 。
寝過ぎの杉田君 起きてください 。

もうちょっとで 西条さんの潔白を
証明できるんですよ！

もう 。
⚟ （ ノック ）

もう 。
⚟ （ ノック ）

吉良さん ちょっと いいですか？

ここに来るなんて珍しいじゃない 。
誘拐事件 どうなってんの？

身代金の受け渡しに失敗して
まずい状況です 。

そう… 。
（ 芹沢 ） それで➡

犯人からの電話を
聞いてほしくて 。

プロファイリングとか
得意ですよね？

うん 。 聞かせて 。

これなんですけど 。

（携帯電話） （ 犯人 ） われわれの要求は
身代金 ３，０００ 万円である 。 ➡

そのとおりだ 。 受け渡しは… 。

どうですか？
んっ… 。 この声 合成だよね？

どうですか？
んっ… 。 この声 合成だよね？

しゃべり方から
人物像を割り出すのは 無理だね 。

取引失敗時の状況は？

署長が 犯人の指示に従って
走ったんです… 。

あの 電話のやつ
もう一回 聞いていいですか？

えっ… ああ 。
すいません 。

（ タップ音 ）

（携帯電話） （ 犯人 ） われわれの要求は
身代金 ３，０００ 万円である 。

何か気になったのか？
はい 。

これ 琴鳥交通が使っている➡

Ｓ １３４ Ｇ型という車両の
エンジン音です 。

Ｓ １３４ Ｇ型という車両の
エンジン音です 。

エンジン音なんか どこに… 。

犯人の声の向こう側です 。
すぐ近くを 通り過ぎてます 。

えっ？
（携帯電話） （ 犯人 ） われわれの要求は➡

身代金 ３，０００ 万円である 。

この音です 。

（携帯電話） （ エンジン音 ）

同じですよね 。

はっ？
えっ？

何で分かんないんですか？
いや 分かるわけないだろ 。

（ 舌打ち ）

この電話 何時にかかってきたか
分かりますか？

（ 芹沢 ） えっ？ あ～ えっと… 。

１５ 時… １５ 時 ５８ 分 。

吉良さん ペン借ります 。
あっ どうぞ どうぞ 。

となると
小鳥遊市内で その時間に➡

このバスが通過している
可能性があるのは… 。

♬～

この７カ所です 。
間違いないのか？

この７カ所です 。
間違いないのか？

はい 。
バスのことなら 自信があります 。

この どこかから
電話がかけられてるってことか 。

はい 。

手掛かりなしから
これは 大収穫だ 。

あとは 科捜研から戻ってきた
鑑定結果を➡

西条に見てもらいたいんだけど
そんな都合よく… 。

（ 吉良 ・ 芹沢 ） 西条！

トイレに行くふりをして
逃げてきました 。

芹沢さんまでいるとは
好都合でした 。

いや こっちも ちょうどよかった 。

確認してもらいたいものが
あるんだ 。

岡留さんを誘拐した車の中に
付着していた 土の成分だ 。

（ 芹沢 ） あと これは 足跡 。

あれ？
何か分かったか？

この土からは 肥料の成分が
検出されているようですが➡

窒素が少なく
カリウムが多めです 。

それは どういうことだ？

肥料の成分というのは
窒素 リン酸 カリウムが➡

バランス良く
配合されているものなんですが➡

バランス良く
配合されているものなんですが➡

これは 窒素が少なく
カリウムが多め ということは➡

サツマイモの肥料の可能性が
あります 。

サツマイモ？
はい 。

この地図の印から
サツマイモ畑が交わる場所って… 。

ここと ここと ここ 。

すごい 。
この３カ所です 。

まだ ３カ所もあんのか 。

急ぎましょう 。
交番に 予備の薬があったはず 。

早く それを飲ませなくちゃ 。
えっ 待て 。

お前も行くつもりか？
もちろんですよ 。

危険だ 。
構いません 。

西条さん これ 使ってください 。
ありがとう 。

西条さん これ 使ってください 。
ありがとう 。

（ ドアの開く音 ）

（ 安達 ） 西条さん 。

どこに行くつもりですか？

こんなことをされてしまうと➡

より強制力を持って 西条さんを
拘束することになってしまいます 。

取り調べは任意のはずです 。

安達さんに
そんな強制力はないはずです 。

安達さん 私は 今から
有給休暇を取得します 。

安達さん 私は 今から
有給休暇を取得します 。

何を言ってるんですか？

取り調べは 拒否 。
休暇だから帰ります 。

安達さんに
それを止める権利がないはずです 。

岡留さんを
捜しに行くつもりですね 。

取得理由については
答える義務がない 。

芹沢さん あなたは
有給 たまってますよね？

使ったことないからな 。
たっぷりと 。

では 休暇に出掛けましょう 。

ああ 。

懲戒処分は免れませんよ 。

懲戒処分は免れませんよ 。

安達さん
私とあなたでは やはり➡

物の考え方が
根本的に違うようです 。

私は 助けたい人を
助けられない仕事ならば➡

今すぐに失っても構いません 。

西条さんは 何も分かってない 。

警察官というのは➡

自分の感情を優先できるような
仕事じゃないんだ 。

やはり 私たちは
分かり合えないようです 。

やはり 私たちは
分かり合えないようです 。

♬～

二手に分かれよう 。
はい 。

岡留さん 。

（ 芹沢 ） すいません 。
（ 男性 ） はいはい… 。

（ 芹沢 ） あの ちょっと 一つ
お伺いしたいんですけど… 。

（ 芹沢 ） 見つかったか？

岡留さんの持病は
早く薬を飲ませないと➡

心機能の低下を
引き起こしてしまうんです 。

ましてや
誘拐という緊張状態です 。 もし➡

次の場所で見つからなかったら… 。
弱気になるな 。

捜査は足だ 。 行くぞ 。

あれは？
あそこなら バスの音も拾える 。

行ってみましょう 。

きっと ここです 。

落ち着け 。

様子 うかがうから 離れてろ 。

（ 石をぶつける音 ）

⚟ （ 石をぶつける音 ）
（ 芹沢 ） 西条？

岡留さん！

岡留さん？

大丈夫ですか？

岡留さん？

えっ… 唯ちゃん？

大丈夫？

起きれますか？

起こします 。

早く 薬を 。

はい 。

ありがとう 。

（ 芹沢 ） 西条！

犯人がいたら どうするつもりだ 。

大丈夫ですか？

大丈夫ですか？

大丈夫 。 犯人は➡

身代金の受け渡し失敗後に
逃走した 。

犯人は ２人組の男➡

身長は ２人とも １７０ｃｍ 前後 。

覆面をしていたので
顔は見ていない 。

外国籍の可能性もある 。

岡留さん
そんなの 後でいいんです 。

よくないんだ！

拳銃を奪われた 。 ➡

早く 犯人を追ってもらわないと 。

それでも
今は 岡留さんが優先です！

それでも
今は 岡留さんが優先です！

私 救急車 呼びますから 。

ホントに 大丈夫だから！

でも… 。

（ 芹沢 ） ひとまず
小鳥遊署に戻りましょう 。

ケガは？
大丈夫 。

岡留さん 立てますか？
（ 岡留 ） うん 。 大丈夫 。 ありがとう 。

ゆっくり 。
（ 岡留 ） うん 。

お疲れのところ
申し訳ありません 。

お疲れのところ
申し訳ありません 。

岡留さん お話をお伺いしても
よろしいですか？

そんなに急ぐ必要がありますか？
まずは 体を休ませてから… 。

犯人は 拳銃を奪って逃走してる 。

これは 重大事件だ 。

唯ちゃん 俺は 大丈夫だから 。

警察官としての責任
全うしないと 。

しかし… 。
（ 鳥飼 ） 君は➡

自分の立場が分かってるのか？

われわれの指示に従わなかった
君たちには➡

それなりの処分が必要だと
考えている 。

俺は 構いませんが
西条は関係ありません 。

俺が唆して連れ出しただけです 。

その件の聴取は
あらためて 私の方で行います 。

行きましょう 。

ありがとう 。
無理をせず 。

はい 。
はい 。

寝たら 元気 １００ 倍っす！
前回の続きから調査します！

お願いします 。
（ タイピング音 ）

見つけた！
早い！

早過ぎた 。

ごめんね 西条さん… 。

犯人は 島根さんだった
ということですか？

いや その 犯人っていう言い方は
あれだけども… 。

順を追って 説明します 。

俺が調べたのは 鑑識係の
パソコンの使用履歴です 。 ➡

そこで 西条先輩のパソコンから➡

ウイルスが発信された
タイミングを 発見しました 。 ➡

しかし これは 履歴が
巧妙に偽装されていました 。

何のために？

発見を遅らせるため 。

いや 何なら
発見させないためでしょう 。

つまり 発見した俺が
すごいってことです 。

で その すごいのが 何なのよ？

あっ
それが行われてたのが ２２ 時ごろ 。

そんな時間に 西条先輩は
職場にいるわけないですよね 。

芹沢さんに残されていないかぎり
あり得ませんね 。

芹沢さんに残されていないかぎり
あり得ませんね 。

その日 ここにいたのは
島根係長だけ 。

係長は 会計データが入った
ＵＳＢメモリを 捜していました 。

データの管理が苦手な
島根係長は➡

幾つもＵＳＢを持っていて
どれに何が入っているか➡

分からない状態に
なっていたのです 。

《これかな？》

《あっ…》

（ 杉田 ）
中身を確認しようとしたとき➡

係長のパソコンは
プログラムの更新が➡

係長のパソコンは
プログラムの更新が➡

始まってしまった 。

《西条さん パソコン借りるね》

そこで 西条先輩のパソコンを
勝手に使ったわけです 。

（ 島根 ） 《えっと…
西条さんのパスワードは…》

これが問題でした 。
えっ？ 何で？

このＵＳＢ 係長の物ではなく➡

ウイルスがプログラムされた
出どころ不明の物だったんです 。 ➡

これによって
西条先輩のパソコンから➡

ウイルスが実行されてしまった 。

それが 今回の事件の真相っす！

誰かが 誰かが 勝手に
僕の机の中に入れたの 。

これ ホントに 。
こんだけ いっぱいあるから➡

それと 自分のが
分かんなくな っ たことは 謝ります 。

それを
そこに入れた犯人は 誰ですか？

分かんないんすよ 。
えっ？

いや いつから
係長のデスクに入っていたかも➡

まだ 判明してなくて 。

それについては
われわれが捜査を続けます 。

ねえ 西条の容疑は晴れた
って思って いいのよね？

西条さんのＩＤが
不正利用されていた➡

ということになりそうです 。
そうですか 。

よかったですね 西条さん 。
うん 。

島根さん 。
（ 島根 ） はい？

もう少し お話を伺っても
よろしいでしょうか？

（ 島根 ）
そんな お話できることないと… 。

（ 安達 ） では あちらへ 。
（ 島根 ） ん～ 怖いな 。

えっ？
芹沢さん 減俸なんですか？

まあ 処分が それぐらいで済んで
よかったよ 。

えっ 待ってください 。
私は 何の処分も受けてないです 。

西条は 俺が無理やり連れ出したで
突き通したからな 。

安達さんも 何も言わなかったよ 。

待ってくださいよ 。
それでは 芹沢さんが… 。

いいから いいから 。

それにしても 西条が
あそこまで必死になるなんてな 。

取り乱してしまって
ごめんなさい 。

ううん 。
西条の意外な一面 見られたわね 。

はい 。
とにかく…➡

とにかく 岡留さんが無事で
ホントによかった 。

とにかく 岡留さんが無事で
ホントによかった 。

うん 。

あの
署内の噂で聞いたんですけど➡

西条さんのお父さんって
過労で亡くなられたんですか？

ちょっと 基山ちゃん 。

すいません 。
いえ いいんですよ 。

別に 隠してないです 。 事実です 。

鑑識官だったんですよね？

はい 。 家庭を顧みず➡

残業 残業 また残業の
仕事ばっかりな人でしたね 。

西条とは 真逆だな 。

はい 。 反面教師だと思ってます 。

仕事ばかりをして
体を壊すほどに働くことが➡

美徳だなんて 私は思えない 。

だからこそ
ワークライフバランス を しっかりして➡

残業をせず 定時に帰ることが
私の こだわりです 。

人には バックボーンってのが
あるんだね～ 。

仕事ばかりの父親っていうのも
大変なんですね… 。

仕事ばかりの父親っていうのも
大変なんですね… 。

んっ？

ほら 私の父親は
仕事がなくて困ってるので 。

私も
西条の話 聞いて 考えちゃった 。

娘に
寂しい思いさせてたのかな～って 。

ハァ… もう一軒 行くか！
はい 。

うん 。 フフフ… 。
行きましょ 。

うん 。 フフフ… 。
行きましょ 。

あっ… 。

わざとですか？
まさか 。

その形のまま
固まっていたのでは？

ホントに 偶然のタイミングで 。

そうですか 。

西条さん 。

西条さん 。

近々 引っ越ししようと
思っています 。

俺がいると
居心地が悪いかと思うので 。

どうぞ ご自由に 。

しかし 引っ越しの際は
騒音に気を付けてください 。

事前告知は必要ありませんが
早朝 深夜は➡

避けた方がよいのかと 。

おやすみなさい 。

（ 鍵の開く音 ）

♬～

［ 『 ギークス 』 の…］

［そして…］