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イバタ印刷の… 。

あっ 月岡です 。
初めまして 百瀬です 。

よろしくお願いします 。
よろしくお願いします 。

雨やんでました？

ええ… 。

外 暑かったですよね 。

まあ はい… 。

毎年 今年は例年より暑い
って言ってますよね 。

ああ… 。

ああ… 。

（ エレベーターの到着音 ）

ありがとうございました 。
また お願いします 。

ありがとうございました 。
また お願いします 。

もったいないなぁ 。
何が？

見た目いいのに
何か しゃべると ぱっとしなくて 。

曖昧な返事されると
不安になるよね 。

何か ちょっと… 。

（ 志織 ） 惜しいよね～ 。
（ 彩子 ） 惜しいですよね～ 。

（ 志織 ） 惜しいよね～ 。
（ 彩子 ） 惜しいですよね～ 。

（ 男の子の泣き声 ）

月岡さん 。

あっ 先ほどは
ありがとうございました 。

いえいえ 。 大丈夫ですか？
いや… 。

お母さんは？

（ 男の子 ） パパ… 。
パパか 。

どこかで待っててって言われた？
（ 男の子 ） ううん 。

立てる？

あの… 。
あっ 大丈夫です 。

交番 近くにあるんで 。
また 来週お願いします 。

はい 。

行こう 。

お名前は？
（ 男の子 ） かける… 。

かける君？ 大丈夫だよ 。
すぐにね パパに会えるから 。

ねっ 大丈夫 大丈夫 。

⚟あの… 。
えっ？

あの… ありがとうございました 。

あの… ありがとうございました 。

あっ 交番 連れてって
お父さん すぐ迎えに来るって 。

あっ よかったです 。

あっ 私が戻るの 待ってました？

はい 。 大丈夫だったかなって 。

すみません
コンビニ 寄ったりしちゃって 。

いえ すみません 。
ありがとうございました 。

いえいえ 。

あっ じゃあ 来週また 。

失礼します 。

失礼します 。

ありがとうございました 。
また お願いします 。

相変わらずだな～ 。

でも ホント
真面目で一生懸命だね 。

うーん… 。

そうなんですよ 。
気遣いできるし➡

聞こうとしてたこと 先回りして
資料 準備してくれてたり 。

聞こうとしてたこと 先回りして
資料 準備してくれてたり 。

（ 志織 ・ 彩子 ） へぇ～ 。

物腰 柔らかいから
細かいことも相談しやすいし➡

おごらず 謙虚 。

何より優しい 。

また 機会があれば
よろしくお願いします 。

こちらこそ
ありがとうございました 。

いいんですか？
（ 志織 ） もう会うことないよ 。

お疲れさまでした 。
帰ろ 帰ろ 。

お疲れさまでした 。
帰ろ 帰ろ 。

（ 彩子 ） とにかく優しいとか
言ってたのに 。

（ 志織 ） いいのかね～ 。

（携帯電話） （ バイブレーターの音 ）

はい 百瀬です 。

（携帯電話）月岡です 。 先ほどは
ありがとうございました 。

こちらこそ 。 何か？

（携帯電話）お仕事 まだ時間かかりますか？

あ～ あと ３０ 分ほどで
帰れそうです 。

（携帯電話）その後って ご予定ありますか？

（携帯電話）その後って ご予定ありますか？

ないです 。

♬～

♬～

♬～

勉強さ 何が好き？
（ 女の子 ） 算数 。

算数？ 私 算数 苦手だ 。

（ 女の子 ） あっ ママ 。

（ 女性 ） すみません
ありがとうございます 。

いいえ 。 じゃあね 。

弥生さん 。
あっ 私の方も来た 。

弥生さん 。
あっ 私の方も来た 。

知ってる子？
ううん おしゃべりしてただけ 。

へぇ～ 。
ホント 子供 好きだよね 。

月岡君は 子供 苦手だよね 。

得意ではないけど… 。

でも いつか 親になるには
いいことかもね 。

子供扱いしないってことでしょ？

不安過ぎる 。

楽しみだけどね 。

うん 。 不安だけど 結構 楽しみ 。

うん 。 不安だけど 結構 楽しみ 。

♬～

弥生さん？

弥生ちゃん 行こ 。
うん 行こ 。

あっ すみません
試着いいですか？

はい こちら どうぞ 。
これで 。

（ 店員 ）
あっ お母さんも 一緒にどうぞ 。

１人で大丈夫 。

１人で大丈夫 。

はい １人で大丈夫です 。

海ちゃん
帰る前にトイレ寄ろっか 。

うん 。
うん 。

この辺 いるね 。
うん 。

フフ… 。
えっ？ 何？

「 お母さんも どうぞ 」 って 。
ねっ 間違われちゃったね 。

弥生ちゃん ママに見えるんだね 。

私が ホントに ママになったら
うれしい？

うん！
そっか 。

弥生さん どうしたい？
海ちゃんとのこと 。

どうしたいって？

一緒にいるとき
つらそうっていうか… 。

えっ ごめん 。
機嫌 悪そうだった？

何だろう 。
おなか減ってたからかな 。

そうやって ずっと
無理に愛想笑いしてるし 。

そうやって ずっと
無理に愛想笑いしてるし 。

別れたい？

別れたいの？

別れたくないよ 。

別れたいの？
別れたくないよ 。

私が母親になるのって… 。
なってほしいよ 。

じゃあ いいんだよ それで 。

（携帯電話） （ バイブレーターの音 ）

（携帯電話） （ バイブレーターの音 ）

はい 。
（携帯電話）弥生さん？ まだ会社？

うん 。
（携帯電話）そっち行っていい？

うん 。 ご飯 行く？
行きたいラーメン屋あってね… 。

（携帯電話）南雲さんに 夜 予定あるから➡

海ちゃんと一緒に
外食でもしてきてって言われて 。

あ～… 。
（携帯電話）よかったら ３人でと思って 。

でも
仕事 もうちょっと かかるかも 。

（携帯電話）待ってるよ 。

海ちゃん 待たせちゃうし いいよ 。
２人で行ってきて 。

海ちゃーん！
大和！

（ 大和 ） 会いたかったよ～ 。
海も 。

フフフ… 。

トイレ 。

１人で行ける？
うん 。

よし 行ってこい 。

よし 行ってこい 。

弥生さん
ホントに 仕事 忙しいの？

忙しいのは たぶん 嘘 。

あんまり
３人で会いたくないみたいで 。

んっ？ 何それ？

（ 津野 ） はい 。
（携帯電話）あっ すみません 。 ➡

仕事中ですか？
休みだけど 職場にいます 。

海ちゃんが遊び来てて 。
（携帯電話）ああ… 。

大丈夫ですよ 離れたんで 。
何です？

（携帯電話）あの… 弥生さんから
何か聞いてますか？

ああ… 。

南雲さんからの手紙
読んでいいのか悩んでましたけど 。

南雲さんからの手紙
読んでいいのか悩んでましたけど 。

えっ？

（携帯電話） （ 津野 ） 母親になる人に
宛てた手紙なんじゃないかって 。 ➡

それで読むの ためらってて 。 ➡

南雲さんが わざわざ
そういう相手に 手紙 書くって… 。

いや 母親になる人とか
そういうことじゃないと思います 。

いや 母親になる人とか
そういうことじゃないと思います 。

（携帯電話）だから まあ
読んだ方がいいと思いますけどね 。

何かに迷ってるなら なおさら 。

お待たせ～ 。

電話 お友達？

フッ… 。

お友達ではない 。

月岡君 。
あっ… 。

お疲れさま 。

あっ ありがと 。

３人でいるの つらいんでしょ 。

だから そんなことないって 。

俺も ホントのこと
言わないからだよね 。

何？ まだ 隠し事あんの？

子供がいるって知って➡

最初は 面倒だと思った 。

最初は 面倒だと思った 。

このまま 弥生さんと２人で
いつか家族が増えたりしながら➡

今は まだ
２人でいたいと思ってたから 。

鍋 火かけて 。

でも 今は
海ちゃんも すごく大切で➡

弥生さんが母親になってくれたら
うれしいし 。

正直… 。

そうなったら 楽だと思った 。

そうなったら 楽だと思った 。

一人で親になるの
不安だったから 。

お皿 出して 。

つらそうなの
少し前から感じてたけど➡

無視した 。

３人で いたかったから 。

なのに 無意識に 無神経に➡

弥生さんの前でも
水季の話ばっかりして 。

弥生さんの前でも
水季の話ばっかりして 。

気持ち尊重するなんて
口だけで➡

自分の思いどおりに
しようとしてた 。

甘えてた 。

ちょっと
待ってもらってもいい？

今は 本音というか➡

言えてないことがあり過ぎて
まとまらない 。

言えてないことがあり過ぎて
まとまらない 。

うん 。

結論も まだ出せてない 。
つらい 。

だから 自分が どうしたいかが
分からない 。

うん 。

手紙 読んだ？ 水季の 。
まだ 。

分かんないけど
母親になる人とかじゃなくて➡

俺と一緒に 親になるかどうか
悩んでくれた人に➡

宛てたんだと思うから 。

だから 弥生さんが読んで 。

分かった 。

俺は 別れたくない 。

３人で いたい 。

（ 水季 ）「 初めまして 」 ➡

「 面倒なことに巻き込んでしまって
ごめんなさい 」

「 面倒なことに巻き込んでしまって
ごめんなさい 」

（ 水季 ）「 はっきりしない夏君
まだ幼い海➡

短気な母 気の抜けた父と➡

厄介な人たちに挟まれて➡

それはそれは
窮屈だったと思います 」

（ 水季 ）「 海を妊娠していると
分かったとき➡

最初は 中絶するつもりでした 」 ➡

最初は 中絶するつもりでした 」 ➡

「 相手のことを
考え過ぎたせいです 」 ➡

「 でも 珍しく
他人の言葉に影響され➡

自分が幸せだと思える道を
選ぶことにしました 」 ➡

「 夏君ではなく 海を選びました 」

（ 水季 ）「 そのおかげで➡

（ 水季 ）「 そのおかげで➡

海を産んで
一緒に過ごすことができた 」 ➡

「 海を見るたび 話すたび
思うたびに➡

正しい選択だったと思えています 」

（ 水季 ）「 たぶん 人より短いから➡

幸せな人生だったと言うのは
ちょっと悔しいし➡

他人に あの子は幸せだったと
勝手に想像されるのは➡

他人に あの子は幸せだったと
勝手に想像されるのは➡

もっと嫌です 」

《ママ～》
（ 水季 ） 《んっ？》

《読んで》
《いいよ》

《ちょっと待ってて》
《うん》

（ 水季 ）「 でも 海と過ごした時間が
幸せだったことは➡

私だけが
胸を張って言える事実です 」

（ 水季 ）「 誰も傷つけない選択なんて
きっと ありません 」

（ 水季 ）「 誰も傷つけない選択なんて
きっと ありません 」

（ 水季 ）「 だからといって➡

自分が犠牲になるのが
正解とも限りません 」

（ 水季 ）「 他人に優しくなり過ぎず
物分かりのいい人間を演じず➡

ちょっと ずるをしてでも
自分で決めてください 」

ちょっと ずるをしてでも
自分で決めてください 」

（ 水季 ）「 どちらを選択しても➡

それは あなたの幸せのためです 」

（ 水季 ）
「 海と夏君の幸せと同じくらい➡

あなたの幸せを願っています 」

♬～

♬～

（ 津野 ）
それは いらないんじゃない？

いりますよ 。

（ 津野 ） その人 いたせいで
会うの やめたんでしょ？

「 せい 」 ってことは ないです 。
この人 何もしてないし 。

私が勝手に
会わせないって決めたんです 。

じゃあ これ 。

（ 津野 ） 両親にも書くの？
（ 水季 ） 書きません 。

（ 津野 ） 海ちゃんには？
（ 水季 ） 書きません 。

駄目もとで聞くけど 俺には？

書きません 。

薄情だなぁ 。

ハハハ… 。

ハハハ… 。

夏君にも言われました
別れるとき 。

今 会える人には書きません 。

（ 水季 ） 残すものがないと➡

できるだけ
直接 伝えようって思えるし➡

限界ぎりぎりまで
生きられるような気がするから 。

じゃあ そうして 。

じゃあ そうして 。

はい 。

あっ もし 会うことあったら
仲良くしてくださいね 。

あれ？ 夏君？

この人とも 。

やだ 。 何か やだ 。

（ 雨音 ）

（ 雨音 ）

お邪魔します 。
うん 。

雨 続いて やだね 。

天気の話とかして 。

荷物 何？

えっとね まず これ 。

ちょっと下手くそで
恥ずかしいんだけど 。

すごい 。 好きそう 。

すごい 。 好きそう 。

海ちゃん 好きそう？
うん 。

よかった 。

あと 出版関係の友達いてね
色々 おすすめ教えてくれて➡

おせっかいかなぁとか
色々 考えちゃって➡

渡すタイミング逃してた 。
けど 渡すね 。

うん 。

あと 見て これ 。

イルカでーす 。

カワイイ 。
カワイイでしょ 。

うん 。

付箋 買うつもりだったのに
忘れて➡

これだけ持って
レジ行っちゃってさ➡

いい大人が これ買ってんの
急に恥ずかしくなっちゃって➡

聞かれてないのに➡

あっ めいっ子にプレゼントです！
とかって 嘘ついて 。

喜ぶと思う 。

どういたしまして 。

ありがとう
海ちゃんのこと考えてくれて 。

どういたしまして 。

もうちょっと待った方がいい？

誰かの役に立ててる
って思いたかったの 。

誰かの役に立ててる
って思いたかったの 。

私がいないと駄目だな
ってことあると➡

やれやれって思いながら
安心した 。

最初は 居心地 良かった 。

３人でいて 楽しいし… 。

３人でいて 楽しいし… 。

なりたかった母親にもなれる 。

３人でいて 何の不満もなかった 。

だったら… 。

３人じゃないって気付いて 。

ずーっと
どこかに水季さんがいるの 。

それ感じて 奪い取ったみたいな
気持ちにもなるし➡

それ感じて 奪い取ったみたいな
気持ちにもなるし➡

水季さんのこと知らない
自分だけが➡

仲間はずれみたいな
疎外感もあるし 。

ホント おっしゃるとおりで… 。

３人でいるの
だんだん つらくなった 。

でも… 。
でも… 。

月岡君のこと 好きだしなぁ 。

月岡君のこと 好きだしなぁ 。

海ちゃん カワイイな 。

お母さんになりたいな 。

別れたいとかじゃない 。

一緒にいたい 。

でも いると 苦しい 。

でも 頼られると うれしい 。

お母さんに間違えられて
うれしくて 苦しかった 。

お母さんに間違えられて
うれしくて 苦しかった 。

お母さん させてもらえるのに
水季さんには なれないから➡

嫉妬してたの 。

私なんかより➡

ずっと大変な思いしてきたって
分かってるのに➡

うらやましくて仕方ない 。

うらやましくて仕方ない 。

月岡君が 水季って言うたびに➡

海ちゃんが ママって言うたびに➡

うらやましいとか 悔しいとか
ちょっとずつ たまってった 。

２人のことは 好きだけど➡

２人といると 自分が嫌いになる 。

２人といると 自分が嫌いになる 。

３人でいたい ３人でいたい
って言ってくれて➡

うれしいんだけど… 。

うれしいのに… 。

やっぱり 私は… 。

月岡君と２人でいたかった 。

あっ ヤバ 。

最悪 。
これ 海ちゃんにあげるやつ 。

ごめん ごめん 。

あとは？

あと 言いたいこと 。

海ちゃんのお母さんにはならない 。

うん 。

月岡君とは 別れたい 。

♬～

♬～

そっちは？

言いたいこと あとは？

私が頑張ったせいで
頑張らせちゃったでしょ 。

ちゃんと言っていいよ 。

３人が無理なら… 。

どちらか
選ばなきゃいけないなら… 。

海ちゃんを選ぶ 。

うん 。

うん 。

よかった 。

私も 。

好きな人と離れても
自分が納得できる人生と➡

つらい気持ちのまま
２人のために生きる人生 。

どっちにするか考えて➡

どっちにするか考えて➡

自分を選んだ 。

２人のこと選ばなかった 。

だから 同じ 。

よかった 。

帰るね 。

♬～

じゃあ 。

待って 。

送ってく 。

雨やんだね 。

えっ？

今日までは いい？

駅 送ったら
それで終わりにするから 。

それまで
海ちゃんのことも忘れて… 。

今日 終わるまで 。

うん 。

♬～

♬～

雨 多くて 嫌ですね 。
蒸し蒸しして 。

はい 。

最近 お仕事は どうですか？

営業なんですけど 。
はい 。

はっきり話せって
よく怒られます 。

はっきり話せって
よく怒られます 。

フフフ… 。 へぇ～ 。

向いてないんですかね 。

私は… 。

月岡さんと お仕事できて
よかったですよ 。

そしたら 彩子のスマホの
アラームが鳴りだして➡

えっ？ 何で それ？ っていう
すっごい愉快な音楽なの 。

分かる？
怒られてるときに？

そう 。 そのときの空気
サーッてなったんだけど➡

そう 。 そのときの空気
サーッてなったんだけど➡

今となっては もう笑い話でさ 。
（ ２人の笑い声 ）

そういうの 一生いじられるよね 。

いじってる 。
彩子の誕生日 サプライズで➡

その音楽 鳴らしながら
ケーキ運んでもらった 。

ハハハ…！ 嫌な先輩 。

聞いて 聞いて 。
何てやつだったっけな 。

ちょっと待ってね 。

あっ 。

もう 今日 終わってた 。

終電あるうちは 今日だよね 。

うん 今日の終電だから 。

だよね 。
じゃあ まだ今日だ 。 まだ今日 。

何でもない話 するの… 。

何でもない話 するの… 。

ねっ 久しぶり 。

ごめん 手汗すごいから
ちょっと離してもいい？

水季さんの手紙 読んで➡

別れるって決めたの 。

何 書いてあったの？

幸せになれる方を
自分で選んでねって 。

幸せになれる方を
自分で選んでねって 。

あんなに嫉妬してたのに➡

水季さんのこと
好きになっちゃった 。

だから 海ちゃんのことも
好きなままでいれる 。

読んで よかった 。

(スピーカー) （アナウンス）
お待たせいたしました 。 ➡

(スピーカー) （アナウンス）
お待たせいたしました 。 ➡

３番ホームに 急行 新宿行きが
１０ 両編成で参ります 。

次の乗ろうかな 。

終電 まだあるし… 。

海ちゃんには 私から話させて 。

お別れしたよって 。

もう少し 話そ 。

これからも… 。

何かあったら 頼って 。

もう ２人と関わりたくないとか
そういうのは ないから 。

あっ 海ちゃんのママができたら
それが一番だけどね 。

俺 やっぱり 弥生さんのこと… 。

頑張れ 。

頑張れ パパ 。

応援してる 。

ちょっとだけ お母さんできたの
ホントに うれしかった 。

それは ホント 。

ホントに 本音 。

頑張れ 。

（ 電車のドアの開く音 ）

♬～

♬～

♬～

(スピーカー) （アナウンス） ３番ホームから
急行 新宿行きが発車いたします 。

♬～

♬～

♬～

♬～

♬～

♬～

♬～

♬～

♬～

♬～

♬～

♬～

♬～

♬～

♬～

いらっしゃい 。

海！

（ 翔平 ） あっ いらっしゃい 。

まだ パジャマ 。
もう 。

早く着替えてって言ったじゃない 。

♬～

♬～

ほら 先に着替え 。

♬～

着替えてきな 。
うん 。

着替えてきな 。
うん 。

（ 朱音 ） どうかした？

２人で暮らしたいと思ってます 。

一番大切にします 。

他の何よりも 絶対 優先します 。

他の何よりも 絶対 優先します 。

頑張ります 。

当たり前でしょ 。

そうじゃないと困ります 。

はい 。

⚟夏くーん！

呼んでる 。

上がって 。

♬～

♬～

♬～

［ 『 海のはじまり 』 の…］

［さらに…］