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(百花) ありすさんのお母さん
殺されたって。
<ありすと倖生の元に
大変な事実が知らされ➡
ありすは大きく動揺します>
<さらに その事件は
もう1つの事件と➡
つながっているかもしれない
というのです>
<それを知った ありすと倖生は➡
真実を突き止めようと
努力しますが➡
なんと 他ならぬ お父さんを
疑うことになってしまいます>
(ありす) お父さんが
お母さんを殺したんですか?
自閉症の子供だから➡
自閉症の子供だから➡
ずっと だまし続けられると
思っていたんですか⁉
<しかし 大きな動揺と不安の中
ありすは勇気を振り絞って➡
自分の過去と向き合うことに
決めたのです>
<そんな中…>
(道隆) 八重森君。
(心護)
本当のことを話しに来ました。
(ありすの声)
お話ししたいことがあります。
(誠士) 後でいいかな?
誠士さんは
私の本当のお父さんなんですか?
え?
蒔子さんにお聞きしました。
え… 蒔子に?
本当なんでしょうか?
ちょっと待って…。
蒔子が そんなこと言ってたの?
はい どうなんですか?
本当だよ。
僕が君の実の父親だ。
ありす。
(道隆の声) ここは
君が来ていい場所じゃ ない。
分かってるだろ?
(蒔子) お父さん。
分かっています。
お引き取りいただけ。
(秘書) はい。
待ってください
少しだけ お話をさせてください。
あなたが代表を退かれる前に
しておくべき話です。
何の話だ?
何の話だ?
未知子さんの話です。
未知子の?
(誠士の声) 25年前…。
未知子と僕は付き合ってたんだ。
このことを人に話すのは
初めてだな…。
(倖生) 初めて?
だって研究所のメンバー…。
みんなには隠してたからね。
なぜ隠していたんですか?
僕の弱さだよ。
僕みたいな貧乏な育ちの
一介の研究者が➡
僕みたいな貧乏な育ちの
一介の研究者が➡
五條製薬の令嬢と
交際するなんて➡
あの お義父さんが知ったら
大ごとになると思って➡
言い出せなかったんだ。
そんな矢先…。
(未知子)
私 産みたいと思ってる。
お義父さんが
絶対 許してくれないよ。
それに 父親が僕だって分かったら
僕は…。
大丈夫だよ 安心して。
父親の名前は出さないから。
え?
1人で産んで育てる。
君だけに任せるってこと?
1人で産んで育てる。
君だけに任せるってこと?
ダメだよ そんなの…!
大丈夫。
お姉ちゃんも
助けてくれると思うし➡
ここに
託児所をつくろうと思ってるの。
未知子 でも…。
誠士。
無理しないで。
あなたが ずっと
必死に頑張ってきたことは➡
私が 一番分かってるから。
(未知子) 自分の仕事に
専念してくれればいいの。
(未知子) 自分の仕事に
専念してくれればいいの。
大丈夫だから。
未知子…。
ごめん。
ありがとう。
ううん。
絶対
お義父さんに認めてもらえる➡
立派な研究者になるから。
そしたら 必ず結婚しよう。
うん。
約束ね。
(誠士の声) 結局 未知子1人で
君を産んで…。
(誠士の声) 結局 未知子1人で
君を産んで…。
育てることになった。
僕は彼女の言葉に
甘えちゃったんだ。
でもね ありす。
未知子との約束は
本当に守るつもりだったんだよ。
そのために僕は 本当に必死に
がむしゃらになって働いた。
でも そうなる前に…。
お母さんは死んでしまいましたね。
本当に後悔した。
何であの時 もっと未知子に
寄り添ってやれなかったんだって。
今でも思い出して
後悔の気持ちがあふれてくる。
まさか
あんな事故が起きるなんて。
事故?
そうだよ 聞いてるだろ?
研究所の…。
あれは 事故ではなかったのでは
ないですか?
え?
あなたと心護さん➡
あの火事は事故じゃなかったって
話 してたんですよね?
あの火事は事故じゃなかったって
話 してたんですよね?
何それ…
心護が そう言ってたの?
いえ そう話してるのを
聞いた人がいるんです。
しかも あの放火と
9年前の父さんの横領の件は➡
同一犯だってことも聞きました。
いや それはね 違うんだ。
違いません あの火事は➡
誰かが故意に起こしたもので
あることは間違いないです。
1999年2月7日の
火事の前日➡
2月6日に ジエチル亜鉛が
納品されています。
ジエチル亜鉛は
あの当時の研究では➡
使用されていないことは
確認済みです 極めて不自然です。
使用されていないことは
確認済みです 極めて不自然です。
いや…。
さらには あの日➡
ラボのドアロックの暗証番号を
知っていたのは➡
研究メンバーの6名 つまり
五條未知子 五條蒔子➡
十嶋晃生 温田 実 八重森心護➡
そして あなた 四宮誠士だけです。
あの火事が放火なのだとしたら➡
この中の誰かが
犯人だということになります。
誠士さん あなたは
それが誰だか知っていますね?
何が言いたいの?
ジエチル亜鉛の発注者を
注文リストで確認しました。
「八重森心護」と記されていました。
「八重森心護」と記されていました。
心護がやったって思ってるの?
信じたくはありません
でも もし それが事実なら➡
受け入れなければならない
と思って ここに来ました。
どうなんですか?
お父さんが犯人なんですか?
それとも 他の誰かを
かばっているのですか?
教えてください。
(心護) あの25年前の火事。
あれは事故じゃないんです。
どういうことだ?
実は 僕…。
(蒔子) それって➡
実は 僕…。
(蒔子) それって➡
放火って話?
え?
(蒔子) あぁ… えっとね
この間 ありすが会社に来てね➡
誰かから 八重森君と誠士が➡
あの火事は事故じゃないって
話してたって聞いたって言うのね。
でも 考えてみたら それって➡
あんまりにも
非現実的な話じゃない?
非現実的?
(蒔子) だって あの当時➡
警察が ちゃんと調べて その上で
事故だってなったわけでしょ?
それなのに
あれは事故じゃないなんて➡
ありす きっと
何か勘違いしてるんだと思うよ。
ありす きっと
何か勘違いしてるんだと思うよ。
勘違いなんかじゃないよ。
ありすは あの火事の件に
向き合って 自分で調べて➡
発火原因がジエチル亜鉛だって
証拠まで つかんだんだ。
しかも この火事と➡
あの横領が 同一犯だ
ってことにも気付き始めてる。
十嶋晃生の件のことを
言ってるのか?
(心護) はい。
あの横領と 25年前の火事は➡
つながっているんです。
やめて‼
ねぇ… やめて やめて… ねぇ➡
そんなこと 今更 話して
誰が幸せになるの⁉
誰も何も幸せにならないでしょ?
そうでしょ⁉
蒔子…。
それに➡
あの横領って もう時効でしょ?
蒔子 でも…。
ねぇ! やめて やめて やめて!
ねぇ! そんな… 話 しないで!
蒔子 落ち着いて。
ねぇ 何でそんな話 するの⁉
何で こんな日に…!
何で今日なの⁉
ごめん 今まで黙ってて。
君が背負うことじゃないんだ。
今まで ごめん。
(誠士の声) 火をつけたのは…。
心護なんだ。
♬〜
火をつけたのは…。
心護なんだ。
君が入手した
ジエチル亜鉛の発注リスト➡
あれ 何年か前に 僕も見てね。
心護が起こしたことだって
知ったんだ。
本当に驚いたし
怒りだって湧いた。
どうしようか迷った。
だけど僕は➡
この件に ふたをすることを
選んでしまったんだ。
なぜですか?
君がいたからだよ。
私が?
育ての親の心護が➡
お母さんを殺してたなんて
ありすが知ったら➡
どれだけ悲しむだろうって。
そう思ったら真実が言えなかった。
そう思ったら真実が言えなかった。
でも そのことが➡
君を苦しめることに
なっちゃったんだね。
本当に ごめん。
ってことは 横領も…。
晃生の愛情を利用して
金を無心し続けてたんだよ。
でも 父さん…
誰かに はめられたんだって。
え?
知らない間に➡
所長名義の裏口座があったって。
所長名義の裏口座があったって。
それは誰が言ってたの?
心護さんが。
それは証拠とかは
見せてもらったの?
いや 証拠は…。
言葉だけってこと?
そっか…。
信じたいと思っちゃうよね。
晃生の➡
お父さんの苦しみに
気付いてあげられなくて➡
ホント 申し訳なかった。
(ノック)
(秘書)
⚟あの そろそろお時間です⚞
ああ。
変なタイミングで申し訳ない。
また後で話そう。
おかしいです。
え?
お父さんが犯人だというのは
理屈が合いません。
理屈?
お父さんは 未知子さんとは➡
いい同僚の仲だったと
聞いています。
そして 晃生さんとは恋人で➡
男同士でも子供を持てる未来が
あるといいなと話し合った➡
…と聞いています。
そんな2人を殺す
お父さんの動機は何ですか?
そんな2人を殺す
お父さんの動機は何ですか?
君のお店って いつ建てられたの?
2019年4月1日です
なぜですか?
そのお金って
どこから出てるか知ってる?
どこから?
心護はね
ずっと心配してたんだよ。
ASDの君は
一般のお店で働いたら➡
苦労することになるだろうって。
何とか ありすだけの居場所を
つくってあげたいって➡
心護は ずっと言ってた。
そのために どうしても
お金が必要だったんだよ。
そのために どうしても
お金が必要だったんだよ。
でも 父さんが死んだのは➡
店が出来る
3年も前のことだったんですよ?
想像したことある?
心護の気持ち。
え?
もうすぐ君が産まれる
って頃だよ?
心護は自分1人でも
たとえ奪ってでも➡
子供を持とうって
考えてしまったんじゃないかな。
お父さんが そんなことを
する人には思えません。
君はASDだから➡
君はASDだから➡
人の裏を疑うことが
できないんだよ。
ごめん もう行かなきゃなんだ。
⚟何だよ 急に呼び出して⚞
⚟話って何?⚞
⚟用があるなら早く言って
俺もう行かなきゃなんだ⚞
誠士さんの声です。
お父さん!
(ボイスレコーダー:男性) 誠士➡
火事のあった日
お前 どこにいた?
これは誰の声ですか?
(ボイスレコーダー:誠士) どこって?
これは誰の声ですか?
(ボイスレコーダー:誠士) どこって?
(ボイスレコーダー:男性) みっちゃんが
死んだ日 どこにいたんだよ?
父さん…!
晃生さん?
何だよお前… どうしたんだよ。
火事の後 しばらくして➡
晃生から呼び出されたこと
あったろ?
晃生から?
忘れたんなら よく聞けよ。
(操作音)
(ボイスレコーダー:晃生) 火事の
発生した時間 お前を見たんだ。
実験室から 慌てて
周りを気にしながら出てきた。
実験用の手袋まで着けて。
よこせ それ。
黙って!
(ボイスレコーダー:誠士) 見たってだけ?
(ボイスレコーダー:誠士) 見たってだけ?
(ボイスレコーダー:晃生)
お前が火をつけたんじゃないか?
みっちゃんを殺すために。
(ボイスレコーダー:誠士)
そうだよ 俺が火をつけた。
(ボイスレコーダーの操作音)
(心護)
晃生は お前に話しに行く時➡
こっそり録音してたんだ。
それを死ぬ前に
俺に託してくれたんだよ。
(晃生) やっぱり…。
でも…。
命を懸けた俺と➡
命を懸けた俺と➡
何の証拠もない お前➡
みんなは どっちを信じるかな?
どうやって?
みっちゃんは
何で逃げなかったんだよ?
眠ってもらってたからね。
(誠士の声)
コーヒーに睡眠薬 入れて➡
未知子に飲ませたんだ。
何の疑いもなく飲んだよ。
未知子が眠ったのを確認した後…。
((操作音))
((ロック解除音))
(誠士の声)
俺は この日のために➡
心護のIDで
あるものを購入してた。
(誠士の声) ジエチル亜鉛だ。
(誠士の声) そして…。
♬〜
何で そんなこと…。
お前 どうするつもりだよ?
どうするって 決まってるだろ。
すぐに警察に…。
お前はホントにバカだな。
すぐに警察に…。
お前はホントにバカだな。
考えてみろ。
え?
画期的な入眠剤が出来る
第一歩だぞ。
未知子は
自分の才能と時間を費やして➡
ここまで研究を進めてきたんだよ。
その研究チームの
新しいリーダーは俺だよ。
俺が ここで捕まったら
この研究にケチがついて➡
プロジェクトは打ち切られちゃう
かもしれないな。
そしたら未知子は無駄死にだな。
お前 どこまで…!
晃生!
一緒に上に行こうよ!
は?
一緒に上に行こうよ!
は?
この研究が
うまく次の段階に進めば➡
俺は蒔子と結婚できる。
そうなったら経営に回るだろ。
そうしたら お前に
いいポストを用意できるんだよ。
あぁ… いずれ所長とかさ。
お前もうすぐ子供 生まれんだろ?
な? どうだ?
ふざけんな そんなこと誰が…!
OK OK OK 分かったよ。
じゃあ お前が選べよ。
お前が全部決めていい。
お前が全部決めていい。
全てをバラして
未知子の研究をなしにするか。
それとも黙って
未知子の研究を続け➡
新薬を作って世の中に貢献する。
どっち選ぶ?
そんなの…。
誰も幸せにしない真実なんて➡
必要だと思うか?
(電子音)
晃生は お前にそう言われて➡
晃生は お前にそう言われて➡
結局 黙っていることを
選ばざるを得なかった。
誠士さん。
全部ウソだったんですか?
さっき話したこと全部。
いやいやいや…!
ウソじゃないよ…。
⚟もういい⚞
お義父さん… 蒔子…。
どうしたんですか?
2人には既に聞いてもらった。
もう諦めろ。
お前が未知子を殺したんだ。
そして➡
晃生に横領の罪を着せて
死に追いやった。
晃生に横領の罪を着せて
死に追いやった。
そんなこと
俺がするわけないだろう。
そんなのが証拠になるのか?
大体 何で俺が
横領なんかしなきゃいけない?
柳田先生に渡していたお金。
あれは どうしたの?
え?
あなたは晃生が亡くなる前➡
鎮痛剤の臨床データの改ざんを
お金を渡して 頼んでた。
いや…。
あのお金は➡
いや…。
あのお金は➡
どこから来たの?
いや あの金はさ…。
これを見ろ。
お前の横領の証拠となる資料だ。
(心護) 晃生名義の裏口座から
いくつかの口座を経由して➡
お前名義の口座に入金されてる。
お前がやったことは➡
この手紙に 全て書いてある。
この手紙に 全て書いてある。
手紙?
(心護) 誠士。
お前が晃生に
所長のポストを与えたのは➡
晃生を はめるためだったんだろ?
(晃生)
どうなってんだよ この口座!
全然 聞いてないぞ!
落ち着けって。
「落ち着け」って…。
お前がやったんだよ。
は? そんなこと…。
(誠士) お前がやったんだよな?
は? そんなこと…。
(誠士) お前がやったんだよな?
違うのか?
じゃあ 息子とは
もう会えないかもしれないな。
え?
お前がやったんなら➡
刑務所に入ってる間 俺が
お前の家族の生活を保障する。
でも
お前が やったんじゃないなら➡
息子は どうなるか分かんないな。
(心護) ありすが 真実を
受け止め切れないと思って➡
ずっと隠してた。
ごめん 倖生君。
(晃生の声) 「心ちゃん。
いつか倖生に会ったら
伝えてほしい。
夢を叶えるために頑張ったり➡
挫折したり➡
誰かを好きになったり➡
支え合える大切な人に
巡り会えたり。
そうやって大人になっていく
お前の姿を➡
ずっと見守っていたかった」。
(晃生の声)
「弱い父さんで ごめんな。
がっかりさせてごめん。
だけど➡
父さんには誰にも負けないことが
1つだけある。
倖生。
誰よりも➡
お前を愛してる」。
♬〜
♬〜
あんたが殺したんすか?
父さんを。
何黙ってんだよ 答えろ‼
倖生さん やめてください‼
♬〜
スーツが汚れるだろ。
あ〜もう! 何だよ〜!
何だってお前 今になって➡
こんなこと言う気に
なったんだよ!
ありすのおかげだよ。
は?
ありすは 自分が
傷つくかもしれないと分かって➡
このことに向き合おうとしたんだ。
どんなに怖くても 目をそらさずに
知ろうとしたんだ。
それを見て
俺も逃げちゃいけないんだって➡
そう思ったんだよ。
フッ…。
全てを認めるのか?
認めます。
認めます。
貴様…!
でも信じてください。
横領は会社のためですよ。
どういうことだ?
五條製薬の
業界トップの座を守るためです。
少しでも副作用が少なく
効果の高い薬を作れば➡
業績も株価も上がります。
いい薬だって
医者に書かせるためには➡
金が必要なんですよ。
誰がそんなことを頼んだ!
誰かが手を汚さなければ
会社は大きくなれません。
誰かが やらなきゃいけないことを
僕がやったんです。
誰かが やらなきゃいけないことを
僕がやったんです。
あなたのためなんです。
父さんを犠牲にしただけだろ‼
でもまぁ… 晃生も本望だろ。
は?
新型の鎮痛剤で
多くの人の役に立ったんだ。
あいつも命を張ったかいが
あったってもんだよ。
でも何も
死ななくてもよかったのにな。
ふざけんな‼
(心護) 倖生君!
未知子は?
未知子のことは どうなの?
蒔子…。
本当のこと言って!
君と➡
結婚するためだよ。
え?
君は お見合いを控えていたのに➡
僕に 好きだって伝えてくれた。
それを聞いて 僕も
どうしても応えたくなったんだ。
だから僕は…。
私のために➡
妹を殺したっていうの?
そうだよ。
そうするしかなかったんだよ
君のことが好きだったから…。
あなたは
出世したかっただけでしょ!
あなたは
出世したかっただけでしょ!
違う!
何が違うの?
バカな選択をしてしまったと
今では思ってる。
未知子に してしまったことは
許されないし➡
その罪は 一生 背負うつもりだ。
だけど それも➡
蒔子のことを
好きになってしまったから。
今も蒔子への気持ちは変わらない。
それだけは信じてほしい。
(誠士) 蒔子➡
愛してるよ。
今の話には矛盾があります。
え?
今の話には矛盾があります。
え?
誠士さんは
研究で成果を挙げたら➡
お母さんと結婚する約束を
守るつもりだった➡
…と言いました
つい先ほどの話です。
ありす それはね…。
そして疑問があります。
疑問?
誠士さんは お母さんを➡
火事の中から命を懸けて助けた
と聞いています。
それなのに 誠士さんは今さっき➡
お母さんを殺したことを
認めました。
大きな矛盾です
どういうことでしょう?
それは…。
誠士さん。
あなたは さっきから
言っていることが➡
およそ合理的では ありません。
五條家に取り入ろうと
したんじゃないのか?
みっちゃんを助けたふりをして
自分がヒーローになることで➡
みっちゃんを助けたふりをして
自分がヒーローになることで➡
五條家に
取り入ろうとしたんだろ?
自作自演ということか。
そうなの? 誠士…。
違うよ…!
あなたが
あの時 言ってくれたことは➡
全部ウソだったの?
♬〜
((これは何だ?))
((未知子さんが残してくれた
研究成果です))
((気を失う前に
僕にそれを託してくれました))
((「あなたが
この研究を引き継いで」って))
((お願いします!))
((僕に
それを発表させてください!))
((四宮君…))
((命を張ってくれて ありがとう))
((君に任せる))
((ありがとうございます!))
(蒔子の声)
未知子の遺志を継ぐために➡
自分の人生を捧げます って。
全部…➡
芝居だったんだ…。
お義父さん。
この件は
ここだけに収めませんか?
何だと?
五條製薬の看板にも傷が…。
ふざけないで‼
あなた
自分のことばっかりじゃない!
あなたの口から出るのは
きれい事とウソしかない。
何が「愛してる」よ。
あなたが愛してるのは
いつも自分だけ。
未知子のことも 私のことも➡
愛してたことなんて
一度もないでしょ!
蒔子…。
私の名前を呼ばないで‼
こんな三文芝居に
ずっと だまされていたなんて…。
もういい!
もういい!
警察を呼べ 誰かいないか!
ちょっと ちょっと ちょっと
待って 待って 待って 待って!
あ〜もう 何だよ〜!
あんたの考え方のせいで
俺は こうなったんだよ!
考え方?
そうですよ!
あんたは 自分にとって
メリットがないものは➡
全部 切り捨てて
ここまで来たんだろ!
ありすのことだって そうだよ!
役立たずだって言って
切り捨てたのは➡
あんたじゃないか!
それが あんたのやり方だろ!
何を…!
それが あんたのやり方だろ!
何を…!
(誠士) 俺はね あんたのやり方を
まねただけだよ!
あんたと俺で何が違うんだよ!
あんた 最初
俺なんか眼中になかっただろ。
俺が ああやって
悲劇のヒーローになって➡
世間の注目を浴びて 初めて
利用価値を感じたんじゃないか。
だから俺を認めたんだろ⁉
今更 何言ってんだよ‼
ハァ ハァ ハァ…!
ありす!
あぁ あぁ ありす…
ありす ごめん… ごめんね!
あぁ あぁ ありす…
ありす ごめん… ごめんね!
お父さんが悪かったよ。
お父さん?
(誠士) そうだよ。
僕が 本当のお父さんだよ。
血のつながってる唯一の家族だ。
分かるよね?
ありすは お父さんの味方だろ?
お父さんが
捕まっちゃったりしたら➡
嫌だよね?
え?
ヘンリーです。
あぁ…!
お母さんがくれたやつだ。
ありすの友達だろ?
友達ではありません
縫いぐるみです。
うん… そうだね。
ヘンリーの中身は➡
ポリエステルと綿の2種類です。
え?
どちらも 炭素 水素 酸素で
作られた単位が➡
長く連結した高分子です。
つまりヘンリーは
これらの素材で出来た➡
物質でしかありません。
そうだけど…。
しかし ヘンリーは お母さんから
プレゼントしてもらってから➡
火事の後も
ずっとずっと 一緒でした。
周りのみんなに
ヘンリーのことを紹介して➡
みんなヘンリーのことを
知ってくれています。
私とヘンリーには➡
私とヘンリーには➡
一緒に生きてきた
25年間があるんです。
誠士さんは 私の実の父親です。
そうだよ だから…。
誠士さんのDNAの半分は
私に受け継がれ➡
私の全ての細胞核に
染色体という形で収まっています。
そうだね ありすを作ってる
遺伝情報の半分は➡
僕のDNAから来てる。
一方 八重森心護のDNAは➡
私の体内のDNAには
一片も組み込まれていません。
でも 私を引き取ってから➡
毎日 私に 慣れないご飯を
作ってくれました。
毎日 私に 慣れないご飯を
作ってくれました。
いつも化学の知識を
楽しく教えてくれました。
和紗や三ツ沢家の人々を
味方につけ➡
私を守ろうとしてくれました。
そうやって
一緒に暮らしてきた時間が➡
私たちの間には 確実にあります。
この25年間
私に向き合ってくれて➡
私と 一緒に
築いてきてくれた関係こそが➡
私にとって
信じられるものなんです。
分かってるよ だから お父さんは
これから ありすと…。
あなたは
生物学上の父親ではありますが➡
私のお父さんではありません。
お父さんは 八重森心護だけです!
♬〜
まぁ でも結局➡
まぁ でも結局➡
俺は お前の父親で…。
お前は人殺しの娘だけどな!
♬〜
おいコラ! 待て‼
(ドアが開く音)
♬〜
♬〜
五條誠士‼
(ざわめき)
お前なんか
ありすの父親じゃ ねえ‼
(殴る音)
んっ…!
自分のしたことと向き合え‼
一生 向き合い続けて生きてけ!
一生 向き合い続けて生きてけ!
(蒔子) 警察ですか?
すぐに来てください。
殺人犯がいます。
⚟えっ…?⚞
⚟殺人犯…⁉⚞
(足音)
皆さま。
お騒がせしてしまい
大変 申し訳ありません。
お騒がせしてしまい
大変 申し訳ありません。
このたびの➡
五條誠士のCEO就任は➡
なしといたします。
(どよめき)
(道隆) 全ての元凶は…。
私かもしれません。
♬〜
♬〜
ありす… ごめん。
何がですか?
誠士のこと ずっと話せなくて。
お父さん 怖かったんだ。
怖い?
怖い?
本当のお父さんが
いることを知ったら➡
そっちに
行っちゃうんじゃないかって。
それが 怖かった。
お父さんは➡
なぜ私を引き取ったのですか?
みっちゃんがいなくなった後➡
五條家では ありすを施設に預ける
って話が出てたんだ。
五條家では ありすを施設に預ける
って話が出てたんだ。
このままじゃ ありすは➡
家族を失ったまま
生きていくことになる。
そう思ったら➡
何か… 無性に やるせなくてさ。
なぜですか?
重ねてたんだと思う。
自分と似てるって。
ありすは自閉症で きっと➡
ありすは自閉症で きっと➡
世の中から 普通とは違うって
言われるんだろうなって。
お父さんも➡
いつも
そうやって言われてきたから。
だから➡
ありすを放っておけなかった。
晃生の言ってたこと
思い出したんだ。
僕らでも いつか
子供を持てるんじゃないかって。
僕らでも いつか
子供を持てるんじゃないかって。
ありのままの自分でも…。
ありすとなら➡
痛みを半分こしながら➡
寄り添って
生きていけるんじゃないかって➡
そう思ったんだ。
♬〜
晃生が生きてたら➡
晃生が生きてたら➡
ありがとうって伝えたいよ。
♬〜
(和紗) お〜 ありす。
あれ? 1人?
みんな事情聴取を受けています。
長引いてるようなので
1人で帰ってきました。
長引いてるようなので
1人で帰ってきました。
そっか。
おかえり〜。
はい。
どうした?
まぁ 無事に
帰ってきてくれただけでいいよ。
私は もう
倖生さんと 一緒にいられません。
私は もう
倖生さんと 一緒にいられません。
え? 何で?
私の実の父親が➡
倖生さんのお父さんを
死に追いやったんです。
倖生さんにとって私は
父親の仇の娘です。
ありす。
帰ります。
ただいま。
あっ… ありす!
あの… ありす!
ちょっと…。
ありす 待ってってば!
倖生さんは
いつ この家を出ていきますか?
え?
できるだけ早い方がいいですね。
何が?
明日でも明後日でも
倖生さんの好きにしてください。
では。
ありす。
俺 出ていかないよ。
俺 出ていかないよ。
和紗さんから聞いた。
俺とありすが仇同士だって。
そんなの関係ないじゃん。
お父さんがどうとか関係ない。
俺たちは俺たちだろ。
倖生さんは きっと
私のことが嫌いになります。
嫌いにならない。
なります!
今はよくても きっと事あるごとに
そのことを思い出します。
今はよくても きっと事あるごとに
そのことを思い出します。
今は好きだと
思ってくれていても だんだん➡
憎しみに変わっていきます
そんなことになったら➡
倖生さんに嫌われてしまったら
私は耐えられません。
そんなことあるわけない。
なぜそう言い切れるんですか?
だって…。
絶対にそうならないなんて
言えるんですか?
分からない。
私には分かります
倖生さんは私を嫌いになります。
何で そうやって決め付けるの?
ありす さっき言ってたよね?
積み上げてきた関係が
大切なんだって。
積み上げてきた関係が
大切なんだって。
ヘンリーとか心護さんとは➡
一緒に積み上げてきた
過ごしてきた時間がある。
血のつながりなんて
関係ないんだって。
俺 それ聞いた時➡
本当にそうだなって思ったんだよ。
それって➡
未来に対しても
言えることなんじゃない?
未来?
俺とありすが
これから 一緒にいて➡
俺とありすが
これから 一緒にいて➡
ずっと一緒にいて➡
今は想像できてないような
いろんなことが起こって➡
今は想像できてないような
いろんな気持ちになって➡
そうやって
時間を積み上げてって➡
まだ想像できてないような
俺たちの関係があるはずだろ?
それをいいものにする
努力をすればいいんじゃない?
ありすが ヘンリーとか心護さんと
築いてきたような関係を➡
ありすが ヘンリーとか心護さんと
築いてきたような関係を➡
俺も これから➡
ありすと築いていきたい。
私も そうしたいです
でも怖いです。
そうしたい気持ちがあるなら
その気持ちが大事なんじゃない?
気持ち?
俺たちの間に
どんな壁があっても➡
その気持ちがあれば
乗り越えられる。
どんな壁があっても…
気持ちがあれば…。
どんな壁があっても…
気持ちがあれば…。
うん。
倖生さん。
何?
ちょっと待っていてください。
え?
牡蠣とキクラゲの中華炒めです。
え? あ うん… えっ 何?
お好きですか?
好きだけど…。
不健全です。
不健全?
牡蠣に含まれる亜鉛は➡
健康を維持するのに
欠かせない栄養素ですが➡
キクラゲに含まれる食物繊維が
亜鉛の吸収を妨げてしまいます。
キクラゲに含まれる食物繊維が
亜鉛の吸収を妨げてしまいます。
つまり この2つの食材を
食べ合わせることは➡
極めて不健全です いわば仇同士
くっつけてはいけません。
それは 俺たちの関係のことを…。
しかし!
そこに クエン酸を補うことで➡
亜鉛の吸収を
促進することができます。
つまり この2つを
一緒に食べてもいいのです。
そういうことを
言いたかったんですね?
えっと…。
さらに!
えっと…。
さらに!
きゅうりに含まれる酵素
アスコルビナーゼは➡
トマトに含まれるビタミンCを
壊してしまいます。
つまりトマトときゅうりは仇同士。
この2つを 一緒に食べては
栄養価が台無しになります。
えっ そうなの?
しかし!
マヨネーズをかけることで➡
きゅうりのアスコルビナーゼの
働きかけを弱めることができます。
そういうことが
言いたかったんですね?
さらに!
納豆は…。
うん! そうそう…。
そうだよ。
私たちは 一緒にいても
いいということですか?
私たちは 一緒にいても
いいということですか?
だから そうだって。
そうですか。
召し上がってください!
ただいま。
お父さん おかえりなさい!
報告があります!
え? 何?
私は 倖生さんと これからも
ずっとずっと 一緒にいます。
え? は?
どういうこと? え?
な… 何が? え?
な… 何が? え?
ほら銀! 早く食べちゃいな!
遅刻するよ。
(銀之助)
だってニンジンまずいんだもん。
(金之助) な〜に
ま〜た そんなこと言ってんのか?
(定一郎) じゃあ じいちゃんが
食べてあげよっか?
(銀之助) やった〜!
(明希子)
意味ないでしょ それじゃあ!
(虎之助) 先に行ってるから。
あ お母さん 今日から仕事だから。
おやつの どら焼き 棚にあるけど
1人1個だからね。
また どら焼き〜? ケーキがいい。
じゃあ じいちゃんが
銀の どら焼きも➡
食べてあげよっか?
やだ!
朝から うるせぇな いってきます。
じゃあ いってきま〜す!
(明希子) いってらっしゃ〜い。
じゃあ いってきま〜す!
(明希子) いってらっしゃ〜い。
(金之助) あ〜…! 和紗 あの〜➡
心愛のミルク
どこに置いてんだっけ?
は? 台所の棚の3番目!
まだ覚えてないのかよ!
ホント大丈夫? 私 行っても。
大丈夫 大丈夫!
いってらっしゃい!
ちょっと もう〜!
(金之助) あぁ ごめん ごめん…。
画面) 研究開発担当取締役の
五條蒔子さんが➡
10年前の横領の証拠を➡
破棄したことを
自供していましたが➡
時効により
送検には至らないとのことです。
♬〜
ありす 開店するよ。
はい!
(栄太) うん やっぱ おいしいね。
(礼央) ちょっと ちょうだい。
(栄太) いいよ。
(礼央) いい?
(翔太郎)
も〜 イチャイチャすんなって!
お待たせしました〜。
お待たせしました〜。
残ったお酒をスッキリ分解
しじみとネギのスープパスタね。
(久保田) うわ うまそう!
お待たせしました。
疲れた体もバッチリ回復
豚ロース肉の照り焼き丼です。
(優奈) 結構ガッツリですね
いただきます。
はい イライラ解消
マグロの刺身定食と…。
イライラ解消
カツオ刺身定食です。
(雅美) いただきます。
「いただきます」言いなさいよ。
言ったよ。
言った? 言ってないよね?
はい 食べて。
あっ いらっしゃ〜い!
久しぶりっすね。
あっ いらっしゃ〜い!
久しぶりっすね。
(明里) ありすさんのご飯
食べたくなって。
(圭介)
最近 肩凝りがひどいんですよ。
両肩ぐにゃんぐにゃん
カボチャと豚肉の胡麻風味炒めです。
ぐにゃんぐにゃんですか?
はい ぐにゃんぐにゃんです。
私は新人の教育で心労が…。
メンタル大安定
緑黄色野菜たっぷりポトフです。
じゃあ奥どうぞ。
(雅美) あっ そういえば聞いた?
あの 何だっけ スーパーの
あの あいつ!
優作さんすか?
あいつ彼女できたんだって!
え⁉
あいつ彼女できたんだって!
え⁉
三國谷優作に?
何て名前って言ってたっけな〜。
あの〜…。
あっ! あの子!
もう! ついてこないで!
(優作) 百花 話 聞いてよ!
三國谷優作は
3マス目までしか進めません!
あぁ もう…!
優作さんが付き合った人って…。
もう別れたから。
付き合ってはいたんですか?
一瞬ね。
一瞬じゃないじゃん!
今日で3日目でしょ?
3日が 一瞬なら 1週間も 一瞬?
1か月も 一瞬ってこと?
(百花) もう 3マス目!
あぁ もう…!
束縛がひどくて…
ストレスに効く料理は ないですか?
束縛がひどくて…
ストレスに効く料理は ないですか?
三國谷優作を吹き飛ばす
鳥レバーとピーマンの味噌炒めです。
あ〜 助かる〜!
俺 絶対 吹き飛ばない…!
だから3マス目!
あぁ もう…!
(ドアが開く音)
いらっしゃいっす。
えっ…?
席 空いてる?
うん 空いてるよ。
こちら どうぞ。
(蒔子) ありす。
倖生君。
五條家の人間として 謝らせて。
今まで本当に… ごめんなさい。
今まで本当に… ごめんなさい。
いえ。
あ… お父さんがね➡
来たいって言って。
私は そんなこと言ってないぞ。
あの子は どんな店をやってるんだ
と聞いただけだ。
分かった分かった。
ご注文は どうしましょうか?
私 目の疲れが相変わらずで。
はい! 眼精疲労に効果てきめん
キーママンゴーカレーです。
はい! 眼精疲労に効果てきめん
キーママンゴーカレーです。
あっ おいしそう。
お父さんは?
私は どこも悪いとこなどない。
お父さん。
腰痛がひどいかなぁ…。
いや あるじゃないっすか!
今は やめようか。
では 腰痛改善 干しエビたっぷり
筍あったか蒸し寿司です。
(蒔子)
わぁ すごい! おいしそう。
食べよ食べよ いただきます。
食べよ食べよ いただきます。
ん〜! おいしい。
♬〜
食べてる食べてる フフフ…。
♬〜
ん〜…!
こんなに おいしいなら
もっと前から来ればよかった。
こんなに おいしいなら
もっと前から来ればよかった。
♬〜
すまなかった。
(道隆) 八重森君。
ありすを立派に育ててくれて
ありがとう。
いえ。
いつでも来てください。
♬〜
♬〜
ありす お父さんも食べよっかな。
お父さんは昨日 夜遅かったので➡
寝不足解消 ほうれん草ソースの
サーモンムニエルです。
<たくさんの試練を乗り越え➡
ありすは
たくましく成長しました>
<これからも きっと
山あり谷ありですが➡
もう大丈夫>
もう大丈夫>
<こんなに たくさんの➡
大事な人たちに
囲まれているんだから>
<化学の大好きな料理人
ありすのお話は➡
これで おしまいです>
♬〜
ありす。
はい。
♬〜
♬〜
<めでたし めでたし>
♬〜
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