All language subtitles for Pandora.no.Kajitsu.Kagaku.Hanzai.Sousa.File.S03EP02.1080p.HULU.WEB-DL.AAC2.0.H.264-MagicStar

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Original subtitles

(雄大) いやね 市民の安全を 守るのが職務の警察官が

市民の安全を 脅かすというのは――

いただけないッスね

(東原 茜) 現役警察官が――

小さなお子さんを抱えた母親にまで 発砲していたということですが

(携帯電話の着信音) (水野賢司) いや にわかには信じ難い

いや まったくもって 理解できませんね

私なんかは“悪いヤツを やっつけるんだ”という思いで――

警察官になりましたから

これは 日本警察史上 最大の不祥事かもしれませんね

(東原) これだけの情報が出るのに――

時間が かかりすぎているようにも 思うんですが

(水野) 身内の不祥事ですから 慎重に捜査を進めているものと…

(呼び出し音)

(携帯電話の操作音)

(奥田玲音) 昨日 体調崩してから 連絡が取れなくて――

倒れてたら どうしようと思って来たんです

(阿久 競) 酒飲んで 寝てるだけだと思うけどなぁ

(奥田) …ですよね

(ノック) (阿久) 長谷部さ~ん

(鍵の開く音)

(阿久) どうぞ (奥田) ありがとうございます

長谷部さん? 奥田です

入りますよ?

(ドアの閉まる音) (テレビ音声)

(奥田) もう いるなら言ってください

(カーテンの開く音)

(目覚ましのベル)

この時間だったら遅刻だし

(ため息)

(小比類巻祐一) トリガーですか じゃ それが分かれば…

(最上友紀子) 事件が 未然に防げるかもってところ?

でも 手がかりは VRと監視カメラ映像だけ

(小比類巻) トリガーは私のほうが 博士は…

(最上) 雨宮を見つけだして 解除方法を突き止める

(小比類巻) お願いします

(携帯電話のバイブレーター)

(小比類巻) もしもし?

えっ いなくなった!?

ずっと連絡が取れなくて 来てみたんですけど…

(奥田) 長谷部さんの家の壁に…

奥田さん 何があったんです?

今 写真送ります

(携帯電話の操作音)

(シャッター音)

(最上)“頼む”って…

(島崎博也) 長谷部が?

(小比類巻) 手分けをして 捜したのですが どこにも…

(島崎) ハァ… 俺のほうでも当たってみる

(小比類巻) よろしくお願いします (島崎) うん

それと VRの件だが 今日中に全て回収されるはずだ

(小比類巻) ありがとうございます

だが その訓練用のVRは ホントに原因なのか?

(小比類巻) 恐らく

日本中の警察官が 何かの拍子で 事件を起こす可能性があるかと

(島崎) 怖いこと言うなよ

なんとか そうならないように頼んだぞ

どうした?

長谷部さんも VR訓練を 全て試していたようなので…

フゥ…

前の奥さんと娘さんにも 連絡してみる

心配するな

長谷部さん! どこに行ってたんですか?

(銃声)

ハァ…

ハァ…

ハァハァ…

(雨宮 猛) マインドコントロールが 危険なのではありません

マインドコントロールの悪用が――

危険なんです

本来 マインドコントロールは

潜在能力を 引き出す手段なんです

そもそも 洗脳と マインドコントロールは別物なんです

洗脳とは 暴力…

(小比類巻) 博士

まだ起きてたんですね

(最上) コッヒーこそ

(小比類巻) フフッ… 何か分かりましたか?

さっぱり

(小比類巻) そうですか

ハセドン 何してんだろ?

犯罪者には なってほしくない

(小比類巻) させませんよ

(四宮聡子) そろそろ起こしてあげて

(小比類巻星来) 分かった

(ボウルをたたく音) (星来) パパ! ユッキー!

起きなさーい!

(小比類巻) ハァ…

アッ… ああ 星来 おはよう

パパ 遅刻するよ!

ありがとう

(小比類巻) 博士 起きてください! (最上) う~ん?

(小比類巻) お義母さん おはようございます

(聡子) 朝食は? (小比類巻) あっ 大丈夫です

博士! 支度してください 早く

パパ 日曜日 登山の練習だからね!

ユッキー パパに言っといて!

(最上) う~ん?

(聡子) 悪いけど あとでペットボトル出しといて

(最上) OK~!

全然 OKじゃないね

(星来) うん

もう ユッキー!

(守山憲太) おう おはよう! おう 気をつけろよ!

(学生) はい

(守山・女性) おはようございます

(守山) おはよう いってらっしゃい

(女性) いってきま~す

(守山) おはようございます

(守山) おはようございます (最上) ザ~ッス

コッヒー!

コッヒー! 置いてかないでよ!

あっ ああ 博士 これ…

なに? なになに?

頑固な寝癖ですね

うるっさいな もう

あ そういえば 星来ちゃんが なんか 登山…

(銃声)

(銃声)

(悲鳴)

(小比類巻) 警察です!

離れてください!

(銃声)

(悲鳴)

♪~

~♪

(小比類巻) 発砲は2回に見えますね

(奥田) はい

それが何か?

(小比類巻) 現場に駆けつける前に――

発砲音を3発 聞いた気がするんですが

(奥田) でも 拳銃に残っていた弾数からしても――

室長が来てからの1回の前は 2発のはずです

(小比類巻) それは分かってるんですけど

(奥田) 動揺していたら――

見間違い 聞き間違いは あるんじゃないですか

(小比類巻) もう一度 いいですか?

(奥田) はい

何か見て 一瞬 固まってますね

一体 何を…

(奥田) もう少し奥です

そこです

(奥田) あれ?

あの監視カメラの映像って 捜査本部になかったですよね

(ゲームの音)

(柳澤竜二) 昨日の事件の瞬間が 映ってる映像ッスか?

(奥田) はい

(柳澤) もう 昨日 警察に渡しました

(小比類巻) 警察?

(奥田) 何て名乗ってました?

(柳澤) 何つったっけなぁ

ンッ… 取りに来たときの映像あります

(奥田) この2人 橘さんの部下の…

(最上) えっと じゃ そっちの研究所 行くよ

1時ね うん

橘るい どうしたの?

(橘) 差し入れです

あいつ ここのシュークリーム 好きなんで

(最上) ふ~ん 暇なの?

(橘) ハハッ…

差し入れ持ってくると 暇に見えるんですか?

(最上) ごめん ごめん

ちょっと出るから 冷蔵庫 入れといて

(橘) あっ…

どちらへ?

(最上) 慶成大学

あっ…

この人 知らない?

(橘) 誰ですか?

(最上) 知らないか じゃ いいや

(橘) いや 教えてくださいよ

(最上) 脳科学者の 雨宮 猛

訓練用のVRの開発に 関わってるはずなんだよね

(橘) ああ マインドコントロールが どうとか

(最上) そう

コッヒーは 警察官が自分の意志で 殺人なんか犯すわけないって信じてる

(橘) ハハッ…

あいつ ムダに まっすぐなんですよね 昔から

グレーがあるってことを知らない

(最上) そうでもないよ

それに まっすぐな所は コッヒーのいい所だと思うけど

まあ そういうことにしますか

それで 最上先生は この雨宮が一連の事件の犯人だと?

(最上) それを今から調べるところ

(橘) ああ

橘るい 何か探りに来た?

(橘) 探りたいことがあれば 直接 小比類巻に聞きますよ

(最上) そっか

(橘) では おジャマしました

(最上) おジャマされました

(最上) 雨宮 猛って どんな科学者だったの?

(大和千鶴) 朝から晩まで 研究のことしか考えてない人でした

いつも “謎を解きたいだけだ”って言って

同じだ

ごめん 続けて

(大和) 先生 盲腸で 入院したことがあるんですけど――

病室にパソコン持ち込んで 寝ないんですよ

あのときは大変でした

そんなに熱心だったのに なんで閉鎖しちゃったの?

(辻本昭一郎) 資金繰りですよ 当時は 尼崎事件が発覚したころで

マインドコントロールは 完全に悪いイメージが浸透して

研究費用が下りなくなったんです

悔しかったですよ

それで? みんな どうしたの?

(平 真人) 雨宮先生が ほぼ全員の 働き口を見つけてくれたんです

でも 先生は消えた

(平) あの… 最上友紀子博士ですよね?

なに? いきなり そうだけど?

隠れファンでした

フッ… 隠れなくていいでしょ?

(平) はい

(小比類巻) 橘 どうして?

上が様子見てこいって

(黄川田優斗) あそこにいる 警察庁の橘さんのおかげで――

奥さんと子供は無事でした

(エレベーターのチャイム)

(奥田) この2人 橘さんの部下の…

(橘のスペイン語)

(橘のスペイン語)

(橘) 西山 今…

(秋月 亘) あっ お疲れさまです

(小比類巻) お疲れさまです

(西山) はい (橘) あと 昨日の件

大使館に確認取れたのか?

(西山) それが 領事が シンガポールでイベントに出席中で

現地の補佐官の連絡先を…

(橘) 声かけろよ

あっ… 仕事のジャマしちゃ悪いと思ってさ

(橘) 気ぃ遣うなって

何か聞きたいことでもあんのか?

(小比類巻) ああ

駅前通りで起きた警察官発砲事件

あの通り沿いのゲームセンターの 監視カメラの映像…

あ~ 悪い ウチで預かってたやつだ

あれ ウチの事案でもあるから データもらえないか?

(橘) もう捜査本部に戻しといたぞ

えっ?

なんだよ そんなことかよ

深刻な顔してるから 何事かと思ったよ

あっ そうだったのか

悪い ありがとう

そんなことより メシ行こうぜ

お前のおごりで

お前 まだ仕事中だよ また今度な

おう

ハァ… フッ…

(キーを押す音)

(キーを押す音)

(キーを押す音)

(柳澤) 取りに来たときの映像あります

(小比類巻) サイズが違う

(橘) あ~ 悪い ウチで預かってたやつだ

(最上) 何かあった? (小比類巻) いや 何でも

(最上) あっ そうだ コッヒー

帰ったら パソコン調べたほうがいいかも

(小比類巻) え?

(奥田) 室長 博士

(小比類巻) あっ 奥田さん

(小比類巻) そんなにムカついてる人が 差し入れなんて持ってきますかね?

(奥田) だって 何ですか? あの壁 “その時が来たら頼む”って

それって…

ハァ… 仲間を何だと 思ってるんですかね?

考えれば考えるほどムカついて

大丈夫だよ オッキー

それ 根拠あります?

(最上) ない

(奥田) ハァ…

(小比類巻) 博士が大丈夫って言うときは――

不思議と大丈夫なんです

(アラーム音)

(最上) やっぱ コッヒーのもか

(タイピング音)

(最上) これでもダメなら 初期化しよう

(小比類巻) 博士のパソコンも ハッキングされてたんですよね?

(最上) うん でも 大丈夫 データも無事

(小比類巻) 誰が こんなことを…

やっと分かったんだけどね 犯人

(小比類巻) 特定できたんですか?

(最上) IPアドレスから――

いくつかある海外の中継地点を たどったら…

(小比類巻) 警察庁?

(最上) 国際テロリズム対策課って これ 橘るいの部下だよね?

(秋月) お疲れさまです

(小比類巻) お疲れさまです

(最上) 言いにくいんだけどさ 橘るいって信用できんの?

(小比類巻) あっ ちょっと待ってください

ハッキングしたのは 彼で 橘ではないですよね?

(最上) でも なんか 差し入れ 持ってきたときも 探ってたし

(小比類巻) 証拠もないのに 決めつけないでください

(最上) だって なんか感じ悪かったもん!

(小比類巻) だったとしても 私にとっては大切…

(パソコンの信号音)

(タイピング音) (最上) これで大丈夫だと思う

すみません

(最上) いいよ

(最上) 帰ろ コッヒー

(小比類巻) 博士

私は…

警察に向いているのでしょうか?

(最上) なに? いきなり

私にも迷った時期があったんです

長谷部さんみたいに 現場をよく知ってるわけでもないし

奥田さんみたいに強いわけでもない

自分に 一体 何ができるのかって

でも そんなとき 橘に言われたんです

“お前の正義で 救われる人が たまにいる”って

(最上)“たまに”って

不器用なヤツなんですよ

でも うれしかった

辞めないで続けるって言ったら――

“そんなことより メシおごれ”って

三枝みたいに 頻繁に会う間柄ではありませんが――

多分 ず~っと大事な仲間なんです

(最上) でも コッヒー

(小比類巻) 分かってます

えっ?

(小比類巻) やめましょう

次の犠牲者が出る前に トリガーか雨宮を見つけださないと

(最上) …だね

(ドアの閉まる音)

(鍵の閉まる音)

(星来・三枝益生) おかえりなさ~い!

(最上) びっくりした!

(小比類巻) 三枝 入り浸ってるなぁ (三枝) あっ すいません

(三枝) 大成功だったね (星来) ねっ?

(三枝) あっ 聡子さんが 作ってくれた回鍋肉があるんで――

チンしますね

(小比類巻) 悪いな (最上) ありがとう

(星来) ねえ パパ 見て 星来のライト

(小比類巻) あっ まぶしい

(星来) フフッ… 光の強さ 変わるの!

(小比類巻) ホントに? (星来) 暗い山道でも大丈夫だよ

(小比類巻) え~っ? (星来) ほら 変わってる

(三枝) でも なるべく早くね 暗くなる前に帰るんだよ

(小比類巻) そうだよ

(星来) ちょっと おやつ 入れ過ぎちゃったかも

(小比類巻) なあ 星来 ちょっといい?

(星来) なに?

(小比類巻) あしたなんだけど 延期できないかな?

パパ 急いで悪い人 捕まえなきゃいけなくなっちゃって

いいよ お仕事だもん しかたない しかたない

ごめんな 星来

パパも寂しいって知ってるから

(小比類巻) えっ?

パパも 星来と遊べなくて ママと会えなくて寂しいでしょ?

だから 星来も我慢する

(星来) でも たまには遊んでね

(小比類巻) もちろん 山だって 今度 一緒に行こうな

(星来) パパがいなくても オカルト星人と行くよ!

(小比類巻) えっ? (三枝) うん?

うん! 行こう 行こう!

早く パパとママが登った山に 行きたいもん

(星来) あしたは そのための練習だもん!

フフッ… そっか

延期じゃダメなのか? パパだって 山 一緒に行きたいのに

(星来) パパは お仕事でしょ! ヘヘヘヘッ…

ハハッ… そうだった

(三枝) 隊長 何かありましたか? (星来) ドングリあった!

(三枝) えっ ホントに? 持って帰ろうかね?

(星来) ねっ? (三枝) う~ん きれい きれい

(星来) 何かあるかな? あるかな?

(三枝) 何もないか

あっ 白いキノコ 見つけた!

わあ ホントだ! これも珍しいなぁ

(星来) うん

(三枝) これも お家に持って帰ろっか

(御門凛子) 死にますよ

えっ?

(三枝) 死ぬって?

(御門) そのキノコは――

猛毒キノコ御三家のひとつ ドクツルタケ

英語名では デス・エンジェルと 呼ばれるキノコです

触らないほうが身のためです

(三枝) ああ

あっ 確か 毒キノコって ナスと一緒に火を通せばさ…

(御門) 迷信です 死にますよ

(三枝) そんな 2回言わなくても

(星来) これ食べると死んじゃうの?

(御門) 純白で凛と立つ――

この気品ある姿に 誘われたんですよね?

でも 1本食べたら 確実に死にます

24時間以内に 腹痛 嘔吐 下痢が発生

治療しても 1週間後には 肝臓 腎臓が壊死します

解毒剤はありません

(三枝) ご丁寧に ありがとうございます

(御門) いえ お役に立てて何よりです

(三枝) アア…

(御門) お父さんと登山なんて ステキですね

(三枝) あっ いや あの…

(御門) では 私は これで

(三枝) なんか…

ちょっと変わった おねえちゃんだったね

行こっか

(三枝) どうしたの?

あっ 別のキノコ 探そっか

(星来) パパも ヤッホーできるとよかったのに

(三枝) じゃあさ 頂上まで行ったら パパの分まで ヤッホーしよっか

(星来) うん! (三枝) OK 行こう!

(星来) キノコ探す!

(三枝) え~っ? どっち どっち どっち どっち?

(三島翔平) 少々 お待ちください

(クリック音)

(パソコンを閉じる音)

お待たせしました ご一緒いたします

1人で行けるよ?

(鍵の開く音)

(ドアの開く音)

(鍵の開く音)

(鍵の開く音)

(鍵の開く音)

(三島) こちらですね

(鍵の開く音)

(三島) どうぞ

(最上) ありがとう

(雨宮) いかにして苦痛を取り除くか いかにして脳をコントロールするか――

ダマせるかが重要だと思うんだ

えっ? 悪用?

違う! 違う!

そもそも紙一重なんだ

だからこそ 私たちは 慎重に進めなければならない

それが科学だ

我々が探求するのは――

人間の心の奥深くにある その無限大の可能性だ

それが 悪用されるかも しれないからといって――

我々が探求をやめるべきだと 思うか?

どうだい? 君も その気になっただろ?

君は もう 私のコントロールに――

1歩 足を踏み入れたという 証拠なんだよ

ハハハハッ! アハハハッ!

アハハハッ!

アハハッ! アハハハッ!

(足音)

(小比類巻) 雨宮に会えたんですか!

(最上) う~ん

まあ でも 会えたっていうのかな?

(小比類巻) ハハッ… どういうことです?

(最上) 研究できそうにない 感じだったんだよね

病棟で1人で しゃべってて

若年性認知症だって

(小比類巻) つまり あのVRと雨宮は関係がないと?

うん そうだと思う

でも あんな監獄みたいな病棟に 自分で入ったのかな?

雨宮本人が望んだことではないと いうことですか?

(最上) 分かんない

雨宮なら――

もっと最先端治療を受けれる病院を 選ぶ気がするんだよね

…で そっちは何か進展あった?

ハァ… それは聞かないでください

落ち込んでる暇ない ハセドンだって戻ってないんだから

ハァ… すみません

(キーを押す音)

(破裂音)

(最上) なに!? (三枝) ごめんなさい!

(電子レンジの信号音) (三枝) ごめんなさい あの

ちょっと おなかすいちゃって

(最上) 何やってんのよ

気化するとき 体積が1700倍 膨らむんだから――

破裂するに決まってるよ

えっ?

だから パンの水分が蒸発して 体積が1700倍 膨張したの!

レンジ使って温めるときは 袋 ちょっと切らないとダメだって

(三枝) あ~ はいはい そうですね!

(最上) うん

(三枝) 先輩?

(小比類巻) ちょっと出てきます (最上) えっ?

これだ

(葛木信介) 小比類巻 まだいるのか?

(玉置 孝) お疲れさまです

(葛木) 何か気になることでも あるのか?

(小比類巻) 葛木さん

罪を犯した警察官は…

もう仲間ではないんですか?

(葛木) 割り切れないのは分かる

だが どんな事情があれ 彼らは人を殺めたんだ

(小比類巻) ですが… (葛木) 俺だって信じたくはない

(葛木) メシ食ったか?

食えるときに メシだけは食っとけ

俺が初めて配属された交番で 世話になった先輩の口癖だ

もっと指導することがあるだろって その当時は思ったがな

懐の深い人だった

その先輩の息子が…

今回 事件を起こした守山巡査長だ

父親に憧れて 警察官になった

守山先輩に似て びっくりするほど優しくて…

正義感の塊みたいな青年だったよ

だがな 奪われた命がある

それは事実なんだ

道を踏み外した者は 裁かれねばならない

小比類巻

お前は何者だ?

(小比類巻) えっ?

それが分かっていれば…

答えは出るはずだ

葛木さん

報告したいことがあります

(小比類巻) 朝早くから呼び出して すいません

(最上) …で? 何が分かったの?

(小比類巻) トリガー音です

(奥田) えっ?

(小比類巻) 事件を起こした警察官ですが――

全員 発砲する前に 固まる瞬間があるんです

(最上) いや それは分かってるよ (小比類巻) これを見てください

(小比類巻) 吉田は カップ麺と 焼きそばパンを持って奥に入ります

ですが 戻って来たときには カップ麺しか持っていないんです

なぜなら レンジでパンを温めていたから

それが破裂した音を聞いて 振り向いた

(奥田) 破裂ですか

(小比類巻) 次に自動車事故現場です

背後に見える事故車

このボンネットの中で 何かが小さく炎上したときに――

佐竹は固まっているんです

同時に 中村と堀も

そして 最後の事件です

1台のトラックが通り過ぎたとき 守山が固まっています

サイズが改ざんされていたので 映っていないんですが――

近くに 空のペットボトルが 散らばっていたんです

守山が固まったのは――

このトラックが空のペットボトルを 踏んだときだと思われます

でも 映ってないんじゃ…

(物を拾う音)

(小比類巻) これが証拠です (最上) なるほどね

(最上) なんか 登山…

(銃声)

(銃声)

(悲鳴)

(小比類巻) 監視カメラに 音声がなかったので――

気づきませんでしたが――

私と博士が聞いた 3回の発砲音のうちの1回目は――

恐らく 空のペットボトルを トラックが踏んだ音だったんです

(奥田) あ~ それで3回

(小比類巻) つまり どれも破裂音が きっかけなんです

(奥田) えっ? 破裂音って――

風船が割れる音とかも そうですよね?

そんな ありふれた音が トリガーになるんですか?

(最上) さすがに それはないでしょう

自然発生するような音 トリガーにするはずない

(小比類巻) そのとおりです

実は 破裂音が聞こえたとき 警察官たちは――

警察無線のセルコールの音も同時に たまたま受信していたんです

(奥田) セルコールって――

あの 無線が入る前の ピーッて音ですよね

(小比類巻) ええ つまり 2つの音を同時に聞いていた

結合音?

話が早い

えっ? ちょっと待ってください 長谷部さんがいたら 怒ってますよ

結合音って何ですか?

人間の耳は 非常によくできていて

別々の周波数の音を同時に聞いても 聞き分けられるんです

ですが 周波数が近い2つの音を 同時に聞いた場合

うなりを伴った別の音が 聞こえることがあるんです

それが結合音です

事件を起こした警察官たちは――

セルコールと破裂音の余韻を 同時に聞いたことで――

結合音を聞いていたんです

その結合音が 訓練用VRのブザーと たまたま同じ音だったので――

トリガーとなり 暴走した

あの酔い止め薬を服用して VR訓練を終えた警察官…

つまり マインドコントロールが 完了した警察官であれば――

誰でも暴走する可能性が あったということです

(奥田) こんな大がかりなことして――

警察官に 無差別殺人させたってことですか?

(最上) 違う

この3つの事件は ハプニングなんじゃない?

(小比類巻) 想定外の出来事だったかと

セルコールと破裂音の 組み合わせまでは――

犯人も想像できなかった

(奥田) …てことは これから また事件が?

(小比類巻) ええ

捜査一課には報告済みで 既に動いてもらってます

(奥田) VR訓練をした警察官に そのトリガー音を聞かせれば…

大勢の警察官が 一斉に暴れだすだろうね

一連の警察官による犯行は誤作動で

犯人の目的は もっと別にあったんです

(リポーター) こちらが 本日――

横浜G7サミットの――

セレモニーが 行われる会場です

あと1時間後には あちらのホテルで――

7か国の首脳会議が行われます

(男性) 憲法九条を守れ! (デモ隊) 憲法九条を守れ!

(男性) 軍拡につながるサミット反対! (デモ隊) 反対!

(リポーター) 今日の横浜G7サミットのために――

全国から集まった警察官は およそ4万人にも上ります

(玉置) 警察官連続発砲事件に 関わっていると見られる――

国際テロリズム対策課の橘るいが サミット会場付近で確認されました

(橘) 小比類巻

戦場が今いくつあるか分かるか?

(リポーター) こちら 横浜中央公園は――

厳重な警備態勢が 敷かれています

(小比類巻) 橘は諦めませんよ

(奥田) はい

(長谷部) どうなってんだよ?

(橘) お前とは 話しとかないとな

(小比類巻) お前 何するつもりだ?

答えろ 橘!

♪~

~♪

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