Afrikaans
Akan
Albanian
Amharic
Arabic
Armenian
Azerbaijani
Basque
Belarusian
Bemba
Bengali
Bihari
Bosnian
Breton
Bulgarian
Cambodian
Catalan
Cebuano
Cherokee
Chichewa
Chinese (Simplified)
Chinese (Traditional)
Corsican
Croatian
Czech
Danish
Dutch
English
Esperanto
Estonian
Ewe
Faroese
Filipino
Finnish
French
Frisian
Ga
Galician
Georgian
German
Greek
Guarani
Gujarati
Haitian Creole
Hausa
Hawaiian
Hebrew
Hindi
Hmong
Hungarian
Icelandic
Igbo
Interlingua
Irish
Italian
Javanese
Kannada
Kazakh
Kinyarwanda
Kirundi
Kongo
Korean
Krio (Sierra Leone)
Kurdish
Kurdish (Soranî)
Kyrgyz
Laothian
Latin
Latvian
Lingala
Lithuanian
Lozi
Luganda
Luo
Luxembourgish
Macedonian
Malagasy
Malay
Malayalam
Maltese
Maori
Marathi
Mauritian Creole
Moldavian
Mongolian
Myanmar (Burmese)
Montenegrin
Nepali
Nigerian Pidgin
Northern Sotho
Norwegian
Norwegian (Nynorsk)
Occitan
Oriya
Oromo
Pashto
Persian
Polish
Portuguese (Brazil)
Portuguese (Portugal)
Punjabi
Quechua
Romanian
Romansh
Runyakitara
Russian
Samoan
Scots Gaelic
Serbian
Serbo-Croatian
Sesotho
Setswana
Seychellois Creole
Shona
Sindhi
Sinhalese
Slovak
Slovenian
Somali
Spanish
Spanish (Latin American)
Sundanese
Swahili
Swedish
Tajik
Tamil
Tatar
Telugu
Thai
Tigrinya
Tonga
Tshiluba
Tumbuka
Turkish
Turkmen
Twi
Uighur
Ukrainian
Urdu
Uzbek
Vietnamese
Welsh
Wolof
Xhosa
Yiddish
Yoruba
Zulu
(涼香) ちょっと離してよ! ヤダってば もう!
離して! イヤ~!
やめてよ!
(涼香) イヤ~!
降ろして! ここから降ろしてよ… お願い!
(涼香の声) あの人 私がいなくちゃダメなの。
タクヤは 私がいなきゃ…。
だから 私… お願い‼
(車のエンジンをふかす音) (涼香) ≪ここから降ろして!≫
(真希) ママ…。
♬~ (遠雷)
♬~
♬~
♬~ (叶) 行くわよ。
♬~
♬~ (雷鳴)
♬~
♬~ (車のドアが開く音)
♬~
♬~
♬~ (雷鳴)
♬~ (叶) じゃあ よろしく。
♬~ えっ?
♬~
♬~ (車のドアが開く音)
♬~
♬~
(佐々木友則) はぁ… チッ。
痴話げんかは いつも こんな夜中だ。
♬~
♬~ (雷鳴)
♬~
ハッ。
♬~
♬~ (ドアが閉まる音)
♬~
♬~ ハッ。
♬~
あの… 私… 帰ります。
どこに?
♬~
♬~
(ドアが閉まる音) ハッ。
(物音)
(ピア美) 泣いてる?
キャ! (ピア美) フフっ。
(ピア美) ねぇ 泣いてる?
泣いてない。 あっそ。
魔王? そう。
ねぇ ここ どこ?
(くしゃみ) (ボンビ) グループホーム。
訳ありの子が 連れて来られる所っていえば➡
分かりやすいかなぁ。 (はなをかむ音)
(ピア美) 汚いなぁ。 私 帰らなきゃ!
ママが心配する!
(ヘアゴムを鳴らす音)
(ピア美) でも あんたのママ➡
彼氏のこと 殺しちゃったんでしょ ダメじゃん。
こ… 殺してない!
そうなの? でも ドンキで殴ったって聞いたよ?
な… 殴ったけど 死んでない。
そうなんだ! 丈夫なんだね!
ママの彼氏。
大体 ママには無理だもん。
泣き虫だし 1人じゃ ごはんも作れないし➡
お化けも嫌いだし そんなママに人殺しなんて無理。
痴情のもつれって いうんでしょ?
男と女の間って➡
何があるか分からないよね。 何で そんなこと知ってるの?
魔王がアイスドールと 電話してんの聞いちゃった。
《アイスドール?》
(ピア美) ところでさ ドンキって どういう意味?
知らないで言ってたの? (ポスト) フッ。
(においを嗅ぐ音)
鈍器はバットとか灰皿とか そういう重たいもんのこと。
要するに こいつのママは➡
重いもので男をぶっ叩いて 捕まったってわけ。
大したタマだよ。 そんな言い方しないで!
ポスト 新人さんには 優しく 優しく…。
ポストって それ 名前?
(ピア美) ここでは みんな あだ名で呼ぶの。
私はピアノがうまいから ピア美。
グランドピアノが似合うお嬢様ね って よく言われるの。
誰も言わねえよ。 で 私はボンビ。
ボンビ? バンビみたいで かわいいから!
違うでしょ! ただ 家が貧乏で 預けられただけでしょ。
じゃあ ポストは?
(ボンビ) ポストは 赤ちゃんポストにいたんだって。
小包で~す。 ごめん。
フッ かわいそうだと思った?
かわいそうだって思うほうが かわいそう。
(ピア美) で あなたの名前は何にする?
私は あだ名なんて いい すぐに帰るから。
(ピア美) えっ?
ママが警察から出て来たら 帰るもん だから すぐだよ。
分かってねえな。
私の名前は 真希。
真希? めんどくさ。
もう ドンキでいいよ。 ハハハ! いいね ドンキ!
呼びやすいし 安っぽくて最高! イヤ! そんなの絶対にイヤ!
(ノック)
ハッ。
(ノック)
えっ?
あの男の人? (においを嗅ぐ音)
(ドアが開く音)
どうしたの?
(パチ) ちっち。 えっ?
くっさ~い!
(ピア美) ハハっ やだ パチ ウンチしてる ハハハ…。
笑うな!
ハハハ…!
(泣き声) ハハハ…!
悪かったって ほら 風呂で流すよ。
手伝って。 (ピア美) えっ また~?
(ドアが閉まる音)
(ドアが開く音)
先に寝てな。
♬~
≪ごはん ごはん!≫
≪ごはん ごはん!≫ ≪ごはんだ~!≫
(オツボネ) 痛ったいわね! すいません。
出たよ オツボネ 更年期だよ。
オツボネ?
(ピア美) こっち こっち。
ここで ごはん?
そう びっくりするほど おいしいよ。
ロッカーのレシピ。
ロッカー?
(杖を突く音)
ハァ~。
よし!
泣け。
どうした? 芸の一つもできないのか?
そんなことじゃ もらい手は つかんぞ。
いいか?
ここにいる お前達は➡
ペットショップの犬と同じだ!
ペットの幸せは 飼い主で決まる。
飼い主は ペットを どうやって決める?
かわいげで決める。
時に 心を癒やすように かわいらしく笑い➡
時に 庇護欲をそそるように泣く。
初対面の大人を にらみ付けるようなペットなんざ➡
誰も もらっちゃくれない!
犬だって お手ぐらいの芸はできる。
分かったら 泣け。
泣いたヤツから食っていい。
やれ!
(泣き声)
汚く泣くヤツがあるか!
かわいげを見せろと言ったんだ。
(泣き声)
演歌か!
おい お前 やってみろ。
聞こえないのか?
私 犬じゃありません。
フッ じゃ 猫か。
(猫の鳴きマネ)
おい 見本 見せてやれ。
いくらで?
フッ。
チッ。
(杖を突く音)
よし! 食え。
いただきます。
チッ。
♬~
乾燥してんのかなぁ?
何か決まんないんだよな~。 (ドアが開く音)
ポスト 今日 お試しだっけ?
うん。 お試し?
ワン!
♬~
よろしくお願いします。
(細貝晴美) こんにちは。 こんにちは。
(細貝) じゃあ お預かりします。
(晴美) 行こう。 はい。
新しい家族を見つけた子から ここを出て行くの。
新しい家族?
里親とか養子とか そういうこと。
お試しっていうのは 子供が欲しいお家と➡
ホームの子供を引き合わせること。
何事も 相性ってあるでしょ?
あれが お試し?
そう 何回か お家に行って 家族と過ごして➡
縁組するかどうか決めるの。
理想のお家に行けるかどうかの 正念場ね。
このヘアスタイル どう?
今イチ。
私達の目標は いいお家に もらわれて➡
誰よりも幸せな生活をすること。
究極の夢は…。
ジョリピ~!
そう 究極の夢は アンジェリーナ・ジョリーと➡
ブラッド・ピットの 養子になること。
だって ステキじゃない?
あの家の子供になれたら 誰よりも勝ち組だよ!
美人なママと カッコいいパパ。
キレイな洋服を着て お姫様みたいに暮らすの。
ジョリピ~!
もちろん ピアノも好きなだけ弾ける。
きっと 私のために 新しい グランドピアノも買ってくれるわ。
ジョリピ~!
そんな… だって ホントのママは?
それと これとは別の話。
まぁ 今度の ポストのお試し先も 悪くないと思うわよ。
だって 見るからに お金持ちだもん。
優しそうだし 生活にもピアノにも 不自由はなさそう。
それに引き換え ダイフクはさ…。
ダイフク?
おかあさんが 大福を持って 「この子をお願いします」って➡
連れて来たの。
だから「ダ・イ・フ・ク」。
いるのよ 同い年の男の子。
本人は 悪い子じゃないんだけど 運が悪いっていうか。
あんな家にもらわれるのはイヤ!
どんなお家? (ピア美) ラーメン屋。
ものすごく小さくて きったないの!
(店主の妻) はい ラーメン ギョーザお待ち!
すみませ~ん ラーメンとチャーハンください。
(店主の妻) ラーメン 1丁 チャーハン 1丁!
(店主) はいよ! (客) すいません! 水ください!
(店主) おい!
チャーハン 窓際の奥のテーブル。
あんな家に当たったら地獄だよ。
子供が欲しいんじゃなくて タダで こき使いたいだけ。
ダイフク 本当に行っちゃうのかな?
行くでしょ お試しで 何日も お泊まりしてるし。
もう決まったも同然だよ あ~あ かわいそう。
このヘアスタイル どう?
今イチ。
♬~
確かに 頂戴いたしました。
児童相談所側の手続きは 以上で終了となります。
あとは 先程の書類を 区役所へ ご提出ください。
最後に 1つだけ 注意事項があります。
何でしょう?
少しでも 子供に 虐待行為があった場合➡
あなた達は ブラックリストに載り➡
二度と 里親になることは できません。
そんな ひどいこと するわけないじゃないですか。
どうでしょう?
そう願います。
ごあいさつは?
(ダイフク) よろしくお願いします。
何だか 堅苦しいな。
そんなに かしこまらないで。
私達のこと 「お父さん お母さん」 って呼んでね。
♬~
はい! よろしくお願いします!
ああ~! ちょっと あら~。
チッ。
今日は ありがとうございました。
あぁ ちょっと待ってね お前… あぁ!
は~い これ お土産よ。
お土産?
大したものじゃないけど ケーキ。
さっきのレストランで ショーケースを熱心に見てたでしょ?
そんな もらえません! 私 そんなつもりじゃ…。
いいのよ! 欲しいものがあったら 言ってって言ってるでしょ?
これは 私達の気持ち。
ありがとうございます! 大切に食べます。
それじゃあ またね 楽しかったよ。 はい!
♬~
♬~ はぁ…。
♬~
(オツボネ) いいよね~ あんたは。
ねぇ 今回のお試し すっごくいい お家なんでしょ?
決まりそうなんでしょ?
そのドレスも買ってもらったの?
ねぇ 知ってる?
今日で正式に ダイフクが ここを出てったのよ。
小さいラーメン屋だっていうけど 別にいいじゃないねぇ。
もらわれないよりは ず~っと いいよね。
ねぇ もう私 17歳だよ?
いつまで ここにいるのかな?
あと この先 何回 もらわれて行く子を見るのかな?
ねぇ ポスト どうしよう。
私 不安で不安で仕方ないの。
だから食べちゃうのよ。
ねぇ 内緒にしてね? ねぇ…。
(オツボネ) ≪ありがとう! ありがと ポスト!≫
ロッカー オツボネが またキッチンあさってるよ。
(オツボネ) ≪違うの ロッカー! 私じゃ ないの!≫
≪これは もう1人の私なの!≫
ほら 欲しい?
(パチ) うん! じゃあ いつものやって。
♪~ あるこう あるこう
♪~ わたしは げんき
フフフ…。
ほら 食べな。
うん ありがとう。
その服 どうしたの?
私…➡
キレイ?
お試しの お家から?
ああ あんたにもあるよ。
そんなの いらないよ。 あっそ。
どうでもいいけど 散らかし過ぎ。
んっ!
それに触ると パチ怒るよ。
その匂いは ママの匂いなんだってさ。
それがないと眠れないの その子。
ごめんね 早くママに会えるといいね。
(パチ) あっ!
食うな!
落ちたもんなんて。
私の分 食いな。
うん! いただきま~す。
いってきま~す! いってきま~す!
いってきま~す!
♬~
(ドアが開く音) おい。
転入手続きが済んだ。
来週から学校だ 準備しておけ。
ノックしてください。
チッ。
♬~
♬~
♬~ ママ?
♬~
♬~ まだ警察にいるのかな?
♬~
♬~
♬~ ママ…。
はぁ~。
間に合った~。
んっ?
あっ!
(東條) ヘイ ハニー。
あ~!
あっ!
♬~
(東條)⦅この帽子は君のかな?⦆
⦅よく似合ってるよ ボンビ⦆
⦅ありがとう パパ!⦆
⦅さぁ 踊ろう⦆
♬~
あれ?
ジョリピ~は?
ジョリピ~!
ジョリピ~~~‼
♪~
その顔 怖いから。
伴奏やんの? (ピア美) 何の?
合唱祭の伴奏 頼まれたんでしょ?
やらない 合唱祭なんて ギャラも出ないし➡
やる意味ないもん。 フッ それもそうか。
そうだよ! 私は もっと大きな大会で➡
みんなが注目する前で ピアノを弾くの。
「天才少女」って新聞に名前が 大きく載っちゃったりして!
あ~あ 早く私も 縁組 決まらないかな。
いいお家にもらわれて➡
自分のピアノも買ってもらって➡
部屋は当然 防音。
一流の先生をマンツーマンで つけさせてもらって。
そしたら きっと パパも…。
かわい~い!
ちょっと!
鏡 返せ! アハハ…!
(蓮) 廊下は走らない!
何だ お前かよ。
これ。 えっ! 交換日記!?
いや 日直のノート。
あぁ…。
蓮くん 私のこと好きみたいなんだ。
あっそ。
(藤谷月姫) はい。 ありがとう。
あっ。
落ちたのは 食べちゃダメ!
ダメ! ヤダ!
(泣き声)
(藤谷和江) 月姫!
どうしたの? 誰にやられたの?
よ~し よし よし…。
(保育士) すみません あの… 以後 気を付けますので。
(和江) 以後 以後って もう問題は起こってるんですよ!
こんな乱暴なことして 万が一 大けがでもしたら➡
園の評判にも かかわりますよ?
(保育士) すみません。 (ピア美) あの!
パチがどうかしたんですか?
おたくのホームの子がね うちの 月姫に暴力をふるったのよ!
暴力?
うちの子のおやつを 奪い取ろうとしたの。
家で ちゃんと 食べさせてもらってないから➡
こういうことするのよね。
ホント これだから親のいない子は。 ちょっと おばさん!
(和江) な… 何よ。
ご迷惑をお掛けしました!
(ピア美) ポスト 何でよ! このままでいいの?
ムカつかないの?
♬~
これでいい?
(和江) ≪何の音?≫ ヤバ! 逃げろ!
(和江) ≪自転車 倒されてる!≫
こら~! バカ野郎!
♬~
♬~ ハハハ…!
♬~
(ピア美) ねぇ 聞いてる?
えっ? あぁ うん 大変だったね。
(ピア美) まぁね でも スッキリしたけど➡
あのババア 過保護 過ぎて ちょっと頭おかしいんだよ。
知ってる? 娘の名前 「月」の「姫」って書いて➡
「かぐや」って読むらしいよ。
DQNだよ DQN!
あ~あ ホームの子ってだけで バカにされんの➡
ホンット耐えられない!
あ~ん ジョリピ~!
早く私を迎えに来てぇ!
…って やっぱり こんな人 いないよね。
♬~
ジョ…。
ジョ? はっ?
ジョリピ~…。
新しい 里親候補だ。
見ておけ。
(パチ) や~… あ~!
(パチ) こっち見せて。
ねぇ 見ないの?
私はいい。 (ボンビ) どうして?
ママが迎えに来るから。 チッ。
フッ。
どうして笑ったの? 別に。
幸せだなぁと思って。
どういう意味?
まだ期待してんだ ママに。
迎えなんて来ないよ 期待するだけ無駄。
来るよ! ママは 私がいなきゃダメなの!
フフっ どうだか。
ママを知らないくせに。
鈍器で殺人未遂ってことは 知ってる。
私のママじゃなくて。
んっ?
名前がポストだもんね。
ママを知らなくて当然だよね。
親の顔も見たことないんでしょ!
だから そんなこと言えるんだよ!
ホントは うらやましいんじゃないの?
だから いじわるなこと 言うんでしょ?
あんたには 想像するママも いないんだから‼
ポストのくせに。
この~!
やめて! やめてよ!
あっ! やめてよ!
(ハン:リュウ) やれ~ やっちゃえ~!
やっておしまい やっておしまい!
(泣き声)
あっ! うっ!
うっ! ほら 鈍器。
んっ! あっ!
んっ んっ…。
(ハン:リュウ) やっちゃえ やっちゃえ…!
キャ~!
(ハン:リュウ) 行け~! やっちゃえ~!
やっちゃえ~! そこだ! やっちゃえ やっちゃえ…!
≪何やってんだ‼≫
♬~
先に手出したのは どっちだ?
♬~
いいか? よく聞け。
お前達は デカい みそが付いてんだ。
「親から捨てられた子供」。
それだけで十分 色眼鏡で見られる。
世間は かわいそうと 思ってくれるかもしれない。
でも それは 一時的な同情。
無関係だから抱ける感傷だ。
子供をかわいそうと思ってる 自分に酔ってるだけだ!
みそ付きのお前らが 誰かに手挙げてみろ。
あっという間に手のひら返しで➡
「これだから 親のいない子は!」となる。
そうなったら最後…➡
お前らの人生 詰むぞ!
♬~
先に手出したら負けだ。
チッ。
フッ。
♬~
♬~ (戸が開く音)
♬~
あいつ… 「ポストのくせに」だってさ。
でもさ 私より あんたのほうが 悲惨じゃない?
ロッカーなんて 冬は寒いし 夏暑いし。
私 コインロッカーより 赤ちゃんポストで まだよかったかな。
どっちも大して変わんないね。
確かに➡
私達に思い出せるママの顔がない。
ママの顔が。
言ってみただけ。
♬~
♬~
(においを嗅ぐ音)
(ピア美) ポスト 大変!
キャ~! どうした?
(ピア美) ダイフクが ラーメン屋から逃げて来ちゃった。
ポストも来なよ 魔王のヤツも ポストの罰のことなんて忘れてるよ。
キャ! あっ。
誰が戻っていいと言った?
仕事でヘマして 逃げて来たってわけか。
どの道 ここはもう お前とは関係ない。
迷惑だ 出て行け。
出てけ‼
(チャイム)
(ノック)
(ドアが開く音)
(店主の妻) あ~ よかった! ここにいた!
すいません 目を離した隙に。
こちらこそ しつけがなってなくて 申し訳ない。
そんなに汚れて…。
けがは? やけどしてない?
出前のラーメンをひっくり返すくらい よくあることよ。
気にしないで さぁ 帰りましょう。
(店主の妻) どうしたの? まだ 何かあるの?
言いなさい 言わなきゃ分からない。
(ピア美) ダイフクは 気が弱くて言えないんだよ。
最初からイヤだったなんて。
小っちゃくて 汚いラーメン屋には 誰も行きたく…。
黙ってろ‼
(ダイフク) 呼べなくて…。
(店主の妻) えっ?
「お父さん お母さん」って➡
呼べなくて。
(ダイフク) どうしても…。
(店主の妻) そっか。
そうよね 急に➡
「お父さん お母さん」って呼べ なんて言われても無理よね。
(店主の妻) 無神経でごめんなさいね。
「おじさん おばさん」って 呼んでくれればいいから。
呼び方なんて どうでもいい。
(店主の妻) でもね ゆっくりでいいから➡
何年かかってもいいから➡
あなたと家族になれたら いいなと思ってる。
もう一度 家に来てくれる?
♬~
(店主の妻) よかった 無事でホントによかった。
(ダイフク) ごめんなさい。
(拍手)
貧しくても 愛があれば幸せになれる。
いや この際 私には 愛だってなくてもいい。
はい 撤収。
チッ 煩わせやがって。
バカなヤツだ。
そうですか?
くだらん理由で逃げ出して➡
犬のくせに 尻尾の振り方も知らない。
そんな犬は いつ捨てられても文句は言えない。
私は 気持ち分かります。
だって お母さんじゃ ない➡
全然 知らない人を➡
「お母さん」って呼んだら➡
ホントのママが かわいそう。
私のママは 一人しかいないのに。
フン チッ。
ママを裏切るなんて できない。
フン 忘れんな。
先に裏切られたのは お前らだ。
(くしゃみ)
♬~
(ボンビ) ポスト 土曜日からお泊まりだっけ?
そう。
(ピア美) 次に決まるのは やっぱ ポストか?
やっぱり こんなの絶対 間違ってる。
だって あの子が 迎えに来てほしかったのは➡
本当のお母さんだよね?
偽者のお母さんじゃ ない。
そりゃあ 本当のお母さんが 来てくれればいいけど。
でしょ? 勝手な都合で➡
何回かしか会ってない人と 家族になるなんて 変だよ。
無理して好かれる努力をして 我慢して➡
それって ホントに家族なの?
お母さんって きっと そんなんじゃ ない。
私を産んでくれて➡
ギュってしてくれて➡
いっぱい名前を呼んでくれて。
みんな平気な顔で 新しい親を探して➡
そんなの絶対おかしいよ!
(においを嗅ぐ音)
♬~
何よ また やる気なの?
ちっち。
(香織) あっ いらっしゃいませ。
(香織) はい 日替わり弁当2つですね 少々 お待ちください。
(叶) 新しい里親候補は以上です。
何か ご質問は?
おっしゃりたいことがあれば どうぞ。
直接 こんなプロフィルを渡す やりとりなんて規則違反だよな。
ご心配なく。
あんたがクビになると俺が困る。
貴重な情報源が断たれるからな。
あなたのために やっているわけではありません。
私は 親が子供を選ぶ 現在の制度に➡
疑問を抱いてるだけです。
子供にも 親を選ぶ権利があるはずです。
つまり?
あの子達には➡
自分だけの帰る場所が 必要なんです。
場所ね。
必要なのは人じゃなく 場所か。
人に執着するのは 悲劇しか生みませんから。
フンっ 何だ? 男で痛い目でも見たか?
フッ 図星か。
私は痛みなんて感じない。
♬~
♬~
わぁ キレイ。
でも いいのよ 座ってて。 いえ 手伝います。
あっ そう言ってくれると うれしいわ。
こんなふうに娘と一緒に➡
ごはんの支度をするのが 夢だったの。
私もです。 アハっ 主人も喜ぶわ。
あなたが手伝って 作ってくれたなんて知ったら。
ウフフ。 (晴美) フフフ。
ポストうまくやってるかな~?
う~ん。
(ピア美) 枝毛! (涼香) ≪真希?≫
(ボンビ) どこどこ…? (ピア美) ほら。
ホントだ。
(涼香) ≪真希≫
真希! ハハハ!
ママ!
うわ! ママ!
ママ!
(涼香) 真希~! 久しぶり~! ママ。
(涼香) ねぇ 真希 元気だった? うん。
あ~ よかった! 真希。 ママ~。
は~い 出来上がり。 ウフフ。
あの おトイレ借りても いいですか?
借りるだなんて➡
もうすぐ あなたのお家になるんだから。
場所は分かるわよね? はい。
(晴美) ≪あら≫
てっきり トイレに行ったと思ったのに…。
あっ… あの…。
これは あの人の趣味なの。
私がプレゼントした お人形もあるのよ。
でも 最近 あんまり喜んでくれなくって…。
だけど…➡
あなたを ひと目 見た瞬間に分かったの。
あの人が求めていたのが これだって。
人形…。 あ~ かわいい。
絶対に あの人が 気に入ると思ったわ。
だから今日だって 早く私の所に帰って来てくれる。
若い愛人の家になんて 行ったりしない。
愛人…。
ハハ。 ハッ!
ありがとう 私のかわいい お人形さん。
あっ 私… お人形じゃないんで。
でも 大丈夫。
お人形より かわいいから 自信を持って。
ハハ… ですよね…。
でも 確かに この髪は➡
もっと切ったほうがいいわね。
そのほうがドレスに似合う。
うう… あっ!
あっ…。
キレイにしてあげまちゅからね~。
(ハサミで髪を切る音)
髪は 女の命だっつうの!
(晴美) うっ!
へぇ~ ステキな所ねぇ。
え~ どこが?
アットホームな感じがする っていうか フフ。
アットホーム?
でもね施設の人が すっごく怖いんだよ。
真希が元気そうでよかった~ いろいろごめんね。
ホントだよ! すっごく心配したんだから。
ちょっと待ってね 今 荷物持って来るから。
荷物は いいわ。
えっ?
(晴美) 待ってよ~。 あっ!
(晴美) 何が気に入らないの?
ドレス? それなら お着替えしましょう。
あんたが着ればいいじゃん!
似合うと思う?
イ~~!
えっ?
そうなの。
ママね 結婚しようと思って。
それって あの人と?
どうして? あんなに怒ってたのに。
あの人ね やっぱり 私のことが 好きって言ってくれたの。
あんなことがあったのに➡
それでも私が好きって フフ!
真希のパパは➡
奥さんと別れるっていう約束を 守ってくれなかった。
ママを選んでくれなかった。
でもタクヤは違う。
そんな人 初めてなの。
ママも あの人と一緒にいたい!
ねぇ 分かってくれる?
うん 分かった。
アハっ 真希なら そう言ってくれると思ったわ!
アハハハ。 みんなで楽しく暮らそう。
それはダメ。
えっ?
真希は きっと ここにいるほうが幸せになれる。
ママ? 何言ってるの?
連れ子に手を挙げるニュース よくあるでしょう。
ママね そんなタクヤも真希も 見たくないの。
大丈夫だよ 私いい子にしてる あの人とも仲良くできるよ。
ねぇ ママと一緒がいい! だから…。
真希。
私 あの人を愛してるの。
愛?
♬~
(涼香) 真希 ごめんね フフ。
真希が大きくなって 好きな人ができたら➡
きっとママの気持ちが 分かると思うの。
ねっ フフ。
ここは お友達がたくさんいそうで 楽しそうね~…。
♬~
(鍵を掛ける音)
(晴美) ≪あなたも私をばかにするの?≫
≪あの女と一緒に!≫
≪若ければ何でも 許されると思ってんの?≫
(細貝) ≪ただいま~≫
(晴美) ≪あっ あなた… おかえりなさい≫
≪今ね 私達 かくれんぼしてるの≫
≪いろいろ捜したんだけど➡
多分 ここにいると思って≫
(細貝) ≪そうか ハハハ…≫
≪もう~ いいかい?≫
(細貝) ≪合鍵があるんだよ≫
♬~
このたびは 妻がご迷惑を。
いえ。
うちは 子供ができませんで…。
夫婦関係がうまく行かず➡
妻は情緒不安定に なっていたんです。
かわいい子供がいればと思い お願いしたんですが 安易でした。
(細貝) 私達には 子供を引き取る資格がなかった。
大変 申し訳ないんですが➡
今回の話は なかったことにしていただきたい。
フン。
本当に 申し訳ないことをしたね。
自分だけ いい顔しやがって。
この人!
う~わ~き~し~て~ま~~す‼
チッ。
えっ? 外 何ごと?
別に。
あぁ おかえり ポスト。
ちょうどよかった 洗濯物ある?
一緒に洗っといてあげる。
別に… ないけど…。
そう? 後からでもいいから言ってね。
(鼻歌)
何だ? あれ。 さぁ。
ずっと ここに いることになったから➡
ポストに媚び売ってんじゃない?
ずっと?
あんたの予想通り。 えっ?
あの子 やっぱりママに捨てられちゃった。
(鼻歌)
うわ~ きったな~い うわ~。
うん きったない。
(鼻歌)
じゃ 次 俺。 よいしょ。
♪~ もうすぐ ごはん~
(ハン:リュウ) イェ~イ。 こら もう。
もうすぐ ごはんの時間なんだから 片付けて。
≪何だよ うっせぇな≫ ほら どいて。
どいて。
♬~
えっ? ちょ… ちょっと…。
何? ちょっと 何ってば!
人間の煩悩は… 108つあるらしい。
あと… 何人だ。
あと何人で 108人になる。
あと何人で 俺は自由になれる…。
そしたら… 俺は…。
≪離して 離して≫
ねぇ 離してってば。
急に何なの?
失恋したらしいじゃん。
ママが幸せなら 私はそれでいい。
いつまで。
いつまでママに片思いしてる。
あんた 私に 「親の顔も見たことないくせに」➡
…って言ったよな。
でも 見てないのは あんたじゃん。
血のつながりに頼って すがって➡
都合の悪い顔は 見ないふり。
どんなに いい子にしたって ママは戻らない!
そんなこと あんたに言われなくても…。
(においを嗅ぐ音)
今日って生ごみの日だっけ?
1月18日。
今日 あんたがママに捨てられた日だ。
違う。
そう 違う。
今日を➡
あんたが親を捨てた日にするんだ。
♬~
チッ。
今日は友引か。
失恋は 自分からふらないと 後を引く。
私だって 目の前に親がいたら 自分から捨ててやりたい。
でも 捨てる親なんていない。
だから私は…➡
名前を捨てた。
えっ?
唯一 親が残したのが それだったから。
私と一緒に 名前を書いた紙が入ってた。
1枚 ペラっと。
親からもらった名前なんて…➡
もう いらない。
♬~
あのね。
ママがあいつを殴った時 私 いたの。
ママ すっごい顔してた。
見たことない 鬼みたいな顔で➡
灰皿 振り回して あいつを追い掛け回して➡
髪なんか グシャグシャで。
こんなの ママじゃ ないって 思った。
でも… あれがホントのママだったのかな。
優しいママは 嘘だったのかな。
全部が嘘じゃないと思う。
でも大人ってのは変わるんだよ。
あんたが見たのは ママじゃなくて…➡
女の顔だ。
女…。
フッ なんてね。
(タクヤ) ≪破れてたんだって≫ (涼香) ≪ハハハ…!≫
≪やだ~ アハハハ…!≫
≪ホントに~?≫ (タクヤ) ≪ホントだって ほら≫
(涼香) ≪アハハハ…!≫
≪もう 相変わらずなんだから~≫
私… やっぱり…。
さようなら。
♬~
(涼香) ≪キャ~! 何!?≫ (タクヤ) ≪おい 誰だ!?≫
逃げよう!
やった やった~! やった~!
やった~!
やった~! やった~!
やった~!
♬~
ハァ ハァ ハァ…。
(泣き声)
(ピア美) ≪ポスト~!≫ (泣き声)
ママ~! ヤダよ~!
何で? ママ~!
ママ~! ママ~~‼
(泣き声)
ザマ~みろ。
こんなことなんてしても 何ひとつ意味なんてない。
あんたの言う通り➡
私には思い浮かべる ママの顔なんて ない。
でも これでどうだい?
あんたも私と一緒だ。
思い出しても ムカつくだけだから 二度と思い出せなくなる。
ひどいよ…。
何言ってるの!? ポストはそんな子じゃないよ!
そうだよ! ポスト いつも言ってるじゃん!
私達は幸せだって。
他の子は 自分で親を選べないけど 私達は選ぶことができる。
だから幸せだって…。 お前らは 余計なこと言うな‼
悲しさを吹き飛ばすには 怒るんだよ!
それは 私でも 誰でもいいんだ。
ママから こんなひどい仕打ち受けて➡
ふざけんな!って バカ野郎~!って…。
チクショ~… 絶対 幸せになってやる‼って。
でも…➡
その幸せって何!?
本当のママが 自分を愛してくれる…➡
それ以上の幸せって 何なんだよ!?
私達… 誰も知らなかった。
昨日も今日も いたママが…➡
明日には いなくなるなんて。
突然いなくなるなんて。
明日…➡
ママが…➡
いなく…。
♬~
♬~
あっ。 あっ。
あっ…。 あっ。
(杖を突く音)
今 何時だと思ってる。
ですよね。
あぁ。
帰りのバス賃 忘れたっていうか。
チッ。
それを突き詰めると お小遣いが少ないっていうか。
チッ。
これ持たされると ピアノが弾けなくなるっていうか。
チッ。
みんな 私のために 付き合ってくれたんです。
チッ。
チッ チッ チッ チッ。
♬~
フフッ フフ…。
何?
いや。 んっ?
何か ママは いなくなっちゃったけど➡
友達はできたんだなって思って。
うわっ かゆ。
あんた マジかゆいんだけど。 私の名前は 「あんた」じゃないし。
はいはい 真希ちゃんね。
ドンキだよ。 えっ?
私の名前は 今日からドンキ。
(ボンビ) もう~ 限界!
そういえば ポスト➡
気になってたんだけど…。 んっ?
ポストの ホントの名前って…。 ハハハ!
何? 知ってんの? 知ってる 知ってる。
言うんじゃ ない。 ホント限界!
それがね 結構ウケるよ。
えっ? マジで?
(ピア美) うん 似合わないよね~。
か~わいい。
それって つまり いわゆる…。
げ~ん~か~い~~!
DQN!
Can't find what you're looking for?
Get subtitles in any language from opensubtitles.com, and translate them here.