All language subtitles for 09 [字]-2023-08-31-JPTVclub

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Original subtitles

(美世)は…。

はっ。

(新)大丈夫ですか?

斎森美世さん。

はっ!

も 申し訳ありません!

ああ 顔を上げてください。

あの ご迷惑をおかけして 本当に申し訳ありません。

謝らないでください。

それより ケガがなさそうでよかった。

いえ こちらの不注意ですから。

(葉月)彼女を助けてくださり 本当にありがとうございました。

さぁ 美世ちゃん 早くどこかで休みましょう。

はい。

気をつけてくださいね では 失礼します。

は…。

(ゆり江)美世様 大丈夫でございますか?

は はい 申し訳ありません。

(葉月)気をつけないとダメよ 美世ちゃん。

はい。 本当に気をつけないと。

(新)君は 特別な存在なのだから。

(清霞)美世! ハァハァ…。

し~。

どうして倒れるまで無理を。

美世ちゃんが うなされているとき 異能の気配があったのよね?

離れたところから 誰かが美世ちゃんに

異能を使っていたのかしら?

薄刃の異能であれば可能だろう。

だがこの家の結界に ほころびはなかった。

外部からの干渉は考えにくい。

憶測に過ぎないが

美世が 薄刃の血を引いていることに

何か関係があるのでは ないかと思っている。

美世ちゃんが!? 確かなの?

美世の母親は 確かに薄刃姓を名乗り

異能の家の嫁として 斎森家に嫁いでいる。

まさか美世ちゃんが

あの薄刃家の血を 継いでいたなんて…。

ただ 美世は異能を持たない。

仮にだが 美世の中に 通っている薄刃家の血が

自身の体に 悪影響を与えている 可能性があるのだとしたら…。

薄刃の血… だけど どうして今更?

わからない。 しかし

それくらいしか 考えられる余地はない。

美世ちゃんは 薄刃について何か知らないの?

美世は幼いころ 母親と死別していて

薄刃について 何も知らない可能性が高い。

それに…。

それに?

たとえ聞いても 話してくれるかどうか。

最近は以前にも増して

自分の気持ちを 隠しているように見える。

心配かけたくないのだろうけど

心配くらいさせてほしいわね。

(鼻歌)

(うなり声)

んっ? おっ どうした?

熊でも見つけたか? ワン!

ん~? んっ? (犬の鳴き声)

(異形の声)

うっ うぇ! うわぁ~!

(五道)オクツキの異形が 民間人を襲ったようです。

被害状況は?

(五道)禁域近くの林の中で 倒れている男を発見。

現在 意識不明の昏睡状態にあり

症状と現場の状況から

異形の仕業とみて まず間違いないかと。

もう人里に到達したというのか。

(五道)我々の予測を 軽く超えてきましたね。

もう宮内省には 任せてられませんよ。

帝都に入り込むのも 時間の問題だろう。

はっ! ハァハァ…。

《もう嫌 どうして何度も何度も

悪夢ばかり見るの?》

《葉月さんのような 淑女どころか

これじゃあ あの頃に逆戻りね。

あれからお勉強の時間も すっかり減らされてしまった。

せっかくお勉強の機会を いただけたというのに》

すまない 今夜も帰れそうにない。

では お弁当をご用意して お届けにあがりますね。

いや 大丈夫だ。 美世は安静にしていてくれ。

美世。 はい。

体調はどうだ? 何か困ったことはないか?

問題ありません。

私のことは お気になさらないでください。

そうか…。

すまない 五道に 呼ばれてしまった 仕事に戻る。

はい お仕事 頑張ってください。

(切れる音)

(五道)以上の状況から 異形は帝都中心部へ向けて

進行中とみられます。

宮内省からその後連絡は?

(大海渡)つついてはいるんだがな。

まったく 腰の重い連中ばかりでかなわん。

帝都周辺に包囲網を展開する。

早急に出動の許可が欲しい。

大規模掃討作戦 ですね。

宮内省へは私から働きかけておく。

久堂は出動の準備を進めてくれ。

はい。 我々の手で 帝都を必ず守ります。

(葉月)わぁ~ おいしそう!

(ゆり江)今日は ゆり江がお作りしようと

思っておりましたのに。

台所に行ったら すでに 仕込み終わっているんですもの。

まだ本調子じゃないでしょうに。

いえいえ もう大丈夫ですから。

どうぞ召し上がってくださいませ。

(みんな)いただきます。

ん~ 最高!

美世様がお料理上手で ゆり江も 鼻が高うございます。

本当ね。 私はこんなに 気の利いたもの作れないもの。

お 大袈裟です…。

(葉月)私ね 料理は本当にダメなの。

えっ?

(葉月)女学校でもね 料理の成績は からっきしで。

焼けば焦がすし

しょっぱすぎたり 辛すぎたり。

包丁なんて 握っただけで

知らないうちに指が切れてるのよ。

意外です。

嫁ぎ先でも大変でしたねぇ。

もう それは言わないでって。

あれは本当に後悔してるんだから。

後悔?

(葉月)そう。 私の人生で唯一の後悔。

私の結婚の話よ。

(葉月)私が結婚したのは17歳の時。

久堂の娘として 生まれたからには

政略結婚は覚悟していたけど。

夫は優しくて いい人でね。

幸せだったわ。

でもね 夫の家族と うまくいかなかったの。

私の家事の出来なさや

人としての未熟さが

理想の嫁とは かけ離れていたんでしょうね。

夫は よく慰めてくれたけど

ある時 話し合ううちに お互い感情的になって。

大げんかの末 離婚が決まったわ。

だけどね 実家に戻って頭が冷えたら

ものすごく後悔したの。

いろんな 大変なことがあったけど

結局 私にとって

一番大切な家族との暮らしを 失ってしまった。

できることが もっとあったかもしれないのに。

それが 葉月さんの 「後悔」。

美世ちゃん。 はい。

私はね 自分の欠点から逃げないで

克服しようと 頑張っている美世ちゃんを

とても尊敬しているわ。

えっ そ そんな。

だから これからはね

私みたいな後悔がないように

美世ちゃん自身の気持ちを 大事にしてほしいなって。

あ…。 美世ちゃんは これからどうしたい?

どんなふうに生きたい?

えっ えっと…。

《私は

旦那様に ふさわしい妻になりたくて。

葉月さんのような すてきな淑女になりたくて。

私の望みは…》

(葉月)美世ちゃん? はっ。

大丈夫? はい あの 私は…。

どう生きたいかなんて

今まで 考えたことありませんでした。

でも これだけは決まっています。

なぁに? ここにいたいのです。

旦那様のおそばに。

フフッ あなたに こんなに思われてるあの子は

本当に幸せ者だわ。

(岩清水)いやはや 帝都中の 「澄美」さんを探すのは

さすがに骨が折れたよ。

この中に 薄刃澄美がいればいいのだがな。

(岩清水)澄美と名乗る女性を 絞り込んだはいいが

全員 白にも黒にも見える。

薄刃澄美が 薄刃家へたどり着ける 唯一の手がかりなんだ。

どんな些細な情報でもいい。

引き続きあたってくれ。

(風鈴の音)

お隣よろしいですか?

ああ。

美世 その…。

忙しくて 話をする時間を なかなか作ることができず

すまない。

いえ 私は大丈夫です 問題ありません。

美世 何か困っていることはないか?

はい とくには。

そうか。

あ あの 旦那様にとって

葉月さんは どんな存在ですか?

んっ ああ そういえば

昔のことを あまり話していなかったな。

伺ってもよろしいですか?

私と姉は昔から仲は悪くなかった。

まあ あのとおり やかましい人だから

たまに うっとうしくなる時もあるが。

好きとか嫌いとか

そういう感情では 成り立っていないのだろうな。

んっ。

同じ環境で生まれ育って

お互い 考えていることはわかるし

遠慮も気遣いもいらない。

性格は さほど合わないが

あれはあれで いい人間だと思っている。

これで答えになっているか?

はい。

《とても すてきで とても うらやましい。

私にそんな人は いないから》

美世 もう少しこちらに寄れ。

えっ あ はい。

はっ。

寂しいなら寂しいと つらいなら つらいと言ってくれ。

言ってくれなければ わからない。

わ 私は寂しいなんて…。

そうか 私は寂しいが。

はっ。

お前は 寂しくないのか?

さ…。

寂しいです。

初めからそう言っておけ。

はい…。

私に寄りかかればいい。

もっと本心を言え。

わがままになれ 私が全部 受け止めてやる。

はい。 自分の感情をさらけ出して

甘えてもいいんだ。

そうして 支えあうのが家族だろう?

《旦那様は優しい。

だけど ここで本当に甘えてしまったら

「久堂家の奥様」にきっとなれない。

自分の問題くらい 自分でなんとかできなくちゃ。

家族を支える資格なんて》

(新)ごめんください。

はい!

お待たせいたしました どちらさまでしょ…。

あっ。 あなたは…。

おや これはこれは どうもお久しぶりです。

あれから おかげんは いかがですか?

はい おかげさまで。

あの時は 本当にありがとうございました。

いえいえ 礼には及びませんよ。

ところで 久堂さんはご在宅ですか?

いえ 出勤しておりますが。

あれ おかしいな。 今日は非番と聞いていたのですが。

忙しいようで

急きょ出なければならなくなった と聞いております。

ああ そうでしたか。

すいません 確認不足でした。

鶴木新といいます。 よろしく。

斎森美世と申します。

ええ 存じ上げていますよ。

えっ? 社交界では一時期

結構なウワサになっていたんですよ。

あの久堂さんに ついに婚約者ができたと。

しかし 彼はウワサどおりの 冷血漢そのものなんですね。

はっ どうしてですか?

美世さん あなたが 今どんな顔色をしているか

わかっていますか? えっ。

この間だって 今日だって

こうして ほったらかしじゃないですか。

ほら 婚約者がこんなに やつれているというのに。

はっ だ 旦那様は悪くありません。

(新)倒れるまで 頑張らせるなんて 本当にどうかしてますよ。

彼は あなたの 本当の価値をわかってない。

くだらない。 ろくに話もしないのに

毎日毎日 姿勢だとか お茶だとか。

なんでそれを知って…。

あんなことをさせて いったい なんの価値があるっていうのか。

やめてください! これは 私が望んでやっていることです。

旦那様は 協力してくださっているだけです。

悪く言わないでくださっ…。

大丈夫ですか?

いえ 問題ありません。

すみません 出過ぎたことを言いました。

もう 帰ります。

こちらこそ 申し訳ありません。

失礼な態度だったのは 自分のほうなので

気にしないでください。 でも

俺は あなたに

あなただけの役割をあげられます。

はっ。

いつでも連絡してください。

興味があれば。

では また。

《私だけの 役割》

(五道)遅いですねぇ 隊長を待たせるなんて

いくら宮内省の遣いだって失礼だ。

問題ない。 鶴木が来ずとも 作戦の準備を進めるまでだ。

顔疲れてますよ。

心配いらない。

仕事が終わり次第 帰るつもりだ。

(五道)よかった。 美世さんのためにも

今日は帰ってあげてください。

ああ。

(新)許可は下りました。

ここからは 指揮権は久堂さんに移り

自由に動いていただけます。

では 大規模作戦を実行に移す。

帝都に被害が及ぶ前に

何としても事態を収束させる。

引き続き よろしく頼む。

いやぁ 今日は遅刻してしまって すいませんでした。

非番だと思っていたもので

うっかり久堂さんのお宅に 伺っていたんですよ。

あなたの婚約者の 美世さんにお会いしました。

丁寧なご挨拶をいただきましたよ。

さすが久堂さんの婚約者ですね。

でも すてきな婚約者を

あんなふうに扱うのは 感心しませんね。

はっ? 美世さん ひどい顔色でしたよ。

どんどん ひどく なっているんじゃないですか?

前にも お会いしたことがありましてね。

街なかで倒れかけているところを 俺が助けたんです。

なんだと。 あなたは何もわかっていない。

あなたには 美世さんが見えていないのでは?

いや 見る気もないのでしょう。

肝心な時に彼女のそばに いなかったのが その証しです。

まあ 大きなお世話でしたね。

何か 「お困り」であれば

いつでも 何なりとお申し付けください。

何かお役に立てることが あるかもしれませんから。

(岩清水)妙だぜ 旦那。

候補に挙がっている 人物の中に

一人だけ 出生届が出されておらず

戸籍がない者がいた。

はっ。 名は 鶴木 澄美。

はっ!

鶴木…。

(ドアの開閉音)

美世!

美世!

美世?

《無理するなと あれほど》

美世。

えっ? だ 旦那様?

はっ。 お おかえりなさいませ。

私 出迎えもせず 申し訳あり…。

旦那様? 美世 なぜだ。

はい? なぜこんなにも痩せる?

どうして倒れたことを隠す?

それは その…。

お前が夜な夜な うなされているのを

私が知らないと思うか?

はっ! 私は言ったはずだ。

なんでも言えと。 甘えろと。

だが いつまで経ってもお前は 何も…。

そんなに私が信用ならないか?

違います!

旦那様の手を 煩わせたくなかったのです。

ただでさえお忙しくて 疲れている旦那様を

私のことなんかで 困らせたくなくて…。

疲れているなどと… それは お前のほうだろう!

は…。 こんなことになるなら

お前に勉強の機会など 与えるのではなかった。

は…。

旦那様 ひどいです…。

はっ。

《違う こんなふうに

こんな話をしたかったわけでは》

私は 私は ただ…。

は…。 美世!

《一番してはいけないことをした。

これでは 斎森の人間と 変わらないではないか。

結局 あの男の言うとおりか》

んっ?

くっ。

(車の音)

《鶴木からすべてを聞き出して

必ず 必ず私が

美世の苦しみを終わらせてやる》

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