All language subtitles for 03 [字]-2023-07-20-JPTVclub

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Original subtitles

(清霞)少しは慣れたか? (美世)はい?

(清霞)日中は 何をして過ごしている?

家事だけでは 時間を持て余すだろう。

えっと…。

ゆり江さんから 雑誌を借りて読んだり

裁縫をしたりしています。

実は 今度の休日に 出かけようかと思っている。

わかりました。 昼食と夕食

お食事のご用意は いかがしましょう?

お前も行くんだ 一緒に。 へっ?

ここへ来てから 一度も街に行ってないだろう。

はい…。

行きたいと思わないか?

えっと…。 なんだ?

私 行けません。

用事もないですし

ご迷惑を おかけしてしまうのでは…。

はぁ… 迷惑ではないし 用事などなくてもいい。

で でも お邪魔では…。

まったく邪魔ではない。

振り袖は ここへ来た日のものと 同じでいい。

ほかに心配ごとはあるか?

いえ…。

では そのつもりで ごちそうさま。

あ 旦那様…。 (ふすまの開閉音)

< このときの私は

旦那様のお考えなど つゆほども わかっておらず

初めてのデエトは 突然決まったのでした>

あっ…。

(ゆり江)美世様 入ってもよろしいですか。

ど どうぞ。

(ゆり江)お支度のほうは いかがですか? 美世様。

は はい…。

こちらの鏡 遠慮なく お使いになってくださいね。

《なんて不釣り合いなんだろう》

(ゆり江)美世様。 あ…。

お化粧はされませんか?

ええと 私…。

あまり お化粧したことがなくて。

それなら ゆり江にお任せくださいな。

で でも私 お化粧道具を 持っていないんです…。

大丈夫ですよ ほら。 えっ?

お道具は こちらにありますからね。

すてき…。

(ゆり江)ハイカラなものは ありませんけれど

これなんか きっと美世様に お似合いになりますよ。

は…。

(ゆり江)では おしろいを 塗っていきますから

少し目を つぶっていてくださいますか。

♪~

(ゆり江)さぁ できましたよ。

わ…。 (ゆり江)ウフフ…。

こんなに すてきな美世様を見たら

坊ちゃんは どんな顔をなさるんでしょうね。

あ…。 そろそろ支度は整ったか?

は… ただいま参ります!

お お待たせいたしました。

ん…。

あ…。

旦那様? あ いや… 待ってはいない。

急かして悪かったな。

いえ…。 行こうか。

はい。

あの 今日は どちらへ行かれるのですか?

ああ 言っていなかったか。

まず私の職場へ行く。 えっ?

そんなに緊張しなくていい。

街に行く前に 車を置きに行くだけだ。

そ そうですか…。

《ここが旦那様の職場…》

(ドアを閉める音)

では 行くか。 はい。

(五道)あれ~? あ…。

五道…。 (五道)隊長じゃないですか。

今日って 非番じゃなかったでしたっけ。

ああ 車を置きに来ただけだ。

な~んだ あ…。

んっ ん~?

あ…。 で こちらのお方は?

私の連れだ 詮索するな。

おお~! 隊長の連れとは また珍しい!

(五道)そして これまたなんとも美しい!

おい。 あっ?

詮索するなと 聞こえなかったのか?

おっと 失敬失敬。

こんなところで油を売ってないで 早く持ち場へ戻れ。

はっ! それではお疲れさまです!

はぁ まったく…。

あれは一応 私の側近で五道という。

ああ見えて 異能者としては できるほうだ。

不本意だがな。

さて どこか行きたいところはあるか?

えっ?

買いたいものや 欲しいものはないのか?

は はい… 特には…。

《どうしよう…。

欲しいものなんて 全然 思いつかない…》

ふん… そうか…。

では 私の買い物に 付き合ってもらおう。

はい…。

♪~

楽しいか? は…。

も 申し訳ありません!

私ったら すっかり夢中に…。

気にすることはない。

好きなだけ景色を楽しむといい。

私も 誰も それをとがめたりはしない。

でも…。

あ…。 私への迷惑を考える必要はない。

お前を誘ったのは ほかでもない 私だ。

は…。 いいな。

は はい…。

よそ見をして はぐれるなよ。

き 気をつけます!

よろしい。

《この人のどこが 冷酷無慈悲なのだろう…》

《こんなにお優しいのに…》

(実)話が違うだろう! (真一)話 とは?

(実)とぼけるな なぜ美世を久堂家にやった。

うちの長男にと頼んだはずだが。

(真一)ああ そのことか。

くっ うぅ~。

ちょうど 久堂家からも 縁談を申し込まれていてな

断るわけにもいかんだろう。

美世は あの薄刃家の娘を 母に持つのだぞ。

だが あれは異能を継がなかった。

だとしても 美世の子が

薄刃の異能を 継がないとも限らない。

はぁ… そうまでして 薄刃の力が欲しいのか フンッ。

薄刃の異能は 異能者の中でも特別なものだぞ。

これ以上 久堂家が強くなれば

我々の立場とて 危ういというのに!

美世に異能がないと知れば

どうせ久堂は すぐに捨てるのだ。

そうなった暁には そちらで嫁に迎えればいい。

チッ。 (真一)拾ってもらえるとなれば

美世も泣いて喜ぶことだろう。

《いくら下の娘がかわいくとも

金の卵を産むかもしれない美世を わざわざ放り出すなど

正気の沙汰ではない》

では 斎森家は今後一切

美世の処遇に 口出ししないということでいいか。

ああ 捨てたも同然の娘だ。

どこでどうしようが

生きていようが死んでいようが 興味はない。

フッ そうか 了解した。

《斎森美世を手に入れるのは 我が辰石家だ。

久堂家などに奪われてたまるか》

(香耶)ねぇ。 は はい。

お父様たちは 何をお話しになっているの?

詳しくは存じませんが 美世様についてのようで。

はあ? どうして お姉様の名前が出てくるのよ!

も 申し訳ございません!

(幸次)香耶 そんなに大きな声 出すものじゃないよ。

幸次さん 私にお説教するの? あ…。

お父様も 辰石のおじさまも

今さら お姉様について 何を話すことがあるっていうの?

まぁ そう言わずに…。

そうだ 香耶 せっかく天気もいいし

買い物にでも行かないかい。

(幸次)先週 開店したっていう

デパートメントに 行きたがっていただろう。

フン… まぁいいわ。

どうせ やることもないし 行きましょう。

仲道に また新しい店ができたんだ。

店の中も…。 《香耶:幸次さんはきっと

今だって お姉様を想ってるんでしょ。

今ごろ 久堂家で

野垂れ死んでるかもしれない っていうのに…》

ああ… ほんっとに おもしろくないわ。

ここは すずしま屋といって

久堂家が 昔から ひいきにしている店だ。

帝のお召し物を 仕立てることもあるらしい。

す すごいお店なのですね…。

(桂子)いらっしゃいませ 久堂様。

今日は世話になる。

事前にご連絡いただいたお品 条件に合う物を

すでに何点か 選ばせていただいておりますよ。

奥へどうぞ。 ああ。

ウフフ… 久堂様もようやっと ですわねぇ。

別に そういうことでは…。

恥ずかしがらなくても よろしいんですよ。

久堂様が女性を連れてくるなんて 初めてじゃありませんか。

《まぁ それはそうなのだが…》

((ゆり江:坊ちゃん ご存じですか?

(ゆり江)どうやら美世様は

古着を ご自分で つくろわれているようなのです。

お声掛けしようかと 思ったのですが

あまり知られたくない ご様子でしたので…))

《地方の貧しい 農民かと思うような

傷んだ古着…。

おそらく まともな着物はあれ一着…。

名家の年頃の令嬢ならば 当然 持ちうるものを

彼女は ほとんど 持ち合わせていない…》

(桂子)久堂様? あ…。

ああ すまない…。

彼女には どんなものが合うだろうか?

あのお嬢様には こういった淡い色が

お似合いになると思いますよ。

(桂子)こちらや こんな組み合わせも。

ん… あれは?

(桂子)ああ あちらも とても上等なお品ですわね。

でも 今から仕立てるとなると

少し季節が合わなくなるかも しれませんけれど。

そうか…。

《似合う… だろうな》

(桂子)いかがですか。 ん あ ああ…。

これでひとつ仕立ててくれ。

ほかにも この中から いくつか 仕立ててもらえると助かる。

かしこまりました。

こちらは

今日 お持ち帰りで よろしかったですか?

ああ もらっていく。

あの 久堂様。 なんだ。

あのお嬢様は 絶対に離してはいけませんよ。

あの方は いわば原石

計り知れないほどの 伸びしろがございます。

あ…。 今日

お買い上げくださった品々は 始まりに過ぎません。

これから 久堂様の愛と財力で 離さず 磨き続けるのです。

(桂子)そうすれば…。 そうすれば?

美しい女性を

遠慮なく 着飾る楽しみが生まれますわ。

まったく…。

んっ?

お母様…。

♪~

どうだ 味は。

えっと… おいしいです。

あまり おいしいと 思ってる顔ではないな。

そ そんなことは…。

お前は 本当に笑わない。

あ… 申し訳ありません。

いや… 責めているわけではなくてだな。

ただ…。

笑っているところを 少し見てみたいというか…。

えっ?

旦那様は その… 変わっていらっしゃいますね。

あ… も 申し訳ありません。

私 生意気なことを…。

私は怒ってなどいない。

だから そんなふうに小さくなるな。

ですが…。

私たちは このままいけば結婚する仲だ。

思ったことは なんでも 言い合えるほうがいいだろう。

私も お前が素直な言葉を 口にするほうが うれしい。

謝罪ではなく。

結婚する仲…。

《旦那様は きっと知らない。

私が異能を持たないことを。

いつか自分で告げなければ…。

でも 望んでしまった…。

少しでも長く この人と ともにいたい… と》

《あとでいくらでも どんな罰でも受けます。

だから お願いします。

もう少しだけ…。

いつか自分でけじめをつける その日まで…》

あら 坊ちゃま? 美世様ならお風呂ですよ?

ゆり江… まだ帰ってなかったのか。

まだとは失礼ですね。

んっ? それは…。

わあ…。

だ 旦那様! これ…。

おとなしく もらっておけ。

こんな高価なもの いただけません。

気にすることはないだろう。

ですが…。 気にするな。

えっと…。

置いたのは 旦那様… ですよね。

((ゆり江:くしを贈る ということには

求婚の意味がございます。

とくに深い意味はない。

求婚されるのですね?

ただのくしだ。 特に意味はないと言っている。

そうですよね そうですよねえ。

美世様は 壊れかけのおくしを 使っていらっしゃいましたし

坊ちゃんが新しいくしを 今 お贈りになられても

なんにも おかしく ありませんでしたね~。

美世様は 今まで うちにお越しになられた

どの女性とも違います。

ゆり江は大賛成ですよ 坊ちゃん。

だから そんな意味では…。

美世様は きっと喜んでくださいますよ))

ともかく 遠慮せず使ってくれ。

ありがとうございます 旦那様。

大事に 使わせていただきます。

まあ よくある異能の お家騒動ってところだろうな。

だとしても度を超えている。

少なくとも 名家の者のする 振る舞いではない。

義理の母である 斎森香乃子は よほど恨んでいたんだろう。

もともと恋仲だった 斎森真一が

家の都合で 別の女と結婚し 子をもうけたことを。

親としては最低だ…。

それで 本題は?

ああ 旦那のお察しのとおり

斎森美世には 異能がない。

一方で 妹の香耶は

3歳には 見鬼の才を発現させている。

長女の美世の扱いが ひどくなっていったのは

おそらく ここがきっかけだろう。

《自分を虐げる継母と妹。

愛のない父親…。

その中でひとり… か。

着物を買い与えたくらいでは

彼女の心の傷をいやすことなど 到底できそうにないな…》

あ そういや旦那。

ひとつ気になることが。 んっ?

斎森真一の先妻 斎森美世の実の母親なんだが

どうやら 薄刃家の人間だったようでな。

なんだと?

まったく 驚いたもんだ。

薄刃家の存在なんて 眉唾もんだと思ってたからな。

薄刃家といえば

人心に干渉することのできる 異能持ちの家系だったか…。

その情報は確かなのか。 ああ。

斎森美世の母親の名は 薄刃澄美。

どういう事情で 彼女が

斎森家に入ったのかまでは つかめねえがな…。

ん…。

《まったく 彼女が来てからというもの

本当にらしくない…》

あ…。

♪~

愚かな… くだらないことをする。

《こんな簡単な 式神を送ってこようとは…。

しかし どこの誰のしわざか…》

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