All language subtitles for 02 [字]-2023-07-13-JPTVclub
Afrikaans
Akan
Albanian
Amharic
Arabic
Armenian
Azerbaijani
Basque
Belarusian
Bemba
Bengali
Bihari
Bosnian
Breton
Bulgarian
Cambodian
Catalan
Cebuano
Cherokee
Chichewa
Chinese (Simplified)
Chinese (Traditional)
Corsican
Croatian
Czech
Danish
Dutch
English
Esperanto
Estonian
Ewe
Faroese
Filipino
Finnish
French
Frisian
Ga
Galician
Georgian
German
Greek
Guarani
Gujarati
Haitian Creole
Hausa
Hawaiian
Hebrew
Hindi
Hmong
Hungarian
Icelandic
Igbo
Indonesian
Interlingua
Irish
Italian
Japanese
Javanese
Kannada
Kazakh
Kinyarwanda
Kirundi
Kongo
Korean
Krio (Sierra Leone)
Kurdish
Kurdish (Soranî)
Kyrgyz
Laothian
Latin
Latvian
Lingala
Lithuanian
Lozi
Luganda
Luo
Luxembourgish
Macedonian
Malagasy
Malay
Malayalam
Maltese
Maori
Marathi
Mauritian Creole
Moldavian
Mongolian
Myanmar (Burmese)
Montenegrin
Nepali
Nigerian Pidgin
Northern Sotho
Norwegian
Norwegian (Nynorsk)
Occitan
Oriya
Oromo
Pashto
Persian
Polish
Portuguese (Brazil)
Punjabi
Quechua
Romanian
Romansh
Runyakitara
Russian
Samoan
Scots Gaelic
Serbian
Serbo-Croatian
Sesotho
Setswana
Seychellois Creole
Shona
Sindhi
Sinhalese
Slovak
Slovenian
Somali
Spanish
Spanish (Latin American)
Sundanese
Swahili
Swedish
Tajik
Tamil
Tatar
Telugu
Thai
Tigrinya
Tonga
Tshiluba
Tumbuka
Turkish
Turkmen
Twi
Uighur
Ukrainian
Urdu
Uzbek
Vietnamese
Welsh
Wolof
Xhosa
Yiddish
Yoruba
Zulu
Would you like to inspect the original subtitles? These are the user uploaded subtitles that are being translated:
1
00:00:13,290 --> 00:00:15,793
《美世:きれいな人》
2
00:00:15,793 --> 00:00:18,128
(清霞)お前が新しい婚約者か。
3
00:00:18,128 --> 00:00:20,130
はい。
4
00:00:20,130 --> 00:00:24,468
いいか ここでは
私の言うことには絶対に従え。
5
00:00:24,468 --> 00:00:27,471
私が出て行けと言ったら出て行け。
6
00:00:27,471 --> 00:00:29,473
死ねと言ったら死ね。
7
00:00:29,473 --> 00:00:31,475
文句や反論は聞かん。
8
00:00:31,475 --> 00:00:33,477
かしこまりました。
9
00:00:33,477 --> 00:00:37,377
はっ?
他には何かございますでしょうか。
10
00:00:39,316 --> 00:00:42,987
よろしくお願いいたします。
11
00:00:42,987 --> 00:00:46,824
<久堂清霞様との新たな生活は
12
00:00:46,824 --> 00:00:50,324
こうして
静かに幕を開けたのでした>
13
00:02:38,302 --> 00:02:40,471
(ゆり江)美世様は
こちらのお部屋を
14
00:02:40,471 --> 00:02:42,471
お使いくださいませ。
15
00:02:46,643 --> 00:02:49,146
お気遣い ありがとうございます。
16
00:02:49,146 --> 00:02:51,315
美世様。
はい。
17
00:02:51,315 --> 00:02:53,317
坊ちゃんは いろいろと
18
00:02:53,317 --> 00:02:56,153
よくないウワサが
あるようですけれど
19
00:02:56,153 --> 00:02:59,490
本当は お優しい方なのですよ。
20
00:02:59,490 --> 00:03:03,660
んっ?
それでは ゆり江は
これにて失礼いたします。
21
00:03:03,660 --> 00:03:06,460
はい ありがとうございます。
22
00:03:13,103 --> 00:03:15,606
《上等なお布団。
23
00:03:15,606 --> 00:03:19,610
もっと ののしられたり
さげすまれるかと思った。
24
00:03:19,610 --> 00:03:23,110
いきなり追い出されることも
覚悟していたのに》
25
00:03:26,617 --> 00:03:30,787
《きっと 旦那様は
私が斎森家の娘だから
26
00:03:30,787 --> 00:03:33,787
異能を持っていると
思っているはず》
27
00:03:37,961 --> 00:03:39,961
《だとしたら…》
28
00:03:45,969 --> 00:03:48,305
真一:これより
2人に見鬼の才が
29
00:03:48,305 --> 00:03:50,807
あるか否かを確かめる。
30
00:03:50,807 --> 00:03:54,978
美世 香耶
感覚を研ぎ澄ませなさい。
31
00:03:54,978 --> 00:03:58,482
(2人)はい。
32
00:03:58,482 --> 00:04:00,682
では 開けるぞ。
33
00:04:03,320 --> 00:04:05,322
(2人)んっ。
34
00:04:05,322 --> 00:04:08,158
(足音)
35
00:04:08,158 --> 00:04:11,094
(香耶)はっ!
36
00:04:11,094 --> 00:04:13,394
うっ 来ないで。
えっ?
37
00:04:18,268 --> 00:04:21,104
きゃ~!
(真一)香耶!
38
00:04:21,104 --> 00:04:25,108
いや! こっちに来ないで!
39
00:04:25,108 --> 00:04:28,779
異形が見えたということは
見鬼の才があるということ!
40
00:04:28,779 --> 00:04:31,782
お前はいずれ
異能にも目覚めるはずだ。
41
00:04:31,782 --> 00:04:33,784
よくやった 香耶!
42
00:04:33,784 --> 00:04:35,784
いのう?
43
00:04:40,624 --> 00:04:44,628
キャハハッ!
(香乃子)まあ ウフフッ。
44
00:04:44,628 --> 00:04:47,631
あれから
更に見えるようになったのか。
45
00:04:47,631 --> 00:04:50,801
(香耶)昨日 ちょっとだけ
式も動かせたんだよ。
46
00:04:50,801 --> 00:04:52,803
香耶えらいでしょ!
(香乃子)さすが
47
00:04:52,803 --> 00:04:55,806
真一さんとわたくしの娘だわ。
48
00:04:55,806 --> 00:04:58,475
いつまでたっても
見鬼のけの字も現れない
49
00:04:58,475 --> 00:05:00,978
ごくつぶしとは大違いね。
50
00:05:00,978 --> 00:05:02,980
はっ。
51
00:05:02,980 --> 00:05:05,983
(花)美世様 きっと大丈夫ですよ。
52
00:05:05,983 --> 00:05:08,485
私ね 知ってるの。
53
00:05:08,485 --> 00:05:12,923
みんながひどいウワサしてるの。
54
00:05:12,923 --> 00:05:14,925
アハハハッ!
55
00:05:14,925 --> 00:05:19,096
異能がない私は 役立たず。
56
00:05:19,096 --> 00:05:21,098
(花)美世様…。
57
00:05:21,098 --> 00:05:24,601
きっと私
あのお母様の桜の木のように
58
00:05:24,601 --> 00:05:27,101
いらない子 なのよね
59
00:05:32,776 --> 00:05:35,445
はっ。
60
00:05:35,445 --> 00:05:37,948
夢…。
61
00:05:37,948 --> 00:05:43,120
《ああ
もうあの家ではないのだった。
62
00:05:43,120 --> 00:05:46,623
この家では
ちゃんと役に立たないと》
63
00:05:46,623 --> 00:05:49,123
あっ。
(おなかの音)
64
00:05:54,298 --> 00:05:56,798
あら? いい匂い。
65
00:06:02,973 --> 00:06:05,475
いい感じ。
美世様?
66
00:06:05,475 --> 00:06:08,812
あっ ゆり江さん
お おはようございます。
67
00:06:08,812 --> 00:06:11,248
おはようございます 美世様。
68
00:06:11,248 --> 00:06:13,250
お越しになられて早々
69
00:06:13,250 --> 00:06:16,920
こんな朝早くから
食事の準備だなんて。
70
00:06:16,920 --> 00:06:20,257
あの
勝手をして申し訳ありません。
71
00:06:20,257 --> 00:06:23,093
勝手だなんて
めっそうもありませんよ。
72
00:06:23,093 --> 00:06:26,293
美世様は
坊ちゃんの婚約者ですもの。
73
00:06:29,099 --> 00:06:31,101
(ゆり江)あら おいしそう!
74
00:06:31,101 --> 00:06:34,104
これは
きっと坊ちゃんも喜びますわ。
75
00:06:34,104 --> 00:06:37,441
お食事の支度は
このゆり江の仕事なのですが
76
00:06:37,441 --> 00:06:41,278
見てのとおり もうこんな
しわくちゃの婆ですから。
77
00:06:41,278 --> 00:06:45,449
お手伝いをしていただけて
本当に助かりましたよ。
78
00:06:45,449 --> 00:06:47,451
い いえ。
79
00:06:47,451 --> 00:06:50,954
さぁさ 坊ちゃんが起きるまでは
まだ時間がありますからね。
80
00:06:50,954 --> 00:06:53,123
ほかのこともやっておきましょう。
81
00:06:53,123 --> 00:06:56,126
(ゆり江)美世様 ここは
お任せしてよろしいですか?
82
00:06:56,126 --> 00:06:58,926
はい 私でよろしければ。
83
00:07:06,136 --> 00:07:09,906
(ゆり江)おはようございます
坊ちゃん。
84
00:07:09,906 --> 00:07:11,908
おはよう。
85
00:07:11,908 --> 00:07:16,413
ゆり江 人前で
坊ちゃんと呼ぶのはやめろ。
86
00:07:16,413 --> 00:07:19,583
おはようございます 旦那様。
87
00:07:19,583 --> 00:07:22,419
坊ちゃん 今朝は美世様が
88
00:07:22,419 --> 00:07:24,921
お料理をしてくださったんですよ。
89
00:07:24,921 --> 00:07:26,923
そうか。
(ゆり江)ええ!
90
00:07:26,923 --> 00:07:30,761
それはもう手際もよくて
とても助かりました。
91
00:07:30,761 --> 00:07:33,561
ここに座れ。
は はい。
92
00:07:37,934 --> 00:07:39,936
お前 先に食べてみろ。
93
00:07:39,936 --> 00:07:42,439
えっ。
食べられないのか?
94
00:07:42,439 --> 00:07:45,942
あ あの…。
毒でも盛ったか。
95
00:07:45,942 --> 00:07:47,944
わかりやすいことだ。
96
00:07:47,944 --> 00:07:49,946
え…。
毒!?
97
00:07:49,946 --> 00:07:53,450
こんな 何が入っているかも
わからないものは食えん。
98
00:07:53,450 --> 00:07:55,452
片づけておけ。
99
00:07:55,452 --> 00:07:57,454
次はもっとうまくやることだ。
100
00:07:57,454 --> 00:08:01,958
(ゆり江)ちょっと
坊ちゃん! 坊ちゃん!
101
00:08:01,958 --> 00:08:04,961
< よかれと思って取った行動は
102
00:08:04,961 --> 00:08:09,661
予期せず大きな失敗を
招いてしまったのでした>
103
00:08:14,237 --> 00:08:17,741
諸君を 対異特殊部隊に歓迎する。
104
00:08:17,741 --> 00:08:20,911
厳しい鍛錬によって
異能の力を磨き
105
00:08:20,911 --> 00:08:23,246
その技を高めていってほしい。
106
00:08:23,246 --> 00:08:28,084
(五道)異能とは
魂に宿りし潜在的な力である。
107
00:08:28,084 --> 00:08:31,254
念動力 発火能力 透視能力。
108
00:08:31,254 --> 00:08:34,090
いかなる異能も
決してこの世のことわりから
109
00:08:34,090 --> 00:08:36,092
外れたものではない。
110
00:08:36,092 --> 00:08:38,929
魂の力が具現化するのだ。
111
00:08:38,929 --> 00:08:44,100
そしてこの国には
古来より異形が住みついている。
112
00:08:44,100 --> 00:08:47,771
鬼や妖とも呼ばれ
人に害をなしてきた存在だ。
113
00:08:47,771 --> 00:08:49,773
もし異形が出現したとき
114
00:08:49,773 --> 00:08:53,109
その脅威に対抗できる
唯一無二の力こそ
115
00:08:53,109 --> 00:08:55,278
異能なのである!
116
00:08:55,278 --> 00:08:57,781
肝心の異形はどこにいるんだ。
117
00:08:57,781 --> 00:08:59,783
どれだけ備えたところで
118
00:08:59,783 --> 00:09:03,119
出動がないんじゃな。
119
00:09:03,119 --> 00:09:05,622
(五道)ゆえに
我々はいついかなる時も
120
00:09:05,622 --> 00:09:07,922
異形の出現に備えて…。
121
00:09:10,060 --> 00:09:12,395
(隊員たち)うおっ!
122
00:09:12,395 --> 00:09:15,398
(隊員たち)あ…。
123
00:09:15,398 --> 00:09:17,734
(隊員たち)んっ!
時代の流れとともに
124
00:09:17,734 --> 00:09:19,903
異形は数を減らし
125
00:09:19,903 --> 00:09:22,739
今や異形討伐の出動もわずかだ。
126
00:09:22,739 --> 00:09:26,243
だからこそ
いざ事案が発生したときには
127
00:09:26,243 --> 00:09:29,246
大きな被害と混乱が予想される。
128
00:09:29,246 --> 00:09:32,249
諸君には
先陣を切って異形と戦う
129
00:09:32,249 --> 00:09:34,251
強い覚悟を期待する。
130
00:09:34,251 --> 00:09:36,920
(隊員たち)はっ!
131
00:09:36,920 --> 00:09:39,923
入れ。
(ノック)
132
00:09:39,923 --> 00:09:43,123
隊長 頼まれた書類
持ってきましたよ~。
133
00:09:45,095 --> 00:09:48,932
先ほどの新人訓練
やけに気合いが入ってましたねぇ。
134
00:09:48,932 --> 00:09:52,769
あら? 今日は機嫌が悪いのかな。
135
00:09:52,769 --> 00:09:57,274
聞こえます? お~い 久堂隊長。
136
00:09:57,274 --> 00:09:59,442
おやおや? もしかして
137
00:09:59,442 --> 00:10:01,945
また婚約者に
逃げられでもしましたか?
138
00:10:01,945 --> 00:10:04,614
くだらんことを言ってないで
さっさと出ていけ。
139
00:10:04,614 --> 00:10:06,616
あれ 図星ですか?
140
00:10:06,616 --> 00:10:08,618
焼かれたいのか?
おっと。
141
00:10:08,618 --> 00:10:11,788
今日は特段
虫の居所がお悪いようで。
142
00:10:11,788 --> 00:10:14,088
それでは自分はこれにて。
143
00:10:16,459 --> 00:10:18,461
(ドアの開閉音)
144
00:10:18,461 --> 00:10:20,463
はぁ。
145
00:10:20,463 --> 00:10:22,632
ゆり江:坊ちゃん
聞いてらっしゃいますか?
146
00:10:22,632 --> 00:10:25,135
ああ 聞いている。
147
00:10:25,135 --> 00:10:28,305
何もあんな言い方することは
ないでしょうに。
148
00:10:28,305 --> 00:10:32,475
美世様は 一生懸命お食事の用意を
なさっておいででした。
149
00:10:32,475 --> 00:10:35,475
毒など入れるような方には
思えません
150
00:10:37,647 --> 00:10:40,647
《ゆり江が
あそこまで言うのは珍しい》
151
00:10:42,819 --> 00:10:45,989
まったく
ほかのことを考えるなど。
152
00:10:45,989 --> 00:10:47,989
我ながら たるんでいるな。
153
00:10:51,995 --> 00:10:56,333
《ここに来て早々に
失敗してしまうだなんて。
154
00:10:56,333 --> 00:10:59,169
旦那様がウワサどおりの人ならば
155
00:10:59,169 --> 00:11:03,006
もう この家には
いられないかもしれない》
156
00:11:03,006 --> 00:11:06,009
(真一)幸次くんの部屋を
用意しておいた。
157
00:11:06,009 --> 00:11:08,511
今日から自由に使いなさい。
158
00:11:08,511 --> 00:11:10,447
(幸次)ありがとうございます。
159
00:11:10,447 --> 00:11:13,617
婿入りの準備も
始めなければいけないだろう?
160
00:11:13,617 --> 00:11:15,619
これから忙しくなると思うが
161
00:11:15,619 --> 00:11:17,621
よろしく頼んだぞ。
162
00:11:17,621 --> 00:11:19,623
はい。
163
00:11:19,623 --> 00:11:22,459
こちらのお荷物
どちらに持っていきましょう?
164
00:11:22,459 --> 00:11:25,128
(香耶)お姉様の部屋に
持って行ってちょうだい。
165
00:11:25,128 --> 00:11:27,797
こんばんは 香耶。
166
00:11:27,797 --> 00:11:29,799
あら 幸次さんじゃない。
167
00:11:29,799 --> 00:11:33,136
その荷物
よければ僕が持っていきますよ。
168
00:11:33,136 --> 00:11:36,306
重いでしょうし。
お姉様以外の使用人にも
169
00:11:36,306 --> 00:11:39,809
優しいだなんて
さすが幸次さんね。
170
00:11:39,809 --> 00:11:41,909
フッ…。
171
00:11:46,316 --> 00:11:49,819
こんなところで 美世は。
172
00:11:49,819 --> 00:11:51,821
《もし久堂家に追い出され
173
00:11:51,821 --> 00:11:54,824
美世が路頭に
迷うようなことがあれば
174
00:11:54,824 --> 00:11:57,827
その時は僕が
美世の居場所にならなければ》
175
00:11:57,827 --> 00:12:00,330
(香耶)ちょっと幸次さん。
んっ。
176
00:12:00,330 --> 00:12:02,499
(香耶)これも
お願いしていいかしら?
177
00:12:02,499 --> 00:12:06,503
はぁ… ああ すぐに行くよ。
178
00:12:06,503 --> 00:12:09,903
《僕にしか
できないこともあるはずだ》
179
00:12:12,275 --> 00:12:15,445
おかえりなさいませ 旦那様。
180
00:12:15,445 --> 00:12:18,615
あの…。
なんだ?
181
00:12:18,615 --> 00:12:21,451
今朝は申し訳ありませんでした。
182
00:12:21,451 --> 00:12:23,620
出過ぎたまねをしてしまい…。
183
00:12:23,620 --> 00:12:25,955
旦那様のお立場であれば
184
00:12:25,955 --> 00:12:30,960
信用できない者の料理など
口にできるはずもないと
185
00:12:30,960 --> 00:12:34,297
少し考えれば わかることでした。
186
00:12:34,297 --> 00:12:38,468
夕食はすべて ゆり江さんが
作っていかれたものを
187
00:12:38,468 --> 00:12:40,470
そのままご用意しています。
188
00:12:40,470 --> 00:12:44,974
誓って毒など入れておりません。
どうか…。
189
00:12:44,974 --> 00:12:47,977
別にお前を
本気で疑ったわけではない。
190
00:12:47,977 --> 00:12:51,314
見知らぬ者の飯を
食う気にはならなかっただけだ。
191
00:12:51,314 --> 00:12:54,114
本当に申し訳ありませんでした。
192
00:13:07,497 --> 00:13:09,933
冷えているな。
193
00:13:09,933 --> 00:13:11,935
申し訳ありません。
194
00:13:11,935 --> 00:13:14,104
今のは謝るところではない。
195
00:13:14,104 --> 00:13:17,440
お前は息をするように謝るのだな。
196
00:13:17,440 --> 00:13:19,609
なぜだ?
197
00:13:19,609 --> 00:13:21,611
言わないか。
申し訳…。
198
00:13:21,611 --> 00:13:23,613
謝るな。
はっ。
199
00:13:23,613 --> 00:13:25,949
謝罪はしすぎると軽くなる。
200
00:13:25,949 --> 00:13:28,952
食事は お前はもうとったのか?
201
00:13:28,952 --> 00:13:31,788
え えっと 私は…。
202
00:13:31,788 --> 00:13:34,290
なぜ自分の分を用意しない?
203
00:13:34,290 --> 00:13:36,292
ゆり江はもう帰ったのだろう?
204
00:13:36,292 --> 00:13:40,630
はい。
ゆり江はお前の食事を
用意しなかったのか?
205
00:13:40,630 --> 00:13:42,632
ち 違うんです!
206
00:13:42,632 --> 00:13:44,968
あの 食欲がなくて。
207
00:13:44,968 --> 00:13:47,470
私がゆり江さんに
いらないと言ったのです。
208
00:13:47,470 --> 00:13:49,472
具合でも悪いのか?
209
00:13:49,472 --> 00:13:51,872
いえ 大したことでは…。
210
00:13:53,810 --> 00:13:56,980
まあ いいだろう。
211
00:13:56,980 --> 00:13:59,149
ごちそうさま。
212
00:13:59,149 --> 00:14:01,484
あ あの
お風呂をすぐに沸かして…。
213
00:14:01,484 --> 00:14:04,487
自分でやる。
ですが…。
214
00:14:04,487 --> 00:14:06,489
今までも自分でやっていた。
215
00:14:06,489 --> 00:14:09,325
わざわざ火をおこして
湯を沸かすよりも
216
00:14:09,325 --> 00:14:11,427
私が異能を使って
沸かしたほうが
217
00:14:11,427 --> 00:14:13,763
手っとり早いからな。
218
00:14:13,763 --> 00:14:16,263
あまり余計なことはしなくていい。
219
00:14:18,601 --> 00:14:20,603
《異能がない私は
220
00:14:20,603 --> 00:14:24,274
この家では
お風呂すら沸かせないのね。
221
00:14:24,274 --> 00:14:28,274
私は なんの役にも 立てない》
222
00:14:33,783 --> 00:14:35,785
少しいいか。
223
00:14:35,785 --> 00:14:39,455
は はい!
224
00:14:39,455 --> 00:14:42,458
今朝は 食べずに残して悪かった。
225
00:14:42,458 --> 00:14:45,295
えっ。
明朝
226
00:14:45,295 --> 00:14:47,964
ゆり江は少しばかり遅れるらしい。
227
00:14:47,964 --> 00:14:49,966
明日の朝食は頼む。
228
00:14:49,966 --> 00:14:51,968
はっ わ 私なんかが…。
229
00:14:51,968 --> 00:14:55,972
無論 本当に毒を入れるならば
容赦しないが。
230
00:14:55,972 --> 00:14:58,975
め めっそうもございません!
231
00:14:58,975 --> 00:15:00,977
ならば 問題ないな?
232
00:15:00,977 --> 00:15:03,479
は はい!
風呂はまだ熱い。
233
00:15:03,479 --> 00:15:05,982
冷める前にさっさと入ってしまえ。
234
00:15:05,982 --> 00:15:08,151
あ あの…。
235
00:15:08,151 --> 00:15:11,951
ありがとう ございます…。
236
00:15:14,424 --> 00:15:17,927
《お礼 ちゃんと言えなかった》
237
00:15:17,927 --> 00:15:19,929
坊ちゃんは いろいろと
238
00:15:19,929 --> 00:15:22,265
よくないウワサが
あるようですけれど
239
00:15:22,265 --> 00:15:26,102
本当はお優しい方なのですよ
240
00:15:26,102 --> 00:15:29,802
《旦那様から
せっかくいただけた機会》
241
00:15:31,774 --> 00:15:35,945
《明日は絶対に失敗できない》
242
00:15:35,945 --> 00:15:37,947
花!
243
00:15:37,947 --> 00:15:39,949
花!
244
00:15:39,949 --> 00:15:41,951
美世お嬢様 どうなさいました?
245
00:15:41,951 --> 00:15:44,120
ないの! お母様の形見も
246
00:15:44,120 --> 00:15:46,956
お母様の桜色の着物も全部!
247
00:15:46,956 --> 00:15:49,459
そんな いったいどうして?
248
00:15:49,459 --> 00:15:52,462
きっと香乃子さんよ!
私 お母様の形見
249
00:15:52,462 --> 00:15:54,464
返してもらいに行ってくるわ!
250
00:15:54,464 --> 00:15:57,634
そんな! お嬢様が
お一人で行ったら何をされるか!
251
00:15:57,634 --> 00:16:01,971
大丈夫! いざとなったら
お父様に言うから。
252
00:16:01,971 --> 00:16:05,642
きゃ!
253
00:16:05,642 --> 00:16:09,312
ほんと
あの泥棒猫の娘なだけあるわね。
254
00:16:09,312 --> 00:16:11,748
人を盗人呼ばわりだなんて
255
00:16:11,748 --> 00:16:14,248
性根が腐っているにも
ほどがあるわ。
256
00:16:16,252 --> 00:16:19,923
こんなもの まだ持っていたのね。
257
00:16:19,923 --> 00:16:22,759
やめて! それはお母様の…。
258
00:16:22,759 --> 00:16:25,428
ふんっ!
259
00:16:25,428 --> 00:16:27,430
はっ。
反省するまで
260
00:16:27,430 --> 00:16:30,934
わたくしの前に
姿を見せないでもらえるかしら。
261
00:16:30,934 --> 00:16:32,934
(香乃子)閉めてちょうだい。
262
00:16:34,938 --> 00:16:38,441
い いやっ 出して! 誰か!
263
00:16:38,441 --> 00:16:40,777
お父様! お父様!
264
00:16:40,777 --> 00:16:43,446
(花)奥様 ご主人様!
おやめくださいませ!
265
00:16:43,446 --> 00:16:47,283
お黙り!
使用人の分際で何様のつもり!?
266
00:16:47,283 --> 00:16:49,452
(花)これではあまりに美世様が!
花…。
267
00:16:49,452 --> 00:16:51,454
(香乃子)あなた
わたくしに盾ついて
268
00:16:51,454 --> 00:16:53,456
どうなるか
わかっているんでしょうね!?
269
00:16:53,456 --> 00:16:58,628
出して 誰か 助けて
270
00:16:58,628 --> 00:17:00,964
はっ。
271
00:17:00,964 --> 00:17:03,964
また 嫌な夢。
272
00:17:06,636 --> 00:17:10,406
《花は今 どうしているんだろう。
273
00:17:10,406 --> 00:17:14,744
あの日をきっかけに
花が解雇されてしまってからは
274
00:17:14,744 --> 00:17:17,044
一度も会えていない》
275
00:17:19,082 --> 00:17:21,882
《どうか
幸せになっていてほしい》
276
00:17:27,924 --> 00:17:32,428
あ… これも寿命ね。
277
00:17:32,428 --> 00:17:34,628
(米をとぐ音)
278
00:17:37,266 --> 00:17:39,936
はっ。
あら 美世様。
279
00:17:39,936 --> 00:17:43,106
おはようございます。
ゆり江さん?
280
00:17:43,106 --> 00:17:45,775
(ゆり江)本日も
ずいぶん早起きですのね。
281
00:17:45,775 --> 00:17:49,779
はい あの 今日は遅れるんじゃ…。
282
00:17:49,779 --> 00:17:52,949
ゆり江は 昨日の朝のことが
ありましたから
283
00:17:52,949 --> 00:17:55,785
気になって
早く来てしまったのですよ。
284
00:17:55,785 --> 00:17:58,287
食事の用意は
ゆり江がいたしますから
285
00:17:58,287 --> 00:18:01,457
美世様は居間で
おくつろぎになってくださいな。
286
00:18:01,457 --> 00:18:03,793
あの それが…。
287
00:18:03,793 --> 00:18:07,130
(ゆり江)まあまあ
坊ちゃんったら。
288
00:18:07,130 --> 00:18:09,298
美世様の手料理を
食べたいのなら
289
00:18:09,298 --> 00:18:11,234
そうおっしゃればいいのに。
290
00:18:11,234 --> 00:18:14,570
いえ そういうわけでは
ないと思いますが
291
00:18:14,570 --> 00:18:16,739
ただ ちょっと自信がなくて。
292
00:18:16,739 --> 00:18:19,075
ウフフッ では美世様。
293
00:18:19,075 --> 00:18:21,744
このゆり江にも
手伝わせてくださいな。
294
00:18:21,744 --> 00:18:23,844
は はい。
295
00:18:27,750 --> 00:18:31,250
《この味で いいのかな》
296
00:18:34,590 --> 00:18:36,926
は… きれい。
297
00:18:36,926 --> 00:18:39,095
(ゆり江)いつも作っていますから。
298
00:18:39,095 --> 00:18:42,598
ゆり江は早いだけで
味のほうは保証できませんよ。
299
00:18:42,598 --> 00:18:44,600
とってもおいしそうです。
300
00:18:44,600 --> 00:18:48,104
料理がお上手な美世様に
そう言っていただけるなんて
301
00:18:48,104 --> 00:18:50,604
使用人冥利に尽きますわ。
302
00:18:56,112 --> 00:18:58,448
《私なんかが作った料理を
303
00:18:58,448 --> 00:19:01,284
本当に食べてもらえるのかしら。
304
00:19:01,284 --> 00:19:04,620
もう私には後がない》
305
00:19:04,620 --> 00:19:07,623
ささ 坊ちゃんが
そろそろお目覚めですから
306
00:19:07,623 --> 00:19:10,560
あちらに朝食をお運びくださいな。
307
00:19:10,560 --> 00:19:12,760
はい。
308
00:19:15,064 --> 00:19:19,064
おはよう。
おはようございます 旦那様。
309
00:19:23,239 --> 00:19:25,239
んっ。
はっ。
310
00:19:27,910 --> 00:19:30,913
では いただこう。
311
00:19:30,913 --> 00:19:33,249
お前も食べるんだぞ。
312
00:19:33,249 --> 00:19:35,918
も 申し訳… いえ。
313
00:19:35,918 --> 00:19:38,118
いただきます。
314
00:19:44,427 --> 00:19:46,427
はっ。
315
00:19:56,272 --> 00:19:58,372
うまい。
316
00:20:02,445 --> 00:20:06,445
ゆり江とは少し味付けが
違うようだが 悪くない。
317
00:20:08,784 --> 00:20:11,284
あ ありがとうございます。
318
00:20:14,457 --> 00:20:17,460
なぜここで泣くんだ?
319
00:20:17,460 --> 00:20:19,660
えっ。
320
00:20:24,967 --> 00:20:27,470
も 申し訳 ありませ…。
321
00:20:27,470 --> 00:20:29,972
だから 謝るな。
322
00:20:29,972 --> 00:20:31,974
はい…。
323
00:20:31,974 --> 00:20:36,145
《いつぶりだろう
誰かに褒められたのなんて。
324
00:20:36,145 --> 00:20:39,145
誰かに認められたのなんて》
325
00:20:41,984 --> 00:20:44,987
《育ってきた背景が見えない。
326
00:20:44,987 --> 00:20:47,990
古着とも呼べないような
粗末な着物。
327
00:20:47,990 --> 00:20:51,327
日々の生活に問題があったとしか
思えないほど
328
00:20:51,327 --> 00:20:53,329
やせ細った体。
329
00:20:53,329 --> 00:20:55,998
水仕事をしている者の手。
330
00:20:55,998 --> 00:21:00,002
とても名家の令嬢とは思えない》
331
00:21:00,002 --> 00:21:02,004
ゆり江。
332
00:21:02,004 --> 00:21:04,840
もしや
彼女は普通の名家の娘として
333
00:21:04,840 --> 00:21:07,009
育ってはいないのだろうか。
334
00:21:07,009 --> 00:21:09,512
そうですわね ええ。
335
00:21:09,512 --> 00:21:12,281
事情を尋ねたら話すと思うか?
336
00:21:12,281 --> 00:21:14,617
(ゆり江)難しいでしょうね。
337
00:21:14,617 --> 00:21:17,453
それとなく注意して見ておけ。
338
00:21:17,453 --> 00:21:20,456
私は外から少し
斎森家を調べてみる。
339
00:21:20,456 --> 00:21:23,793
かしこまりました。
それにしても坊ちゃん
340
00:21:23,793 --> 00:21:27,129
いつになく
婚約者様に興味津々ですこと。
341
00:21:27,129 --> 00:21:29,131
興味?
まあまあ。
342
00:21:29,131 --> 00:21:31,467
感情を素直に
表現できないようじゃ
343
00:21:31,467 --> 00:21:34,136
美世様に嫌われてしまいますよ?
344
00:21:34,136 --> 00:21:36,973
嫌うなら勝手に嫌えばいい。
345
00:21:36,973 --> 00:21:39,642
今までの婚約者も
ほとんどが最初から
346
00:21:39,642 --> 00:21:42,478
金や権力目当ての女ばかりだった。
347
00:21:42,478 --> 00:21:45,481
ゆり江は
美世様はよいと思いますよ。
348
00:21:45,481 --> 00:21:49,151
坊ちゃんの奥様に。
やけに きっぱり言い切るな。
349
00:21:49,151 --> 00:21:52,822
とにかく 頼んだぞ。
お任せくださいな。
350
00:21:52,822 --> 00:21:55,992
《斎森家か。
351
00:21:55,992 --> 00:21:59,161
異能持ちの家は決して多くない。
352
00:21:59,161 --> 00:22:03,332
厄介な事実が
出てこなければいいが》
353
00:22:03,332 --> 00:22:07,169
(実)おい! 約束を反故にする
とはどういうことだ!
354
00:22:07,169 --> 00:22:10,773
お前には
あの娘の価値がわからぬのか!?
355
00:22:10,773 --> 00:22:12,775
何が約束だ。
356
00:22:12,775 --> 00:22:16,279
美世のことで
とやかく言われる筋合いなどない。
357
00:22:16,279 --> 00:22:19,615
(実)ふざけるな!
しかと約束したはずだ!
358
00:22:19,615 --> 00:22:23,119
美世は あの薄刃の血を引く娘は
359
00:22:23,119 --> 00:22:25,119
辰石家がもらうと!
29174