All language subtitles for [Japanese (auto-generated)] 水木しげる 妖怪物語 第1巻 [DownSub.com]

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家を訪ねられて案内したら 22 00:01:46,500 --> 00:01:48,240 そのよ 23 00:01:48,240 --> 00:01:50,670 屋敷のある字が死んだという 24 00:01:50,670 --> 00:01:52,380 [音楽] 25 00:01:52,380 --> 00:01:56,280 その主に捨てられた女房が 26 00:01:56,280 --> 00:01:57,780 生き霊となって 27 00:01:57,780 --> 00:02:01,040 取り殺したのだそうだ 28 00:02:02,520 --> 00:02:06,259 赤頭と小僧の妖怪 29 00:02:07,979 --> 00:02:10,979 米俵を12票いっぺんに運ぶ 30 00:02:10,979 --> 00:02:13,860 赤頭という力持ちの男がいた 31 00:02:13,860 --> 00:02:17,580 そこへ45歳ぐらいの小僧がやってきて 32 00:02:17,580 --> 00:02:22,020 いとも簡単にたくさんの米俵を運んで 33 00:02:22,020 --> 00:02:24,840 キラキラ笑いながら行ってしまった 34 00:02:24,840 --> 00:02:26,819 この小僧は 35 00:02:26,819 --> 00:02:30,319 妖怪の子供に違いない 36 00:02:37,440 --> 00:02:39,680 赤い 37 00:02:41,280 --> 00:02:43,500 体調が12kmもある 38 00:02:43,500 --> 00:02:46,140 巨大な魚の妖怪で 39 00:02:46,140 --> 00:02:49,560 背に溜まった砂を祓いを落とすために時々 40 00:02:49,560 --> 00:02:52,459 会場に浮かんでくる 41 00:02:52,680 --> 00:02:55,860 島だと思って船を寄せるとたちまち 42 00:02:55,860 --> 00:02:58,019 推定に沈んでいき 43 00:02:58,019 --> 00:03:02,480 船は波に飲まれて壊れてしまうという 44 00:03:08,280 --> 00:03:11,599 赤城山のムカデ神 45 00:03:12,180 --> 00:03:14,040 赤城山の神は 46 00:03:14,040 --> 00:03:16,319 ムカデであるとされ 47 00:03:16,319 --> 00:03:18,480 この辺りでは 48 00:03:18,480 --> 00:03:23,180 ムカデを殺してはならないとされていた 49 00:03:23,220 --> 00:03:26,580 日光の戦場ヶ原で 50 00:03:26,580 --> 00:03:29,400 二荒山の蛇神と 51 00:03:29,400 --> 00:03:32,580 赤城山のムカデの神が争ったという 52 00:03:32,580 --> 00:03:36,019 伝説も残っている 53 00:03:38,040 --> 00:03:40,400 明かした 54 00:03:41,879 --> 00:03:43,680 明かしたは 55 00:03:43,680 --> 00:03:47,700 約束などを妨害する妖怪で 56 00:03:47,700 --> 00:03:51,420 陰陽道で言う人々を身だし悩ます 57 00:03:51,420 --> 00:03:53,819 釈然神のことだ 58 00:03:53,819 --> 00:03:57,120 その口が開いている限り 59 00:03:57,120 --> 00:04:00,500 災いが続くという 60 00:04:03,000 --> 00:04:05,180 赤名 61 00:04:06,599 --> 00:04:09,180 猿の悪巧みのために殺されそうになった 62 00:04:09,180 --> 00:04:11,939 カナは 63 00:04:11,939 --> 00:04:15,720 十五夜の月に助けてほしいと祈り 64 00:04:15,720 --> 00:04:19,820 月はあかなを天井にすくい上げた 65 00:04:20,519 --> 00:04:22,139 以来 66 00:04:22,139 --> 00:04:22,979 月には 67 00:04:22,979 --> 00:04:25,860 穴が水を汲んでいる姿が映って見えるよう 68 00:04:25,860 --> 00:04:28,580 になったという 69 00:04:29,700 --> 00:04:33,350 [音楽] 70 00:04:35,040 --> 00:04:37,520 赤梨様 71 00:04:38,880 --> 00:04:40,139 昔 72 00:04:40,139 --> 00:04:44,100 木こりが大きな欅の古株を焼き払ったら 73 00:04:44,100 --> 00:04:48,240 生臭い匂いが漂い見たこともない牙や骨が 74 00:04:48,240 --> 00:04:50,400 見つかった 75 00:04:50,400 --> 00:04:54,120 これは何かの祟りがあるかもしれないと 76 00:04:54,120 --> 00:04:56,880 鳳来寺から行者を呼んで 77 00:04:56,880 --> 00:05:02,060 上昇を向く大明神としてお祭りをした 78 00:05:05,100 --> 00:05:08,240 あかなめ 79 00:05:09,120 --> 00:05:11,100 あかなめは 80 00:05:11,100 --> 00:05:14,400 誰もいない風呂場に夜出てきて 81 00:05:14,400 --> 00:05:18,360 風呂桶の赤をなめる妖怪である 82 00:05:18,360 --> 00:05:19,860 赤をなめるだけで 83 00:05:19,860 --> 00:05:22,680 悪いことをするわけではない 84 00:05:22,680 --> 00:05:23,820 昔は 85 00:05:23,820 --> 00:05:26,419 風呂場とか便所は明かりがなかったから 86 00:05:26,419 --> 00:05:30,320 いつも怖かった 87 00:05:31,560 --> 00:05:35,000 あかりなしそば 88 00:05:36,419 --> 00:05:40,460 江戸本庄七不思議の一つ 89 00:05:40,620 --> 00:05:42,900 毎晩のように出ている 90 00:05:42,900 --> 00:05:46,520 屋台の蕎麦屋にはいつも人影がなく 91 00:05:46,520 --> 00:05:50,639 行灯にも火が入っていない 92 00:05:50,639 --> 00:05:55,919 おかしいと思って行灯に火をつけると 93 00:05:55,919 --> 00:06:00,199 必ず身内に不幸が起こるという 94 00:06:00,360 --> 00:06:03,600 屋台の形をした幽霊である 95 00:06:03,600 --> 00:06:09,039 [拍手] 96 00:06:09,300 --> 00:06:12,020 悪城妖怪 97 00:06:13,440 --> 00:06:15,960 人々を脅して暴れていた 98 00:06:15,960 --> 00:06:20,100 悪城という妖怪がいくら脅かしても動じ 99 00:06:20,100 --> 00:06:20,699 ない 100 00:06:20,699 --> 00:06:24,060 五大王という男の勇気に負けたと 101 00:06:24,060 --> 00:06:26,780 姿を消した 102 00:06:31,380 --> 00:06:34,380 織田裕は妖怪との戦いを 103 00:06:34,380 --> 00:06:37,020 絵巻物にまとめたということである 104 00:06:37,020 --> 00:06:40,240 [音楽] 105 00:06:42,960 --> 00:06:43,800 足洗 106 00:06:43,800 --> 00:06:45,860 屋敷 107 00:06:47,060 --> 00:06:50,819 天井から大きな 108 00:06:50,819 --> 00:06:53,940 血まみれの足が降りてくる 109 00:06:53,940 --> 00:06:56,580 そんな回帰が起こる屋敷が 110 00:06:56,580 --> 00:06:59,720 本所七不思議にある 111 00:07:00,300 --> 00:07:03,660 殺された小宮山左膳という侍に 112 00:07:03,660 --> 00:07:06,360 可愛がられていたタヌキが 113 00:07:06,360 --> 00:07:07,919 仇討ちのために 114 00:07:07,919 --> 00:07:08,759 犯人を 115 00:07:08,759 --> 00:07:11,720 脅かしていたのだ 116 00:07:16,800 --> 00:07:18,140 あしながってなが 117 00:07:18,140 --> 00:07:21,180 [音楽] 118 00:07:21,180 --> 00:07:25,020 あしながの国にアシナガ人がおり 119 00:07:25,020 --> 00:07:28,080 テナガの国にテナガ人がいて 120 00:07:28,080 --> 00:07:29,699 常にアシナガ人は 121 00:07:29,699 --> 00:07:33,660 テナガ人を背負って海で漁をしていた 122 00:07:33,660 --> 00:07:36,000 この妖怪が現れると 123 00:07:36,000 --> 00:07:38,280 必ず天気が崩れ 124 00:07:38,280 --> 00:07:41,479 暴風雨になったという 125 00:07:48,000 --> 00:07:50,360 足の神 126 00:07:52,020 --> 00:07:53,120 多賀城の 127 00:07:53,120 --> 00:07:55,380 アラハバキ神社は 128 00:07:55,380 --> 00:07:58,620 足の神様として知られ 129 00:07:58,620 --> 00:08:00,300 昔は 130 00:08:00,300 --> 00:08:02,580 幅木というスネアテや 131 00:08:02,580 --> 00:08:07,259 脚絆を備えて旅の安全を祈った 132 00:08:07,259 --> 00:08:08,240 しかし 133 00:08:08,240 --> 00:08:10,919 いつ頃からか 134 00:08:10,919 --> 00:08:14,039 腰から下の病にも効くと信じられるように 135 00:08:14,039 --> 00:08:16,940 なってきた 136 00:08:18,599 --> 00:08:21,139 羽島があり 137 00:08:22,680 --> 00:08:24,300 夜道を 138 00:08:24,300 --> 00:08:27,660 慌てて歩いているといきなり 139 00:08:27,660 --> 00:08:29,940 柔らかい綿のようなものが 140 00:08:29,940 --> 00:08:32,219 足に絡みついてきて 141 00:08:32,219 --> 00:08:33,919 邪魔になって歩けない 142 00:08:33,919 --> 00:08:37,320 これは正体を表さず 143 00:08:37,320 --> 00:08:40,200 夜道を急ぐ人を苦しめる 144 00:08:40,200 --> 00:08:42,120 足回りという 145 00:08:42,120 --> 00:08:45,320 妖怪の仕業である 146 00:08:47,880 --> 00:08:50,959 小豆洗い 147 00:08:52,140 --> 00:08:56,100 あずきとおうか人とって食おうか 148 00:08:56,100 --> 00:09:01,380 食器食器と歌を歌う小豆洗いはあずきとぎ 149 00:09:01,380 --> 00:09:04,670 小豆さらさらあずき投げとも言われている 150 00:09:04,670 --> 00:09:09,960 [音楽] 151 00:09:12,120 --> 00:09:14,220 夜の谷川のほとりか 152 00:09:14,220 --> 00:09:16,080 橋の下に出て 153 00:09:16,080 --> 00:09:20,459 食器食器と小豆を研ぐようなお父さんせる 154 00:09:20,459 --> 00:09:22,680 その音を聞くと 155 00:09:22,680 --> 00:09:27,320 朝までその音は耳から離れないという 156 00:09:28,560 --> 00:09:34,519 小豆混合か一つって食おうかしら 157 00:09:43,920 --> 00:09:46,940 あずきはかり 158 00:09:48,480 --> 00:09:52,399 夜天井裏でどしどしと足音をさせたり 159 00:09:52,399 --> 00:09:55,560 パラパラと小豆をまくような音をさせる 160 00:09:55,560 --> 00:09:57,000 妖怪 161 00:09:57,000 --> 00:10:00,779 小豆の音はだんだん大きくなりしまいには 162 00:10:00,779 --> 00:10:03,779 大量の小豆を天井にばらまくような音が 163 00:10:03,779 --> 00:10:05,210 聞こえた 164 00:10:05,210 --> 00:10:08,349 [拍手] 165 00:10:10,620 --> 00:10:13,700 あずきばばあ 166 00:10:15,720 --> 00:10:17,940 ずきばばあは 167 00:10:17,940 --> 00:10:22,320 雨の降りそうな日に小川で遊ぶ子供を食う 168 00:10:22,320 --> 00:10:23,700 と言われ 169 00:10:23,700 --> 00:10:28,019 時には小豆を研ぐ音で人を驚かせ 170 00:10:28,019 --> 00:10:29,360 時には 171 00:10:29,360 --> 00:10:33,240 小豆食べていけと言って 172 00:10:33,240 --> 00:10:35,820 通行人を大きなざるで 173 00:10:35,820 --> 00:10:39,920 木の上にすくい上げてしまうという 174 00:10:44,640 --> 00:10:46,700 畔 175 00:10:48,540 --> 00:10:51,060 みこや修験者が 176 00:10:51,060 --> 00:10:53,040 稲荷をおろしたり 177 00:10:53,040 --> 00:10:56,399 死霊を呼び出している時 178 00:10:56,399 --> 00:10:58,019 全く関係のない 179 00:10:58,019 --> 00:11:01,800 キツネやたぬきが出てくることがある 180 00:11:01,800 --> 00:11:05,100 それに乗り移られたものは 181 00:11:05,100 --> 00:11:08,579 奇妙な格好をするようになる 182 00:11:08,579 --> 00:11:10,320 これを 183 00:11:10,320 --> 00:11:13,160 上げ走りという 184 00:11:15,000 --> 00:11:17,300 畠丸 185 00:11:18,720 --> 00:11:19,500 突然 186 00:11:19,500 --> 00:11:23,040 雇い人の女につきものが取り付きおかしく 187 00:11:23,040 --> 00:11:25,640 なってしまった 188 00:11:25,680 --> 00:11:30,060 主人の一兵衛はもし野党をもって船玉が 189 00:11:30,060 --> 00:11:34,260 宿っていると言われた畠丸の廃材を清めて 190 00:11:34,260 --> 00:11:36,000 祀ると 191 00:11:36,000 --> 00:11:39,800 女は元に戻ったという 192 00:11:45,660 --> 00:11:47,760 このように 193 00:11:47,760 --> 00:11:49,680 様々な悪をばらまく 194 00:11:49,680 --> 00:11:52,380 鬼たちのことである 195 00:11:52,380 --> 00:11:54,120 昔は 196 00:11:54,120 --> 00:11:55,440 病は特に 197 00:11:55,440 --> 00:11:58,260 鬼の生徒され大きな 198 00:11:58,260 --> 00:12:03,000 流行が襲来すると人々は鬼の退散を 199 00:12:03,000 --> 00:12:05,360 祈った 200 00:12:07,019 --> 00:12:09,740 後追小僧 201 00:12:11,100 --> 00:12:12,720 山の中で 202 00:12:12,720 --> 00:12:15,600 誰かが後を追ってくるような気配を感じて 203 00:12:15,600 --> 00:12:16,980 振り向くが 204 00:12:16,980 --> 00:12:19,200 正体がつかめない 205 00:12:19,200 --> 00:12:23,839 これが遠い小僧と呼ばれる妖怪である 206 00:12:24,540 --> 00:12:27,360 山は霊が多く集まる場所で 207 00:12:27,360 --> 00:12:31,820 後追い小僧は人について現れる例である 208 00:12:35,339 --> 00:12:38,300 アブミグチ 209 00:12:40,019 --> 00:12:43,260 武将が馬に乗って足をかけるバグが化けた 210 00:12:43,260 --> 00:12:46,200 ものでその形は 211 00:12:46,200 --> 00:12:48,250 下アブミと呼ばれるものであった 212 00:12:48,250 --> 00:12:49,980 [音楽] 213 00:12:49,980 --> 00:12:53,040 主の戦士とともに野に捨てられた 214 00:12:53,040 --> 00:12:56,519 下アブミが化けてアブミグチとなり 215 00:12:56,519 --> 00:12:59,279 帰らぬ主人をいつまでも待っているという 216 00:12:59,279 --> 00:13:00,470 のである 217 00:13:00,470 --> 00:13:03,590 [拍手] 218 00:13:10,380 --> 00:13:13,980 火の玉のような物が飛んできて 219 00:13:13,980 --> 00:13:16,260 家の中に入り 220 00:13:16,260 --> 00:13:19,680 赤ん坊の姿になって行灯の油を 221 00:13:19,680 --> 00:13:21,899 ペロペロなめまた 222 00:13:21,899 --> 00:13:24,839 火の玉になって飛び去る 223 00:13:24,839 --> 00:13:29,480 これが油赤子という妖怪である 224 00:13:31,260 --> 00:13:33,860 油返し 225 00:13:35,519 --> 00:13:37,680 火の妖怪で 226 00:13:37,680 --> 00:13:40,139 油返しは 227 00:13:40,139 --> 00:13:47,579 ぱっぱっとつくとお茶お茶お茶と話し声が 228 00:13:47,579 --> 00:13:49,500 し 229 00:13:49,500 --> 00:13:51,899 とぼとぼと 230 00:13:51,899 --> 00:13:53,459 せんぐり 231 00:13:53,459 --> 00:13:58,860 千栗とあとへ帰らずにせいてともる 232 00:13:58,860 --> 00:14:00,480 などと 233 00:14:00,480 --> 00:14:05,420 火の中から人の話し声が聞こえるという 234 00:14:07,500 --> 00:14:10,100 油すまし 235 00:14:12,060 --> 00:14:13,860 山道で 236 00:14:13,860 --> 00:14:16,320 孫を釣れたおばあさんが 237 00:14:16,320 --> 00:14:18,360 この辺りで 238 00:14:18,360 --> 00:14:19,079 昔 239 00:14:19,079 --> 00:14:22,820 油すましが出たそうだと誘導 240 00:14:22,820 --> 00:14:25,100 今もいるぞ 241 00:14:25,100 --> 00:14:29,220 」と言って出てきたという 242 00:14:29,220 --> 00:14:31,920 自分の話をされると出てくる 243 00:14:31,920 --> 00:14:34,399 妖怪である 244 00:14:44,820 --> 00:14:47,420 油坊主 245 00:14:48,959 --> 00:14:51,300 祇園精舎の鐘の声 246 00:14:51,300 --> 00:14:55,260 諸行無常の響きあり 247 00:14:55,260 --> 00:14:58,199 ある日の暗い夜に 248 00:14:58,199 --> 00:15:02,820 灯明の火種を運ぶ老僧を妖怪と思い込み 249 00:15:02,820 --> 00:15:05,459 武士が退治しようとした話が 250 00:15:05,459 --> 00:15:08,339 平家物語にある 251 00:15:08,339 --> 00:15:09,779 共振からの 252 00:15:09,779 --> 00:15:13,040 創造の妖怪である 253 00:15:14,279 --> 00:15:15,800 天草の河童 254 00:15:15,800 --> 00:15:18,839 [音楽] 255 00:15:18,839 --> 00:15:21,360 ある酒飲みのおやじが 256 00:15:21,360 --> 00:15:23,459 酒をねだるカッパに 257 00:15:23,459 --> 00:15:25,740 田植えの手伝いを条件に飲ませてやった 258 00:15:25,740 --> 00:15:28,019 ところ一面 259 00:15:28,019 --> 00:15:31,399 きれいに田植えをしてくれた 260 00:15:34,199 --> 00:15:37,100 天野雑魚 261 00:15:38,699 --> 00:15:40,139 体は人 262 00:15:40,139 --> 00:15:43,139 首から上は獣である 263 00:15:43,139 --> 00:15:47,000 鼻が高く耳が長く牙は長い 264 00:15:47,000 --> 00:15:50,519 ともかく意のままにならないと起こる剛力 265 00:15:50,519 --> 00:15:52,019 の神で 266 00:15:52,019 --> 00:15:54,899 千里の彼方へ投げ飛ばし 267 00:15:54,899 --> 00:15:58,920 強固な刀や矛も噛み砕き何事も穏やかに 268 00:15:58,920 --> 00:16:01,199 することができず 269 00:16:01,199 --> 00:16:03,360 左にあるものは右 270 00:16:03,360 --> 00:16:07,339 前にあるものは後ろにあるという 271 00:16:07,380 --> 00:16:12,260 自ら天という姫神である 272 00:16:13,260 --> 00:16:16,260 天邪鬼 273 00:16:17,579 --> 00:16:19,199 人と 274 00:16:19,199 --> 00:16:24,240 反対の行動ばかりするへそ曲がりの妖怪 275 00:16:24,240 --> 00:16:29,040 昔は人が良すぎるほどの天の神であったが 276 00:16:29,040 --> 00:16:33,480 欲張りな人間に騙されたため天から追われ 277 00:16:33,480 --> 00:16:34,740 以来 278 00:16:34,740 --> 00:16:36,420 世の中を恨んで 279 00:16:36,420 --> 00:16:40,279 へそ曲がりになったのだそうだ 280 00:16:41,220 --> 00:16:44,240 アマビエ 281 00:16:45,420 --> 00:16:49,380 海に光る妖怪が姿を現し 282 00:16:49,380 --> 00:16:53,519 私はアマビエというものであると 283 00:16:53,519 --> 00:16:54,839 名乗り 284 00:16:54,839 --> 00:16:57,060 これから6年間は 285 00:16:57,060 --> 00:16:58,740 豊作である 286 00:16:58,740 --> 00:17:01,320 という予言を残して 287 00:17:01,320 --> 00:17:03,090 海の中に消えたという 288 00:17:03,090 --> 00:17:06,920 [音楽] 289 00:17:08,099 --> 00:17:10,938 アマビト 290 00:17:11,939 --> 00:17:15,900 人が死ぬ前に抜け出した魂が出歩くことを 291 00:17:15,900 --> 00:17:17,220 言う 292 00:17:17,220 --> 00:17:19,079 この魂は 293 00:17:19,079 --> 00:17:20,819 死者の霊と違って 294 00:17:20,819 --> 00:17:23,600 恐ろしくないという 295 00:17:27,240 --> 00:17:29,959 天音 296 00:17:31,740 --> 00:17:33,120 甘めというのは 297 00:17:33,120 --> 00:17:35,160 働かない人にできる 298 00:17:35,160 --> 00:17:37,799 怠けだこのことでそれを 299 00:17:37,799 --> 00:17:39,600 剥ぎ取りに来るのが 300 00:17:39,600 --> 00:17:41,820 奄美ハギである 301 00:17:41,820 --> 00:17:44,580 教育的とも言える妖怪なので 302 00:17:44,580 --> 00:17:45,960 農家ではこれを 303 00:17:45,960 --> 00:17:47,940 歓迎した 304 00:17:47,940 --> 00:17:51,919 秋田のなまはげと似たものである 305 00:17:52,070 --> 00:17:55,160 [音楽] 306 00:17:55,679 --> 00:17:58,039 編みきり 307 00:17:59,400 --> 00:18:00,600 朝 308 00:18:00,600 --> 00:18:03,480 茅をたたもうとすると 309 00:18:03,480 --> 00:18:07,760 鋭い刃物で切られていることがある 310 00:18:07,980 --> 00:18:09,900 茅の他に 311 00:18:09,900 --> 00:18:11,880 漁師の網や 312 00:18:11,880 --> 00:18:16,080 干してある洗濯物などが切られているのも 313 00:18:16,080 --> 00:18:19,580 編みきりの仕業とされた 314 00:18:23,880 --> 00:18:26,179 雨女 315 00:18:27,840 --> 00:18:29,700 雨女は 316 00:18:29,700 --> 00:18:33,000 朝には雲となり夕べには雨になると言われ 317 00:18:33,000 --> 00:18:35,039 ている 318 00:18:35,039 --> 00:18:38,340 妖怪というよりももう少し 319 00:18:38,340 --> 00:18:39,960 神聖なものとして 320 00:18:39,960 --> 00:18:42,860 考えられている 321 00:18:48,059 --> 00:18:49,100 雨会幽霊 322 00:18:49,100 --> 00:18:52,280 [音楽] 323 00:18:52,440 --> 00:18:56,900 幽霊がアメを買って子供を育てたという 324 00:18:57,900 --> 00:19:00,179 舞を彼女は 325 00:19:00,179 --> 00:19:02,720 子供に夜空を見せていた 326 00:19:02,720 --> 00:19:07,860 [音楽] 327 00:19:07,860 --> 00:19:10,940 あめふり小僧 328 00:19:12,419 --> 00:19:14,340 あめふり小僧は 329 00:19:14,340 --> 00:19:16,020 雨の神に仕える 330 00:19:16,020 --> 00:19:18,480 子供の妖怪である 331 00:19:18,480 --> 00:19:20,280 あめふり小僧が 332 00:19:20,280 --> 00:19:24,600 提灯をふってにわか雨を降らせその中を 333 00:19:24,600 --> 00:19:29,179 きつねの嫁入りの行列が続いた 334 00:19:35,640 --> 00:19:38,640 あやかし 335 00:19:40,220 --> 00:19:44,400 ものすごく長いうなぎのようなもので 336 00:19:44,400 --> 00:19:47,100 育ちとも呼ばれている 337 00:19:47,100 --> 00:19:49,740 海で死んだものの魂が 338 00:19:49,740 --> 00:19:53,160 仲間を恨んで現れるという 339 00:19:53,160 --> 00:19:55,679 塩と水で供養するとか 340 00:19:55,679 --> 00:20:00,320 肺を巻けば退散すると伝えられている 341 00:20:01,500 --> 00:20:04,500 アンモ 342 00:20:05,100 --> 00:20:08,520 いろりにばかり当たっている子供のすねに 343 00:20:08,520 --> 00:20:10,679 できるあざを 344 00:20:10,679 --> 00:20:12,179 萩に来るという 345 00:20:12,179 --> 00:20:13,020 恐ろしい 346 00:20:13,020 --> 00:20:15,240 妖怪だが 347 00:20:15,240 --> 00:20:18,059 病気の子供が祈ると 348 00:20:18,059 --> 00:20:22,340 直してくれるとも信じられている 349 00:20:24,299 --> 00:20:26,720 生きすだま 350 00:20:28,919 --> 00:20:30,360 息須玉とは 351 00:20:30,360 --> 00:20:34,320 生き霊のことだその人自身の姿で現れるの 352 00:20:34,320 --> 00:20:36,799 ではなく 353 00:20:37,440 --> 00:20:41,299 念のような形のないものである 354 00:20:43,080 --> 00:20:45,000 生き巣玉は 355 00:20:45,000 --> 00:20:49,500 病気にでもなればいいと思っただけで人に 356 00:20:49,500 --> 00:20:53,539 とりついてしまうこともあるようだ 357 00:20:57,720 --> 00:21:00,140 池の間 358 00:21:02,760 --> 00:21:05,660 夕方一人でそのほとりを通ると 359 00:21:05,660 --> 00:21:08,220 まるで見入られたように 360 00:21:08,220 --> 00:21:12,320 吸い込まれてしまうという池があった 361 00:21:12,900 --> 00:21:14,280 土地の人は 362 00:21:14,280 --> 00:21:16,860 池の間にとりつかれると言って 363 00:21:16,860 --> 00:21:19,220 恐れていた 364 00:21:22,440 --> 00:21:25,100 以後のせい 365 00:21:25,980 --> 00:21:31,320 この好きな人がある寺の前を通ると 366 00:21:31,320 --> 00:21:33,419 色の黒い人と 367 00:21:33,419 --> 00:21:37,080 白い人が話しかけてきてこの話で 368 00:21:37,080 --> 00:21:38,940 盛り上がった 369 00:21:38,940 --> 00:21:40,020 が 370 00:21:40,020 --> 00:21:41,400 気がつくと 371 00:21:41,400 --> 00:21:44,820 二人の姿が消えていた 372 00:21:44,820 --> 00:21:49,940 どうやらこのせいだということがわかった 373 00:21:51,720 --> 00:21:54,140 意固 374 00:21:55,380 --> 00:21:57,059 昼でも 375 00:21:57,059 --> 00:22:01,080 暗いすぎばやしがあり時折 376 00:22:01,080 --> 00:22:02,280 真っ赤に燃える 377 00:22:02,280 --> 00:22:05,820 意地子が出ると恐れられていた 378 00:22:05,820 --> 00:22:07,620 意地ことは 379 00:22:07,620 --> 00:22:08,820 幼児を入れる 380 00:22:08,820 --> 00:22:12,860 わらで作ったカゴのことである 381 00:22:15,659 --> 00:22:18,380 石投げじょ 382 00:22:19,919 --> 00:22:21,419 梅雨の頃 383 00:22:21,419 --> 00:22:23,299 漁師が夜釣りに出ると 384 00:22:23,299 --> 00:22:27,539 もやが立ち込める中に小島の岩が見えたと 385 00:22:27,539 --> 00:22:29,340 思うと 386 00:22:29,340 --> 00:22:34,340 突然ガラガラと岩の崩れ落ちる音がする 387 00:22:34,620 --> 00:22:37,100 海の妖怪 388 00:22:37,100 --> 00:22:40,220 である 389 00:22:42,960 --> 00:22:45,960 ころがし 390 00:22:47,700 --> 00:22:49,260 イジェロというのは 391 00:22:49,260 --> 00:22:51,780 ザルのことである 392 00:22:51,780 --> 00:22:56,039 ざるが転がってきて人の前に来ると人の形 393 00:22:56,039 --> 00:22:59,360 になる妖怪である 394 00:23:04,200 --> 00:23:06,380 移住 395 00:23:07,980 --> 00:23:10,500 妙な獣で 396 00:23:10,500 --> 00:23:13,620 頭の毛は長く背中まで垂れ 397 00:23:13,620 --> 00:23:17,760 猿に似ているが人間よりも大きい 398 00:23:17,760 --> 00:23:22,580 これが移住であるこの獣は人に懐いて 399 00:23:22,580 --> 00:23:24,960 大きな荷物を 400 00:23:24,960 --> 00:23:28,039 担いでくれたりする 401 00:23:33,780 --> 00:23:36,020 磯女 402 00:23:37,500 --> 00:23:38,580 磯にいる 403 00:23:38,580 --> 00:23:41,220 女の妖怪である 404 00:23:41,220 --> 00:23:43,740 胸から上は人間で 405 00:23:43,740 --> 00:23:44,820 下の方は 406 00:23:44,820 --> 00:23:48,659 幽霊のように流れていてはっきりしない 407 00:23:48,659 --> 00:23:50,280 この長い 408 00:23:50,280 --> 00:23:54,179 髪の毛先で人間の生き血を吸うなど 409 00:23:54,179 --> 00:23:57,799 演出が凶暴であった 410 00:24:01,320 --> 00:24:03,230 忙しい 411 00:24:03,230 --> 00:24:05,220 [音楽] 412 00:24:05,220 --> 00:24:08,280 忙しいとはつきものであり 413 00:24:08,280 --> 00:24:11,700 これに取り憑かれると何もしないでじっと 414 00:24:11,700 --> 00:24:14,400 していると悪いことをしているような気分 415 00:24:14,400 --> 00:24:16,140 になり 416 00:24:16,140 --> 00:24:19,020 逆にやたらとアクセスしていると 417 00:24:19,020 --> 00:24:21,980 安心するのだという 418 00:24:22,520 --> 00:24:26,890 [音楽] 419 00:24:28,140 --> 00:24:30,440 イソナデ 420 00:24:31,620 --> 00:24:36,360 サメに似ているがおひれが大きく 421 00:24:36,360 --> 00:24:38,039 しかもそこに 422 00:24:38,039 --> 00:24:39,419 卸金のような 423 00:24:39,419 --> 00:24:43,440 針がついていてそれで船人を引っ掛け 424 00:24:43,440 --> 00:24:46,620 水中に引きずり込む 425 00:24:46,620 --> 00:24:49,140 水面をなでるように近づき 426 00:24:49,140 --> 00:24:52,320 獲物に迫るまでは絶対に姿を見せないと 427 00:24:52,320 --> 00:24:53,640 いう 428 00:24:53,640 --> 00:24:54,539 恐ろしい 429 00:24:54,539 --> 00:24:55,400 妖怪である 430 00:24:55,400 --> 00:24:58,959 [音楽] 431 00:25:01,200 --> 00:25:03,620 板尾に 432 00:25:05,400 --> 00:25:07,799 2メートルばかりの板が 433 00:25:07,799 --> 00:25:10,620 ヒラヒラと近づいてきて 434 00:25:10,620 --> 00:25:13,740 刀を構えた侍をよけ 435 00:25:13,740 --> 00:25:15,840 刀を持たずにいた 436 00:25:15,840 --> 00:25:18,940 別の侍を襲って殺したという 437 00:25:18,940 --> 00:25:19,110 [音楽] 438 00:25:19,110 --> 00:25:22,270 [拍手] 439 00:25:25,799 --> 00:25:28,039 イタコ 440 00:25:29,279 --> 00:25:33,480 呪文を唱えながら自己催眠に入り 441 00:25:33,480 --> 00:25:36,960 死者の言葉を喋ることを 442 00:25:36,960 --> 00:25:41,240 イタコの口寄せという 443 00:25:41,340 --> 00:25:43,679 生きている人の霊 444 00:25:43,679 --> 00:25:47,279 死んだ人の霊それに 445 00:25:47,279 --> 00:25:51,799 神の霊も呼ぶことができるそうである 446 00:25:53,820 --> 00:25:56,360 イタチ寄せ 447 00:25:57,659 --> 00:25:59,520 イタチをせと言って 448 00:25:59,520 --> 00:26:02,820 イタチの霊力を借りて行われる占いがあっ 449 00:26:02,820 --> 00:26:03,720 た 450 00:26:03,720 --> 00:26:06,480 天候や柵がらはもちろん 451 00:26:06,480 --> 00:26:09,120 病気が治るかどうかまで 452 00:26:09,120 --> 00:26:12,080 占ったそうである 453 00:26:13,440 --> 00:26:16,340 一様 454 00:26:17,360 --> 00:26:20,940 一座まぶときという人形を鍋に入れてみ 455 00:26:20,940 --> 00:26:22,980 ながら 456 00:26:22,980 --> 00:26:25,700 頭頭 457 00:26:25,980 --> 00:26:30,419 整えるとその相手は激しい頭痛に襲われる 458 00:26:30,419 --> 00:26:32,179 という 459 00:26:32,179 --> 00:26:36,480 一邪魔は生き霊のことでこれを故意に人に 460 00:26:36,480 --> 00:26:40,460 取り憑かせて苦しめることができる 461 00:26:45,240 --> 00:26:47,170 一目入道 462 00:26:47,170 --> 00:26:52,720 [音楽] 463 00:26:53,700 --> 00:26:58,679 頭の上に一つの大きな目を持った一目入道 464 00:26:58,679 --> 00:27:00,539 というのが 465 00:27:00,539 --> 00:27:03,860 佐渡の科目に住んでいた 466 00:27:06,059 --> 00:27:12,360 時が流れ今では一目入道を祀った観音道が 467 00:27:12,360 --> 00:27:14,600 両津氏に残っている 468 00:27:14,600 --> 00:27:17,710 [音楽] 469 00:27:18,000 --> 00:27:21,080 一目連 470 00:27:22,080 --> 00:27:23,760 1つ目の 471 00:27:23,760 --> 00:27:26,220 風の神のことで 472 00:27:26,220 --> 00:27:28,740 この神が現れると 473 00:27:28,740 --> 00:27:31,080 数百軒の家が 474 00:27:31,080 --> 00:27:34,559 卵を潰すように潰されてしまうほどの 475 00:27:34,559 --> 00:27:38,120 暴風雨になるという 476 00:27:43,279 --> 00:27:47,059 一軒家の幼獣 477 00:27:48,120 --> 00:27:49,260 あるよう 478 00:27:49,260 --> 00:27:51,600 ふと目を覚ました妻が 479 00:27:51,600 --> 00:27:54,480 梁の上にいるものを見つけて叫び声を上げ 480 00:27:54,480 --> 00:27:56,539 た 481 00:27:58,980 --> 00:28:01,380 人間の顔をしているが 482 00:28:01,380 --> 00:28:04,860 体は毛むくじゃらの妖怪2匹が 483 00:28:04,860 --> 00:28:08,779 仰せを楽しんでいるように見えた 484 00:28:10,140 --> 00:28:13,039 1社 485 00:28:14,340 --> 00:28:17,700 夜になると山から降りてきて人を迷子に 486 00:28:17,700 --> 00:28:22,799 するなどのいたずらをする妖怪1 487 00:28:24,779 --> 00:28:26,520 社と出会った時は 488 00:28:26,520 --> 00:28:29,340 トウモロコシの茎をまたに挟んで 489 00:28:29,340 --> 00:28:31,799 尻尾のように振ってみせると 490 00:28:31,799 --> 00:28:36,370 仲間だと思っていたずらをやめるという 491 00:28:36,370 --> 00:28:43,020 [音楽] 492 00:28:43,020 --> 00:28:46,020 一反木綿 493 00:28:47,400 --> 00:28:49,260 一旦 494 00:28:49,260 --> 00:28:51,840 約10メートルの白い布が 495 00:28:51,840 --> 00:28:54,059 ヒラヒラと飛んでくる 496 00:28:54,059 --> 00:28:56,820 それが人の前に落ちてきて 497 00:28:56,820 --> 00:28:58,740 首を絞めたり 498 00:28:58,740 --> 00:29:02,340 顔を覆って窒息させたりする 499 00:29:02,340 --> 00:29:06,900 一旦木綿は見かけによらない凶悪な妖怪で 500 00:29:06,900 --> 00:29:07,680 ある 501 00:29:07,680 --> 00:29:12,400 [音楽] 502 00:29:12,720 --> 00:29:16,460 5つずかの解除 503 00:29:18,059 --> 00:29:19,500 男が 504 00:29:19,500 --> 00:29:24,059 五つずかと呼ばれる古い束の前を通ると 505 00:29:24,059 --> 00:29:27,020 介助が現れ 506 00:29:27,059 --> 00:29:30,000 俺の姿を見たな 507 00:29:30,000 --> 00:29:32,399 このことは 508 00:29:32,399 --> 00:29:34,740 口外してはならぬ 509 00:29:34,740 --> 00:29:36,360 」と言って 510 00:29:36,360 --> 00:29:38,220 消えた 511 00:29:38,220 --> 00:29:40,380 10年後 512 00:29:40,380 --> 00:29:44,340 うっかり話してしまった男の死体が 513 00:29:44,340 --> 00:29:48,080 五つ子で見つかったという 514 00:29:49,440 --> 00:29:52,760 1本足 515 00:29:54,120 --> 00:29:56,640 狩人に打たれて死んだ 516 00:29:56,640 --> 00:29:59,039 イノシシの亡霊が 517 00:29:59,039 --> 00:30:02,220 背中にクマザサの生えた一本足の鬼となっ 518 00:30:02,220 --> 00:30:03,299 て 519 00:30:03,299 --> 00:30:07,340 旅人を取ってくるようになった 520 00:30:08,220 --> 00:30:09,840 賛成商人が 521 00:30:09,840 --> 00:30:11,580 地蔵尊を祭り 522 00:30:11,580 --> 00:30:16,520 橋本を埋めてその霊を鎮めたという 523 00:30:22,980 --> 00:30:26,360 1本だから 524 00:30:27,320 --> 00:30:29,520 一本だからは 525 00:30:29,520 --> 00:30:32,340 山中に住んでいると信じられている神で 526 00:30:32,340 --> 00:30:33,960 ある 527 00:30:33,960 --> 00:30:35,340 山に住んでいる 528 00:30:35,340 --> 00:30:37,580 妖怪や山の神は 529 00:30:37,580 --> 00:30:42,440 一本足一つ目と言われている 530 00:30:49,500 --> 00:30:52,220 いつまで 531 00:30:54,120 --> 00:30:57,600 疫病の使者が何人も都の外れに捨てられて 532 00:30:57,600 --> 00:31:02,100 いた頃それらの使者の怨念が鋭い爪を持っ 533 00:31:02,100 --> 00:31:04,740 た会長となって 534 00:31:04,740 --> 00:31:07,140 死体をいつまでほっておくのかと訴える 535 00:31:07,140 --> 00:31:09,179 ように 536 00:31:09,179 --> 00:31:12,960 つまりまでいつまで 537 00:31:12,960 --> 00:31:14,100 と 538 00:31:14,100 --> 00:31:16,159 泣いた 539 00:31:20,640 --> 00:31:23,059 井戸の神 540 00:31:24,779 --> 00:31:26,940 井戸の神の顔は 541 00:31:26,940 --> 00:31:29,940 ナマズに似ているそうである 542 00:31:29,940 --> 00:31:32,820 井戸の神は水の神とも言われ 543 00:31:32,820 --> 00:31:34,260 怒ると 544 00:31:34,260 --> 00:31:36,120 水を濁らせたり 545 00:31:36,120 --> 00:31:38,760 病気を撒き散らしたりするので 546 00:31:38,760 --> 00:31:40,080 昔は 547 00:31:40,080 --> 00:31:44,179 井戸に神棚を祀っていた 548 00:31:45,960 --> 00:31:48,380 稲荷神 549 00:31:49,799 --> 00:31:52,620 五穀を司る神で 550 00:31:52,620 --> 00:31:56,640 白い狐を乗り物にしていた 551 00:31:56,640 --> 00:31:58,740 どんな願いでも 552 00:31:58,740 --> 00:32:03,120 聞き届けてもらえると信じられている 553 00:32:03,120 --> 00:32:06,120 こんこんこん 554 00:32:10,020 --> 00:32:11,150 犬神 555 00:32:11,150 --> 00:32:14,760 [音楽] 556 00:32:14,760 --> 00:32:17,039 犬神は人にとりつく 557 00:32:17,039 --> 00:32:18,280 犬の霊であるという 558 00:32:18,280 --> 00:32:19,919 [音楽] 559 00:32:19,919 --> 00:32:22,919 犬神に取り憑かれた病人は 560 00:32:22,919 --> 00:32:24,419 医者ではなく 561 00:32:24,419 --> 00:32:28,940 祈祷師にお祓いを頼まなければならない 562 00:32:32,820 --> 00:32:36,320 犬神屏風だぬき 563 00:32:37,860 --> 00:32:40,200 犬神屏風だぬきには 564 00:32:40,200 --> 00:32:43,320 808匹の子分がいた 565 00:32:43,320 --> 00:32:48,360 この大矢文ダルが大胆にも松山城のっとり 566 00:32:48,360 --> 00:32:51,000 の計画を立てた 567 00:32:51,000 --> 00:32:54,240 山元五郎左衛門の魔法の木槌に 568 00:32:54,240 --> 00:32:56,480 敗れた 569 00:32:58,020 --> 00:32:58,610 イモリ 570 00:32:58,610 --> 00:33:01,799 [音楽] 571 00:33:01,799 --> 00:33:03,120 修行僧が 572 00:33:03,120 --> 00:33:05,880 可能な供養な声を聞いて 573 00:33:05,880 --> 00:33:07,820 あたりを見回すと 574 00:33:07,820 --> 00:33:10,620 がうようよ現れ 575 00:33:10,620 --> 00:33:12,050 襲いかかってくる 576 00:33:12,050 --> 00:33:13,440 [音楽] 577 00:33:13,440 --> 00:33:17,220 昔この地が戦場となり 578 00:33:17,220 --> 00:33:21,240 多くの武士たちが死んでその魂がイモリと 579 00:33:21,240 --> 00:33:25,399 なって古い色に住み着いたのだ 580 00:33:30,360 --> 00:33:32,480 闇 581 00:33:33,720 --> 00:33:36,779 この嫌味という妖怪は 582 00:33:36,779 --> 00:33:40,399 若くて美しい女の後ろ姿を見せて 583 00:33:40,399 --> 00:33:42,850 思わず声をかけると 584 00:33:42,850 --> 00:33:44,159 [音楽] 585 00:33:44,159 --> 00:33:45,620 振り向いた女は 586 00:33:45,620 --> 00:33:48,960 いやらしいじじいの顔で 587 00:33:48,960 --> 00:33:50,640 ニヤリと笑って 588 00:33:50,640 --> 00:33:53,299 驚かすそうだ 589 00:33:54,860 --> 00:33:58,020 [音楽] 590 00:33:59,519 --> 00:34:02,880 西表大山ねこ 591 00:34:04,019 --> 00:34:06,539 この大山ねこは 592 00:34:06,539 --> 00:34:10,139 山の中で不気味に目が光るので 593 00:34:10,139 --> 00:34:12,359 目が光るという意味の 594 00:34:12,359 --> 00:34:16,940 メーピスカリアと呼ばれている 595 00:34:18,780 --> 00:34:19,590 イワナ坊主 596 00:34:19,590 --> 00:34:22,800 [音楽] 597 00:34:22,800 --> 00:34:24,179 昔 598 00:34:24,179 --> 00:34:27,540 毒を川に流して魚を捕る 599 00:34:27,540 --> 00:34:31,199 毒もみという方法があった 600 00:34:31,199 --> 00:34:32,719 これをやめさせようと 601 00:34:32,719 --> 00:34:33,899 [音楽] 602 00:34:33,899 --> 00:34:38,230 岩永坊主に化けて現れ人間を説得した 603 00:34:38,230 --> 00:34:39,839 [音楽] 604 00:34:39,839 --> 00:34:44,399 しかし人間は言うことを聞かないで 605 00:34:44,399 --> 00:34:47,780 毒を流し続けた 606 00:34:50,940 --> 00:34:53,240 因果 607 00:34:54,540 --> 00:34:55,980 因果は 608 00:34:55,980 --> 00:34:59,940 銀行のように光るのみでいかにも陰気な 609 00:34:59,940 --> 00:35:02,520 雰囲気を醸し出し 610 00:35:02,520 --> 00:35:07,440 白または青白い色が多くとぼとぼと 611 00:35:07,440 --> 00:35:09,060 静かに燃えて 612 00:35:09,060 --> 00:35:10,260 裏淋しい 613 00:35:10,260 --> 00:35:13,220 火の妖怪である 614 00:35:20,280 --> 00:35:22,700 因果目 615 00:35:24,180 --> 00:35:25,680 インガメは 616 00:35:25,680 --> 00:35:27,780 犬神のことで 617 00:35:27,780 --> 00:35:31,619 犬の霊を人に取り憑かせて病気にしたり 618 00:35:31,619 --> 00:35:34,380 家を不幸にしたりする 619 00:35:34,380 --> 00:35:36,780 この付き物を落とすには 620 00:35:36,780 --> 00:35:41,480 巫女に祈祷してもらうしか方法がない 621 00:35:43,440 --> 00:35:45,740 因縁 622 00:35:46,859 --> 00:35:49,020 人にとりつき 623 00:35:49,020 --> 00:35:52,320 病気や不安をもたらす生き霊 624 00:35:52,320 --> 00:35:53,400 死霊 625 00:35:53,400 --> 00:35:57,200 動物霊などを因縁と呼ぶ 626 00:35:57,420 --> 00:35:59,339 法人と呼ばれるシャーマンが 627 00:35:59,339 --> 00:36:01,440 因縁と交流して 628 00:36:01,440 --> 00:36:06,680 要求を聞きその例による害を払う 629 00:36:08,640 --> 00:36:10,940 因縁日 630 00:36:12,000 --> 00:36:15,000 2人連れのような形で現れる 631 00:36:15,000 --> 00:36:17,420 火の妖怪 632 00:36:18,240 --> 00:36:19,980 恨みの妖怪で 633 00:36:19,980 --> 00:36:22,500 動いたり飛び回ったりせず 634 00:36:22,500 --> 00:36:25,500 決まった場所に現れる 635 00:36:25,500 --> 00:36:28,740 この場所で雪だ俺になったり非号の死を 636 00:36:28,740 --> 00:36:30,240 遂げた人の 637 00:36:30,240 --> 00:36:32,720 亡霊である 638 00:36:33,780 --> 00:36:36,020 浮物 639 00:36:37,440 --> 00:36:39,660 空が薄く曇って 640 00:36:39,660 --> 00:36:41,579 波の静かな日に 641 00:36:41,579 --> 00:36:45,180 突然島のようなものが現れる 642 00:36:45,180 --> 00:36:47,520 浮物である 643 00:36:47,520 --> 00:36:49,320 船を近づけると 644 00:36:49,320 --> 00:36:52,760 浮物は消えてしまう 645 00:36:54,420 --> 00:36:55,210 うしうち棒 646 00:36:55,210 --> 00:36:58,289 [音楽] 647 00:36:58,680 --> 00:37:00,480 夜更けに 648 00:37:00,480 --> 00:37:03,720 馬や牛小屋に忍び込んで 649 00:37:03,720 --> 00:37:08,540 馬や牛の血を吸って殺す妖怪である 650 00:37:11,540 --> 00:37:14,160 その姿は 651 00:37:14,160 --> 00:37:17,900 真っ黒な狸に似ているという 652 00:37:18,119 --> 00:37:21,720 牛うち棒の害を避けるまじないの祭りは今 653 00:37:21,720 --> 00:37:24,920 でも続いている 654 00:37:32,099 --> 00:37:34,579 牛鬼 655 00:37:36,720 --> 00:37:39,900 牛の姿をした鬼のことで 656 00:37:39,900 --> 00:37:44,520 海中に住んでいて時々海岸に現れては人を 657 00:37:44,520 --> 00:37:46,640 襲う 658 00:37:46,680 --> 00:37:49,260 獰猛で人を食い殺し 659 00:37:49,260 --> 00:37:51,960 執念深く狙った獲物を逃さない 660 00:37:51,960 --> 00:37:54,980 恐ろしい妖怪である 661 00:37:57,720 --> 00:38:00,260 牛御膳 662 00:38:01,859 --> 00:38:03,960 隅田川から 663 00:38:03,960 --> 00:38:07,920 スサノオノミコトの化身である牛鬼が現れ 664 00:38:07,920 --> 00:38:11,160 牛玉を残して消えた 665 00:38:11,160 --> 00:38:13,560 人々はこの牛玉を 666 00:38:13,560 --> 00:38:16,260 牛御膳として祭り 667 00:38:16,260 --> 00:38:19,940 牛島神社に残っている 668 00:38:21,540 --> 00:38:24,500 牛のときまいり 669 00:38:25,980 --> 00:38:28,200 牛の時参りは 670 00:38:28,200 --> 00:38:33,119 白装束に鏡を胸にかけ1本足の高袈座を 671 00:38:33,119 --> 00:38:34,079 吐き 672 00:38:34,079 --> 00:38:34,980 頭には 673 00:38:34,980 --> 00:38:38,339 逆さのごとくを乗せその上に3本の 674 00:38:38,339 --> 00:38:40,440 ろうそくを灯して 675 00:38:40,440 --> 00:38:43,680 手に金槌とごすんくみを持って 676 00:38:43,680 --> 00:38:46,640 神木に藁人形を打ち付ける 677 00:38:46,640 --> 00:38:49,550 人を呪う術である 678 00:38:49,550 --> 00:38:52,689 [音楽] 679 00:38:57,359 --> 00:38:59,839 後ろ髪 680 00:39:01,200 --> 00:39:02,280 夜 681 00:39:02,280 --> 00:39:04,520 暗い道を歩いていると 682 00:39:04,520 --> 00:39:08,579 なんとなく髪の毛を後ろに引かれるような 683 00:39:08,579 --> 00:39:10,619 感じがして 684 00:39:10,619 --> 00:39:15,320 首筋にひやっとしたものが触れてくる 685 00:39:15,359 --> 00:39:16,980 これは 686 00:39:16,980 --> 00:39:21,900 後ろ髪のいたずらで人を恐怖のどん底に 687 00:39:21,900 --> 00:39:24,079 落とす 688 00:39:26,099 --> 00:39:28,940 薄いババア 689 00:39:30,359 --> 00:39:33,240 海面に現れた化け物は 690 00:39:33,240 --> 00:39:35,280 老婆のように見え 691 00:39:35,280 --> 00:39:39,000 水に濡らした白髪をバラバラに乱し 692 00:39:39,000 --> 00:39:42,240 彼は牙をむき出している 693 00:39:42,240 --> 00:39:45,599 両手を背中に回して何かを背負ったような 694 00:39:45,599 --> 00:39:48,780 姿で泳ぎ回っている 695 00:39:48,780 --> 00:39:51,720 薄いババアと言って 696 00:39:51,720 --> 00:39:54,859 海の妖怪である 697 00:39:59,220 --> 00:40:01,520 姥神 698 00:40:02,880 --> 00:40:04,640 雨の降る夜になると 699 00:40:04,640 --> 00:40:07,690 一尺ばかりの火の玉が飛び回った 700 00:40:07,690 --> 00:40:10,860 [音楽] 701 00:40:11,579 --> 00:40:13,140 それは 702 00:40:13,140 --> 00:40:16,500 昔万葉のように神社の御神燈の油を盗んで 703 00:40:16,500 --> 00:40:19,500 いた老女の亡霊が 704 00:40:19,500 --> 00:40:22,880 怪しびになったものだという 705 00:40:23,510 --> 00:40:27,099 [音楽] 706 00:40:28,680 --> 00:40:30,859 姑娘 707 00:40:32,520 --> 00:40:36,000 妊娠したまま死んだり出産で死んだりして 708 00:40:36,000 --> 00:40:39,900 その供養が十分でないと 709 00:40:39,900 --> 00:40:44,099 うぶ目という妖怪になって現れる 710 00:40:44,099 --> 00:40:47,040 姑は自分の赤子を抱き 711 00:40:47,040 --> 00:40:51,960 下半身を出血で真っ赤に染めさめざめと 712 00:40:51,960 --> 00:40:52,400 泣くという 713 00:40:52,400 --> 00:40:55,579 [音楽] 714 00:40:57,119 --> 00:40:59,660 うましか 715 00:41:01,260 --> 00:41:05,160 馬鹿とは変な妖怪である 716 00:41:05,160 --> 00:41:06,300 馬鹿騒ぎ 717 00:41:06,300 --> 00:41:07,859 馬鹿力などと 718 00:41:07,859 --> 00:41:12,000 蒸気を逸した状態にしてしまう妖怪で人に 719 00:41:12,000 --> 00:41:13,560 とりついて 720 00:41:13,560 --> 00:41:17,000 若者にしてしまうのである 721 00:41:18,540 --> 00:41:21,079 うまつき 722 00:41:22,320 --> 00:41:24,720 馬の仲買人が 723 00:41:24,720 --> 00:41:27,480 50歳になった頃から 724 00:41:27,480 --> 00:41:30,240 馬のように稲なないたり 725 00:41:30,240 --> 00:41:34,140 桶から水を飲むようになりまもなく死んで 726 00:41:34,140 --> 00:41:36,980 しまったという 727 00:41:37,500 --> 00:41:39,119 馬といえども 728 00:41:39,119 --> 00:41:42,839 ひどい仕打ちをすれば人にとりついて 729 00:41:42,839 --> 00:41:45,800 苦しめるのである 730 00:41:47,640 --> 00:41:50,240 馬の足 731 00:41:52,020 --> 00:41:53,460 塀から 732 00:41:53,460 --> 00:41:56,880 枝を差し出している木の枝に 733 00:41:56,880 --> 00:41:58,320 夜になると 734 00:41:58,320 --> 00:42:01,200 馬の足がぶら下がって 735 00:42:01,200 --> 00:42:05,160 気づかずに舌を通るとこの足で蹴飛ばされ 736 00:42:05,160 --> 00:42:07,640 てしまう 737 00:42:12,359 --> 00:42:14,900 馬屋紙 738 00:42:16,260 --> 00:42:17,820 農家では 739 00:42:17,820 --> 00:42:22,980 牛や馬は人間と同じように大切にされた 740 00:42:22,980 --> 00:42:25,500 人を守る神があるように 741 00:42:25,500 --> 00:42:27,359 馬を守る神を 742 00:42:27,359 --> 00:42:30,119 馬屋神として待つた 743 00:42:30,119 --> 00:42:32,400 やはり何にでも 744 00:42:32,400 --> 00:42:35,119 神がいるのだ 745 00:42:36,720 --> 00:42:39,020 運用証 746 00:42:40,800 --> 00:42:42,839 海坊主の仲間で 747 00:42:42,839 --> 00:42:44,579 体はかめ 748 00:42:44,579 --> 00:42:49,079 髪の毛がなく1メートル以上の大きさで 749 00:42:49,079 --> 00:42:50,820 量子はこれを見ると 750 00:42:50,820 --> 00:42:54,260 良くないことが起こるという 751 00:43:01,440 --> 00:43:02,960 海小僧 752 00:43:02,960 --> 00:43:05,640 [音楽] 753 00:43:05,640 --> 00:43:07,380 釣り糸を探って 754 00:43:07,380 --> 00:43:10,579 海から上がってくる 755 00:43:10,680 --> 00:43:14,819 目の際まで毛をかぶった小僧がにっこり 756 00:43:14,819 --> 00:43:16,940 笑った 757 00:43:16,940 --> 00:43:19,619 カッパの一種で 758 00:43:19,619 --> 00:43:21,359 海にいるので 759 00:43:21,359 --> 00:43:25,160 海小僧と呼ばれている 760 00:43:25,160 --> 00:43:28,250 [音楽] 761 00:43:30,000 --> 00:43:31,040 海里 762 00:43:31,040 --> 00:43:33,960 [音楽] 763 00:43:33,960 --> 00:43:36,960 海坊主の仲間である 764 00:43:36,960 --> 00:43:39,420 直立した姿で 765 00:43:39,420 --> 00:43:40,680 同じ速度で 766 00:43:40,680 --> 00:43:43,500 同じ感覚を保ちながら 767 00:43:43,500 --> 00:43:46,820 船の後をついてくる 768 00:43:46,820 --> 00:43:54,240 [音楽] 769 00:43:54,240 --> 00:43:56,900 海女房 770 00:43:58,859 --> 00:44:01,920 海辺に現れる女妖怪で 771 00:44:01,920 --> 00:44:04,819 子供を連れている 772 00:44:05,099 --> 00:44:07,200 女の化け物が 773 00:44:07,200 --> 00:44:11,339 重石を軽々と動かしサバの塩漬けを 774 00:44:11,339 --> 00:44:14,180 食べ合ったという 775 00:44:14,220 --> 00:44:19,880 凶暴な妖怪で人を食うこともある 776 00:44:24,720 --> 00:44:25,840 海人魚 777 00:44:25,840 --> 00:44:29,579 [音楽] 778 00:44:30,240 --> 00:44:32,400 美しい女子 779 00:44:32,400 --> 00:44:34,920 顔は玉のように白く 780 00:44:34,920 --> 00:44:36,660 体全体は魚である 781 00:44:36,660 --> 00:44:40,859 [音楽] 782 00:44:40,859 --> 00:44:43,260 紙を言ってもらうのが好きな 783 00:44:43,260 --> 00:44:46,280 粋な人魚がいたそうだ 784 00:44:53,400 --> 00:44:55,940 海坊主 785 00:44:57,359 --> 00:45:00,180 海に現れる妖怪で 786 00:45:00,180 --> 00:45:02,339 巨大でクロック 787 00:45:02,339 --> 00:45:05,940 目の光った大入道である 788 00:45:05,940 --> 00:45:07,380 海坊主が出たら 789 00:45:07,380 --> 00:45:10,920 黙って見ないようにしなければならない 790 00:45:10,920 --> 00:45:12,240 騒げば 791 00:45:12,240 --> 00:45:16,040 船をひっくり返されてしまう 792 00:45:20,940 --> 00:45:21,900 オムニヒメ 793 00:45:21,900 --> 00:45:24,440 [音楽] 794 00:45:24,440 --> 00:45:27,180 オオクニヌシのみことが 795 00:45:27,180 --> 00:45:30,440 兄たち八十神に妬まれて焼き殺されたが 796 00:45:30,440 --> 00:45:34,680 サスクに若姫の願いにより遣わされた 797 00:45:34,680 --> 00:45:37,200 うむぎ目とうむぎひめが 798 00:45:37,200 --> 00:45:41,099 赤貝の殻を焼いた粉をハマグリの中の水で 799 00:45:41,099 --> 00:45:41,900 溶いて 800 00:45:41,900 --> 00:45:45,540 大国主の詔に塗って 801 00:45:45,540 --> 00:45:48,500 生き返らせたという 802 00:45:57,180 --> 00:46:00,900 静かな夜道でいきなり 803 00:46:00,900 --> 00:46:05,579 うわんという声で驚かすものがいる 804 00:46:05,579 --> 00:46:07,380 これは 805 00:46:07,380 --> 00:46:11,760 うわんと一言叫ぶだけの妖怪で 806 00:46:11,760 --> 00:46:15,060 誰もその正体を見たものはいないが 807 00:46:15,060 --> 00:46:16,800 古い屋敷には 808 00:46:16,800 --> 00:46:20,060 うわんが住んでいるそうだ 809 00:46:25,319 --> 00:46:27,920 うんがい鏡 810 00:46:29,339 --> 00:46:34,020 鏡は人の姿を映してその思いをとどめる 811 00:46:34,020 --> 00:46:36,180 ことがある 812 00:46:36,180 --> 00:46:38,220 鏡に留まった思いと 813 00:46:38,220 --> 00:46:42,359 鏡が一体になり人が熱し詰まった頃動き 814 00:46:42,359 --> 00:46:44,040 出す 815 00:46:44,040 --> 00:46:46,020 その妖怪は 816 00:46:46,020 --> 00:46:47,660 うんがい鏡と言われ 817 00:46:47,660 --> 00:46:50,900 さまようのだ 818 00:46:52,619 --> 00:46:55,460 江戸の金玉 819 00:46:56,760 --> 00:46:58,800 カナダマとは 820 00:46:58,800 --> 00:47:01,859 無欲の人のところへ突然 821 00:47:01,859 --> 00:47:04,800 偶然に舞い込んでくるので 822 00:47:04,800 --> 00:47:06,720 金持ちになるのは 823 00:47:06,720 --> 00:47:09,380 運であるという 824 00:47:14,339 --> 00:47:17,359 江戸のくだぎつね 825 00:47:18,599 --> 00:47:20,460 くだぎつねは 826 00:47:20,460 --> 00:47:24,599 山伏が修行を終えて授かるもので 827 00:47:24,599 --> 00:47:26,880 竹筒に入れて買い 828 00:47:26,880 --> 00:47:32,540 これを使っていろいろな術をするのである 829 00:47:37,920 --> 00:47:40,880 エマのせい 830 00:47:41,940 --> 00:47:44,579 エマの研究家が 831 00:47:44,579 --> 00:47:47,220 雨宿りに入ったお堂で 832 00:47:47,220 --> 00:47:50,760 幽霊のような老人からエマの秘宝を 833 00:47:50,760 --> 00:47:52,440 伝授された 834 00:47:52,440 --> 00:47:56,480 この老人はエマのせいであったのだ 835 00:47:56,480 --> 00:48:02,099 [音楽] 836 00:48:02,760 --> 00:48:05,760 エリダテゴロモ 837 00:48:07,099 --> 00:48:09,780 エリダテゴロモというのは 838 00:48:09,780 --> 00:48:12,780 香草が着る衣のことで 839 00:48:12,780 --> 00:48:15,119 鞍馬山の大天狗 840 00:48:15,119 --> 00:48:17,940 魔王様の衣が化けたのが 841 00:48:17,940 --> 00:48:18,720 妖怪 842 00:48:18,720 --> 00:48:21,500 襟立てごろもである 843 00:48:23,099 --> 00:48:25,700 延々ら 844 00:48:27,359 --> 00:48:30,900 昔のかまどはいろいろなものを燃やしてい 845 00:48:30,900 --> 00:48:35,130 たからいろいろな煙が出た 846 00:48:35,130 --> 00:48:39,540 [音楽] 847 00:48:39,540 --> 00:48:43,140 煙が奇妙な形になるのは 848 00:48:43,140 --> 00:48:44,520 延々だという 849 00:48:44,520 --> 00:48:48,079 妖怪の仕業であるという 850 00:48:52,440 --> 00:48:53,560 851 00:48:53,560 --> 00:48:56,280 [音楽] 852 00:48:56,280 --> 00:48:58,740 とは 853 00:48:58,740 --> 00:49:01,260 河童のことである 854 00:49:01,260 --> 00:49:03,480 川や行けばかりではなく 855 00:49:03,480 --> 00:49:06,420 海にも住むという 856 00:49:06,420 --> 00:49:09,000 赤ん坊のような姿で 857 00:49:09,000 --> 00:49:12,359 うなぎのようにぬるぬるした肌をして 858 00:49:12,359 --> 00:49:13,380 顔は 859 00:49:13,380 --> 00:49:16,030 猿のようである 860 00:49:16,030 --> 00:49:22,020 [音楽] 861 00:49:22,140 --> 00:49:24,560 縁故ばば 862 00:49:25,380 --> 00:49:27,240 カッパのことを 863 00:49:27,240 --> 00:49:29,760 縁故という 864 00:49:29,760 --> 00:49:32,579 婆さんにとりついた縁故が 865 00:49:32,579 --> 00:49:34,500 男たちに捕まって 866 00:49:34,500 --> 00:49:36,720 降参した 867 00:49:36,720 --> 00:49:38,700 は 868 00:49:38,700 --> 00:49:40,200 婆さんの家に 869 00:49:40,200 --> 00:49:44,760 毎日新鮮な魚を届けるからと約束をして 870 00:49:44,760 --> 00:49:47,660 許してもらった 871 00:49:49,740 --> 00:49:52,520 援助の邪神 872 00:49:54,000 --> 00:49:55,920 金銀を備えないと 873 00:49:55,920 --> 00:49:58,800 祟る援助の木の妖怪に 874 00:49:58,800 --> 00:50:01,980 母が危篤で帰りを急ぐ男が 875 00:50:01,980 --> 00:50:03,960 供え物をせずに通り 876 00:50:03,960 --> 00:50:07,220 食い殺されそうになったが 877 00:50:07,440 --> 00:50:11,880 男の沈降する不動明王の同義が現れこの 878 00:50:11,880 --> 00:50:14,900 妖怪を退治した 879 00:50:19,859 --> 00:50:22,160 追いがかり 880 00:50:22,800 --> 00:50:24,480 夜 881 00:50:24,480 --> 00:50:28,319 道を歩いているといきなり後ろから 882 00:50:28,319 --> 00:50:31,140 覆いかぶさってくる妖怪 883 00:50:31,140 --> 00:50:33,240 この手の妖怪は 884 00:50:33,240 --> 00:50:34,859 脅かすだけで 885 00:50:34,859 --> 00:50:36,240 命の危険に 886 00:50:36,240 --> 00:50:38,900 及ぶことはない 887 00:50:40,680 --> 00:50:43,160 追いつき様 888 00:50:44,880 --> 00:50:46,920 追いつきさまは 889 00:50:46,920 --> 00:50:51,619 稲荷神と関係のある農村の神である 890 00:50:54,380 --> 00:50:59,700 そのお使いの動物がやっていさまで 891 00:50:59,700 --> 00:51:02,880 恐ろしいことが起こりそうになると 892 00:51:02,880 --> 00:51:04,200 キャーン 893 00:51:04,200 --> 00:51:06,300 キャーンと 894 00:51:06,300 --> 00:51:08,370 泣いて信者に知らせる 895 00:51:08,370 --> 00:51:13,199 [音楽] 896 00:51:17,520 --> 00:51:20,180 置いてけぼり 897 00:51:21,300 --> 00:51:25,020 江戸本所七不思議の中で最も 898 00:51:25,020 --> 00:51:28,280 有名な話である 899 00:51:28,800 --> 00:51:30,300 釣り人が 900 00:51:30,300 --> 00:51:35,000 薄暗くなった堀端を通りかかると 901 00:51:35,400 --> 00:51:37,800 置いてけ 902 00:51:37,800 --> 00:51:40,380 置いてけと 903 00:51:40,380 --> 00:51:41,140 声が聞こえる 904 00:51:41,140 --> 00:51:43,260 [音楽] 905 00:51:43,260 --> 00:51:46,680 空耳だと思って家に帰ると 906 00:51:46,680 --> 00:51:48,180 ビクの中は 907 00:51:48,180 --> 00:51:52,400 空になっているという話である 908 00:51:57,220 --> 00:52:00,359 [音楽] 909 00:52:00,359 --> 00:52:02,960 甥の化け物 910 00:52:04,020 --> 00:52:06,180 おいとは 911 00:52:06,180 --> 00:52:07,440 山伏などが 912 00:52:07,440 --> 00:52:10,319 物を入れて背負う足のついた箱のことで 913 00:52:10,319 --> 00:52:12,380 ある 914 00:52:12,780 --> 00:52:16,020 道具は長い間捨て置かれると 915 00:52:16,020 --> 00:52:19,280 妖怪になるそうだ 916 00:52:25,260 --> 00:52:29,099 腹に口ができてそれが食べたり喋ったり 917 00:52:29,099 --> 00:52:29,819 する 918 00:52:29,819 --> 00:52:33,059 奇病にかかった男がいた 919 00:52:33,059 --> 00:52:35,160 医者が薬を飲ませる 920 00:52:35,160 --> 00:52:37,559 トカゲのような虫を引きずり出して 921 00:52:37,559 --> 00:52:38,579 殺すと 922 00:52:38,579 --> 00:52:40,070 病気が治ったという 923 00:52:40,070 --> 00:52:43,680 [拍手] 924 00:52:43,680 --> 00:52:48,740 この虫が大勢中だそうである 925 00:52:50,670 --> 00:52:53,749 [音楽] 926 00:52:54,420 --> 00:52:56,640 全身がケニーを追われ 927 00:52:56,640 --> 00:52:59,640 口は耳まで避けた記事で 928 00:52:59,640 --> 00:53:03,920 貝山奥に住む野蛮馬の一種である 929 00:53:04,440 --> 00:53:07,980 桜海の髪の毛はまさに大積み上げたように 930 00:53:07,980 --> 00:53:10,460 見える 931 00:53:16,440 --> 00:53:17,770 狼ばばあ 932 00:53:17,770 --> 00:53:20,760 [音楽] 933 00:53:20,760 --> 00:53:22,680 山伏が 934 00:53:22,680 --> 00:53:26,220 狼に化けた妖怪に襲われた 935 00:53:26,220 --> 00:53:28,319 その妖怪が 936 00:53:28,319 --> 00:53:30,059 五郎台をばばあという 937 00:53:30,059 --> 00:53:33,119 老婆になりすましていることを知り 938 00:53:33,119 --> 00:53:35,339 村人たちに知らせて 939 00:53:35,339 --> 00:53:36,780 狼ババアを 940 00:53:36,780 --> 00:53:40,510 追っ払ったという話が残っている 941 00:53:40,510 --> 00:53:44,819 [音楽] 942 00:53:45,780 --> 00:53:48,740 大カムロ 943 00:53:49,680 --> 00:53:51,240 何か 944 00:53:51,240 --> 00:53:54,540 雨戸のあたりで音がしたというので 945 00:53:54,540 --> 00:53:57,660 障子を開けると大きな 946 00:53:57,660 --> 00:53:59,280 顔のお化けが 947 00:53:59,280 --> 00:54:02,099 ぎゅーっと現れる 948 00:54:02,099 --> 00:54:06,359 これは大カムロといって 949 00:54:06,359 --> 00:54:09,980 狸が化けたものとされる 950 00:54:14,700 --> 00:54:17,480 大首 951 00:54:18,480 --> 00:54:21,900 お歯黒を黒々とつけ 952 00:54:21,900 --> 00:54:23,819 髪がすだれのように 953 00:54:23,819 --> 00:54:25,079 長い 954 00:54:25,079 --> 00:54:28,020 女の首の妖怪である 955 00:54:28,020 --> 00:54:30,540 3Mもあろうかという 956 00:54:30,540 --> 00:54:33,059 女の首が現れ 957 00:54:33,059 --> 00:54:36,960 ニヤニヤと笑いかけたという話が伝わって 958 00:54:36,960 --> 00:54:39,020 いる 959 00:54:42,420 --> 00:54:45,420 大蜘蛛 960 00:54:46,619 --> 00:54:50,460 蜘蛛が来ると言って苦しんでいる病気の 961 00:54:50,460 --> 00:54:53,460 息子を思う念力で 962 00:54:53,460 --> 00:54:56,940 母親は大蜘蛛を捕まえたが 963 00:54:56,940 --> 00:55:01,220 逆に雲の糸に縛られてしまった 964 00:55:01,260 --> 00:55:06,059 斧やなされ糸を切り大蜘蛛を退治すると 965 00:55:06,059 --> 00:55:07,500 息子の病気は 966 00:55:07,500 --> 00:55:10,040 治ったという 967 00:55:16,319 --> 00:55:19,800 大きな声に何人もの人が殺されたという噂 968 00:55:19,800 --> 00:55:21,599 を聞き 969 00:55:21,599 --> 00:55:24,599 鬼若という若者は池に出向き 970 00:55:24,599 --> 00:55:28,020 現れた恋に飛び乗りその背に剣を突き刺し 971 00:55:28,020 --> 00:55:29,880 た 972 00:55:29,880 --> 00:55:31,559 すると 973 00:55:31,559 --> 00:55:35,280 恋の花っていた金色の光が消え 974 00:55:35,280 --> 00:55:38,839 池は静かになったという 975 00:55:45,599 --> 00:55:48,500 大里 976 00:55:49,980 --> 00:55:52,260 下駄を鳴らしながら 977 00:55:52,260 --> 00:55:55,500 ボロボロの着物で杖をついて 978 00:55:55,500 --> 00:56:00,140 雨風の強い夜に徘徊すると言われる 979 00:56:00,420 --> 00:56:02,059 どこへ行くのか 980 00:56:02,059 --> 00:56:05,040 と聞かれると 981 00:56:05,040 --> 00:56:08,040 生姜に3弦をロース 982 00:56:08,040 --> 00:56:10,500 と答え 983 00:56:10,500 --> 00:56:14,240 生臭坊主的な妖怪である 984 00:56:19,319 --> 00:56:22,520 大凧の足 985 00:56:24,000 --> 00:56:28,619 美しい人間の娘に惚れた大凧が 986 00:56:28,619 --> 00:56:30,420 娘の言う通りに 987 00:56:30,420 --> 00:56:33,359 6本の足を切らせた 988 00:56:33,359 --> 00:56:36,000 娘は隠し持った刃物で 989 00:56:36,000 --> 00:56:39,200 残りの2本を切ろうとしたが叶わず 990 00:56:39,200 --> 00:56:41,880 大凧に抱かれて 991 00:56:41,880 --> 00:56:45,859 海に沈んでしまうなという 992 00:56:50,180 --> 00:56:53,960 大谷口の邪神 993 00:56:55,440 --> 00:56:58,440 太田びぶちという深い縁に 994 00:56:58,440 --> 00:57:02,880 昔から邪神が住んでいると言われる 995 00:57:02,880 --> 00:57:07,800 この縁で釣り上げたビクいっぱいの魚を 996 00:57:07,800 --> 00:57:12,500 持ち帰ったらこの葉になっていたそうだ 997 00:57:13,200 --> 00:57:16,540 [音楽] 998 00:57:17,280 --> 00:57:20,240 大入道 999 00:57:21,480 --> 00:57:23,880 ある秋の夜 1000 00:57:23,880 --> 00:57:28,319 大雨が降り大地が鳴り響き 1001 00:57:28,319 --> 00:57:29,579 野原から 1002 00:57:29,579 --> 00:57:32,880 巨大な入道が姿を現し 1003 00:57:32,880 --> 00:57:36,200 ずんずん進んでいた 1004 00:57:36,200 --> 00:57:40,440 大入道の通った後は焼け焦げて 1005 00:57:40,440 --> 00:57:43,880 山頂まで続いていたという 1006 00:57:52,440 --> 00:57:55,040 夜更けの森の中に現れた 1007 00:57:55,040 --> 00:57:56,819 大坊主という 1008 00:57:56,819 --> 00:58:00,240 妖怪とにらみ合いに勝った武士が 1009 00:58:00,240 --> 00:58:03,000 茶店の亭主に自慢をした 1010 00:58:03,000 --> 00:58:07,640 すると亭主はこんなでしたかといきなり 1011 00:58:07,640 --> 00:58:10,040 大坊主に変身した 1012 00:58:10,040 --> 00:58:12,960 さすがの武士もそのまま 1013 00:58:12,960 --> 00:58:16,400 気絶してしまったという 1014 00:58:17,760 --> 00:58:19,890 大本神大元 1015 00:58:19,890 --> 00:58:22,500 [音楽] 1016 00:58:22,500 --> 00:58:23,220 神は 1017 00:58:23,220 --> 00:58:24,680 村の守護神で 1018 00:58:24,680 --> 00:58:28,540 もともとは開拓組織だと言われている 1019 00:58:28,540 --> 00:58:29,700 [音楽] 1020 00:58:29,700 --> 00:58:30,900 普段は 1021 00:58:30,900 --> 00:58:33,059 親睦に蛇腹という 1022 00:58:33,059 --> 00:58:35,660 蛇に似せたしめ縄を巻きかされたもので 1023 00:58:35,660 --> 00:58:40,579 人々の信仰の対象になっている 1024 00:58:45,240 --> 00:58:47,250 おかま踊り 1025 00:58:47,250 --> 00:58:49,260 [音楽] 1026 00:58:49,260 --> 00:58:52,740 一人の子供が中央に座り 1027 00:58:52,740 --> 00:58:54,780 他の子供たちが 1028 00:58:54,780 --> 00:58:56,160 青山葉山 1029 00:58:56,160 --> 00:58:57,540 羽黒の権現 1030 00:58:57,540 --> 00:59:00,359 並びに豊川大明神 1031 00:59:00,359 --> 00:59:03,420 後先言わずに中はくぼんだ 1032 00:59:03,420 --> 00:59:08,040 オカマの神様と大声で唱えながら 1033 00:59:08,040 --> 00:59:11,480 手を振って踊るのがおかま踊りである 1034 00:59:11,480 --> 00:59:16,679 [音楽] 1035 00:59:17,640 --> 00:59:20,240 拝むもん 1036 00:59:21,299 --> 00:59:22,799 御子を 1037 00:59:22,799 --> 00:59:24,960 拝むもんという 1038 00:59:24,960 --> 00:59:26,760 普通の女性でも 1039 00:59:26,760 --> 00:59:28,680 王天狗に取り憑かれると 1040 00:59:28,680 --> 00:59:31,260 拝むもんになる 1041 00:59:31,260 --> 00:59:32,400 拝むもんは 1042 00:59:32,400 --> 00:59:34,319 強い精神力 1043 00:59:34,319 --> 00:59:35,579 投資力 1044 00:59:35,579 --> 00:59:37,200 治癒力を持つ 1045 00:59:37,200 --> 00:59:40,640 超人的な存在である 1046 00:59:42,059 --> 00:59:43,450 お菊人形 1047 00:59:43,450 --> 00:59:49,559 [音楽] 1048 00:59:49,559 --> 00:59:53,760 髪の毛が一人でに伸びるお菊人形は 1049 00:59:53,760 --> 00:59:57,420 髪の毛が伸びるというだけでやはり 1050 00:59:57,420 --> 01:00:00,470 怪現象の一つではある 1051 01:00:00,470 --> 01:00:03,600 [音楽] 1052 01:00:04,500 --> 01:00:07,400 お聞く虫 1053 01:00:09,000 --> 01:00:10,619 置く虫というのは 1054 01:00:10,619 --> 01:00:13,640 虫の妖怪である 1055 01:00:13,859 --> 01:00:17,220 晩秋皿屋敷で殺されたを聞くが 1056 01:00:17,220 --> 01:00:20,280 捨てられた井戸からも出たというので 1057 01:00:20,280 --> 01:00:23,579 人々はお菊の霊が虫に取り憑いていたので 1058 01:00:23,579 --> 01:00:26,720 あろうと考えた 1059 01:00:27,540 --> 01:00:31,140 怨念を抱いた霊は時として 1060 01:00:31,140 --> 01:00:33,660 他の生き物に生まれ変わるという 1061 01:00:33,660 --> 01:00:37,590 [音楽] 1062 01:00:39,000 --> 01:00:40,630 おくりぃぬ 1063 01:00:40,630 --> 01:00:43,559 [音楽] 1064 01:00:43,559 --> 01:00:46,079 送り狼とも呼ばれ 1065 01:00:46,079 --> 01:00:50,660 夜道を歩く人についてくる妖怪である 1066 01:00:50,760 --> 01:00:52,319 山の妖怪から 1067 01:00:52,319 --> 01:00:54,079 守ってもくれるが 1068 01:00:54,079 --> 01:00:56,460 人間が転べば 1069 01:00:56,460 --> 01:00:58,980 すぐに取って食おうとする 1070 01:00:58,980 --> 01:01:02,480 恐ろしい妖怪でもある 1071 01:01:05,220 --> 01:01:07,700 送り提灯 1072 01:01:09,240 --> 01:01:12,480 江戸本城七不思議の一つです 1073 01:01:12,480 --> 01:01:17,400 夜提灯を持った女が現れたかと思うと 1074 01:01:17,400 --> 01:01:18,720 消える 1075 01:01:18,720 --> 01:01:22,260 それを送り提灯といったが 1076 01:01:22,260 --> 01:01:26,299 提灯を持たない人の前にあかりだけ現れ 1077 01:01:26,299 --> 01:01:29,520 ついたり消えたりしながら 1078 01:01:29,520 --> 01:01:32,690 前を行くというのもある 1079 01:01:32,690 --> 01:01:38,709 [音楽] 1080 01:01:39,540 --> 01:01:42,319 送り表主義 1081 01:01:43,619 --> 01:01:47,160 江戸本所七不思議の一つに数えられる 1082 01:01:47,160 --> 01:01:49,640 妖怪である 1083 01:01:50,220 --> 01:01:52,140 雨の夜に 1084 01:01:52,140 --> 01:01:54,359 夜回りが 1085 01:01:54,359 --> 01:01:56,700 医療用心 1086 01:01:56,700 --> 01:02:00,540 サシャと 1087 01:02:00,540 --> 01:02:02,280 声を出すと 1088 01:02:02,280 --> 01:02:07,740 拍子木を打つ前にどこからかという拍子木 1089 01:02:07,740 --> 01:02:10,260 の音が聞こえてくるという 1090 01:02:10,260 --> 01:02:12,500 不思議である 1091 01:02:16,859 --> 01:02:19,940 おけつ 1092 01:02:20,700 --> 01:02:24,420 お産の時に生まれるお肉で 1093 01:02:24,420 --> 01:02:26,520 亀に似た姿で 1094 01:02:26,520 --> 01:02:29,940 背中には身の毛のようなものがあり 1095 01:02:29,940 --> 01:02:32,040 生まれるとすぐに縁の下に 1096 01:02:32,040 --> 01:02:34,319 駆け込もうとする 1097 01:02:34,319 --> 01:02:36,240 捕まえ損なうと 1098 01:02:36,240 --> 01:02:39,180 散布の寝ている真下に来て 1099 01:02:39,180 --> 01:02:42,680 シャンプを殺してしまうという 1100 01:02:43,920 --> 01:02:44,780 お米 1101 01:02:44,780 --> 01:02:48,000 [音楽] 1102 01:02:48,000 --> 01:02:50,040 姿は見えないが 1103 01:02:50,040 --> 01:02:53,880 木の上で赤子のような声を出して泣きまた 1104 01:02:53,880 --> 01:02:57,660 お米笑いと言って 1105 01:02:57,660 --> 01:03:00,920 変な高笑いをする 1106 01:03:04,440 --> 01:03:06,680 刑部 1107 01:03:09,480 --> 01:03:11,220 [音楽] 1108 01:03:11,220 --> 01:03:13,559 姫路城に住んでいるという 1109 01:03:13,559 --> 01:03:15,359 妖怪である 1110 01:03:15,359 --> 01:03:19,630 天守閣にいて人の入るのを嫌う 1111 01:03:19,630 --> 01:03:21,720 [音楽] 1112 01:03:21,720 --> 01:03:23,400 年に一度 1113 01:03:23,400 --> 01:03:28,200 老婆の姿で城主にだけ対面するのだがなぜ 1114 01:03:28,200 --> 01:03:33,020 かそのことは絶対に秘密にされている 1115 01:03:34,760 --> 01:03:38,269 [音楽] 1116 01:03:38,339 --> 01:03:41,299 お山狐 1117 01:03:42,480 --> 01:03:45,299 あるサムライが 1118 01:03:45,299 --> 01:03:49,260 怪しい女を妖怪と築いて斬りつけるとなん 1119 01:03:49,260 --> 01:03:50,460 と 1120 01:03:50,460 --> 01:03:51,480 正体は 1121 01:03:51,480 --> 01:03:53,760 御三狐であった 1122 01:03:53,760 --> 01:03:58,079 その刀を狐に取り憑かれた時にいただくと 1123 01:03:58,079 --> 01:04:02,660 勝機に戻る霊力を得るという 1124 01:04:04,799 --> 01:04:07,819 おしっこ様 1125 01:04:08,940 --> 01:04:13,140 おしっことはかっぱの親分とされる推古の 1126 01:04:13,140 --> 01:04:14,760 ことで 1127 01:04:14,760 --> 01:04:20,119 子供の水難事故を防ぐ神様だとされている 1128 01:04:20,160 --> 01:04:22,920 この絵の祠は 1129 01:04:22,920 --> 01:04:27,359 青森のとある鉄工所に祀られていて 1130 01:04:27,359 --> 01:04:29,579 おしっこさまは 1131 01:04:29,579 --> 01:04:34,520 男女二体のカッパとおぼしきものであった 1132 01:04:36,540 --> 01:04:39,380 和尚の幽霊 1133 01:04:40,980 --> 01:04:45,599 領主の中村忠勝に大川寺の領地を取り上げ 1134 01:04:45,599 --> 01:04:46,380 られ 1135 01:04:46,380 --> 01:04:50,720 病に倒れた和尚の郷えんは 1136 01:04:52,020 --> 01:04:56,540 必ず中村一族を滅ぼしてやる 1137 01:04:56,700 --> 01:04:59,400 と言い残して死んだ 1138 01:04:59,400 --> 01:05:01,079 その後 1139 01:05:01,079 --> 01:05:05,940 和尚の霊が町中を飛び回り中村一族には 1140 01:05:05,940 --> 01:05:07,339 不幸が続き 1141 01:05:07,339 --> 01:05:11,359 とうとう断絶したという 1142 01:05:12,110 --> 01:05:17,249 [音楽] 1143 01:05:20,280 --> 01:05:23,240 お知ら様 1144 01:05:24,660 --> 01:05:25,400 昔 1145 01:05:25,400 --> 01:05:30,839 ある長者の家に飼われていた馬とその家の 1146 01:05:30,839 --> 01:05:31,619 娘が 1147 01:05:31,619 --> 01:05:33,839 恋仲になった 1148 01:05:33,839 --> 01:05:37,680 怒った長者に殺された馬とその後を追って 1149 01:05:37,680 --> 01:05:39,119 死んだ娘が 1150 01:05:39,119 --> 01:05:41,640 蚕に生まれ変わりそれから 1151 01:05:41,640 --> 01:05:45,420 養蚕業が始まったと言われている 1152 01:05:45,420 --> 01:05:49,380 蚕の神様であるお知ら様はその娘と 1153 01:05:49,380 --> 01:05:51,799 馬である 1154 01:05:53,400 --> 01:05:56,480 おしろい馬場 1155 01:05:57,540 --> 01:06:02,099 おしろいの女神の次女と言われる妖怪で 1156 01:06:02,099 --> 01:06:06,299 顔はおしろいを叩いたように広く大きな傘 1157 01:06:06,299 --> 01:06:09,960 をかぶり杖をつきながら雪の中を歩いて 1158 01:06:09,960 --> 01:06:12,059 いく 1159 01:06:12,059 --> 01:06:15,180 寒さしのぎの酒を女神に差し出すつもりな 1160 01:06:15,180 --> 01:06:16,760 のであろうか 1161 01:06:16,760 --> 01:06:21,859 とっくりを大事そうに握りしめている 1162 01:06:26,760 --> 01:06:28,180 恐山の霊 1163 01:06:28,180 --> 01:06:31,140 [音楽] 1164 01:06:31,140 --> 01:06:33,240 恐山は日本 1165 01:06:33,240 --> 01:06:35,240 有数のレーザーであり 1166 01:06:35,240 --> 01:06:38,760 人の霊魂ばかりか 1167 01:06:38,760 --> 01:06:43,280 鳥や獣の霊魂も集まるという 1168 01:06:43,920 --> 01:06:45,839 恐山の菩提寺にある 1169 01:06:45,839 --> 01:06:48,000 湯治場からは 1170 01:06:48,000 --> 01:06:50,700 会いたいと念じている人の霊が見えると 1171 01:06:50,700 --> 01:06:52,380 いうが 1172 01:06:52,380 --> 01:06:55,740 その霊に話しかけてはいけないとされて 1173 01:06:55,740 --> 01:06:56,280 いる 1174 01:06:56,280 --> 01:07:00,369 [音楽] 1175 01:07:00,839 --> 01:07:04,039 おっける一平 1176 01:07:04,980 --> 01:07:06,900 アイヌ語で 1177 01:07:06,900 --> 01:07:09,180 へっこきやろうのこと 1178 01:07:09,180 --> 01:07:11,099 これが現れると 1179 01:07:11,099 --> 01:07:14,520 姿は見えないがあちこちでぽわっとやられ 1180 01:07:14,520 --> 01:07:15,119 て 1181 01:07:15,119 --> 01:07:17,400 臭くてたまらない 1182 01:07:17,400 --> 01:07:21,000 こちらも負けずにボワッとやり返すと 1183 01:07:21,000 --> 01:07:22,020 恐れ入って 1184 01:07:22,020 --> 01:07:24,680 退散するという 1185 01:07:26,640 --> 01:07:28,940 追っぱし 1186 01:07:29,120 --> 01:07:30,720 [音楽] 1187 01:07:30,720 --> 01:07:32,150 相撲取りの墓があって 1188 01:07:32,150 --> 01:07:33,599 [音楽] 1189 01:07:33,599 --> 01:07:36,420 オッパショップ 1190 01:07:36,420 --> 01:07:37,980 雇用を出すので 1191 01:07:37,980 --> 01:07:39,799 追っ場所イシの名がついた 1192 01:07:39,799 --> 01:07:42,420 しかしその 1193 01:07:42,420 --> 01:07:45,180 石を担ぎ上げようとした男が 1194 01:07:45,180 --> 01:07:47,520 二つに割ってしまってからは 1195 01:07:47,520 --> 01:07:49,630 声を出さなくなったという 1196 01:07:49,630 --> 01:07:54,660 [音楽] 1197 01:07:54,660 --> 01:07:57,500 音霊 1198 01:07:58,920 --> 01:08:02,760 蘇我兄弟にまつわる怪異である 1199 01:08:02,760 --> 01:08:03,539 兄 1200 01:08:03,539 --> 01:08:05,940 十郎は殺され 1201 01:08:05,940 --> 01:08:06,599 弟 1202 01:08:06,599 --> 01:08:09,980 五郎は打ち首になった 1203 01:08:10,020 --> 01:08:11,700 こうして 1204 01:08:11,700 --> 01:08:13,920 蘇我兄弟の無念さが 1205 01:08:13,920 --> 01:08:17,339 雷鳴のような音となって轟き 1206 01:08:17,339 --> 01:08:20,299 霊が音をもって会議を示したので 1207 01:08:20,299 --> 01:08:23,520 音霊と名付けられ 1208 01:08:23,520 --> 01:08:26,480 神として祀られた 1209 01:08:31,380 --> 01:08:33,739 恐ろしい 1210 01:08:35,339 --> 01:08:37,020 恐ろしは 1211 01:08:37,020 --> 01:08:39,719 神様を守る妖怪で 1212 01:08:39,719 --> 01:08:41,160 鬼に似た顔 1213 01:08:41,160 --> 01:08:43,140 体をしていて 1214 01:08:43,140 --> 01:08:46,020 神社などに住み着いている 1215 01:08:46,020 --> 01:08:48,540 もっぱら鳥居の上にいて 1216 01:08:48,540 --> 01:08:50,100 イタズラをするもの 1217 01:08:50,100 --> 01:08:52,380 不信心なものが通ると 1218 01:08:52,380 --> 01:08:54,540 上からどさっと 1219 01:08:54,540 --> 01:08:57,199 落ちてくるという 1220 01:08:59,950 --> 01:09:01,679 [音楽] 1221 01:09:01,679 --> 01:09:03,679 鬼 1222 01:09:04,319 --> 01:09:06,179 昔の鬼は 1223 01:09:06,179 --> 01:09:09,839 災いや病気を流行らせる邪悪なもので 1224 01:09:09,839 --> 01:09:12,540 目に見えないものだった 1225 01:09:12,540 --> 01:09:17,219 日本の角に虎革のふんどしという鬼は 1226 01:09:17,219 --> 01:09:18,120 鬼門が 1227 01:09:18,120 --> 01:09:20,339 うしとらであることから 1228 01:09:20,339 --> 01:09:26,120 牛の角の川ということになったのであろう 1229 01:09:26,859 --> 01:09:29,949 [音楽] 1230 01:09:32,219 --> 01:09:34,520 鬼熊 1231 01:09:35,000 --> 01:09:40,640 年をとったクマをお肉まんといった 1232 01:09:40,859 --> 01:09:42,359 力が強く 1233 01:09:42,359 --> 01:09:45,140 体も大きい 1234 01:09:45,660 --> 01:09:49,259 牛や馬を家畜小屋から引きずり出して 1235 01:09:49,259 --> 01:09:52,319 山へ持って帰って食べる 1236 01:09:52,319 --> 01:09:56,840 人間のように立って歩くこともある 1237 01:10:00,900 --> 01:10:03,080 鬼火 1238 01:10:04,679 --> 01:10:06,239 鬼火は 1239 01:10:06,239 --> 01:10:09,780 招待不明の怪しびのことで 1240 01:10:09,780 --> 01:10:11,520 沖縄の鬼火は 1241 01:10:11,520 --> 01:10:13,080 ひだまといい 1242 01:10:13,080 --> 01:10:17,040 鳥のような姿で空を飛び回り 1243 01:10:17,040 --> 01:10:19,679 台所の消し壺の中に住んで 1244 01:10:19,679 --> 01:10:22,500 家に火をつけたりする 1245 01:10:22,500 --> 01:10:23,400 これを 1246 01:10:23,400 --> 01:10:24,659 追い払うために 1247 01:10:24,659 --> 01:10:25,739 屋根に 1248 01:10:25,739 --> 01:10:28,880 狛犬を置いておく 1249 01:10:32,100 --> 01:10:33,640 お歯黒べったり 1250 01:10:33,640 --> 01:10:36,540 [音楽] 1251 01:10:36,540 --> 01:10:38,880 お歯黒べったりは 1252 01:10:38,880 --> 01:10:43,080 歯を黒く染めた女の妖怪である 1253 01:10:43,080 --> 01:10:46,199 夕闇迫る町外れの人気のない 1254 01:10:46,199 --> 01:10:49,340 神社や寺に現れる 1255 01:10:49,500 --> 01:10:52,260 声をかけると振り返る 1256 01:10:52,260 --> 01:10:56,460 その顔はつるんとしたのっぺらぼうで 1257 01:10:56,460 --> 01:10:58,380 目と鼻はなく 1258 01:10:58,380 --> 01:11:02,690 黒い葉を見せて見たニタワラウン 1259 01:11:02,690 --> 01:11:07,149 [音楽] 1260 01:11:10,739 --> 01:11:13,820 お鉢すえ 1261 01:11:14,820 --> 01:11:18,360 アイヌに伝わる妖怪で 1262 01:11:18,360 --> 01:11:20,040 名前は 1263 01:11:20,040 --> 01:11:24,679 空き家の番人という意味である 1264 01:11:24,960 --> 01:11:27,360 無断で空き家に住み 1265 01:11:27,360 --> 01:11:32,520 全身毛むくじゃらのじじいの姿をしている 1266 01:11:32,520 --> 01:11:35,580 よくキレる刀で 1267 01:11:35,580 --> 01:11:38,580 多くの人間や家畜を殺したというから 1268 01:11:38,580 --> 01:11:40,320 かなり 1269 01:11:40,320 --> 01:11:42,920 凶暴である 1270 01:11:44,880 --> 01:11:47,179 オバリオン 1271 01:11:48,480 --> 01:11:53,100 木の生い茂ったような暗い夜道を取ると 1272 01:11:53,100 --> 01:11:57,840 終わりよんと叫んで人の方につかまる 1273 01:11:57,840 --> 01:12:00,659 終わりよんはおんぼおばけという名で知ら 1274 01:12:00,659 --> 01:12:01,440 れ 1275 01:12:01,440 --> 01:12:03,120 他にも 1276 01:12:03,120 --> 01:12:07,380 むっちゃり手をバロンバロンと呼ばれて 1277 01:12:07,380 --> 01:12:11,179 昔話に登場している 1278 01:12:16,080 --> 01:12:18,260 応募 1279 01:12:19,620 --> 01:12:22,320 赤ん坊のような鳴き声をさせながら足に 1280 01:12:22,320 --> 01:12:24,179 絡みついてきて 1281 01:12:24,179 --> 01:12:26,659 歩けなくする 1282 01:12:27,120 --> 01:12:31,040 イタチが化けたものとも言われているが 1283 01:12:31,440 --> 01:12:35,520 刀の下げをや着物の端を切って与えると 1284 01:12:35,520 --> 01:12:38,239 離れるそうである 1285 01:12:41,240 --> 01:12:43,920 [音楽] 1286 01:12:43,920 --> 01:12:46,219 朧車 1287 01:12:47,940 --> 01:12:49,440 朧夜に 1288 01:12:49,440 --> 01:12:52,080 車のキシル音がして 1289 01:12:52,080 --> 01:12:55,460 異形の車が現れる 1290 01:12:55,560 --> 01:12:59,640 祭りの見物などでの一社の場所取り争いの 1291 01:12:59,640 --> 01:13:02,040 遺恨が化けたもので 1292 01:13:02,040 --> 01:13:04,940 器物の霊は 1293 01:13:09,420 --> 01:13:11,940 [音楽] 1294 01:13:11,940 --> 01:13:16,020 人が死ぬちょうどその時 1295 01:13:16,020 --> 01:13:18,060 遠く離れた場所に 1296 01:13:18,060 --> 01:13:22,080 突然幻のように姿を現すという話は 1297 01:13:22,080 --> 01:13:24,300 各地にあるが 1298 01:13:24,300 --> 01:13:29,120 灯の地方ではこれをおまくという 1299 01:13:30,540 --> 01:13:33,800 おまんいなり 1300 01:13:35,159 --> 01:13:40,560 霊言あなたかで名高いおまんいなりには 1301 01:13:40,560 --> 01:13:43,440 妖怪に取り憑かれた上に 1302 01:13:43,440 --> 01:13:46,260 鬼にまとわりつかれるようになった 1303 01:13:46,260 --> 01:13:48,000 女が 1304 01:13:48,000 --> 01:13:50,040 稲荷のご神託で 1305 01:13:50,040 --> 01:13:55,219 正気が戻ったという話が残されている 1306 01:13:57,179 --> 01:13:59,420 面影 1307 01:14:02,340 --> 01:14:04,440 人が死ぬ直前に 1308 01:14:04,440 --> 01:14:07,679 知人のもとに姿を現すことを 1309 01:14:07,679 --> 01:14:10,159 面影という 1310 01:14:12,239 --> 01:14:13,140 魂が 1311 01:14:13,140 --> 01:14:15,600 挨拶にやってくるということで 1312 01:14:15,600 --> 01:14:18,900 明言書ではあるがそこには 1313 01:14:18,900 --> 01:14:20,159 不思議と 1314 01:14:20,159 --> 01:14:22,430 恐怖心のようなものはないらしい 1315 01:14:22,430 --> 01:14:29,859 [音楽] 1316 01:14:29,940 --> 01:14:32,420 女天狗 1317 01:14:33,780 --> 01:14:36,120 うぬぼれたあまが 1318 01:14:36,120 --> 01:14:39,020 女天狗になるという 1319 01:14:39,120 --> 01:14:40,980 声をまとっているのは 1320 01:14:40,980 --> 01:14:43,679 元が甘だったからではなく 1321 01:14:43,679 --> 01:14:47,880 うぬぼれが講じて天馬に見いられると 1322 01:14:47,880 --> 01:14:49,440 鬼まてんに転じて 1323 01:14:49,440 --> 01:14:50,940 包容まとった 1324 01:14:50,940 --> 01:14:54,140 女天狗になるのだ 1325 01:14:54,860 --> 01:14:58,740 [拍手] 1326 01:15:00,540 --> 01:15:03,380 女の人魂 1327 01:15:04,159 --> 01:15:06,600 これは 1328 01:15:06,600 --> 01:15:10,560 女の首だけが飛んでくるというものでよく 1329 01:15:10,560 --> 01:15:14,239 言われる人魂とは違う 1330 01:15:14,400 --> 01:15:17,340 女の首が飛んできて 1331 01:15:17,340 --> 01:15:18,600 憎いと思う 1332 01:15:18,600 --> 01:15:22,219 男の喉にかみつくのだ 1333 01:15:26,000 --> 01:15:29,060 おもらき 1334 01:15:30,060 --> 01:15:35,640 おんもらきとは人の顔をした鳥で 1335 01:15:35,640 --> 01:15:38,880 口から青い炎を吐き 1336 01:15:38,880 --> 01:15:41,580 君の悪い声でなくという 1337 01:15:41,580 --> 01:15:43,640 妖怪 1338 01:15:43,920 --> 01:15:49,400 寺に集まる屍の木が返事でなるという 1339 01:15:51,179 --> 01:15:52,340 ガー太郎 1340 01:15:52,340 --> 01:15:54,540 [音楽] 1341 01:15:54,540 --> 01:15:56,760 が太郎という 1342 01:15:56,760 --> 01:16:00,900 猫みたいな変なカッパの姿をしたものが 1343 01:16:00,900 --> 01:16:04,260 狛犬のように祠に祀ってある 1344 01:16:04,260 --> 01:16:06,780 その正体は不明で 1345 01:16:06,780 --> 01:16:09,420 河童なのにどうして山の上に祀られている 1346 01:16:09,420 --> 01:16:10,679 のかも 1347 01:16:10,679 --> 01:16:11,180 不明である 1348 01:16:11,180 --> 01:16:18,810 [音楽] 1349 01:16:19,860 --> 01:16:22,280 貝イモリ 1350 01:16:23,400 --> 01:16:27,000 イモリは普段は水の中に住んでいる 1351 01:16:27,000 --> 01:16:28,560 黒い体に 1352 01:16:28,560 --> 01:16:30,060 真っ赤な腹という 1353 01:16:30,060 --> 01:16:33,380 毒々しい色彩をして 1354 01:16:33,600 --> 01:16:37,159 実際に強い毒を持っている 1355 01:16:37,199 --> 01:16:40,500 そしてイモリは人間に化けて若い娘を 1356 01:16:40,500 --> 01:16:42,480 たぶらかすので 1357 01:16:42,480 --> 01:16:43,860 勇敢な武士が 1358 01:16:43,860 --> 01:16:46,100 退治した 1359 01:16:50,640 --> 01:16:52,880 怪人 1360 01:16:54,179 --> 01:16:57,000 全身の肉が垂れ下がり 1361 01:16:57,000 --> 01:17:00,260 手足には水かきがある 1362 01:17:00,420 --> 01:17:02,580 姿は人間のようだが 1363 01:17:02,580 --> 01:17:04,800 言葉は通じず 1364 01:17:04,800 --> 01:17:07,380 食べ物や水を与えても食べようとしなかっ 1365 01:17:07,380 --> 01:17:08,270 たらしい 1366 01:17:08,270 --> 01:17:10,380 [音楽] 1367 01:17:10,380 --> 01:17:14,270 絶滅した古代人とも言われている 1368 01:17:14,270 --> 01:17:19,760 [音楽] 1369 01:17:20,100 --> 01:17:22,580 飼い地語 1370 01:17:24,120 --> 01:17:25,620 貝合わせや 1371 01:17:25,620 --> 01:17:28,020 開業医の遊びに使う 1372 01:17:28,020 --> 01:17:32,940 貝殻を入れておく貝桶が年月を経るとその 1373 01:17:32,940 --> 01:17:34,080 中に 1374 01:17:34,080 --> 01:17:35,580 開智語という 1375 01:17:35,580 --> 01:17:38,280 妖怪が生まれるという 1376 01:17:38,280 --> 01:17:41,219 こう思う親の執念か 1377 01:17:41,219 --> 01:17:43,140 使われなくなった貝の 1378 01:17:43,140 --> 01:17:46,100 怨念と言われている 1379 01:17:48,060 --> 01:17:50,900 海南方針 1380 01:17:52,620 --> 01:17:56,340 正月24日の夜に 1381 01:17:56,340 --> 01:17:58,380 海南法師という 1382 01:17:58,380 --> 01:18:01,739 水車の霊が訪れるので 1383 01:18:01,739 --> 01:18:03,719 その日は 1384 01:18:03,719 --> 01:18:06,510 身を清めて家にこもると言われる 1385 01:18:06,510 --> 01:18:10,819 [音楽] 1386 01:18:11,699 --> 01:18:14,120 回復希望 1387 01:18:17,580 --> 01:18:22,199 誰もその姿を見なかったと言われているが 1388 01:18:22,199 --> 01:18:24,900 彫らないを吹くような声を出す 1389 01:18:24,900 --> 01:18:27,260 妖怪である 1390 01:18:32,580 --> 01:18:34,880 海洋 1391 01:18:36,120 --> 01:18:38,520 目の前の船と 1392 01:18:38,520 --> 01:18:40,440 衝突すると思ったら 1393 01:18:40,440 --> 01:18:42,440 蜃気楼のように消え 1394 01:18:42,440 --> 01:18:46,440 今度は火の玉がいくつも浮かび 1395 01:18:46,440 --> 01:18:48,239 それが飛び散って 1396 01:18:48,239 --> 01:18:51,659 数千のホタルのようになってやがて消えて 1397 01:18:51,659 --> 01:18:54,080 いった 1398 01:18:54,239 --> 01:18:56,580 幽霊船の類であろうが 1399 01:18:56,580 --> 01:18:58,800 海にはこの手の妖怪が 1400 01:18:58,800 --> 01:18:59,040 多い 1401 01:18:59,040 --> 01:19:02,119 [音楽] 1402 01:19:06,220 --> 01:19:07,679 [音楽] 1403 01:19:07,679 --> 01:19:11,340 田畑に1本足で立っているカカシは 1404 01:19:11,340 --> 01:19:13,679 単に取りやけものの害を避けるためのもの 1405 01:19:13,679 --> 01:19:15,659 だが 1406 01:19:15,659 --> 01:19:17,100 案山子は 1407 01:19:17,100 --> 01:19:21,860 悪霊から作物を守ってくれる心霊でもある 1408 01:19:28,140 --> 01:19:30,260 ガキ 1409 01:19:31,679 --> 01:19:32,820 生前 1410 01:19:32,820 --> 01:19:35,340 罪を犯したものは 1411 01:19:35,340 --> 01:19:36,960 餓鬼道に落ちて 1412 01:19:36,960 --> 01:19:38,580 ガキとなり 1413 01:19:38,580 --> 01:19:42,620 常に上に苦しまなければならない 1414 01:19:42,719 --> 01:19:46,920 仮に食べ物を口にできてもそれはすぐ炎に 1415 01:19:46,920 --> 01:19:48,480 なって 1416 01:19:48,480 --> 01:19:52,820 決して食べることができないのである 1417 01:19:53,160 --> 01:19:56,550 [音楽] 1418 01:19:58,860 --> 01:20:01,280 ガキ使 1419 01:20:02,640 --> 01:20:04,020 ガキは 1420 01:20:04,020 --> 01:20:06,300 目には見えないが 1421 01:20:06,300 --> 01:20:09,300 物乞いなどが餓死したとき 1422 01:20:09,300 --> 01:20:13,140 怨念がその場に残りそれがガキとなって人 1423 01:20:13,140 --> 01:20:16,280 にとりつくのである 1424 01:20:18,239 --> 01:20:19,050 隠れ里 1425 01:20:19,050 --> 01:20:22,020 [音楽] 1426 01:20:22,020 --> 01:20:23,040 美しい 1427 01:20:23,040 --> 01:20:25,140 女に誘われ 1428 01:20:25,140 --> 01:20:29,219 別天地のようなところで過ごすうちに 1429 01:20:29,219 --> 01:20:31,800 家が恋しくなり 1430 01:20:31,800 --> 01:20:34,440 この隠れ里のことは 1431 01:20:34,440 --> 01:20:36,179 誰にも言わない 1432 01:20:36,179 --> 01:20:40,500 と約束をして返してもらうが 1433 01:20:40,500 --> 01:20:42,960 約束を破って 1434 01:20:42,960 --> 01:20:45,719 腰の曲がったじじいにされてしまったと 1435 01:20:45,719 --> 01:20:47,840 いう 1436 01:20:55,140 --> 01:20:56,350 隠れババア 1437 01:20:56,350 --> 01:20:59,340 [音楽] 1438 01:20:59,340 --> 01:21:00,600 子供が 1439 01:21:00,600 --> 01:21:03,360 夕方かくれんぼうをすると 1440 01:21:03,360 --> 01:21:07,140 隠れババアが現れてその子供をさらって 1441 01:21:07,140 --> 01:21:09,920 いくと言われた 1442 01:21:10,320 --> 01:21:12,060 隠れババアは 1443 01:21:12,060 --> 01:21:13,739 路地の隅 1444 01:21:13,739 --> 01:21:16,500 家の行き止まりなどにいて 1445 01:21:16,500 --> 01:21:20,659 子供たちの来るのを待っていた 1446 01:21:21,050 --> 01:21:26,350 [音楽] 1447 01:21:28,739 --> 01:21:31,159 影女 1448 01:21:32,159 --> 01:21:35,880 男だけで暮らしている家には 1449 01:21:35,880 --> 01:21:39,800 影女が住み着くことがあるらしい 1450 01:21:40,140 --> 01:21:41,580 門の前で 1451 01:21:41,580 --> 01:21:43,739 傘をすぼめようとすると 1452 01:21:43,739 --> 01:21:45,840 女が現れたり 1453 01:21:45,840 --> 01:21:50,300 障子に女の影が映ったりする 1454 01:21:51,659 --> 01:21:54,500 がごぜ 1455 01:21:55,920 --> 01:21:57,659 離脱天皇の頃 1456 01:21:57,659 --> 01:22:00,360 元興寺の鐘つき堂には 1457 01:22:00,360 --> 01:22:04,500 鐘つきの道路を殺すがごぜという妖怪がい 1458 01:22:04,500 --> 01:22:06,560 た 1459 01:22:07,080 --> 01:22:11,360 道場奉仕がその妖怪を退治した 1460 01:22:12,060 --> 01:22:15,719 妖怪の引きちぎられた髪の毛は今も頑固寺 1461 01:22:15,719 --> 01:22:18,020 にある 1462 01:22:22,080 --> 01:22:24,320 重ね 1463 01:22:25,860 --> 01:22:28,380 一緒になった男が 1464 01:22:28,380 --> 01:22:31,320 醜い連れ子のツケを嫌うので 1465 01:22:31,320 --> 01:22:34,140 女房はその子を殺すが 1466 01:22:34,140 --> 01:22:38,460 2人の間に生まれた娘はすけそっくりです 1467 01:22:38,460 --> 01:22:41,120 重ねと呼ばれた 1468 01:22:42,460 --> 01:22:46,739 [音楽] 1469 01:22:46,739 --> 01:22:51,179 醜い重ねは財産目当ての婿に殺され 1470 01:22:51,179 --> 01:22:54,120 重ねの音量が向こうに祟るという 1471 01:22:54,120 --> 01:22:57,770 因縁話の一場面である 1472 01:22:57,770 --> 01:23:00,889 [音楽] 1473 01:23:01,739 --> 01:23:04,159 笠懸 1474 01:23:05,640 --> 01:23:07,620 昔から 1475 01:23:07,620 --> 01:23:11,040 笠懸は一つ目で舌を出して笑う 1476 01:23:11,040 --> 01:23:14,400 愛嬌のある妖怪である 1477 01:23:14,400 --> 01:23:18,260 器物も100年すれば霊を得て 1478 01:23:18,260 --> 01:23:22,040 一人歩きするのであろう 1479 01:23:24,120 --> 01:23:27,600 火事がばばあある 1480 01:23:28,620 --> 01:23:30,840 刀鍛冶の妻が 1481 01:23:30,840 --> 01:23:34,199 室戸への集金の帰り道 1482 01:23:34,199 --> 01:23:38,640 狼に襲われて食い殺されてしまった 1483 01:23:38,640 --> 01:23:41,460 その妻の怨念が 1484 01:23:41,460 --> 01:23:45,060 自分を食った狼に取り憑いて 1485 01:23:45,060 --> 01:23:46,800 狼の狩猟となった 1486 01:23:46,800 --> 01:23:58,280 [音楽] 1487 01:23:58,280 --> 01:24:00,260 葬式の時 1488 01:24:00,260 --> 01:24:04,140 大嵐が棺桶を吹き飛ばし 1489 01:24:04,140 --> 01:24:07,820 ふたまで取ってしまうことがある 1490 01:24:07,980 --> 01:24:11,820 人々はこれを貨車に疲れたと言って大いに 1491 01:24:11,820 --> 01:24:13,860 恐れた 1492 01:24:13,860 --> 01:24:15,960 それは 1493 01:24:15,960 --> 01:24:19,199 亡者が生前にした悪事のために 1494 01:24:19,199 --> 01:24:22,140 地獄の貨車が迎えに来たと信じられていた 1495 01:24:22,140 --> 01:24:24,800 からである 1496 01:24:31,219 --> 01:24:34,460 がしゃどくろ 1497 01:24:35,340 --> 01:24:39,600 のはらでのたれじにした人々の恨みが 1498 01:24:39,600 --> 01:24:41,159 集まると 1499 01:24:41,159 --> 01:24:42,900 がしゃどくろという 1500 01:24:42,900 --> 01:24:45,420 巨大な妖怪になり 1501 01:24:45,420 --> 01:24:47,520 夜になるとどこからか 1502 01:24:47,520 --> 01:24:51,480 ガチャガチャと音をさせて歩いてきて人を 1503 01:24:51,480 --> 01:24:52,800 見つけると 1504 01:24:52,800 --> 01:24:55,640 遅いかかるという 1505 01:25:01,320 --> 01:25:04,080 河童のことをカシャボトル 1506 01:25:04,080 --> 01:25:08,760 消し坊主頭の青い衣を着た67歳の可愛い 1507 01:25:08,760 --> 01:25:11,040 子供に見える 1508 01:25:11,040 --> 01:25:12,540 頭を振ると 1509 01:25:12,540 --> 01:25:15,060 ガチャガチャとなる 1510 01:25:15,060 --> 01:25:17,699 人懐っこい妖怪だが 1511 01:25:17,699 --> 01:25:22,699 うしや馬が大嫌いで害を加えるという 1512 01:25:27,840 --> 01:25:29,900 風 1513 01:25:31,500 --> 01:25:33,840 自然現象の風や 1514 01:25:33,840 --> 01:25:37,739 病気の風邪とは別のものである 1515 01:25:37,739 --> 01:25:42,480 雪合神のようなつきものでそれに出会うと 1516 01:25:42,480 --> 01:25:45,380 病気になるという 1517 01:25:46,080 --> 01:25:48,540 風が現れるのは 1518 01:25:48,540 --> 01:25:51,420 定まった場所であったり 1519 01:25:51,420 --> 01:25:54,179 呪いをかけられた場所であったりするそう 1520 01:25:54,179 --> 01:25:56,540 である 1521 01:25:59,639 --> 01:26:02,719 風の三郎様 1522 01:26:04,260 --> 01:26:06,179 風の神を 1523 01:26:06,179 --> 01:26:10,860 風の三郎様と呼んで小屋を壊して 1524 01:26:10,860 --> 01:26:14,100 風に吹き飛ばされたように見せ 1525 01:26:14,100 --> 01:26:15,300 風の神に 1526 01:26:15,300 --> 01:26:19,699 村をよけてもらうように祈る行事がある 1527 01:26:19,860 --> 01:26:23,040 風から農作物の被害を防ごうという 1528 01:26:23,040 --> 01:26:24,840 気持ちの表れである 1529 01:26:24,840 --> 01:26:28,939 [拍手] 1530 01:26:30,239 --> 01:26:32,600 風防 1531 01:26:34,500 --> 01:26:35,400 構想たちが 1532 01:26:35,400 --> 01:26:38,100 極楽往生を願って 1533 01:26:38,100 --> 01:26:41,159 我が身に火をつけて死ぬ過剰三昧の行が 1534 01:26:41,159 --> 01:26:43,280 ある 1535 01:26:43,440 --> 01:26:46,980 この世に未練を残した僧は 1536 01:26:46,980 --> 01:26:47,639 妖怪 1537 01:26:47,639 --> 01:26:50,719 風防となるという 1538 01:26:54,540 --> 01:26:57,139 片足情動 1539 01:26:58,860 --> 01:27:01,500 山で漁師の獲物を取ったり 1540 01:27:01,500 --> 01:27:05,940 夫人の草履を片方だけ取ったりする妖怪 1541 01:27:05,940 --> 01:27:10,460 またの名をヒメジョロウという 1542 01:27:11,280 --> 01:27:14,460 山姥や山女の仲間である 1543 01:27:14,460 --> 01:27:16,260 一本足で 1544 01:27:16,260 --> 01:27:20,600 山の神に近いとも考えられる 1545 01:27:26,219 --> 01:27:28,699 ガタガタ橋 1546 01:27:30,179 --> 01:27:31,620 ガタガタと 1547 01:27:31,620 --> 01:27:34,380 橋を渡る音がして 1548 01:27:34,380 --> 01:27:37,440 話し声も聞こえるこの 1549 01:27:37,440 --> 01:27:38,580 橋は 1550 01:27:38,580 --> 01:27:42,840 成仏できない亡者の通り道になっていた 1551 01:27:42,840 --> 01:27:45,600 この橋を人々は 1552 01:27:45,600 --> 01:27:48,860 ガタガタ橋と呼んだ 1553 01:27:55,260 --> 01:27:58,100 敵らうは 1554 01:27:59,460 --> 01:28:01,380 敵ラウアは 1555 01:28:01,380 --> 01:28:04,739 影のないこぶたの妖怪で 1556 01:28:04,739 --> 01:28:09,239 道を歩いていてまたの間をくぐられると 1557 01:28:09,239 --> 01:28:14,000 魂を抜かれて死ぬと言われていたが 1558 01:28:14,040 --> 01:28:19,080 奄美大島で敵らうわに出会った娘が教えの 1559 01:28:19,080 --> 01:28:20,340 通りに 1560 01:28:20,340 --> 01:28:25,460 足を蓮塊に踏みかわして助かったという 1561 01:28:27,120 --> 01:28:30,139 かたしゃりん 1562 01:28:31,560 --> 01:28:33,420 夜更けに 1563 01:28:33,420 --> 01:28:37,380 炎に包まれた肩車輪に乗った女を覗き見た 1564 01:28:37,380 --> 01:28:39,000 ために 1565 01:28:39,000 --> 01:28:42,620 子供をさらわれた女房が 1566 01:28:42,719 --> 01:28:44,940 罪人側 1567 01:28:44,940 --> 01:28:48,320 我にこそあれお車の 1568 01:28:48,320 --> 01:28:50,040 やる方 1569 01:28:50,040 --> 01:28:54,380 わからぬ工場隠して 1570 01:28:54,420 --> 01:28:57,719 と歌を書いて戸口に貼ったら 1571 01:28:57,719 --> 01:28:59,410 子供は返されてきたという 1572 01:28:59,410 --> 01:29:04,189 [音楽] 1573 01:29:06,420 --> 01:29:09,080 くたびらが辻 1574 01:29:10,440 --> 01:29:12,239 むかし 1575 01:29:12,239 --> 01:29:15,060 檀林皇后の亡骸が 1576 01:29:15,060 --> 01:29:18,360 帷子が辻に捨てられ 1577 01:29:18,360 --> 01:29:21,780 夜景や鶏肉いやらされた 1578 01:29:21,780 --> 01:29:25,620 その後以外が消えてなくなっても人がその 1579 01:29:25,620 --> 01:29:28,739 あたりを通りかかると 1580 01:29:28,739 --> 01:29:30,480 鳥に続かれ 1581 01:29:30,480 --> 01:29:32,520 虫に纏い疲れる 1582 01:29:32,520 --> 01:29:36,500 皇后の亡骸が現れたという 1583 01:29:38,280 --> 01:29:41,239 掛け軸大明神 1584 01:29:42,420 --> 01:29:44,520 大雨の夜 1585 01:29:44,520 --> 01:29:46,139 白い馬に乗った 1586 01:29:46,139 --> 01:29:48,600 勝ち軸大明神にも導かれた 1587 01:29:48,600 --> 01:29:50,060 竹内聡明は 1588 01:29:50,060 --> 01:29:55,440 高知川の堤防に大石をいくつも積み上げて 1589 01:29:55,440 --> 01:29:57,980 洪水を防いだ 1590 01:30:01,440 --> 01:30:04,219 カッパ 1591 01:30:05,280 --> 01:30:06,960 カッパは 1592 01:30:06,960 --> 01:30:08,940 水の妖怪で 1593 01:30:08,940 --> 01:30:12,840 全国各地に出没する 1594 01:30:12,840 --> 01:30:16,320 人間と相撲を取ったり 1595 01:30:16,320 --> 01:30:20,239 馬を川へ引き込んだりする 1596 01:30:20,239 --> 01:30:22,860 あくどいカッパは 1597 01:30:22,860 --> 01:30:25,440 尻子玉を抜くので 1598 01:30:25,440 --> 01:30:30,679 川べりの村ではカッパを恐れていた 1599 01:30:35,060 --> 01:30:38,179 かっぱ石 1600 01:30:39,239 --> 01:30:41,460 カッパは 1601 01:30:41,460 --> 01:30:43,199 春は川に 1602 01:30:43,199 --> 01:30:46,500 秋は山に行くと信じられているが 1603 01:30:46,500 --> 01:30:48,719 その中継基地が 1604 01:30:48,719 --> 01:30:51,980 活敗死であると言われている 1605 01:30:52,260 --> 01:30:55,020 活敗死は色々なところにあるが 1606 01:30:55,020 --> 01:30:56,639 精霊が宿る 1607 01:30:56,639 --> 01:30:57,600 台座として 1608 01:30:57,600 --> 01:31:00,199 祀られている 1609 01:31:01,980 --> 01:31:05,239 河童から身を守る方 1610 01:31:06,719 --> 01:31:10,199 カッパは金物を嫌うから 1611 01:31:10,199 --> 01:31:13,199 金物を持っていること 1612 01:31:13,199 --> 01:31:14,820 それから 1613 01:31:14,820 --> 01:31:18,380 仏壇に備えたご飯を食べた人間の目は 1614 01:31:18,380 --> 01:31:21,900 カッパにはピカピカ光って恐ろしく見える 1615 01:31:21,900 --> 01:31:24,260 そうだ 1616 01:31:24,360 --> 01:31:27,480 ひょうたんも汁を飲んでいるとカッパに 1617 01:31:27,480 --> 01:31:30,620 惹かれないというのもある 1618 01:31:37,040 --> 01:31:38,860 カッパ付き 1619 01:31:38,860 --> 01:31:41,639 [音楽] 1620 01:31:41,639 --> 01:31:44,280 オスのカッパに取り憑かれた女は淫乱に 1621 01:31:44,280 --> 01:31:45,600 なり 1622 01:31:45,600 --> 01:31:49,139 見境なく甘ったるい声で男に言いよるよう 1623 01:31:49,139 --> 01:31:52,040 になってしまう 1624 01:31:52,620 --> 01:31:55,020 活発機を落とすには 1625 01:31:55,020 --> 01:31:57,840 柱に荒縄で縛り付け 1626 01:31:57,840 --> 01:32:01,100 祈祷してもらうしかない 1627 01:32:04,139 --> 01:32:07,460 河童の尻子玉取り 1628 01:32:08,460 --> 01:32:11,580 カッパは人間の 1629 01:32:11,580 --> 01:32:14,219 肛門にあると信じられている 1630 01:32:14,219 --> 01:32:16,159 尻子玉が好物で 1631 01:32:16,159 --> 01:32:20,280 人間を水の中に引き入れこれを取ると言わ 1632 01:32:20,280 --> 01:32:22,320 れているまた 1633 01:32:22,320 --> 01:32:23,940 撮った死にこだまは 1634 01:32:23,940 --> 01:32:27,270 竜王に捧げるなどとも言われている 1635 01:32:27,270 --> 01:32:32,829 [音楽] 1636 01:32:34,380 --> 01:32:36,679 河童文字 1637 01:32:38,340 --> 01:32:41,940 世に河童文字というものがある 1638 01:32:41,940 --> 01:32:44,340 達筆すぎて読めないものや 1639 01:32:44,340 --> 01:32:46,080 絵みたいな文字などと 1640 01:32:46,080 --> 01:32:48,840 色々あるようである 1641 01:32:48,840 --> 01:32:52,560 河童の不滅会と言われている話ではカッパ 1642 01:32:52,560 --> 01:32:57,320 は水につけると見える文字を使っている 1643 01:33:01,560 --> 01:33:03,180 カツラ男 1644 01:33:03,180 --> 01:33:06,289 [音楽] 1645 01:33:06,300 --> 01:33:09,900 木にはカツラ男という妖怪がいるという話 1646 01:33:09,900 --> 01:33:10,730 もある 1647 01:33:10,730 --> 01:33:12,780 [音楽] 1648 01:33:12,780 --> 01:33:16,440 月をじーっと見つめているとこのカツラ男 1649 01:33:16,440 --> 01:33:17,780 が出てきて 1650 01:33:17,780 --> 01:33:20,700 見るものを手招きするようになるという 1651 01:33:20,700 --> 01:33:26,940 [音楽] 1652 01:33:26,940 --> 01:33:27,550 角上 1653 01:33:27,550 --> 01:33:30,719 [音楽] 1654 01:33:30,719 --> 01:33:32,280 角上は 1655 01:33:32,280 --> 01:33:34,679 門松と同じように 1656 01:33:34,679 --> 01:33:36,780 正月の門口に飾る 1657 01:33:36,780 --> 01:33:39,800 魔除けの人形である 1658 01:33:39,900 --> 01:33:42,960 男女2体を門口に立って 1659 01:33:42,960 --> 01:33:44,639 正月19日には 1660 01:33:44,639 --> 01:33:47,130 囲炉裏などで燃やしてしまう 1661 01:33:47,130 --> 01:33:48,300 [音楽] 1662 01:33:48,300 --> 01:33:51,360 相模地方では人形の顔を 1663 01:33:51,360 --> 01:33:55,040 へんののもへと書くそうである 1664 01:33:55,040 --> 01:33:58,320 [音楽] 1665 01:33:58,320 --> 01:34:01,159 カナダマ 1666 01:34:02,699 --> 01:34:07,380 花珠の入ってきた家は栄え出て行った家は 1667 01:34:07,380 --> 01:34:09,300 滅びるというので 1668 01:34:09,300 --> 01:34:11,330 金玉の好きな人は多い 1669 01:34:11,330 --> 01:34:14,300 [音楽] 1670 01:34:14,300 --> 01:34:18,659 カナダマはうなって飛んでくるというが 1671 01:34:18,659 --> 01:34:22,199 裕福になれるお守りのようなもので 1672 01:34:22,199 --> 01:34:25,320 手に入れたら大事に保存しておくと良いと 1673 01:34:25,320 --> 01:34:25,880 される 1674 01:34:25,880 --> 01:34:26,030 [拍手] 1675 01:34:26,030 --> 01:34:33,350 [音楽] 1676 01:34:34,560 --> 01:34:37,100 金槌棒 1677 01:34:38,280 --> 01:34:40,980 大きな金槌を持っている 1678 01:34:40,980 --> 01:34:43,199 妖怪でこの 1679 01:34:43,199 --> 01:34:45,000 金槌で打たれると 1680 01:34:45,000 --> 01:34:47,820 病気になると言われるが 1681 01:34:47,820 --> 01:34:51,780 人間にはその姿は見えないし 1682 01:34:51,780 --> 01:34:54,920 打たれても感じない 1683 01:34:54,960 --> 01:34:59,719 じわじわと病気が進行するのである 1684 01:35:02,159 --> 01:35:03,660 金山様 1685 01:35:03,660 --> 01:35:06,060 [音楽] 1686 01:35:06,060 --> 01:35:08,880 鍛冶屋の守護神であり 1687 01:35:08,880 --> 01:35:10,500 香山に関係のある 1688 01:35:10,500 --> 01:35:13,380 山の神様でもある 1689 01:35:13,380 --> 01:35:15,600 絹洗い神様で 1690 01:35:15,600 --> 01:35:16,620 怒らせると 1691 01:35:16,620 --> 01:35:19,020 必ず罰が当たると 1692 01:35:19,020 --> 01:35:19,800 恐れられている 1693 01:35:19,800 --> 01:35:24,510 [音楽] 1694 01:35:25,739 --> 01:35:26,320 蟹坊主 1695 01:35:26,320 --> 01:35:29,520 [音楽] 1696 01:35:29,520 --> 01:35:33,500 荒れ果てた不気味な寺があった 1697 01:35:33,840 --> 01:35:37,580 旅の層がこの寺にやってきた 1698 01:35:38,040 --> 01:35:39,659 真夜中に 1699 01:35:39,659 --> 01:35:42,000 真っ黒い坊主が向かってくるので退治する 1700 01:35:42,000 --> 01:35:45,000 と大きな 1701 01:35:45,000 --> 01:35:47,900 蟹が倒れていた 1702 01:35:53,159 --> 01:35:55,260 金の神の日 1703 01:35:55,260 --> 01:35:57,080 [音楽] 1704 01:35:57,080 --> 01:36:00,780 大晦日の夜更けになると 1705 01:36:00,780 --> 01:36:03,179 氏神様の後ろに 1706 01:36:03,179 --> 01:36:05,880 丸い怪しびが現れ 1707 01:36:05,880 --> 01:36:08,940 わめくような声を出す 1708 01:36:08,940 --> 01:36:11,880 人々はこれを見ると 1709 01:36:11,880 --> 01:36:14,639 年徳神が来られた 1710 01:36:14,639 --> 01:36:17,719 と言うそうである 1711 01:36:17,760 --> 01:36:20,100 鐘の神の火で 1712 01:36:20,100 --> 01:36:21,730 苦を授けてくれるという 1713 01:36:21,730 --> 01:36:24,860 [拍手] 1714 01:36:32,820 --> 01:36:36,020 歌舞伎小僧 1715 01:36:37,139 --> 01:36:41,340 小さなおかっぱ頭の小僧で 1716 01:36:41,340 --> 01:36:44,820 寂しい山道や夜道に現れて 1717 01:36:44,820 --> 01:36:46,260 通る人に 1718 01:36:46,260 --> 01:36:47,820 水の目 1719 01:36:47,820 --> 01:36:50,820 茶の目などと声をかける 1720 01:36:50,820 --> 01:36:55,400 ムジナが化けたものだとも言われている 1721 01:36:56,699 --> 01:36:59,540 かぶそ 1722 01:36:59,940 --> 01:37:02,219 うかぶそば 1723 01:37:02,219 --> 01:37:05,900 水の中で生活している 1724 01:37:06,120 --> 01:37:07,860 体は黒く 1725 01:37:07,860 --> 01:37:09,900 前足が短い 1726 01:37:09,900 --> 01:37:13,820 子猫ほどの小さな妖怪である 1727 01:37:13,820 --> 01:37:19,159 人をバカしたりいたずらをする 1728 01:37:19,560 --> 01:37:21,490 美しい女に化けたり 1729 01:37:21,490 --> 01:37:22,620 [音楽] 1730 01:37:22,620 --> 01:37:23,580 夜 1731 01:37:23,580 --> 01:37:27,380 提灯の日を消したりする 1732 01:37:27,719 --> 01:37:28,880 株は 1733 01:37:28,880 --> 01:37:32,719 カワウソのことであろう 1734 01:37:35,280 --> 01:37:38,179 かぶといなり 1735 01:37:39,719 --> 01:37:41,460 明治11年 1736 01:37:41,460 --> 01:37:45,060 東京株式取引所は設立されると 1737 01:37:45,060 --> 01:37:48,060 株と神社の氏子壮大となり 1738 01:37:48,060 --> 01:37:52,560 依頼証券業界の信仰を集めてきた 1739 01:37:52,560 --> 01:37:55,920 毎年4月に例大祭が催され 1740 01:37:55,920 --> 01:37:58,139 証券会の首脳たちが 1741 01:37:58,139 --> 01:38:02,600 業界の安泰と繁栄を祈願する 1742 01:38:02,670 --> 01:38:05,749 [音楽] 1743 01:38:09,420 --> 01:38:11,600 ガマ 1744 01:38:12,840 --> 01:38:13,980 うまい屋に 1745 01:38:13,980 --> 01:38:16,380 ガマが住み着くと 1746 01:38:16,380 --> 01:38:17,820 馬が痩せて 1747 01:38:17,820 --> 01:38:19,800 性器が劣る 1748 01:38:19,800 --> 01:38:24,120 人の家の床下に住むとその家の人が 1749 01:38:24,120 --> 01:38:26,760 原因不明の病気になって 1750 01:38:26,760 --> 01:38:30,600 日に日に衰えていくという 1751 01:38:30,600 --> 01:38:32,820 我慢もまた 1752 01:38:32,820 --> 01:38:34,310 絆妖怪である 1753 01:38:34,310 --> 01:38:36,720 [拍手] 1754 01:38:36,720 --> 01:38:39,919 [音楽] 1755 01:38:43,139 --> 01:38:46,100 かまいたち 1756 01:38:47,699 --> 01:38:51,420 突然ピュウと風が吹いてきて 1757 01:38:51,420 --> 01:38:53,580 家に帰ってから 1758 01:38:53,580 --> 01:38:57,380 足から血が流れているのに気がつく 1759 01:38:57,380 --> 01:39:02,639 これはかまいたちの仕業と考えられ 1760 01:39:02,639 --> 01:39:05,699 爪がカマのようにするどいため 1761 01:39:05,699 --> 01:39:09,500 切られても痛みを感じないという 1762 01:39:12,480 --> 01:39:15,690 [音楽] 1763 01:39:16,800 --> 01:39:18,320 かまど神 1764 01:39:18,320 --> 01:39:20,760 [音楽] 1765 01:39:20,760 --> 01:39:24,239 かまどに祀られる神で 1766 01:39:24,239 --> 01:39:28,080 粘土や木彫りで作った仮面をかまど 1767 01:39:28,080 --> 01:39:31,520 近くの柱に祀る 1768 01:39:31,620 --> 01:39:34,139 この神様は 1769 01:39:34,139 --> 01:39:36,960 火の神であると同時に 1770 01:39:36,960 --> 01:39:39,659 農業の神でもあり 1771 01:39:39,659 --> 01:39:43,260 その他生活全般にわたる 1772 01:39:43,260 --> 01:39:46,340 家の神といえる 1773 01:39:52,560 --> 01:39:55,040 神王に 1774 01:39:56,460 --> 01:39:59,760 女の髪の毛に取り付く妖怪 1775 01:39:59,760 --> 01:40:01,320 または 1776 01:40:01,320 --> 01:40:04,560 妖怪化した髪の毛のことを言う 1777 01:40:04,560 --> 01:40:07,860 1日に3センチも伸びて 1778 01:40:07,860 --> 01:40:10,679 切っても切っても伸びてくる 1779 01:40:10,679 --> 01:40:13,080 ただ伸びてくるだけでなく 1780 01:40:13,080 --> 01:40:14,520 髪型が 1781 01:40:14,520 --> 01:40:16,980 勝手に変わったりするなど 1782 01:40:16,980 --> 01:40:20,239 怪しい行いもする 1783 01:40:22,080 --> 01:40:24,380 噛み切り 1784 01:40:25,440 --> 01:40:29,100 人が知らない間にすっぱりと髪の毛を切っ 1785 01:40:29,100 --> 01:40:31,980 てしまう妖怪 1786 01:40:31,980 --> 01:40:34,800 明治の初めの頃の新聞に 1787 01:40:34,800 --> 01:40:38,940 東京を本郷で若い女が髪を切られて気絶し 1788 01:40:38,940 --> 01:40:42,440 たという記事が載っている 1789 01:40:49,920 --> 01:40:52,159 上米 1790 01:40:53,520 --> 01:40:55,260 風もないのに 1791 01:40:55,260 --> 01:40:59,040 髪が一人でに一枚ずつ毎分 1792 01:40:59,040 --> 01:41:00,480 これは 1793 01:41:00,480 --> 01:41:04,400 神米という妖怪の仕業である 1794 01:41:05,040 --> 01:41:07,380 神前のいる家は 1795 01:41:07,380 --> 01:41:09,960 神だけでなく 1796 01:41:09,960 --> 01:41:13,320 真と畳んでおいた着物や帯なども舞ったと 1797 01:41:13,320 --> 01:41:15,310 言われ 1798 01:41:15,310 --> 01:41:20,580 [音楽] 1799 01:41:20,580 --> 01:41:23,120 亀尾さ 1800 01:41:23,820 --> 01:41:28,260 いくら組んでも組んでも水が尽きない 1801 01:41:28,260 --> 01:41:31,880 幸せが入った亀だという 1802 01:41:34,080 --> 01:41:35,760 人間に 1803 01:41:35,760 --> 01:41:38,100 服を与えてくれるような 1804 01:41:38,100 --> 01:41:39,680 付喪神もいるのだ 1805 01:41:39,680 --> 01:41:46,500 [音楽] 1806 01:41:46,500 --> 01:41:49,580 かめひめ 1807 01:41:50,760 --> 01:41:54,060 猪苗代城にかめひめという 1808 01:41:54,060 --> 01:41:56,040 妖怪が出てから 1809 01:41:56,040 --> 01:42:01,860 怪異が続きそれで冗談が死んだ 1810 01:42:01,860 --> 01:42:04,440 その年の夏 1811 01:42:04,440 --> 01:42:06,420 ある武士が 1812 01:42:06,420 --> 01:42:11,100 城内に現れた大入道を切り倒すと 1813 01:42:11,100 --> 01:42:15,199 正体は古いムジナであった 1814 01:42:15,239 --> 01:42:17,400 それからは 1815 01:42:17,400 --> 01:42:20,780 亀姫は消えたという 1816 01:42:22,460 --> 01:42:25,820 カヤツリだぬき 1817 01:42:27,420 --> 01:42:31,320 夜道の真ん中に茅がつってあってこれを 1818 01:42:31,320 --> 01:42:33,960 くぐらないと前にいけない 1819 01:42:33,960 --> 01:42:37,619 くぐるとまた蚊帳がありいくら行っても 1820 01:42:37,619 --> 01:42:38,880 きりがなく 1821 01:42:38,880 --> 01:42:42,119 戻ってもまた茅があり一晩中 1822 01:42:42,119 --> 01:42:44,960 うろうろさせられる 1823 01:42:45,179 --> 01:42:49,340 操り狸のいたずらであるという 1824 01:42:57,780 --> 01:43:00,380 烏天狗 1825 01:43:01,739 --> 01:43:03,540 半分が人間で 1826 01:43:03,540 --> 01:43:06,239 半分が鳥の妖怪で 1827 01:43:06,239 --> 01:43:09,300 手に刀や槍のような武器を持っていて人間 1828 01:43:09,300 --> 01:43:11,400 を襲う 1829 01:43:11,400 --> 01:43:12,600 羽があるので 1830 01:43:12,600 --> 01:43:15,480 自由自在に空を飛ぶことができ 1831 01:43:15,480 --> 01:43:18,800 神通力も持っている 1832 01:43:20,280 --> 01:43:22,820 ガラッパ 1833 01:43:24,239 --> 01:43:27,480 奄美大島などの南の島々に住む 1834 01:43:27,480 --> 01:43:29,940 河童の一種で 1835 01:43:29,940 --> 01:43:31,320 体が細くて 1836 01:43:31,320 --> 01:43:34,159 手足が長い 1837 01:43:34,500 --> 01:43:37,440 山の中でがらっぱの悪口を言うと 1838 01:43:37,440 --> 01:43:38,760 仕返しをされるが 1839 01:43:38,760 --> 01:43:40,199 [音楽] 1840 01:43:40,199 --> 01:43:41,760 友達になると 1841 01:43:41,760 --> 01:43:45,560 魚がよく釣れるようになるという 1842 01:43:46,500 --> 01:43:48,480 本州の河童より 1843 01:43:48,480 --> 01:43:50,030 神通力が強いようである 1844 01:43:50,030 --> 01:43:53,670 [音楽] 1845 01:43:54,360 --> 01:43:56,150 ガランドン 1846 01:43:56,150 --> 01:43:58,679 [音楽] 1847 01:43:58,679 --> 01:44:03,119 50センチほどの自然石が御神体で 1848 01:44:03,119 --> 01:44:06,659 質素で素朴な神様であるが 1849 01:44:06,659 --> 01:44:09,719 盗難や殺人などの犯人探しには 1850 01:44:09,719 --> 01:44:10,500 霊剣 1851 01:44:10,500 --> 01:44:12,300 新たかで 1852 01:44:12,300 --> 01:44:15,360 ガランドに癌をかけると 1853 01:44:15,360 --> 01:44:17,100 数日のうちに 1854 01:44:17,100 --> 01:44:22,460 犯人が腹痛を訴えて苦しみ出すという 1855 01:44:28,619 --> 01:44:31,280 カレー 1856 01:44:32,639 --> 01:44:35,219 ボロボロになった屏風に 1857 01:44:35,219 --> 01:44:37,440 描かれている母子が 1858 01:44:37,440 --> 01:44:39,420 外をさまよっているという 1859 01:44:39,420 --> 01:44:42,900 噂が立ったそれは 1860 01:44:42,900 --> 01:44:45,239 土佐道をきの絵で 1861 01:44:45,239 --> 01:44:48,480 屏風を修理して大切にしまうと 1862 01:44:48,480 --> 01:44:51,500 母子は出なくなった 1863 01:44:54,659 --> 01:44:55,920 名人の絵には 1864 01:44:55,920 --> 01:45:00,100 霊が宿るのだと人々は感じたという 1865 01:45:00,100 --> 01:45:04,850 [音楽] 1866 01:45:08,820 --> 01:45:11,300 川アカゴ 1867 01:45:12,480 --> 01:45:14,060 沼とか池で 1868 01:45:14,060 --> 01:45:18,480 おぎゃーおぎゃーと 1869 01:45:18,480 --> 01:45:22,880 赤ん坊の鳴き声を出す妖怪である 1870 01:45:23,580 --> 01:45:27,119 赤ん坊を助けてやろうと慌てた人が 1871 01:45:27,119 --> 01:45:29,520 足を踏み外し 1872 01:45:29,520 --> 01:45:33,420 池や沼に落ちてずぶ濡れになると 1873 01:45:33,420 --> 01:45:35,340 川赤子の鳴き声は 1874 01:45:35,340 --> 01:45:37,820 収まるという 1875 01:45:40,800 --> 01:45:42,570 カワウソ 1876 01:45:42,570 --> 01:45:44,760 [音楽] 1877 01:45:44,760 --> 01:45:46,619 カワウソは 1878 01:45:46,619 --> 01:45:48,619 化けると言われる 1879 01:45:48,619 --> 01:45:51,619 人間より動きも早く 1880 01:45:51,619 --> 01:45:54,630 出没自在で 1881 01:45:54,630 --> 01:45:57,300 [音楽] 1882 01:45:57,300 --> 01:46:00,360 夜になると人間に化けて 1883 01:46:00,360 --> 01:46:04,219 好きな酒を買いに来るという 1884 01:46:05,820 --> 01:46:08,979 [音楽] 1885 01:46:10,500 --> 01:46:14,060 カワウソの化け物 1886 01:46:15,600 --> 01:46:18,840 遊郭に遊びに行った男が 1887 01:46:18,840 --> 01:46:20,330 女を連れ出したら 1888 01:46:20,330 --> 01:46:22,080 [拍手] 1889 01:46:22,080 --> 01:46:25,320 女は恐ろしいカワウソの妖怪で 1890 01:46:25,320 --> 01:46:26,460 男は 1891 01:46:26,460 --> 01:46:29,540 食い殺されたという 1892 01:46:34,139 --> 01:46:36,440 川エロ 1893 01:46:37,739 --> 01:46:39,300 川エロと呼ばれる 1894 01:46:39,300 --> 01:46:42,179 河童の仲間がいる 1895 01:46:42,179 --> 01:46:43,380 川エロは 1896 01:46:43,380 --> 01:46:45,179 川の中にいるときは 1897 01:46:45,179 --> 01:46:48,179 決して姿を見せないが 1898 01:46:48,179 --> 01:46:50,580 川底から出てくると 1899 01:46:50,580 --> 01:46:52,190 猿に化ける 1900 01:46:52,190 --> 01:46:53,639 [音楽] 1901 01:46:53,639 --> 01:46:55,199 顔が白く 1902 01:46:55,199 --> 01:46:57,420 眉の黒い猿は 1903 01:46:57,420 --> 01:46:59,970 川エロが化けたものである 1904 01:46:59,970 --> 01:47:04,899 [音楽] 1905 01:47:05,580 --> 01:47:07,940 川男 1906 01:47:09,060 --> 01:47:14,340 カッパよりもっと人間に近い姿をしていて 1907 01:47:14,340 --> 01:47:18,239 色が黒く背がやたらと高い 1908 01:47:18,239 --> 01:47:20,340 性格はおとなしく 1909 01:47:20,340 --> 01:47:21,600 二人ずつ 1910 01:47:21,600 --> 01:47:25,100 並んで喋っているという 1911 01:47:25,430 --> 01:47:29,319 [音楽] 1912 01:47:30,420 --> 01:47:31,610 川くま 1913 01:47:31,610 --> 01:47:36,480 [音楽] 1914 01:47:36,480 --> 01:47:39,179 川に住む妖怪で 1915 01:47:39,179 --> 01:47:41,760 鳥や獣人間から 1916 01:47:41,760 --> 01:47:44,400 守っていたという 1917 01:47:44,400 --> 01:47:47,040 クマとは言っても普通のクマとは 1918 01:47:47,040 --> 01:47:49,560 全く違うようで 1919 01:47:49,560 --> 01:47:52,880 招待は知られていない 1920 01:47:58,080 --> 01:48:00,440 川子 1921 01:48:01,800 --> 01:48:05,460 昔ある侍が 1922 01:48:05,460 --> 01:48:09,719 川辺で何かが水に飛び込む音を聞き 1923 01:48:09,719 --> 01:48:11,100 川子だと思い 1924 01:48:11,100 --> 01:48:13,380 石を投げた 1925 01:48:13,380 --> 01:48:15,239 その夜 1926 01:48:15,239 --> 01:48:18,540 煙草が侍の体に入り 1927 01:48:18,540 --> 01:48:21,119 梅干しほどのできものになって 1928 01:48:21,119 --> 01:48:24,060 体中を動き回るが 1929 01:48:24,060 --> 01:48:26,639 侍がキリを突き立てると 1930 01:48:26,639 --> 01:48:29,719 逃げ出していったという 1931 01:48:32,940 --> 01:48:33,720 川猿 1932 01:48:33,720 --> 01:48:36,659 [音楽] 1933 01:48:36,659 --> 01:48:39,380 体中に魚の匂いがあり 1934 01:48:39,380 --> 01:48:42,390 カッパの一種ではないかと思われるが 1935 01:48:42,390 --> 01:48:43,860 [音楽] 1936 01:48:43,860 --> 01:48:45,960 頭に皿がなく 1937 01:48:45,960 --> 01:48:48,659 酒好きなところを見ると 1938 01:48:48,659 --> 01:48:52,580 むしろカワウソに近いかもしれない 1939 01:48:53,040 --> 01:48:55,139 性質は臆病で 1940 01:48:55,139 --> 01:48:58,430 子供の姿になって人を化すこともある 1941 01:48:58,430 --> 01:49:01,549 [音楽] 1942 01:49:04,679 --> 01:49:07,040 川そ 1943 01:49:08,159 --> 01:49:11,280 水辺や水中に住み 1944 01:49:11,280 --> 01:49:15,500 通る人にとりついてはいたずらをする 1945 01:49:16,080 --> 01:49:20,460 歩くのが早く人間がどんなに早く走って 1946 01:49:20,460 --> 01:49:20,740 追いつけない 1947 01:49:20,740 --> 01:49:23,280 [音楽] 1948 01:49:23,280 --> 01:49:27,179 人間と背比べをするのが好きでどんどん 1949 01:49:27,179 --> 01:49:29,040 大きくなって 1950 01:49:29,040 --> 01:49:33,139 往生堂にまでなったりするという 1951 01:49:39,300 --> 01:49:41,659 河太郎 1952 01:49:43,139 --> 01:49:46,020 雫石川のあたりでは 1953 01:49:46,020 --> 01:49:49,619 河童のことを河太郎と呼んでいた 1954 01:49:49,619 --> 01:49:52,560 子供たちがさらわれてはと恐れた大人たち 1955 01:49:52,560 --> 01:49:53,639 が 1956 01:49:53,639 --> 01:49:55,440 子供たちと遊んでいる 1957 01:49:55,440 --> 01:49:56,639 河太郎を 1958 01:49:56,639 --> 01:50:00,920 殺そうとしたという話が伝わっている 1959 01:50:05,159 --> 01:50:07,639 川天狗 1960 01:50:09,060 --> 01:50:10,920 夜の川で 1961 01:50:10,920 --> 01:50:13,800 真っ暗闇の中に大きな 1962 01:50:13,800 --> 01:50:17,179 火の玉が転がることがあるという 1963 01:50:17,179 --> 01:50:20,820 これが変わってんぐで 1964 01:50:20,820 --> 01:50:23,880 瓦の石を洗い清め 1965 01:50:23,880 --> 01:50:26,760 取れた魚を供えると 1966 01:50:26,760 --> 01:50:31,040 火の玉は転がるのをやめるという 1967 01:50:35,219 --> 01:50:37,760 川のもの 1968 01:50:39,360 --> 01:50:42,300 水辺に住む妖怪で 1969 01:50:42,300 --> 01:50:45,600 女にとりつくことが多い 1970 01:50:45,600 --> 01:50:49,380 これに取り憑かれて病気になった場合は 1971 01:50:49,380 --> 01:50:52,440 修験者に語弊でなでてもらって 1972 01:50:52,440 --> 01:50:55,199 それを紙袋に入れて 1973 01:50:55,199 --> 01:50:57,610 焼くと良いとされる 1974 01:50:57,610 --> 01:51:00,750 [音楽] 1975 01:51:04,080 --> 01:51:06,440 川姫 1976 01:51:07,860 --> 01:51:11,520 村の水車のそばに見知らぬ美しい娘が立っ 1977 01:51:11,520 --> 01:51:16,020 ていればそれは川姫であるから 1978 01:51:16,020 --> 01:51:19,270 すぐに下を向いて息を殺さないといけない 1979 01:51:19,270 --> 01:51:21,360 [音楽] 1980 01:51:21,360 --> 01:51:25,260 川姫を見て心を動かすとたちまち 1981 01:51:25,260 --> 01:51:28,760 世紀を抜かれてしまうという 1982 01:51:35,159 --> 01:51:37,460 川端 1983 01:51:41,400 --> 01:51:43,440 川端は 1984 01:51:43,440 --> 01:51:46,739 亡者の因果とも呼ばれ 1985 01:51:46,739 --> 01:51:51,139 夏や秋の雨の夜に現れることが多い 1986 01:51:51,139 --> 01:51:55,199 一説にはたぬきやイタチの仕業と言われて 1987 01:51:55,199 --> 01:51:57,320 いる 1988 01:52:03,000 --> 01:52:05,840 ガンギこぞう 1989 01:52:07,199 --> 01:52:12,179 ガンギ小僧はその名の通り岸辺にいて 1990 01:52:12,179 --> 01:52:13,739 魚をとって 1991 01:52:13,739 --> 01:52:16,699 頭からバリバリと食べる 1992 01:52:16,699 --> 01:52:18,659 おかっぱ頭で 1993 01:52:18,659 --> 01:52:20,900 手足には水かきがあるので 1994 01:52:20,900 --> 01:52:25,020 カッパの一種であることには間違いない 1995 01:52:25,020 --> 01:52:29,800 [音楽] 1996 01:52:31,040 --> 01:52:34,159 カンテ目 1997 01:52:34,920 --> 01:52:38,100 カンテメという娘が 1998 01:52:38,100 --> 01:52:41,460 青年との恋を反対され 1999 01:52:41,460 --> 01:52:44,719 折檻されて死んだ 2000 01:52:44,940 --> 01:52:47,460 悲しんだ青年が 2001 01:52:47,460 --> 01:52:51,840 三味線を引いて歌う歌がカンテメ 2002 01:52:51,840 --> 01:52:55,260 節」と呼ばれるようになり 2003 01:52:55,260 --> 01:52:58,199 その歌を歌うと 2004 01:52:58,199 --> 01:53:02,219 青白い顔をした娘がそっと現れるように 2005 01:53:02,219 --> 01:53:03,660 なったという 2006 01:53:03,660 --> 01:53:07,860 [音楽] 2007 01:53:07,860 --> 01:53:10,820 関東のお酒 2008 01:53:12,000 --> 01:53:15,900 お先に取り憑かれた人はやたら大食いを 2009 01:53:15,900 --> 01:53:17,639 するようになり 2010 01:53:17,639 --> 01:53:21,619 前歯で物を噛むようになるという 2011 01:53:21,840 --> 01:53:24,179 お酒が離れると 2012 01:53:24,179 --> 01:53:28,100 ケロッと正常に戻るそうである 2013 01:53:34,380 --> 01:53:35,700 ガンの精 2014 01:53:35,700 --> 01:53:38,340 [音楽] 2015 01:53:38,340 --> 01:53:40,440 癌とは 2016 01:53:40,440 --> 01:53:43,739 死人を治める棺のことで 2017 01:53:43,739 --> 01:53:45,119 癌の姓は 2018 01:53:45,119 --> 01:53:48,920 牛や馬になって人を襲う化け物である 2019 01:53:48,920 --> 01:53:52,080 だからガンの奮いたは 2020 01:53:52,080 --> 01:53:54,060 癌のせいになるので 2021 01:53:54,060 --> 01:53:57,600 焼かなければならないと言われている 2022 01:53:57,600 --> 01:54:00,779 [音楽] 2023 01:54:01,980 --> 01:54:05,239 カンパリ入道 2024 01:54:06,600 --> 01:54:08,760 大晦日の夜 2025 01:54:08,760 --> 01:54:12,119 川屋でカンパリ入道をホトトギスと唱える 2026 01:54:12,119 --> 01:54:14,520 と1年間は 2027 01:54:14,520 --> 01:54:18,360 川谷で妖怪を見ないと言われる 2028 01:54:18,360 --> 01:54:19,500 子供などが 2029 01:54:19,500 --> 01:54:23,340 夜川谷に行くのを怖がらないように守る 2030 01:54:23,340 --> 01:54:26,360 川谷の神である 2031 01:54:36,780 --> 01:54:39,810 [音楽] 2032 01:54:48,440 --> 01:54:51,530 [音楽] 2033 01:54:55,950 --> 01:55:03,310 [音楽] 128243

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