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♬〜
(灰葉仁)よしっ…。
(落合扇言)うっ ううっ…。
ガシャン!(蛍光灯が割れる音)
何事?
(教師)カット! カット カット!
何してんのよ 灰葉!
何してんのよ 灰葉!
♬〜
何事?
(心の声)≪察しが悪すぎです≫
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
劇の練習だったのね。
はい。
茶原。
(茶原)ええ〜…。
悪ぃな。
(茶原)は〜い。
で 何やんの? 桃太郎?
内容を 簡潔に説明すると…。
「男女の泥沼愛憎劇」。
なんつぅもんを
やらせようとしてんだ。
昔の男の憂さを
劇で晴らすそうです。
公私混同 甚だしいな。
お前ら 文句ねぇのかよ?
(茶原)いや 俺 主役だよ?
(茶原)いや 俺 主役だよ?
私なんかが
メインキャラを任されたのが➡
うれしくて…。
ちょろいな お前ら。
でも 私…
せっかく選んでもらったのに➡
ゴミのような演技力で…。
その絶望感が
ぴったりだったんじゃねぇか?
(茶原)まあ まあ。
練習すれば大丈夫だって。
うん ありがとう。
「ま」…。 ああ 違う!
うっ…。 んんっ…。
「ま」… ああっ ダメ!
さっきから
ひと文字以上 進んでねぇぞ。
ひと文字目から 大根すぎて…。
(一馬)すごいなぁ 先輩。
(一馬)劇のメインキャストとか
かっこよくて 羨ましい。
なんで お前がいんだ。
一馬君のクラスは?
なんで お前がいんだ。
一馬君のクラスは?
(一馬)女装カフェだよ。➡
死刑執行を待つ 囚人の気分…。
いいじゃねぇか。
人気者になれるチャンスだぞ➡
死刑囚。
(一馬)死刑囚って言うな。➡
下手に 女装なんかしてみろよ
バカにされて➡
もっと 友達できなくなるじゃん!
お前 友達欲しいって
隠さなくなったな。
(一馬)うっせぇ!
友達なんか 先輩だけでいいよ。
そうだね〜。
私も失敗したら
ますます 孤立しますよね…。
私も失敗したら
ますます 孤立しますよね…。
ネガティブが連鎖してるな。
よいしょ。 いいか。
なんで 文化祭ってもんがあるか
知ってるか?
んっ 集合。
いいか 文化祭っていうのは➡
みんなが やる気を出してるなか➡
みんなが やる気を出してるなか➡
いかに 適当に やり過ごすかを
学ぶためにあるんだ。
やりたくないなら
やらなきゃいいし➡
逃げたいなら
逃げてもいいんだぞ。
それが 文化祭だ。
よし。
(一馬)
らしいっちゃ らしいけど…。➡
なんか 気ぃ抜けた。
私もです。
♬〜
♬〜
ところで JK。
はい。
相手役のやつ
あいつとは できるだけ➡
関わらないでほしいんだけど。
えっ なぜですか?
あいつは 俺と同じにおいがする。
クズ臭… ですか?
クズ臭… ですか?
うん まあ そうだけど…。
そんなふうには見えませんけど。
毛先の遊ばせ方が
チャラいことを物語ってんじゃん。
心配いらないですよ。 茶原君➡
快く
練習に つきあってくれますし➡
きっと とてもいい人です。
はぁ〜…。 あんなぁ…➡
はぁ〜…。 あんなぁ…➡
ただの
俺のわがままで悪いけど…。
えっ?
ほかの男に触らせるくらいなら➡
俺が…。
♬〜
ドサッ
「お願いだから
俺と一緒に死んでくれないか」。
「お願いだから
俺と一緒に死んでくれないか」。
≪劇中のセリフ≫
俺が 役代わればいいと思わない?
私の代わりに 先生が?
違ぇよ。 恐ろしいこと考えんな。
話の流れ的に
茶原と交代に決まってんだろうが。
大丈夫ですよ 先生。 もし 仮に➡
茶原君が
チャラい人だったとしても➡
茶原君が
チャラい人だったとしても➡
私は チャラくないですから。
🔊 キーンコーンカーン…(チャイム)
じゃあ 失礼します。
🔊 キーンコーンカーンコーン
だから 不安なんだけどなぁ…。
だから 不安なんだけどなぁ…。
わわわ… 私は…
あ… あの日 あの… 私は…。
(女子生徒)かわいい〜!
(女子生徒)似合ってる〜!
(女子生徒)どうする? マスカラとか
もうちょっと濃くする?
(女子生徒)アイシャドーとか…。
(桃子)あっ 灰葉先生〜!
ああ〜 桃子先生。
(桃子)音楽室の蛍光灯➡
換えてもらってもいいですかぁ?
私 高い所➡
すっごい苦手なんですぅ。
その辺のクソガキに やらせりゃ…。
ピュー ピュー ピュー…(口笛)
ピュ ピュ ピュー ピュー…
ピュ ピュ ピュー ピュー…
ドン!
おっ!
おい ながらスマホは危ねぇぞ。
(茶原)灰仁。
灰仁こそ ぼう〜っとしてると➡
また 蛍光灯 落としちゃうぞ。
ははっ。
おい。
落とせるもんなら
落としてみろよ。
落とせるもんなら
落としてみろよ。
何? 冗談だよ。
おお… おおお… おのれ…。
ガラガラガラ…(戸の音)
(茶原)お待たせ〜。
こちらこそ
つきあわせてしまって…。
こちらこそ
つきあわせてしまって…。
(茶原)昨日の続きからでいい?
あっ うん。
あっ…。
落合さん あのさ…。
あれ? 落合さん
そういうの着けるんだ。
えっ なんのこと…。
≪あれ? こんなの いつ…≫
それは… 彼氏からとか?
それは… 彼氏からとか?
(回想)⦅「お願いだから
俺と一緒に死んでくれないか」⦆
あっ… なんでもないので…。
タッ タッ タッ…(足音)
ガラガラガラ…
(茶原)彼氏 いんのかよ。
先生。
📱 ん?
ネックレス…。
ネックレス…。
これ 先生の仕業ですよね?
どうして…。
お前
そういうの持ってなかっただろ。
部屋にも なかったし。
≪持ち物検査≫
まあ プレゼントってことで。
でも こんな高価そうなもの…。
何を お返しすればいいのかも
分かりません。
お返しか… そうだな…。
じゃあ…➡
毎日 着けて。
毎日 着けて。
一瞬たりとも外さないで。
♬〜
校則違反。
📱 相変わらず
クソ真面目だな お前は。
なんで 見に来てるんですか。
俺の趣味 演劇鑑賞だからさ。
そんなの聞いたことありませんが。
(茶原)俺 降りるわ。
(教師)ちょっと…➡
(茶原)俺 降りるわ。
(教師)ちょっと…➡
降りるって どういうこと?
ごめん。 俺➡
もう やる意味 なくなったからさ。
やる意味って…。➡
ちょっと 茶原!
ちょっと待ちなさいって!
(一馬)えっ なんの騒ぎ?
(桃子)一馬君 お願い 戻って!➡
戻って!
(一馬)嫌だ…。
私の演技が 下手すぎたから…。
いいや 心配しなくても➡
お前のせいじゃ… ねぇよ。
お前のせいじゃ… ねぇよ。
あれ 校則違反じゃなかったっけ?
優等生。
これは…。
もう〜 一体 どうすれば…。
お〜い 俺 やろっか?
はあ?
学芸会じゃないんだし➡
別に 教師が出ちゃいけないって
決まりは ねぇよな?
残念だけど この役は
怠惰で 適当なクズ男にしか…。➡
残念だけど この役は
怠惰で 適当なクズ男にしか…。➡
ぴったりだわ。
今 うなずいたやつ
顔 覚えたからな。
≪まさか 最初から…≫
というわけで JK➡
お前の相手は 俺だから。
(教師)灰葉 何やってんの 早く!
はい はい。
≪後日 劇は➡
大盛況のうちに幕を閉じた≫
≪クズ男役が リアルすぎたと
専ら 評判だったらしい≫
≪クズ男役が リアルすぎたと
専ら 評判だったらしい≫
ヒュー…(風の音)
寒いなぁ JK。
おい どうした JK。
返事しろ。 寝るな。
寝たら死ぬぞ JK〜‼
耳元で うるさいです。
人生で 一回は
言ってみたいセリフじゃない?
そんな危機には
瀕したくありませんね。
しかし 冬も 本番って感じだな。
前回まで 夏だったのに。
先生➡
寒さで 変なこと口走ってます。
この時期に ここに来ると
ある話を思い出すよ。
話?
ある少年の話だ。
♬〜
(凪)⦅どうした 少年。
家にいないと サンタは来ないぞ⦆
⦅俺んとこには来ねぇし
そんなもん いねぇよ⦆
(凪)
⦅思春期だな〜。 しょうがない➡
サンタの代わりに
私が プレゼントしてやるよ。➡
サンタの代わりに
私が プレゼントしてやるよ。➡
お前は 何が欲しい?⦆
そして 少年は答えた。
愛する人との時間が欲しい。
JK クリスマス 空いてる?
すみません 出かけます。
マジか⁉ えっ クリスマスだぞ!
そんな
現実味のある昔話されても…。
ええ〜…。
一馬君と出かけますので。
えっ?
えっ ちょ… デデ… デート⁉
あっ いえ
参考書選びを手伝うことに。
あっ いえ
参考書選びを手伝うことに。
それ クリスマスにやることか?
今まで 縁がなかったもので➡
クリスマスだから空けておく
という発想が 抜け落ちてました。
えっ いや まさか
プレゼントも 何もなし?
俺 クリぼっちなの?
≪プレゼント…≫
ええ〜! やだ!
やだ! やだ! やだ! やだ!
≪クリスマスに関係なく
先生からは もらってばかり…≫
≪当日は
予定が入ってしまったけど➡
せめて プレゼントだけでも…≫
せめて プレゼントだけでも…≫
≪とは もちろん
随分前から考えてたけど➡
先生の欲しいものが
全然 分からない≫
≪先生のこと
もっと知ってればな…≫
♬〜
一馬君 お待たせしました。
一馬君 お待たせしました。
いや 俺も 今 来たとこで。
行きましょうか。
あっ うん。
♬〜
(凪)⦅そいつは
私には あげられないな。➡
(凪)⦅そいつは
私には あげられないな。➡
代わりに
キスでもしてやろうか?⦆
⦅いらねぇよ クソババア⦆
♬〜
はぁ〜…。
はぁ…。
ごめんね 先輩。
あっ はい?
こんな日に誘っちゃって。
あっ…
いえ 見られてうれしいです➡
電球。
イルミネーションね。
電球。
イルミネーションね。
(一馬)先輩…。
(一馬)何か欲しいものとかある?
えっ?
(一馬)その…➡
何かあれば
プレゼントするけど…。
何かあれば
プレゼントするけど…。
あっ… 私➡
友達と
クリスマス過ごすの初めてで➡
もう 十分 プレゼントです。
(一馬)友達…。
あっ 一馬君は➡
何か欲しいものとかありますか?
私で あげられるものでしたら…。
俺が欲しいのは…。
俺が欲しいのは…。
先輩。
えっ?
先輩と同じ。
俺も これが 十分プレゼントだよ。
よかったです。
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
JK?
あれ?
なんだよ うち来るなら言えよ。
すぐに帰るつもりですので。
これ プレゼントです。
マジで? ありがとう。
♬〜
♬〜
マフラーか。
♬〜
ちっさ。
モンローのです。
ニャー
よかった〜
どんなボケかと思った。
まさか このために来てくれたの?
先生。
ん?
この間の クリスマスの日の話…。
この間の クリスマスの日の話…。
あっ… ああ。
あれ 先生の昔の話ですよね?
先生 本当は
何が欲しいって答えたんですか?
だから 愛する人との時間だって。
そういうんじゃなくてです。
言いたくないことでしたら
言わなくていいです。
(凪)⦅お前は 何が欲しい?⦆
⦅家族…⦆
って言ったと思う。
そうですか…。
しかし
今 欲しいのは お前だ JK。
しかし
今 欲しいのは お前だ JK。
そうですか。
体中に リボンをまとって➡
俺にくれ。
私 リボン結び恐怖症なので。
そんな病気あんの? じゃあ
リボンは まとわなくていいから➡
ままでくれ。
もう… 先生は➡
すぐ そうやって
冗談を交えるから分かりづらい…。
どうした?
あっ いえ…。
あっ いえ…。
いつか
家族をプレゼントしたときは➡
先生呼びは
しないんだろうなと…。
あっ あっ
すみません 変なこと言って!
もしもの話です
忘れてください。
一瞬 待っててくれるか?
中で。
あっ あっ はい…。
あっ あっ はい…。
♬〜
≪何 言ってるんだろう。
私と結婚なんて…≫
≪本心は分からないのに
調子に乗ったことを…≫
≪ああ〜…≫
あっ お待たせ。
はい。
えっ?
クリスマスプレゼント。
♬〜
♬〜
メリークリスマス… 扇言。
♬〜
扇言。
バサバサバサッ!
ああ… あっ
せっかくの俺の景品…。
クリスマスプレゼントが!
ああっ…。
≪パチンコの景品か≫
≪パチンコの景品か≫
♬〜
んんっ…。
送ってくよ。
すみません。
JK お前ってさ…。
JK お前ってさ…。
≪呼び方 戻った≫
サンタって いると思う?
えっ? さあ… 海外になら…。
ふ〜ん…。
俺は いると思う。
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
ねえ 灰仁は
先輩のこと どう思ってんの?
私って
そんなに分かりやすいですかね?
お前の気持ちは ばれてねぇよ。
いざとなれば うそもつけます。
いざとなれば うそもつけます。
お前のこと
本気で好きだと思ってるから。
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