All language subtitles for Perhaps Actresses (かもしれない女優たち) - JP

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Original subtitles

♬~

(女性)おはようございます。 (女性)おはようございます。

(真木)おはようございます。

(真木)<私の名前は 真木よう子。 職業 女優>

<1982年。 千葉県生まれ>

<幼いころから 女優に憧れ➡

中学卒業後の 1998年。 俳優養成所に入る>

<2005年。 映画 『パッチギ!』に 出演>

<私にとって ここが 人生の ターニングポイントだったと いえる>

<私は この作品を きっかけに➡

数々の作品に 出演するようになり➡

2006年 公開の映画 『ベロニカは 死ぬことにした』で➡

映画 初主演>

<翌 2007年には ドラマ 『SP』>

<2010年には 大河ドラマ 『龍馬伝』>

<2013年。 映画 『さよなら渓谷』 『そして 父になる』に 出演>

<…の はずだった>

<あのとき オーディションに 受かってさえいれば>

<あのオーディションで チャンスを つかみ損ねた 私は➡

再び 長い 下積み生活に入った>

<同世代の女優が 次々と ブレークしていく中➡

私は 役名すら ない エキストラ同然の役ばかりを➡

演じる日々だった>

(男性)すいません。 水 下さい。 (真木)あっ。 はい。

(三浦)こちら どうぞ。 (従業員)カレーの後➡

中華そばです。 (真木)失礼します。

(男性)ごちそうさまでした。 (真木)ありがとうございました。

(三浦)よう子さん。 この間の舞台 面白かったです。

(真木)ありがとうね。 来てくれて。

(三浦)私 初めて お芝居 見に行ったんですけど➡

よう子さん 超カッコ良かった。 (真木)ありがとう。

(三浦)テレビとか 出たりしないんですか?

(真木)テレビは まあ ちょい役とかなら たまに。

(三浦)へえー。 じゃあ 撮影で➡

芸能人とか 会ったりするんですか?

(真木)あっ。 うん。 たまにね。 (三浦)すごい。 竹内 結子は?

(真木)まだ ないかな。 うん。 (三浦)そうなんですね。➡

私 結構 好きなんですよね。 (真木)あっ。 そうなんだ?

(三浦)うん。 昨日 DVDで 『黄泉がえり』 見て➡

泣いちゃいました。 (真木)へえー。

(三浦)よう子さん。 もし 竹内 結子に 会うことあったら➡

サイン もらっといてください。 (真木)えーっ。 無理だよ。

(三浦)そっか。 あっ。 じゃあ➡

よう子さんのサイン 下さい。

(真木)私のサイン? (三浦)はい。

(三浦)今のうちに もらっといて➡

よう子さんが 売れたら 自慢します。

えーっ? (三浦)お願いします。

はい。 ああ。 ありがとうございます。➡

私 これ 家に飾りますね。 えっ。 いいよ。 恥ずかしい。

<こんな私でも こうして 応援してくれてる子が いる>

<それだけで 私は こん…>

(三浦)楽しみだな。

あのう。 (三浦)はい?

あっ。 いや。 別に 全然 いいんだけど。

(三浦)えっ? 何ですか?

それ そこに しまう感じ? (三浦)えっ?

あ… あの サイン。 (三浦)ああ。➡

後で 休憩のときに かばんに しまおうと思って➡

今 取りあえず。 あっ そっか。

あっ。 あのう。 こことかじゃないんだね?

(三浦)えっ? とか こことか。

(三浦)そうなんですか? いや。 別に 全然 いいんだけど➡

何か ここってさ ポケットの 一番 下っぽい感じ しない?

何か 座るとき 踏むし。 ああ そっか。 ごめんなさい。

いや。 全然。 別に いいんだけど。

(三浦)でも 応援してるのは 本当ですからね。➡

私 よう子さんの ファンですから。 うん。 ありがとう。

頑張るね。 (三浦)うん。

<色々 雑な部分は ある子だけれど➡

応援してくれることには 変わりはないし➡

それだけでも ありがたい>

あっ そうだ。 紗英ちゃんさ 今度の木曜日のシフト➡

代わってくれない? ちょっと 撮影が 入っちゃって。

(三浦)ああ。 ごめんなさい。 私 その日 予定 入ってるんですよ。

何だ? お前。

[TV]安田さん。 安田 千秋さん。 [TV](水川)はい。

<私は 自分の出演した作品は➡

毎回 必ず チェックするようにしている>

[TV](水川)ああ…。

[TV]どうしました? 頭 痛いんですか?

[TV](水川)はい。

先生 呼んでください。 (女性)はい。

うん?

[TV]どうしました? 頭 痛いんですか?

[TV](水川)はい。

[TV]先生 呼んでください。 [TV](女性)はい。

[TV]大丈夫ですか? [TV](水川)はい。

<たとえ 顔が 映らない役でも 与えられた役を 全力で演じきる>

<それが 女優というものなんだと 一応 自分に 言い聞かせてみる>

《よう子。 我慢するのよ。 いい?》

《どんな小さな役でも 常に 全力で演じきる》

《それが 私たち 女優という…》

《うるせえ! 奇麗事 言ってんじゃねえよ!》

《だよね。 納得いかないよね。 マジ 何? あの くそスタッフ》

《こっちが 色々 やったのに 編集で 全部 切りやがって!》

《やってらんねえっつうんだよ》

《もう どいつも こいつも 私の才能 見抜けない➡

バカばっかだな。 この業界は! うわー。 マジで くそっ腹立つ!》

<悔しいものは 悔しい>

何だ これ!

[TV]先生。 先生! 患者さまが! 先生!

水川あさみか。 最近 よく テレビ 出てるよな。

確か 私と そんな 年 変わんないんだよな。

いいな。 私 何やってんだろう?

♬~

<私は あのオーディションに 落ちた日から➡

ずっと 日記のようなものを つけている>

<その日に感じた 悔しさを 忘れないため>

<いつか 成功して このノートを➡

笑って 読めるようになる日を 夢見て>

<私は ラーメン屋の アルバイトから➡

もう少し 時給の高い 知り合いの バーで➡

アルバイトを始めた>

(清水)ねえねえ。 よう子ちゃん。 撮影で➡

芸能人とかに 会ったりするの? ああ。 はい。 たまにですけど。

(清水)竹内 結子に 会った? まだ 会ったことないですね。

(清水)そっか。 俺 ファンなんだよね。

奇麗ですもんね? 会ったら よろしく 言っといて。

えっ? よろしく? (清水)うん。

<よく こういうことを 言われるのだけど➡

本当に そう思っているのだろうか?>

<仮に 私が 竹内さんと 現場が 一緒になって➡

実際に そのとおりに 伝えた場合➡

竹内さんが どんな反応で どんな空気になるのか➡

想像しないのだろうか?>

《初めまして。 通行人役の 真木よう子という者ですけど》

(竹内)《ああ。 どうも》

《あのう。 私のバイト先の 常連客の 清水さんって方が➡

竹内さんに よろしくと 言ってました》

《えっ? どなたが?》

《私のバイト先の 常連客の 清水さんって方です》

《あっ。 清水さん?》

「私の知り合いが いつも 応援してますよ」つって。

《私の知り合い?》

《あっ いえ。 竹内さんと 面識 ない方です》

《あっ そうなんだ?》

《で その方が?》

《竹内さんに よろしくと》 《はあ》

<考えただけで ぞっとする>

(マスター)そういえば よう子ちゃん この間➡

『世にも奇妙な物語』に 出たんだよね?

(清水)そうなの? まあ 出たっていうか…。

(マスター)水川あさみと 共演したんだよね?

(清水)えっ? すごいじゃん。 いや。 すごくないですよ。

もう ちょい役ですから。 (清水)ちょい役でも すごいよ。

ちょい役が いるから 主役が 引き立つんだよ。➡

よう子ちゃん。 どんな世界でも そう。

脇で しっかり 固めてくれる人がいて 初めて…。

顔も映らないような 役ですよ。 そうなの?

はい。 (清水)それでも 同じだよ。➡

顔が映らない人が いるから 顔が映る人が 引き立つんだよ。

何か ちょっと 無理 ありません?

まあ そういう役も 必要だってことだよ。➡

ねえ? マスター。 (マスター)あっ? ああ。 そうっすね。

あーあ。 何か 私 向いてないのかな。

(マスター)そんなことないよ。

デビューしたてのころはさ 映画で 主演とか やって➡

で それで 日本アカデミー賞とか 取って➡

で 海外でも カンヌ国際映画祭とか 行って➡

レッドカーペット 行って 審査員賞 取ってとか➡

そんなふうに 思ってたのにさ。

(マスター)みんな それを 夢見て 入るからね。

もう 私の人生 全然 予定と違う!

(清水)予定どおりの人生なんて 面白くも 何ともないでしょ。

えっ? (清水)ドラマだってさ➡

最初から 展開 分かってたら つまんないでしょ?

どうなるか 分かんないから ドキドキするんじゃん。

うーん。 まあ 確かに そうですけど。

(清水)女優として なかなか うまく いかなくてさ➡

悔しい思いして バイトして。 確かに つらいと思うよ。

でもさ。 でもさ そんな 今が あるからこそ➡

逆転したときに ドラマチックに 盛り上がるんじゃん。

清水さん。

お代わり。

よう子ちゃんの 物語は まだまだ 中盤でしょ?

俺は ラストの どんでん返し 期待してるからさ。

えっ? 口説こうとしてます? してないよ。

どうでした? まあまあ 確かに 後半あたりから。

何か いいこと言えてる自分に 酔ってるふうにも 見えたかな。

物語に 例えたあたりですよね? (清水)いやいや いやいや。➡

俺は ホントに そう思ったから 言っただけで。➡

2人とも ちょっと ひねくれ過ぎなんだよな。

(マスター)冗談ですよ。

あーあ。 もう 何か すぱっと 辞めちゃおうかな。

(マスター)辞めて どうすんの?

うーん。 漫画家?

(マスター)それは それで 厳しい世界だよ。

確かに そうですよね? (清水)漫画 好きなの?

小さいころの夢は 漫画家か 女優になることだったんです。

(清水)そうなんだ?

よう子ちゃん。 絵 上手ですよ。 (清水)へえー。 見てみたい。

(マスター)今日 ノートは 持ってきてないの?

いや。 持ってますけど でも あれ 内容が ヤバいから。

(マスター)ちょっとだけ ちょっとだけ。 いい いい…。

(マスター)ちょっとだけって。 おい。 ちょっとだけ。

ちょっとだけ。 お願い お願い。 (マスター)ちょっとだけ。

えーっ。 恥ずかしいな。 (マスター)すごい 上手なんですよ。

(清水)ホントですか? へえー。

はい。 (清水)ほい。➡

おお。 えっ?➡

えっ? すごいじゃん。 もう ちゃんとした 漫画じゃん。

(マスター)すごいですよね? (清水)うん。

(マスター)毎日のように 描いてんだよね?

まあ 最初は 日記だったんですけど➡

絵の方が得意だから だんだん こうなっていっちゃって。

(清水)そうなんだ? ハハハ。 これ 面白いな。➡

ねえ。 これで 本 出したら? いや。 出せませんよ。

(マスター)清水さんとこの 出版社で➡

出してあげれば いいじゃないですか。

(清水)面白いかもね。 今度 企画 出してみようか?

えっ? ホントですか? (清水)おう。 掛け合ってみるよ。➡

あっ そうだ。 よう子ちゃん。 連絡先 教えて。

えっ? だから 連絡…。

これ あのう。 変な意味とかではなくて。

本の件で 連絡するからだよ。 どうですか?

(マスター)変な意味だね。 (清水)もう!

≪(ドアの開く音) ≪(店員)いらっしゃいませ。

<私は 目を疑った>

<そこに 写っていたのは➡

元バイト仲間の 三浦 紗英だった>

<あのときは まだ 芸能界とは まったく 縁のない➡

普通の女子大生だった>

<それが ちょっと 会わない間に 雑誌の表紙>

<確かに カワイイ子だったけど 私がいる 芸能界とは➡

こんなにも 簡単に 売れる世界なのか?>

<私は いったい 何を やっているのだろう?>

<「興味あります」だ?>

<こっちは 死に物狂いで やってんのに➡

興味あるぐらいで 出ようとしてんじゃねえよ>

<負けない。 こいつにだけは 絶対に 負けない>

<あっ。 負けた>

(店員)いらっしゃいませ。

<新人のころは 同世代の 女優仲間が 結構 いたのだけど➡

20代 後半になると だいたい みんな➡

売れるか 辞めるか していき 次第に 疎遠になっていく>

(店員)ありがとうございました。

<何だか 自分だけが どんどん 取り残されていく気がした>

♬~

<そして 私は 今夜も 「日刊 真木よう子」を 更新する>

♬~

(女性たち)おはようございます。 (水川)おはようございます。

(水川)<私の名前は 水川あさみ。 職業 女優>

(水川)おはようございます。 <1983年 京都府生まれ>

<幼いころから 女優に憧れ➡

13歳のとき 母親の知人の紹介で 芸能事務所に入る>

<その後も 大阪から通いながら 数々の オーディションを受け➡

14歳のとき 劇場版 『金田一少年の事件簿➡

上海魚人伝説』の オーディションに 合格>

<デビューする>

<これが 私にとって 人生の ターニングポイントだった>

<ここから 私の人生は 大きく 変わった>

<2006年。 ドラマ 『西遊記』 『のだめカンタービレ』➡

『医龍』に 出演>

<2008年には 『夢をかなえるゾウ』で➡

連続ドラマ 初主演>

<その後も 大河ドラマ 『江』 『ゴーストライター』など➡

数々のドラマ 映画に出演する>

<…はずだった>

<あのとき オーディションに 受かっていれば>

<あのオーディションで チャンスを つかみ損ねた 私は➡

その後も 大阪から通いながら 幾つもの オーディションを受けた>

<だけど まともな せりふがある 役は ほとんど なく➡

あっても 一言 二言の ちょい役>

<高校 卒業と 同時に 大阪から 上京し➡

事務所に 所属したは いいものの➡

特に 大きなチャンスを つかめるわけでもなく➡

同世代の女優の ブレークを 横目に➡

特に 辞める きっかけも なく➡

だらだらと 女優を続けていた>

自撮りですか? (白石)うん。 ブログ用の写真。

へえー。 始めたの?

<この子の名前は 白石 奈緒。 同い年の 女優>

<上京してから オーディションで 何回か 会ううちに➡

話すようになった子だけど 私と違い➡

この子の 女優人生は 順風満帆だった>

<ちなみに 私が あのとき 落ちた➡

『金田一少年の事件簿』で 選ばれたのは この子>

ねえ。 そういえばさ 竹内 結子さんの サイン あるね。

(白石)えっ? ホントだ。 結子さん 来たんだね。

ああ。 知り合いなんだ? (白石)うん。 前に➡

ドラマで 共演して そのときに よくしてもらったの。

へえー。 そうなんだ。 へえー。

(白石)ってかさ 2人で お茶するの 久しぶりじゃない?

そうだね。 奈緒。 忙しそうだもんね。

(白石)ねっ。 ちょうど 映画の 舞台挨拶とかが あったからね。

そうなんだ? (白石)うん。➡

『のだめ』の 舞台挨拶がさ。

<そこまで 聞いてないけどね>

<ちなみに 『のだめ』とは 劇場版 『のだめカンタービレ』のこと>

(白石)東宝の 舞台挨拶の 歴代 最高回数らしい。

へえー。 すごいじゃん。 <だから 聞いてないってば>

まあ でも ドラマも 評判 良かったもんね。

(白石)みたいだね。

<私は 見てなかったけど。 胸くそ悪いから>

(従業員)失礼します。

<この子が キャスティングされたとき 正直 うらやましかった>

<代わってほしいくらいだった>

<三木 清良役。 絶対 この子より うまく やれた>

(白石)あさみの方は どう? うん?

まあ 地道に やってるよ。 (白石)そっか。➡

いつか 共演できると いいよね。 そうだね。

<絶対 やだよ。 あんたの脇とか>

(白石)彼氏の方は どうなの? ああ。 まあ 普通だよ。

(白石)業界の人だっけ? いや。 ううん。 一般の人。

(白石)そうなんだ。 いいね。 <いいと 思ってないっしょ>

でも まあ あのう。 ねっ?

その分 こっちの仕事に対する 理解が ちょっとね。

(白石)そうなんだ。 ふーん。

奈緒は? 彼氏 できた? (白石)うーん…。

おっ? できた? (白石)うん。

よかったじゃん。 同業者? (白石)まあ 同業者っていうか。

ああ。 有名人? (白石)うん。➡

バレたら ヤバいから 言えないんだけど。

<じゃあ 聞かないけどね>

(白石)知りたい? <はっ?>

ああ…。 うん。 (白石)えーっ? どうしよっかな。

<言いたいんでしょ? めんどくさいな>

(白石)あさみだけに 教えるね。 あっ。 うん。

<この子 このパターンで 結構 しゃべってるな>

(白石)某 有名俳優の Tさん。

<うわ!? ここに きて アルファベットかよ? うざっ>

(白石)分かる? <分かんねえよ。 バカ>

分かんない。 <もう いいよ>

<だるいな この女> (白石)酔っぱらうと…。

(女性)あのう。 すみません。 白石 奈緒さんですよね?➡

写真 撮ってもらえたり しますか?

(白石)ああ…。 ホントは 写真 駄目なんだけど➡

今日だけ 特別ってことで。 (女性)ホントですか?

(女性たち)ありがとうございます。

(女性)マネジャーさんですか? えっ?

(女性)撮ってもらっても いいですか?

はい。 いいですよ。 <こういうことは よく ある>

<仕方ないことだし 何とも 思わない>

(白石)この子 マネジャーじゃないんですよ。

<待って 待って。 やめて やめて やめて>

(女性)すいません。 (白石)この子も 女優なんで。

<きつい きつい きつい> 全然 全然 気にしないでください。

(女性)失礼なこと 言っちゃった。 いや…。 気にしないでください。

(女性)じゃあ 一緒に 写真を。 (白石)みんなで 撮りましょ。

<ほら。 もう 気ぃ使われてんじゃん>

<無理やりじゃん> (女性)撮ってもらって いいですか?

(従業員)いいですよ。 <うわ。 何 これ?>

<最悪のパターンじゃん> (従業員)じゃあ 撮りますね。

<消えたい。 この場から 消え去りたい。 消滅したい>

(従業員)はい。 チーズ。 [TEL](シャッター音)

(女性)ありがとうございました。 (女性)ありがとうございました。

<何 言ってやった顔してんの? お前>

(白石)ごめんね。 <はっ? 何の 「ごめんね」?>

<えっ? 何の 「ごめんね」? えっ? えっ?>

<自分だけ 知名度 あって ごめんね?>

<それとも マネジャーって 思わせておけば よかったのに➡

わざわざ 顔を知られてない 私のことも➡

女優って バラすことで 自動的に 売れてない女優だと いうことを➡

知らしめてしまって ごめんね? えっ?>

<写真を 求められてない 無名の私を 無理やり➡

フレームに入れることで あの子たちの中にある➡

私への 「誰? 誰?」感を 増長させてしまって ごめんね?>

<えっ? どれ? どれに ごめんね?>

≪(従業員)あのう。 (白石)はい?

(従業員)プライベートな時間に 大変 申し訳ありません。➡

お店に サインとか 頂いても よろしいですか?

(白石)はい。 いいですよ。 (従業員)ホントですか?➡

ありがとうございます。 (白石)はい。

(従業員)「喫茶 カドクラさんへ」で お願いします。

<まさか お前…>

(白石)はい。 ああ。 うん。

<こいつ 完全に 分かって やってんな>

<この世界に入ってから いつの間にか 私は➡

邦画を まったく 見ないようになっていた>

<昔は 好きだったんだけど 今は 見ても 落ち込むだけだし>

<それよりも 暇さえあれば 洋画を見て➡

現実逃避をしていた>

<あっ。 何だっけ? あの人>

<絶対 そうだよね。 あの人だよね?>

<名前 何だっけ? 片桐 何とか…>

あのう。 (片桐)はい。

プライベートに ごめんなさい。 ラーメンズの 片桐さんですよね?

違います。 えっ?

違います。 <うわ。 嘘ついてる>

<この人 嘘ついてる。 どう考えたって そうじゃん>

<何で 嘘つくの?>

そうでしたか。 すいません。 (片桐)いえ。

<愛想 悪っ>

<ってか さっきから 何してんの? この人>

<ああ。 ここに いると 入りづらいんだ>

<なるほど。 そういうことね>

(片桐)あれ?

<顔が知られるのも それは それで 大変なんだな>

<で 片桐 何だっけ?>

<押している。 正直 せりふもない ちょい役で➡

押して 待たされるのが 一番 きつい>

≪(ノック) (スタッフ)失礼します。➡

皆さん。 すいません。➡

今 前のシーンが 若干 押してまして➡

皆さんの出番まで もうちょっと かかりそうです。➡

また お声掛けに参りますので もう少々 お待ちください。

はーい。

あさみ? あさみ いたの?

あっ。 ああ。 奈緒。

何か さっき 似てる人 見掛けたから➡

そうかなと 思ってたけど やっぱり そうだった。

言ってよ。 いるなら。 いや。 私も さっき 知ってさ。

<本当は 最初から 知っていた>

そうなんだ? うんうんうん。

やっと 共演できたね。 ああ。 そうだね。

(白石)あさみ 何役? 私は ホントに ちょっとした役。

<病院の受付嬢Bだよ>

(白石)そっか。 うん。

<分かって わざと 言わせただろ? お前>

楽屋 どこ? あっ。 あっちの大部屋。

ああ。 そうなんだ。 <当たり前だろ>

(スタッフ)あっ。 白石さん。 間もなくです。

はい。 じゃあね。 あっ。 うん。

顔色 大丈夫かな? (スタッフ)大丈夫だと 思います。

≪真木よう子といいます。 あっ。 水川あさみです。

よろしく お願いします。 よろしく お願いします。

これ 絶対 私たち 顔 映んないですよね?

ですよね。 何とか 映りたいですよね。

(スタッフ)はい。 それじゃ シーン20。 カット1。

(スタッフ)回りました。 (監督)用意。 スタート!

「安田さま。 安田 千秋さま」

(白石)「はい」

(監督)カット!➡

すいません。 もう1回 いきましょう。➡

あのう。 受付嬢の子たち あんまり 動かないで。

はい。 はい。

チッ。 バレたか。 別に 自然な流れでしたよね?

(監督)じゃあ テーク2。 本番。 (スタッフ)本番。

(監督)用意 スタート!

「安田さま。 安田 千秋さま」

(監督)カット!➡

だから 受付嬢。 こっち 見ないで。

(真木・水川)はい。 (監督)ねえ? お前➡

どういう指示 出してんだよ? (スタッフ)すいません。 今 すぐ。➡

すいません。 頼むよ! ちゃんと 言ったとおり やってくんないと。

(真木・水川)すいません。 (スタッフ)お願いします。

はい。

(監督)はい。 じゃあ テーク3。 頼むよ。 用意 スタート。➡

カット! <私たちは この後➡

もっと 映らない場所に 変えられた>

<結局 5時間 待って おそらく 出演時間は 数十秒>

<顔は たぶん 映っていない>

<まあ こんなことは よくあること>

<というより こんなことばっかり>

≪水川さん。 ああ。 真木さん。

もし よかったら この後 ご飯でも 一緒に 食べに行きません?

えっ? あっ。 はい。 行きましょう。

片付けちゃいますね。 はい。

<真木よう子。 今日 初めて 会ったんだけど➡

彼女とは とても 波長が合う>

<年齢も近く お互い 似たような 境遇ということもあって➡

私たちは すぐに 仲良くなった>

いいじゃんね? もっと 映してくれたって。

そうだよ。 白石 奈緒なんかより➡

もっと いい女優が ここに 2人もいんだぞ!

そうだぞ! フフッ。

ありがと。 うん。

っていうかさ。 私 あの 白石 大嫌い。

何で? 何か あったの? 私が 挨拶しても がん無視なの。

そうなの? 絶対 消えるよ あいつ。

<同期の子が 悪く言われている>

<きっと 昔の私なら フォロー していたかもしれない>

<だけど…>

私も 大嫌い。 マジで?

まったく あの…。 どいつも こいつもね。

<仕方ない。 あの子 変わっちゃったんだもん>

あさみちゃんさ。 うん。

三浦 紗英って 知ってる? 三浦 紗英?

ああ。 あの モデルの? そうそう そうそう。

何かね 私ね ちょっと前まで アルバイトが 一緒だったの。

えっ? そうなの? そうそうそう。

で 何か その アルバイト 辞めた後に➡

スカウトされたらしいんだけど。 へえー。 じゃあ➡

ホントに ぽんって 売れたんだね。 そうそうそう。

全然 カワイイから いいんだけど。 この前さ➡

インタビュー記事さ 見てたらさ。 「お芝居にも➡

興味あります」とかって 書いてあんの。

出た。 お芝居にも 興味ありますアピール。

そう。 もう ふざけんなよな。

こっちは 死に物狂いで やってんのにさ。

そんな簡単に できる世界じゃ ないっつうの。

そう思ってたらさ 何と もう 幾つか 出演 決まってんの。

えーっ。 何 それ? 枕だ 枕。 絶対 枕。 どうせ 枕。

もう うちら以外 全員 枕。 オール マクーラ。

ラクーアみたい。

あーあ。 ラクーア 行きたい。 ラクーア 行きたいな。

ラクーア 行きたい。 ラクーア 行きたいよね?

行く? 行こうよ。 行こうよ。

24時間 やってっから あそこ。 そうなの? ラクーア?

マクーラも 24時間ですけど。

<何だか 久しぶりに 心の底から 笑った気がする>

<真木よう子>

<彼女とは もっと 大きな舞台で 一緒に 芝居したかった>

<22時台とかに。 私たちが メーンで>

あっ。 もしもし? 仕事 終わった?

そっか。 お疲れさま。 今週は 忙しいの?

ホント? じゃあ 会えるかな?

ああ。 そっか。 フフフ。 うん。 うん?

今日はね 撮影してた。 うん。

それで その後 ちょっと お酒 飲みに 行ってた。

うん? ううん。 女の子と 2人で。

ううん。 いないよ。 女優の子と。

いないよ。 俳優の人なんて。

打ち上げは ないよ。 ないよ。

いや…。 ううん。 いや。 呼ばれないから。

電話番号も 聞かれてないって。 聞かれても 言わないから。

<一般人の彼は 芸能界に対して 偏見があるようで➡

私が 女優 やっていることを あまり よく思っていない>

<ケンカになるときは 必ず 私の仕事が 絡んでいる>

何で そんなこと言うの?

じゃあ いい。 いいよ。 辞めるから。

辞めれば いいんでしょ? ユウ君が 辞めろって➡

言うんだったら 辞めるよ。 いや。 ホントに。

「そこまで 言ってない」ってさ。

だって いっつも そうやって ケンカになるじゃん。

うん。

ホントに? うん。

いや。 いや。 ホント 大丈夫だから。

うん。 私も ごめんね。

じゃあね。

ハァー。

ハァー。

もう 辞めよっかな。

♬~

(女性)おはようございます。 (女性)おはようございます。

おはようございます。 おはようございます。

<私の名前は 竹内 結子>

<職業 女優>

(警備員)おはようございます。 おはようございます。

<1980年。 埼玉県生まれ>

<1995年。 中学を卒業後の 春休み➡

原宿で スカウトされて 芸能界入り>

<私にとって ここが 私の➡

ターニングポイントで あったと いえる>

<これが きっかけで 1996年に 女優として デビュー>

<1999年。 連続テレビ小説 『あすか』のヒロインに 抜てき>

<2003年。 映画 『黄泉がえり』>

<2004年。 ドラマ 『プライド』>

<2007年。 映画 『サイドカーに犬』>

<2012年には 『ストロベリーナイト』に 主演>

<その後も 数々の ドラマ 映画に 出演する>

<…はずだった>

<原宿で スカウト時に 断っていなければ>

(スタッフ)はい。 少々 お待ちください。➡

竹内さん。 2番に 電話です。

あっ。 はい。

お電話 代わりました。 竹内です。

<スカウトを 断った 私は➡

そのまま 地元の高校 大学に通い➡

卒業後 東京の出版社に 就職>

<忙しい毎日を 送っていた>

取材 行ってきます。 (一同)いってらっしゃい。

ライターの 竹内です。 カメラマンの…。

(三浦)お願いします。 今日は よろしく お願いします。

(三浦)お願いします。 一応 念のため➡

録音させていただきますね。 (三浦)はい。

デビューの きっかけは スカウトでしたよね?

(三浦)はい。 原宿を 歩いてたら スカウトされました。➡

そこで 名刺 もらって 何日か後に 連絡して。

なるほど。

<ちなみに 私も 原宿で スカウトされたことがある>

<ただ 芸能界に 興味は あったのだけど➡

何だか 怖くて 結局 連絡できなかった>

それが いつですか? 去年です。

去年? 最近なんですね。

<すごいな この子>

<確かに カワイイけど。 そんな簡単に 売れちゃうんだな>

今 お仕事 お忙しそうですね。

はい。 でも お仕事は すごく 楽しいですね。

<私が あなたくらいのころは 生協で バイトしてたな>

休みの日とかは 何をして 過ごしてますか?

(三浦)ああ…。 家に 引きこもって DVD 見たりしてます。

えーっ。 例えば?

(三浦)最近 見たのは 『黄泉がえり』とか。

ああ。 草彅 剛さんの。 (三浦)はい。 超 泣きました。➡

ヒロインの 篠村 陽子さんも あの映画で 知って。➡

その後 勢いで 『サイドカーに犬』も 借りて 見ました。

へえー。

他に 憧れてる 女優さんとかは いますか?

憧れてるのは…。

真木よう子さん。 真木よう子さん?

あっ。 ごめんなさい。 ちょっと 勉強不足で。

この世界に入る ちょっと前に 見に行った➡

舞台に出ていた 女優さんで。 何ていう舞台ですか?

(三浦)えーっと…。 何だったっけ? えっと。

(三浦)とにかく よう子さんが すっごい よかったんですよ。

そうなんですね。 勉強しておきます。

<うーん。 まあ 名前 出したところで➡

誰も 知らないからな。 カットかな>

<15年以上たった 今でも たまに ふと 考えることがある>

<あのとき 芸能界に入っていたら どうなっていただろう?>

<もしかしたら 今ごろは…>

[マイク](司会)《第27回 日本アカデミー賞➡

優秀主演女優賞は…》

(司会)《『黄泉がえり』 竹内 結子さん》➡

《おめでとうございます》 《えーっ! 嘘?》

《あっ。 ありがとうございます》

《このような 素晴らしい賞を頂き 光栄です》

《ありがとうございました》

(運転手)お客さん。➡

お客さん! はい?

(運転手)着きましたよ。 あっ。 すいません。

1,700円になります。

領収書 お願いします。 はい。

えーっと。 これで。 じゃあ 2,000円 お預かりします。

<優秀主演女優は よだれ 垂らさないか>

<別に 今の仕事が 嫌だというわけではない>

<ただ 小さいころは➡

ドラマとか見て 女優さんに 憧れたし➡

今でも いいなと 思う>

<実際に スカウトされたときも ぎりぎりまで 悩んだし>

<だから あのとき もう少しだけ 自分に 勇気があれば➡

もしかすると 今ごろは…>

(監督)《カット!》 (スタッフ)《カット》

(監督)《OK!》 (スタッフ)《はい。 OKです》➡

《それでは ただ今のカットを もちまして➡

竹内 結子さん オールアップです!》

《やったー! ありがとうございました》

《ありがとうございました》

《もう 女優として この作品に 関わることができて 光栄です》

《ありがとうございました。 皆さん。 お疲れさまでした》

≪(清水)《竹内君! 竹内君!》 《はい?》

(清水)《竹内君》

(清水)竹内君。 はい。

今 いい? はい。

(清水)よだれ出てるけど 大丈夫? あっ。 すいません。

(清水)ちょっと 面白そうな 企画があって➡

見てほしいんだけどさ。 何ですか?

(清水)知り合いで 漫画 描いてる子がいてね。➡

女優なんだけど。 これ 結構 面白いんだよ。

へえー。

(清水)これ 書籍化 できないかなと 思ってさ。

書籍化? 有名な 女優さんですか?

まあ そんな有名ってわけじゃ ないんだけども。

もしかして これ 清水さんが 口説こうとしてる子ですか?

違うよ。 ホントですか?

何か 「俺が 本にしてやるよ」とか 得意げに 話してる絵が➡

簡単に 浮かぶんですけど。 違う違う違う。 もう 純粋に?

内容が 面白いからだよ? そうなんですか?

そうそう。 だからさ ちょっと これ 竹内君。

進めてくれないかな? 私がですか?

頼むよ。 はい。 これ 連絡先。

いや。 でも 売れない女優さんが 描いた 漫画なんて➡

出版したところで 売れないと 思うんですけど。

(清水)いや。 それ やってみないと 分からないじゃん。➡

ねっ? 内容は 面白いんだから 手に取ってさえもらえば➡

売れると 思うんだよ。 まず 手に取らないですよ。

知らないんだから。 (清水)そこを 何とか➡

手に取ってもらうように するのが 君の仕事じゃないの。

もう すぐ そうやって めんどくさいこと 押し付けて。

(清水)はい。 よろしく お願いします。➡

頼んだよ。

<私は こうやって いつも➡

当たらなそうな企画ばかり 任される>

<同期の子は 売れてる人の本を 手掛けて 結果を出し➡

次々と 出世していくというのに>

≪(清水)あっ。 もしもし? よう子ちゃん? 俺 俺。➡

うん。 あの 例の漫画なんだけどさ。➡

何か 出版化 できそうだよ。 ホント ホント。 任せてよ。➡

担当から すぐ 連絡 入れさせるからさ。➡

うん。 何か 年も 近いみたいだし 仲良くしてやって…。➡

まあ そういうわけなんで。 はい。➡

ひとつ よろしく お願いいたします。➡

はい。 はい。 ごめんくださいませ。 はい。 失礼します。 はい。 はい。

<私は スケベ親父の プライベートの➡

お手伝いを するために この業界に 入ったわけじゃない>

<あーあ>

<やっぱ あのとき 芸能界に 入っておけば よかった>

あっ。 もしもし? 真木よう子さんで➡

いらっしゃいますか? 私 『PAS!』編集部の➡

竹内と申します。

でも きょうだいの話って あんま 聞いたことないから➡

新鮮。 (男性)あっ。 そう?

<彼とは 付き合って 4年がたつ>

<年齢的にも そろそろ 結婚したい>

<だけど 彼の様子を見るかぎり もう少し 先になりそう>

<彼も 今は 仕事が 忙しいみたいだし➡

あまり 重いとか 思われたくないので➡

直接的な話は しない>

へえー。 ねえ? そういえばさ。

(男性)うん。 のんちゃん 覚えてる?

(男性)ああ。 うん。 覚えてるよ。 結婚するんだって。

(男性)そうなんだ。 ウフフ。

おととい 会ったんだけど 幸せそうだった。

(男性)へえー。 <たまに こうして➡

ジャブは 打って 反応を 見てみたりする>

(男性)あっ。 すいません。 (従業員)はい。

(男性)これ お代わり 下さい。 (従業員)かしこまりました。

<お分かりだろうか? この よそは よそ感>

(男性)で 仕事は? どう? えっ?

<話を 変えられた。 飲み物の お代わりを クッションに➡

完全に 話を 変えられた>

(男性)うまくいってないの?

何か 最近さ 前ほど 仕事に 情熱が ないっていうか。

この仕事に 就いてなかったら➡

どうなってたんだろうって いうことばっかり➡

考えるようになって。 (男性)ふーん。 そっか。

まあ そういう時期も あるよ。 そうなのかな?

ねえ? (男性)何?

<もう 思い切って ぶっこんじゃえ>

結婚って どう 考えてる?

どうしたの? 急に。 あっ。

別にね 今 どうこうってわけじゃないんだよ。

(男性)うん。 まあ 私も➡

それなりの 年齢だしさ。

いつになるかは まだ はっきりしなくても➡

2人の間に そういうものは 見えてるのかなって。

(男性)ああ。 そりゃ こうやって 付き合ってるわけだしさ。

このまま いけば そういうふうに なるんだろうなと 思ってるよ。

そっか。 (男性)うん。

よかった。

(男性)食べな 食べな。 うん。

だって 急に こういうとこ 来ると 緊張するから。

(男性)えっ? たまには いいでしょ?

うん。 ありがと。

<勇気 出して 聞いてみて よかった>

だって 何か 変な感じ しない? それ。

(男性)まあね。 (従業員)いらっしゃいませ。

(男性)じゃあ ちょっと 水 買ってくるわ。

あっ。 うん。 (男性)うん。

<うわー。 この子も 大事な時期なのに>

<売れたら 売れたで 大変だな>

<恋愛も 堂々と できないんだもんな>

行く? うん。

<そう 考えると やっぱり 私は 幸せなのだと思う>

♬~

<面白いけど。 売れないよ これじゃ>

<真木よう子って 誰だよ?>

♬~

「マキ ヨウコ」?

あっ。

はい。 では ゲラを お送りしますので➡

来週 木曜日までに コメントを 頂ければ。

はい。 はい。 よろしく お願いします。 よし。

(清水)どう? 進んでる? 清水さん。

(清水)うん? 『日刊 真木よう子』➡

売れるかもしれませんよ。 (清水)えっ? ホント?

ええ。 ちょっと 光が見えてきました。

(清水)よかった よかった。 じゃあ 引き続き 頼むよ。

はーい。 (清水)よし。

あっ。 もしもし? 真木さん?

『日刊 真木よう子』の 帯コメント 書いてくれる人 決まりましたよ。

三浦 紗英さん。 真木さん お友達ですよね?

そうそう そうそう。 実は 前 取材したときに➡

真木さんのこと 憧れの 女優さんだって 話してたんです。

だから ぜひってことで お願いしたら 快く 受けてくれて。

うん。 そう。 彼女 人気 あるから 影響力 あると思うの。

えっ? 泣いてますか? ウフフ。

大丈夫ですか? ホントに?

うん。 取りあえず そういうことですので。

はい。 引き続き よろしく お願いします。

うん。

<仕事も プライベートも 追い風が 吹いてきた>

<私は 今 とても 充実している>

<やっぱり 芸能界に 入らなくて よかった>

<ここにきて はっきりと そう思えるようになった>

はい。 すいません。 あのう…。

描きたいことは あるんですけど。 ちょっと 絵が うまくいかなくて。

あのう。 もう。 もう…。

は… はい。 頑張ります。 はい。

ご迷惑を お掛けして すいません。 ホント。

うん。 はい。 うん。 ありがとう。

ああ。 死ぬ。 死ぬわ。 ああ。

<もう 丸2日 睡眠を 取っていない>

<締め切りに 追われる つらさって➡

よく 耳にしたけど ここまでとは 思わなかった>

♬~

えー。 アトランティス 所属 水川あさみです。

26歳です。 よろしく お願いします。

(男性)はい。 よろしく お願いします。

お願いします。 (男性)えーと。 では➡

今までに 主には どのような役柄に➡

挑戦したことが ありますか? えっと。

<あれから 私は 幾つもの オーディションに 参加している>

<大きい役は ことごとく チャンスを つかむことができず➡

顔が 映るか どうかの ちょい役ばかり>

普通の女性が 多かったですね。

はい。 (男性)なるほど。

はい。 ありがとうございます。 すぐ 伺います。 よし。

(清水)これ あしたまで やっといて。

はい。 (清水)うん。

♬~

あっ。 もしもし? 水川です。 お疲れさまです。

こないだの オーディション どうでしたか?

はい。 ああ。 そうですか。 はい。

分かりました。 ありがとうございます。

♬~

ハァー。

<あれから 3カ月>

<『日刊 真木よう子』は 無事 出版することができた>

<私たちは 作者の 真木よう子ちゃんが➡

以前 バイトしていた バーで➡

ささやかな 祝賀パーティーを 開くことにした>

ちょっと 遅くなったけど 出版化 おめでとうございます。

ありがとうございます。

うーん。 ああー。

ねえ? 各書店の評判も すごく よくて➡

売れ行きも 順調みたい。 ああ。 そうなんだ。

よかった。 ありがとうございます。

もちろん これは 純粋に 本が 面白いっていうのも あるけど。

後は 三浦 紗英ちゃんの 帯コメ。 あれ 効いたね。

もう 彼女の影響力 すごいよ。 もう 紗英ちゃんには➡

一生 頭 上がらないですよ。 ねえ?

今度 お礼しなくちゃ。 うん。

あっ。 後で 清水さんも 来るってよ。

あっ。 そうなんだ。 うん。

あっ。 あさみ! ああ。 真木 久しぶり!

あさみ。 久しぶり!

出版 おめでとう。 ありがとう。

はい。 ああ。 ありがとう。

はい。 うわっ。 あっ。 何 これ?

万年筆。 嘘!? うれしい。 ありがとう。

あっ。 あのね。 こちらが その 『日刊 真木よう子』の➡

編集してもらってる 竹内さん。 初めまして。 竹内 結子です。

初めまして。 水川あさみです。 あのう。 一応 女優 やってます。

お話は いつも 伺ってます。 アハハ。 あのう。

『日刊 真木よう子』 もう ホントに 面白かったです。

それは よかったです。 あれは 女優だけじゃなくって。

あのう。 同世代の働く女性 誰もが 共感できる 内容だと思います。

ありがとう。

あっ。 そうだ。 あさみ。 あのね。 うん。

今日は ちょっと 報告が あるんだけど。

えっ? 何? 何? うん。

あのう。 私 女優 辞めようと思って。

えっ? そうなの? うん。 もう これからは➡

漫画家で 本格的に やっていこうかなと思って。

そうなんだ。

うん。 もともと 漫画 描くの 好きだし。

何か こう やるんだったら 腰 据えて やろうかなと思って。

うん。 そっか。 だから あさみにはさ➡

私の分まで 頑張ってほしいんだよね。

だって あさみ 絶対 才能 あるしさ。

うーん。 実はね あのう。 私も 報告することがあって。

何?

実は 私も 女優 辞めようと思って。

えっ? もう 年も 年だしさ。

そろそろ 親に 迷惑 掛けらんないなと 思ってさ。

でも なかなか こう 諦めきれなかったの。

だから いろんな作品の オーディション 受けまくって。

それで どれか 引っ掛かれば いいなと➡

思ったんだけど。 まあ。 うん。 ことごとく 駄目でさ。

それで もう きっぱり 諦めがついたの。

えっ? 辞めて どうするの?

うーん。 取りあえずは バイトして➡

就職先 探そうかなと 思ってて。

まあ 後は 今 付き合ってる人が いるからさ。

その人と いずれ 結婚することに なるのかなと 思ってるから。

まあ 専業主婦になって 彼を 支えていこうかなって 思ってる。

そっか。 うん。

っていうか あさみ 彼氏 いたんだね?

あっ。 うん。 えっ? えっ? どんな人?

写メ ある? えっ? うん。 あるよ。

えっ? 見せて 見せて 見せて 見せて 見せて 見せて。

いいよ。 (水川・真木)アハハ。

ちょっと待って。 うーんとね。 この人。

えっ? これ…。 えっ。 超カッコイイじゃん。

やだ。 そんなことないんだけど…。 何でよ? 幸せじゃんよ。

ありがとう。 ちょっと。 竹内さん 見てください。

あさみの彼氏。 えっ。 見たい 見たい 見たい。

超カッコ良くないっすか? そんなことない。

もう 何だよ。 うらやましいな。 真木は? 真木は?

彼氏 いないの? いないよ。 紹介してよ。

いや。 絶対 モテるじゃん。 モテない モテない。

女子力 ないの。 よく言うよ。

竹内さんは? 竹内さん 絶対 いるよ。

モテるもん。 そうだよね。 いるよね。

あっ? えっ? どうしたんですか? いや。 あのう。

ちょっと 今 混乱してて 何て 言っていいか 分かんないんだけど。

何ですか? その人…。

私も 付き合ってる。 (水川・真木)えっ?

えっ? えっ? どういうことですか?

私 その人と 付き合ってる。

えっ…? どういうこと? どういうこと? どういうこと?

これ。 私の彼氏。

えっ!? えっ?

えっ!? 二股ってこと?

えっ!? えーっ!? えーっ!?

何で? 何で 私の彼と 付き合ってんの?

それは こっちの せりふだっつうの。

何してくれんのよ? あんた。 ストップ ストップ。 落ち着いて。

いいや。 落ち着けない。 だって 自分の彼氏 寝取られてんだから。

寝取られたの こっちだっつうの。 何なのよ!

1回 整理しよう。 1回 整理しよう。 ねっ。

1回 整理しよう。 えーと。 竹内さん。 竹内さん。

えーと。 この彼とは いつから お付き合いしてるんですか?

4年。 あさみは?

3年。 ほら 見ろ。 あんたが➡

やっぱ 寝取ってんじゃんよ。 寝取ってねえよ。

寝取ってないよね? 寝取ってねえよ。

分からなかったんだもんね? そうだよ。

あさみは 何も悪くないよ。 当たり前だろ。

竹内さん。 めったなこと 言うもんじゃないですよ。

ねっ。 ここは はっきりさせなきゃ いけないんだけども➡

お互いに 別の相手が いると いうことを 知らされずに➡

付き合ってたわけだよね。 だからね 悪いのは➡

お互いじゃないんですよ。 悪いのは この。 この。 この男。

ねっ? で ここから どうするかなんだけど。

今 ここに呼ぶ。 絶対に 許さない。

うんうんうん。 その気持ちは 分かるんだけど。

この2人が これから どうしたいのかって いうのを➡

しっかりさせないと もう 彼が ここに来ても➡

ぐちゃぐちゃに なっちゃうだけだから。 ねっ。

2人の友人として こんな男とは もう 縁を切るべき。

絶対に 別れるべき。 どうでしょう?

もう 訳が分かんない。 何なのよ?

≪(清水)こんばんは。➡

あれ? どうしたの? 何か ちょっと ただごとじゃない 空気だけど。

ちょっと 今 立て込んじゃってて。 あのう 何?

(清水)あっ。 そうそう。 えー。 まず よう子ちゃん。 おめでとう。

ありがとうございます。 (清水)しかも また➡

増刷 決まったよ。 ものすごい 勢いで 売れてるよ。

そうなんですか。 ありがとうございます。

(清水)はい。 で で で で で。 それだけでは ございません。

えっ? 何と 『日刊 真木よう子』

映画化が 決まりました。 嘘!?

(清水)ホントだよ。 おめでとう。 えっ? 嘘?

嘘? えっ? えっ? 嘘? ホント? 夢みたい。

夢みたい。 夢みたい。 (清水)いやぁ。 俺も 鼻が高いよ。

清水さんの おかげですよ。 (清水)いやいや いやいや。➡

よう子ちゃんの 今までの 女優としての 積み重ねが➡

実ったってことなんだよ。 ねっ。 俺 言ったでしょ。

諦めなければ いつか 逆転することだって あるってさ。

ホントですね。 わあー。 やった。

(清水)イェイ イェイ! フゥー! あっ…。

(清水)えっ?

(せきばらい)

あっ。 あっ そうだ。 どこまで 話したっけ?

えーと。 えーと。 あっ そうだ。

私はね 2人の友人として あのう。

2人には 前に 進んでほしいなって 思ってる。

いやいや いやいや。 えっ?

何 にやついてんの? えっ? えっ?

こっちは 不幸の どん底なのに 何 にやついてんの?

えっ? にやついてないよ。 にやついてんじゃん。

映画化 決まって にやついてんじゃん。

うちら 前にして よく にやつけるよね。

(清水)竹内君。 清水さんは ちょっと 黙ってて。

(清水)いや。 ちょっと。 あのう。 ちょっと待って。 聞いて。

にやついてるように 見えたかもしれないけど➡

それは それで こっちは こっちの問題だから。

いいよ もう。

それよりさ 喜べば いいじゃん。 うれしいんだったら。

映画化 決まって 幸せなんだから。 はい。 おめでとう。

何なの それ? ひどくない?

えっ? 私だって 友人が 二股 掛けられて➡

許せないに 決まってるじゃん。 最初はね。

でも 映画化の話 聞いてから 完全に 意識➡

そっち いってんじゃん。 いってないよ。

いってるって。 あーあ。 おまけの おまけ。

あんたにとっちゃ こっちの 問題なんか ただの おまけだよ。

さっきから 黙って 聞いてりゃ…。 黙って 聞いちゃいないけどね。

揚げ足 取らないでよ。

そんなね そっちが 不幸だからってね➡

こっちに 八つ当たりしないでよ。 だいたい➡

二股 掛けられたんだって 自分たちが 悪いんじゃん。

はっ。 はい。 本性 出た。

まあ しょうがないよ。 しょせん 他人事だからね。

ああ。 あっ。 何 それ? マジ 傷つく。

でも 映画化は決まってるんだから 結局 幸せだよね。

あしたには 忘れてるよ。 はっ?

ねえ? あさみちゃん。 こんな 幸せな女は ほっとこう。

うちらは うちらだけで おんなじ 被害者同士➡

力 合わせて この男を 懲らしめよう。

そうですね。 こんな 最低男 すぱっと 別れましょう。

そうだよね。 2人なら さみしくないよ。

励まし合いながら 一緒に 乗り越えよう。

竹内さん。 私たち 一生 仲間だから。

(清水)あっ。 ちょっと ごめん。 さっきから これ 何なの?

ちょっと 黙っててもらえます? 私たちは 今ね➡

力を合わせて 不幸の どん底から はい上がろうと してるんです。

ねえ? あさみちゃん。 そう。

(清水)不幸? 誰が? 見りゃ 分かるだろ。 うちらだよ。

ねえ? あさみちゃん。 そう。

どこが不幸なのよ? 竹内君だって 今回の映画化の件で➡

社長賞 もらえるんだよ。 えっ?

うん。 会社内でも すごい 評価が上がってて。

あっ。 まだ 正式な発表は まだなんだけど➡

副編集長になるの ほぼ 決定だよ。 嘘!?

(清水)ホントだよ。 すごいことだよ。➡

竹内君。 これで 同期のやつらに 一気に 差をつけたな。

うわー。 清水さん。 (清水)これから 忙しくなるぞ。➡

あっ。 竹内副編集長。 いやー!

ありがとうございます。 私…。 (清水)うんうん。 よし よし。

フン。

おめでとうございます。 あっ いや。 あのう。

よかったですね。 いいですよ。 無理して 合わせてもらわなくて。

こっちは こっちで あのう。 地味に やってきますんで どん底の方を。

いや。 それと これは 別だからさ。

もう いいから ほっといてよ!

えっ? 幸せグループは よそで 祝賀会でも 何でも➡

開いてくれば いいじゃん。 どうせ 私なんか➡

彼氏には 二股される。 女優としては うまくいかない。

何にも うまくいかない。 ほーら。

ここに いたら 私の不幸が うつりますよ。

ほら。 さっさと 出てってよ。 ほら。 ほら。

(清水)あさみちゃんだっけ? 君 幾つ? まだ 30手前でしょ?➡

まだまだ 若いのに そんな 悲しいこと➡

言うもんじゃないよ。 あんた 誰?

(清水)自分 一人が 不幸だなんて 思っちゃ 駄目だよ。➡

みんな それぞれ 悩みは 抱えてるんだ。➡

そんなの あさみちゃんだけじゃない。

生きてりゃ そりゃ 時には 孤独を感じることだって あるし。

おじさんだって そうだよ。 あれ?

清水さん。 新婚ですよね? (清水)今 それ 関係ないじゃん。

いつから 新婚旅行 行くんでしたっけ?

(清水)今 その話 いいでしょ。 いつから?

(清水)いや。 いいじゃん。 いつから?

来週から。 (3人)浮き浮きじゃねえかよ。

白眼鏡。 じじい。 てめえ。

(清水)はい。 キャリーケース 転がせねえ体に➡

してやろうか? (清水)やだ。

[TEL] (清水)ごめんなさい。

[TEL]

んんー。

もしもし。 はい。 はい。

えっ? それ ホントですか?

はい。 分かりました。 はい。

どう 思う? 私も それ 思ったの。

ちょっと 話してみようか? うん。

あさみちゃん。

うん?

大丈夫? あのう。 ちょっと お話が あるんだけど。

何? あっ。 あのね。

私が 『日刊 真木よう子』を 書籍化してるときから➡

ずっと 自分で 妄想してたんだけど。

あのう。 何?

あのね。 まだ どうにかなるか 分かんないんだけど あのう。

劇場版 『日刊 真木よう子』の 主役を➡

あさみちゃんに やってもらえないかなと 思って。

あのう。 真木よう子役。 えっ?

あっ。 これ 友達だからとかじゃないよ。

純粋に 原作者として 水川あさみに やってもらいたいの。

ほら。 この役ってさ 私と 一緒で➡

長い 下積み時代とかを 経験してるね➡

苦労を知ってる 役者さんが やるべきだと 思うし。

だから 水川あさみは 適役かなって 思ってるんだけど。

私もね 実は 同じこと 思ったの。

やっぱり この作品ってさ➡

ぽっと出の 女優さんなんかよりも➡

いろんな苦労した あさみちゃんが いいと思うの。

私にとっても 大切な作品だから そこは➡

不幸仲間な あさみちゃんに 演じてほしいなって。

不幸は 元だけど。 どうかな?

あさみちゃん的にも チャンスだと 思うけど。

あのね 真木。 せっかくの 誘いなんだけど➡

ごめん。 私 無理。

えっ? 何で? えっ?

お情けとか あれだよ。 友達だからとか。

私 そういうことで 言う タイプじゃないの 知ってるでしょ。

うんうん。 それは 分かってる。 そんなの 分かってるよ。

じゃあ どうして? 主演だよ。

これが きっかけで 仕事 増えるかもしれないじゃん。

オーディション 受かったら 女優 続けるつもりだったんでしょ?

あさみちゃんは まだ 辞めるべきじゃないんだよ。

違うの。 スケジュール的に 無理なの。

スケジュール?

実はね あのう。 結果を聞いてない オーディションが➡

一つだけ あるの 忘れてて。

どうせ 受からないって 思ってたからなんだけど。

それが そのう。

受かっちゃって。 その電話が 今 きて。

何? どんな仕事?

今から すごいこと 言うよ。

私 今から ホントに すごいこと 言うよ。

うん。 何?

『スター・ウォーズ』

『スター・ウォーズ』って あの 『スター・ウォーズ』?

そう。 あの 『スター・ウォーズ』

だから しばらく 私 あっちで 生活することになると思う。

(真木・竹内)えっ。 えっ。

祝福したいけど すご過ぎて ぴんと こない。

私も 実は まだ ぴんと きてない。

ぴんと きてないけど。 とにかく ぴんと きてないけどさ。

やだ。 あさみちゃん。

(真木・竹内)おめでとう! ありがとう!

(歓声)

あっ。 (水川・竹内)何? 何 何?

彼氏は? もういい。 そんなん どうでも。

私も。 そっか。

(歓声)

♬~

<私は 『スター・ウォーズ』での 演技が 評価され➡

その他の ハリウッド映画にも 立て続けに出演し 話題となった>

<さらに そこから➡

逆輸入のような形で 日本でも 注目を浴び➡

数々の作品で 主演を 務めることになった>

ねえ? 私宛てに 何か来てる? (スタッフ)あっ。 タナカさんから➡

ご連絡 ありました。 あっ。 ありがとう。

(スタッフ)お願いします。 (スタッフ)すいません。➡

取材 いってきます。 いってらっしゃい。

<映画は 大ヒット。 私は このことが 会社内で評価され➡

社長賞を もらい 清水さんの 言うとおり➡

同期の子たちを 一気に 追い抜いた>

[TEL](メールの着信音)

<あと 新しい彼氏も できた>

<その後 私は 劇場版 『日刊 真木よう子』の主演に➡

三浦 紗英を 推薦した>

<彼女の 芝居への情熱は 興味が あるどころではなく➡

まるで 私が 乗り移ったかのように➡

真木よう子を 見事に 演じきってくれた>

(3人)かもしれない。

あのとき。 ターニングポイントで。

違う道を 選んでいれば。

♬~

(バカリズム)バカリズム。 バカリズム。

(女性)ない。 ないですけど。

(バカリズム)升野で あるかもしんない。 升野。 升野。➡

一升瓶の升に 野原の野。

♬~

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