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(タイマーが作動する音)
(スピーカーから流れる クラシック音楽)
(相羽英男(あいばひでお)) 人にはそれぞれツボがある
…と思う
周りから 不細工呼ばわりされても―
目元が好きとか ふくらはぎとか口元とか―
雰囲気やニオイだったり―
自分だけのツボがある
~♪
(生徒たちの談笑)
(前田(まえだ)) じゃ賭ける 230円? 女子に
(佐藤(さとう))300円
(前田)絶対 女子だと思う (佐藤)女子にしよう
(前田) 相羽 今日 転校生 来るらしいよ
へえ
(佐藤) 女だと思う? 男だと思う?
どっちでもいいんじゃない
(前田)冷めてんなぁ
(小泉(こいずみ)) でもどうせだったら 女子がいいだろ?
まあ そうだね
(前田)そうだよな ハハハ
(佐藤)絶対 女子だよ
(前田) お前が言う権利ないから 髪型を見てごらんなさい
(始業チャイムの音)
(後藤(ごとう))おはようございます
こら さっさと座れ
さっさと座れ!
(生徒)はーい
(後藤)チャイム鳴ってんだろ
(生徒)座りました
(後藤) お前たち メリハリちゃんとつけろ
えー早速だが 今日から転校生がやってくる
(生徒たちの歓声)
(後藤) いちいち騒がない
いちいち騒がない!
(男子たち)女か?
(後藤)早華(さはな)さん 入っていいぞ
(男子たち)おーっ!
(後藤) じゃあ早華さん 自己紹介どうぞ
(早華)早華胡桃(くるみ)です
よろしくお願いします
(生徒たち)よろしく (拍手と歓声)
(相羽)すべてが―
自分のツボだった
早華さんは この席で
はい
よろしくね
うん
(吉岡(よしおか)) 何だよ 相羽の隣かよ
(日暮) 相羽の隣ならセーフじゃね?
(吉岡)まあ そうだな
(後藤) はい 今日は教科書の 新しいとこから いくからな
(早華)ねえ
机 くっつけてもいい?
(後藤)まず例題1
(相羽)え?
教科書がまだ届いてなくて 見せてほしいんだけど いい?
うん
(後藤) これが先週までやっていた 2次方程式の…
3X²ー5X+1=0になる…
えーこれを解くと X=5/6…
(早華)あいう… えお?
(相羽)あは… 違います
あいば ひでお
だよね
ねえ 今どの辺まで 授業進んでるの?
(後藤) えー 3X²-5X+1=0
(後藤)これを解くと X=… (相羽)ここかな
(早華)ん? どこ?
(後藤) ここまでは もう分かったというていで…
ん? どこ?
あっ…
ごめん
(すれる音)
ごめんね よく物 落としちゃうんだ
大丈夫 大丈夫
それで どこだっけ?
ここかな
(相羽)消極的な自分を―
積極的な自分に変えようと 決意した
(相羽)部長
僕 部活 辞めようと思います
(部長) えっ? 退部すんの?
はい
だって この部にいるだけで 何か変な目で見られちゃうし
いや フザケるなよ
私がどんな思いで 君たちを待ってたか分かる?
私がどんな思いで この部室守ってきたか分かる?
忘れもしない あれは去年の7月の…
(勝(かつ)) 部長 まあ待ってください
こいつ今 突発的急性恋愛病に かかってるだけなんです
恋愛病?
違いますよ 本気なんです
(八津(やつ)) 転校生と机並べて それで舞い上がっちゃったんだって
違うって言ってんだろ
ははぁ なるほどな
恋は許そう
じゃ ほっといてください
(相羽)失礼します (部長)だがな―
我が浪漫倶楽部の掟 恋人ご法度 完全童貞主義を
忘れたわけじゃないだろうな
はい
いや だから辞めるんですよ
(部長)分かった
分かったぞ
ありがとうございました
浪漫倶楽部第38代部長に 相羽英雄 お前を指名する
いや 辞めるって言ってんのに 意味が分かりません
(部長) 意味が分からない ならば説明してやろう
実は俺―
昨日 セックスした
(3人)はあ?
(部長) いやさぁ 昨日職員室に来てたさぁ 来客の女性がさぁ
ふと私に こんなことを…
“アナルでしたことある?”と
ほら俺 アナル好きじゃん?
だから もう我慢できなかったってわけ
これなら分かってくれるだろ?
分かんない
全く分かんないです
だが冷静に考えてほしい
“アナルのみ”果たして これは童貞喪失と言えるのか
これはイエローカード1枚 ギリギリセーフなのではないのか…
レッドカード
完全にアウトです
イエローカード…
出てってください
出てってください
(八津)出てってください
あっ むしろファウル的な?
(相羽)出てってください
出てってください
出てってください
ですよねー
ですよね
(相羽)出てってください
(勝)出てってください
出てってください
みんな すまん!
(相羽)出てってください
(勝)出てってください
(八津)出てってください
(部長) 私の魂は ずっと浪漫倶楽部のままだ
(相羽)はい
出てってください
(勝)出てってください
(八津)出てってください
はい
失礼しまーす
(ドアが閉まる音)
せっかく卒業したら―
OBはあらゆる仕事へ 優遇してもらえるっていうのに
OBから刺客が送られてくる っていう話があるから―
それかもしれない
ここ6年間 無事に卒業できた人が いないのはそのためか
じゃあ二人とも
あとは二人で頑張って
今まで ありがと
(勝)えっ? (八津)ちょっと…
(相羽)いってぇ
すいません 大丈夫ですか?
(早華)あっ
相羽くん
ごめんね 大丈夫?
立てる?
(相羽)大丈夫 大丈夫
そう
(相羽) ていうか なんでこんな所に?
部活巡りしてて―
浪漫倶楽部って 何だろうなって思って
あっ こんにちは
(勝)こんにちは (八津)こんにちは
どうぞどうぞ ゆっくり見学してってください
お邪魔します
ふーん
幽霊
UMA(ユーマ)
宇宙人 妖怪
ねえ 宇宙人って 本当にいるの?
“いるの?”だなんて
いる! いるに決まってます
います
(早華)ふーん
相羽くんは? どう思うの?
(相羽) あー いたら 面白いかもしんないけど―
いないんじゃないかな
相羽くんって 無難な人… なんだね
えっ…?
こいつ さっき退部したんで
さっさと出てってくれ
(相羽)お前ら 何…
さよなら
(八津)もう辞めたんだろ? (相羽)辞めてないよ
(相羽) なんでだよ さっきまで 寂しがってたじゃんかよ
話し合おうぜ
(八津)出てけって な? (相羽)待てって…
(八津)な? な? (相羽)話し合おう
(早華)何これ?
(相羽)えっ?
(早華)自家発電…
秘伝の書?
女の子がそういうの見ちゃ…
よくこんなの思いつくね
ねえ これ以外にも 楽しい活動ってしてるの?
うん もちろん
浪漫倶楽部とは いつまでも 少年の心を持ち続ける―
浪漫あふれる集団なのであります
私 入部する
(勝・相羽)えっ?
おっ! ちょっと…
あ じゃじゃじゃさぁ あのう これから―
4人でさぁ 力を合わせて 楽しく部活 盛り上げていこうよ
な?
簡単な歓迎会を 3人で行いたいと思います
(相羽)3人で?
(八津) 何か食べたい物ありませんか?
んー ピザ
ピザ
俺 ピザ買いに行ってきます
(相羽)3人って何だよ
(勝) 邪魔なんだよ ピザピザピザ…
待ってよ ちょっと待って ズルいぞ
何だよ ちょっと待ってよ
あのさぁ 僕 ここの部長なんだ
あれ? まだいたの?
帰りまーす
(早華)ねえ オナニー…
してみせて
は?
ここに書いてあるやつ
あ いや… そもそも そういうのはさ―
人前でやるもんじゃなくて 一人でこっそり… あの…
そう
じゃあ さよなら
うん
やりましょう
じゃあ やりましょうか
やらせてください
カッター尿道オナニー
これ すごいね
それは さすがに無理だよ
やってみないと 分かりませんもんね
さっすが
あった
はい
うん
ちょっと この状況で立つか ちょっと分かりませんけど
大丈夫
教室で―
勃起させてたくらいだもの
(相羽)えっ?
えっ?
気持ちよかったの?
これ?
(早華)ごめんね
よく物 落としちゃうんだ
それで どこだっけ?
あっいっ…た!
入れたの?
(相羽)違います
何か思い出したら 急に大きくなって―
皮がちょっと 切れちゃったみたいで…
アッハッ
(相羽)あの 続けます?
もういい 十分笑ったもん
でもさ 自分の予想以上に 大きくなるものなの?
(相羽) 何かさ 君の笑顔を見てたら―
急に…
ねえ
(相羽)ん?
こっち来て
もっと
もっと
君とは…
(ささやき声)
それでも いい?
うん
そっか
血 大丈夫?
うん
何か もう小っちゃくなってるし 平気
これ 私 いつも持ち歩いてるんだ
私が貼ってあげようか?
あっ いった…!
何?
(相羽) いや 君が急に変なこと言うから
大丈夫 すぐ収まるよ
いっぱい楽しい思い出 作ろうね
相羽くん
あっ いたっ!
(早華)君って―
変態なんだね
こんなに大きくさせちゃって
ねえ
私に… 何がしてほしいの?
何がしてほしいの?
(相羽)パンツが―
見たいです
パンツを―
見せてほしいの?
(相羽)うん
(荒い息)
(前田) えっと 佐藤はね 沖縄の血が入ってるんだよ
そうなの?
(前田) 何ニヤけてんだよ お前
うるせえ
絶対 冬休み明けに また太ったんじゃねえの
(佐藤) ちょっと食い過ぎた ちょっとだけだよ
(前田)そうだよね 確実に (小泉)何食ったんだよ
(佐藤)おせちが好きだからさ (小泉)おせちが?
(ヤス)胡桃 (佐藤)何…
(佐藤) A組が入ってくんじゃねえよ
(小泉) ヤリチンはなヤリマンだけ 相手にしてればいいんだよ
今度 一緒にどっか行こうよ
お前みたいな奴と 行くわけねえだろ
うるせえよ 童貞は黙ってろ
次はさ うちのクラスに 遊びにおいでよ ね?
胡桃はどこ行きたい? 俺はねぇ…
(長門) 君のこと 廊下で捜してたよ
(ヤス)誰が? (谷口)A組の巨乳の奴
胡桃 ごめん すぐ戻るからちょっと待ってて
(佐藤たち) 早く行けよ 帰れ お前は 帰れ帰れ
(小泉たち) あれはただのヤリチンだからね 気をつけたほうがいいよ
何か用?
(京子(きょうこ)) 最近 京子 ほっとかれてる気がするんですけど
ほっといてんだよ
何それー ウケる
(ヤス) だってお前 巨乳なだけじゃん
はあ? 京子っていったら 全男子のオナニーアイドルでしょ
お前みたいなバカで巨乳なだけが 売りの女はもう飽きた
じゃ そういうことで
ちょっと!
(ヤス)すげえ待ったでしょ
それだったら もう来んなよ
(ヤス)ちょっと童貞 黙ってろ
(佐藤たち)童貞じゃねえし
(ヤス) 聞こえないよ しゃべってっから
(佐藤)本当 カワイイよな 胡桃 (チャイムの音)
それ おいしそうだね これと交換しない?
(前田たち) 何言ってんだよ バカヤロー あほか お前
口つけてないから大丈夫
ついてる! ついてんじゃねえかよ お前
あなたが胡桃ちゃんね
はい
京子は京子 よろしくね
はぁ
何かさぁ 胡桃ちゃん めっちゃモテモテじゃん
そんなことないと思うけど
何か猛獣と子羊 見てるみたいだな
(京子) おい お前 なんで笑ってんだよ
(相羽)はい? (京子)今 笑ってただろ?
(相羽)いや (京子)今 笑ってたよね?
(前田たち)はい 笑ってました (京子)お前 話に関係ねえだろ
なんで笑ってんだよ
いいから立て
今 笑ってたでしょ?
いや みんなも笑ってたから
お前 話に関係ないじゃん
ねぇ今 笑ってたでしょ
はい
(京子)笑ってたでしょ? (相羽)はい
じゃ なんでさっき 笑ってないってウソついたの
いや… すみません
最初から本当のこと 言えばいいじゃん
何で1回ウソついたの
(後藤) はい 昼休み終わったぞ 掃除だ 掃除
(生徒)はーい (京子)覚えてろよ
(後藤)ほらダラダラ動かない (京子)覚えてろよ
(後藤)しなさい 早く
お前たちの学び舎(や)だぞ
きれいにするのが普通だろうが
(相羽) そんなこと聞いたら 普通に嫌われるって
平気平気 秘伝の書を ケラケラ笑って見てた子だぞ
そうだけど
ここにいる時だけ 心を開いてるんだよ
そうかなぁ
(ドアの開閉音)
こんにちは
早華さん お待ちしておりました
どうしたの?
実は大変な悩みが ありまして…
何?
ヒ… ヒモパンって ほどけるんですか?
ほら やっぱそれ セクハラだって
ほどけるよ
今日 私 はいてるし
ほら
(勝)えっ?
我々 ヒモパンが果たして 本当に ほどけるのか―
それが事実かどうか―
検証しなければならない という義務がありまして…
(八津)そう そうそうそう
どんなものか確認の確認を しなければならないのです
どんなのって 普通だよ
ああ~
(ドアの開閉音)
胡桃
(勝) ちょっと! いいとこだったのに 邪魔すんなよ
(京子)うっせえ (勝)ううっ!
(相羽)何すんの (京子)黙ってろ!
貧乳 胡桃!
何?
お前ばっかチヤホヤされて ムカつくんだよ
私 何もしてないよ
うるせえ 勝負しろ
勝負って なんで?
人気者の座をかけて
いやいやいや そもそも あなたは人気者では…
(京子)うるせぇ!
ちょっと!
大丈夫?
(京子)勝負だ
(早華)勝負って どうやって?
無差別格闘技
(相羽) いや そんなの無茶苦茶でしょ
キモい奴は黙ってろ
ちょっと!
暴力はよくないよ
(相羽)ねえ 早華くん (早華)いいよ
(京子)よーし!
(早華) その代わり 相手は相羽くん
(相羽)はっ? (京子)どういうこと?
私が まともに戦っても 勝てないでしょ?
だから 相手は相羽くん
ちょっと… 男と女だからって 格闘技経験者には勝てないって
うーん それもそうだね
じゃあ関節技で どちらがギブアップするかしないか
制限時間は 20秒ってとこで どう?
(京子)うーん…
いや ちょっと待ってよ
それで平等な勝負になるよ
そうだな 京子もそう思う
(相羽)いや 無理だよ
やってくれるよね?
うん
(京子)よーし! こっち来い
(勝)頑張れよ
じゃあ始めるよ
よーい スタート!
1 2…
頑張れ!
(早華)4 5 6… (勝)大丈夫 頑張れ!
(京子)もっと離れろ うぜぇ (早華)7 8 9…
…18 19 20!
やったぁ! 相羽くん 勝ったんだよ
(勝・八津) 勝った! 勝った 勝った…
覚えてろよ 貧乳胡桃
ハゲ
(ドアが開く音)
(ドアが閉じる音)
勝ったな
(相羽)勝った? (八津)勝った お疲れ!
(相羽)勝った
さすが部長になるだけの人は違うね
んー これで 浪漫俱楽部も安心だ
ああ 俺だったら 20秒耐えられないもんな
痛いわ
(勝)八津も耐えらんないでしょ (八津)無理 痛いの大嫌い
(勝) あっ 勝利記念に 何か食べて帰る?
(八津)おっ いいですね
ね? ぶちょ…
あれ?
部長
部長
水くさいなー
(相羽)ん?
ヒモ ほどいてくれる?
ヒモ?
こんなとこでいいの?
不服?
とんでもない
また勃起したの?
もういい?
見過ぎだよ
ごめん
(雑踏の音)
ねえ
パンツ…
見たい?
(相羽)うん 見たい
(早華)じゃあ…
あなたのパンツ…
ちょうだい
(目覚まし時計の音)
(吉岡) その体 見てると 守ってあげたくなる
急にどうしたの?
(日暮) 俺たちがさ その胸 大きくしてあげようと
(早華)みんな変態だね
(前田) これはオスとメスの 通常の行為であり…
(吉岡)そうだよな
下ネタばっかり
(茜(あかね))男子ってマジ キモいよね
(日暮)はあ? (茜)はあ?
(吉岡) モテないからってヒガんでんの
(美香)お前らに言われたくないし (茜)そうだよ
(弥生(やよい)) 胡桃ちゃんも 相手にしないほうがいいよ
(茜) そうだよ 迷惑だったら ちゃんと言ったほうがいいよ
(吉岡たち) 迷惑じゃないよね?
(女子)ほら 迷惑じゃない (前田)いや 何も言ってないだろ
お前ら女子は黙ってろよ
ホント男子 迷惑…
(茜)代弁してやってんの
(吉岡) 胡桃ちゃんと君たち 違うの
(茜)どこが違うんですか?
(吉岡)ビー クワイエット!
(茜) 何 英語使ってるんです ここ日本です~
(京子)見つけた!
(女子生徒)廊下走るの禁止だよ
(京子)うっせえ ブス!
(相羽)いてっ!
(京子)お前さ (相羽)はい
(京子)オカルト部の部長だろ (相羽)いや 浪漫倶楽部です
そんなんどっちでもいいんだよ
オカルト部ってさ 呪いの道具とかあんだろ
えっ いや そういうのはないですよ
行くぞ
早く来いよ
何だよ これ 気持ちわりぃな
ウケる これ やばいね
フフフ 気持ち悪すぎ
やばっ
ヒャー 何これ ボヨボヨやん もう
お前ら このダッチワイフで たまってんの出してんだ
それはダッチワイフではなくて エリア51っていう名前があるんです
こうやってサカってんだろ 気持ち悪い
あんまり乱暴に 扱わないでください
あっ!
わら人形?
あれは危険だから 絶対に触らないように
なんで?
昔 あれを使った先輩が―
交通事故に遭って死んでしまった という伝説があるんです
どうやって使うの?
あの わら人形の中に―
呪いたい相手の髪の毛を 1本 入れるんです
それをその人の机の上に 五寸釘で打ちつける
時間は丑三(うしみ)つ時(どき)
そうすると呪われた相手は 死んでしまうんです
やばいね
触んないでくださいね
へえー
はっ ちょっと…
あ 待って
(相羽)待ってくださいって (京子)うるせぇ
(京子)あっ 胡桃
(早華)きゃっ!
(ドアが閉まる音)
(相羽)早華くん
どうしたの?
何か 今そこで 髪の毛 抜かれちゃって
えっ? 大丈夫?
それより二人で何してたの?
(相羽)何って… 別に
あっ ていうか 今日の部活は中止だから
早華くん! あっごめん
早華くんは 何も心配しなくていいから
僕が絶対 何とかするから
何とかするから
(ドアが閉まる音)
心配?
(相羽)元部長 (元部長)えっ?
本当に呪いを解く方法なんて 書いてある本あるんですか?
(元部長) 呪いは必ず解ける 問題は解けるためにあるように
(勝) そもそも呪いをかけられる前に 止められれば
(相羽)分かってるよ
念のためでしょ
貸して
(足音)
(京子)てめえら邪魔する気かよ
呪いはかけさせない!
やめろよ 邪魔すんじゃねえよ
(勝)ああああ! ちょっと待って
(京子)やめろよ 放せよ
(勝) あー 部長は 後の処理を頼んだぞ
(京子)お前ら 放せよ
バカヤロー!
(ドアが閉まる音)
みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ…
みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ…
(京子)放せっつってんだろ (八津)ダメなんだって
(京子)早く放せよ!
いいか 呪いは 呪いをかけたほうも呪われる
(八津)うん
マジかよ!
どうなんだよ それ
さあ?
なんでだよ どうにかしろよ
うーん
どうにかしろよ
(京子)おいっ! (八津)痛い!
何で京子が 呪われなきゃいけねんだよ
わら人形 使うから…
何だよ
(勝)呪われ… (京子)はっきり言えっつってんの
お前もだ ハゲ
どうにかしろっつってんの
どうにもできない…
どうにかできんだろ オカルト部だろ
ちゃんとしろよ そういうとこ
お前もだよ
だって…
どうにかしろよ なんで京子が 呪われなきゃいけねんだよ
だから わら人形 使うからだよ
あれ使わなきゃ呪えねえだろ
まあ そうなんだけど
でも呪われるんだよ 呪いをかけたほうも
なんで京子が呪われなきゃ いけねんだっつってんだよ
こんなビチョビチョにしやがって バカヤロー
呪いをかけようと するからでしょ そもそも
もっと じゃ手前で止めろよ
いや だって…
だって何だよ
止められる雰囲気じゃ なかったし
遅いんだよ 止めるんなら 先に止めんだろ 普通よ
いや だってさぁ…
(相羽) みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ…
みるくなはさ みるく… (すきま風)
(窓が揺れる音)
みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ…
(響く足音)
(すきま風)
(早華)わあっ! (相羽)うわあぁ!
早華くん!
怒った?
ううん 来てくれたんだ
そこ?
(相羽)でも どうして?
こんな楽しそうなことするなら 私のことも誘ってよ
(相羽)ごめん
呪い 解いてくれてるの?
うん
あっ
これ 僕の机
替えといた
(早華)えっ?
呪いが解けなかったら 嫌だから
ふーん 優しいんだね
あっ もう時間ないから 呪い解いちゃうね
どうやって解くの?
3時までに君の名前を 千回 逆に言う
みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ
みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ…
どうしたの?
早華くんのことさ…
見ててもいいかな?
いいよ
みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ
みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ
みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ
みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ
みるくなはさ みるくなはさ
みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ みるくなはさ…
みるくなはさ みるくなはさ…
みるくなはさ!
よーし!
これで大丈夫だな
よかった
帰ろう
トイレ
(相羽)トイレ?
うん
(相羽)行ってきなよ
一緒についてきてくれないの?
(相羽)いいの?
一人じゃ怖いの
(相羽)うん
想像以上に怖いね
一緒に入ってくれる?
うん
(スイッチの音)
(スイッチの音)
あれ?
つかない
漏れちゃう
うん
(きしむ音)
(早華)怖いね
待ってるから大丈夫だよ
オシッコしてるところ―
見たい?
いいの?
いいよ
(水が はねる音)
もっとこっち来て
もっと
君 勃起させてるんだね
オシッコしてる姿 見て 勃起させるなんて
君って変態だね
(相羽)あのさぁ…
一人でしてもいいかな?
オナニー
ダメ
君の その表情―
好きだよ
(京子)はい
(早華)何?
これ飲んでオッパイ大きくしなよ じゃあね
バイバーイ
ありがとう
(勝)なんでお前 毎日来てんだよ
あのさぁ
こんなナイスバディの京子が 毎日来てやってるだけでも―
ありがたく思えよ
誰も頼んでないっつうの
あのね そんな小さいことで グダグダ言ってるから―
女の子に相手にされないの
ここは部長の判断に 委ねてみましょう
あんなの京子の魅力に イチコロだよ
そんなわけねぇよな
おい 壊すなよ
うっせえ!
エリア51 大事にしろよ
(シャッター音)
(シャッター音)
(シャッター音) (ドアが開く音)
(京子)おつー
(ドアが閉まる音)
(早華)あれ?
今 何撮ってたの?
撮ってるわけないじゃないですか
(勝)我々は普段通り… (八津)そう
(八津)ああ それより 部長
毎日 京子さんが部に来るの 何とかしてもらえませんか?
いいじゃん 一緒にいると楽しいし
(京子)胡桃って優しいんだね
普通だよ
いいよね
うん もちろん
(早華)それより―
さっき勝くんたちが京子ちゃんの パンツ撮ってた気がするんだけど
グラビア撮影の練習か何か してたの?
(京子)お前ら カメラ出せ
(勝)撮ってないって (八津)ないですね
(京子)いいから カメラ貸せ!
これ どうやって見んだ?
撮ったの ちゃんと見せろ
(京子)見せろってんだよ (蹴る音)
(勝)痛いな… 分かったよ
ここ押して―
これ 右に押せば 進めるから
(京子)写真1枚につき千円 (勝)はあ?
(京子)えーと
1 2 3 4 5…
大体 68枚だから
二人合わせて68万
6万8千円だっつうの てか大体って何だよ
(京子) あれ? 68枚でしょ だから…
まあダマされたと思って 6万8千円でいいよ
君ってホントにバカだよね
(京子)いいから金払え
(勝) そんな大金 持ってるわけないだろ
ねえ京子ちゃん
(京子)ん?
お金じゃない他の要求にして チャラにしちゃえば?
そっかぁ ないものねだりは よくないか
名案! さすが胡桃ちゃん
んー じゃあ
ここでゆっくりマンガとかテレビ 見れるように大きいソファが欲しい
それ いいね
(京子)ねっ
(勝) 部員でも何でもないお前が 何 くつろごうとしてんだよ
(京子)じゃ金 持ってこいよ
どうする?
(八津) ゴミ置き場から 適当に持ってきたので対応しよう
(勝)それ いいね (京子)聞こえてるっつーの
あっ 校長室にあったおっきい 高級そうなソファ あれがいい
(勝)そんな無茶苦茶だって
(京子) じゃあ明日までに 金そろえて持ってこいよ
それって俺たちに 泥棒してこいってこと?
知るか お前らで考えろ ハゲ
(ドアが閉まる音)
行っちゃったね
どうしよう 部長 助けて
(相羽) 助けてって 僕撮ってないから 関係ないし
(勝)そんなこと言わないでよ (八津)助けて
(相羽) 取りあえず二人は京子さんに 許してもらえる方法を考えなよ
君って意外と冷たいんだね
こういうのはやっぱさ 部の連帯責任だよね
(八津) うん 僕 警報器が鳴らないように 細工しておくから
じゃあ 力を合わせて頑張ろう
(相羽・勝・八津)よし!
(相羽)作戦会議しよう (勝・八津)ああ そうだね
(相羽・勝・八津) よいしょ よいしょ…
(相羽) 何で僕が下のほうなの?
(勝)力持ちでしょ?
なんで俺らが あいつのために こんなことしなきゃいけないんだよ
(八津)下がってるよ
(相羽)しょうがないでしょ
何だ あれ?
(相羽) 止まんないでよ 重いんだから
(勝) いや 今 何か見えなかった?
(京子)わあっ!
(八津・勝)うわあああああ!
ビビったっしょ
って お前ら逃げてんじゃねえ!
待て ハゲ!
待てっつってんだろ! ハゲ!
(相羽)何なの あれ
勝くんたちが逃げちゃったから―
反射的に京子ちゃんが 追いかけちゃったんじゃない?
(相羽)えー
とっとと運んじゃいたかったのに それじゃ運べないじゃん
んー まあ別にみんなを 待ってる必要ないんじゃない?
(相羽)えっ?
頑張れ 相羽くん
ちょっと待ってよ
これ すごく重いんだよ
(早華)私に持てって言うの?
そんなことは…
何?
あのさぁ…
今日…
ヒモパン?
えっ?
ご褒美 欲しいんだ
(相羽)うん
残念
ほらっ
今のは おまけ
うーん どうしようかな
この前―
鎖骨 見てたよね?
バレてたんだ
(早華)鎖骨―
かんでもいいよ
(相羽)1カプ?
1カプ?
あー そう 1カプ
うん うん
(ソファを引きずる音)
やればできるじゃん 相羽くん
頑張れ 相羽くん
(相羽の荒い息)
(相羽)ああっ!
(早華) 確かに このソファ すごいいいね!
でもちょっと校長室には 不釣り合いかな
ねえ
(相羽)ん?
(早華)こっち来なよ
(相羽)うん
はあ はあ はあ…
乗っていいよ
(相羽)ホントにいいの?
いいよ
(相羽)あのさ…
何秒… いいのかな?
君が口 離すまで
永遠に離さなかったら?
そしたら―
永遠に君と一緒だね
強く かまないで
うん
くすぐったいって
(相羽)ごめん
なめてる?
うん
どんな味?
早華くんの味
(早華)それじゃ分かんないよ
ごめん
(早華)いたっ!
優しくしてってば
うん
オナニー…
してもいいよ
(相羽)あっ!
はい 終わり
ちょっと ズルいよ
だから言ったでしょ?
忘れたの?
(早華)君とは―
セックスしないよ
たとえ地球上で 二人っきりになっても
いくら君が泣いて求めても―
君とだけは 絶対 セックスしない
うん
覚えてる
いい子だね
(男性教師) 1853年 クリミア戦争 開戦
(先生) えー クリミア戦争は―
ロシアがオスマン帝国に 侵攻して始まった
その翌年には イギリスとフランスが参戦
これで列強の協調体制の崩壊が 決定的になった―
(相羽)ああっ! (教師)というわけだ
(教師)どうした?
(相羽)いや…
すいません
(教師) おいおい ホントすいませんだね
えーと どこまで言ったっけ?
えーと 決定的になった というわけだ
そして えー 次が…
(相羽)僕は―
首輪をはめた
♪~
おい 帰る
(勝・八津)じゃあね
(京子)バイバーイ
(勝) 何やってんの? 帰るぞ
帰るよ バーカ
~♪
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