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‎NETFLIX プレゼンツ

‎最高の ‎ドルフィントレーナーには

‎粘り強さが求められる

‎“マリンランド”

‎競争心もだ

‎普通の人より ‎自尊心も強くないといけない

‎ホセは勝ち気で ‎目立ちたがりだった

〝海を守ろう〞

〝海を守ろう〞 ‎完璧を望んだ

‎“アクアパーク”

‎だが―

‎この仕事は ‎人から‎妬(ねた)‎まれやすい

‎いつ誰が裏切るか分からない

‎あの映像だけで ‎ホセという人を判断するのは

‎とても不公平なことだ

‎99秒の運命の動画だ

‎トレーナーにとって ‎最悪の映像だった

NETFLIX ドキュメンタリー

イルカは―

ホセ・ルイス・ バルベロの声 ‎ホセ・ルイス・バルベロの声

ホセ・ルイス・ バルベロの声

ホセ・ルイス・ バルベロの声 先祖の時代から 尊い存在だった

ホセ・ルイス・ バルベロの声

現代においては

人間の不誠実さと野心の 犠牲になっている

それでも

イルカは人を信頼し 我々と親密な関係を築く

彼らから多くを学んだ

互いへの理解は イルカの方が深いとね

僕の仕事は イルカと働くこと

ホセはイルカと 特別な関係を築き―

やる気を引き出した

‎彼らはホセが来ないと ‎動かなかった

‎それを見た時は驚いたよ

ダニエル・フアレス ホセの助手

‎ホセから ‎ほぼすべてを学んだ

‎彼は世界一のトレーナーで ‎僕はその助手だった

‎何よりも素晴らしい仕事だ

‎人より動物と働く方がいい

‎今回のことがいい例だ

‎動物には―

‎悪意がない

‎トレーニングでは ‎カウンセリングを行ってる

‎学校の教師が ‎生徒に接するようにね

‎生徒一人一人を知り ‎力を引き出すだろ

‎それと同じだ

‎ホセは 毎回同じ ‎分かりやすい言葉を

‎使うことを心がけた

‎共通言語だ

ハビエル・グティエレス ホセの助手 ‎イルカは迷うことなく ‎彼の指示に従った

‎イルカは迷うことなく ‎彼の指示に従った

‎今だ 行け!

‎今だ 行け!

‎終演だ

‎よかったぞ

〝ホセ・ルイス・ バルベロ〞

〝ホセ・ルイス・ バルベロ〞

〝ホセ・ルイス・ バルベロ〞 ‎ホセは約30年間 ‎イルカと仕事をしてきた

‎ホセは約30年間 ‎イルカと仕事をしてきた

‎ホセは約30年間 ‎イルカと仕事をしてきた 〝写真〞

‎ホセは約30年間 ‎イルカと仕事をしてきた

‎最初はマヨルカ島の ‎イルカスタジアムで働いた

‎僕の原点だ 〝マリンランド〞

〝マリンランド〞

‎“動画”

‎その後 イルカスタジアムを

‎マドリードや ‎バルセロナに建てた

‎他の所にもね

‎スペインのホセだ

‎こんにちは

‎美しい子だ

‎真面目にやれよ

‎今はアトランタにできる ‎水族館に協力してる

‎アトランタ

‎〈世界最大の水族館が ‎オープンします〉

‎〈ジョージア水族館の ‎海洋生物の数は10万以上〉

‎〈B・マーカス氏の寄付額は ‎2億5000万ドルです〉

‎〈世界最大の水族館です〉

‎〈すごいわね〉

‎〈言葉にならない ‎素晴らしさだ〉

‎〈2015年1月のことだ〉

‎〈イルカショーの ‎刷新を考えた〉

‎〈世界的に有名な ‎バルベロ氏に任せるのが〉

‎〈世界的に有名な ‎バルベロ氏に任せるのが〉 マイク・レビーン

マイク・レビーン

ジョージア水族館 元CEO ‎〈一番だと考えたよ〉

‎ホセにとって これ以上ない ‎オファーだった

‎彼から上級の役職付きで

‎ジョージア水族館に移ると ‎聞いた

‎すごいことだった

‎僕も同僚も ‎誇らしげに こう言ったよ

‎“ホセが成し遂げた”

‎ホセは当時すでに50代後半で ‎60歳近かった

‎キャリアの頂点にいたよ

‎彼は舞い上がってた

‎でも―

‎油断は禁物だ

‎一寸先は闇だからね

‎〈アクションニュースの ‎時間です〉

‎〈今日の特集は…〉

〈イルカを殴ったり 蹴ったりしています〉

〈スペインの 動物愛護団体が〉

〈映像を投稿〉

〈ホセ・ルイス氏が 暴力を振るう―〉

〈様子を捉えています〉

〈イルカの虐待動画は 拡散し…〉

イルカを蹴っています

〈疑惑の トレーナーは…〉

〈訓練に 詳しくはないが〉

〈イルカを蹴っては いけないはず〉

〈我々は撮影者を 特定しました〉

〈イルカを 大事に思うなら〉

〈彼の雇用は 考え直すべきです〉

‎テイク3

カーラ・コルネラ SOSデルフィネス代表

カーラ・コルネラ SOSデルフィネス代表 ‎映像の公開は ‎我々の責務でした

‎映像の公開は ‎我々の責務でした

‎人々に知らせる ‎必要がありました

‎自分たちが見ている―

‎楽しいショーの裏で ‎何が起きているのかをね

‎イルカが暴力にさらされて ‎訓練されていた事実に

‎とてもショックを受けました

‎ショーの監督者である ‎ホセ・ルイスが

‎責任を取るべきでした

〈暴力的な訓練を…〉

アメリカでも 大きく取り上げられ

深刻な事態を 招く恐れがあった

‎動画が出た時 ‎ホセはジョージアにいました

マリ・ガルシア 妻

マリ・ガルシア 妻 ‎彼は“人生を壊された”と

‎彼は“人生を壊された”と

〝キラートレーナー〞

〝報いを受けるべきよ〞

〝親が気の毒〞 ‎“親が気の毒”

〝親が気の毒〞

〝親が気の毒〞 ‎ホセという赤の他人に ‎あそこまで怒る人々を

‎ホセという赤の他人に ‎あそこまで怒る人々を

‎ホセという赤の他人に ‎あそこまで怒る人々を 〝彼にDMするなら ここへ〞

‎ホセという赤の他人に ‎あそこまで怒る人々を

‎ホセという赤の他人に ‎あそこまで怒る人々を 〝卑劣なサイコ野郎〞

〝卑劣なサイコ野郎〞

〝卑劣なサイコ野郎〞 ‎初めて見ました

〝自分の頭を撃て〞

‎あらゆる人がホセのことを

‎批判していた

‎何も知らずにね

‎集中砲火だ

‎彼らの行為は許しがたい

‎35年のキャリアで ‎動物を虐待したことはない

‎35年のキャリアで ‎動物を虐待したことはない ラジオでの ホセのインタビュー

‎35年のキャリアで ‎動物を虐待したことはない

‎スペインでも世界のどこでも ‎イルカは虐待されていない

‎動物愛護者が ‎そう思いたいだけだ

‎かつてないほど ‎人々はホセに怒りをぶつけた

‎特にSNS上でね

‎彼は恥ずかしさと ‎屈辱にさいなまれ

‎彼は恥ずかしさと ‎屈辱にさいなまれ ハイメ・モーラ ジャーナリスト

ハイメ・モーラ ジャーナリスト

ハイメ・モーラ ジャーナリスト ‎怒っていた

ハイメ・モーラ ジャーナリスト

ハイメ・モーラ ジャーナリスト ‎いろいろな感情と ‎闘っていたはずだ

‎いろいろな感情と ‎闘っていたはずだ

〝米国最大の水族館が 虐待者を雇用〞

‎夫は‎憔悴(しょうすい)‎していました

‎彼に言いました

‎“スペインに戻って”と

‎席にお掛けになり…

‎家に着いたホセは ‎1フレームずつ—

‎映像を確認していました

‎怠けてないで ‎ちゃんとやれ!

‎整合性に欠ける映像でした

‎ボールを取れ

‎怠けるな!

‎数秒間の恐ろしい映像が ‎次々と現れ

‎とても暴力的だった

‎ホセの行為とは思えない

‎弁護士に相談すべきだと ‎夫に言い

‎マテオを雇いました

‎他の依頼人と同様 ‎彼にこう伝えました

〝君の話が真実か まず調査する〞

〝君の話が真実か まず調査する〞 マテオ・カネーリャス 弁護士

〝君の話が真実か まず調査する〞

‎“真実なら ‎弁護を引き受ける”とね

‎調査の結果 ‎動画は改ざんされていました

‎専門家によると ‎動画は編集されていて

‎その技術は ‎お粗末なものらしい

‎あれが自分か ‎私でさえ確信が持てない

‎彼は気丈で―

‎自分は無実だからと ‎仕事を続けました

〝動画は本物か偽物か〞

‎確かに編集は不自然だった

‎〈水族館から中継です〉

‎〈CEOは動画が偽物だと ‎確信を?〉

〈CEOは 画像解析の専門家に〉

〈調査を依頼しました〉

〈もし映像が本物なら〉

〈バルベロ氏を 解雇するそうです〉

〈彼のために 公正な 判断を下すべきです〉

〈彼のために 公正な 判断を下すべきです〉 マイク・レビーン ジョージア水族館CEO

〈彼のために 公正な 判断を下すべきです〉

〈真偽が分かるまで 我々は彼を支持します〉

‎〈彼の過去をさかのぼって〉

‎〈調べることはしなかった〉

‎〈だが もし彼が ‎イルカを虐待してたなら〉

‎〈35年のキャリアは ‎築けなかったはず〉

‎〈水族館は専門家を雇って ‎映像を分析するそうです〉

‎〈元FBI捜査官も雇い〉

‎〈スペインでの調査を ‎任せました〉

‎ジョージア水族館が ‎調査を開始し

‎マヨルカ島に ‎調査員たちがやってきた

‎マヨルカ島に ‎調査員たちがやってきた 〝マリンランド〞

〝マリンランド〞

‎チーム全員の ‎聞き取りを行うためだ

‎警察の聴取のようだった

‎映像から何が見て取れるか ‎聞かれたよ

‎あまり誠実な対応は ‎できなかった

‎ホセは友人だったからね

‎それに…

‎どれもバカげた映像だと ‎思ったからだ

‎バルセロナ

‎ジョージア水族館の調査員が ‎訪ねてきました

‎マヨルカ島で ‎綿密な調査を行ったそうです

‎ホセ・ルイスを雇うため ‎真偽の確認をしていたのです

‎最初のうち 彼らは威圧的で

‎話し方には険がありました

‎“映像の分析結果”

〝9~12番目の映像は〞

〝9~12番目の映像は〞 ‎彼らに映像の分析結果を ‎見せられました

‎彼らに映像の分析結果を ‎見せられました

‎彼らに映像の分析結果を ‎見せられました 〝物理的接触を 確認できず〞

〝物理的接触を 確認できず〞

〝物理的接触を 確認できず〞 ‎改ざんがあったと

‎改ざんがあったと

‎改ざんがあったと 〝イルカとの 物理的接触はない〞

〝イルカとの 物理的接触はない〞

〝イルカとの 物理的接触はない〞 ‎結論づけられていました

〝イルカとの 物理的接触はない〞

〝会議の音声〞

〈最初の場面は 約200メートル先の〉

〈敷地外の 建物から撮られてる〉

‎〈‎間にはプールが2つあり‎〉

‎〈‎ペンギンのプールの奥が ‎スタジアムだ‎〉

‎〈実際に建物へ行き ‎確認した〉

‎〈スタジアムの音声は ‎建物まで届かない〉

‎〈映像は加工され〉

‎〈動画の作成者によって ‎改ざんされてる〉

‎〈作成したのは〉

‎〈我々のインターンです〉

‎〈音声は確かに ‎切り貼りされていますが〉

‎〈改ざんではない〉

‎映像を加工したのですか?

‎編集をしただけで ‎事実は曲げていません

‎2014年11月頃 我々の元に

‎数時間分の映像が届きました

‎映っていたのは ‎マリンランドで起きていた―

‎動物への暴力行為でした

‎我々はそれを ‎短く編集したのです

‎そして撮影者に対し

‎いかなる場合も ‎匿名性を守ると約束しました

‎映像の撮影者たちは

‎7年間 匿名を貫いた

‎〈自分が撮影者だと ‎名乗らないのは〉

‎〈不正を行ったからだろう〉

‎〈そうでなければ ‎堂々と主張したはずだ〉

‎今回 初めて ‎彼らが公の場で発言する

K 活動家

V 活動家

‎始まりは

‎ある人に ‎紹介されたことだった

‎アクティビズムについて ‎語り合い―

‎マリンランドでの ‎動物虐待を知った

‎“マリンランド”

‎2014年

‎仲間にそのことを話した

‎そして虐待の有無を ‎確認する―

‎方法を話し合った

‎映像を撮影する以外 ‎方法はなかった

‎協力を求めたわ

‎未成年の時から活動してる

‎マリンランドでの動物虐待は ‎周知の事実だったよ

‎水族館の横にある ‎アパートの一室を

‎使わせてもらうことになった

‎カメラを設置して ‎撮影するのに

‎最適だった

‎ビデオカメラでの ‎監視は初めてで

‎うまくいくか分からなかった

‎借金をして器材を買うはずが

‎小型のカメラを ‎人に借りることができた

‎すべて録画され記録されてる

‎この機種は ‎少し特殊だと店で言われた

‎ちゃんと録画されてるか ‎毎日確認すればいい

‎雨で‎濡(ぬ)‎れてしまうのを ‎防ぐため

‎カメラを段ボールで覆った

‎あとは待つだけだ

‎十分な映像がそろったので

‎世間に公表してくれそうな ‎団体に接触した

‎SOSデルフィネスが ‎引き受けてくれたが

‎彼らの編集技術は ‎ひどいものだった

‎〈巨大産業を標的にした ‎合成映像ですね〉

‎〈地元の愛護団体が ‎抗議の声を挙げました〉

‎〈水族館に圧力をかけ続け〉

‎〈世間に真実を伝えます〉

‎“ジョージア水族館は ‎なぜ彼の味方を?”

‎“この水族館には ‎もう行かない”

‎“バルベロは消えるべきよ”

‎“虐待者を雇うな!”

‎“クビにしろ!”

‎“クズは解雇して”

‎“こいつは死ぬべきだ”

‎アメリカから戻ったホセは

‎ほとんど自宅にこもりました

‎でも手伝いのため

‎マリンランドは ‎訪れていました

‎ある日―

‎“明日は早く起きる”と ‎言われました

‎“獣医を迎えに行くから―”

‎“朝食は不要だ”と

‎〈世間の批判を浴びた―〉

‎〈ドルフィントレーナーが ‎行方不明です〉

〈知らせを受けた―〉

〈水族館のCEOの コメントです〉

〈〝彼が見つかることを 願っています〞〉

〈〝無事を祈ります〞〉

〝治安警察〞 ‎ホセ失踪の ‎通報を受けた警察は

‎ホセ失踪の ‎通報を受けた警察は

‎ヘリを投入し いつまでも ‎彼を捜し続けました

‎苦しい時間でした

‎動画が拡散すると

‎サイコ集団のような ‎目で見られた

‎私たちは突然 悪者になった

‎SNSを通じて ‎脅迫を受けたわ

‎“お前も虐待者だろ”とね

アンナ・ギリ

アンナ・ギリ ‎仕事を変え 別の道に進んだ

‎仕事を変え 別の道に進んだ

‎仕事を変え 別の道に進んだ マリンランドの 元トレーナー

マリンランドの 元トレーナー

マリンランドの 元トレーナー ‎すべて封印したわ

‎すべて封印したわ

‎ホセ・ルイスは友人であり ‎ボスで相棒でもあった

‎だからとてもショックだった

‎事件について話せば ‎パンドラの箱が開くわ

‎SNSの依存性の問題に

‎触れることになる

‎かつてのイルカの訓練が ‎より厳しかったことや

‎エリート訓練についてもね

‎ホセが求めたのは ‎完璧なショーだった

‎90秒ほどの映像だけで ‎すべてを判断するのは…

‎誰にも―

‎できない

‎皮肉なのはホセ自身が

‎イルカの幸せのために ‎闘った人だったことです

‎そんな彼が―

‎虐待者と呼ばれたのです

‎理解できません

マヨルカ島 1972年

マヨルカ島 1972年 ‎一瞬でマヨルカ島が ‎気に入りました

‎一瞬でマヨルカ島が ‎気に入りました

‎海も人も素晴らしく

‎自由でした

‎“ディスコ”

‎ある晩 行ったクラブで

‎ホセと出会い ‎すべてが始まりました

‎彼は優しくて ‎陽気な人でした

‎海岸沿いのマリンランドは

‎ショーが豊富です

‎1日では見きれません

‎設立は1970年で

‎国内初のイルカスタジアムは ‎革新的だった

‎国内初のイルカスタジアムは ‎革新的だった オマール・ガルシア

‎国内初のイルカスタジアムは ‎革新的だった

‎国内初のイルカスタジアムは ‎革新的だった マリンランドの 元営業部長

‎国内初のイルカスタジアムは ‎革新的だった

‎1平米当たりの収益は ‎世界一で

‎著名人も訪れた

‎王室の方々やダライ・ラマ ‎ダイアナ妃などだ

‎マリンランドで ‎皿洗いの仕事に就きました

‎店で聞かれました

‎“ウェイターを頼める人を ‎知らないか?”と

‎ホセを紹介しました

‎それが始まりです

‎ホセはとても賢くて ‎手際がよく

‎何でも吸収した

‎彼は仕事が終わっても ‎すぐに帰らず

‎ゲート越しに ‎イルカを眺めていた

‎ある日 何気なく聞いたんだ

‎ある日 何気なく聞いたんだ ロベルト・ベネット マリンランド 元館長

ロベルト・ベネット マリンランド 元館長

ロベルト・ベネット マリンランド 元館長 ‎“イルカが好きか”と

ロベルト・ベネット マリンランド 元館長

ロベルト・ベネット マリンランド 元館長 ‎“トレーナーになりたい”と ‎言われて驚いた

‎“トレーナーになりたい”と ‎言われて驚いた

‎彼に言ったよ

‎“下積みから始める ‎必要がある”とね

‎“ウェイターの方が ‎稼げる”と言うと

‎彼はこう言いました

‎“食べる物は買えるさ”

‎当時のトレーナーは ‎皆 外国人だった

‎他国では何年も前から ‎ショーをやってたからね

‎スペイン人は不要でした

‎“プールの端に立たないで”

‎イルカはプールの端を ‎泳ぐだけで

‎曲芸はわずかだった

‎そんな状況の中 ‎ホセが加わった

‎彼はバケツを掃除し ‎イルカのエサを用意した

‎彼は掃除しながら ‎周りを観察していたんです

‎練習はアシカで行い

‎何時間も ‎夢中で取り組んでいました

‎やがて水中でも訓練を始め

‎水芸をやるようになります

‎そしてキースが加わると ‎彼から多くを学びました

キース・デ・グロート 元ヘッドトレーナー

キース・デ・グロート 元ヘッドトレーナー ‎〈勤務を始めてすぐ―〉

キース・デ・グロート 元ヘッドトレーナー

キース・デ・グロート 元ヘッドトレーナー ‎〈ホセが私の助手に ‎指名された〉

‎〈ホセが私の助手に ‎指名された〉

‎〈他のトレーナーから ‎言われたよ〉

‎〈“スペイン人には ‎何も見せるな”〉

‎〈“まねされて ‎職を失うぞ”と〉

‎〈皆を束ねたのは ‎マルクスだ〉

‎マルクス・ヨハン ‎元ヘッドトレーナー

‎〈ホセ・ルイスは〉

‎〈幸運だった〉

‎〈タイミングと場所に ‎恵まれていた〉

‎気をつけて

‎マルクス しっかり!

‎〈私やキースから ‎学ぶことができて〉

‎〈彼はとても ‎ラッキーだった〉

‎〈1~2カ月後には ‎ショーに出てたよ〉

‎〈出演を伝えると驚いてた〉

‎〈“無理だ”と〉

‎〈でも言い聞かせたよ〉

‎〈デビューだと〉

‎ご紹介しましょう

‎ホセ・ルイスです

‎ブラボー!

‎〈間違ったタイミングで ‎魚を与えるなど―〉

‎〈ひどい出来だったよ〉

‎〈でも そんなものさ〉

‎〈ショーが終わると ‎酒を飲んで皆で笑い合った〉

‎拍手を!

‎トレーナーの仕事は ‎プロのアスリートと似てる

‎肉体を酷使する

‎その点において ‎ホセは完璧主義者だった

‎最も体力が求められる曲芸を ‎自ら望んでやってたよ

‎〈水中での彼は ‎誰よりもすごかった〉

‎〈軽々と技をこなす姿に〉

‎〈圧倒された〉

‎ホセはプールを支配した

‎イルカとトレーナーに ‎盛大な拍手を!

‎〈トレーナーに ‎世界征服はできない〉

‎〈でもこれは言える〉

‎〈我々は世界をよりよくできる〉

‎〈トレーナーの皆さんに〉

‎〈未来は委ねられてる〉

〝国際海洋動物 トレーナー協会〞

〝国際海洋動物 トレーナー協会〞 IMATAは 国際的な組織だが

IMATAは 国際的な組織だが

実際は アメリカ人の ためのものだ

‎イルカショーを

‎生み出したのはアメリカ人だ

‎誰もが彼らに憧れてた

‎欧州のトレーナーにとって ‎IMATAの会議への出席は

‎大きな名誉だった

‎でも“醜いアヒルの子”だ

‎会議では賞が授与され

‎最優秀ショーの賞が ‎一番注目された

‎ホセは賞を取ることに ‎執着した

〝ドルフィン リサーチセンター〞

〝ドルフィン リサーチセンター〞 ‎会議の期間中は ‎いろいろな水族館を訪れたよ

‎会議の期間中は ‎いろいろな水族館を訪れたよ

‎ショーを見に行っては

‎自分たちのと比較した

ホセ・ルイスのカメラ

ホセ・ルイスのカメラ 手抜きの訓練だな

あの子は 目が見えてない

奥行きを出すために プールの底を見せてる

‎〈ステキね 海があって…〉

‎ひどいな

‎彼はショーの仕組みを学ぶと

‎自分のショーに取り入れて ‎会議で発表しました

‎シカゴ 1990年

‎ショーを見るまでは ‎皆 彼のことを笑ってたよ

‎彼らにとって ‎僕らは“田舎者”だった

‎デボラ・モリソンです

‎ホセ・ルイス氏と ‎協同しました

‎でも鑑賞後は感激してた

‎“これは一体何だ?”とね

‎30分間で ‎42の曲芸が行われた

‎僕らがアメリカで ‎見たショーは

‎45分で12回が最高だった

‎完全な勝利だ

‎ホセは最優秀賞を授与され

‎その年のベストトレーナーに ‎選ばれた

〝1990年 マリンランドのショー〞

〝1990年 マリンランドのショー〞 欧州にとって初となる 国際的な賞を

欧州にとって初となる 国際的な賞を

欧州にとって初となる 国際的な賞を 〝研究やトレーニング 保護を通して〞

〝研究やトレーニング 保護を通して〞

〝研究やトレーニング 保護を通して〞 取りました

取りました

取りました 〝海洋生物学の 発展に貢献〞

〝海洋生物学の 発展に貢献〞

〝海洋生物学の 発展に貢献〞 今後もこの喜びを胸に

今後もこの喜びを胸に

イルカと歩み続けます

‎イルカの生息地を ‎保護すべきだと

‎人々が気づく ‎きっかけを与えたい

‎警察は行方不明になった ‎59歳の男性を

‎警察は行方不明になった ‎59歳の男性を 2015年

2015年

2015年 ‎今朝も引き続き ‎捜索しています

‎今朝も引き続き ‎捜索しています

‎ホセ・ルイスは ‎マリンランドのトレーナーで

‎イルカを虐待したと ‎される人物です

‎行方の手掛かりは ‎見つかっていません

‎ホセが ‎どこかのホテルの一室で

‎めい想でもしていることを ‎願っていた

‎いろいろな重圧から ‎解放されるためにね

‎冷静でいたかったが

‎映像の出どころを ‎調べようと思った

‎明らかにこの映像は

‎マリンランドの隣の ‎建物から撮られてる

‎画質が悪く―

‎映像には ‎いくつも線が入ってる

‎防犯カメラの映像と比較した

‎2つには違いがある

‎足元の床の色や

‎アシカの椅子が違ってる

‎それらが変わった ‎時期から判断し

‎撮影時期を特定した

‎数年以上にわたって ‎撮られてたよ

‎イルカが心配なら

‎なぜ何年も経って ‎公表したの?

‎すぐにでも ‎暴露すればいいのに

‎変だわ

‎怠けるな!

彼らはまさに

絶好のタイミングで 動画を公表した

絶好のタイミングで 動画を公表した 〝映像を調査〞

〝映像を調査〞

〝映像を調査〞 ホセがアメリカで ジョージア水族館と

ホセがアメリカで ジョージア水族館と

契約を結んだ時を 狙ったんだ

‎彼に最大の打撃を与える ‎方法を計算してた

‎動画には防犯カメラの映像が

‎一部使われているような ‎印象を受けた

2013年

2013年 ‎この動画の撮影者たちは

‎ひたすら撮り続けたんだ

‎マリンランドの ‎隣の建物からね

‎強い憎しみが込められてる

‎〈ホセには敵が多かった〉

‎〈彼は‎貪欲(どんよく)‎で〉

‎〈それが対立を生んだ〉

‎ホセと ‎ショーで曲芸を行うには

‎相当な体力がないと ‎ついていけなかった

‎彼は自分にも人にも ‎厳しかった

‎皆の反感を買ったよ

‎難度の高い技をご覧ください

‎全員が恐れた曲芸があった

‎“ダブル滑走”をやると ‎言われると

‎恐怖に震えた

‎集中して ‎イルカの影が視界に入ると

‎滑り落ちないように祈ったよ

‎いけ!

‎まったく このガキが!

‎いい加減にしろ

‎役立たずだと言われ ‎髪をつかまれた

‎でも練習後には ‎笑い話になった

‎“やりすぎでは?”と聞くと

‎彼は“皆に ‎聞いてみればいい”と

‎僕らが1回で決めなければ

‎イルカは何度もやらされる

‎ホセはそれを気にしてた

‎父の練習は厳しかった

‎人を雇っても長く続かず

‎常に人手不足だった

‎思い切って父に言ったよ

マルコス・バルベロ 息子 ‎“僕が手伝う”

マルコス・バルベロ 息子

マルコス・バルベロ 息子 ‎“向いてなければやめる”と

‎“向いてなければやめる”と

‎3年一緒だった

‎父は全員に厳しかったが

‎兄に関しては…

ジョルディ・バルベロ 息子

ジョルディ・バルベロ 息子 ‎4倍厳しかった

‎4倍厳しかった

‎集中してないと

‎毎回 怒鳴られたよ

‎父はマイクの電源を入れてた

‎それで敷地全体に ‎聞こえるように

‎兄の名前を呼んで叱ってた

‎もっと左だ

‎おい マルコス!

‎位置が全然違う

‎いい加減 覚えろ!

‎特別扱いはない

‎毎回この調子なら ‎ただじゃ済まさないぞ

‎大変だった

‎超えられない存在だと ‎父に教わって気づいたよ

‎父は最高のトレーナーで

‎僕は違った

‎僕はいつも ‎人に自慢してたよ

‎父親がイルカと ‎働いてることをね

‎憧れだった

〝子供に聞いてみよう〞

父親は イルカの ヘッドトレーナー

ジョルディ・バルベロ 6歳です

‎ジョルディ これは君だね?

‎うん

‎それとも こっちが君?

‎なぜイルカと?

‎パパが泳がせてくれた

‎イルカと遊べて ‎君はすごく幸運だね

‎最後に1つ教えて

動物を虐待する人には 何て言う?

‎間違ったことをしたら ‎警察に捕まるよ

‎そうだね

‎2015年

‎ホセは見つからず―

‎つらい時間だった

‎目を離してはいけなかった

‎彼が外で見せている自分は ‎とても強い人間だ

‎仕事に自信も持ってる

‎でも内面は ‎弱いところがあった

‎不安定だった

‎彼がマリンランドを ‎解雇された時を思い出したよ

本日 金融委員会は

ペセタの 8%切り下げに合意

この危機的状況では

人件費の削減が必至だ

‎1990年代は ‎経済変動が激しい時代で

‎スペインは経済危機に陥った

‎マリンランドを ‎売却すると言われたよ

‎手放すことになったんだ

‎チームで組合を作って

‎マリンランドを ‎買ってはどうかと言われた

‎1991年

‎ホセを含めたスタッフたちが

‎株主になる方向で ‎話を進めていた

‎願ってもない話だった

‎自分たちでマリンランドを ‎所有できると思ったよ

‎少しずつでもね

‎だが土地の所有者に ‎その話は伝わってなかった

‎リース契約の ‎更新に行くとこう言われた

‎“すでにアスプロに ‎売った”とね

‎初めて聞く社名だ

〝アスプロパーク〞

〝アスプロパーク〞 ‎アスプロは4~5社の企業と ‎パートナーを組む有限会社だ

‎アスプロは4~5社の企業と ‎パートナーを組む有限会社だ

‎アスプロは4~5社の企業と ‎パートナーを組む有限会社だ 〝ヨーロッパで 事業を展開〞

〝ヨーロッパで 事業を展開〞

‎今では50以上の ‎公園を所有してる

〝テーマパーク 水族館 動物園を所有〞

‎彼らはマリンランドの ‎購入を決めた

‎高い収益が見込めるからね

‎だが彼らが打ち出した構想は

‎我々のとは異なっていた

‎アスプロがマリンランドを ‎買収したことで

‎すべてが変わりました

‎人々もです

‎“20周年”

‎会社は年末に ‎人を解雇し始めた

‎皆のことをね

‎特にベテランだ

‎ホセに警告しなければと ‎思ったよ

‎生意気な態度を取れば

‎解雇されてしまうぞとね

‎以前とは―

‎変わってしまった

‎すべてが違った

‎ホセは自己主張が強く ‎嫌なことはハッキリ断った

‎だが会社は容認しなかった

‎彼はクビに

‎ホセは入園すら ‎認められなかった

‎彼から電話が来ると ‎海岸側のドアを開けたよ

‎夜にイルカに会いに来てた

‎そして何度も ‎彼が泣く姿を見た

‎イルカと離されたからだ

‎会社にイルカを奪われたと ‎感じていたんだ

‎その結果―

‎ホセは自殺を図った

‎“ソン・デュレタ病院”

‎まったく ‎信じられませんでした

‎彼は前向きかと

‎でも違った

‎上手に本心を―

‎隠した

‎1956年

‎彼のことを“自信家”だと ‎思っていましたが

‎生い立ちを聞き ‎その考えは変わりました

‎ロス・ピザラレスは ‎質素な地域だから

‎行っても驚かないでと ‎言われました

‎今とは違ったんです

‎生計のため―

‎当時は路上で多くの時間を ‎過ごしました

‎当時は路上で多くの時間を ‎過ごしました ホアン・ミゲル・バルベロ 兄弟

‎当時は路上で多くの時間を ‎過ごしました

‎ホセは犬に対して ‎“第六感”が働き

‎訓練して ‎犬を従わせていました

‎母親はいないと聞きました

‎生後18カ月の時 ‎他界したそうです

‎“お父さんは?”と聞くと

‎“すぐに別の女性と ‎再婚した”と

‎代わりに―

‎祖父とおばに ‎育てられたそうです

‎昔はいくら訂正しても ‎私を“ママ”と呼んでた

‎昔はいくら訂正しても ‎私を“ママ”と呼んでた オリビア・バルベロ おば

‎昔はいくら訂正しても ‎私を“ママ”と呼んでた

‎10歳の頃に ‎彼の祖母が他界すると

‎父親がホセを ‎引き取りたがったわ

‎彼は嫌がってた

‎父親との生活のつらさを ‎あの子は誰にも言わなかった

‎ある日 仕事の帰り道で ‎人に言われた

‎“ホセの様子が変だ”

‎“自転車を置いていった”と

‎混乱したわ

‎彼は貨物列車に乗り ‎最初の停車場で降りたの

‎家は居心地が悪いから

‎列車に乗って ‎よそへ行くためにね

‎1週間 戻らなかった

‎1992年

‎ホセの気持ちは ‎よく理解できた

‎人生が崩れていくように ‎感じたんだろう

‎イルカとの仕事自体が ‎自分を癒やしてくれるんだ

‎人々から送られる ‎称賛と拍手もね

‎だがそれを失ったら

‎強靱(きょうじん)‎な精神がなければ ‎厳しい現実は乗り切れない

‎彼のイルカへの思いは

‎私が思っていた以上の ‎ものでした

‎2015年

〝行方不明者は〞

〝行方不明者は〞 ‎ホセが失踪すると

‎ホセが失踪すると

‎ホセが失踪すると 〝虐待を公表された トレーナー〞

〝虐待を公表された トレーナー〞

〝虐待を公表された トレーナー〞 ‎彼のフェイスブックには ‎非難のメッセージが殺到した

‎彼のフェイスブックには ‎非難のメッセージが殺到した

‎彼のフェイスブックには ‎非難のメッセージが殺到した 〝行方の手掛かりは ないのか?〞

〝イルカに 食べられた?〞

〝密かにジョージアに いるのかも〞

〝早く彼を 刑務所に入れてほしい〞

〝彼が崖から落ちようが どうでもいい〞

〝彼が崖から落ちようが どうでもいい〞 ‎彼の精神状態は ‎同じ経験をした人にしか

‎彼の精神状態は ‎同じ経験をした人にしか

‎彼の精神状態は ‎同じ経験をした人にしか 〝捕まらないために 逃げたのね〞

〝捕まらないために 逃げたのね〞

〝捕まらないために 逃げたのね〞 ‎分からないはず

〝捕まらないために 逃げたのね〞

‎あの動画には問題がある

‎それは ‎あの動画を仕組んだ人物が

‎ホセに 個人的な ‎感情を持っていたこと

‎本来トレーナーが誰かなんて ‎関係ないはず

‎問題はイルカの飼育では?

‎それを話し合うべきよ

‎よし 持ち上げるぞ

‎ホセは いつもあるところで ‎切り替えて前を向いてた

‎待て 慎重に

‎尾ビレに注意

‎その時も再びイルカとの ‎仕事に戻り

‎新たな幸せを手にした

‎アリカンテ 1993~1994年

‎いいぞ こっちへ

‎そうだ

‎アルフォンソ

‎ケガしたみたいだな

‎待って

‎ホセから連絡があり

‎彼のプロジェクトについて ‎聞いたよ

‎よし

‎アリカンテとテネリフェの ‎スタジアムについてね

‎ダメだ

‎平気?

‎おい マズい

‎少し待とう

‎イルカの入手は難しい

‎よし やろう

‎ひっくり返して血を抜く

‎別のを

‎英国の全水族館が ‎イルカの飼育を廃止し

‎そこにいたイルカが ‎レンタル可能だった

‎俺の方を向いてる

‎ホセはそれを聞き ‎イルカを確保した

‎これじゃ無理だろ

‎よし できた

‎危ない

‎気をつけろ クソ!

‎後ろを頼む

‎危ないだろ!

‎だが資金不足だった

‎ホセは自分で負担して

‎イルカの世話に必要な ‎最低限のものをそろえた

‎悪い状況の時でさえ ‎彼は自分のお金を使って

‎トレーナーたちの給料を ‎払ってたよ

‎アルコールを

‎逆側を上に

‎大丈夫だ

‎数カ月後に財政難に陥り

‎3頭をアリカンテから ‎テネリフェに移すことにした

‎テネリフェの方が ‎財政的に安定していたからだ

‎テネリフェ島 1994~2012年

‎観光の大衆化が ‎イルカショーを後押しします

‎カナリア諸島だけでも ‎スタジアムは4つです

‎ここはイルカたちの ‎“グアンタナモ”だ

‎長距離を移動する動物を

‎プールに閉じ込めるなど ‎あり得ない

‎彼はテネリフェの ‎スタジアムを作る際―

‎周到に計画しました

‎何度も何度も設計図を ‎見直していました

‎ホセが設計した ‎イルカスタジアムは

‎当時 スペインで ‎最も近代的だった

‎設備が充実していて ‎プールも広かった

‎すべてイルカのためだ

‎何かあれば すぐに ‎手当てすることも可能だった

‎彼は 必要な ‎イルカの数を考え

‎繁殖プログラムを ‎推し進めた

‎ホセがテネリフェに ‎スタジアムを作った頃―

‎アメリカは 海洋哺乳動物の ‎輸出を禁止した

‎だから取引の候補国は ‎キューバだった

‎ハバナ 1995年

‎当時のキューバは

‎イルカを取引した ‎数少ない国の1つだった

〝帝国主義者など 怖くない〞

〝帝国主義者など 怖くない〞 ‎キューバは ‎ソ連からの経済支援を失い

‎キューバは ‎ソ連からの経済支援を失い

‎“非常期間”の中にあった

‎ホセと ‎イルカの取引に行くと

‎何度かフィデル・カストロが ‎同席したよ

‎当時のキューバは ‎ドルによる収入はわずかで

‎イルカの取引に ‎頼っていたからね

‎キューバ?

‎災難でした

‎向こうのイルカスタジアムの ‎環境は ひどかった

‎劣悪です

‎キューバには ‎獣医官がいた

‎セリア・ゲバラだ

‎チェ・ゲバラの娘だよ

‎彼女は毎回イルカの状態を ‎確認しに来てた

‎イルカの入手には

‎順番待ちの列に ‎並ぶ必要があった

‎イルカよりも多くの

‎人や企業が ‎買いたがってたからね

‎だから順番を待った

‎捕獲されたばかりの

‎イルカを見て気づかされたよ

‎自分も…

‎共犯者だと

‎何日もここにいて ‎汚れてる

‎こっちだ

‎どのイルカ?

‎どいてくれ

‎そこを閉めて

‎無理だよ

‎閉めろ!

‎尾ビレに注意

‎頭も

‎尾ビレに気をつけるんだぞ

‎しっかり!

‎頭を支えろ

‎セリア 頼む

‎何時?

‎21時20分

‎前にずらすわよ

‎反対側に

‎頭を上に

‎尾ビレは持つな

‎セリア 準備はいいか?

‎棒を外せ

‎どれ?

‎棒じゃない

‎帰りの飛行機は怖かった

‎ずっと嫌な音がしてた

‎イルカにとっても ‎不快な音だったはず

‎でも そんな状況でも

‎イルカは おとなしかった

‎全員がUFOに―

‎拉致されたかのような ‎経験だったのにね

‎誇張じゃない

IMATA会議 1996年

IMATA会議 1996年 ‎〈プールからプールまでの ‎輸送時間は18時間〉

‎〈プールからプールまでの ‎輸送時間は18時間〉

‎〈輸送の全行程が〉

‎〈順調に進みました〉

‎〈6頭とも ‎完璧な状態で到着しました〉

‎アリカンテから来た3頭に

‎キューバからの6頭が増えた

‎イルカの相性は とてもよく

‎数カ月後には ‎4頭のメスが妊娠していた

‎さあ 子供を作れ

‎あいつは その気だな

‎かなり欲情してるぞ

‎この1カ月ずっとだ

‎オスだろうがメスだろうが

‎穴を見ると挿入する

‎本当?

‎ああ

飼育下では 産後の 死亡率がとても高い

だから4頭の赤ちゃんが

生き延びたのは すごいことだ

‎子孫を残せないイルカもいる

この繁殖を 会社を含め誰もが喜んだ

‎訓練後に ‎他へ連れていけば

‎そこでも収入が ‎得られるからね

‎それに ‎もう捕獲の必要もないし

‎新たに高額なイルカを ‎買う必要もない

‎おいで

‎大丈夫だ

おい 見ろよ

頑張れ!

ほぼ出てる

ああ 頑張るんだ

よし!

メスだぞ

もうすぐだ

やった!

いいぞ

さあ 出ておいで

よし!

さあ 泳ぐんだ

最高だ やったぞ!

‎メスの顔つきだ

‎家族が増えたな

‎繁殖プログラムで ‎誕生したイルカは

‎13年間で これが12頭目です

‎今や欧州を代表する ‎スタジアムです

‎繁殖率100%は ‎世界でも珍しい

‎イルカは生後 ‎数週間から数カ月で

‎環境などの問題で ‎死んでしまうことが多く…

2015年

2015年 ‎バルベロ氏が 火曜日に ‎会議に姿を見せなかったため

‎バルベロ氏が 火曜日に ‎会議に姿を見せなかったため

‎彼の捜索が始まりました

‎生存を信じて―

‎何度も父の携帯にかけたよ

‎“僕らは味方だ ‎帰ってきて”と伝言を残した

‎つながらなくなるまで続けた

‎SNSの問題も心配だった

‎父はSNS上で ‎殺害の脅迫を受けていた

‎だから連絡が途絶えて

‎不安にさいなまれた

‎海にいるのではと―

‎思っていました

‎スタジアム以外で―

‎好きな場所でしたから

‎1996年

‎ホセのおかげで ‎スペイン随一の

‎イルカスタジアムが誕生した

‎ショーは本当に素晴らしく ‎僕もうれしかった

‎高いジャンプや高速の泳ぎは ‎圧巻だった

‎ホセに拍手を

‎でもアスプロが ‎聞きつけたんだ

‎手をしまえ

‎アダン 手は前に出さず ‎端に立つんだ

‎ホセはアスプロが

‎自分の人生に ‎戻ってきたと知って身構えた

‎神経をとがらせてたよ

‎アスプロは ‎ひそかに事を運んだ

‎公園の所有者は ‎大きな過ちを犯し

‎彼らに株の51%を売ったんだ

‎そして支配権を失った

‎安値だった

‎盗まれたも同然だ

‎企業らしいよ

‎ある日ホセに言われました

‎“株の購入者は誰だと?”

‎社名を聞き彼に言いました

‎“荷物をまとめて ‎帰ってきて”

‎そこで止まれ

‎後ろへ!

‎下がれ!

‎トレーニングは…

‎クソ なんだよ

‎緊迫してた

‎イルカから遠ざかれ

‎もっと離れろ

‎まったく信じられない

‎おい

‎エサを

‎まだ出てくるな!

‎いいかと

‎クソ!

‎彼が来るまでは動くな

‎いい加減 覚えろ

‎まったく なんてバカなんだ

‎お粗末なショーだ

‎ホセはアスプロに

‎解雇されると思いました

‎でも何も起きなかった

‎彼は仕事を続け ‎月日が過ぎました

‎妙だと思いました

‎でも彼らは“解雇しない”と

ホセを解雇したら

金の卵を産むガチョウを 殺したも同然だ

‎他にもトレーナーはいる

‎でも誰を雇う?

‎訓練されていないイルカは ‎20万ユーロ

‎訓練されていれば ‎100万ユーロだ

‎ホセのおかげで ‎会社は何百万もの利益を得た

‎オスカー

‎吐いたようね

‎ボールやタオルを投げられて ‎おびえてる

‎カバーを! まったく

‎少し動かしてみよう

‎中に?

‎中と外に

‎外だ

‎分かった

‎開けすぎだ

‎かまれる

‎平気だよ

‎見ろ

‎あった

‎呼吸と共に ‎全部 吐き出させるぞ

‎さっさと撮影を始めてくれ

‎カメラを構えろ!

‎よし ボールが見えたぞ

‎そこにある

‎次は大量の水を ‎流し込むんだ

‎気をつけて

‎ちょっと ‎また詰まらせる気?

‎あった

‎チューブは?

‎さあ 頑張るんだ

‎逆側に曲げた方が

‎イルカも楽なはず

‎よし

‎滑る

‎やりにくい

‎いいぞ 引っ張れ

‎お願いよ

‎今だ もう一度

‎十分だろう 気をつけて

‎いい?

‎やった!

‎よかった

‎早く水を

‎彼は?

‎水を出しに ボールは?

‎そこに

‎記録する

‎様子を見てこい

‎何に手間取ってるんだ

‎よく見せてくれ

‎欠けてる部分はないな?

‎デカい穴だな

‎〈イルカを解放しろ!〉

‎“見せ物にするな”

‎“スタジアムは刑務所”

‎〈ヨーロッパにおける ‎イルカの飼育の禁止を〉

‎〈要求する〉

‎当時も動物愛護団体からの ‎圧力はあったが

‎今ほどではなかった

‎ホセは とても賢い人だった

‎ホセは とても賢い人だった 〝飼育反対〞

‎ホセは とても賢い人だった

‎ホセは とても賢い人だった 〝イルカは苦しんでる〞

〝イルカは苦しんでる〞

〝イルカは苦しんでる〞 ‎セラピープログラムを ‎始めたんだ

‎セラピープログラムを ‎始めたんだ

‎イルカセラピーを推進する ‎ホセ・ルイス氏です

‎セラピーはいつから?

‎どんな子供が対象ですか?

‎1993年から―

‎イルカとの交流を通じて ‎問題を抱える子供を助けてる

‎利他的で…

‎大変でも ‎ホセは意に介さなかった

‎セラピーを始めた当初 ‎こう思ったよ

‎“何の知識もないのに”って

‎子供たちのやる気を

‎引き出したいんだ

‎それによって ‎思考力を育てたい

‎子供たちは ‎ここでイルカと過ごすことで

‎おのずと思考力をつけてる

‎アザラシも? イルカだけ?

‎ホセはいつも イルカや ‎トレーナーに厳しかった

‎でも水中で ‎子供たちと接する姿は

‎今までの彼と違って ‎すごく驚いた

‎彼は優しく ‎辛抱強く彼らと接していた

‎さまざまな症状を持つ ‎2500人以上が

‎イルカセラピーに ‎参加しました

‎イルカの飼育は

‎もっと尊重されるべきだ

‎曲芸だけじゃなく ‎重要なこともやってる

‎セラピーは休憩時間に行った

‎ホセは他の誰よりも ‎セラピーに時間を費やしてた

‎彼は会社にハッキリ言ったよ

‎“セラピーをやりたい”

‎“参加費を取ることは ‎許さない”とね

‎セラピーへの ‎過度な期待は危険だ

‎これは万能薬ではない

‎親たちの ‎不安はよく理解できるが

‎現実を見ないといけない

‎イルカの役割はあくまでも

‎セラピーの補助にすぎない

‎治療法ではないんだ

‎恐らく ‎ホセにとってセラピーは

‎動物団体の批判から ‎自分を守る方法だったんだ

‎でも のちに彼は ‎多くの家族を助けていると

‎気づいたんだと思う

‎テネリフェでのホセは ‎大成功を収めていた

‎会社にとって ‎1番のスタジアムだった

‎だがマヨルカの状況は ‎違っていた

‎マヨルカ島 2013~2015年

‎〈入場券は買うな〉

‎〈イルカを助けよう〉

‎〈皆がショーを見るのを ‎やめれば〉

‎〈ショーは消える〉

‎〈そうすれば ‎イルカは捕獲されずに済む〉

‎〈海で捕まることなく…〉

‎アスプロは不満だった

‎マヨルカの ‎イルカスタジアムの状況にね

‎ショーに付随した ‎収益も落ちていたからだ

‎私たちは教育的な要素を

‎全面に出そうとしていた

‎ショーでは イルカの ‎物体との接触をなくした

‎イルカを守るためよ

‎イルカとプールに入る ‎客の数も減らした

‎写真撮影も

‎利益を求める経営陣と ‎いつも対立してたわ

‎手をかざしてイルカが触れば

‎それだけでお金になる

‎でもイルカは退屈よ

‎会社にとってテネリフェは ‎大きな収入源だ

‎マヨルカでも ‎同じ状況を作ろうとした

‎そしてホセに託した

‎彼は戻ることに

‎拒否すればクビだ

‎彼はテネリフェ島に ‎20年ほど住んでいた

‎家も家族も 彼の人生の ‎すべてがそこにあった

‎撮らせて

‎アスプロが 彼をマヨルカに ‎強引に戻したせいで…

‎イルカが大好き

‎彼の人生は―

‎狂った

‎これは ‎夫が会社に出した報告書です

‎マヨルカに戻された際に ‎書きました

‎これを読むと ‎当時の状況が分かります

‎中身はこうです

‎“2つのスタジアムを ‎分析した”

‎“マヨルカで ‎同様のショーを行えば”

‎“テネリフェにとって ‎打撃となる”

‎“マリンランドの現状にも ‎そぐわない”

25年前のショーの復活は

25年前のショーの復活は 録音を再現

録音を再現

録音を再現 一部の客には 喜ばれるかもしれない

一部の客には 喜ばれるかもしれない

‎でも復活に伴う ‎問題も考えるべきだ

‎25年前のようなショーを ‎作ることはできる

‎練習方法などを ‎変えれば可能だ

‎“だがマリンランドが ‎それを望むとは思えない”

‎彼は異動を嫌がっていました

‎解雇されても構わなかった

‎でも私が余計なことを ‎言ったんです

‎“マヨルカには友人もいるし ‎あなたも引退が近いでしょ”

‎“もう面倒を起こすのは ‎やめて”と

‎彼は決心した

‎ホセ・ルイス・バルベロが ‎戻ってくると聞き

‎皆 心の準備をしたわ

‎有名人だったの

‎厳しい人だと聞いてたし

‎スタジアムを元に戻すのが ‎目的だと分かってた

‎練習は厳しく ‎空気がピリピリしていて

‎彼は怒鳴ってた

‎おい 閉めるんだ!

‎何度も同じ練習を行った

‎また?

‎彼はフラフープや ‎笛の使用を復活させ

‎物を使い始めた

‎皆 逆戻りしているように ‎感じてた

‎昔に戻るんだとね

‎マリンランドのショーは ‎特別だ

‎賞も受賞してる

‎スペインだけでなく ‎米国でもね

‎その栄光を取り戻し…

‎4カ月後に ‎開園のシーズンを迎えると

‎ホセがもたらした変化は ‎明白だった

‎私たちは ‎会社と話すことにした

‎今のチームとショーの内容に

‎不満があると伝えるためにね

‎同僚の多くが ‎ホセを嫌っていました

‎彼は率直すぎたんです

‎それを…

‎受け入れる人もいれば ‎そうでない人も

‎トレーナーを夢見る ‎ある女性がいたわ

‎練習中 彼女は ‎窒息しそうになってた

‎ホセは彼女に ‎“ジムで鍛えろ”と言った

‎でも彼女は行かなかった

‎そこまでの熱意は ‎なかったのね

‎とにかく練習が ‎嫌だったみたい

‎マリンランドの経営陣に―

‎次の事実を知らせたい

‎何やってる!

ホセ・ルイス・バルベロは 同僚やイルカに対し

ホセ・ルイス・バルベロは 同僚やイルカに対し 録音を再現

録音を再現

録音を再現 侮辱的で 粗暴な態度を取っている

なぜ分からない? クソ!

私は こう言われました

‎“ジムに行け” “怠け者” ‎“使えない奴だ”

‎端に立て

‎手はしまえ!

‎イルカに暴力も振るってる

‎くたばれ!

‎“水から上がれば ‎いい教訓になる”とも言った

‎“経営陣への注意喚起”

‎これを書いた従業員は ‎手紙を手渡しし

‎これを書いた従業員は ‎手紙を手渡しし 〝怒鳴られた〞

〝真実を明らかに…〞 ‎館長の署名が入った ‎受領書を受け取っています

‎館長の署名が入った ‎受領書を受け取っています

‎館長は ‎状況を改善させる代わりに

‎彼女を解雇した

‎ここがイルカスタジアムです

‎館長のラファに ‎来てもらいました

‎イルカショーが ‎大きく変わりましたね

‎素晴らしいです

‎チームを監督する ‎ホセ・ルイスが

‎ショーを改善した

‎ショーだけでなく ‎イルカの生活環境もだ

‎それによって ‎我々のショーの質が向上した

‎皆でロッカーにいると―

‎経営陣に直訴して ‎解雇された女性が来たわ

‎彼女は“これで ‎終わりじゃない”と言った

‎“ホセに ‎思い知らせてやる”と

‎誰も真実を知らない

‎虐待について―

‎警告してくれたのは ‎マリンランドの従業員だった

‎あの男?

‎そう

‎最低な奴よ

‎よし

‎何かしないかしら

‎痛そうだ

‎笑えるわ

‎太ってる自覚がないのよ

2015年2月4日

2015年2月4日 ‎おい!

2015年2月4日

‎トレーナーに ‎イルカ虐待疑惑です

‎〈暴力的な訓練を…〉

‎〈細工された可能性が〉

‎〈映像は本物とは言えない〉

‎彼は35年間 イルカの訓練を

〈SOSデルフィネスが 映像を投稿〉

〈ホセ・ルイス氏による 暴力行為が…〉

‎公表された映像には

‎僕らの目的が ‎反映されてなかった

‎イルカの飼育を ‎問題視するのではなく

‎ホセ・ルイスに ‎焦点を当ててた

‎イルカを蹴る様子は ‎衝撃的だった

‎でもやったのは女性のはず

‎我々は業界を プロの ‎集合体として見ています

‎個人だけを攻撃することは ‎絶対にありません

〈イルカを 大事に思うなら〉

〈彼の雇用は 考え直すべきです〉

‎ホセには ‎確かに暴力的な面があった

‎彼は120%の力を ‎注ぐ人だった

‎皆やイルカにさえ ‎同じことを求めた

‎イルカは自分の意志で ‎訓練してるわけじゃないわ

‎でも問題はそこじゃない

‎飼育廃止を ‎訴えるべきなのに―

‎あの動画は ホセを ‎破滅させるのが目的だった

‎おい!

‎マリンランドの ‎元従業員たちが

‎復讐(ふくしゅう)‎を企てたんだろう

‎デルフィネスは ‎間違いを犯した

‎彼らは敵討ちに利用され…

‎彼が1人でメディアに ‎出たことに驚きました

‎マリンランドが ‎彼を支持しているとは

‎思えませんでした

‎むしろ彼らはホセ・ルイスと

‎決別したがっていた

‎アスプロの態度は明白だ

‎関わるのを嫌がった

‎関わるのを嫌がった 〝我々はショックを受け 恥じている〞

〝我々はショックを受け 恥じている〞

〝我々はショックを受け 恥じている〞 ‎でも無理だった

〝我々はショックを受け 恥じている〞

‎アスプロはホセを―

‎擁護しなかった

‎沈黙は罪を認めたのと同じだ

‎“彼はイルカを ‎虐待したんだろう”とね

‎従業員に対して ‎ひどい仕打ちだ

‎自らの責任を ‎果たすべきなのにね

‎実際はアスプロは ‎声明を出したし

‎ホセは当時すでに ‎従業員ではなかった

‎そんな厳密性には ‎何の意味もない

‎笑わせるな

〝国際海洋動物 トレーナー協会〞

〝2015年3月13日に 追放する〞 ‎IMATAは ‎父を追い出そうとした

〝2015年3月13日に 追放する〞

‎自分の技術を教えるなどして ‎協会に貢献してきたんだ

‎手のひらを返されて ‎こたえたはず

‎追放を知った瞬間―

‎孤独を感じたに違いない

‎彼は何を思ったのだろう

‎80年代や90年代は

‎ドルフィントレーナーは ‎憧れの対象だった

‎“海を守ろう”

〝マリンランド=拷問〞

〝マリンランド=拷問〞 ‎でも今は批判の的だ

〝動物は娯楽ではない〞

〝動物は娯楽ではない〞 ‎ホセは自分の知る世界が

‎ホセは自分の知る世界が

‎ホセは自分の知る世界が 〝彼らの共犯になるな 声を挙げよう〞

〝彼らの共犯になるな 声を挙げよう〞

〝彼らの共犯になるな 声を挙げよう〞 ‎崩れていくと感じたはず

‎崩れていくと感じたはず

‎砂が指をすり抜けるようにね

‎〈公正に判断すべきだ〉

‎〈35年のキャリアを持つ人の ‎名誉を傷つけることは〉

‎〈とても大きな責任を ‎伴う行為だ〉

‎バルセロナ 2015年2月28日

ジョージア水族館の 調査員が

デルフィネスを訪問

デルフィネスを訪問 ‎音声の不一致を理由に

‎音声の不一致を理由に

‎動画は改ざんされていると ‎彼らは結論づけました

‎我々には証拠があるので ‎黙って聞いていました

〝会議の音声〞

〈我々は10人ほどの〉

〈ホセの元同僚からも 話を聞いた〉

‎〈彼は確かに ‎トレーナーに厳しかった〉

‎〈ええ〉

‎〈怒鳴ることも ‎あったらしいが〉

‎〈動物を虐待する人では ‎ないそうだ〉

‎〈さらに映像に含まれる ‎音声の多くが‎〉

‎〈トレーナー同士の ‎会議から取られたものだ〉

‎〈見てほしい ‎映像があります〉

‎〈音声と合致するものです〉

‎ボールを取れ

‎怠けるな!

‎〈これが会議の音声だと〉

‎〈言っていたものです〉

‎鳴いてないでボールを取れ

‎怠けるな

‎何てバカなんだ

‎なぜできない?

‎このバカが!

‎〈これで全部?〉

‎〈いいえ〉

‎〈何時間分もある〉

‎カメラ1

‎15日目

‎30日目

‎事実を裏づける映像が ‎何時間分もあると伝えました

‎事実を裏づける映像が ‎何時間分もあると伝えました 44日目

‎事実を裏づける映像が ‎何時間分もあると伝えました

‎長期間 ‎行われていたのだとね

‎彼らは映像を見て ‎驚いていました

‎〈ジョージア水族館は ‎スペインに調査団を?〉

‎〈いいや〉

‎〈我々は映像の分析を行い〉

‎〈改ざんが判明したので ‎彼との契約を進めていた〉

‎〈映像の調査のために ‎誰かをスペインに送るなど〉

‎〈考えもしなかった〉

‎〈まったくね〉

‎〈水族館は専門家を雇って ‎映像を分析するそうです〉

‎〈元FBI捜査官も雇い〉

‎〈スペインでの調査を ‎任せました〉

‎〈我々の評判に ‎関わりますから〉

‎〈我々が元FBIの人間に〉

‎〈映像の調査を依頼した?〉

‎〈覚えてないな〉

‎〈昔のことだからね〉

‎〈でもその人物は ‎結論に達してないはず〉

‎〈そんな人に ‎報酬は払ってない〉

‎〈だから…〉

‎〈つまり…〉

‎〈困惑してる〉

‎“会議の音声”

〈今 見た映像は〉

〈手が加えられていない〉

〈これを 依頼主に見せたい〉

〈月曜に取りに来る〉

‎〈実は これを ‎公表しようかと〉

‎〈我々が改ざんしたという〉

‎〈批判に対抗するためです〉

‎〈公開は依頼主の判断を ‎待ってほしい〉

‎〈決定を下すのに ‎世間の圧力は不要だ〉

‎〈いつまで待てば?〉

‎〈すぐだ〉

‎〈今週 公表したい〉

‎〈分かった〉

‎〈では待ちます〉

‎〈今日は以上だ〉

‎彼らは映像を ‎ジョージア水族館に渡すので

‎公表を待つよう ‎言ってきました

‎ホセ・ルイスの雇用について

‎水族館として ‎公式に決定するためだと

‎この会議の3日後 ‎ホセは行方不明に

〈こんにちは〉

〈イルカ虐待の 疑惑をかけられた―〉

〈トレーナーに関する 続報です〉

〈バルベロ氏は 車の中で〉

〈遺体で 発見されました〉

〈車は空港の 駐車場にありました〉

〈警察が 捜査を行っていますが〉

〈自殺の可能性も〉

‎パルマ・デ・マヨルカ空港で ‎父は見つかった

‎自殺だった

‎死後 何日経っていたかは ‎不明だ

‎2日ほどだろう

‎警察は死因すら ‎教えてくれなかった

‎何もね

‎父は どんな時でも ‎強い人だった

‎だから干渉しなかったんだ

‎後悔してるよ

‎父に電話すべきだった

‎でも父は誰よりも

‎メンタルが強いと思ってた

‎そう周りに見せていたんだ

‎“クズが1人消えた”

‎“遅すぎる”

‎“神は ちゃんと仕事をした”

‎“苦しんで ‎死んだことを願う”

‎“家族も喜んでるさ”

‎ホセが亡くなり―

‎1人になってしまった

‎支えを―

‎失ったようでした

‎私は…

‎途方に暮れた

‎でも友人たちのおかげで

‎立ち直った

‎外出できるまで ‎約2年かかりました

‎外に行く気に ‎なれなかったのです

‎私は…

‎恥ずかしかった

‎それに今度は私が―

‎標的になると思いました

‎でも それは違いました

‎約1年後 イルカとの ‎仕事をやめた

‎もう楽しめなかった

‎“バルベロ”

‎無理だと思った

‎仕事の精度も落ちた

‎頭から離れなかったんだ

‎もうイルカを愛せなかった

‎ホセ・ルイスの死後 ‎誰からも連絡は来なかった

‎デルフィネスの ‎人たちからもね

‎関係を断たれた

‎彼の死は ‎ショックだったけど―

‎しょせんは知らない人よ

‎罪悪感もなかった

‎私は何も悪いことはしてない

‎悪いと思えば ‎罪悪感を持ってることになる

‎私はイルカが ‎虐待される様子を撮っただけ

‎それだけよ

‎イルカは ‎今もマリンランドにいる

‎ホセが亡くなった時―

‎僕はチームの監督者だった

‎でもマドリードでの決定に ‎憤りを覚え―

‎仕事が苦痛になっていた

‎会社が気にしたのは ‎イルカのことではなく―

‎利益だけだ

‎“マリンランド”

‎2017年の初めに ‎監督者の任を解かれた

‎僕は…

‎実のところ―

‎すごくホッとしたんだ

‎イルカの飼育には ‎もう関わらない

‎次は違う形で ‎イルカと働きたい

‎30年後には…

‎欧州で飼育されている ‎すべてのイルカが

‎解放され 安全な場所で ‎暮らせるかもしれない

‎そういう仕事なら ‎喜んで関わりたい

‎ユートピアができたらいいね

‎どう?

‎似合ってる

‎明日は その姿でビーチへ

‎目にカーテンが ‎掛かってる

‎まばたきしてみて

‎ウィンクも

‎ホセは友人と ‎よく冗談を言ってました

‎“もし自分が ‎先に死んだら―”

‎“様子を見に来るよ”と

‎カメラにあいさつを

‎危なかった

‎転んじゃえ

‎君はセクシーだ

‎美しい雲ね

‎彼に言うんです ‎“様子を見に来て”と

‎でも来ません

‎動画の公開を受け―

‎マリンランドは ‎視界を遮るパネルを設置

‎世界のイルカスタジアムの ‎数は約330

‎スペインは欧州で最多だ

‎アスプロは ‎番組への出演を拒否

‎マリンランドの元従業員も ‎出演を断った

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