All language subtitles for スカーレット 第22周 いとおしい時間 第131回

商売になる陶芸作家に
なってほしいんだ｡

そのために
ｽｰﾊﾟｰ たのくらって場を

フルに利用するんだよ｡
母さん 俺はね 初ちゃんだって

ただの毛糸屋では
終わらせないよ｡

何が何でも
一流の手芸家にしてみせる！

ｽｰﾊﾟｰ たのくらがついてる限り
そんな事は 簡単な事だよ！

また くしゃくしゃにして…｡

県立病院｡

大崎先生や言うてた｡

[ 回想 ]
大崎です｡
先生 大崎先生

もう 着て下さい｡
え～｡
もう ｢え～｣やないです｡

早う 診てもらった方がええ言われて…｡

なあ ほんなん言うなんて
よっぽどのことちゃう？

親御さんにも できれば一緒に
来てもらった方がええ言われたし…｡

ほやから… 言いに来た｡

大げさやなあ｡

照子の付き添いで行った時も 結局な
大したことなかったな言うて 笑たんよ｡

あんたも大したことないわ｡ しゃあないな
また 笑い飛ばしたるか｡ なっ｡

何か 食べるか？
うん｡
うん｡

｢涙が降れば きっと消えてしまう｣

｢揺らぐ残り火 どうかここにいて｣

｢私を創る 出会いもサヨナラも｣

｢日々 恋をして 胸を焦がしたい｣

｢いたずらな空にも
悔やんでいられない｣

｢ほら 笑うのよ
赤い太陽のように｣

｢いつの日も雨に負けるもんか｣

｢今日の日も 涙に負けるもんか｣

｢やさしい風に吹かれて｣

｢炎は再び舞い上がる｣

大丈夫 大丈夫｡ すぐ治るで｡
よいしょ｡ 大丈夫 大丈夫｡

呼ばれた？
まだ｡ どこまで行ってたん？

３階のトイレ｡
何で ３階？

３階のトイレがな いっちばん広いんや｡
窓もあって気持ちええ｡

何で そんなこと知ってるん｡
おばあちゃんの付き添いで来た｡

ふ～ん｡
おばあちゃんの貧血 ぶり返して

ようない時期あったやん｡
覚えてない？

ああ…｡
うん｡

先 言うとくわな｡
うん？

ここの看護婦さんな
お母ちゃんのこと知ってやんねんで｡

知ってるって？
個展にも来たことあってな

一緒に写真撮りました言うてた｡
え～｡

その息子やからな ｢うわ～
息子さんですかあ うわ～｣言うて

顔なめられるように見られんで｡
うっそ～？

川原さ～ん｡
はい｡

川原武志さ～ん｡
はい｡

ああ どうも｡ 息子さん？
はい｡

うわ～ こんな大きい息子さんいはんの｡
アハ～ッ シュッとしてはるやないの｡

どうぞ どうぞ｡ はい｡

先生｡ 川原武志さんです｡

はい｡
また 脱いでる…｡

失礼します｡
失礼します｡

お上着 こちらに｡
あ… はい｡

どうぞ｡
あ… すんません｡

あっ 先日は どうも｡

どうも お世話になりました｡

こんにちは｡ これから
川原さんを担当させて頂きます 大崎です｡

よろしくお願いします｡
よろしくお願いします｡

え… あ…｡

おっ 手ぇ温かいね｡

測った？
まだです｡

よろしいですか？
はい すいません｡

血液検査は されたんですよね｡

結果 白血球の数値が通常の５倍｡
ここまでは聞いてますよね？

はい｡
５倍…｡

それ以外に何か具体的な話は｡
いえ…｡

じゃあ 慎重に調べていきましょう｡
詳しい検査をさせて頂けますか｡

はい｡

あ…｡
ああ 終わったん？

うん｡

これ 飲みぃ｡
ありがとう｡

えらい長いことかかったな｡
うん｡

何や 骨髄検査 そんな痛かったん？

あ… お母ちゃんもやったらええわ｡

こんな でっかい針
ここ ブッス～いうて｡

ほんま？
いや こんなやったかもな｡

うそやん｡
いや もっと こんなやったかも
こんなんが もう ここにな…｡

上着は？
あっ！

忘れた ちょっと取ってくる…｡
ええ ええ… 取ってくる 取ってくる｡

ありがとう｡

すいません
息子が忘れもんしたみたいで…｡

あっ そうですか｡
ええですか｡

お忘れ物｡
はい｡

すいません うちの子の…｡ あっ｡

川原さん 大丈夫ですか｡
ああ うちは大丈夫です｡ あっ…｡

武志君 疲れてないですか？
初めてのことなんで 戸惑ってます｡

あの… 今日の この結果が分かるんは
まだ先のことですよね？

うん 診断が確定されるのは…
そうですね 年末になるかな｡

何もなかったいうことはありますか？
調べてみたら 何もなかったいう…｡

すいません｡
ありがとうございました 失礼します｡

お母ちゃん？
おう 上着あったで｡

あ… ありがとう｡

ありがとう｡
うん｡

あんな 聞いたった｡
｢うちの子 どうなん？｣て｡

ほしたら まあ この感じやと
大したことないでしょう言うてはったで｡

うそやん｡
ほんまや｡

ほんなこと言う？
ほやから うまいこと聞いたったんやん｡

今日の検査結果は…｡

そら また詳しいことは
聞きに来なあかんけどな｡

ほやけど よかったやん
これで いろいろ考えずに済む｡

ほんまぁ？
ほんまに そう言うてたで｡

大丈夫や｡ よかったな｡

ほな行こか｡ あ… これ これ着けてな｡

いらんわ こんなん｡
いる いる｡
首 絞まるって｡

ハハハッ｡

やあ｡
お～｡
久しぶり～｡

ほんまや どないしたん 急に｡

いや～ 何や 感じ変わったな｡

お姉ちゃんは 変わらんなあ｡
ええよ やってて｡
ああ…｡

１人か？
あっ？ ああ｡

鮫島さんは？
あっ これ 前来た時 あった？

直子｡

あっ 陶芸教室 始めたんやて？
百合子が言うてた｡

おう｡ 百合子に会うたん？
うん サニー寄ってきた｡

うん｡
おじさんも おばさんも
大野家は元気で変わらんなあ｡

元気やなあ｡

うちは お父ちゃんも お母ちゃんも
早かったなあ｡

今頃 天国で仲ようしてるやろか｡

直子 何があった？

何か あったんやろ｡

別れた｡

えっ？

鮫島と別れました｡ 捨てられた ごめん！

はい｡

飲みぃ？

聞かへんの？ 何で捨てられたか｡

何で うまいこといかんかったか
聞かへんの？

聞いてもしゃあない｡

そや しゃあない｡ これは報告やからな｡

ほやけど… 百合子は聞きよったで｡

うちの代わりに泣きやった｡

｢鮫島さん 明るくて ええ人やった｡

直姉ちゃんも鮫島さんも
どっちも悪ないわ｣いうて｡

ハッ 百合子 分かってへんねん｡

どっちも悪ないことないわ
わがままばっかり言うてた うちが悪い｡

うちが あかんかったから 捨てられた…｡

大変やったな｡ つらかったやろ｡

もう 次の人 見つけてん
不動産会社の社長や｡

えっ｡
布袋さん いう｡

ほんまに次の人 見つけたん？
まあ これも報告や｡

すごいなあ…｡

ほんで… もう一つ 報告ある｡

何？
うちな…

鮫島のこと 大好きやった｡

大好きやった！

不動産会社の社長ぉ？
そこ食いつくかあ｡

直子叔母さん やるなあ｡
やるでえ｡

川原武志さん お待たせしました｡

はい｡
ご一緒に どうぞ｡

はい｡

入院せんでもええんですか？

通院でかまいません｡
お薬を出しますので｡

ほんで 治るんですか？

しっかりと 治療をやっていきましょう｡

これまでと変わりなく生活して
大丈夫ですよ？

はい｡ ありがとうございます｡
ありがとうございます｡

ほな 血液検査お願いします｡
はい｡

失礼します｡

すいません｡

すいません｡

ほんま大丈夫なんかな…｡
うん 血液検査行ってきぃ｡
うん…｡

どうぞ｡
すいません｡

では 改めて ご説明させて頂きます｡
お願いします｡

先日の検査結果です｡

やはり 白血球の数値に異常が見られ

骨髄検査で
染色体の異常も確認されました｡

武志君の病気は
慢性骨髄性白血病と判明しました｡

｢グレートトラバース３｣！

日本を代表する三百の頂｡

その全てを自らの足だけで踏破する

前代未聞の挑戦だ！

挑むのは…

登ったぞ～！

今回の舞台は 滋賀県北東部に位置する
百名山 伊吹山｡