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♬~
♬「山へ行こう 次の日曜」
♬「昔みたいに 雨が降れば」
♬「川底に沈む橋越えて」
♬「胸まである 草分けて」
♬「ぐんぐん進む背中を」
♬「追いかけていた」
♬「見失わないように」
♬「抱えられて」
♬「渡った小川」
♬「今はひらり」
♬「飛び越えられる」
♬「一緒に行こうよ」
♬「‘こくわ’の実 また採ってね」
♬「かなり たよれるナビゲーターになるよ」
♬「一緒にね いろんな話ししよう」
♬「晴れたらいいね 晴れたらいいね」
♬「晴れたらいいね」
♬~
(竜太)それでだな 次に なぜ人は太るか という話だけどな…。
ピシッ! 聞いてんのか おい。
(ひらり)うっとりしてた。
女は みんな 俺にうっとりするんだよ。
じゃなくて。 私の知らないことを知ってる男って➡
すてきだな~って思ってた。 おお~ その尊敬がいつか➡
愛に変わるんだよ。 まっ そん時は泣いてもらう。
そうやって いつまでも待ってりゃいいわよ。
愛に変わらなかったら 泣いてもらう。
いいから 講義を聞けよ!
でもさ 少なくとも久男は➡
竜太先生のこと 愛に変わったよね 名古屋で。
いいよ んなことはどっちでも。 とにかく俺は半年間ちゃんとやるから。
ホントに半年で大学病院に帰るの? 帰るよ。
おっ 早くも愛に変わったか?
ちょっと つまんないだけ。
⚟(梅響)昼休み中 お邪魔しま~す。➡
あっ ひらりちゃん。 おお~!
先生 客が来たよ! 久々の客だ!
あのなあ 病院は客って言わねえの。 患者だろ。
いえ 患者じゃありません。
先生 名古屋まで わざわざ 足を運んでくださいまして➡
ありがとうございました。
ああ… どうも。
部屋頭としてお礼に伺いました。
それは わざわざ どうも。
若い連中ですから いろいろ 斜めに考えてるところもありますが➡
心の中では先生に感謝しているはずです。
ありがとうございましたっ!
いやいや… どうも。 もっとまともに挨拶できないの?
うるさいよ。 ⚟(梅ノ川)失礼しま~す。➡
ほら ここだよ。 藍ちゃん。
おい どうしたんだ? 梅響さんにプレゼントだって。
(藍)はい どうぞ。 ん?
この前 遊んだお礼か? うん!
よ~し 今度一緒に ごはん食べに行こうな。うん!
外で すみれさん 待ってるんですけど…。
え? じゃあ 入れてあげてよ。
すみれさ~ん。 ああ…。
お… おいおいおい おい 何してんだよ。
私に見られたら嫌だと思うのよ。 どいてよ!
(梅ノ川)すみれさ~ん こっちです。
(すみれ)すいません…。
藍がどうしても 直接手渡したいって 聞かないものですから…。
すいません…。 あの 私 小川すみれです。
突然伺いまして…。 ああ どうも 安藤です。
梅響さん どうも ありがとうございました。
じゃあ 私たち これで…。
あ… お茶でも。 いえっ あの 結構です。
じゃあ そこまで一緒に。
いえ… あっ… すいません!
よかったね~ 藍ね。
失礼いたします。 じゃ 失礼します。
(戸が閉まる音)
なるほど あれがうわさの すみれさんか。
何か 店にいる時と別人だった…。 うん 梅響と一緒だから。
えっ!? いい雰囲気じゃない? あの2人。
やだ! そういうの嫌い! 何 怒ってんの?
男と女 見れば すぐそういうふうにするんだから!
そうじゃなくて! 梅響は子供好きだし➡
お互い時々会ってりゃ 楽しくなるじゃないの 暮らしが。
もう~! 相撲のこと何にも分かってない人ね。
梅響は来場所 十両に上がって ここ一年がホントに大事な時期なのよ!
そんな時に 女がどうとか暮らしがどうとかって➡
言ってる場合じゃないってことぐらい 分かってよ!
別に女の友達ぐらい いたっていいだろ。 駄目!
なるほど… ひらりちゃんの好きな相手って 梅響か。
ええ!? …ったく 相撲も分かってないけど➡
女心ってやつも 全然分かってない人ね。
フンッ 分かってんの ホントは。 あんた 白雪姫気分なんだよ。
え?白雪姫は いつだって 7人の小人のマドンナだった。
ひらり姫の小人は 10人の梅若勢ってわけだ。
まあ そん中の部屋頭が すみれさんと仲よくなっちゃ➡
むくれるよな。 ふ~ん。
そんな気 全然ないわよ!
ただ大事な時は 相撲のことだけ 考えてほしいって言ってるの。
まあ むきになるなって。 ただ 何かいい感じだなと思っただけで➡
別につきあってるわけじゃないんだし。 つきあわれちゃ たまんないわよ 今!
まして彼女 13も年上よ。
へえ~ あんたって そういうことにこだわるんだ。 意外だな。
俺なら平気だね 10上でも13上でも。
小便臭え 二十歳やそこらのガキよりも ずっとちゃんとした会話できるもんな。
大事な時だから あれしちゃ駄目 これしちゃ駄目って方が➡
よくないよ 言っとくけど。
なら私も言わせてもらう。
18や二十歳でも いい女はいっぱいいます。
パターンで考えないで。
すみれさんとのこと 梅響に けしかけたりしないでよね!
もうっ…。 (乱暴に戸を開閉する音)
ったく… フンッ!
(恵子)すいません 木遣りの稽古に来て ごちそうになっちゃって。
(金太郎)いいってことよ。
俺の冷や麦は ちょっと違うだろ ええ?
(芳美)はい。 奥さん生きてる頃から 台所立ってたんですか?
(銀次)フンッ 立たねえよ。 うちのことは ほったらかしでよ➡
女とばっかり遊んで ええ? 母ちゃん質屋通いばっかりでよ。
男でも女でも 色気がなくなっちゃおしめえよ。
(みのり)やっぱりそう? (金太郎)そりゃそうだ!
あの… 誘いにくい人を デートに誘う時とか どう言うんですか?
どうもこうもねえやな。
「おい ちょっとこっちに来いよ」 これだよ。
やだ~。(銀次)ヘッ それで世の中通りゃ 苦労しねえよ。
俺は女じゃ苦労しなかったな。
みんな向こうの方から ひざまずいて来るからよ。
これでも昔はいい男でな➡
今でも面影残ってるなんて 言われてるけどな。
こんばんは~。おう。 あっ いらっしゃい。
ひらり。 ん?
冷や麦食え。 うん。
ひらりちゃんって いつもかわいいよね。
当然 好きな人はいるんでしょ?
いたけど 嫌いになった。 えっ!?
嫌い! たんか切ってやった。
あら…。 おめえ 誰にほれたの?
言わない。 もう嫌いになったからね。(銀次)フッ。
相手も嫌いになったの? ひらりのこと。
あれだけ言われりゃ 嫌いになるでしょうね。
もうさっぱり諦めた方がいいわね ひらりちゃん。そうよ。
(銀次)俺はそうは思わねえな。
一度ほれたら 心中するまで追うべきよ。 それがホントの恋ってやつよ。
なっ 今どきの女はよ プライドばっかり高くて➡
ちっと男が別向きゃ すぐに怒ってやめんだろ。
そんなやぼな気持ちでよ ええ? 恋なんつうのはできねえの。
命懸けて押しまくる これだよこれ。 ああ?
俺は別のをどんどん ひっつかめえた方が粋だと思うがな。
どう? ひらり。
やめる。 若い女 嫌いだって。
ホント? ったく バカにして!
(恵子)そうね 諦めたら? (芳美)若さはね~。
とにかくホッとした ひらりが竜太先生 嫌いになって。
それに若い子嫌いだって。 やったね。
それだから駄目なのよ みのり。 え…?
若くても年でも 好きになりゃ関係ないの。
そっ 特にけんかのあとっていうのが 一番 グワ~ンって接近するんだよね。
(芳美)私も危ないと思うな~ あの2人。
映画にもよくあるじゃない 「やっぱり あんたしかいない!」➡
「君が一番!」とかって叫んで ダ~ッと走って 抱き合ったりって。
やめてよ そんな…。 あの子がたんか切ったって➡
かわいいだけよ。 けんかになってないと思うよ。
ううん 結構きついこと言うの。
みのり これは 思い切った行動に出ないと負けるよ。
(梅若)さあ さあ…。
ああ どうも。 親方も。
(木原)親方。
(木原)親方 梅響の化粧まわしですよ。➡
是非 作らせていただこうと思って 盛り上がってるとこなんですよ。
いや でもまだ 上がれるかどうか…。
西の幕下筆頭で4勝3敗。 まあ 確実ですよ。
いや 私はね これなんか➡
似合うんじゃないかなと思うんですがね。
こっちもいいんじゃないすか? (緑風)いや 親方 今➡
それどころじゃ…。
いやいや どれも立派すぎるくらいで。
もしホントに 十両に上がれましたら 遠慮なく お受けいたします。
親方の代になってから 初めての関取誕生ですからね➡
我々 後援会としては 黙ってられませんよ。(笑い声)
あさって決まるんでしょ? ええ そうです。
それにこのあとね 梅ノ川 梅錦と 有望な新人が 後を続いてるでしょ?
親方 ホントの話 あと2年たつとね 梅若部屋の天下到来ですよ。
ハ~ハハハハッ! いや~ そうなると➡
やっと相撲が 両国に戻ってくるって 感じだなあ アハハハ!
相撲部屋があちこち移ってね 優勝旗が川を渡りっ放しだからね。
そうそう そうそう。 (笑い声)
親方 梅若部屋はね 両国の星ですよ!➡
ハ~ハハハハ!
それじゃ 前祝いに もういっぺん乾杯といきますか。
(木原)そりゃもう 何回やったって いいじゃないですか!
バンザ~イ! バンザ~イ!
もう ちゃんと脱がせろ! (明子)ああ ごめんごめん。
返事は一つだけ! もういいっ 自分でやる。はい。
はい。 うん。
ん? お茶?
親方…。
俺 両国の星だってよ…。
親方… 6億 ホントに作れますか?
(明子)口約束して もし買ってもらえなかったら➡
先代のおかみさん 困るのよ。
嵐月を6億で売れば 全部済むことなのよ。
それは絶対に嫌だと言ってるだろう。
分かった。 じゃあ もう 道は一つね。
私 構わないわよ どこへ行くのも。
うちの蓄えで 土地を買って 部屋を建てるとすれば➡
もう関東は無理だな。
福島か うまくいって栃木の奥だ。
フフッ いいじゃない。
両国じゃなくちゃ強くなれないって もんじゃないもんね。 フフ…。
福島にある部屋から 横綱が出たら 面白いじゃない。
お前 ついてなかったな 俺と一緒になって。
何言ってるのよ。
私 親方と一緒だと 何やっても楽しいから。
私ね 親方と結婚して 得したと思ってるのよ。
今までだって いろんなことがあって➡
上がったり下がったり 全然 退屈しなかった。
すまんな…。 違うってば。
私ね 上がったり下がったりしてるうちに 覚えたの。
何があっても 面白がっちゃえばいいんだって。
ねえ ここを離れることも 面白がっちゃいましょう。 ね?
ウフフ。
悪いことでも面白がろうと 明子は腹をくくっていました。
ただ ひらりたちと もう会えなくなる➡
そう思うと 胸がいっぱいになっていました。
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