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♬~
♬「君が跳んだ 水たまりへと」
♬「街の翳が」
♬「雪崩れてゆくよ」
♬「不意に 微笑う」
♬「ただそれだけで」
♬「胸の棘が抜ける気がする」
♬「手のひらの上に太陽を乗せて」
♬「心の暗がり照らし出しておくれ」
♬「Dreaming Girl Dreaming Girl」
♬「雨上がりの少女」
♬「Dreaming Girl 君と」
♬「めぐり逢えた」
♬「素敵な 奇跡」
♬「Dreaming Girl」
(リキ)<1泊2日の 短くも 温かい里帰りを終えて➡
修習地 福島へ戻ってきた のぞみ嬢ちゃんであります>
(達也)いらっしゃいませ。 (のぞみ)こんにちは。
何だよ… 出張じゃなかったのかよ? うん。 今 帰ってきたところ。
だからって 来んなよな。 いいじゃない 気に入っちゃったの。
いっつも すいてるんだもん。 よく言うよ。
何か 手伝おっか? 結構です。
えっ 東京? うん。
何だよ じゃあ 出張って ウソだったの?
フフッ ピンポン。 「ピンポン」じゃねえだろ。
達也のことを相談してきたの。 本当のお母さんに会ってること…。
えっ おふくろに!? うん。 それと お父さんにも…。
親父にまで!? マジかよ 信じらんねえ。
ねえ 達也…。 本当に ちゃんと東京に帰るわね?
当たり前だろ。 だから 最初から言ってんじゃん。
ここだって 短期の約束だって。
だったら いいわ。 じゃあ 好きなようにしなさい。
(達也)うん? だから 約束を守って 東京に帰るなら➡
好きなようにしたらいいって言ってるの。
バイトも… それから 本当のお母さんに会うのも。
何だよ 急に。 お母さんも そう言ってた。
「達也が会いたいなら 好きなようにしたらいい」って。
「帰ってくるのを待ってる」って。
俺 別に会いたいってわけじゃ ねえんだけどな。
えっ?
(達也)ありがとうございました。 はい。
(小銭の音) (達也)どうも。➡
どうも ありがとうございました。
まっ 旅行みたいなもんかな。 旅行? あの人に会うのが?
旅行ってさ 意外なことが起こったりしてさ➡
「へえ~ 俺って こういうやつだったのか」なんて➡
思っちゃったりすること あるじゃない。 あんな感じかな うん。
ごめんね。 (達也)うん?
しゃべっちゃって ごめん。 でもね 隠してて あとで分かった方が➡
余計 お母さん 嫌だろうと思ったの。
いいよ 別に。
頂きます。
…で 親父は? 何だって?
お父さん? 達也にね 2人の母親を持たせてしまった以上➡
周りが 会うのを止めることはできない… そう言ってた。
ふ~ん。 相変わらず 無責任な言い方。 達也…。
まっ でもさ それなりに みんな 俺のこと 心配してくれてるってわけだね。
当たり前じゃない! 私なんてね わざわざ 新幹線代まで使って➡
東京 行ってきたのよ。
なあ…。 うん?
隠しといて あとで分かったら嫌だって 言うんだったら 俺も言うよ。
フフッ 何? 改まって。
おふくろ… 赤松と つきあってるらしいぜ。➡
結局 口説き落とされちゃった らしいんだって。➡
純愛 全うしてんだってさ。
そう…。 よかったじゃない。
(達也)大丈夫かよ? えっ?
あっ… 大丈夫に決まってるじゃない。 どういう意味?
桃ちゃんが言ってたんだ。 あっ… 何を?
姉ちゃんが… 赤松に ほれてるかもしれないって。
やめ… やめてよ もう! (達也)違うのか?
違うわよ。
やめてよ もう。 そりゃ 男としては好きだけど ほら➡
人間としては考えられないわよ。 (達也)はっ? それ 逆じゃねえの?
えっ? 「人間としては好きだけど➡
男としては 考えられない」…。 えっ そう言わなかったっけ?
(達也)うん。 あっ… もう やめてよ。 違うの! もう。
違うのよ… 違うの。
分かったよ。 そこまで 言うんだったら 信用してやるよ。
「やる」って 何? 「やる」って…。
でも… おふくろ びっくりしてたな。 えっ?
いや… 言っちゃったんだよ。 はずみで。
「姉ちゃんが 赤松に ほれてるかもしれない」って。
ええっ!? (達也)結構 ショックって感じだったな。
当たり前じゃない! どうして そういう無責任なこと言うの?
分かんねえ。 分かんないって…。
やっぱ 俺も 赤松とつきあうのは嫌だって 思ってんのかな…。
いや そりゃ 嫌だぜ。 何で 赤松なんだよ。
つきあうんだったらさ 誰か 全然 知らないやつにしてほしいよな…。
姉ちゃんだって嫌だろう? 好きじゃなくたって 嫌だろう?
え… そんなことないわよ。 私は賛成よ。
本当かよ?本当よ。 へえ~…。
本当だってば。
<断ち切った思いとはいえ…➡
もろ手を挙げて賛成 …とまでは言えない➡
少々 複雑な のぞみ嬢ちゃんでした>
☎
(あづさ)はい も…。 あら のぞみ… どうしたの?
聞いたわよ 達也から。 ☎(あづさ)「聞いた」って 何を?
赤松さんのこと。 結局 つきあってるんだって?
あ…。 ☎私 違うからね。
えっ?
達也が 変なこと言ったらしいけど➡
私 赤松さんのことなんか 好きじゃないからね。
あっ… ねえ のぞみ…。
☎そりゃ 好きだけど そういう好きじゃないの。
本当に 純粋に 弁護士として 人間として 好きなだけなの。
だから 応援する。
ねえ… ねえ のぞみ…。 ☎大丈夫。
私は お母さんの娘ではあるけど もう 子供じゃないの。
ばっちり協力してあげる。
☎じゃあ。 それだけ 誤解のないように言っておこうと思って。
明日 早いから。 じゃあ おやすみ。
♬~
<ほんの少し 胸の奥が チクンと痛みました。➡
でも こうやって祝福しないと➡
あづさ先生からも 赤ゲンからも 卒業できないような気がしたのです>
(うらら)あっ 電話がい? うららちゃん…。 うん お母さん。
ああ そうがい。 ほれ。 あっ サンキュー。
東京は 元気がい? うん。
ねえ うららちゃん。 うん?
ううん…。 あっ 久しぶりに 俳句でも詠んでよ。
俳句をがい? うん。 じゃあね…➡
あっ そうだ。 「いちご」をお題に ひとつ…。
う~ん フフ… 簡単だわい ヘヘヘ。
「再会の いちごをつぶす うれしさよ」。
あっ いい! それなら川柳じゃないよ。 うん!
そうがい。 ヘヘヘ…。
♬~
<小生も 東京より一句。➡
「すぐそこに 幸せ見えて いちご熟る」>
♬~
<涙が こぼれたわけではないけれど➡
27歳の ちょっぴり ほろ苦い 失恋記念日でありました>
(育子)おはようございます! (星野 怜 のぞみ)おはようございます!
皆さん。 今日は 申立人のお母さんが➡
秀樹君を お父さんに返しに来る日ですよ。
デリケートな場ですので 私たちも 心して立ち会いましょう。
(3人)はい。 (北山)しかし いいですか?
子供を引き渡す約束はしてあっても 実際 その段になってみると➡
感情的になって 引き渡せなくなることもあるし➡
暴力沙汰になる可能性も ゼロとは言えません。
(3人)はい。 緊急事態になった時のために➡
書記官室には 話が通してありますから もし万一 そうなった時には 星野君➡
君は すぐに連絡に走ってください。 (星野)分かりました。
あっ それから 南田さん あなたは担当として➡
今日は 最後に 次の調停期日を ご両親に説明してください。➡
もう多分 あちらも 随分 感情的になってると思いますので➡
十分に配慮して 役目を果たしてください。はい。
頑張ってください。 はい。
(健一)本当に 秀樹を 連れてくるんでしょうねえ?
お母さんは約束してくださいました。
本当かなあ? 何せ 幼稚園の帰りに 人さらいをした女ですからねえ。
約束の時間まで あと5分です。 5分だけ 信じてみませんか?
まあ いいですけど…。
(ノック)
(怜)見えました。
(健一)さあ 秀樹 おいで。
ちょっと…。 ほら 早く下ろして!
お父さん 落ち着いてください。
お母さんは 約束を守って いらっしゃったんですから。
お母さん 約束を守ってくださって ありがとうございました。
では… お願いします。
(勝子)本当に 調停には 応じてくれるのね?
ああ…。
さあ… おいで。 父さんと帰ろう。
(泣き声)
(健一)秀樹…。 (勝子)秀樹…。
チクショー…。 誘拐しといて なにが調停だよ!
おい 離せよ!何するのよ! 離しなさい!何するのよ!
(怜)やめてください! (星野)やめてください やめてください!
やめなさい!
秀樹君。 今日からね お父さんのうちで また 暮らすのよ。
おばあちゃんも待ってるんだって。 いい子にして帰れるかな?
(秀樹)はい。
南田さん。 す… すみません。
今日のところは お帰りください。
次回以降の ちょ… 調停の日時に 関しましては え~っと…。
7月6日を予定しております…。
<のぞみ嬢ちゃんの試練は まだまだ これからも続くようですが➡
ちょうど そのころ➡
思いがけない人物が 福島の地に降り立っていました>
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