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♬~
♬「君が跳んだ 水たまりへと」
♬「街の翳が」
♬「雪崩れてゆくよ」
♬「手のひらの上に」
♬「太陽を乗せて」
♬「心の暗がり照らし出しておくれ」
♬「Dreaming Girl Dreaming Girl」
♬「雨上がりの少女」
♬「Dreaming Girl 君と」
♬「めぐり逢えた」
♬「素敵な奇跡」
♬「Dreaming Girl」
(ドアが開く音) (達也)いらっしゃいませ…。
(桂子)こんにちは。 フフッ。
今日は 遅くなっちゃった。
う~ん アイスコーヒーにしようかな。
(リキ)<達ぼんが 生みの母 桂子さんに会っている…。➡
まんじりともできず 朝を迎えた のぞみ嬢ちゃんでありました>
(のぞみ)行ってきます。 (うらら)はい 行ってこ。
(みどり)行ってこせ。 行ってきます。
<しかし なんたる皮肉…。➡
まさか この問題が 自分に突きつけられようとは…>
生みの親か…。
(ドアが開く音)
(星野)おはよう。 おはようございます。
早いねえ。 ゆうべ 何もできなかったから。
頑張るなあ。 宿題 出されましたから。
ああ…。 「親権変更の調停では 何が一番大事でしょうか」ってやつ?
分かりっこないですよねえ。
裁判修習 始まって まだ ちょっとしか たってないんだから。
でも あれ… 裁判官としての経験なんて 関係ないと思うんだけど。
えっ? 部長は 君に 人間として➡
生みの親と子供の関係をどう考えるか 聞いたんだよ。
はあ…。
どうしたの?
簡単には 答えが出ないなと思って。
あっ… 何でもないです。
弟のこと?
あっ いや… 実の母親の顔を 見に行くって言ってたからさ。
はい…。 そのあとも 何度も会ってるみたいで➡
ちょっと びっくりしました。 そう…。
昨日は 「生みのお母さんに 渡した方がいい」なんて言ったけど➡
うちのこととして考えると複雑です。 まあな…。
すぐ 揺れちゃって 情けないんですけど…。
いいじゃない。
揺れたっていいと思うぜ。➡
揺れなくなったら おしまいだよ。➡
自信 持てよ。
はい。
<星野君の助け船に なんとか 元気を取り戻して…➡
いよいよ この事件の本当の当事者 秀樹君と会うことになった➡
のぞみ嬢ちゃんでした>
(育子)すみません。 お母さんは 少しの間 外で お待ち願えますか?
(勝子)えっ? (育子)今日は➡
秀樹君の気持ちを伺いたいんです。
私がいては駄目なんでしょうか?
今日は お父様も いらっしゃらないし 公平を保つためです。
まさか 途中で あの人に 返すわけじゃないでしょうね?
(育子)裁判所は そんなことしません。 すぐ終わりますから。
秀樹…。 ママ お外で待ってるからね。➡
ちゃんと いい子にしてるんですよ。
(育子)ママのおうちは楽しいですか? (秀樹)はい。
(育子)どんなところが楽しいですか? テレビゲームがあるから。
ああ そう。 ず~っと ママのおうちに➡
いることになってもいいですか? はい。
そう… じゃあ 今度は パパのことを聞きますね。
パパのとこに戻りたいですか?
はい。 それは どうしてですか?
お池に コイがいるから。
ああ そう ありがとう。 じゃあね もう一つね…。
これは答えにくいんだけど よく考えて 答えてね。
はい。 秀樹君が パパのうちに戻るか➡
ママのところにいるか どっちがいいですか?
う~んと… どっちでもいいです。
(育子)本当~? どっちでもいいの?
はい。 どっちでもいいです。
はあ… 南田さん 何か あれば…。 はい。
じゃあ おねえちゃんも もう一つ 聞いていいかな?
はい。 秀樹君は ママのこと 好き?
じゃあ パパは…?
僕 パパもママも どっちも嫌いです。
南田さん 今度は お母さんと 話しましょうか?
はい。
(怜 星野)じゃんけん ぽい。 あっち向いて ほい!➡
じゃんけん ぽい。 あいこでしょ。➡
あっち向いて ほい。 (星野)よし。
(怜 星野)じゃんけん ぽい…。
どっちも… 嫌いですか?
お願いします。 秀樹君を 一旦 お父さんに返してあげてください。
そして 調停の結果を待ってください。
お母さんが 秀樹君を返さない限り➡
お父さんは 調停には応じないって言っています。
訴えを起こすとも言っています。
返したら… おしまいです。
私 分かってます。 こういうケースは 私には勝ち目がないんです。
裁判所は 「今までどおり 父親のもとで 暮らすように」って そう言うんです。
でも たとえ 親権変更は無理でも➡
月に何度かの面接交渉権は 得ることができます。
私は 一緒に暮らしたいから 親権変更の申し立てをしたんですよ。
そんなことも分からないんですか?
あなた 私と同い年だなんて 言ってたけど…➡
私の気持ちなんか 絶対に分からないわ。
前途洋々の司法修習生なんかに 27歳で バツイチで➡
子供を産んでいる女の気持ちは 分からないって言ってるの。
確かに 分からないと思います。
でも… 秀樹君は お父さんも お母さんも どっちも嫌いっていうことは➡
とても悲しいことだと思いました。
一日も早く 「好きだ」って言えるように なってほしいって思いました。
一緒に暮らすことだけが➡
「好きだ」って言えることには つながらないと思いました。
お願いします。
私だって… 5歳の子供に 「嫌いだ」なんて言葉 言わせたくないわ。
秀樹を… 返します。
♬~
お母さん 納得して帰られました。 これで ひとまず 安心だわ。
(北山)ご苦労さん。 ありがとうございます。
宿題のおかげです。 (怜)あら 答え 出たの?
はい。 私なりに…。 じゃあ 言ってごらん。
はい。 どっちの親の方が 子供を思っているかも➡
大切ではあるんですけど➡
どっちの親に育てられた方が 子供が より幸せでいられるかが➡
より大切だと思いました。
うん… 大体 そういうところだね。
でも まだ 喜ぶのは早いですよ。 肝心の調停は これからです。
はい。
(育子)それじゃあ 早速 今後の方針を決めましょうか。
<ひとまず 秀樹君の事件は➡
解決に向かって 動きだしたようですが…>
(達也のいびき)
<隣で いびきをかいている 達ぼんの一件の方は➡
どうやって解決したらいいのか➡
見当も つきませんでした。➡
そして のぞみ嬢ちゃんが選んだ方法は…>
(徹)よいしょ…。
(徹)あっ… やあ…。
突然すいません。 ちょっと ご相談したいことが あるんですけど…。
そう…。 ああ いいよ。
達也が? はい。
桂子さんっていう人に… 実のお母さんに会ってるんです。
それも… 何度も…。 そう…。
私も 一回だけなら しかたがないって思うんですけど➡
何度ともなると ちょっと 責任 感じちゃって…。
責任?
私が 住んでる所を調べたんです。
「自分を産んだ人が どんな顔をしてるのか➡
どうしても見たい」って言うから 私が調べて➡
2人で こっそり パート先に 顔を見に行ったんです。
どうしたらいいのか分からなくて…。
やっぱり その人のことは➡
ここに相談しに来るのが 一番いいと思って…。
ああ…。
実のお母さんって思うと 強引に 「会うな」とも言えないし…➡
かと言って このまま ないしょで会ってるなんて➡
何だか お母さん かわいそうだし…。
いや お母さんは… 驚かないと思うよ。➡
達也な… 最初 ここへ 住所を聞きに来たんだ。
聞きました。 そのことは ちゃんと➡
お母さんにも言っといた。
お母さんは 何て? (徹)うん… 覚悟はしてるって言ってた。
2人の母親を持たせてしまった以上 達也が どっちに会いたいと思おうと➡
止めることはできない… そう言ってた。
そうですか…。
お父さんも そう思ってる。➡
達也が 「会いたい」と思うんなら 周りには 何にもできないって。
でも… いくら 覚悟してるって言ったって➡
このまま会い続けてたら やっぱり お母さん 嫌だろうし➡
家の中だって おかしくなっちゃいます。
みんな バラバラに なっちゃうかもしれません。
バラバラ?
達也… 最近 お母さんを避けてるんです。
私… その人のせいかと思うと つらいんです。
ああ そうだな…。
少しだけ 待ってくれるか? 何か できることがないか 考えてみるよ。
まあ 一回ぐらい 親父だってとこ 見せたいしな。
♬~
<初めて ほんの少~し 父親というものに触れた気がした➡
のぞみ嬢ちゃんでありました>
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