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♬~
♬「君が跳んだ 水たまりへと」
♬「街の翳が」
♬「雪崩れてゆくよ」
♬「不意に 微笑う」
♬「ただそれだけで」
♬「胸の棘が抜ける気がする」
♬「手のひらの上に太陽を乗せて」
♬「心の暗がり照らし出しておくれ」
♬「Dreaming Girl Dreaming Girl」
♬「雨上がりの少女」
♬「Dreaming Girl 君と」
♬「めぐり逢えた」
♬「素敵な 奇跡」
♬「Dreaming Girl」
♬~
(北山)どうなんですか? 覚醒剤を 持っていたというのは本当なんですか?
答えなさい! ヒロコ。
(ヒロコ) うるせえんだよ! すっこんでろ じじい!
被告人は 落ち着いて答えなさい。
傍聴人は私語を慎んでください。 (ヒロコの父)はい。
(リキ) <いや~ 突然 驚かせてすみません。➡
ここは 福島地方裁判所。➡
のぞみ嬢ちゃんたちは いよいよ 福島での最後の修習➡
裁判官の実習に 臨むことになったのであります>
いかがですか?
裁判官の側から被告人を見ると 緊張感があるでしょう?
(一同)はい。 それでいいんです。
緊張してください。 緊張しなくちゃいけません。
私はね 皆さんに 最低でも➡
刑事 民事 合わせて 30件の事件を担当してもらい➡
判決を起案してもらおうと 思っているんです。
(油座)30件!? いや~ 数に驚いてもらっては困りますよ。
やってもらうのは 判決起案だけではありません。
それぞれの事件ごとに 証人尋問で何を聞くか➡
法律論を どう解釈するか➡
そのつど 皆さんのご意見を 聞かせてもらいます。
え~ ちょっ 解釈…。
裁判官はね 神様じゃないんです。 正しい判断をするためには➡
たくさん勉強し たくさん経験し たくさん考えるしかないんです。
(一同)はい!
まあ 硬い話は この辺にして メンバー紹介といきましょうか。
私 北山が刑事裁判を担当します。
そして こちらの吉田さんが民事裁判を…。 (吉田)よろしく。
それから 右陪席の橋本さんです。 橋本です。
<裁判所の修習は 殺人事件や窃盗 覚醒剤などの事件を裁く 刑事裁判と➡
お金の貸し借りや損害賠償といった トラブルを扱う 民事裁判の➡
2組に分かれて行います。➡
どうやら のぞみ嬢ちゃんは 星野君 怜ちゃんと一緒に➡
まずは 刑事裁判組に入ったようですが➡
例によって 肩に 力が入っているようですね>
(のぞみ)広いな…。
(ドアが開く音)
星野さん。 (星野)あっ 何だ。 君も ここにいたんだ。
裁判官って どんな感じなのかなと思って。
ふ~ん… 任官に 興味 出てきたの?
あっ そういうわけじゃないですけど。
この間の検察修習 すっごく充実したっていうか…➡
軽はずみな言い方すると 面白かったです。
うん… 俺もだよ。
あんなふうに 生に 人間と接する機会 プライベートじゃ なかなか ないからな。
はい。 だから 弁護士って決めつけるんじゃなくて➡
検事とか 裁判官とか 真面目に考えてみようかなと思って。
ふ~ん。 いいじゃない。
星野さんは? 弁護士に 迷いはないんですか?
う~ん…。
俺は 初志貫徹。
へえ~。 相変わらず 意志が強いな。
そう言っちゃうと かっこいいけど… 親父の問題あるだろう?➡
たとえ 執行猶予とはいえ 父親が有罪になってるからな。
お父さんに そういう前歴があるから 採用されないってこと?
本人じゃないのに?
「偏見がある」って 言ってるんじゃないんだぜ。
ただ… ああいう親父 持ってる分➡
人より 被告人の気持ち 分かるような気がするんだ。
だから 多分 弁護士になるのが 一番 向いてるんだよ。➡
君は迷えばいいじゃない。 まだ 希望出すまで時間あるんだし➡
ゆっくり 考えろよ。 はい。
<のぞみ嬢ちゃんは 迷っているようですが➡
そういえば… もう一人 さまよえる男が ここにおりました>
(真紀)お母さん どうした? (達也)おふくろ?
ううん。 産んだ方のお母さん。 あれから 会いに行った?
行かねえよ。 もう会わない。 いいの…?
誰が産もうと 俺は俺だからな。 じゃあ。
♬~
ただいま~。 (薫乃)お帰り。
(桃子)お帰り。 達ちゃん これ 食べてみて。
はい。 どう?
うん うめえ。うん。 (薫乃)でしょう?
桃子さんに教わってね 名古屋風にね エビの天ぷらを入れてみたの。
ね~。ね~。 珍しいじゃん。 仲よく。
まあ 週に1回くらいはね。 そうそう 月に1回ぐらいはね。
叔父ちゃんは? 先 店 行った。
ふ~ん。 おふくろは? あっ あのね 往診の帰りにね➡
何か お友達と会って お食事してくるんですって。
ふ~ん。 じゃあ 俺 上で食うわ。
あら 一緒に食べればいいじゃないの。
遠慮しとくよ。 お二人で仲よく どうぞ。 まあ!
いいじゃないですか お義母さん。 たまには 嫁姑 水入らずで。 ねっ?
あら そう? うん。
(桃子)お友達って 誰でしょうねえ?
さあ? 聞かなかったけど 獣医さんの集まりか何かじゃないの?
はあ~…。 何?
あっ いえいえ…。 お義母さん。 うん?
私 結構 嫉妬してるんですよ。 シット?
お義母さん お義姉さんを ひいきするんだもん。
おんなじ嫁なのにさ…。
あづささんはね もう 嫁じゃありませんよ。
あ~ そうか… そうですよねえ 離婚したんですもんねえ。
そうよ。 でも 考えてみたら 変だと思いません?
離婚した嫁と一緒に住んでるなんてさ。
んっ おいしい! これ…。
う~ん!うん! 本当。ねっ。
いいじゃないの。 ねっ? 離婚したからってね➡
全く 赤の他人ってわけじゃないんですよ。
のぞみと達也の母親なんだし それに 病院もありますからね。
それは分かりますけど 世の中の 一般から考えたら やっぱり変ですよ。
普通は離婚したら出ていきますよ。
病院 畳んだって 出ていきますよ~ん。 ねっ?
(ため息)
あづささんもね… 「出ていく」って言ったわ。
えっ!? いつ?
離婚届を出した 前の晩。
2人でね 朝まで 話したの。 へえ~…。
あづささん 悩んでたわ。
「徹のことを もう待つ自信がなくなった。➡
でも この家に のぞみと達也を置いて 出ていくわけにもいかないし…➡
どうしたらいいのか」ってね。 分かる…。 それで?
私 頼んだのよ。
「堅く考えないで いてほしい」って。
だって 徹と一緒に暮らした年月より あづささんの方が ず~っと長いのよ。
ねっ? まあ… 「ほかに行くところが ないんだったら 病院のこともあるし➡
無理に出ていくようなことを しないでね」って。
「今までのように 一緒に やっていきましょう」って…。
お義兄さんが戻ってきた時のことって 考えなかったんですか?
徹は もう帰ってこないと思ったの。
あの夜ね… 私も あづささんと同じように 徹のことを諦めたの。
なるほどねえ…。 それが 諦めたはずの お義兄さんが➡
お義姉さんと やり直したいなんて 言うから➡
話が ややこしくなっちゃったんですよね。 あら。
別に ややこしくなんかありませんよ。 私は 徹を諦めたんです。
(薫乃)20年ぶりに帰ってきたからって 許すつもりはありません。
お義姉さんが ここを出ていったとしても?
あづささんが 出ていく?
あっ いや たとえですよ たとえ。 ほら お義姉さん だって モテるんだもん。
この先 縁談ぐらい あるかもしれないじゃないですか。
それとこれとは 別ですよ。 え~?
あづささんが出てったからってね グータラ息子 家に引き入れるような➡
そんな 節操のないことはしません。
徹にしたって… 許されずとも 立派にやっているところを見せてこそ➡
初めて 男になるのよ…。
フフッ… さあ そんな話は やめて さあ 食べましょう。
は~い。
すいません。はい。 頂きます。
は~い。 頂きま~す。
何? あづささん 「ここを出ていきたい」って言ってるの?
えっ? いや まさか… たとえですよ たとえ。
あっ お義母さん これ 一番おいしい尻尾のところ。
あ~い… あっ ちょっと大きかったかな?
(あづさ)ちょっと 罪の意識…。 (赤松)えっ?
フフッ うち 今日 巻きずしだったから。 (赤松)そうか。 ハハハ…。
ああ… あの いや 言おうか言うまいか 迷ってたんだけどさ…➡
達也… 会いに行ったらしいぞ。
えっ? 彼女に。
桂子? ああ。 名前は名乗らなかったらしいが➡
そのパート先へ 顔を見に行ったらしい。 そう…。
いや… 徹さんに 住所を聞きに行ったってことは➡
知ってたんだけど…。 そうか。
あっ でも… どうして あなたが?
えっ? ああ この間 ここに来た。
桂子が!? うん。
いや 何で 今頃 達也が訪ねてきたのか 気になったらしいんだよ。
そう…。
いや 「俺は何も知らん」と言ったよ。 ああ 君とのことを… 言えなかった…。
そう…。
だから こうなったらさ はっきり させといた方がいいと思ったんだよ。
だって そうだろ? 堂々としていたいから。 うん?
<この2人… 本当に 一緒になれるのでしょうか?>
<まだまだ 片づけなければならないことが たくさんあるようです>
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