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♬~
♬「君が跳んだ 水たまりへと」
♬「街の翳が」
♬「雪崩れてゆくよ」
♬「手のひらの上に」
♬「太陽を乗せて」
♬「心の暗がり照らし出しておくれ」
♬「Dreaming Girl Dreaming Girl」
♬「雨上がりの少女」
♬「Dreaming Girl 君と」
♬「めぐり逢えた」
♬「素敵な奇跡」
♬「Dreaming Girl」
(桃子)あっ。
(のぞみ)叔父ちゃん もう終わり? (優)おう のぞみ。 あっ 星野君。
(星野)こんばんは。 (2人)こんばんは。
あれ? ねえ 赤松さんのお見舞いに 行ったんじゃなかったっけ?
行ったんだけど あの… 疲れてるみたいだったから➡
置いて すぐ帰ってきたの。 あ~ そうか。
じゃあ まだ食ってないんだな。 あ~ いいよ いいよ。
残ってるから 焼いてやるから。 そう?
残り物の ミックス焼き。 これが一番おいしいんだな。
ありがとう。 (桃子)どうぞ。
(星野)すみません。
あっ そうだ。 あの~ 赤ちゃん 出来たそうで…。
おめでとうございます。 (優 桃子)ありがとうございます。
もうね 皆さんのおかげですよ。
「皆さん」って… まあちゃんが頑張ったんでしょう?
(優)あ~ そうか。 ハハハ…。
んっ… また来た。
つわり? ああ。 結構ひどいんだよ。
大丈夫か? うん…。
おい… そんな ひどいのか?
まあちゃん 先に帰ってもいい?
ああ もちろんだよ。 いいよ いいよ。 気を付けてな。
あっ 叔父ちゃんも一緒に帰ってあげて。
いや。 それは できないよ。 だって…。
あっ 私 焼けるから。 それから 後片づけも しといてあげる。
いや でもさ…。 あの 俺だったら気にしないでください。
そうですか? じゃあ お言葉に甘えようかな。
どうぞ 甘えてください。 じゃあ そうしよう。 なっ?
桃子 行こう。ごめんね。 ううん いい…。
気を付けてね。 すみません。いえ。
あの… 火の元だけは気を付けて。 はい。後で また来るから。
じゃ 私 焼きます。
本当にできるの? 簡単よ。
はい 焼けましたよ! どうぞ。 ありがとう。
あれ? 君は? あっ… 今 私 いいです。
びっくりさせられたんで おなか いっぱいに なっちゃいましたから。
勝手なんだけどさ 俺 今日は➡
あの人が堂々と仕事をしてるところ 見たくて あそこ 行ったんだ。➡
胸に 何 抱えてても たとえ どんなことがあっても➡
堂々と 次の仕事こなしていく あの人が見たくて➡
東京 帰ってきたんだ。
実はさ 俺 弁護士になるの やめようかと思ってさ…。
どうしたんですか? 何か あったんですか?
目的 なくなったんだ。
「目的」って お父さんの? ああ。
「なくなった」って どういうことですか?
再審を申し立てするんじゃ なかったんですか?
その必要なくなったんだ。
皮肉だなって思ったよ…。
赤ゲンの被告人と同じように… 俺の親父も ウソついてたんだ。
ウソ?
親父さ… 金 もらってたんだ。
会社に はめられて 一人で 詰め腹 切らされて➡
贈賄の罪 かぶったって話したよな? はい…。
「一人で かぶった」ってのは 本当なんだけど…➡
それと引き換えに 金 もらってたんだ。➡
会社の金 使い込んでてさ➡
それ 帳消しにしてもらう代わりに 罪かぶったってわけ…。
80万。 その使い込んだ金。
気が小さい人だから 断れなかったらしい。
で… おふくろや 俺たちにも 本当のこと言えないで➡
真面目一本の 会社のために 討ち死にした父親 演じてたんだ。
(星野)眠れなかったよ ゆうべ…。 本当 もう やめようかって思った。
俺さ… ただ 親父を助けてやりたくって➡
弁護士 目指したんだ。
その目的なくなったんだからな…。
目的なくなったのに 惰性で続けるなんて 不純な気がしてさ…。
(星野)でも 考え直したんだ。 やっぱり 弁護士 目指そうって…。
ここまで頑張ってきた自分を 認めてやってもいいんじゃないかって➡
思ったんだ。
だから 赤ゲンが頑張ってる姿 見たかったんだよ。
あの人に どやしてほしかったんだ。
でも よかった。 何が?
これで 星野さんまで修習生辞めたら 私 ちょっと落ち込むわ。
えっ?
フフッ…。 はい?
いや… お互い とんでもない 1週間になっちゃったな。
はい。 久しぶりに うちで ゆっくりしようと思ってたのに。
「うちで ゆっくり」かあ。 羨ましいねえ。 ゆっくりできる うちがある人は。
羨ましがられるほどのものじゃ ありません。
ウソくさいって言われたんですから。
ウソくさい? 何それ。
赤松さんが母に言ったんです。 お見舞いに行った時に。
「君たち仲よし家族は ウソくさい。➡
出てった親父を悪者にして まとまってるつもりに なってるだけだ」。
あっ… ごちそうさま。
すごいこと 言うんだな。 はい。 母も 私も 大ショックでした。
(星野)そりゃ ちょっと ひどいなあ。 いくら何でも 他人の範囲を超えてるよ。
ええ…。
あっ 俺も手伝うよ。 すみません。
どういう関係なの? えっ?
赤ゲンと 君のおふくろさん。
どういう関係って… 友達なんです 大学時代の。
どうしてですか? いや 別に 変な意味ないんだけどさ➡
さっきも見舞いに来てたみたいだから 結構 親しいのかなと思って…。
母が見舞いに? うん。 俺が行った時 いたよ。
さっきの総菜も 君のおふくろさんが 持ってきたんじゃないかな。
そうだったんですか…。
あっ…。 何?
本当は 友達じゃないんです。
えっ?
赤松さん うちの母のことが好きなんです。
実はね 母にプロポーズしたんです。 ええっ?
それも なんと 「学生の時から ず~っと好きだった」っていうんですよ。
純愛。 ちょっと待ってよ…。
「学生の時から」って… 君のおふくろさん 学生結婚して 君 産んだんじゃないの?
だから 当時は諦めたんです。 気持ちを告げずに 身を引いたんです。
それが 20年ぶりに再会して 父と離婚したって聞いて➡
再燃したってわけなんです。 ふ~ん。 …で?
さあ? 母は「つきあう気はない」って 言ってます。
「病院 畳んで 祖母をほったらかして 出ていくわけにはいかない」。
そう言ってます。 う~ん… なるほどね。
でも… お見舞いに行ったってことは➡
もしかしたら 気持ちが動いてるのかもしれませんね。
君… いいの? えっ?
君 赤ゲンに ほれてるじゃないか。
フフッ また それ? やめてください。 違います。
どうして 27歳の私が よりにもよって➡
あんな おじさん 好きにならなきゃいけないんですか?
いけなくは ないよ。 いけなくは ないけど…➡
好きになる時は なるんだよ。➡
気持ちって 自分で コントロールできないもんじゃないか。
届かないとか 伝わらないって時に限って 余計 好きになるもんじゃないか。
あっ… 何 言ってるんですか? もう… 違います。
仮に そうだったとしても 私は➡
2人は結婚したらいいって 思ってるんです。
なにも 赤ゲンと…。
実はね… 母の方も 赤松さんのこと 好きだったらしいんです。
でも 不倫じゃありませんよ。 つきあったとかじゃないんです。
「ちょっと気持ちが揺れただけ」…。
「お父さんを訪ねてくる赤松さんと 話をするのが楽しかっただけ」。
そう言ってました。
私は 母を責める気にはなりません。
誰か相手がいても ほかの人に ひかれてしまうことって ありますから。
うん… それは分かるよ。 誰だって そういうことあるよ。
だから 母が もし 赤松さんと結婚したいって言ったら➡
私 絶対に祝福したいんです。
もう離婚したんですし➡
このまま 年取るだけじゃ かわいそうですから。
おばあちゃんのことも 達也のことも➡
私が応援して クリアしてあげたいって思ってるんです。
そう…。
はい。
本当に きれい事じゃなくて…➡
幸せになってほしいって思ってるんです。
あっ 焦げが取れない…。
♬~
大丈夫かよ?
何がですか?
(星野)無理すんなよ。
好きなら 好きで しょうがないじゃないか。
しょうがない? ああ…。
しょうがないことって あるんだよ。
そうですね。
私 初めてなんです。
世の中に望んじゃいけないものがあるって 知ったの。
今まで 私は 欲しいものは 欲しいって言ってきました。
手に入らないものは いっぱいあったけど➡
ちゃんと 「欲しい」って言ったから 気が済みました。
だから… 手に入れたいものを諦めて 泣いてる人 見ると➡
「バッカじゃないの? ちゃんと欲しいって 言わないから いけないんだ」って➡
そんなふうに笑ってきました。
でも… バカなのは 私です。
「欲しい」って言えないから つらいんだってこと➡
知らなかっただけなんですから…。
しょうがないってこと 知らなかっただけなんです。
泣けよ。
(星野)一回 泣いた方がいい。
♬~
(リキ)<つらいのは もちろん➡
のぞみ嬢ちゃんだけでは ありませんでした>
♬~
<「冬空に 焦げ付いてゐる 恋心」>
♬~
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