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♬~
♬「君が跳んだ 水たまりへと」
♬「街の翳が」
♬「雪崩れてゆくよ」
♬「不意に 微笑う」
♬「ただそれだけで」
♬「胸の棘が抜ける気がする」
♬「手のひらの上に太陽を乗せて」
♬「心の暗がり照らし出しておくれ」
♬「Dreaming Girl Dreaming Girl」
♬「雨上がりの少女」
♬「Dreaming Girl 君と」
♬「めぐり逢えた」
♬「素敵な 奇跡」
♬「Dreaming Girl」
(瑞穂)裁判長様! (ざわめき)
(裁判長)どうしました? 父を助けてください! お願いします!
(裁判長)証人は 勝手に発言をしては…。 父は 悪くありません!
私が 父を 「死のう」と誘ったんです!
(ざわめき)
(裁判長)静粛にしてください。➡
証人は これから 証言の機会が与えられますので➡
それまで 勝手に発言をしないように。 いいですね?
申し訳ありません。 それでは 弁護人 どうぞ。
(竹永)はい。 え~ 弁護人は ただいま 証人が発言した内容が➡
すこぶる重要と考えますので まず その点から聞きたいと思います。
西村瑞穂さん あなたは 今➡
「お父さんを死のうと誘った」と 言いましたが どういうことですか?
はい… 私は 父に 「一緒に死のう」と言いました。
(竹永)それは いつのことですか?
最後のドライブの時です。
最後のドライブの時というのは 事件のあった日のことですね?
はい。 (竹永)場所は どこですか?
浄土平の ドライブインです。
父は お店が潰れて 車も 売らなくてはならなくなって➡
「もう 死んでしまいたい」と 言ったので➡
「それなら 一緒に死のう」と 言いました。
お父さんは どうしましたか?
はい。 父は「許してくれ」と言って➡
排気ガスを 車を洗う時に使う ホースにつないで引き込みました。
ですから… あの… 父は 私のせいで 死ぬ気になったんです。
(竹永)分かりました。 そのことについては それで結構です。
では 今度は 助けられた時の 状況について お尋ねします。
あなたは いつ 誰に助けられたか 覚えておりますか?
はい。 よく覚えています。 お父ちゃんが…➡
父が起こして 車から出してくれました。
父は 「ごめん ごめん」と言って 泣いていました。
そうすると あなたが助かったのは お父さんが起こして➡
車から連れ出してくれたからだ ということですね?
はい。
あなたは 今でも お父さんのことが好きですか?
私は 今も昔も これからも 父のことが好きです。
父のことだけが好きです。
これからも ずっと 一緒に暮らしたいと思います。
おかしいですね。 君は検察庁で➡
「お父さんが 排気ガスを引き込んだ時は➡
眠っていたので 全く 覚えていませんでした」と➡
そう答えているじゃありませんか。
あの時は まだ… あの… 頭が ぼんやりしていて➡
はっきりしたことは 覚えてなかったんです。
後になって だんだん思い出してきました。
君のお父さんは 君を殺そうとしたんだよ。
そんなことを簡単に忘れますか?
私は 父と一緒なら 死ぬことなんて 何とも思っていません。
裁判長様! どうか 弱い父を 助けてください。 お願いします!
もう 結構です。
(裁判長)それでは 終わります。 証人は 下がってください。
(裁判長) 弁護人 次の証人に移りたいと思います。
はい はい…。
(裁判長)どうしました?
(竹永)あ~…。 次の証人は え~ 茄子佳織さんですね?
はい。 それが… まだ到着しておりません。
(裁判長) 困りましたね。 到着するんですか?
もうすぐ来るとは思うんですが…。
来ません。
母は 法廷には参りません。
私は 最初から 来るわけないと思ってました。
何で そう思ったの?
母が 父のために 証言など してくれるはずないからです。
(のぞみ)でも 東京では「来てくれる」って おっしゃったわよね?
あんなの その場限りの 口から出任せです。
母は もともと 来る気など なかったと思いますよ。
そんなことないわ。 お母さん 本心で 来てくれるって…。
甘いですね。 えっ?
あの人は 世界一の ウソつきです。
男の人が出来てからも 1年以上 父と私を だましていたんですから。
ウソつきは 君じゃないのか? 何で ウソなんか ついた?➡
「私が父に 死のうなんて言った」 ってことは ウソだろう?
はい。 (相楽)まあ~ 何でウソの証言なんかしたの?
母が来なかったからです。 母が証言に来なかったから➡
私が 父を助けなくてはと思ったんです。
思いつきで いいかげんなこと言うなんて もっての外だ!➡
「ウソをつくな」なんて きれい事を言ってんじゃないぞ。
いいかげんな証言してたってことが 分かったら ほかの本当のことまで➡
信じてもらえなくなるから 言ってるんだ。➡
二度と ウソの証言なんかすんじゃねえぞ。 いいな!?
(相楽)まあまあまあ… ちょっと あんた そんな言い方しなくたっていいのよ。➡
ねっ? 相手 子供なんだから。 (竹永)いいんだよ。
きっと 何か事情があったのよ。
お母さんに もう一回 頼んでみよう。
(星野)そうだな。 第2回公判には 必ず 来てもらおう。➡
もう ウソなんか つかなくて済むようにな。
無理です。 そんなことないわ。 きっと来てくれます。
来ません。 来ます!来ません!
♬~
(佳織)すみません。 連絡もしないで 申し訳ありませんでした。
いいえ。 でも どうして お見えにならなかったんですか?
お待ち申し上げていたんですよ。
やはり 別れた者が関わるのは 筋ではないと思いまして。
そんなこと おっしゃらないでください。
瑞穂ちゃんのお父さんを助けるためには お母さんの証言が必要なんですよ。
でも 私と主人は 離婚したんです。
いいえ 次の裁判にも 出るつもりはありません。 すいません。
♬~
私の詰めが 甘かったのかなあ?
(星野)そうだな。➡
遠慮しても始まらないだろ。
仰せのとおりです。
けど このままじゃあ 裁判官の心証 悪いよなあ。
再就職先も まだ決まってないのよね。
簡単じゃないよ。 美容院も 東京と違って 数がないし➡
殺人未遂事件の被告ってことで 雇う方も やっぱり考えちゃうんだよな。
借金の整理と 再就職先と それから 母親の証言が そろわないと➡
執行猶予も難しいのよね。 うん…。
でも このまま 諦めるわけにはいかないからな。
うん… いかない。
何してるの?
心配するなよ。
次の裁判までに お父さんの仕事先 見つけるからな。
私も きっと お母さんに 証言してもらえるように頑張る。
もう一回 竹永先生と一緒に 東京に行って 頼んでくるから。
フフ…。 うん?
ご自分が 東京に 行きたいからですか?
えっ?
南田さん 東京 行って あの人に会いたいんでしょ?
あの人? 弁護士さんです。 ひげ 生やした。
ああ 赤ゲンのとこ 行ったんだ。 ええ…。
一緒に 流しそうめん 食べたんです。
流しそうめん? フフフ… あの人らしいなあ。
面白い おやじだろう? はい。
南田さん あの人のことが 好きなんですよね?
何 言ってるの? 当たってると思うな。
それで 星野さんは 南田さんが好きなんですよね?
えっ!?
大人って すぐ 誰かを好きになるんですね。
(恭子)お疲れさまです。 (あづさ)あ~ 今日は 何か➡
忙しかったわねえ! 終わっていいわよ。
はい。 じゃあ あの 失礼します。 お疲れさま。
あっ お疲れさまです。 (薫乃)あら ご苦労さま。
お疲れさま。
あら お義母さん。 大変ねえ 毎日毎日。
どうしたんですか? 急に。 あ… どうもしないけど…。
ん~ あづささんも働くだけじゃ かわいそうだなと思って。
ええっ!? エッヘヘヘ…。
あの… 遠慮しないでね。
何ですか?
相手がいるんなら おつきあいしても いいのよ。
はっ!? ただ… 隠さないでちょうだい。
フフッ… それだけ。➡
あっ じゃあね あの 御飯 出来てますからね。
お義母さん。 (薫乃)えっ?
赤松さんのこと 言ってるんですか? ええっ?
優さんたちに 何か 聞いたんでしょう?
ええ~っ? 違うんですか?
いや あの… 聞いてはいないのよ。
ただね この間 赤松さんを 優たちのお店に お連れした時にね➡
優たちの様子が 何だか おかしかったのよ。
じゃあ やっぱり…?
ああ 違います! おつきあいなんか してません。
本当? 本当です。
ああ… じゃ この際だから言いますけど 「一緒になろう」って言われました。
ええっ!? でも… 私 そんな気はありません。
あづささん…?
別に 家族がいるからとか 遠慮してるからとか➡
そういうことじゃ ありませんから。
もう 今更 大学の時の友達と そういうことになる気は ないんです。
だから 心配しないでください。 ねっ?
どんな わがまま言っても 一緒になりたい人が出来たら➡
ちゃんと 言いますから。
分かった。 じゃあ 本当に 相手が出来たら 遠慮しないでね。
もう~! お義母さんこそ! ええっ? あら嫌だ…。
私は そんな年じゃ ありません。 いいえ まだまだ現役です。
ほら! お肌ピチピチ まだ スベスベ。 嫌だ!
(リキ) <「勝手にやってろ」って感じです>
♬~
ただいま。 ただいま帰りました。
(うらら)お帰り。 御飯 出来てるぞい。
(みどり)今日は きのこ飯。 秋の味覚だねえ。
(松男)はあ~ 夏も終わりだない。 あっ 久しぶりに ひらめいた!
「きのこ飯➡
この夏 いろいろ ありました」。
お見事! あんまり お世辞 言わない方がいいわよ。
(松男)あっ… ハハハ…。
瑞穂ちゃん 夏休みの宿題 できたのかい?
はい。 あの… いろいろ ありがとうございました。
明日 施設の方に戻ります。
新学期が始まるまでという 約束でしたので。
大丈夫? もし よかったら…。
いつまでも ご好意に 甘えるわけには まいりません。
でも 嫌なんでしょう? 世の中には➡
我慢しなくてはならないことも あります。 運命ですから。
<のぞみ嬢ちゃんの方は もちろん➡
「勝手にやってろ」ってわけには まいりません。➡
何しろ 運命と 闘わねばならないのでありますから>
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