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「君が跳んだ 水たまりへと」
「街の翳が」
「雪崩れてゆくよ」
「不意に 微笑う」
「ただ それだけで」
「胸の棘が抜ける気がする」
「手のひらの上に太陽を乗せて」
「心の暗がり照らし出しておくれ」
「Dreaming Girl Dreaming Girl」
「雨上がりの少女」
「Dreaming Girl 君と」
「めぐり逢えた」
「素敵な奇跡」
「Dreaming Girl」
(リキ) 朝です!
何かが また 大きく動きそうな一日です
(のぞみ) あっ 痛っ! (みどり) 大丈夫かい?
大丈夫 大丈夫…。 アハハハ。
どうぞ。 (松男) どうも。
いや~ ここさ 移ってきて いがったない。 なして?
こだ若えお嬢さんに 飯 よそって もらえんだもんない ハハハ。
(うらら) 姪っ子さ 目尻下げて なじょすんだ?
母ちゃんは 東京さ 行って 毒舌になったんだがら!
いいがら いいがら。 慣れっど 快感になってきたから。
おじさん 打たれ強いもんね。 んだ! 何つったって
農協でも 苦情処理係みてえなもんなんだから。
なるほど! うん! ハハハ…。
あんた… 苦情処理も いいげんと 定年まで 農協さ 勤めるつもりがい?
さあ…? (みどり) 何だい? それ。
いや もし やる気あんだら ここで 酪農 やっても構わねえぞい。
どうしたんだい? 急に。 どうしたってことも ねえげんちょも…。
私が死んだあとで この牧場を どうすっがど思ってない…。
うららちゃん 「死んだあと」なんて…。
本当だよ。 何 言いだすかと思えばない。 ねえ。
どっか 体の具合でも 悪いんですか?
悪ぐねえ。 ただ 私も
遺言状 書いといた方が いいべと思ってない。
遺言状? (うらら) 驚くことは ねえべよ。
東京の薫乃さんだって 書ぐらしいがら。
(達也) えっ 遺言? (あづさ) そうよ。
薫乃が? ハハッ へえ~ 遺言なんてさ 金持ちだけが書くもんだと思ってたよ。
へえ~。 …で 何て書くの? もしかしてさ 俺に全部くれちゃうとか?
(薫乃) そうよ。 えっ 本当?
本当よ。 あづささんと のぞみと 達也にね
狭いけど この家と土地を 譲ることに決めたの。
だから 達也も お姉ちゃんと一緒に お母さん 助けていってね。
マジだったの?
私と お母さんと 達也? ほだ。
おかしいわ それ。 本当なら相続人は お父さんと優叔父ちゃんなのに…。
さすが 弁護士の卵だない。
んだから「徹さんと優さんさは 相続を諦めろ」って言っでるみでえだ。
なして また?
どうしても あづささ 病院と うちを 譲りてえんだと。
(松男) 気持ちは 分かりますげんと… 実の息子だもんない。
(みどり) で… 姉ちゃん どうするつもりだべ?
(あづさ) お義母さん。うん? 達也もいますから 改めて言いますけど
その件は お断りします。 えっ?
どう考えても 息子2人差し置いて 離婚した嫁が相続するなんて
おかしいですよ。 おかしくったっていいじゃないの。
うちは あなた とっくに おかしな家族なのよ。
今更 人様と おんなじにすることないわよ。
それも そうだよな…。 (あづさ) 無責任なこと言わないで!
無責任なこと言ってませんよ 私は。
嫌だ お義母さんに 言ったんじゃありません。 達也に。
誰でもいいわよ。 とにかくね 私の気持ちを素直に受けてよ。
私はね… あづささんの老後を心配して こんなこと言ってるのよ。
ああ… 私 まだ老後なんて…。
あら すぐよ! もう すぐよ~ ほら ここも…。
(時報)
2人で 押し問答やってるってわけね。
(うらら) ああ どっちも 引かねえんだかんない。
う~ん でも 複雑な気分だなあ…。
お母さんには ず~っと 病院 やっててほしいけど
お父さん 切り捨てられるみたいで つらいし…。
ああ 薫乃さんは
あづさが 肩身の狭い思いしねえで 病院 やってけるようにって
気ぃ遣ってくれたらしいんだげんと…。
けど… 義兄さんも 優君も
東京の お義母さんが 亡くなったからって
義姉さんを追ん出すようなこと しねえと思うげんと。
う~ん 自分が死んだあとのことは きっちりしておきてえんでねえのかい?
死んだあとなんか「なるようになれ」って 気楽に考えりゃいいのにない…。
はあ~ 分かってねえない おめえらは。
年寄りはない 死んだあとこそ みんなして
幸せに いてほしいもんなんだわ。
自分では 何にも してやれねぐなんだがんない。
(みどり) んだら 母ちゃんは 「向こうのお義母さんの
言うとおりにしろ」っつうのかい?
いや そだごとは通んねえ。 何だかんだ言ったって
息子を切り捨てるようなことを してはなんねがんね!
でも 難しいなあ。
お母さん 病院 やってかないと 食べていけないし…。
そんなこと ありませんよ! 病院 畳んだって
いくらだって生きてく道は あります。 まあ 強気ねえ。
強気じゃないと 生きてけませんもん!
そうかしら? 私は「柳に雪折れなし」で 生きてきましたけどねえ。
あっ お義母さん 柳なんかじゃありませんねえ。
あら! じゃあ 何かしら? そうですねえ…
あっ 梅の枝って感じかしらね?
折っても折っても 出てきますもんね あれ…。
ねえねえねえ 柳でも梅でも 何でもいいけどさ コーヒーちょうだい。
(薫乃) まあ~ 自分で いれなさいよ。
(あづさ) そうよ! もう受験生じゃないんだから…。
とにかく 遺言の件は考え直してください。 私 もう心配いりませんから。
本当に強情なのねえ あづささんは。 お義母さんも。
ああっ 割った! あっ!もう ほら お義母さん…。
こういう時は「逃げるが勝ち」です
あ~あ せっかく バイト 休みだっつうのに
あんなんじゃ 家にいれねえよ。 あっ 頂きます。
叔父ちゃん どうするの?
(優) 「どう」って あのばあさん 言いだしたら 聞かないとこあるからな。
困るんじゃないの? 財産 もらえなかったりしたらさ。
いや そりゃまあ いいとして… はあ~ 俺も いろいろ考えちゃったよ。
お前の父ちゃんは どうなっちゃうんだろうとかさ
義姉さんも 家なんか もらっちゃったら 出ていけなくて
かえって 負担になるんじゃないかとかさ…。
ふ~ん なるほどね…。
(桃子) なにが「なるほどね」よ! 偉そうに!
まあ 本当は 兄貴が戻って みんなで 一緒に暮らすのが 一番いいんだけどな。
でも 無理じゃん。 離婚しちゃったんだから。
まあな…。 (桃子) もう行く?
ああ 仕入れ行って その帰りに。 (桃子) じゃ 頑張って!
ああ…。 じゃ 達也 ゆっくりしていけよ。 (達也) うん…。
行ってらっしゃい! (優) はい。
叔父ちゃん 何 頑張るって? うん? ああ プロレスファンの集い。
ふ~ん…。 頑張るって言えば のぞみちゃんさ
頑張ってるかしらねえ? フッ 頑張ってるでしょ。 あの性格だもん。
22メーター95センチです!
(竹永) 22メーター95センチ?
本当に 22メーター95センチか?
間違いありません! はい…。
あらら… こりゃ 相当 動かしたなあ こいつは。
(星野) この柵ですね? (竹永) ああ こうやってな
3か月に1度ずつな 気付かないように 土地を広げるやつがいるんだよ。
今回の場合は… ほら
7センチも 動かしてるよ。
えっ たったの 7センチですか?
何 言ってんだよ お前! 7センチったってな
この奥行きが あんだよ? 面積にしたらな
それなりの広さになるんだよ。
他人にとっては 小さなことでも 当事者の欲には限りがないってこと。
おっ あんた なかなか 分かってんねえ。
しかしよ… 「もともとは こっちの家の 土地だった」って主張だから
やっかいなんだな…。 おう 南田君 ちょっと貸して。
はい。 これ 持って 持って… これ 持って。
昔の図面 見ても 正確じゃないからなあ。
じゃあ どうするんですか? うん? う~ん まあ… ゆっくり
和解させるしかねえかなあ。
どっちも 確たる証拠ねえんだからよ。
時間 かかりそうですねえ。 (竹永) ああ 報酬は少ねえわ…。
かあちゃんが 一番嫌がるなあ こういう仕事は。
何で 先生は受けるんですか? ああ? 私は 「何でも屋」だから。
何でも屋?ああ。 「何でも やります」 ってのが 私の看板でなあ。
どんな ちっぽけな事件でもよ 関わってる人間にはよ 真剣だかんな。
…な~んて ちょっと いい格好だったかな? ハハハハ。
こら~! 何してるだ?
おめえら 菊池んとこの回し者だべ!?
いや 回し者じゃなくてね 私 あの こういう者…。
(相楽) あ~ん! だから申し上げたでしょう!
あそこの境界争いは 絶対に解決しませんって!
そんなこと言ったって 誰も受けなくて 殺し合いになったら どうすんだよ?
あ~ 大げさな! あそこはない
ああやって 死ぬまで せめぎ合いを続けるんです。
今まで どんな弁護士が入ったって 駄目だったんだから!
だから それを解決できたら すごいってことだろう!
はあ… んだらば ずっと やっててください。
そのかわり 事務所の採算は 別にしてもらいますからね!
何だべ! お前は 金だけか!?
あんたが そういうもんだから 私が お金のこと
考えなくちゃ なんないんじゃないの! あ~ この アッペチンゲが!
何 語ってんの このデレスケが! 何だよ? このカプラ!
あ~ このドスムクレ! ドスムクレは お前だろ? お前が…。
あら ちょっと! あんた 何… デレデレデレ… デレスケなんだ!
やっぱり あれは 本当に仲が悪いのよ。 そんなことないって。
あれで 結構 うちに帰ったら 仲よく 飯でも食ってるよ。
ええ~ だって あれだけ すごいケンカするのよ。
アッペチンゲ? そう ドスムクレ?
(笑い声)
はあ~。
そうか…。 うん?
君 知らないんだよな 親のケンカ…。 うん…。
でも 見えないなあ。 何が?
ちゃんと 両親そろってて 結構 甘やかされて育ったように見えるよ。
甘やかされては きたわよ。 そう…。
まあ 厳しくもあったけど…。 そう。
子供の時なんてねえ お母さん 男かもしれないと思ったもん。
フッ フフフフ…。
はあ… あ~あ こんな話 してたら 東京に帰りたくなっちゃった。
何だ~? もう ホームシックかよ? うん。
(クラクション)
(油座) お~い 早ぐ! もう 皆 乗ってますよ~!
は~い! 行こう。 うん。
おいしい? うん。
(純一郎) こんばんは~! いらっしゃいませ~!
どうも。 (真紀) どうも。(純一郎) ああ 元気?
ごめんね。 今日 まあちゃん いないから カレーか ピラフぐらいしか
できないんだけど いい? ああ いいですけど どうかしたんですか?
(桃子) うん… 調理師学校の同窓会…。 ああ そうですか。
(勝照) ウッス! (純一郎) あら…? あっ…。
ちょちょ… どうしたんですか? これ。
(桃子) 試合で やられちゃったんだって。 ウッス!
あらら 大丈夫ですか? ウッス?
ねえねえ 叔父ちゃんさ 「プロレスファンの集い」って言ってなかった?
私 そんなこと言ったっけ?
そんなことより あんた お代わりしなさいよ。 (皿が割れる音)
大丈夫ですか!?
大丈夫!? ちょっと おなかが… 痛っ!
医者だ 救急車! 大丈夫かよ?
どうしよう? まあちゃん いないのに。 まあちゃん… 電話 電話…!
ごめんください! 赤松さん!
(赤松) おっ…! あっ…。
あなたは…。 どうも ご無沙汰してます。
いや… どうしたんですか?
いや 実は あの… ちょっと ご相談が ありまして…。
ああ… ちょっと 酒 入ってるけど いいかな?
ええ そりゃもう…。 飲んでてくれた方が いいぐらいなもんで。
あっ そう。 いや~ ここんとこね 忙しくて 掃除も してないんだよ。
まあ どうぞ どうぞ。 あっ… じゃあ 失礼します。
一体 何の相談なんでしょう?
のぞみ嬢ちゃん! 東京は また 一騒動 起こりそうですよ!
(吠え声)
たまには こっちにも 顔 見せてください!
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