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「君が跳んだ 水たまりへと」
「街の翳が」
「雪崩れてゆくよ」
「手のひらの上に」
「太陽を乗せて」
「心の暗がり照らし出しておくれ」
「Dreaming Girl Dreaming Girl」
「雨上がりの少女」
「Dreaming Girl 君と」
「めぐり逢えた」
「素敵な奇跡」
「Dreaming Girl」
(星野) 俺は 君が好きなんだ。
ただし… 心配するなよ。
好きは好きでも どうこうする気はないから。
俺 一刻も早く まともな弁護士になって
親父の事件 ちゃんとしたいんだ。
それに… 君が好きなのは 赤ゲンだしな。
(のぞみ) えっ? 君 赤ゲンに ほれてるよ。
それは 人間として ほれてるんじゃなくて…。
やめてください。 何 言ってるんですか?
(リキ) 天敵 星野雄治の爆弾発言に
心の奥を グサッと やられちまった のぞみ嬢ちゃんでありました
こんばんは。 (桃子) ああ。(優) おう。
あっ 純ちゃん…。
(純一郎) どうしたんだよ? あ… ううん。 来てたの?
うん。 不忍通りに 一軒 得意先があってさ…。
何だよ? 座れよ。 あっ うん。
何だよ? 何か 変だぞ。 あっ そう?
(優) ああ。 (桃子) うん。 変。
アハハ… ちょっと疲れちゃったかな。
お前 また 頑張り過ぎちゃったんじゃねえのか?
まあね。 裁判実習でさ 弁護人の役 指名されて
張り切ってんだよ。 (桃子) そうそう。
へえ~ すごいじゃないか! やったな!
うん。 ありがとう。 まあ 模擬裁判なんだけどね。
でもよ 本当の裁判みたいに 「裁判長 異議あり!」とか やるんだろ?
もちろん! 証人もいれば 傍聴人も ちゃ~んといるのよ。
へえ~!
見たいね! のぞみが こう 検事か何かに ビシビシッて やり込められるところ。
検事…。
あっ ごめん。 やっぱり帰る。
(2人) えっ?
あっ あの~ 裁判の予習とか しなきゃいけないから。
またね 純ちゃん。 仕事 頑張ってね。 おう…。
じゃあね! (優) おう。
のぞみ! えっ?
大事なもの 忘れてるぞ。
あっ… ごめん。
ありがとう! じゃあ。
(桃子) 行ってらっしゃい。
はあ… 大丈夫かな? あいつ。
俺は 君が好きなんだ。
(鶴島) ただいまより 模擬裁判を行う。
(鶴島) では 裁判長。(油座) はっ。
そろったようなので始めてください。
何だ?
(怜) 失礼します。 9組の小牧と申しますが
起案を提出して 時間に余裕ができましたので
この模擬裁判を 傍聴したいと思いますが…。
裁判長 どうですか?どうぞ どうぞ。
失礼します。
これより 被告人 山田一郎さ に対する…。
(笑い声)
傷害被告事件の審理をします。 え~ 被告人 前さ お越しください。
(笑い声)
検察官 起訴状を朗読してください。
「被告人は 鈴木浩二と共謀の上 平成5年10月3日 午後…」。
いよっ! 始まりました 始まりました。
何やら 難しい言葉が いっぱい 出てまいりましたが…
被告人の行為が 正当防衛にあたり 無罪とされるべきことについては
罪状認否において述べたとおりです。
裁判自体は もともと それほど 複雑なもんではありません。
今回の模擬裁判のポイントは 正当防衛。
被告人は 酔っ払いに絡まれていた女性を 助けた通行人であります。
腹を立てた 女性のボーイフレンドと 一緒に 酔っ払いを殴り
大きなケガを負わせたとして 起訴されたわけなのですが
さて 弁護人の役を担った のぞみ嬢ちゃんの作戦は…
もう一度 確認します。
あなたは 酔っ払って 女性の髪をつかんだ 江本さんが 女性から手を離したあとは
一切 暴行を加えていないんですね? はい。
では 被害者が 手を離したあとは 殴ったり 蹴ったりしたのは
女性の連れだった 神崎さんだけなのですね?
そうです。 なるほど。
では あくまで あなたは 江本さんをやめさせたい一心で
手を出しただけなのですね? そのとおりです!
私は とっさに 助けに入ったんです。
殴りはしましたけど それは 引きはがすためでした。
なのに 追っかけて暴行した人と 同罪になるなんて ひどいと思います。
よく分かりました。 私の方は 終わります。
検察官も 何が 質問がありましたら…。
はい。
目撃者の証言では あなたと神崎さんは
逃げる被害者を 一緒に追いかけたと ありますが どうでしょう?
ええ。 それは 必死で助けようとしてたので
その反動というか 勢いで 追いかけてしまっただけです。
「勢い」ですか…。 なるほど。
ということは あなたが勢い余って 反動で追いかけるほど
被害者は 暴れたということですか?
そうです。 酔っ払ってましたからね。
私が 引き離そうと 後ろから 手をかけた時
向こうの肘で 頬を打ち 口の中を切ったくらいですから。
口の中を切った? それは腹が立ったでしょう。
そりゃ カッと来ましたよ。 カッと来て どうしました?
(被告人役) 「どう」って? (星野) カッと来て
実は 殴ったりしたんじゃないんですか?
(被告人役) してません! 私は あくまで 助けようとしただけだと
言ってるでしょう。
へえ~。 口の中まで切ったのに 何も しなかったなんて
よほど 抑制の強い方なんですね。
怒りの言葉の一つも 浴びせなかったんですか?
異議あり! 誘導尋問です!
いや。 これは重要なことなので 続けて 聞きたいと思います。
被告人 どうですか?
(被告人役) はい… 言うことは言いました。
何と言ったんですか?
「この野郎 やっちまえ」って。
汚い言葉ですけど 私も カッとしてましたからね。
改めて 確認します。 あなたは 「この野郎 やっちまえ」と言ったんですね?
(被告人役) ええ。 「この野郎」とは 誰のことですか?
被害者です。 言うくらい当然でしょう。 私だって 口を切ったんですからね。
でも 殴ってはいませんよ。 (星野) それは 分かってます。
あなたは 殴っていません。
しかし 神崎さんが 殴る蹴るの行動に出たのには
あなたの 「この野郎 やっちまえ」という言動が
少なからず影響を与えてるとは 思いませんか?
それは…。
終わります。
(赤松) 「この野郎 やっちまえ」は 明らかに 挑発行為。
故に 被告人は 共同正犯により 有罪。 違うか?
懲役6か月 執行猶予2年でした。 うん。 まあ 妥当だな。
しかし 詰めが甘いねえ。
「やっちまえ」って言ったのを 知らなかったのか?
殴ってないことの裏付けに 終始したんだな?
あ~あ。 いきなり 大負けしちゃった。
何を言っとるんだ。 「勝った 負けた」 なんてのはな 10年早いぞ。
えっ?
君は まだ 負けた段階にも達しとらん。
分かってます。
でも 有罪っていうのは 割り切れないと思いませんか?
法律なんていうのはな もともと 割り切れんもんだ。
はあ…。
いいか? 絶対に妄信するな。
ここと ここで考えろ。
はい。
フフッ… と言っても 今の君の頭じゃ…。 いや… まっ それも無理だな。
法律自体を知らんのだから。
フフッ…。 ああ?
あっ すみません。 ちょっと おかしいこと 思い出したから。
何が? ないしょです。
あ~ それに… 君が好きなの 赤ゲンだしな。
ちょっとした勘違いの話です。
ああ… そうか。
あっ そうだ! おう どうだ?
星野検察官を呼んで 福島行きの壮行会でも やるか?
ええっ? おう。 だって 来週 福島へ たつんだろうが。
あの 私… 星野さんに 会いたくないんです。
えっ どうして?
メタメタに やられましたから… さすがに 悔しいんです。
いいじゃないか。 一緒に 福島に行く仲だろうが。
いえ! 私も プライドがありますから。
それに 今日 うちで みんなが 壮行会やってくれるんです。
あっ そうだ! 赤松さんも 来ませんか?
えっ? いや~ 俺は いいよ。
いいじゃないですか。 一回ぐらい うちに来てくださいよ。
水入らずで やれ! 「水入らず」も 何も ありません。
ねっ? 叔父が おいしいもん 作ってくれるんです。
仕事がある。 じゃあ 終わってからでもいいですから。
ねっ?
(あづさ) ええっ!? 来るの? ううん。 遠慮したみたい。
変なとこで てれるのよね 中年って。 ハハハハハ!
うん? 何が おかしい? ううん。
あっ おかしいと言えば 星野さん おかしいのよ。
私がね 赤松さんのこと 好きだって言うのよ。え~?
そんなはずないじゃないね。 20も 年が離れてるのに。
まあ そりゃ 人間としては 好きだけど。 ねえ?
(達也) お~い 用意できたってよ。 はい。
のぞみ!
みんな いると てれくさいから 先に言っとく。
福島行っても しっかりね。
実務とか こう いろいろあるだろうけど 思ったとおりに やりなさい。
うん。
頑張れよ。 失敗しても 泣くんじゃねえぞ。
何よ 自分こそ頑張りなさいよ。
まだまだ 問題の種は 尽きぬようですが…
それでは 我が 南田のぞみの 旅立ちを祝して 乾杯!
(一同) 乾杯~!
刻一刻と のぞみ嬢ちゃんが 東京を旅立つ日は近づいておりました。
うっ… さみしい!
さて来週は「兄弟は 他人の始まり?」の巻。
福島にやって来た のぞみ嬢ちゃんの前に
またまた怪人物が登場!
この件を引き受けるか否かは あとで 検証してみようじゃないか。
乗りました。 私も 乗ります。
一方 谷中では 何やら大騒動の予感! こいつは見逃せませんぞ。 ワン!
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