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「君が跳んだ 水たまりへと」
「街の翳が」
「雪崩れてゆくよ」
「手のひらの上に」
「太陽を乗せて」
「心の暗がり照らし出しておくれ」
「Dreaming Girl Dreaming Girl」
「雨上がりの少女」
「Dreaming Girl 君と」
「めぐり逢えた」
「素敵な奇跡」
「Dreaming Girl」
(あづさ) いいみたいよ!
(リキ) のぞみ嬢ちゃんを見舞った帰り 久しぶりに
赤ゲンと 一杯やることになった あづさ先生でした
鍋なんて してもらえると思わなかったわ。
(赤松) 家で食う時は ほとんど 鍋さ。 切って 入れて
作りながら 仕事もできるしな。 でも 手際いいわね。
えっ? いや 男が 一人で 毎日 鍋なんか食っててみろ。 変だぜ。
本当に 女の人 いなかったの?
えっ? ああ… いや 一緒に住んだことはないよ。
そう? 振られてばっかり。また~。
いや 本気になるとさ すぐに 逃げちゃうんだよ。
「赤松さんて 疲れるわ」だって。 ハハハ…。
ああ! あなた 変に 真面目すぎるとこあるもの。
昔から そうだった。 何でも ムキになって…。
私 覚えてるわ。 あなた
就職が決まらなくて ゴロゴロしてる あの人に よく言ってた。
「何で そう簡単に諦めるんだ。 自分を見限るなよ」って。
(赤松) いや 嫌いだった。 こだわってて
何でも こだわって打ち込んでしまう 駄目でも なかなか諦めない自分を。
そう? でもな 最近
自分を やっと 認められるように なったんだよ。
この仕事は 幸い 諦め禁物だからな。
仕事を頼みに来た人の人生 捨てないで やってかなきゃならんだろ?
おう もういいぞ。 ええ。
よし…。ありがとう。 頂きます。 はい どうぞ。
んっ 熱っ! フフッ。
でも 気楽に生きて 何もかも 諦めちゃう人より よっぽどいいわ。
何で… 離婚した? ええっ?
いや… 何十年も待ったんだろ?
だったら 離婚するにも それなりの 理由ってもんがあるだろう?
簡単よ。 失望したの。 失望?
これでもね あの人が帰ってきたら こうしてくれるだろうか
ああしてくれるだろうかって いろいろ 考えたの。
20年も待ったから 期待ばっかり 膨らんじゃったのよ。
(赤松) うん…。
ペシャンコに されちゃった…。
あの人 何も してくれなかった。 謝っただけ。
これから どうしたいのかさえ 言わなかった。
よく言うじゃない 「離婚って 紙切れ一枚で済んじゃうのか」って…。
本当 あの感じだった。 簡単だった…。
ハハッ これからは気楽に生きるわ。
駄目なものは スパスパ切り捨てて 諦めて。
フフッ… 俺は無理だな。 とても諦めきれない。
だから これからも こだわって 生きてくよ。
そう? はあ… 私は 身軽。
翔んでいきそうなくらい!
どうしたの?
いたわってくれるんだったら大丈夫よ。
赤松さん…。
俺… 一つだけ諦めたものがある。
君だ。
あいつが いたから…。
何よ 今頃。
(赤松) でも… もう あいつは いない。
よして。 離婚した女を 哀れに思ったんなら 心配 ご無用よ。
今すぐじゃなくても… いいんだ。
ごちそうさま。
あづさ先生に こんなことが起こったとも知らず
のぞみ嬢ちゃんは いつもの朝を迎えました。 そして…
(薫乃) もしもし。 あら 何だ 優?
うん… お昼? あ~ いいわよ。 うんうん。
はい 分かりました。 じゃあ 待ってます。
優さん? うん。 あの~ どうしたんでしょうね?
店のランチが終わったら こっちへ来るから
御飯 一緒に食べないかって。 あら。 じゃあ 何か また
試作品でも ごちそうしてくれるんじゃないですか?
(うらら) 今度は 「16文グラタン」かい?
「16文豚カツ」だったりして。 (達也) 俺 要らねえ。
そんなこと言わないで 楽しみにしてましょうよ。 ねえ?
う~ん そうねえ…。
(優) はあ~ 何か だまし討ちみたいで 嫌だなあ。
(桃子) しかたないわよ。 だって 言ったら
お義母さん 「来るな」って 言うかもしれないじゃない。
けど 何なのよ~ 「さよなら」なんて言っといて
2日後に来るなんてさ。
(徹) 悪いな。
あっ おはよう! もういいんだ? お~ おはよう!
行ってきます。 (のぞみ) はい。 頑張ってね。
行ってきます。 おはようございます。
おはようございます。 おはようございます!
(眞弓) おはよう! もう いいの? はい。 かえって 元気になっちゃいました。
アハハハハ!社長さんは? ああ。 あんた!
(内海) おう。 何だい? 昨日は ありがとうございました。
今日 一日 お休み頂いて また 仕事します。
よろしくお願いします。 そうか。 無理すんじゃねえぞ。
はい! (眞弓) もう行くの?
ああ。 敵は 迎え撃つもんだ。
敵…? (眞弓) フフフ 今日は裁判所へ行く日なの。
ああ…。 和解についての話し合いをするの。
10回目。 10回目ですか…。
今度 受け入れなかったら 多分 判決になるんだって。
奥さんは 和解を勧めてるんですよね?
勧めてなんか いないわよ! そんなことしたら ぶん殴られるわよ。
だから こっそり 赤ゲン先生に頼んで
あの頑固者 和解で 納得してもらうようにって
お願いしてんの。 でも 先生も 大変だよねえ。
夫婦で 逆のこと 頼まれるんだから。 アハハハ…。
聞いてもいいですか? うん?
いいわよ~! 何でも 聞いてちょうだい。
どうして 判決より 和解なんですか?
私なら 判決もらって 白黒つけたいって思います。
最初は 私だって そう思ってたわよ。 今でも 少しは そう思ってる。
でもねえ… あの人 本当に 復讐するつもりらしいのよ。
判決が出たら その判決文を
週刊誌や新聞に載せてもらうって 言ってるの。 そして 相手が
医者として やっていられないように してやるんだって…。
向こうが娘を殺したんだったら 今度は こっちが
相手の将来を葬ってやるんだって。
その話をする時 あの人 まるで違う人みたい。
まるで 鬼みたい…。 人間って あんなに 怖いもんかなあって思うくらいよ。
私ね あの人 これ以上 鬼になってほしくないの。
ああっ! 先に死なれるんだったら 子供なんか 産まなきゃよかった。
あんたんとこも いろいろあるみたいだけど
とにかく 絶対に 親よりも先に死んだら 駄目だよ!
「親孝行しろ」なんて そんな きれい事は言わない。
とにかく 死ななきゃいい。
どんな親でも 子供が生きてさえいてくれれば
うれしいんだから。
どんな親でも…。 そう。 どんな親でも!
こ~んな親でも あ~んな親でも! ハハハ。
(鳴き声) はい よし。 大丈夫です。 心配ありません。
(平川) そうですか。 ありがとうございました。
今日は 診療代 いいです。 何も してないから。
いや。 それは いけません。 本官も公務員でありますから
賄賂は受け取れません。
賄賂じゃありません。 今日は顔を見ただけですからね フフフ。
はっ すみません! お大事に。失礼します。
(恭子) ほれてんな? うん?
いえ! え~っと… 午前は 終わりました。
午後はですね 柴田さんとこの ベルちゃん 予約入ってます。
はいはい…。 あっ 嫌だ。 何か 見にくくなってきた。 老眼かしら?
まさか。 フフッ そうよね。(ノック)
あづさ…。 (あづさ) あっ 優さん 来た?
ちょうど終わったとこ。 今 行きま…。
やあ…。 あっ 義姉さん…。
まあ 座ってよ。
ゆうべさ のぞみんとこから帰ったら…
うちに来ててさ。 ゆうべ?
泊まってもらったの。 この2人 顔も性格も 全然違うじゃない?
でも まあちゃんのパジャマ 着てもらったら もう ぴったりで
やっぱり 兄弟なのね~。 ちょっと黙って!
はい 黙ってます。
何しに来たの?
えっ? (薫乃) あなたじゃなくて
そこのサボテン屋さん。
サボテン屋は 辞めたよ。 仕事のことなんか聞いてません。
何しに来たのか おっしゃい。 もう うちへは来ないんじゃなかったの?
(徹) そのつもりだったんだけど…。 お金なら ありませんよ!
金じゃない。 俺 戻りたいんだ。 えっ?
(徹) もう一回 ここで やり直したいんだ。
どうしても あづさを… この家を 失いたくないって思ったんだよ。
ああっ 勝手なことを!
(徹) 「勝手」は分かってるけど そうなんだ。 よくも まあ そんな…!
(徹) 俺 本当は 「もう帰りたい」 そう思ってたんだ。
こないだだって どうすれば あづさや母さんに 分かってもらえるか
受け入れてもらえるか その相談したくて
優のところに行ったんだよ。
口から 出任せ言いなさんな。 (徹) 本当だよ。
ただ… 計算外に のぞみに会って… 混乱した。 狼狽したよ。
それで 「帰りたい」って ひと言が 言えなかったんだよ。
おかしいよ 兄貴!
帰りたいと思ってんだったら
どうして 俺が 「離婚届 出した」って電話した時
「さよなら」なんて言ったんだよ!? いや それは…
しかたがないから 諦めようって思ったんだよ。
でも… 諦められないよ。
今まで 本当に すまなかった。
俺… ここに帰りたい!
なりません! そ… そんな勝手が 通ると思ってるの?
「離婚届 出したのを聞いて 帰りたくなった」?
それじゃあ す… 捨てたオモチャが 惜しくなって拾いに行く子供と
一緒じゃないの!
(あづさ) そうよ。
こっちは どんなに考えて 悩んで 離婚届 出したと思ってるの?
25から45までの20年間を 捨てるような気持ちで出したのよ。
私は 自分の気持ちに もう区切りをつけたの。
「すまない」って言われたからって
簡単に受け入れることは できません。
改めて 言うよ。 あづさ…
結婚してくれ。
もう一回… 結婚してくれ。
ああ… どうなることやら…。
のぞみ嬢ちゃんだけが 何も… 何も知りませんでした
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