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「君が跳んだ 水たまりへと」
「街の翳が」
「雪崩れてゆくよ」
「手のひらの上に」
「太陽を乗せて」
「心の暗がり照らし出しておくれ」
「Dreaming Girl Dreaming Girl」
「雨上がりの少女」
「Dreaming Girl 君と」
「めぐり逢えた」
「素敵な奇跡」
「Dreaming Girl」
⚟(足音)
座りなさい。
座りなさい。
(リキ) 警察のカビ臭え 一室で
2日ぶりに顔を合わせた 3人でありました
(あづさ) 達也。
(のぞみ) 達也?
どうしたの? なんて顔してるの?
達也!
だって…。 のぞみ。
よかったわ。 元気そうで。
たった3日だけど 3か月ぐらい 会ってないような気がしたわ。
会って あなたから 直接 聞かなきゃ…
どうして こういうことになったのか 分からないもの。 そうでしょう?
何で 黙ってるの?
何か 理由があるの?
達也…。
何から逃げてるの?
何…? 言いたいことがあったら 何でも言いなさい。
じゃあ… お母さんが聞くわ。
あなた 本当に お金を盗ったの?
答えてちょうだい。 それだけ答えてちょうだい。
達也!
(達也) 今更 聞くなよ。 えっ?
あんた 判断したんだろ? 俺がやったと考えたんだろ?
何 言ってるの?
帰れよ。
やったと思ってるくせに 白々しいこと 聞くなよ。
達也 どうして?
お母さん… あなたが やったなんて ひと言も 言ってないじゃないの!
今更 遅いんだよ。
帰れ。
示談? 私たちが示談を結んだって言うんですか?
(真鍋) しらばっくれないでくださいよ。 警察に黙って お金 返しといて…。
お金? 返す…?そうですよ。
それを彼に言ったから 荒れちゃったんでしょう。
まあ よくあることですよ。 特に少年犯の場合ね。
家族だけは 最後まで自分を 信じてほしいと思ってるもんなんです。
あの お金を返すって 何のことですか? は…?
私たち お金なんて返してません。
何 言ってるんですか。 お宅のおばあちゃんたち
カラオケルームの方へ 無くなった 45万円を返しに行ったんでしょう?
無くなった45万円を!?
そうですよ。 「これで なかったことにしてくれ」
そう言って返したそうじゃないですか。
(薫乃) 行ったわよ。 確かに 店長さんに お金は渡したわ。
(うらら) んだ。 45万円 耳をそろえてない。 (薫乃) そう。
どっちが出したんですか? 2人で半分こ。
22万5,000円ずつ ハハハハ。
うららさんには 悪いと思ったんだけど
「どうしても させてくれ」って おっしゃるから。
私も このうちの一員だかんない。
大変なことしちゃったね。
大した金でねえべよ。 そうよ。
孫のために使ったと思ったら 幸せよ。
それが 孫を苦しめることに なっちゃったのよ。
どういう意味? ああ…。
なして… お金 払ったのに 苦しめることになんだべか?
お母さんたちが お金を払ったおかげでねえ
お店の方は 示談にしてくれるんですって。
いがったない…。 ねえ。
(あづさ) それが あんまりよくないの。 どうして?
つまりね… 薫乃ちゃんと うららちゃんが お金を返したってことは
「達也が やったのは認めます。 お金は弁償しますので
これで勘弁してください」って 言ったのと おんなじなの。
ちょっと… 「達也が やったのは認める」 なんて言ってないわよ。
店が許してくれたんだら それで終わったんだべない?
確かに 民事上の手続きは終わるわ。 でも これは刑事事件だから
いくら被害者が 「示談を結んだ」って言ったところで
達也が犯人として 裁きを受けることに変わりはないの。
ん~ 何となく 分かったけんじょ 本当は どうなんだべ?
えっ? いや 達也は 金を盗ったのかい?
盗ってねえのかい? 会ってきたんだら分かっぱい?
達也は… やってないと思うわ。
そう言ったの? 達也が。 いいえ。 達也が言ったのは
「俺が やったと思うんなら帰れ」って それだけ…。
はあ~ どんな事情か分からないけど… 達也は… 盗んでないと思うわ。
私も そう思う。 待って…。
んだら… んだら 私ら
盗ってもねえ達也を わざわざ 犯人にしちまったっていうのかい?
あ… 私たち そんな… そんなつもりじゃないわよねえ。
なじょしたら いいんだべえ?
どうして黙って そんなことしたの?
いや… 私らも 何か 力さ なれねえかと思って…。
そ… そうなのよ…。
あっ 薫乃ちゃん! お義母さん!? ねえ お義母さん…!
どうだい? ええ…。
せっかく 仲よくなれたのに 先に 死なっちゃら 私…。
お母さん… 大丈夫よ。 少し休めば よくなるわ。
本当かい?
(あづさ) 人の体は 強いようで弱いわ。 (うらら) ああ…。
でも 弱く見えて… 結構 しぶといところもあるの。
んだない…。 そう簡単に 死ぬような人ではねえわ。 うん。
そうよ。 体より 心の方が よっぽど もろいの…。
私らのせいで こだことに なっちまって なんだけんちょも…
おめえは… 大丈夫かい?
あづさ…?
(すすり泣き)
(うらら) あづさ…。
初めて見る 母の涙でした
(優) おう… どうだった? うん…。
おい そんなに悪いのか?
大丈夫。 一晩 寝れば よくなるって…。 何だよ~。
泣いてた…。 おふくろか?
お母さん。 えっ 義姉さんが?
何か すっご~いショック…。
ほら 握り飯でも食えよ! なっ?
ほら… 桃子の握り飯は 最高なんだから。
かたさと やわらかさのバランスが もう ちょうどよくてさ
この俺様もな 桃子の握り飯だけには かなわないんだよ。
ありがとう。 (優) うん。
(桃子) どう? (優) そうそう…。 人間 食わなきゃな。
おいしい。 うん。 そうやって食べればな
大概の嫌なことは みんな一緒に おなかの中 入ってっちゃうから。
(桃子) そうよ。 …で 明くる日になったら お尻から プイッて出てっちゃうの。
おいおいおい…。 (桃子) うん?バカ…。
(チャイム) あっ。
あっ 純ちゃん… 来てくれたの? (純一郎) 気になってさ…。
ありがとう。 ああ… 来たの
俺だけじゃないみたいだぜ。 えっ?
あっ 真紀ちゃん…。
あの… 今日も 達也 いないの。
(真紀) そんな~。
達也君に そう言えって 言われてるんですね?えっ?
私が来たら 追い返せって 言われてるんですね?
いや…。
(真紀の泣き声) (真紀) 達也君が かわいそう…。
ちょっと もういいから…。 ねっ?
よく そんな平気な顔してられますね。
無実の罪かもしれないんですよ。
平気じゃないわよ! 騒いでも しょうがないから
どうしたらいいか 考えてるんでしょう!
そうよ。 身内は 泣いてるだけじゃ 済まないんですからね。
じゃあ 私も 泣きません!
私にとって 達也君は 身内以上ですから。
あ… そんな無理しなくたって いいじゃない。
泣きやんだからってさ すぐに 身内とは思えないさ。
あなただって 身内じゃないでしょう?
俺はね 身内になるかもしれないの! 私だって なるかもしれないわ!
はいはい… その話題は また今度にしてね。
そうだ! 何だい?
私 警察に行って 証言します!
「達也君は そんな人じゃない」って 言います。
身内の証言は信用されなくても
他人の証言は 有利な証拠になるんでしょう?
へえ~。 やけに詳しいじゃない。 この間 読んだ本に書いてありました。
私… サスペンス小説のプロなんです。
フフッ どこが プロなんだか…。
無理よ。 いきなり 「証言します」なんて言っても
誰も 聞いてくれないわ。
そうよ。 本人に会うのだって 大変なんだから。
じゃあ このまま 諦めちゃうんですか!?
誰も 諦めるなんて 言ってないでしょう。
そうよ。 アマチュアは アマチュアなりに 一生懸命 考えてんだから。
アマチュアか…。 そりゃ みんな こういうことには アマチュアだよな。
えっ? (純一郎) だったら
プロに頼めばいいんだ プロに。 プロ?
弁護士さ! あっ 弁護士…。
少年事件だって 弁護士をつける権利があるんだよ。
弁護士だったら いつでも達也に会えるし
あっ ほら 示談を結んじゃった件だって 何か いい方法 知ってるはずだよ。
そうしましょう。 弁護士さんに頼みましょう!
みんな 達也を信じるんでしょう?
はい。 うん。もちろんだよ。
聞く方が どうかしてます。 だったら 待ってるのは やめて
できることは 何でもしましょうよ! ねっ?
(リキの吠え声)
意気投合 一致団結。
一つの光明が見えたように思えた 皆さんでしたが…
はい 急ぐんです。
あ~ そうですか… はい 分かりました。 どうも。
また 駄目?うん。 どこも お正月休みに入ってしまうのね。
年明けてからならって 言ってくれるんだけど…。
そだ 悠長な。 東京人は 冷てえんだから…。
よし! じゃあ 今度 私が かけてみる。
(弥市) いや よく打ち明けてくれました。 是非 お力になりましょう。
いい あんばいに 戦友が 日本橋で 弁護士をしてるんです。
早速 聞いてみましょう。
まあ ありがとうございます!
あ~ 谷中に住んでてよかったわ。
あっ いや 任せてください! 薫乃さんのためにです。
あっ 北法律事務所ですか? え~ 少尉殿… あっ いやいや…
あの~ 塚本先生を お願いいたします。
えっ? 死んだ!?
去年! ぽっくり… 老衰で…。
ああ… そう簡単に 弁護士さんなど見つからねえようです
(星野) 先生! (赤松) おう…。
相変わらず しぶといですね。 からかうな。
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