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「君が跳んだ 水たまりへと」
「街の翳が」
「雪崩れてゆくよ」
「手のひらの上に」
「太陽を乗せて」
「心の暗がり照らし出しておくれ」
「Dreaming Girl Dreaming Girl」
「雨上がりの少女」
「Dreaming Girl 君と」
「めぐり逢えた」
「素敵な 奇跡」
「Dreaming Girl」
(リキ) 達ぼん… アルバイト先で 逮捕さる。
なんと 嫌疑は 70万円の売上金の窃盗。
どうしても信じられず 事情を聞きにやって来た 母と姉でした
(あづさ) 本当にすみません お仕事中。 (田中) いいえ。
実はね 僕も ちょっと 休憩とりたかったんですよ。
何しろ 金 探し回って 一晩眠れず。
おまけに 店長としては 管理不行き届きで オーナーから 厳重注意。
もう 頭も体も クタクタなんです。
あっ… いや 別に ご家族を 責めてるわけじゃありませんけどね…。
達也のロッカーに お金が入っていた というのは本当でしょうか?
本当です。
ロッカーの奥の靴の下に 隠すようにして 入ってました。
でもね… 正直言って 僕は 全く 驚きませんでしたよ。
店長としては 内部の者がやったなんて 一番の失点ですから
それだけは 考えたくなかったんですけどね。
でも 達也君のロッカーから 出てきた時は
あ~ やっぱり そうだったのかって 感じでしたよ。
(のぞみ) やっぱり? 疑ってたのかって言われたら
つらいけど…。 これでも 僕は 達也君の味方だったんですよ 唯一の…。
唯一の? あいつ みんなに 嫌われてましたからね。
えっ 達也がですか?
うちへ来て 3か月になりますけどね
とにかく態度悪くて 客に イチャモンつけて 怒らしたり
同僚に悪態ついて ケンカになったり… ひどいもんでした。
失礼な言い方ですけど どんな育ち方したのかと思いましたよ。
でもね バイトとして採用したのは 僕ですし…
なんとか 一人前に 働けるようにしてやろうと思って
ずっと かばってきたんです。
「おい 達也 ちゃんと やってるか? 勉強の方はいいのか?」。
まるで 兄貴にでもなったつもりでした。
それが… この結果ですからね。
僕としても 情けないというか 悲しいですよ。
こんな時こそ 元気をつけねばと
珍しく 力を合わせて のり巻きを作った ばあさんたちでしたが…。
もちろん 誰も 喉を通るはずがありません
(優) 義姉さん… なにも 人を 殺したわけじゃないんだからさ。
(薫乃) そんな問題じゃないでしょう。
飯… これ やわらかいよ。 そう?
ほら…。 (桃子) うん?
んっ… 本当だ。
うちには年寄りが 2人もいますからね。
いや でも 卵も甘すぎるよ これ。
(うらら) 悪がったない。 私が焼いたんだげんじょ。
あっ… いや あの… 達也のやつ 塩辛いのが好きだったなと思って。
そうよね。 ちっちゃい時から 塩辛とか ウニが好物で
お菓子なんて 全然 欲しがらなかった。
(優) いや それは 我慢してたんだろ? そんなことないわよ。
たまには アメでも買ってあげようか って言っても
いっつも 要らないって 言ってたもの。
いや だから 我慢してたんだよ。
あいつ そういう肝心な時に 欲しいって言えないとこ あるからな。
(桃子) だから? いや だから どうってことはないんだけど。
けど 何? 奥歯に ものの挟まったような 言い方しないでよ。
いや 何て言うか ふだん 我慢してる人間っていうのは
魔が差すと 大きいこと しちまうんじゃないかなと…。
まだ 達也がやったって 決まったわけじゃないわ!
んだよ。 いや… そりゃ 俺だって そんなこと思いたくないよ。
ただ… 達也のロッカーから 金が出てきたっていうのは事実なんだろ?
ええ。 だったら 信じるだけが能じゃないよ。
最悪のケースに備えて これからのこと 考えといてやんなきゃ。
誰だって 間違って道を踏み外すってこと あるからさ。
間違ったわけじゃないみたいよ。 えっ?
「客に イチャモンつけて怒らせたり 同僚に悪態ついて ケンカになったり
どんな育ち方をしたのかと 思いました」だもん。
私 警察に捕まったことより そっちの方が よっぽど ショックだった。
そんなこと言うなよ。 あのぐらいの年の時はな
外 行ったら 突っ張りたくなるもんなんだよ。
どっちが 本当なの? えっ?
うちで ニヤニヤしてるのと 外で突っ張ってるのと。
そりゃ うちに決まってるだろう。
私… 達ちゃんって いい子だと思うな。
そりゃ いろいろ あったかもしれないけれど…
ストレートで… うん。 感じ いいと思う。
私だって そう思ってるわ。
本当は 今でも 達也がやったなんて信じられない。
そうよね。 んだな。
お母さんは どうなの? お母さんは どう思ってるの?
お母さん… 正直言うと 分かんない。 えっ?
もちろん 達也って人間は 信じてるわ。
だったら…。 でも 達也の方は
もう お母さんのこと 信じてないと思う。
お父さんのこと 隠してたの 言ってるの?
やめてよ。 達也 そんなやつじゃない。
うちで何かあったからって 外で ヤケ起こすような
そんな弱いやつじゃない!
どうしたのよ お母さん。 そういうこと 今まで 言ったことなかったじゃない。
何があっても いつも強くて たくましくて 笑い飛ばしてきたじゃない。
よして!
そんなに いつも 強さ求められたら やってられないわよ。
泣き言の一つぐらい言わしてよ。
お母さんね 本当は ものすごく弱いの!
だから いつも平気な顔してるんじゃない。
泣きだしたら 止まんなくなるから いつも 笑ってきたんじゃない。
24年も一緒に住んで そんなことも分かんないの?
(薫乃) 言いなさい。
泣き言 言って。 (あづさ) お義母さん…。
聞きたいわよ。 あづささんの泣き言。
そうだよ。 言えよ 義姉さん…。
そんなふうに言われたら… 言えないわ。
言ってよ。(うらら) 言ったらいいべ。 (桃子) 言っちゃって 言っちゃって。
今度 言うわ。 達也のことが はっきりしたら言わせてもらいます。
お母さん…。
のぞみに言われて ハッとした。 えっ?
そうね 達也 ヤケを起こしたり 当てつけしたりするような
弱いやつじゃないわ。 うん。
もう とにかく 信じる!
せめて 達也の口から「やった」って聞くまでは
信じる。
ごめんなさい。 よかった。
勝手かもしれねえが やっぱり 親には 子を信じてほしいもんです。
しかし 達ぼんのやつ こんなに みんなに心配かけやがって…
(真鍋) 一体 いつまで そうやって黙ってるつもりだ? うん?
黙ってたって 何にも得することないんだぞ。
長引くだけだよ。
うん… 強情というか頑固というか…。
はあ~あ…。
誰に似たのかねえ?
(徹) よし! (草平) はい おじちゃん!
お~ サンキュー。
はい。 次…。はい。 お~ サンキュー。
(真理子) お~い お茶だぞ。
あ~ ありがとう。(草平) はい。 お~ サンキュー。
(草平) お母ちゃん 僕のおやつは?
(真理子) テーブルの上に置いてあるからね 食べといで。
は~い。
はあ~ よいしょ。
はい。 あ~ どうも。
おっ… うまい。 本当? フフッ。
やっぱり いいねえ。 お茶をいれるのが うまい女は。
ハハハ… そんな じじくさいお世辞 言っちゃって!
いや お世辞じゃありませんよ。 お宅の旦那 そう言ってなかった?
言わないわよ。 あんたこそ 何? 死んだ女房に そんなお上手 言ってたの?
死んだ女房? 俺 そう言った?
(真理子) あら 違った?
ん~… 別れたんだよ 本当は。 (真理子) まっ どっちでもいいけど。
☎
はい。 もしもし… もしもし? 大川ですけど…。
あっ すみません。 間違えました。
間違えたの? いや… 女の人が出たからさ。
仕事場に かけたんでしょ? ああ。
じゃあ そこの人なんじゃないの? あっ… だと思うよ。
じゃあ 何で切るの? えっ?
まあちゃん…。
いや 何て言うかさ 兄貴にも 今の生活があるんじゃないかなと思って。
何 言ってるのよ 息子の一大事なのよ!?
ああ…。 もう! 信じられない。
お義兄さん 自分勝手なことして 出てっちゃった人なのよ。
今 そんな人の生活 考えてあげることないじゃない。
いや 理屈じゃ そうなんだけどさ…。 じゃなければ 何なの?
いや うまく言えないんだけど 俺 ちょっと分かるんだよ。
若気の至りで 家 飛び出しちゃってさ それで帰る機会を失って
どの面下げてと思ってるうちに 年くっちゃって
今更 帰る場所もなくてさ…。
あきれた。 こんな時に よく そんな物分かりのいいこと言えるわねえ。
いや… 男にはさ… あるんだよ。 そういう…
何か どこにいても 居場所がないっていう感じがさ。
まあちゃん 私といても 居場所のない 感じがすることってあるの?
いや… そりゃ… あるよ。
誰だって 今に満足しないっていうところ あるんじゃないの?
そう…。 そんなふうに思ってるなんて 知らなかった。(優) 桃子…。
私は まあちゃんに満足してたのに… 残念です!
ちょっと…。 ちょっと 桃子!
違うんだよ…。
こんちは。あっ…。 あっ 叔父ちゃん…。
どうせ ろくなもん 食ってないだろうと思ってね
シチュー持ってきてやったぞ。 あらあら それは すまないわね。
どうしたんだよ しけた顔しちゃって。
とりあえず 本人に会うまでは 信じようって決めたんじゃないか。
(薫乃) そりゃ そうだけど… 待つっていうのは つらいわねえ。
(うらら) ああ… 一度に 歯も腰も悪くなった気すっぞい。
(薫乃) 私は 目。
けどね そうやって じっと座ってると 体に悪いよ。
そうね。 お風呂でも お掃除してこよう。
(うらら) あっ 私も手伝うから。 (薫乃) あら そうですか。
うららさん すみません…。
あっ 義姉さんは診療? うん。
何かあったからって そう簡単に休めないもの。
ああ… そりゃ そうだよな。
どうした? あ… あ~ いやいや…。
(チャイム) 誰だろ? は~い。
(真紀) こんにちは。 あっ 真紀ちゃん…。
達也君 います? あっ… 今日 いないの。
どこ行ったんですか? ん… ちょっと…。
ちょっと?
あの… 待たせてもらって いいですか?
駄目! …今日は駄目なの。 帰ってくれる?
勉強の邪魔するつもり ありません。 顔 見るだけです。
ごめんね。 駄目なの。
どうしてですか? どうしても。
鼻炎って風邪みたいなもんですか? そう。 人の風邪は
猫ちゃんに うつらないんだけどね 猫ちゃん同士でうつる
風邪があるんですよ。
(ノック)
(恭子) 先生。 えっ? ああ… 優さん。
義姉さん ちょっといいかな? (あづさ) うん… すみません。
どうしたの? すみません。
あの~ 明日の朝 診療前でいいんだけど ちょっと うちの店に来てくれないかな?
え~? ちょっと あの…
義姉さんに 話があるんだよ。 な~に?
じゃあ 待ってるから。 どうも すみません。 お邪魔しました。
とうとう 優叔父ちゃんは 決心したようです。
20年間 開けられなかった サビついた扉が
今 ゆっくりと開こうとしていました
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