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「君が跳んだ 水たまりへと」
「街の翳が」
「雪崩れてゆくよ」
「手のひらの上に」
「太陽を乗せて」
「心の暗がり照らし出しておくれ」
「Dreaming Girl Dreaming Girl」
「雨上がりの少女」
「Dreaming Girl 君と」
「めぐり逢えた」
「素敵な奇跡」
「Dreaming Girl」
(のぞみ) 薫乃ちゃん! うららちゃん!
(うらら) きつい きつい。 (薫乃) えっ? でも うららさん
このくらい締めないと着崩れますから。 そうかない…。
入るわよ!はい どうぞ。 どうしたの? のぞみちゃん。
犬飼さんに会ったって 本当?
水墨画の講座に行くんでしょ?
うん。 たまにはと思って 着物借りてみたんだ。
その講座って 犬飼さんに誘われた 生涯学習のセミナーなんでしょ?
どうして 黙ってるの? のぞみにはね 言うなって。
犬飼さんが そう言ったの?
悪気があって ないしょに してたわけではねえんだぞい。
そうよ。 犬飼さんね 私たちに 体験講座をサービスしてくれたの。
一回1,000円のところを なんと 1,000円で 1か月のフリーパスを下さったのよ!
払ったの? 1,000円。 ええ。 安いでしょう?
うららちゃんも? いや~ 東京人にしては いい人だない。
のぞみが そのサービスに負い目を感じて
気の進まねえ 講師の口を 受けるようになることは
本意ではねえから ないしょにしておけってよ。
ごめん。 えっ?
私が ちゃんと言えばよかった。 何のこと?
カモにされそうになったこと。 な~に 「カモ」って?
あの会社 インチキなの。
高い入会金だけ取って 講座は いつも いっぱいで受けられないの。
受けられるのは 入会させるための 体験講座の人ばっかり。
講師っていうのも なるまでの研修料が100万円もかかって
おまけに 生徒は 自分で集めてこないと 1円のお金にもならないの。
そんな! まさか!
お母さんに 「ほら 見ろ」って言われると思って
言えなかったの…。
(達也) へえ~…。 姉ちゃん カモになったのかよ。
ハハハッ だっせえ! 笑わないでよ! 私だって焦ってたのよ。
待って。 …ってことは あの犬飼さん
私たちをだましたっていうの?
考え過ぎでねえのかい?
親身になって うちん中の話 聞いてくっちゃぞい。
それが 手じゃんか。 話聞くのなんて タダだもん。
あっ でも… 私 そんな商売に だまされたことないのよ。
実家でも しっかり者の長女として 通ってきたのよ。
私だって そうだ。 ず~っと 乳牛組合の委員だって任さっちだ。
だからさ そういうよ 自分だけは だまされないと
思ってるやつが 一番 カモなんだよ。
あ~ どうしよう…。 弥市さんに 何て言おうかしら?
フフッ 正直に言うしかねえんでねえかい?
「私は カモにさっちゃ」って。
嫌よ そんなこと!
(うらら) いい年して いいかっこして なじょすんだい?
(薫乃) 一緒にしないでください。 私は うららさんより年下なんですから。
私 やっぱり行ってくる。 (達也) どこへ?
犬飼サチんとこ。 (達也) やめとけよ。
文句言いに行って どうなるんだよ!?
あの人 私に思い知らせるためにやったの。 えっ?
あの人 言ったの。 「世の中の仕事なんて み~んな 人をだますことだ」って。
それで? 私 言い返した。
「人は そんな簡単に だまされたり だまし合ったりするほど
バカじゃない」って。 そしたら
「じゃあ バカじゃないか… バカか バカじゃないか 賭けましょうか」って。
ゲッ! じゃ そのために ばあちゃんたち…?
こんなの 許せない。
のぞみ いいのよ。 ねっ? 私たちは いいのよ。
そんな挑発に乗っことねえぞい。
私が 嫌だ! こんなんじゃ 自信 持てなくなっちゃう。
もう一回 会って やっぱり 私
そんなにバカじゃないと思うって 言わなきゃ!
(達也) おい! 何?
気を付けろよ。 もう一回 引っ掛かったりすんじゃねえぞ。
バカ言わないでよ。 帰ってきたらさ 残念会してやるよ。
残念会? ああ。 アルバイトしたからよ。
ごちそうしてやるよ。 たまには。 ふ~ん。 じゃ 楽しみに帰ってくるわ。
うん。 じゃあ。
(リキ) 意外な達ぼんの励ましに
行ってくるぞと 勇ましく うちを後にした のぞみ嬢ちゃんでしたが…
あづさ先生の方は たった ひと言が言えずに
ためらっておりました
(優) あっ… 義姉さん!
どうしたの? こんなに早く。
(あづさ) ごめんなさい。
義姉さん?
あの人… ここ 来たの?
あの人の居所 知ってるの? いや… まさか。
もし 知ってるんなら教えて。 いや… 知らないよ。
どうして 義姉さんが知らないのに 俺が知ってるんだよ。
本当言うと…
優さんが知ってるんじゃないかって 思ったこと… 何度か あったの。
でも 怖くて聞けなかった。
「あんな女のとこ 戻りたくないって 言ってるよ」って言われたら
どうしようって…。 義姉さん…。
でも もう怖がるの よす!
教えて… あの人の居所 知ってるんでしょ?
私 会いたいの。
のぞみや達也のこと 相談したいの。
知らないんだよ。 俺… 本当に知らないんだよ。
ウソ…。
あの…。 ここの人は?
私 どこ行ったかなんて 知らないったら!
あっ 待ってください! いつですか?
今朝早くよ。 何か ネズミ講みたいなこと してたんでしょう?
いろんな人が 苦情言いに来て…
こないだなんか 刃傷沙汰になったのよ。
あんまりだから管理組合に頼んで 出てってもらったのよ。 全く もう!
そんな…。
⚟(ドアの開く音)
犬飼さん! (サチ) ヒャ~ッ!
あ~ びっくりした!
私 引っ越したのよ。 見れば 分かります。
そうよねえ… あっ!
ああ… あった あった。
大事にしすぎて 忘れちゃったわよ。 フフフ。
アルバムですか?
私 結構 恨まれてるからね 万が一 火でも つけられた時に…
助かるように 子供の写真だけ取っておいたのよ。
何か用? …講師の契約に来た?
違うみたいねえ。
ひどいじゃないですか! 祖母たちを…。
な~んだ! やっぱり おばあちゃんたち しゃべっちゃったのか~。
フフッ ハッハッハ! 何が おかしいんですか!?
だまされたと知って どんなに ショックを受けてたか。
だまされたこと 認める?
やっぱり そのために!? そうよ。
ひどい!
ひどいのよ 人生なんて。 分かった?
分かればいいの。 分かれば…。
お返しします。 2人分で 2,000円ね。
はい。
あ~ すっきりした!
私ね イライラするの。
あなたみたいに 無心に 未来を信じてるような人 見ると…。
私 親切だから つい 先輩として
「そんなに 人生甘くないわよ」って 教えてあげたくなっちゃうの。
じゃあね。
何? まだ 何かあるの?
私 いつも 「甘い 甘い」って言われます。 そうでしょうねえ。
でも 今 やっと分かりました。
甘くていいんです。 甘いまんまで いいんです。
あなたのような生き方では ちっとも幸せじゃないって分かりました。
奥様! この度は いろいろと ご迷惑をおかけしました。
いいえ…。 私 つらかったんです…。
ちょっと やめてよ!
悪いことしてんのは 分かってたんです。
でも… 主人と別れましたでしょ。
ここの生活費と 子供の教育費 抱えて…。
とても まともな仕事では やっていけなかったんです。
まあねえ…。
ありがとうございます。 えっ?
奥様が 管理組合に 連絡してくださらなかったら
ここを出ていく決心が とても つきませんでしたわ。
おかげで 今は 小さなアパートを借りて 分相応の生活を始めました。
あっ じゃあ…。 はい。 まともな職業に就きましたの。
今度は教育関係…。
まあ! じゃ よかったって 申し上げていいのかしら。
はい。 奥様のおかげですわ! あら そんな! アハハ。
ねえ… また遊びに来てもいいですか?
慣れない仕事の愚痴なんか 聞いていただきたいわ。
そういうことなら どうぞ。 まあ うれしい!
必ず 遊びに来ますね。 必ず…。
ええ。 じゃあ お元気でね。
さよなら。
あの人から 契約とってみせるわ。
新しい生活 始めたばかりで お金が要るもの。
あっ…。
仕事ってのはね こういうもんなの。
手応えだ何だって言うより もっと直接 生きることに関わってるもんなの。
それが分からない人は ぜいたく言ってないで
一生 使い走りやってなさい。
自分の甘さと つきあっていこうと決めた のぞみ嬢ちゃんでしたが
早速 その甘さを 頭から 打ち砕かれたのでありました。
そして…
お母さん…。 のぞみ。
何してんの? ううん…。
ねえ のぞみ… あなた お父さんに会いたい?
えっ?
⚟☎ ⚟(リキの吠え声)
更に 大きな出来事が のぞみ嬢ちゃんのハートを
ブレークしようと 迫っていたのであります!
☎
さて 来週は 「人は見かけに よらぬもの?」の巻。
新しく登場する 3人の野郎どもが
南田家を 右へ左へと振り回します
私は 警察じゃないんだから 君を逮捕することはできん。
あなたが やったなんて ひと言も言ってないじゃないの。
何やら これまでのように 笑ってばかりもいられない様子。
どうなるかは 見てのお楽しみであります。 ワン!
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